JP3912955B2 - 離型剤塗布ローラ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、定着ローラや定着ベルトに離型剤を塗布する離型剤塗布ローラに関する。さらに詳細には、安定して均一に離型剤を塗布することができるとともに離型剤が漏れにくい離型剤塗布ローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
画像形成装置では、記録体に転写されたトナー像を定着させ永久画像を得ている。ここで、定着の方法には、熱定着、圧力定着、溶剤定着等の方法があり、その中で熱定着によるヒートローラ方式の定着装置が広く一般的に用いられている。この定着装置としては、例えば一対の定着ローラが加熱ローラと加圧ローラとにより構成され、定着ローラの離型性を保つために、定着ローラに離型剤を供給するものを備えたものが知られている。このような離型剤を供給方法として、ローラ方式、ウェブ方式、汲み上げ方式等の方法が実用化されている。その中でも特に、ローラ方式である離型剤塗布ローラが広く用いられている。これは、機構が簡単であり、かつ小型化に適しているためである。
【0003】
この離型剤塗布ローラとしては、離型剤を含浸する基材の外周にフェルトを巻き付けたものや、芯金に耐熱ペーパーや不織布を何重にも巻き付けたものが一般的に使用されてきた。しかし、このような離型剤塗布ローラでは、定着ローラに対する塗布量の制御が難しい上に、フェルト等に含まれる離型剤が多くなりすぎると離型剤の漏れや離型剤のスジが生じたりという問題が発生するおそれがあった。このため近年では、図12に示すように、これらの最外周面に多孔性の表層105を巻き付けたものが主流になりつつある。この離型剤塗布ローラ112では、基材122に含浸された離型剤が、毛管現象によりフェルト123へ移行しさらに表層105へと移行する。そして、表層105に形成された細孔により表層105を透過する離型剤が一定量に規制されるため、定着ローラに対して離型剤を安定して均一に塗布できるようになっている。なお、一般的に基材は多孔質セラミックやスポンジゴム等で形成され、表層は多孔性フッ素樹脂フィルムや耐熱ペーパー等で形成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の表層105を有する離型剤塗布ローラ112では、フェルト123の両端部から離型剤が漏れるおそれがあるという問題があった。特に、離型剤の塗布量が多いフルカラーのトナー画像を定着させる場合に問題となっていた。このフェルト123の両端部からの離型剤の漏れは、主に表層105により被覆されていない部分から生じる。このようなフェルト123の端部からの離型剤の漏れは、定着ローラからの熱によって離型剤塗布ローラ112が加熱されるため基材122からフェルト123へ離型剤が移行してフェルト123に滞留する離型剤が多くなること、離型剤塗布ローラ112が定着ローラに対して圧接されていること、およびフェルト123の端面において表層105による離型剤の供給量制御が行われないことにより発生する。そして、離型剤の漏れが生じると、定着ローラ上において離型剤の塗布ムラ等が発生して、それが画質低下の要因になっていた。
【0005】
そこで、本発明は上記した問題点を解決するためになされたものであり、ローラ端部における離型剤の漏れを防止するとともに離型剤を均一に塗布することができる離型剤塗布ローラを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するためになされた本発明に係る離型剤塗布ローラによれば、芯金の外側に位置し離型剤を含浸する機能を有する基材と、基材の外周に巻き付けられたフェルト層と、フェルト層の外周に巻き付けられた多孔性の表層とを有し、表層の展開状態での幅は、フェルト層の幅よりも大きく、表層のうちフェルト層からはみ出した部分でフェルト層の端面が被覆されており、表層は、フェルト層の外周面に対してのみ接着剤により接着されていることを特徴とする。なお、各層の幅とは、離型剤塗布ローラの軸方向(芯金の長手方向)の長さを意味する。ただし、表層の幅は、フェルト層に表層を巻き付けたままの状態(展開状態)における離型剤塗布ローラの軸方向(芯金の長手方向)の長さを意味する。
