JP3912753B2 - 改良クリーニングパッド - Google Patents
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Description
(関連出願との相互参照)
本出願は、ポリシチオ(Policicchio)らにより1999年11月2日に出願された米国仮出願第60/162935号、及びポリシチオ(Policicchio)らにより1998年12月1日に出願された米国仮出願第60/110476号の利益を請求するポリシチオ(Policicchio)らにより1999年11月9日に出願されたPCT/US99/26579(P&Gケース7368+)の一部継続国際出願である。本出願はまた、ウィルマン(Willman)らにより2000年2月24日に出願された米国仮出願第60/184780号(P&Gケース7973P)の利益を請求する。全ての先行する特許出願、ナーゲル(Nagel)らにより1998年11月9日に出願された米国出願第09/188,604号(P&Gケース7337)、ベネッケ(Benecke)により1998年11月30日に出願された米国出願第09/201,618号(P&Gケース7361)、及びシェリー(Sherry)らにより1999年9月27日に出願された米国仮出願第60/156,286号(P&Gケース7803P)を参考として本明細書に組み入れる。
【0002】
(技術分野)
本発明は、特に、ほこり、綿ほこり、毛、砂、食べ物屑、草などの捕捉と除去に好適であるクリーニング器具及びクリーニングシートに関する。
【0003】
(発明の背景)
クリーニング器具と協働して使用することができる多種類のクリーニングシートが、当該技術分野において既知である。それらのクリーニングシートは、洗浄すべき表面を覆う汚れやしみを構成する比較的小さい粒子を捕捉するのに確かに有効であることを示している。しかし、それらのクリーニングシートは、より大きい粒子、またはより大きい綿ほこり、毛、または汚れを捕捉することには同じように効果的ではない。この問題を解決する1つの方法は、モップで前後に拭く時により大きい粒子を捕捉する機能的なカフを、クリーニングパッドの先導縁及び後縁に追加することであった。しかし、それら機能的なカフの欠点の1つは、洗浄すべき表面の種類、共に使用する器具の種類、または使用者がかける圧力の大きさによっては、機能的なカフの幾つかは、前後に転回する代わりに床上を滑る傾向があるので、粒子を最適に捕捉するというその機能を果たさないことである。したがって、本発明の別の目的は、改良した機能的なカフを含む改良パッドを提供することである。
【0004】
(発明の概要)
一態様では、本発明は、少なくとも1つのクリーニング層、並びにカフ材料を含んで内側表面と洗浄すべき表面に接触可能な外側表面とを有する前記パッドに装着された少なくとも1つの機能的なカフを含み、ここで、前記カフ材料の内側表面がそれ自体に接触することで生じる滑り力と前記カフ材料の外側表面が洗浄すべき表面の材料に接触することで生じる滑り力との比が1よりも小さい、クリーニングパッドに関する。
【0005】
(好ましい実施形態の詳細な説明)
本明細書は、本発明を特定して指摘し明確に請求する特許請求項により結論とするが、本発明は、添付図面と関連してなされる次の説明で一層理解されるであろうと考える。
【0006】
定義
本明細書で使用する「含む」という用語は、本発明を実施する際、多様な構成要素、成分、または工程を合同で用いることができることを意味する。それ故に、「含む」という用語は、より限定的な用語「本質的に〜から成る」及び「〜から成る」を包含する。
本明細書で使用する「直接流体連通」という用語は、中間に配置された層による実質的な蓄積、輸送、または制限なしに流体が2つのクリーニングパッド構成要素または層(例えば、磨き層及び吸収層)との間を容易に移動できることを意味する。例えば、ティッシュ、不織布ウエブ、構造接着剤などは、2つの別個の構成要素の間に存在し得る一方、流体が1つの構成要素または層から他へと通る時に、流体を実質的に妨げないまたは制限しない限り、「直接流体連通」を維持することができる。
