JP3913649B2 - 加熱調理器 - Google Patents

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    • Y02B40/00Technologies aiming at improving the efficiency of home appliances, e.g. induction cooking or efficient technologies for refrigerators, freezers or dish washers

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、一般的には、加熱調理器に関し、より特定的には、ヒータまたはコイルにより食品を加熱する加熱調理器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電磁誘導加熱(IH;Induction Heating)調理器は、炎を使わないためクリーンで安全な熱源であり、カビなどの原因となる水蒸気の発生も少ない。また、省エネルギの観点からも優れており、熱効率が50%以下のガス調理器に対してIH調理器によれば80%以上の熱効率を達成することができる。これらの理由からIH調理器の需要が近年伸びており、たとえば高層ビルや老人ホームなどで広く使用されている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
図22は、従来技術としての電磁誘導加熱調理器を示す斜視図である。図22を参照して、電磁調理器201は、本体221と、本体221の頂面側に設けられるトッププレート222と、本体221の内部であってトッププレート222の下方に併設された電磁誘導加熱コイル223および224と、電磁誘導加熱コイル223および224の中間後方に設けられたラジエントヒータ225と、本体221の内部の左側空間に設けられたグリル235とを備える。トッププレート222の頂面上の所定位置に調理用のなべが置かれ、電磁誘導加熱コイル223および224、ならびにラジエントヒータ225によって、なべに対して加熱が行なわれる。グリル235の内部には魚や肉などの食品が収容され、グリル235の内部に設けられた図示しないヒータによって加熱が行なわれる。
【0004】
本体221の前面部221aの左側には、グリル235のグリル扉238が設けられている。グリル扉238は、グリル235の内部に配置される図示しない受け皿と着脱自在に設けられており、グリル扉238を開くと受け皿も同時に調理者がいる手前側に引き出されるしくみとなっている。本体221の前面部221aの右側には、電磁調理器201が備える各調理機能を操作するための操作パネル239が設けられている。
【0005】
トッププレート222の右側後部には吸気口226が、左側後部には排気口227がそれぞれ設けられている。吸気口226は、本体221の内部に設けられたダクト228とつながっており、ダクト228の内部には冷却ファン229が設けられている。冷却ファン229を稼働させることによって、吸気口226から外気が本体221の内部に導入され、本体221の内部に設けられた機器が冷却される。導入された外気は本体221の内部で熱を奪った後、排気口227から排出される。
【0006】
本体221の右側の空間には、電磁調理器201を制御するため設けられた種々の電子部品を実装する制御基板230および231が上下に重ねられて設けられている。電磁誘導加熱コイル223の周縁部には、電磁誘導加熱コイル223の巻き線の両端が接続される中継端子台211が設けられている。中継端子台211から延びる図示しない中継リード線が制御基板231上の端子に接続されている。同様に、電磁誘導加熱コイル224の周縁部には、電磁誘導加熱コイル224の巻き線の両端が接続される中継端子台210が設けられている。中継端子台210から延びる図示しない中継リード線が制御基板230上の端子に接続されている。
【0007】
本体221の前面部221a上であって、電磁誘導加熱コイル224と対峙する位置には、電磁誘導加熱コイル224の表示パネル236が取付けられている。表示パネル236には、電磁誘導加熱コイル224による加熱状況を調理者に知らせるため温度表示などが行なわれ、トッププレート222の表面から表示パネル236による表示を確認することができる。なお、図示していないが、本体221の前面部221a上であって、電磁誘導加熱コイル223と対峙する位置には、電磁誘導加熱コイル223の表示パネルが取付けられている。
【0008】
図23は、図22中の制御基板を取り付ける基板ベースを示す斜視図である。図23を参照して、本体221の底面に、制御基板230が取付けられる基板ベース241aと、制御基板231が取付けられる基板ベース241bとが上下に重ねて設けられている。基板ベース241aおよび241bは同一形状を有する基板ベース241によって構成されている。基板ベース241は、頂面側および向い合う一対の側面に開口を有する。
【0009】
開口が設けられていない側面の頂面側には、ねじ孔が形成されたねじ孔ベース243が複数設けられている。基板ベース241の底面側であって、ねじ孔ベース243のちょうど下方には、孔が形成された孔ベース244が複数設けられている。まず、孔ベース244によって基板ベース241bを本体221の底面にねじ止めする。さらに、基板ベース241b上に基板ベース241aを重ね、基板ベース241bに設けられたねじ孔ベース243のねじ孔と、基板ベース241aに設けられた孔ベース244の孔との位置を一致させる。この状態で、ねじ孔ベース243および孔ベース244とをねじ止めし、基板ベース241aを基板ベース241bに固定する。
【0010】
図24は、図22中のグリルを構成する部品を解体した斜視図である。図24を参照して、グリル235は、グリル本体251と、グリル本体251の頂面側に形成された開口を塞ぐ天板252と、天板252上に順に積層される平面ヒータ253および断熱材254と、天板252との間で平面ヒータ253および断熱材254を挟持する板材255とを備える。グリル本体251と天板252とは、グリル本体251の頂面側の周縁部分に帯状に延在する取付け部251aと天板252の裏面252bとが面接触してねじ止めされている。
【0011】
グリル本体251の内部に設けられた加熱空間260には、受け皿256と、ヒータ257と、焼き網258とが下から順に設けられている。平面ヒータ253およびヒータ257に通電することによって、焼き網258上に設けられた魚などの調理物259が上下両面から加熱される。
【0012】
グリル本体251の入口263と向い合う側面251cであって入口263側から見て右によった位置には、加熱空間260で発生した調理中の蒸気または煙を外部に排出するための排気口261が形成されている。排気口261は、図22中に示すグリルダクト215に連結されており、調理によって発生した蒸気または煙はグリルダクト215からトッププレート222の排気口227を通って外部に排出される。
【0013】
グリル本体251の側面251c上であって入口263側から見て排気口261の左側には、グリル235の温度センサを構成する温度検知用サーミスタ262が取付けられている。加熱空間260に調理物259を入れた状態で平面ヒータ253およびヒータ257に通電し続けると、調理物259を焼き過ぎてしまうことがある。また、このような状態が放置されれば発火に至るおそれがある。このような状態に至ることを防止するため、温度検知用サーミスタ262で加熱空間260の温度を検出している。温度検知用サーミスタ262によって一定以上の温度が検知されると、平面ヒータ253およびヒータ257への通電が停止するように設定されている。
【0014】
【特許文献1】
特開2001−237056号公報