【0007】
この離型剤塗布ローラは、芯金を中心にして内側から、基材、フェルト層、表層を備える多層構造になっている。そして、基材に含浸させられその内部に貯蔵されている離型剤が、毛管現象によりフェルト層さらには表層へと移動する。もちろん、フェルト層にも離型剤が予め含浸させてある。表層に移動した離型剤は、表層に備わる細孔により離型剤の供給量制御がなされる。これにより、一定量の離型剤を均一に塗布することができる。
【0008】
ここで、表層は展開状態においてはフェルト層よりもその幅が大きく、両端部においてフェルト層からはみ出すように巻き付けられている。そして、このはみ出した部分の表層が内側に折り込まれてフェルト層の端面が被覆されている。これにより、フェルト層の端面においても、表層による離型剤の供給量制御が行われる。従って、フェルト層の端部からの離型剤の漏れが抑制される。
【0009】
なお、フェルト層からはみ出した表層は、フェルト層の端面の一部のみを覆っていても良いが、望ましくはフェルト層の端面全体を覆っていることが好ましい。フェルト層の端面全体を表層で被覆することにより、フェルト層の端部からの離型剤の漏れをより抑制することができるからである。さらに、表層を加熱収縮処理によってフェルト層に対して固定することが望ましい。これにより、フェルト層の端部における表層の浮き上がりが軽減されるとともに、フェルト層の端部における外径が若干小さくなる。従って、フェルト層の端部にかかる圧接力が減少し、フェルト層の端部からの離型剤の漏れをより確実に抑制することができるからである。
【0010】
また表層は、フェルト層の外周面に対してのみ接着剤により接着されている。フェルト層の端面部においても表層を接着剤により接着すると、フェルト層内部の空気を外部に逃がすことができない。接着層は、空気を通さないからである。このため、離型剤塗布ローラが加熱されてフェルト層内部の空気が熱膨張すると、フェルト層内部の圧力が上昇して部分的に表層を膨張させてしまい表層にズレが発生する。また、膨張した表層部分に離型剤が滞留してしまい漏れの原因となる。このような問題を解消するためには、フェルト層内部の空気を外部に逃がす必要がある。そこで、フェルト層の端面には接着剤を塗布しないことにより、フェルト層の端面において空気の移動を可能としている。これにより、表層の膨張を防止することができる。従って、表層にズレが発生したり、離型剤が滞留するようなことが防止され、離型剤を均一に塗布することができる。
【0011】
本発明に係る離型剤塗布ローラにおいては、フェルト層の幅は、基材の幅よりも大きいことが好ましい。このようにフェルト層の幅を基材の幅よりも大きくすることにより、フェルト層の端部においては基材から直接的には離型剤が移行しないし、基材に接しているフェルト層からも離型剤はほとんど移行しない。基材に接していないフェルト層の部分では離型剤の移動に際する抵抗が大きいからである。また、離型剤塗布ローラの使用時にフェルト層の端部には圧接力がほとんどかからなくなる。これらのことにより、フェルト層の端部からの離型剤の漏れをより確実に防止することができる。
【0012】
特に、本発明に係る離型剤塗布ローラにおいては、表層のうちフェルト層からはみ出した部分が離型剤塗布ローラの端面に折り込まれるとともに、その折り込まれた部分を基材の端面に押圧して固定する押圧部材を有することが好ましい。なお、押圧部材は、ローラ端面に折り込まれた表層をしっかりと押さえ込んで固定できるものであれば何でも良く、例えば、逆止爪が設けられたワッシャや抜け止め等を用いれば良い。このような押圧部材でフェルト層の端面を覆う表層をローラ端面においてしっかりと固定することにより、接着剤を用いなくても確実にフェルト層の端面を表層で被覆することができるからである。これにより、フェルト層の端面からの離型剤の漏れを抑制することができる。また、接着剤を用いていないので、フェルト層内部の空気を端面から外部に逃がすことができる。
【0013】
