JP3914707B2 - 蓄電素子およびその保持構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気自動車やハイブリッド電気自動車等に駆動電源として搭載される蓄電素子に関する。本発明で言う蓄電素子は、ニッケル水素やリチウム電池等の単電池や、電気二重層コンデンサ(ウルトラキャパシタ)等のエネルギーストレージ素子等の蓄電素子全般を全て含む。
【0002】
【従来の技術】
この種の蓄電素子は、電池ケース内に正極および負極を有する内部素子が収納され、内部素子の各極にそれぞれ接続された集電板を介して、正極端子および負極端子が設けられた構造が一般的である。このような蓄電素子にあっては、正負の端子が、電池ケースの両端部に分けて設けられたものと、一端部に集約されたものがある。また、電池ケース内には電解液が封入されており、さらに、電池ケースの破裂を防止するために、安全弁が設けられている。例えば、充放電時において発生するガスが過剰になって内圧が高まると、安全弁が破れて電池ケースの破裂が防止されるようになっている。
【0003】
従来、正負の端子が両端部に分けて設けられた蓄電素子においては、一端部に電解液注入口および安全弁が設けられたものがあった。また、正負の端子が一端部に集約されたものにおいては、端子側に電解液注入口および安全弁が設けられたものや、端子側に電解液注入口が設けられ、反対側に安全弁が設けられたものがあった。
【0004】
図7は、正負の端子が電池ケースの一端部に集約されるとともに、端子側に電解液注入口および安全弁が設けられた従来の蓄電素子の一例を示している。図中符号100は有底円筒状の電池ケース、101は正極および負極を有し、これら極に集電板102,103が接続された内部素子、104は正極端子105、負極端子106および安全弁107を備えた封口板である。この蓄電素子は、電池ケース100内に内部素子101を収納し、電池ケース100の開口から電池ケース100内に電解液を注入してから、各端子105,106を集電板102,103に接続させて封口板104を電池ケース100の開口にセットし、電池ケース100の開口縁部を封口板104にかしめることにより組み立てられる。この場合、電池ケース100の開口が電解液注入口となっており、その開口は封口板104で密封されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図7に示した蓄電素子においては、安全弁107が作動して開き、電解液が漏出すると、その電解液が正負の端子105,106にわたって流れ、電解液を介した短絡を生じるおそれがあった。符号Lは、端子105,106を短絡させている電解液を示している。この短絡は、万一電池ケースの開口から電解液が漏出した場合にも生じるおそれがあった。
【0006】
また、端子側に電解液注入口が設けられ、反対側に安全弁が設けられた蓄電素子の場合、図7における電池ケース100の底部の一部を肉薄にし、そこを安全弁とする構造が多い。しかしながらその場合には、電池ケース100が破裂することになり、漏出して飛散する電解液を制御しにくく、周辺機器に電解液による被害を及ぼすおそれがあった。
【0007】
したがって本発明は、漏出した電解液による端子の短絡が防止され、さらに、漏出した電解液を周辺機器に飛散させることなく安全に処理することができる蓄電素子およびその保持構造を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の蓄電素子は、正極および負極が内蔵された筒状の電池ケースの上端部に、正極および負極にそれぞれ接続された正極端子および負極端子を有する一方、前記電池ケースの下端部に電解液注入口が形成されているとともに、この電解液注入口が、電池ケースの内圧が所定圧以上となった場合に該内圧を減圧するための安全弁で密封され、電解液注入口は、電池ケースの下端部に設けられた注液栓に形成され、注液栓の上端位置は、電池ケースに注入された電解液の液面位置よりも高いことを特徴としている。
【0009】
本発明の蓄電素子によれば、電解液の漏出が想定される電解液注入口および安全弁と、端子とが、異なる端部に分けて設けられており、したがって、電解液注入口もしくは安全弁から漏出した電解液によって端子が短絡するおそれがない。
【0010】
次に、本発明の蓄電素子の保持構造は、正極および負極が内蔵された筒状の電池ケースの一端部に、正極および負極にそれぞれ接続された正極端子および負極端子を有する一方、前記電池ケースの他端部に電解液注入口が形成されているとともに、この電解液注入口が、電池ケースの内圧が所定圧以上となった場合に該内圧を減圧するための安全弁を備えた栓で密封された蓄電素子を外部ケース内に収納して保持する構造であって、前記外部ケース内に、前記蓄電素子を、前記栓が下側に配される状態で支持し、前記外部ケース内には、蓄電素子とは隔絶され、かつ、前記安全弁が開いた状態において前記電池ケース内に連通する電解液排出路が設けられていることを特徴としている。