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
図22を参照して、中継端子台210および211と、制御基板230および231とをそれぞれ接続する図示しない中継リード線には所定長さのものが使用される。中継リード線の長さが所定長さよりも短い場合には、中継リード線を制御基板上に設けられた端子から中継端子台までとどかせることができない。また、中継リード線の長さが所定長さよりも長い場合には、余った中継リード線を束ねて本体221の内部に収容させなければならない。これにより、本体221の内部の限られた空間を無駄に消費し、また配線の作業効率を低下させることとなる。このような理由から、中継リード線が接続される端子間の距離と、配線に余裕を持たせるために設計上定められている余裕長さとから中継リード線の所定長さが決定される。
【0016】
しかし、電磁調理器201では、電磁誘導加熱コイル223および224の周縁部において最も近接する位置に中継端子台211および210が設けられている。このため、中継端子台211と制御基板231とに設けられた端子間の距離と、中継端子台210と制御基板230とに設けられた端子間の距離とが大きく離れた値とならない。上述のとおり、中継リード線の長さは中継リード線が接続される端子間の距離と、配線の余裕長さとから決定されるため、制御基板230および231上の端子から延びる中継リード線の両方が、中継端子台211および210に届きこれを接続することができる。このため、1つの課題として、配線作業者が制御基板230から延びる中継リード線を中継端子台211に、制御基板231から延びる中継リード線を中継端子台210に、それぞれ誤って接続するというおそれが生じる。
【0017】
また、図23を参照して、電磁調理器201では、制御基板230および231を取り付ける基板ベース241aおよび241bが同一形状に形成されている。しかし、基板ベース241のねじ止めに使用するねじ孔ベース243および孔ベース244が上下に重なる位置に設けられているため、基板ベース241bを本体221の底面に取付ける際、および基板ベース241aを基板ベース241bに取付ける際に、ねじ孔ベース243が邪魔になる。つまり、孔ベース244の孔にボルトを挿入しドライバーで締めようとすると、ドライバーの柄の部分がねじ孔ベース243と接触して思ったようにねじを締め込むことができない。このため、別の課題として、基板ベース241aおよび241bの取付け作業性が低下するという問題が発生する。
【0018】
さらに、図22を参照して、調理中になべから吹きこぼれた液体が、トッププレート222に設けられた吸気口226または排気口227から本体221の内部に浸入する場合がある。本体221の内部に浸入した液体は、本体221の底面に達する。このため、本体221の内部に浸入した液体が、たとえば制御基板230および231上に設けられた電子部品を浸す場合が生じる。これにより、さらに別の課題として、本体221の内部に設けられた機器が、本体221の内部に浸入した液体によって故障するという問題が発生する。また、浸入した液体をそのまま放置することは、電磁調理器201の衛生上の観点から言っても好ましくない。
【0019】
さらに、図24を参照して、グリル235において調理物259に加熱を行なった場合、加熱空間260は調理物259から発生する蒸気または煙で充満する。しかし、グリル235では、グリル本体251の上面開口を塞ぐ天板252が、わずかな面積しか有さないグリル本体251の取付け部251aに面接触してねじ止めされているだけなので、取付け部251aと天板252の裏面252bとの隙間から加熱空間260の蒸気または煙が外部に流出するおそれがある。このため、さらに別の課題として、高温に熱せられた蒸気または煙などがグリル235の外部に流出し、本体221の内部に設けられた電子機器などに悪影響を与えるという問題が発生する。
【0020】
さらに、図24を参照して、グリル235では、調理物259に対して両面焼きを行なうため、加熱空間260に対して天板252を挟んだ位置に平面ヒータ253が設けられている。このようにグリル本体251の外部に平面ヒータ253を設けているため、平面ヒータ253で発生する熱がグリル235の外部に漏れないようにする必要がある。グリル235では、平面ヒータ253の上にグラスウールなどからなる断熱材254を設けているが、これだけでは平面ヒータ253で発生する熱がグリル235の外部へ伝熱することを十分に抑えることができない。このため、さらに別の課題として、平面ヒータ253で発生する熱が本体221の内部へと伝熱し、本体221の内部が高温になるという問題が発生する。また、グリル235の断熱が十分でないため、平面ヒータ253によって調理物259を加熱する際の熱効率が低下するという問題が発生する。
【0021】
さらに、図24を参照して、グリル235では、天板252と板材255との間で平面ヒータ253および断熱材254を挟持して、天板252と板材255とをねじ止めしている。断熱材254には、ガラス繊維を編んで布状にしたグラスウールなどが使用される。このため、さらに別の課題として、天板252と板材255との間で断熱材254が縮むため、平面ヒータ253の頂面全体を均一に挟持することができないという問題が発生する。これにより、平面ヒータ253が傾いて固定されるという状態が起こり得り、グリル235で加熱する調理物259に焼きむらが生じるおそれがある。
【0022】
さらに、図24を参照して、グリル235では、グリル235内の異常温度を検出するために温度検知用サーミスタ262を設けている。グリル235内の異常温度を検知するためには、温度検知用サーミスタ262によってグリル235内の正確な温度を検知しなければならない。しかし、温度検知用サーミスタ262が、排気口261が形成された側面251c上であって排気口261に隣接して設けられているため、グリル235内の温度を正確に検知できないおそれがある。
【0023】
つまり、加熱によって調理物259から発生した蒸気または煙は、調理物259が配置された位置からグリル本体251の側面251cの方向へと進み、排気口261から外部に排出される。これに対して、側面251c上であって排気口261が形成されていない部分の近傍では、空気の流動が活発に行なわれずよどんだ状態にある。このため、さらに別の課題として、温度検知用サーミスタ262によってグリル235内の正確な温度が検知されず、グリル235の適切な温度調節が行なえないという問題が発生する。
【0024】
さらに、図22および図24を参照して、電磁誘導加熱コイル224とグリル235との間には図示しない遮熱板が設けられている。これにより、平面ヒータ253およびヒータ257で発生する熱がグリル235から電磁誘導加熱コイル224およびトッププレート222に向って伝わることを防止している。しかし、この遮熱板は、本体221の前面部221aと対峙する一辺の一方端から他方端に渡って前面部221aに取付けられている。このため、遮熱板で遮った熱の一部が、遮熱板から本体221の前面部221aに伝わる。これにより、さらに別の課題として、遮熱板から本体221の前面部221aに伝わった熱が、前面部221aに取付けられた電磁誘導加熱コイル224の表示パネル236に悪影響を与えるというおそれが生じる。
【0025】
さらに、図22および図24を参照して、上述のとおり調理者の利便性を向上させるため、グリル扉238と受け皿256とは着脱自在に設けられている。受け皿256には、ほうろうなどのコーティングが施されている。グリル扉238と受け皿256との着脱を行なう際には、その接合部分において受け皿256とグリル扉238とが接触および非接触を繰り返す。これにより、さらに別の課題として、グリル扉238との着脱によって受け皿256の表面にコーティングされたほうろうなどが剥がれるという問題が発生する。
【0026】