本発明に係る離型剤塗布ローラにおいては、表層がフェルト層の端面を覆う部分に空気孔が形成されていることが好ましい。そして、空気孔はフェルト層を外部に連通させるものであることが望ましい。一般的に、表層はフェルト層に対して接着剤により固定される。そして、接着剤は空気を遮断する。このため、空気孔を表層に形成するだけでは、ローラ内部の空気を外部に逃がすことができない場合が生じる。そこで、空気孔がフェルト層と外部とを連通させることにより、表層とフェルト層との間に接着剤が介在していても、ローラ内部の空気を外部に逃がすことができるのである。なお、空気孔の径は、表層に形成されている細孔の径よりも大きく、最大で0.2mm程度の大きさである。
【0014】
このような空気孔を形成することにより、ローラ内部の空気を確実に外部に逃がすことができる。また、空気孔がフェルト層にまで貫通して形成されていると、ローラ内部の空気を効率よく外部に逃がすことができる。さらに、フェルト層内部においては、高い毛管力によって離型剤が保持されるので、空気孔から離型剤が漏れ出ることが抑制される。
【0015】
また、本発明に係る離型剤塗布ローラによれば、芯金の外側に位置し離型剤を含浸する機能を有する基材と、基材の外周に巻き付けられたフェルト層と、フェルト層の外周に巻き付けられた多孔性の表層とを有し、フェルト層の幅は、基材の幅よりも大きく、表層の展開状態での幅は、フェルト層の幅よりも大きく、表層のうちフェルト層からはみ出した部分でフェルト層の端面が被覆されており、表層のうちフェルト層が基材からはみ出した箇所を覆う部分に空気孔が形成されているものでもよい。これにより、空気孔から離型剤が漏れ出ることをより抑制することができるからである。これは、基材からはみ出したフェルト層には、基材からの直接的な離型剤の移行がないのでこの部分における離型剤の含浸量が少ない。このため、この部分では離型剤の移動に際する抵抗が大きいので、フェルト層内部に離型剤を留めようとする毛管力がより大きくなるからである。なお、空気孔はフェルト層の表面側に形成しても良いし、裏面側(基材側)に形成しても良いし、端面に形成しても良い。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る離型剤塗布ローラを具体化した実施の形態について図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態では、トナーを用いる画像形成装置の定着装置において、定着ベルトに離型オイルを供給するオイル供給ローラに本発明を適用した場合について説明する。
【0017】
(第1の実施の形態)
まず、画像形成装置の概略を説明する。本実施の形態に係る画像形成装置は、図1に示すように、4色それぞれの画像形成ステーション4C,4M,4Y,4Kを備えたタンデム式のフルカラープリンタである。すなわち、各画像形成ステーション4C,4M,4Y,4Kには、外部(パソコン等)から入力される画像データが、コントローラ7、プリントヘッドコントローラ8を介して入力されるようになっている。これにより、各画像形成ステーション4C,4M,4Y,4Kは、それぞれ当該色のトナー像を作成するのである。各色のトナー像は、図1中矢印Aの向きに回転する転写ベルト6上に順次転写されて重ね合わせられる。
【0018】
そして、これと同期して用紙カセット1から1枚の印刷用紙が取り出され、給紙ローラ2を経て転写ローラ3と転写ベルト6とのニップ部へ送られる。そこで重ね合わせトナー画像は、転写ベルト6から印刷用紙上へ転写される。重ね合わせトナー画像を受け取った印刷用紙は、ベルト定着方式の定着装置5を経由して排紙トレイ9上に排出されるのである。定着装置5では、重ね合わせトナー画像が加熱により溶融され、また加熱されて印刷用紙上にフルカラー画像として定着される。
【0019】
定着装置5は、図2に示すように、2つの張架ローラ15,16に巻き架けられ図2中矢印Aの向きに回転する定着ベルト10と、対向ローラ11とを有している。印刷用紙が通過するのは、定着ベルト10と対向ローラ11との間のニップ部である。張架ローラ15および対向ローラ11は、定着の熱源であるヒータを内蔵している。さらに、定着ベルト10に離型オイルを供給するオイル供給ローラ12を有している。オイル供給ローラ12は、ドナーローラ14を介して定着ベルト10に離型オイルを供給するようになっている。また、ドナーローラ14には、余分な離型オイルを拭き取るクリーニングローラ13が付設されている。
【0020】