【0011】
本発明の蓄電素子の保持構造によれば、安全弁を備えた栓が下側に配されているので、安全弁が作動して開くと、漏出する電解液はそのまま下方に流動する。その電解液は、漏出した時点で電解液排出路内に流れ込む。電解液排出路は蓄電素子と隔絶されているので電解液は端子に付着せず、したがって、端子の短絡はもちろんのこと、周辺機器に飛散することが防止されるとともに、電解液を安全に処理することができる。
【0012】
本発明の上記保持構造では、電解液排出路に、電解液を検知する電解液検知手段が設けられていることを好ましい形態としている。電解液検知手段によって電解液が検知されることにより、安全弁が作動したこと、すなわち蓄電素子に異常があったことが認められ、蓄電素子の交換を速やかに行うことができる。
【0013】
また、本発明の上記保持構造では、外部ケース内に複数の蓄電素子が直列接続された状態で支持されているとともに、各蓄電素子に対して電解液排出路がそれぞれ設けられていることを好ましい形態としている。この場合、複数の蓄電素子が直列接続されることにより蓄電素子モジュールが構成され、そのモジュールが、外部ケース内に保持されている。各蓄電素子に対して電解液排出路がそれぞれ設けられ、さらに、これら電解液排出路に電解液検知手段がそれぞれ設けられた形態によれば、どの蓄電素子の安全弁が作動したかが判別され、交換作業が容易となる。
【0014】
また、本発明では、電解液検知手段が、電解液を検知すると検知信号(例えば電気信号)を発するタイプであり、その検知信号を受けて警告を発する警告手段を備えていることを好ましい形態としている。例えば、本発明の蓄電素子が電気自動車やハイブリッド電気自動車等に駆動電源として搭載される場合、警告手段は、運転者への警告を行う手段であって、メータパネルのランプや、ブザー等により構成される。この形態によれば、安全弁が作動したこと、すなわち蓄電素子に異常があったことを使用者が即座に知ることができ、したがって蓄電素子の交換を速やかに行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、図1および図2を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1は、一実施形態に係る蓄電素子1の縦断面図であって、図中符号10は有底円筒状で底部の中心に孔10aが形成された金属製電池ケース、11は電池ケース10内に収納された内部電極である。内部電極11は、可撓性を有する正極板と負極板とが絶縁セパレータ(いずれも図示略)を挟んで渦巻き状に巻回された円筒状をなすもので、絶縁セパレータに対して正極板が上に、負極板が下にそれぞれずらして配置されている。そして、正極板の上端に正極側集電板20が接合され、負極板の下端に負極側集電板30が接合されている。
【0016】
負極側集電板30は内部電極11の底面に接合されており、その中心には、リング状の突起31が形成されている。この突起31により、電池ケース10の底部の孔10aが密封されている。負極側集電板30の突起31の孔は電解液注入口31aとされ、この電解液注入口31aが、栓32により密封されている。この栓32は一端側が薄肉の安全弁32aによって塞がれた円筒状のもので、開口側の端部から電解液注入口31aに押し込んで突起31に装着されている。
【0017】
一方、電池ケース10の上端側の開口は、封口板21によって密封されている。封口板21は、いずれも金属製である内側の正極側リング22および外側の負極側リング23と、これらリング22,23の間に挟まれた絶縁リング24とが一体に結合されてなるもので、負極側リング23が、電池ケース10の開口縁に結合されている。正極側リング22には、正極側集電板20の中心に形成された突起21が嵌合されている。当該蓄電素子1においては、正極側集電板20の突起21および正極側リング22が正極端子40Aとして構成され、負極側集電板30に電池ケース10を介して接続された負極側リング23が、負極端子40Bとして構成されている。
【0018】
上記蓄電素子1は、次のようにして組み立てられる。まず、内部電極11の端部に正極側および負極側の集電板20,30をそれぞれ接合し、これを電池ケース10内に収納して負極側集電板30の突起31を孔10aに嵌合し、突起31と電池ケース10とを液密に接合する。次に、封口板21の内側リング22の孔22aに正極側集電板20の突起21を嵌合し、この突起21と内側リング22、および外側リング23と電池ケース10の開口周縁とを、液密に接合する。次いで、電解液注入口31aから電池ケース10内に電解液を注入し、電解液注入口31aを栓32で塞ぐ。
【0019】