さらに、図22を参照して、吸気口226から本体221の内部に導入された外気およびグリル235の内部で発生する蒸気または煙は、トッププレート222に設けられた排気口227から外部に排出される。しかし、排気口227と吸気口226とは隣接して設けられているため、排気口227から排出された排気が再び吸気口226から本体221の内部に取り込まれるおそれがある。排気口227から排出される排気は高温に熱せられているため、さらに別の課題として、吸気口226から導入された外気によって行なわれる本体221の内部の強制空冷の冷却効率が低下するという問題が発生する。
【0027】
そこでこの発明の目的は、上記の課題を解決することであり、複数の部品を取付ける際の作業性を向上させた加熱調理器を提供することである。
【0037】
【課題を解決するための手段】
この発明の加熱調理器は、本体と、この本体の頂面側に設けられた耐熱性のトッププレートと、このトッププレートの後方にて右側に配置された吸気口と、前記トッププレートの後方にて左側に配置された排気口と、前記本体の内部の左側に設けられ、魚などの加熱を行うグリルと、前記本体の内部の右側に配置された制御基板および電源基板と、前記吸気口を介して前記本体内に外気を導入し、この外気を前記制御基板および電源基板上の電子部品を冷却するために前記制御基板および電源基板の方向へ向かわせ、その後前記外気を前記排気口から外部へ排出せしめる冷却ファンと、前記本体の頂面側であって前記トッププレートの下方に設けられ、前記グリルが下方に位置する第1電磁誘導加熱コイルと、前記本体の頂面側であって前記トッププレートの下方に設けられ、前記制御基板および電源基板が下方に位置する第2電磁誘導加熱コイルと、前記制御基板および電源基板がそれぞれ取り付けられ、積層された複数のベース体とを備え、
下側のベース体は底面側に、孔が形成された孔ベースが設けられ、そして、下側のベース体は前記本体の底面上に載置された状態で前記孔ベースの孔を用いてねじ止めされ、更に、下側のベース体は頂面側に、各ベース体の積層方向から見て前記孔ベースからずれて配置された、ねじ孔が形成されたねじ孔ベースが設けられ、
上側のベース体は底面側に、孔が形成された孔ベースが設けられ、そして、上側のベース体は当該孔ベースの孔と下側のベース体のねじ孔ベースのねじ孔とが一致するように下側のベース体上に位置決めされて、上側のベース体の孔ベースの孔および下側のベース体のねじ孔ベースのねじ孔を用いて下側のベース体にねじ止めされ、
各ベース体は各ベース体の積層方向から見てずれて積層されていることを特徴とする。
【0047】
【発明の実施の形態】
この発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0048】
(実施の形態)
図1は、この発明の実施の形態における据え置き型グリル付き電磁誘導加熱調理器を示す斜視図である。図1を参照して、電磁調理器1は、電磁調理器1の外郭を形成する本体2と、本体2の頂面側に設けられて耐熱性のガラスセラミックからなるトッププレート3とを備える。本体2の前面部2aの右側には、電磁調理器1が有する各調理機能を操作するための操作パネル15が設けられている。
【0049】
トッププレート3の表面には、なべなどの配置場所を示す模様5、7および9が描かれている。トッププレート3の前方であって模様5および7と隣接する位置には、本体2の内部に設けられた図示しない表示パネルを視認するための表示パネル用のぞき窓13aおよび13bが設けれられている。調理者は、表示パネル用のぞき窓13aおよび13bを覗くことによって、模様5および7上に配置されたなべなどの調理状況、より具体的には温度を確認することができる。トッププレート3の後方には、右側に配置された吸気口11aと左側に配置された排気口11bとによって構成される吸排気口11が設けられている。
【0050】
本体2の内部の左側には、魚や肉などの調理物が収容され加熱が施されるグリル20が設けられている。グリル20の内部には調理物を受ける受け皿63が配置され、受け皿63と本体2の前面部2aに設けられたグリル扉17とは着脱自在に設けられている。グリル扉17を開くと受け皿63も調理者がいる手前側に引き出されるしくみになっており、容易に調理物を収容したり取り出したりすることができる。また、受け皿63とグリル扉17とを取り外すことによって、それぞれの部品を容易に掃除することができる。
【0051】
図2は、図1中に示す本体の内部を示す斜視図である。図1および図2を参照して、本体2の内部には、トッププレート3に設けられた吸気口11aの下方に位置してダクト53が設けられている。ダクト53の頂面および前方側に位置する側面には、開口53bおよび53aが形成されている。本体2の内部には、トッププレート3に設けられた排気口11bの下方に位置して、グリル20と接続されたグリルダクト111が設けられている。グリルダクト111の頂面には排気口111aが形成されている。本体2の内部の右側でダクト53の前方には、制御基板33および35ならびに電源基板37が3段に積層して配置されている。制御基板33および35ならびに電源基板37は、図示しない基板ベース上にそれぞれ載置されている。
【0052】
ダクト53の内部に設けられた冷却ファン55を稼働させることによって、トッププレート3の吸気口11aおよびダクト53に形成された開口53bを介して、本体2の内部に外気が導入される。外気は、ダクト53に形成された開口53aから制御基板33および35、ならびに電源基板37が設けられた方向へと進む。これより、制御基板33および35ならびに電源基板37上に設けられた電子部品の冷却を行なう。その後、外気は本体2の内部に設けられた他の部品の冷却を行ない、トッププレート3に設けられた排気口11bから外部に排出される。また、グリル20の内部において調理物に加熱が行なわれると、調理物から高温に熱せられた蒸気または煙が発生する。この蒸気または煙は、グリル20に連結されたグリルダクト111の排気口111aおよびトッププレート3に設けられた排気口11bを介して外部へと排出される。
【0053】
図3は、図1中の本体の頂面側に設けられた加熱手段と、本体の内部に設けられた各種基板とを示す斜視図である。図3を参照して、本体2の頂面側であって図1中に示すトッププレート3の下方には、電磁誘導加熱コイル21および23が併設されている。電磁誘導加熱コイル21の下方にはグリル20が位置し、電磁誘導加熱コイル23の下方には、制御基板33および35ならびに電源基板37が位置する。電磁誘導加熱コイル21および23の中間後方には、ラジエントヒータ22が設けられている。電磁誘導加熱コイル21および23ならびにラジエントヒータ22に通電することによって、トッププレート3の所定位置に配置されたなべなどに対して加熱が行なわれる。
【0054】
本体2の内部に設けられた電源基板37には、電磁調理器1に供給される電源を本体2の内部の各機器に接続するための端子および電源のノイズを取り除くフィルタなどが設けられている。制御基板33には、端子34を含む電子部品が設けられ、制御基板35には、端子36を含む電子部品が設けられている。電磁誘導加熱コイル21と対峙する電磁誘導加熱コイル23の周縁部には、電磁誘導加熱コイル23の巻き線の両端が接続された中継端子台27が設けられている。
【0055】
中継リード線31の一方端31aが中継端子台27に接続されており、中継リード線31の他方端31bが制御基板35上の端子36に接続されている。また、電磁誘導加熱コイル21の周縁部であって、電磁誘導加熱コイル21および23の中心を結ぶ直線から角度αを挟んだ電磁誘導加熱コイル21の中心を通る直線上には、電磁誘導加熱コイル21の巻き線の両端が接続された中継端子台25が設けられている。中継リード線29の一方端29aが中継端子台25に接続されており、中継リード線29の他方端29bが制御基板33上の端子34に接続されている。
【0056】