離型オイルは、粘度100〜300cSt程度のジメチルシリコーンオイルである。一般的には、ピーク分子量が5×103 〜1×104 の範囲内のジメチルシリコーンオイルがこの程度の粘度を有する。例えば、信越化学工業(株)製の型式「KF−96SS−100CS」(粘度は100〜110cSt(25℃))が使用可能である。
【0021】
次に、オイル供給ローラ12について、図3を用いて詳細に説明する。オイル供給ローラ12は、芯金21の他、基材22と、フェルト層23と、表層25との多層構造をなしている。芯金21は、オイル供給ローラ12の回転軸をなすものであり、8mm程度の直径を有するメッキ処理した鉄製の棒(例えば、SUM22鋼材にESNi処理を施したもの等)である。また、芯金21として、ステンレス鋼製のものを用いることもできる。
【0022】
基材22は、離型オイルを含浸して蓄える機能を有する筒状のセラミックス部材である。例えば、ニチアス(株)製の品名「セラールAC」であって、大型気孔比率22〜24%、気孔率68〜72%、嵩密度0.78g/cm3 程度のグレードのものが使用可能である。
【0023】
フェルト層23は、離型オイルを含浸するとともに、基材22に貯蔵されている離型オイルを接着層24および表層25へ移動させる機能を有している。例えば、日本フェルト工業(株)製の型式「OX−1070」が使用可能である。これは、2.2デシテックスのアラミド繊維と0.88デシテックスの繊維との混毛構成である。ここでは、厚さ2.8±0.2mm(限界は0.5〜5mm)、目付け680±40g/m2 のものを用いている。このフェルト層23は、リボン状に成型したフェルトを基材22の表面に接着剤を介して螺旋状に巻き付けられ固定されている。フェルトの巻き付けの際には、フェルト同士を重ね合わせずにフェルトの縁同士をつき合わせて、張力をかけて巻き付けている。螺旋状にフェルトを巻き付けるのは、最も巻きムラが生じにくく、表面の平坦性を得やすいからである。
【0024】
ここで、フェルト層23の巻き付け幅は、基材22の幅よりも大きい。つまり、フェルト層23の両端部に、基材22から少しはみ出したはみ出し部23aが形成されている。このはみ出し部23aは、基材22に接触していないために基材22からの離型オイルの移行がほとんどない。従って、フェルト層23の両端部に離型オイルが多量に滞留することがない。また、はみ出し部分23aの内側には基材22が存在しないので、オイル供給ローラ12とドナーローラ14とが圧接されていても、このはみ出し部23aには圧接力がほとんどかからない。これらのことにより、フェルト層23の端部から離型オイルが漏れにくくなっている。
【0025】
表層25は、多孔質フィルムであり、フェルト層23からしみ出す離型オイルの透過量を一定に保つ機能を有するものである。例えば、住友電工ファインポリマー(株)製の品名「ポアフロンシート」、型式「WP−020−80」が使用可能である。これはPTFEの2軸展伸多孔質膜であり、厚みは70〜95μm、気孔率は70〜85%、透気度はガレー値で11±3秒程度である。この種のPTFEシートには、2軸展伸プロセスで製造されたものと、1軸展伸プロセスで製造されたものとがある。しかしながら1軸展伸ものを用いると、オイル供給ローラ12のオイル供給性が安定しない傾向がある。1軸展伸ものは、孔の形状および向きに偏りがあるためであると思われる。
【0026】
そして、この表層25により、定着ベルト10に一定量の離型オイルを供給することができるようになっている。ここで、表層25の幅は、フェルト層23の幅よりも大きく、基材22からはみ出した部分により、オイル供給ローラ12の端面に折り込まれている。そして表層25は、図4に示すように、フェルト層23の外周面に塗布された接着層24により固定されている。この接着層24は、フェルト層25の外周面にのみ存在し、フェルト層25の端面には接着層は存在しない。
【0027】
そして図3に戻って、オイル供給ローラ12の端面に折り込まれた表層25は、ドーナッツ状のフェルト32を介して逆止爪31が形成されたワッシャ30により押圧されながら固定されている。フェルト32は、ワッシャ30により表層25が損傷するのを防止するためのものである。
【0028】