上記蓄電素子1によれば、安全弁32aは、充放電時に電池ケース10内で発生するガスが過剰になった場合などに、内圧によって破裂して開き、ガスを外部にリークして電池ケース10の破裂を防ぐ。この安全弁32aは、正負の端子40A,40Bが設けられた側とは反対側の端部に設けられているので、安全弁32aから漏出した電解液によって端子40A,40Bが短絡するおそれがない。また、万一電解液注入口31aから電解液が漏出しても、電解液注入口31aも安全弁32aと同様に端子40A,40Bとは反対側の端部に設けられているので、端子40A,40Bが短絡するおそれがない。
【0020】
次に、図2を参照して、複数の上記蓄電素子1を保持する構造の実施形態を説明する。
図2の符号50は直方体状の外部ケースであり、この外部ケース50内に、複数(図例では3個)の上記蓄電素子1が並列されている。これら蓄電素子1は、端子40A,40B側の端部を上に、栓32を下にした状態に縦置きされ、図示せぬ支持部材により支持されている。そして、正負の端子40A,40Bに交互に接続された複数のバスバー51により、各蓄電素子1は直列に接続され、モジュールが構成されている。
【0021】
外部ケース50の底部には仕切板52が設けられ、この仕切板52の下方空間が電解液回収路53とされている。また、仕切板52には、各蓄電素子1に対応して電解液排出孔(電解液排出路)54が形成されている。これら電解液排出孔54は電解液回収路53に連通しており、しかも、蓄電素子1の安全弁32aが開いた状態において電池ケース10内に連通する。電解液回収路53ならびに電解液排出孔54は、蓄電素子1とは隔絶しており、これらを流れる電解液は蓄電素子1に接触しないようになされている。また、外部ケース50には、電解液回収路53を流れる電解液が流れ込んで貯留される貯留部55が形成されている。なお、図示例では仕切板52は外部ケース50と一体であるが、別体であってもよく、その場合には、電解液回収路53を外部ケース50と一体に構成することができる。
【0022】
仕切板52に形成された各電解液排出孔54には、電解液を検知する電解液検知手段56がそれぞれ設けられている。電解液検知手段56としては、電解液が接触することにより電気信号を発信するようになされたものなどが好適に用いられる。そして、本装置が例えばハイブリッド電気自動車のモータ駆動電源として搭載される場合には、電解液検知手段56の検知信号を運転者に警告する警告手段を設けることができる。その場合の警告手段は、メータパネルのランプやブザー等が挙げられ、例えば、駆動電源の状態(電流、電圧、温度等)を管理しているECU(エレクトリック コントロール ユニット)に電解液検知手段56から電気信号が供給され、ECUが警告手段を作動させる。電解液検知手段56の他の例としては、電解液が接触すると変色する試薬を染み込ませた紙等を用いることができる。なお、電解液検知手段56は電解液排出孔54を塞ぐものではない。
【0023】
上記蓄電素子の保持構造によれば、電解液検知手段56により、安全弁32aが作動したこと、すなわち蓄電素子1に異常があったことが認められ、蓄電素子の交換を速やかに行うことができる。その電解液検知手段56は、各蓄電素子1ごとに設けられた電解液排出孔54にそれぞれ設けられているので、どの蓄電素子1の安全弁32aが作動したかが判別され、交換作業が容易となる。また、電解液検知手段56の検知信号を受けて警告を発する警告手段を備える構成を採れば、蓄電素子に異常があったことを使用者が即座に知ることができる。
【0024】
また、安全弁32aを備えた栓32が下側に配されているので、安全弁32aが作動して開くと、漏出する電解液はそのまま下方に流動する。その電解液は、漏出した時点で電解液排出孔54に流れ込み、さらに、電解液回収路53に落下し、最終的に貯留部55に流れ込む。電解液排出孔54および電解液回収路53は各蓄電素子1と隔絶されているので、電解液は端子40A,40Bに付着しない。したがって、端子40A,40Bの短絡はもちろんのこと、外部ケース50外に飛散して周辺機器に影響を及ぼすことが防止されるとともに、電解液を安全に処理することができる。
【0025】
次に、図3および図4を参照して蓄電素子の他の実施形態を説明する。
図3は、他の実施形態に係る蓄電素子2の縦断面図であって、図中符号60は有底円筒状で底部の中心に孔60aが形成された金属製電池ケース、61は電池ケース60内に収納された円筒状の内部電極である。内部電極61の上端には、内部電極61が備える正極板および負極板(いずれも図示略)に接合された正極側集電板62および負極側集電板63とが、それぞれ配設されている。64は電池ケース60の開口を密封する封口板であり、この封口板64は、電池ケース60の開口縁部にかしめ結合されている。封口板64には、上方に突出する正極端子65および負極端子66が設けられている。これら端子65,66は、封口板64を電池ケース60にかしめ結合することにより、正極側集電板62および負極側集電板63にそれぞれ接続されている。
【0026】