電磁誘導加熱コイル21の中継端子台25から制御基板33上に設けられた端子34までの距離をD1、電磁誘導加熱コイル23の中継端子台27から制御基板35上に設けられた端子36までの距離をD2、端子34から端子36までの距離をD3とする。また、中継リード線29および31の配線の余裕長さをKとする。これにより、中継リード線29の長さはD1+K、中継リード線31の長さはD2+Kと決定される。電磁誘導加熱コイル21の中継端子台25の位置を決定する上述の角度αは、中継リード線31が端子36から中継端子台25までとどかないように、つまりD1+D3>D2+Kの関係を満たすように、α=95°に設定されている。
【0057】
この発明の実施の形態に従った加熱調理器としての電磁調理器1は、本体2と、本体2に設けられて、第1の端子としての中継端子台25を有する第1の電磁誘導加熱コイルとしての電磁誘導加熱コイル21と、本体2に設けられて、第2の端子としての中継端子台27を有する第2の電磁誘導加熱コイルとしての電磁誘導加熱コイル23と、中継端子台25に一方端29aが接続される第1の配線としての中継リード線29と、中継端子台27に一方端31aが接続される第2の配線としての中継リード線31と、中継リード線29の他方端29bに接続される第3の端子としての端子34と、中継リード線31の他方端31bに接続される第4の端子としての端子36とを備える。中継リード線31の長さは、端子36から中継端子台25までの距離よりも短い。
【0058】
電磁調理器1は、電磁誘導加熱コイル21の下方に設けられたグリル20をさらに備える。電磁誘導加熱コイル23は、電磁誘導加熱コイル21と水平方向に並設されている。端子34および36は、電磁誘導加熱コイル23の下方で2段に積層されて設けられている。
【0059】
このように構成された電磁調理器1によれば、端子36に他方端31bが接続された中継リード線31によって接続することができるのは中継端子台27だけである。このため、中継リード線29および31を用いることによって、電磁誘導加熱コイル21および23と端子34および36とを正しい組合せで接続することができる。また、電磁調理器1の製造時のみならず電磁誘導加熱コイル21および23のメンテナンス時などに、中継リード線29および31の配線を行なう必要がある。このような場合に、中継リード線29および31によって接続する端子を、中継端子台25および27または制御基板33および35上に示されたマークなどによって確認する必要がないため、中継リード線29および31を配線する作業性を向上させることができる。
【0060】
また、電磁調理器1は据え置き型の加熱調理器であるため、本体2の底面からトッププレート3の表面までの距離は設計上の制約を受ける。電磁調理器1では、グリル20と電磁誘導加熱コイル21との間に制御基板33を設けず、グリル20が設けられていない電磁誘導加熱コイル23の下方に他の基板と積層させた構造としている。これにより、基板を設けることによる高さ方向の制約を受けないで、グリル20の設計を行なうことができる。
【0061】
図4は、図3中の制御基板および電源基板を設ける基板ベースを示す斜視図である。図4を参照して、基板ベース41a、41bおよび41cには、制御基板33、制御基板35および電源基板37がそれぞれ取付けられる。基板ベース41a、41bおよび41cは同一形状を有する基板ベース41によって構成されている。
【0062】
基板ベース41の前方には、図1中に示す操作パネル15などからの配線を通す開口45が、基板ベース41の後方には、図3中に示す電磁誘導加熱コイル21および23などからの配線を通す開口43が形成されている。基板ベース41の頂面側は全て開口している。基板ベース41の側面上で頂面42側には、ねじ孔48が形成されたねじ孔ベース47が複数設けられている。基板ベース41の側面上で底面44側には、孔50が形成された孔ベース49が複数設けられている。基板ベース41aから41cが積層される矢印46で示す方向から見て、上下に一対に設けられているねじ孔ベース47および孔ベース49はずれて配置されている。基板ベース41の頂面42とねじ孔ベース47の頂面とは同一平面上に形成されており、基板ベース41の底面44と孔ベース49の底面とは同一平面上に形成されている。
【0063】
基板ベース41cは図示しない本体2の底面上に載置され、孔ベース49に形成された孔50を用いてドライバーでねじ止めされる。続いて、基板ベース41cのねじ孔ベース47に形成されたねじ孔48と、基板ベース41bの孔ベース49に形成された孔50とが一致するように、基板ベース41c上に基板ベース41bが位置決めされる。そして、孔50およびねじ孔48を用いて基板ベース41cに基板ベース41bがドライバーでねじ止めされる。同じ要領で、基板ベース41aが基板ベース41bにドライバーでねじ止めされる。このドライバーを用いたねじ止め作業時に、ドライバーの柄の部分がねじ孔ベース47に干渉しない程度に、上下一対に設けられたねじ孔ベース47および孔ベース49はずれて配置されている。基板ベース41aから41cを本体2上から取り外す場合には、上述の作業を逆の順序で行なえば良い。
【0064】
このように本体2上に取付けられた基板ベース41aから41cは、上下一対に設けられたねじ孔ベース47および孔ベース49がずれている距離と同じ距離だけずれて積層されてゆく。このため、基板ベース41aから41cが積層される矢印46で示す方向から見た基板ベース41aから41cの積層構造が占める面積は、基板ベース41の面積よりずれて積層された分だけ増大する。
【0065】
この発明の実施の形態に従った電磁調理器1は、積層されて電子部品を収納する複数のベース体としての基板ベース41を備える加熱調理器である。複数のベース体の各々としての基板ベース41aから41cは、ほぼ同一形状を有する。基板ベース41aから41cは、底面44側に設けられて、他の部材と連結される第1の連結部としての孔ベース49と、頂面42側に設けられて、他の基板ベースの孔ベース49と連結される第2の連結部としてのねじ孔ベース47とを含む。基板ベース41aから41cにおいて、特定の孔ベース49と、その特定の孔ベース49に最も近いねじ孔ベース47とは、基板ベース41aから41cが積層される方向である矢印46に示す方向から見てずれて配置されている。
【0066】
孔ベース49の底面は、基板ベース41aから41cの底面44とほぼ同一平面上に形成されており、ねじ孔ベース47の頂面は、基板ベース41aから41cの頂面42とほぼ同一平面上に形成されている。
【0067】
特定の孔ベース49と、その特定の孔ベース49に最も近いねじ孔ベース47とは、治具としてのドライバーを用いて基板ベース41aから41cを連結する場合に、特定の孔ベース49に最も近いねじ孔ベース47がドライバーに干渉しない位置であって、かつ特定の孔ベース49と、その特定の孔ベース49に最も近いねじ孔ベース47とが最も近接する位置に配置されている。
【0068】
このように構成された電磁調理器1によれば、ドライバーを用いて基板ベース41aから41cのいずれかを他の部材から取り外す際、または他の部材に取付ける際、ドライバーの柄の部分がねじ孔ベース47と干渉することがない。このため、ドライバーを矢印46に示す方向からまっすぐねじ頭に位置決めすることができる。これにより、ねじ頭を傷付けることがないように力を加えてドライバーを回転させることができるため、基板ベース41aから41cの取付け時の作業性を向上させることができる。また、基板ベース41aおよび41bが取付けられている状態を見た場合、基板ベース41bの頂面42およびねじ孔ベース47の頂面と、基板ベース41aの底面44および孔ベース49の底面とが全体に面接触している。これにより、基板ベース41aおよび41bが安定して積層されている。さらに、孔ベース49およびねじ孔ベース47は、取付け時にドライバーが干渉しない範囲で最も近接して配置されているため、矢印46に示す方向から見た基板ベース41aから41cの積層構造の占める面積をできるだけ小さくすることができる。これにより、本体2の内部の空間を有効に利用することができる。