ワッシャ30は、図5に示すように、中心に芯金21が貫通する貫通穴32が形成された円盤形状のものであり、貫通穴32から外周に向けて8本の切り込みが途中まで入れられ、切り込みが入れられた部分が図中手前側に引き起こされて8個の逆止爪31が形成されている。この逆止爪31によりワッシャ30は、逆止爪31が起きた方向(図3に示す状態では左方向)への動きが規制され、その逆方向(図3に示す状態では右方向)にのみ動かすことができるようになっている。これにより、ワッシャ30を芯金21に押し込むだけで、オイル供給ローラ12の端面に折り込まれた表層25を接着剤を用いることなくしっかりと固定することができる。また、ワッシャ30は、芯金21と基材22とを固定する役割も担っている。
【0029】
このようにオイル供給ローラ12の端面が表層25により被覆されているので、オイル供給ローラの端面から離型オイルが漏れにくくなっている。また、オイル供給ローラ12の端面における表層25の固定は、接着剤を用いずにワッシャ30により行っている。このため、オイル供給ローラ12の端面から内部の空気を外部に逃がすことができる。つまり、オイル供給ローラ12が定着装置5の熱源からの熱によって加熱され内部の空気が熱膨張した場合でも、表層25が膨張するようなことがない。従って、表層が剥離したり、表層にスジが入るようなこともない。
【0030】
上記した構成を有するオイル供給ローラの動作について説明する。基材22に含浸された離型オイルは、毛管現象によりフェルト層23へと移行する。そして、フェルト層23へと移行した離型オイルは、表層25により規制されて一定量が表層25を透過して、ドナーローラ14に供給されて塗布される。ここで、定着装置5に備わる熱源によりオイル供給ローラ12自体が加熱される。このため、オイル供給ローラ12内の空気が熱膨張して内部圧力が上昇する。しかし、オイル供給ローラ12の端面には接着層24が存在しないので、オイル供給ローラ12内の空気を外部に逃がすことができる。すなわち、オイル供給ローラ12の端面から上昇した圧力が抜けるのである。従って、表層25が膨張するようなことがない。このため、表層25が剥離したり、表層25にスジが入ったりすることがない。
【0031】
また、フェルト層23には、はみ出し部23aが形成され、このはみ出し部分23aには基材22からの離型オイルの移行がほとんどなく、しかもドナーローラ14からの圧接力もほとんどかからない。さらに、このはみ出し部23aも表層25に被覆されている。従って、フェルト層23の端部、すなわちはみ出し部23aからの離型オイルの漏れが確実に抑制される。
【0032】
以上のことにより、オイル供給ローラ12は、ドナーローラ14に対して一定量の離型オイルを安定して供給することができる。この結果、定着ベルト10には一定量の離型オイルが安定して均一に塗布される。また、離型オイルがオイル供給ローラ12の端部から漏れ出すこともない。従って、定着装置5においては、重ね合わせトナー画像が印刷用紙に対してきれいに定着され画質が低下するようなこともない。
【0033】
以上、詳細に説明したように第1の実施の形態にオイル供給ローラ12によれば、オイル供給ローラ12の端面も表層25により被覆されている。このため、オイル供給ローラ12の端部からの離型オイル漏れが抑制される。また、フェルト層23には、はみ出し部23aが形成されている。このはみ出し部23aには基材22からの離型オイルの移行がほとんどなく、しかもドナーローラ14からの圧接力もほとんどかからない。従って、フェルト層23の端部に離型オイルが滞留することもなく、この部分から離型オイルが漏れ出ることもない。すなわち、オイル供給ローラ12は、離型オイル漏れが非常に発生しにくい。
【0034】
さらに、オイル供給ローラ12の端面を被覆している表層25を、接着剤を用いずに逆止爪31を設けたワッシャ30によって押さえつけることにより固定している。このため、オイル供給ローラ12の端面には、接着層24が存在しないので、オイル供給ローラ12の内部の空気を外部に逃がすことができる。従って、オイル供給ローラ12の内部の空気が熱膨張しても、表層25が膨張するようなことがない。よって、表層25が剥離したり、表層25にスジが入ったりすることがないので、定着装置5において重ね合わせトナー画像が印刷用紙に対してきれいに定着され画質が低下するようなことがない。
【0035】