電池ケース60の底部の孔60aは、安全弁70を内蔵する円筒状のゴム製注液栓80によって密封されている。注液栓80は、図4に示すように、円筒部81の下端に鍔部82が形成されたものであり、その中空部(電解液注入口)83に安全弁70が挿入されている。円筒部81の鍔部82側の開口は安全弁70を挿入しやすいようにテーパ部82aが形成されており、ここ以外の内径は均一である。円筒部81の先端部81aの外径は孔60aの内径とほぼ同一であり、鍔部82側の基端部81bは先端部81aよりも太い。そして、先端部81aと基端部81bの間に、抜け止め用の膨出部81cが形成されている。
【0027】
安全弁70は、上端に排ガス口71aを有する円筒状のケース71内に、上からゴム製のパッキン(栓)72とコイルスプリング73とが収納され、ケース71の下端に蓋74がかしめ結合された構成である。コイルスプリング73は圧縮状態であり、蓋74をばね座としてパッキン72を常に上方に付勢している。パッキン72は略円柱状のゴム成形体であるが、その外周面には軸方向に延びる複数の溝72aが周方向に等間隔に形成されている。パッキン72はケース71内に軸方向に移動可能に収納されているものの、コイルスプリング73で付勢されていることにより、通常はその上端面がケース71の上端に当接している。これにより、排ガス口71aはパッキン72によって密封されている。コイルスプリング73の弾発力に抗してパッキン72を下げると、排ガス口71aは開き、溝72aを介してパッキン72と蓋74との間の空間に連通する。
【0028】
電池ケース60の孔60aに注液栓80と安全弁70を装着するには、まず、注液栓80を先端部81a側から孔60aに挿入し、膨出部81cを電池ケース60内まで押し込み、鍔部82を電池ケース60の底面に当てる。次いで、安全弁70を排ガス口71a側の端部から注液栓80に挿入する。この場合、安全弁70を注液栓80に挿入すると、注液栓80の基端部81bが孔60aの内周面と安全弁70とに挟まれて圧縮させられ剛性が上がり、安全弁70は注液栓80に、また注液栓80は孔60aにそれぞれ圧入された状態となる。これにより、両者の抜け止めが確実になされる。
【0029】
上記蓄電素子2は、次のようにして組み立てられる。まず、内部電極61に正極側および負極側の集電板62,63をそれぞれ接合し、これを電池ケース60内に収納する。次に、封口板64を電池ケース60の開口に配置して正極端子65および負極端子66を各集電板62,63に接続させ、封口板64を電池ケース60の開口縁部にかしめ結合する。次いで、電池ケース60の孔60aに注液栓80を挿入し、この注液栓80の中空部83から電池ケース60内に電解液を注入してから、注液栓80の中空部83に安全弁70を圧入する。
【0030】
上記蓄電素子2によれば、電池ケース60内で発生したガスによって内圧が高くなり、その圧力がコイルスプリング73の弾発力を超えると、コイルスプリング73がパッキン72により押し下げられて収縮し、開いた排ガス口71aからガスがケース71内に排出される。そして、電池ケース60の内圧が元に戻るとコイルスプリング73によってパッキン72が押し上げられ、排ガス口71aが塞がれる。
【0031】
本実施形態では、安全弁70と、この安全弁70が圧入された注液栓80の双方が、正負の端子65,66が設けられた側とは反対側の端部に設けられているので、安全弁70もしくは注液栓80が圧入されている電池ケース60の孔60aから電解液が漏出したとしても、その電解液によって端子65,66が短絡するおそれがない。また、安全弁70と注液栓80とで同軸的な1つのユニットが構成されているので電池ケース60の底部への配置の自由度が高く、電池ケース60が小径の場合でもそれらを配置することに苦慮することがない。安全弁70の開閉動作は圧力を受けるコイルスプリング73の弾発力でなされるので、その動作が確実で、かつ長期にわたって安定する。また、どの程度の圧力で開弁させるかといった圧力調整を、弾発力の異なるコイルスプリングに交換することで容易に行うことができる。
【0032】
図5は、上記蓄電素子2の変形例を示している。この蓄電素子2Aは、注液栓80の長さが、電池ケース60内に注入される電解液Lの液面Lから上端が突出するまで長く設定されており、これに応じて安全弁70のケース71およびコイルスプリング73も長く、ケース71の排ガス口71aは電解液Lの液面Lよりも上に存している。この構成によれば、安全弁70が作動してケース71の排ガス口71aが開いても、電解液Lが漏出するおそれが少なくなる。
【0033】
次に、図6を参照して、複数の上記蓄電素子2を保持する構造の実施形態を説明する。
図6の符号90は直方体状の外部ケースであり、この外部ケース90内に、複数(図例では3個)の蓄電素子2が並列されている。これら蓄電素子2は、正負の端子65,66に交互に接続された複数のバスバー67により直列に接続されてモジュールが構成されている。外部ケース90は、ケース本体91と蓋体92とからなり、両端に配された蓄電素子2に接続された末端のバスバー67は、ケース本体91と蓋体92に挟まれて外部ケース90外に出されている。