【0069】
図5は、図1中のV−V線上に沿った断面図である。図5を参照して、本体2の頂面側に設けられた周縁部分が厨房家具51の頂面51a上に載置された状態で電磁調理器1が固定されている。厨房家具51の頂面51aは、地面とほぼ水平に設けられている。本体2の内部で前面部2aには、図中に示された操作パネル箱57の他に、図示しないグリル扉17が設けられている。電磁調理器1が厨房家具51に設けられた状態において、本体2の底面2bが前面部2aに近づくにつれて下方に傾くように形成されている。本体2の底面2bと前面部2aとが交わるコーナー部には、図示しない隙間が設けられている。
【0070】
トッププレート3の表面には調理用のなべ59が配置され、電磁誘導加熱コイル23によって加熱される。この時、なべ59から吹きこぼれが起こり、吹きこぼれた液体がトッププレート3に設けられた吸排気口11から本体2の内部に浸入する場合がある。また、電磁調理器1は台所に据え付けられるため、台所での調理中にトッププレート3の表面に調理に使用する水が降りかかり、この水が吸排気口11から本体2の内部に浸入する場合もある。このように本体2の内部に浸入した液体は傾いて形成された本体2の底面2bにより、前面部2aが位置する方向へ流れる。前面部2aに達した液体は、底面2bと前面部2aとが交わるコーナー部に設けられた図示しない隙間から本体2の外部に排出される。
【0071】
この発明の実施の形態に従った電磁調理器1は、地面に対してほぼ水平に設けられた取付け面としての頂面51aに取付けられる加熱調理器である。電磁調理器1は、本体2と、本体2の前面としての前面部2aに設けられたグリル扉17と、グリル扉17から離隔して設けられた吸排気口11とを備える。本体2の底面2bは、吸排気口11からグリル扉17に近づくにつれて、頂面51aからの距離が大きくなるように形成されている。グリル扉17は、調理を行なう者が立つ位置である矢印54に示す位置に向い合って設けられている。
【0072】
このように構成された電磁調理器1によれば、本体2の内部に浸入した液体は本体2の前面部2a側に回収され外部に排出される。このため、浸入した液体によって本体2の内部に設けられた電子部品などの機器が浸され故障するという事態を回避できる。加えて、本体2の内部を清潔に保っておくことができる。さらに、本体2の内部に浸入した液体は、調理者が立つ位置に向い合う本体2の前面部2a側から排出されるため、調理者は排出された液体を容易に処理することができる。
【0073】
図6は、図1中のグリルを構成する一部の部品を解体した斜視図である。図7は、図6中の部品を組み立てた状態におけるVII−VII線上に沿った断面図である。
【0074】
図6および図7を参照して、グリル20は、箱形状を有するグリル本体61と、グリル本体61上に設けられた天板69とを備える。グリル本体61の内部には、調理物が配置され加熱が行われる加熱空間76が側面61bに囲まれて規定されている。グリル本体61の前方側面には、調理物を出し入れするための入口75が開口されている。グリル本体61の頂面側の周縁部分には、帯状に延在し、複数の雌ねじ73が形成された取付け部61aが設けられており、取付け部61aが上面開口74を規定している。入口75と向い合うグリル本体61の側面61bには、加熱空間76で調理物を加熱することによって発生する蒸気または煙を外部に排出するための排気口77が形成されている。
【0075】
天板69は、グリル本体61の上面開口74を塞ぐようにグリル本体61の頂面側に取り付けられる。天板69は、板形状を有する本体部69bと、本体部69bの周縁部が折り曲げられて形成された当接部69aとによって構成されている。天板69をグリル本体61上に位置決めした状態において、天板69の本体部69bとグリル本体61の取付け部61aとが接触し、天板69の当接部69aとグリル本体61の側面61bとが接触する。天板69は、グリル本体61に形成された雌ねじ73に締め込まれるねじ72によってグリル本体61に取付けられる。
【0076】
グリル本体61の内部に規定される加熱空間76には、受け皿63、ヒータ65および焼き網67が下から順に配置されている。天板69の上には平面ヒータ85が設けられている。平面ヒータ85およびヒータ65に通電することによって、焼き網67上に配置された調理物が上下両面から加熱される。
【0077】
この発明の実施の形態に従った電磁調理器1は、グリル20を備える加熱調理器である。グリル20は、加熱空間76を規定する側面61bと、側面61bに連なり上面開口74を規定する頂面としての取付け部61aとを有するグリル本体61と、上面開口74を封止するように取付け部61aと接触する天板69とを含む。天板69の周縁部としての当接部69aは、グリル本体61の側面61bと接触し、かつ側面61bに沿って延在する。
【0078】
このように構成された電磁調理器1によれば、天板69はグリル本体61に対してねじ72によって取付けられている。このため、隣接するねじ72の間に位置する天板69の本体部69bとグリル本体61の取付け部61aとの接触面に隙間が形成される場合がある。しかし、電磁調理器1では、グリル本体61の側面61bと接触するように天板69に当接部69aが設けられているため、その隙間を当接部69aが塞ぐ構造となっている。このため、加熱空間76で発生した蒸気または煙がグリル20の外部に漏れ出すことがない。これにより、本体2の内部に設けられた機器をグリル20で発生する蒸気または煙から適切に保護することができる。
【0079】
図8は、図1中のグリルを構成する別の部品を解体した斜視図である。図9は、図8中の部品を組み立てた状態におけるIX−IX線上に沿った断面図である。
【0080】
図8および図9を参照して、グリル本体61上に設けられた天板69上には、下から順に積層される平面ヒータ85および断熱材83と、天板69との間で平面ヒータ85および断熱材83を挟持する板材81とが設けられている。さらに、板材81上には、板材107と断熱材103とが下から積層され、板材107との間で断熱材103を挟持する板材105が断熱材103上に設けられている。断熱材83および103は、熱伝導率が0.04(W/m・K)程度のグラスウールによって形成されている。また、断熱材83および103には、グラスウールのほか、硬質ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォームまたはポリウレタンフォームを使用することができる。
【0081】
板材81、断熱材83および平面ヒータ85の中央部には、孔94、84および86がそれぞれ形成されている。天板69の中央部には、雌ねじ95が形成されている。孔94、84および86を介してねじ97が雌ねじ95に締め付けられる。また、板材81の周縁部が天板69とともに、グリル本体61の取付け部61aにねじ止めされる。以上により、天板69と板材81との間で平面ヒータ85および断熱材83が挟持された状態となる。
【0082】
板材81の周縁部には、天板69が位置する方向に向って突出する凹部91が複数形成されている。板材81の周縁部であって凹部91の内側には、同様に天板69が位置する方向に向って突出し、溝形状を有する凹部92が形成されている。さらに、板材81の中央部には、天板69が位置する方向に向って突出する凹部93が形成されている。天板69に板材81が取付けられた状態で、板材81に形成された凹部91、92および93のそれぞれは、断熱材83の表面を押さえる役割を果たす。
【0083】