(第2の実施の形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。第2の実施の形態に係るオイル供給ローラは、第1の実施の形態に係るものと構成をほぼ同じくするものであるが、ローラ端面における構成が若干異なる。そこで、本実施の形態では、この相違点を中心に説明する。なお、第1の実施の形態と同じものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0036】
図6に示すように、第2の実施の形態に係るオイル供給ローラ52は、第1の実施の形態に係るオイル供給ローラ12と同様に、芯金21の他、基材22と、フェルト層53と、表層55との多層構造をなしている。なお、フェルト層53および表層55は、第1の実施の形態と同じ素材のものを使用している。
【0037】
そして、フェルト層53の巻き付け幅は、基材22の幅と等しい。つまり、第1の実施の形態に係るオイル供給ローラ12とは異なり、フェルト層53の両端部にはみ出し部がない。このため、フェルト層53の端部に離型オイルが滞留する可能性があるが、後述するようにフェルト層53の端面からの離型オイル漏れは確実に抑制されている。
【0038】
また、フェルト層53の表面に巻き付けられた表層55は、フェルト層53の幅よりも少し大きい。そして、フェルト層23の両端からはみ出した表層55は、フェルト層53の端面に折り込まれその一部を被覆している。この表層55は、フェルト層53の表面に塗布された接着層24によりフェルト層53に接着され、その後、加熱収縮処理が施される。この加熱収縮処理により、表層55が収縮するためフェルト層53の端部における表層55の浮き上がりが軽減されるとともに、フェルト層53の端部における外径が若干小さくなる。従って、フェルト層53の端部にかかるドナーローラ14からの圧接力が減少する。このため、前述したようにフェルト層53の端部に離型オイルが滞留したとしても、その部分の圧接力が小さくなっているため、フェルト層53の端部からの離型オイル漏れが生じにくい。
【0039】
さらに、フェルト層53の端面には接着層24が存在せず、しかも表層55はフェルト層53の一部のみしか被覆していない。このため、オイル供給ローラ52の端面から内部の空気を効率よく外部に逃がすことができる。すなわち、オイル供給ローラ52が加熱されローラ内部の空気が熱膨張しても、ローラ内部の圧力が上昇することがない。従って、表層55が膨張するようなことがない。このため、表層55が剥離したり、表層55にスジが入ったりすることがない。
【0040】
以上、詳細に説明したように第2の実施の形態にオイル供給ローラ52によれば、フェルト層53の端面の一部が表層55により被覆されている。そして、表層55に対して加熱収縮処理が施されている。これにより、フェルト層53の端部における表層55の浮き上がりが軽減されるとともに、フェルト層53の端部における外径が若干小さくなって、フェルト層53の端部にかかる圧接力が減少する。従って、フェルト層53の端部に離型オイルが滞留したとしても、オイル供給ローラ52の端部からの離型オイル漏れが抑制される。
【0041】
また、表層55はフェルト層53の端面の一部のみを被覆している。このため、オイル供給ローラ52の内部の空気を効率よく外部に逃がすことができる。従って、オイル供給ローラ52の内部の空気が熱膨張しても、表層55が膨張するようなことがない。よって、表層55が剥離したり、表層55にスジが入ったりすることがないので、重ね合わせトナー画像が印刷用紙に対してきれいに定着され画質が低下するようなことがない。
【0042】
(第3の実施の形態)
最後に、第3の実施の形態について説明する。第3の実施の形態に係るオイル供給ローラは、第1の実施の形態に係るものと構成をほぼ同じくするものであるが、ローラ端面における構成が若干異なる。そこで、本実施の形態では、この相違点を中心に説明する。なお、第1の実施の形態と同じものには同一の符号を付し、その説明を省略する。
【0043】
図7に示すように、第3の実施の形態に係るオイル供給ローラ62は、第1の実施の形態に係るオイル供給ローラ12と同様に、芯金21の他、基材22と、フェルト層23と、表層25との多層構造をなしている。
【0044】