【0007】
本明細書で使用する「巨視的に伸張された」という用語は、3次元のプラスチックウエブ、リボン及びフィルムを説明するために使用する時、3次元形成構造の表面に適合せしめられたウエブ、リボン及びフィルムを指し、その結果その両面が前記形成構造の3次元パターンを呈し、前記パターンは、目視者の眼とウエブ平面との垂直距離が約12インチ(30.48cm)である時、裸眼で容易に見ることができるようになる。そのように巨視的に伸張したウエブ、リボン、フィルムは、通常、形成構造が主として雄突起からなるパターンを示すときにはエンボス加工により、形成構造が主として雌毛管網状組織からなるパターンを示すときには沈み加工により、またはいずれかの類型の形成構造の表面上に樹脂性溶解物を直接押し出すことにより、前記形成構造の表面に適合されている。対照として、「平面的」という用語は、プラスチックウエブ、リボン及びフィルムを説明するために本明細書で使用するとき、巨視的スケールで裸眼によって見るときのウエブ、リボンまたはフィルムの全体状態をいう。この関係において、「平面的な」ウエブ、リボン及びフィルムは、片面または両面上にごく僅かな表面収差を有するウエブ、リボン及びフィルムを含有し得るが、この表面収差は目視者の眼とウエブ平面との垂直距離が約12インチ(30.48cm)以上の時、裸眼では容易に見ることができない。
【0008】
本明細書で使用する「z寸法」という用語は、本発明のクリーニングパッドまたはその構成要素の長さ及び幅に直交する寸法を指す。したがって、z寸法は、クリーニングパッドまたはパッド構成要素の厚さに相当する。
本明細書で使用する「x−y次元」という用語は、クリーニングパッドまたはその構成要素の厚さに直交する平面を指す。x及びy寸法は、クリーニングパッドまたはパッド構成要素の長さ及び幅にそれぞれ相当する。一般的に、クリーニングパッドをハンドルと関連して使用するとき、器具は、パッドのy寸法(すなわち、幅)に平行な方向に動く。(図1及び以降の検討参照)もちろん、本発明は、四辺を有するクリーニングパッドに限定されない。円形、楕円形などの他の形状を使用することもできる。z寸法のいずれかの点でパッドの幅を決定するとき、パッドはその所期の用途に従って評価されることが理解される。
【0009】
本明細書で使用する「層」という用語は、その主要寸法がx−y、すなわち長さ及び幅に沿うクリーニングパッドの要素または構成要素を指す。層という用語は、材料の単一の層または単一のシートに必ずしも限定されないことを理解すべきである。したがって、層は、必要な型の材料の幾つかのシート若しくはウエブの積層体またはその組み合わせを含むことができる。それ故に、用語「層」は、用語「複数層」及び「積層した」を包含する。
本明細書で使用する「親水性」という用語は、上に溜まった水性流体によって濡れ得る表面を指すために使用される。親水性及び湿潤性は、通常、関わる流体及び固体表面の接触角及び表面張力によって定義される。この点については、ロバート・F・ゴールド(Robert F.Gould)によって編集された「接触角、湿潤性と付着(Contact Angle, Wettability, and Adhesion)」という名称のアメリカ化学会の出版物(1964年版権)にて詳細に説明されており、その文献を参考として本明細書に組み入れる。ある表面は、流体とその表面との間の接触角が90度未満の時か、または流体が表面全体に自然に広がる傾向がある時かいずれかの時に、流体によって湿潤される(すなわち、親水性)といい、通常は両方の状態が共存する。逆に、ある表面は、接触角が90度より大きい場合及び流体が表面全体に自然に広がらない場合に、「疎水性」であるとされる。