この発明の実施の形態に従った電磁調理器1は、グリル20を備える加熱調理器である。グリル20は、加熱空間76を規定し、上面開口74を有するグリル本体61と、上面開口74を封止するように、グリル本体61上に設けられる天板69と、天板69上に設けられる加熱層としての平面ヒータ85と、平面ヒータ85上に設けられる断熱層としての断熱材83と、断熱材83上に設けられる板状部材としての板材81とを含む。板材81の周縁部には、天板69に近づく方向に突出する第1の突出部としての凹部91および92が形成されている。板材81の中央部には、天板69に取付け手段としてのねじ97により固定される取付け部としての孔94が設けられている。
【0084】
板材81の中央部には、天板69に近づく方向に突出する第2の突出部としての凹部93がさらに形成されている。
【0085】
このように構成された電磁調理器1によれば、板材81に形成された凹部91から93は断熱材83の表面全体を押さえている。このため、断熱材83がグラスウールによって形成されて柔軟性をもっているにもかかわらず、断熱材83の下で挟持される平面ヒータ85を天板69上に確実に位置決めすることができる。また、天板69の上面は、調理物が配置される焼き網67の表面に対して平行に設けられている。したがって、平面ヒータ85を調理物に対して平行に設けることができるので、焼きむらが生じることのないグリル20を実現することができる。
【0086】
図9を参照して、板材107は、板材81との間に空気層101が形成されるように設けられている。空気層101は、断熱材83の頂面を全て覆うように形成されている。グリル本体61の加熱空間76に配置された調理物に加熱を行なうため、平面ヒータ85は通電され発熱する。平面ヒータ85で発生した熱は、加熱空間76が位置する方向と逆方向に向っても伝わる。しかし、この熱は3段に積層された断熱材83、空気層101および断熱材103によってグリル20の外部に伝わることを抑制される。
【0087】
この発明の実施の形態に従った電磁調理器1は、グリル20を備える加熱調理器である。グリル20は、加熱空間76を規定するグリル本体61と、グリル本体61上に設けられる加熱層としての平面ヒータ85と、平面ヒータ85上に設けられる第1の断熱層としての断熱材83と、断熱材83の上方に設けられる第2の断熱層としての断熱材103とを含む。断熱材83および103は、グラスウール、硬質ウレタンフォーム、ポリエチレンフォーム、フェノールフォームおよびポリウレタンフォームからなる群より選ばれた少なくとも一種を含む。断熱材83と断熱材103との間に空気層101が設けられるように、断熱材103が配置されている。空気層101は、断熱材83の頂面を全て覆うように設けられている。
【0088】
このように構成された電磁調理器1によれば、空気層101は、断熱層としての役割を果たしているため、平面ヒータ85で発生する熱がグリル20の外部に伝わることをより確実に防止することができる。より詳細に説明すると、空気層101を形成しない場合、断熱材83に伝わった熱は板材81および107を介して断熱材103に達することとなる。板材81および107を構成する鋼などは、熱伝導率が50(W/m・K)程度であるのに対して、空気の熱伝導率は、3(W/m・K)程度である。このため、空気層101を設けることによってグリル20の断熱性を向上させることができる。これにより、グリル20からの熱が外部に漏れることを抑制できるので、本体2の内部が高温になることを防止できる。また、平面ヒータ85で発生する熱を効率良く加熱空間76側に伝え、グリル20の熱効率を向上させることができる。
【0089】
図10は、図1中のグリルの内部に規定された加熱空間を示す斜視図である。図10を参照して、図6中のグリル本体61の側面61bは、向い合う一対の側面61pと、側面61pに連なり入口75に向い合う側面61nとによって構成されている。側面61nに形成された排気口77に対して近い位置にある側面61pには、排気口77に近接して温度検知用サーミスタ121が設けられている。温度検知用サーミスタ121は加熱空間76の温度を検知するために設けられており、検知した温度が一定以上になると平面ヒータ85およびヒータ65への通電が停止し、また一定以下になると通電が再開されるように設定されている。グリル本体61の排気口77と連通してグリルダクト111が設けられている。
【0090】
グリル本体61において、調理物は加熱空間76のほぼ中央に配置される。加熱によって調理物から発生した蒸気または煙は加熱空間76の雰囲気を形成し、この蒸気または煙の温度が加熱空間76の温度である。蒸気または煙は、排気口77が位置する方向へと進み、グリルダクト111の内部を通って排気口111aから外部へ排出される。
【0091】
この発明の実施の形態に従った電磁調理器1は、グリル20を備える加熱調理器である。グリル20は、加熱空間76を規定し、互いに対向する一対の第1の側面としての側面61pと、側面61pと連なり、排気口77が設けられる第2の側面としての側面61nとを有するグリル本体61と、側面61p上で、かつ排気口77の近傍に設けられる温度検出手段としての温度検知用サーミスタ121とを含む。
【0092】
このように構成された電磁調理器1によれば、温度検知用サーミスタ121は、調理物から発生する蒸気または煙が排気口77へ進むまでの経路113上に設けられている。これに対して、たとえば温度検知用サーミスタ121が、加熱空間76に配置された調理物よりも入口75に近い側に位置する側面61p(点線115で示す範囲)に設けられている場合、蒸気または煙は調理物から発生し側面61nの方向へと移動するため温度検知用サーミスタ121の近傍を通過しない。また、温度検知用サーミスタ121が、側面61n上で排気口77が設けられていない部分、または側面61p上で排気口77が設けられていない部分の近傍に位置する部分(点線117で示す範囲)に設けられている場合、温度検知用サーミスタ121の近傍では、空気の流動が活発に行なわれずよどんだ状態にある。これらの位置に温度検知用サーミスタ121を設けた場合には、グリル20の内部の温度を正確に測定することができない。
【0093】
電磁調理器1では、温度検知用サーミスタ121を調理物から発生する蒸気または煙が移動する経路上に配置しているので、グリル20の内部の正確な温度を検知することができる。これにより、グリル20の内部を適切な温度に調節し、調理物を所定の火加減で調理することができる。
【0094】
図11は、図1中のXI−XI線上に沿った断面図である。図12は、図11中に示す電磁誘導加熱コイルが設けられている位置を後方から見た斜視図である。
【0095】
図11および図12を参照して、本体2の内部には、グリル20と、トッププレート3の下方に配置された電磁誘導加熱コイル21とが設けられている。本体2の前面部2aには、電磁誘導加熱コイル21と対峙する位置に取付け板125が設けられている。取付け板125上には表示パネル39が設けられている。表示パネル39には、電磁誘導加熱コイル21に設けられた図示しない温度検出用サーミスタの配線が接続されており、電磁誘導加熱コイル21によって加熱されたトッププレート3上の温度状況が表示される。
【0096】
電磁誘導加熱コイル21とグリル20との間には、グリル20で発生する熱が電磁誘導加熱コイル21側へと伝わることを防止する遮熱板123が設けられている。遮熱板123と本体2の前面部2aとの間に隙間124が形成されるように遮熱板123が設けられている。
【0097】
図12を参照して、隙間124は、上方から見て表示パネル39が位置する範囲が、隙間124が形成される範囲に完全に含まれるように形成されている。遮熱板123の下方には、図5中の冷却ファン55を稼働させることによって本体2の内部に導入された外気が流れている。この外気の一部127は、遮熱板123と本体2の前面部2aとの間に形成された隙間124を介して遮熱板123上へと流出し、表示パネル39の表面を冷却する。なお、本実施の形態では、遮熱板123の一部分を本体2の前面部2aに接触させ、遮熱板123を本体2の前面部2aに固定しているが、遮熱板123を全く前面部2aに接触させず他の部材に対して固定しても良い。