そして、フェルト層23の巻き付け幅は、基材22の幅よりも大きく、フェルト層23の両端部に、基材22から少しはみ出したはみ出し部23aが形成されている。従って、第1の実施の形態で説明したようにフェルト層23の端部から離型オイルが漏れにくくなっている。
【0045】
表層25の幅はフェルト層23の幅よりも大きく、その基材22からはみ出した部分はオイル供給ローラ12の端面に折り込まれている。そして表層25は、フェルト層23の外周面およびオイル供給ローラ62の端面において接着剤により固定されている。すなわち、第1の実施の形態とは異なり、オイル供給ローラ62の端面においても接着剤によって固定されているのである。このためこのままでは、オイル供給ローラ62の内部の空気を外部に逃がすことができない。
【0046】
そこで、オイル供給ローラ62では、はみ出し部23aの端面に空気孔60を針によって45度間隔で8個形成している。この空気孔60は、表層25に備わる細孔の径よりも大きく、その直径は約0.2mmであり、深さが約0.15mm程度のものであり、フェルト層23と外部とを連通するものである。このような空気孔60を形成することにより、オイル供給ローラ62の端面において表層55を接着剤により固定しても、オイル供給ローラ62の内部の空気を外部に逃がすことができるようになっている。従って、オイル供給ローラ62が加熱されローラ内部の空気が熱膨張しても、ローラ内部の圧力が上昇することがない。従って、表層25が膨張するようなことがない。このため、表層55が剥離したり、表層55にスジが入ったりすることがない。
【0047】
その一方、空気孔60からの離型オイル漏れが懸念される。しかし、空気孔60は、フェルト層23のはみ出し部23aに設けている。このはみ出し部23aは、基材22からの離型オイルの移行が少ないため離型オイルの含浸量が少ない。つまり、フェルト層23における離型オイルの保持量の限界を超えるようなことがない。従って、このはみ出し部23aでは、離型オイルの移動に際する抵抗が大きく、フェルト層23の内部に離型オイルを留めようとする毛管力が非常に大きくなる。このため、空気孔60から離型オイルが漏れ出るようなことはない。
【0048】
また空気孔は、はみ出し部23aの端面に限らず、図8に示すように、はみ出し部23aの表面側に形成しても良いし(空気孔70)、図9に示すように、はみ出し部23aの裏面側(基材22側)に形成しても良い(空気孔80)。空気孔60の代わりに、空気孔70や80を形成しても、上記した同様の効果を得ることができる。
【0049】
以上、詳細に説明したように第3の実施の形態にオイル供給ローラ62によれば、オイル供給ローラ62の端面も表層25により被覆されている。このため、オイル供給ローラ62の端部からの離型オイル漏れが抑制される。また、フェルト層23には、はみ出し部23aが形成されている。このはみ出し部23aには基材22からの離型オイルの移行がほとんどなく、しかもドナーローラ14からの圧接力もほとんどかからない。従って、フェルト層23の端部に離型オイルが滞留することもなく、この部分から離型オイルが漏れ出ることもない。すなわち、オイル供給ローラ62は、離型オイル漏れが非常に発生しにくい。
【0050】
さらに、はみ出し部23aの端面には、オイル供給ローラ62の内部の空気を外部に逃がすための空気孔60を形成している。これにより、オイル供給ローラ62の端面における表層25の固定を接着剤により行ったとしても、オイル供給ローラ62の内部の空気を外部に逃がすことができる。従って、オイル供給ローラ62の内部の空気が熱膨張しても、表層25が膨張するようなことがない。よって、表層25が剥離したり、表層25にスジが入ったりすることがないので、重ね合わせトナー画像が印刷用紙に対してきれいに定着され画質が低下するようなことがない。
【0051】
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。従って本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。例えば上記実施の形態では、本発明をプリンタに搭載される定着装置に適用したが、プリンタに限らず複写機やファクシミリ等に搭載される定着装置にも本発明を適用することができる。また、ドナーローラ14を介さず直接に定着ベルト10に離型オイルを供給しても良いし、ベルト定着方式以外の定着装置に適用しても良い。