【0034】
ケース本体91の底部には仕切板93が設けられ、この仕切板93に形成された嵌合部93aに各蓄電素子2が嵌合されている。仕切板93の下方空間は電解液回収路94となっており、仕切板93における各蓄電素子2に装着された安全弁70の直下部分には、電解液排出孔(電解液排出路)95が形成されている。電解液回収路94の底面すなわちケース本体91の底面は一方向(図6で右方)に下り勾配に傾斜しており、その先端に排出口96が開けられている。
【0035】
本実施形態の蓄電素子の保持構造によれば、蓄電素子2の安全弁70が作動して開き、電解液が外部に漏出した場合、その電解液は電解液排出孔95を通って電解液回収路94に落下し、最終的に排出口96から排出される。電解液排出孔95および電解液回収路94は、蓄電素子2によって各端子65,66および各バスバー67と隔絶されているのでこれらに電解液は付着せず、このため、端子65,66の短絡が起こることなく安全に電解液を処理することができる。
【0036】
なお、本実施形態でも、図2で示した保持構造と同様に、各電解液排出口95に電解液を検知する電解液検知手段を設けて蓄電素子2の状態を管理する構成を付加させることができるのは勿論である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、漏出した電解液による端子の短絡が防止されるとともに、漏出した電解液を周辺機器に飛散させることなく安全に処理することができるといった効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る蓄電素子の縦断面図である。
【図2】 本発明の一実施形態に係る蓄電素子の保持構造を示す縦断面図である。
【図3】 本発明の他の実施形態に係る蓄電素子の縦断面図である。
【図4】 本発明の他の実施形態に係る安全弁および注液栓の一部断面斜視図である。
【図5】 本発明の他の実施形態に係る蓄電素子の変形例を示す縦断面図である。
【図6】 本発明の他の実施形態に係る蓄電素子の保持構造を示す縦断面図である。
【図7】 従来の蓄電素子の一例を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10,60…電池ケース、11,61…内部電極(正極および負極)、
31a…電解液注入口、32…栓、32a,70…安全弁、
40A,65…正極端子、50,90…外部ケース、
54,95…電解液排出孔(電解液排出路)、56…電解液検知手段、
66…負極端子、72…パッキン(栓)、83…中空部(電解液注入口)。

Claims (5)

  1. 正極および負極が内蔵された筒状の電池ケースの上端部に、正極および負極にそれぞれ接続された正極端子および負極端子を有する一方、
    前記電池ケースの下端部に電解液注入口が形成されているとともに、この電解液注入口が、電池ケースの内圧が所定圧以上となった場合に該内圧を減圧するための安全弁で密封され、
    前記電解液注入口は、前記電池ケースの下端部に設けられた注液栓に形成され、前記注液栓の上端位置は、前記電池ケースに注入された電解液の液面位置よりも高いことを特徴とする蓄電素子。
  2. 正極および負極が内蔵された筒状の電池ケースの一端部に、正極および負極にそれぞれ接続された正極端子および負極端子を有する一方、
    前記電池ケースの他端部に電解液注入口が形成されているとともに、この電解液注入口が、電池ケースの内圧が所定圧以上となった場合に該内圧を減圧するための安全弁を備えた栓で密封された蓄電素子を外部ケース内に収納して保持する構造であって、
    前記外部ケース内に、前記蓄電素子を、前記栓が下側に配される状態で支持し、
    前記外部ケース内には、蓄電素子とは隔絶され、かつ、前記安全弁が開いた状態において前記電池ケース内に連通する電解液排出路が設けられていることを特徴とする蓄電素子の保持構造。
  3. 前記電解液排出路には、電解液を検知する電解液検知手段が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の蓄電素子の保持構造。
  4. 前記外部ケース内に、複数の前記蓄電素子が直列接続された状態で支持されているとともに、各蓄電素子に対して前記電解液排出路がそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項2または3に記載の蓄電素子の保持構造。
  5. 前記電解液検知手段は、電解液を検知すると検知信号を発するものであり、その検知信号を受けて警告を発する警告手段を備えていることを特徴とする請求項3に記載の蓄電素子の保持構造。
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