【0098】
この発明の実施の形態に従った電磁調理器1は、表示パネル39が取り付けられる前面としての前面部2aを有する本体2と、本体2の内部に設けられた電磁誘導加熱コイル21と、本体2の内部に設けられたグリル20と、グリル20で発生する熱が電磁誘導加熱コイル21に伝わるのを防止するように、電磁誘導加熱コイル21とグリル20との間に設けられた遮熱板123とを備える。遮熱板123と前面部2aとの間に隙間124が形成されるように、遮熱板123が位置決めされている。
【0099】
本体2の内部に外気を取り入れるファンとしての冷却ファン55をさらに備える。隙間124は、冷却ファン55で取り入れた外気が隙間124を通って表示パネル39に達するように形成されている。
【0100】
このように構成された電磁調理器1によれば、遮熱板123の所定位置には隙間124が設けられているので、本体2の前面部2aと遮熱板123とが接触する面積は小さく抑えられている。このため、グリル20から遮熱板123に伝わった熱が前面部2aに伝わり、その後さらに表示パネル39へと伝わって表示パネル39が高温となることを抑制できる。また、本体2の内部に導入された外気によって表示パネル39の強制空冷を行なっているので、表示パネル39が高温となることをさらに抑制することができる。これにより、表示パネル39が熱によって故障することを防止できる。
【0101】
図13は、図1中の受け皿の一部を示す斜視図である。図14は、図1中のグリル扉を裏面より見た斜視図である。
【0102】
図13を参照して、受け皿63は、調理物を配置する主要部131と、主要部131の前方端に設けられた取付け部132とによって構成されている。取付け部132の上面側には、L字状に形成された前端部133が2箇所に設けられている。受け皿63の表面には、全体にほうろう(enamelling)がコーティングされている。
【0103】
図14を参照して、グリル扉17は、主要部137と、主要部137に嵌め込まれたガラス部139とによって構成されている。受け皿63と向い合うグリル扉17の表面には、ガラス部139の下方に位置する部分に、主要部137の内部へと凹む形状の凹部141が形成されている。さらに凹部141の下方には、長方形形状の開口部143が2箇所に形成されている。
【0104】
図15は、グリル扉に受け皿が取付けられた状態を示す断面図である。図15を参照して、グリル扉17に形成された凹部141と開口部143との間には、先端部142が形成されている。先端部142および凹部141によってグリル扉17の係合部144が構成されている。受け皿63に設けられた前端部133がグリル扉17に形成された開口部143に挿入され、前端部133および係合部144が係合されることによって、グリル扉17に受け皿63が取付けられている。グリル扉17の先端部142は180°に折り曲げられて、折り曲げ部149が形成されている。折り曲げ部149によって先端部142の先端は湾曲して滑らかに形成されている。また、受け皿63に設けられた前端部133のL字状のコーナー部133bには、受け皿63の表面にコーティングされたほうろうのほうろうだまり147が形成されている。
【0105】
グリル扉17に形成された凹部141の底面141aと受け皿63に設けられた前端部133のL字状の内側133aとが接触し、グリル扉17に形成された開口部143の下方に位置する主要部137の表面137aと受け皿63の取付け部132の前方面132aとが接触することによって、グリル扉17および受け皿63の相対的な位置が決定されている。このとき、受け皿63に設けられた前端部133のL字状の内側133aは、グリル扉17の先端部142から離れた位置に位置決めされる。さらに、受け皿63に設けられた前端部133のL字状のコーナー部133bは、グリル扉17の先端部142から離れた位置に位置決めされる。
【0106】
図16および図17は、グリル扉に受け皿を取付ける工程を示す断面図である。図16を参照して、グリル扉17に形成された開口部143の前に受け皿63に設けられた前端部133が位置するように、受け皿63をグリル扉17に対して位置決めする。この際、受け皿63の後端が前端より上方に位置するように受け皿63を傾ける。
【0107】
図17を参照して、受け皿63を傾けた状態を維持しながら受け皿63に設けられた前端部133を、グリル扉17の開口部143に挿入する。前端部133のL字状のコーナー部133bが開口部143よりグリル扉17の内部に入ったら、受け皿63が傾いた状態を水平に戻す。以上の工程により、図15に示すようなグリル扉17に受け皿63が取付けられた状態にすることができる。なお、上述の工程と逆の順序の工程を行なうことによって、グリル扉17から受け皿63を取り外すことができる。
【0108】
この発明の実施の形態に従った電磁調理器1は、グリル20を備える加熱調理器である。グリル20は、L字状の前端部133を有する受け皿63と、前端部133に着脱自在に係合する係合部144を有するグリル扉17とを含む。受け皿63は、前端部133に係合部144を係合した状態で、係合部144の先端としての先端部142が前端部133のL字状の内側133aから離隔するように設けられている。
【0109】
受け皿63は、前端部133に係合部144を係合した状態で、係合部144の先端部142が前端部133のL字状のコーナー部133bから離隔するように設けられている。
【0110】
グリル20は、L字状の前端部133を有する受け皿63と、前端部133に着脱自在に係合する係合部144を有するグリル扉17とを含む。係合部144の先端としての先端部142は、ほぼ180°に折り曲げられている。
【0111】
このように構成された電磁調理器1によれば、グリル扉17に受け皿63が取付けられた状態において、前端部133のL字状の内側133aは先端部142から離れた位置に位置決めされているため、受け皿63の表面にコーティングされたほうろうが先端部142と接触することによって剥がれることを防止できる。さらに、前端部133のL字状のコーナー部133bは、先端部142から離れた位置に位置決めされるため、コーナー部133bに形成されたほうろうだまり147が先端部142と接触することによって剥がれることを防止できる。また、グリル扉17の先端部142には折り曲げ部149が形成されており、先端部142の先端が湾曲して滑らかな形状となっている。このため、グリル扉17に受け皿63を取付ける工程において、グリル扉17の先端部142が受け皿63の表面に接触する場合があっても、受け皿63の表面に形成されたほうろうが剥がれることがない。
【0112】
図18は、図1中のXVIII−XVIII線上に沿った断面図である。図18を参照して、グリルダクト111の後端側の側面には、グリル20からの蒸気または煙が排出される方向を操作するためのよろい板151が複数形成されている。
【0113】
図19は、図18中のグリルダクトに形成されたよろい板を詳細に示す側面図である。図20は、図19中のXX−XX線上に沿った断面図である。図19および図20を参照して、よろい板151は、グリルダクト111の側面の板金が盛り上がるように形成された案内部151bと、案内部151bによって一部が規定される開口部151aとによって構成されている。このように構成されたよろい板151は、グリルダクト111を形成する板金にプレス加工を行なうことによって容易に製造することができる。よろい板151は、案内部151bによって案内され開口部151aから排出される排気が、トッププレート3に設けられた吸気口11aが位置する方向から離れるように形成されている。
【0114】