【0052】
さらに、第1に実施の形態においては、はみ出し部23aを形成せずに図10に示すように基材22とフェルト層23とを同一の幅とすることもできる。これにより、ローラ端部からの離型オイル漏れの抑制効果は若干弱まるが、ローラ端部における表層25の処理が非常に簡単になる。あるいは、ワッシャ30の代わりに、図11に示すように、抜け止め35を芯金21に打ち込んでも良い。この場合、フェルト32の代わりに弾性部材36を用いれば良い。
【0053】
また、第1〜第3の実施の形態を任意に組み合わせることも可能である。例えば、第1の実施の形態に係るオイル供給ローラ12におけるフェルト層23の端面に空気孔を形成することも可能である。これにより、より効率よくローラ内部の空気を外部に逃がすことができる。
【0054】
【発明の効果】
以上、説明した通り本発明によれば、ローラ端部における離型剤の漏れを防止するとともに離型剤を均一に塗布することができる離型剤塗布ローラが提供されている。これにより、離型剤塗布ローラに起因する出力画像の画質低下が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】プリンタの概略構成を示す図である。
【図2】図1に示す定着装置の概略構成を示す図である。
【図3】第1の実施の形態に係るオイル供給ローラの断面図である。
【図4】図3に示すオイル供給ローラの端部の拡大図である。
【図5】図3に示すワッシャの平面図である。
【図6】第2の実施の形態に係るオイル供給ローラの断面図である。
【図7】第3の実施の形態に係るオイル供給ローラの断面図である。
【図8】第3に実施の形態に係るオイル供給ローラの変形例(空気孔の位置が異なる)を示す図である。
【図9】同じく、第3に実施の形態に係るオイル供給ローラの変形例(空気孔の位置が異なる)を示す図である。
【図10】第1に実施の形態に係るオイル供給ローラの変形例を示す図である。
【図11】同じく、第1に実施の形態に係るオイル供給ローラの変形例を示す図である。
【図12】従来のオイル塗布ローラの断面図である。
【符号の説明】
5 定着装置
10 定着ベルト
12 オイル供給ローラ
21 芯金
22 基材
23 フェルト層
25 表層
Claims (6)
- 芯金の外側に位置し離型剤を含浸する機能を有する基材と、
前記基材の外周に巻き付けられたフェルト層と、
前記フェルト層の外周に巻き付けられた多孔性の表層とを有し、
前記表層の展開状態での幅は、前記フェルト層の幅よりも大きく、
前記表層のうち前記フェルト層からはみ出した部分で前記フェルト層の端面が被覆されており、
前記表層は、前記フェルト層の外周面に対してのみ接着剤により接着されていることを特徴とする離型剤塗布ローラ。 - 請求項1に記載する離型剤塗布ローラにおいて、
前記フェルト層の幅は、前記基材の幅よりも大きいことを特徴とする離型剤塗布ローラ。 - 請求項1に記載する離型剤塗布ローラにおいて、
前記表層のうち前記フェルト層からはみ出した部分が前記離型剤塗布ローラの端面に折り込まれるとともに、
その折り込まれた部分を前記基材の端面に押圧して固定する押圧部材を有することを特徴とする離型剤塗布ローラ。 - 請求項1に記載する離型剤塗布ローラにおいて、
前記表層が前記フェルト層の端面を覆う部分に空気孔が形成されていることを特徴とする離型剤塗布ローラ。 - 芯金の外側に位置し離型剤を含浸する機能を有する基材と、
前記基材の外周に巻き付けられたフェルト層と、
前記フェルト層の外周に巻き付けられた多孔性の表層とを有し、
前記フェルト層の幅は、前記基材の幅よりも大きく、
前記表層の展開状態での幅は、前記フェルト層の幅よりも大きく、
前記表層のうち前記フェルト層からはみ出した部分で前記フェルト層の端面が被覆されており、
前記表層のうち前記フェルト層が前記基材からはみ出した箇所を覆う部分に空気孔が形成されていることを特徴とする離型剤塗布ローラ。 - 請求項4または請求項5に記載する離型剤塗布ローラにおいて、
前記空気孔は、前記フェルト層を外部に連通させることを特徴とする離型剤塗布ローラ。
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