【0010】
本明細書で使用する「スクリム」という用語は、クリーニングパッドの磨き層の表面接触側にテクスチャーを提供すると共に、流体がクリーニングパッドの吸収層へ必要な移動をできるようにする十分な程度の開放性を有する、任意の耐久性材料を意味する。好適な材料は、合成及びワイヤメッシュスクリーンのように連続した開放構造を有する材料を含む。これら材料の開放領域は、メッシュを備える連結されたストランドの数を変化させることや、それら連結されたストランドの太さを調整することなどにより、容易に調整することができる。他の好適な材料は、基材の上に印刷された非連続パターンによりテクスチャーが提供されるものを包含する。この態様では、耐久性材料(例えば、合成材料)は、個々の点及び/または線などの連続または非連続のパターンを基材上に印刷して、必要なテクスチャーを形成することができる。同様に、連続または非連続のパターンは、剥離材料の上に印刷して、次にそれがスクリムとして作動することも可能である。これらのパターンは、繰返しとすることも、無作為とすることもできる。所望のテクスチャーを提供するために説明された方法の1つ以上を組み合わせて任意選択的スクリム材料を形成し得ることも理解されるであろう。スクリム及びまたは磨き基材層のz方向の高さ及び開放面積が、吸収性コア材料への流体の流れを制御する、及びまたは遅滞させることを補助する。スクリム及びまたは磨き基材のz方向の高さは、クリーニング表面に接触している流体の量を制御する手段と、一方同時に吸収性コア材料中への流体吸収、すなわち流体連通の速度を制御する手段とを提供する補助となる。
【0011】
本発明の目的の場合、クリーニングパッドの「上側」層は、洗浄すべき表面から比較的より遠い(すなわち、器具との関係では使用中の器具ハンドルに比較的より近い)層である。「下側」層という用語は逆に、洗浄すべき表面に比較的より近い(すなわち、器具との関係では使用中の器具ハンドルから比較的より遠い)クリーニングパッドの層を意味する。したがって、磨き層は、好ましくは最も下側層であり、吸収層は、好ましくは磨き層に対して上側層である。用語「上側」及び「下側」は、多プライ(例えば、磨き層が2プライ材料)である層を指す時にも、同様に使用する。層の逐次的な用語(例えば、第1層、第2層、及び第3層)では、第1層は、第2層に対して「下側」層である。逆に、第3層は、第2層に対して「上側」層である。用語「上」及び「下」は、クリーニングパッドの厚さの中で2つ以上の材料の相対位置を説明するために使用する。説明として、材料Bが材料Aよりも磨き層の近くに置かれた場合、材料Aは、材料Bの「上」にある。同様に、材料Bは、この説明では材料Aの「下」にある。
【0012】
本明細書で引用する資料及び参考文献の全てを、他に指定がない限り参考として組み入れる。他に指定がない限り、本明細書の明細、実施例及び請求の範囲における全ての部と比率と百分率は重量基準であり、全ての数的限定は、当技術分野で許容される通常の程度の精度で使用する。
本発明の好ましい実施形態についてここから詳細に説明するが、その実施例は添付図により例示し、添付図において、同じ数字は全ての図で同じ要素を示し、下二桁が同じ要素(例えば、20と120)は類似の要素を意味する。
【0013】
一態様では、本発明は、本明細書で説明するクリーニングパッド及び/またはクリーニング器具と共に使用するための、硬質表面クリーニング組成物と組み合わせて好ましくは使用され、クリーニング組成物は次のものを含む:
(a)任意選択的に、好ましくはアルキル多糖類、アルキルエトキシレート類、アルキルスルフォネート類、及びこれらの混合物から成る群から選択される組成物の約0.001重量%〜約0.5重量%の界面活性剤;
(b)任意選択的に、好ましくは組成物の約0.5重量%未満の親水性ポリマー;