図18を参照して、ダクト53の内部に設けられた図示しない冷却ファン55を稼働させることによって矢印150に示す方向から吸気口11aを介して外気が導入される。外気は本体2の内部の熱を奪った後、排気口11bを介して外部に排出される。また、グリル20の内部で発生した高温の蒸気または煙は、グリル20からグリルダクト111の内部へと進む。この際、グリルダクト111の側面に形成されたよろい板151から蒸気または煙が流出し、矢印155に示す吸気口11aが位置する方向とは反対方向に排出される。また、グリルダクト111の排気口111aから排出される蒸気または煙も、よろい板151から排出された蒸気または煙の流れに従って矢印159に示す方向に進行方向を変える。さらに、吸気口11aから本体2の内部に導入され排気口11bから排出される外気も、よろい板151から排出された蒸気または煙の流れに従って矢印157に示す方向に進行方向を変える。
【0115】
この発明の実施の形態に従った電磁調理器1は、本体2と、本体2の内部に設けられたグリル20と、グリル20に設けられて、グリル20からの排気を外部に排出するグリル排気口としてのグリルダクト111と、本体2に設けられて、本体2の内部に外気を取り入れる吸気口11aとを備える。グリルダクト111は、グリル20から排出される排気を吸気口11aから遠ざける方向へ導く排気制御手段としてのよろい板151を含む。
【0116】
電磁調理器1は、グリルダクト111から排出される排気と、吸気口11aから取り入れられた外気とを本体2の外部に排出する排気口11bをさらに備える。
【0117】
このように構成された電磁調理器1によれば、よろい板151の働きによって、グリル20の内部で発生した蒸気または煙、および吸気口11aから導入され本体2の内部の熱を奪った外気の両方を吸気口11aから遠ざかる方向へと排出させることができる。このため、高温に熱せられたこれらの排気が、再び吸気口11aから冷却用の外気として本体2の内部へ取り込まれることがない。これにより、本体2の内部で行なわれる強制空冷の冷却効率を向上させることができる。
【0118】
図21は、図2中のXXI−XXI線上に沿った断面図であり、図18中に示すよろい板の変形例を示す。図21を参照して、グリルダクト111の内部には、上端が下端より右側に位置するように傾いて形成されたよろい板153が複数形成されている。これにより、グリル20で発生した蒸気または煙を、吸気口11aから遠ざかる矢印155に示す方向に排出させることができ、上述と同様の効果を奏することができる。
【0119】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0120】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明に従えば、複数の部品を取付ける際の作業性を向上させた加熱調理器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態における据え置き型グリル付き電磁誘導加熱調理器を示す斜視図である。
【図2】 図1中に示す本体の内部を示す斜視図である。
【図3】 図1中の本体の頂面側に設けられた加熱手段と、本体の内部に設けられた各種基板とを示す斜視図である。
【図4】 図3中の制御基板および電源基板を設ける基板ベースを示す斜視図である。
【図5】 図1中のV−V線上に沿った断面図である。
【図6】 図1中のグリルを構成する一部の部品を解体した斜視図である。
【図7】 図6中の部品を組み立てた状態におけるVII−VII線上に沿った断面図である。
【図8】 図1中のグリルを構成する別の部品を解体した斜視図である。
【図9】 図8中の部品を組み立てた状態におけるIX−IX線上に沿った断面図である。
【図10】 図1中のグリルの内部に規定された加熱空間を示す斜視図である。
【図11】 図1中のXI−XI線上に沿った断面図である。
【図12】 図11中に示す電磁誘導加熱コイルが設けられている位置を後方から見た斜視図である。
【図13】 図1中の受け皿の一部を示す斜視図である。
【図14】 図1中のグリル扉を裏面より見た斜視図である。
【図15】 グリル扉に受け皿が取付けられた状態を示す断面図である。
【図16】 グリル扉に受け皿を取付ける第1の工程を示す断面図である。
【図17】 グリル扉に受け皿を取付ける第2の工程を示す断面図である。
【図18】 図1中のXVIII−XVIII線上に沿った断面図である。
【図19】 図18中のグリルダクトに形成されたよろい板を詳細に示す側面図である。
【図20】 図19中のXX−XX線上に沿った断面図である。
【図21】 図2中のXXI−XXI線上に沿った断面図であり、図18中に示すよろい板の変形例を示す。
【図22】 従来技術としての電磁誘導加熱調理器を示す斜視図である。
【図23】 図22中の制御基板を取り付ける基板ベースを示す斜視図である。
【図24】 図22中のグリルを構成する部品を解体した斜視図である。
【符号の説明】
1 電磁調理器、2 本体、2a 本体部、2b 底面、11 吸排気口、11a 吸気口、11b 排気口、17 グリル扉、20 グリル、21,23 電磁誘導加熱コイル、25,27 中継端子台、29,31 中継リード線、29a,31a 一方端、29b,31b 他方端、34,36 端子、39 表示パネル、41,41a,41b,41c 基板ベース、42 頂面、44 底面、46 矢印、47 ねじ孔ベース、49 孔ベース、51a 頂面、55 冷却ファン、61 グリル本体、61a 取付け部、61b,61n,61p 側面、63 受け皿、69 天板、69a 当接部、69b 本体部、74 上面開口、76 加熱空間、77 排気口、81,107 板材、83,103 断熱材、85 平面ヒータ、91,92,93 凹部、94 孔、101 空気層、111 グリルダクト、121 温度検出用サーミスタ、123 遮熱板、124 隙間、133 前端部、133a 内側、133b コーナー部、141 凹部、142 先端部、144 係合部、149 折り曲げ部、151,153 よろい板。

Claims (1)

  1. 本体と、この本体の頂面側に設けられた耐熱性のトッププレートと、このトッププレートの後方にて右側に配置された吸気口と、前記トッププレートの後方にて左側に配置された排気口と、前記本体の内部の左側に設けられ、魚などの加熱を行うグリルと、前記本体の内部の右側に配置された制御基板および電源基板と、前記吸気口を介して前記本体内に外気を導入し、この外気を前記制御基板および電源基板上の電子部品を冷却するために前記制御基板および電源基板の方向へ向かわせ、その後前記外気を前記排気口から外部へ排出せしめる冷却ファンと、前記本体の頂面側であって前記トッププレートの下方に設けられ、前記グリルが下方に位置する第1電磁誘導加熱コイルと、前記本体の頂面側であって前記トッププレートの下方に設けられ、前記制御基板および電源基板が下方に位置する第2電磁誘導加熱コイルと、前記制御基板および電源基板がそれぞれ取り付けられ、積層された複数のベース体とを備え、
    下側のベース体は底面側に、孔が形成された孔ベースが設けられ、そして、下側のベース体は前記本体の底面上に載置された状態で前記孔ベースの孔を用いてねじ止めされ、更に、下側のベース体は頂面側に、各ベース体の積層方向から見て前記孔ベースからずれて配置された、ねじ孔が形成されたねじ孔ベースが設けられ、
    上側のベース体は底面側に、孔が形成された孔ベースが設けられ、そして、上側のベース体は当該孔ベースの孔と下側のベース体のねじ孔ベースのねじ孔とが一致するように下側のベース体上に位置決めされて、上側のベース体の孔ベースの孔および下側のベース体のねじ孔ベースのねじ孔を用いて下側のベース体にねじ止めされ、
    各ベース体は各ベース体の積層方向から見てずれて積層されていることを特徴とする加熱調理器。
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