(c)任意選択的に、好ましくは組成物の約0.25重量%〜約7重量%の、及び好ましくは約120℃〜約180℃の沸点を有する有機溶媒;
(d)任意選択的に、組成物の約0.01重量%〜約1重量%のモノカルボン酸またはポリカルボン酸;
(e)任意選択的に、好ましくはシクロデキストリンである、組成物の約0.01重量%〜約1重量%の賦香剤;
(f)任意選択的に、好ましくは組成物の約0.05重量%〜約5重量%の、及び好ましくは過酸化ベンゾイル、過酸化水素及びこれらの混合物から成る群から選択される過酸化水素源;
(g)任意選択的に、組成物の約0.001重量%〜約0.1重量%の濃厚化ポリマー;
(h)好ましくは組成物の少なくとも約80重量%の水性溶媒システム;
(i)任意選択的に泡抑制剤;
(j)任意選択的に組成物の約0.005重量%〜約0.2重量%の香料組成物であって:
(i)任意選択的に、香料の0.05重量%〜90重量%の揮発性親水性香料材料;
(ii)任意選択的に、香料の少なくとも約0.2重量%の揮発性疎水性香料材料;
(iii)任意選択的に、香料の約10重量%未満の残留親水性香料材料;
(iv)香料の約10重量%未満の残留疎水性香料材料;
を含む香料組成物;
(k)任意選択的に、好ましくは洗剤ビルダー、緩衝液、防腐剤、抗菌剤、着色剤、漂白剤類、キレート剤類、酵素類、ヒドロトロープ類、腐食防止剤類及びこれらの混合物から成る群から選択される洗剤補助剤、
を含む。
【0014】
一実施形態において、本発明は、硬質表面をクリーニングするための、好ましくは使い捨てであるクリーニングパッドであり、:
(a)少なくとも1つの吸収層と;
(b)任意選択的に、好ましくは開口成形フィルム、より好ましくは先細若しくは漏斗形状の開口及び/または表面収差を有する巨視的に伸張した3次元プラスチックウエブであり、好ましくは疎水性の材料を含む液体透過性の磨き層と;
(c)任意選択的に、好ましくは透明または半透明の材料、より好ましくは透明または半透明のポリエチレンフィルムを含み、ここで好ましくはクリーニング器具のハンドルをサポートヘッドに装着するためのループ及び/またはフック材料を含む取付け層と;
(d)任意選択的に、複数の平面的な表面と;
(e)少なくとも1つの機能的なカフ、好ましくは少なくとも1つの浮動式でループ状の機能的なカフと;
(f)任意選択的に、好ましくは、約0.01g/cm3〜約0.15g/cm3、好ましくは約0.03g/cm3〜約0.1g/cm3、及びより好ましくは約0.04g/cm3〜約0.06g/cm3の密度を有する第1の吸収層と、約0.04g/cm3〜約0.2g/cm3、好ましくは約0.1g/cm3〜約0.2g/cm3、及びより好ましくは約0.12g/cm3〜約0.17g/cm3の密度を有する第2の吸収層とを含む少なくとも1つの吸収層全体にわたる密度勾配であって、第1の吸収層の密度が、第2の吸収層の密度よりも約0.04g/cm3、好ましくは約0.07g/cm3、及びより好ましくは約0.1g/cm3小さい密度勾配であるものと;
(g)任意選択的に、好ましくはナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン、摩擦材料及びこれらの混合物から成る群から選択される材料を含む少なくとも1つの接着性磨きストリップ;並びに
(h)任意選択的に、好ましくはシクロデキストリン包接錯体、マトリックス香料マイクロカプセル、及びこれらの混合物から成る群から選択され、好ましくは吸収層内に配置される香料担体錯体、
とを含む。
【0015】
本発明の一態様では、クリーニングパッドは、少なくとも2つの吸収層を含み、ここで、吸収層は、z方向に複数の幅を有し、及び機能的なカフ、好ましくは浮動式で2層のループ状の機能的なカフを含む。好ましくは、クリーニングパッドは、少なくとも約5グラム/グラムのt1200吸収容量を有する。
別の態様において、本発明は、好ましくは使い捨てである硬質表面をクリーニングするためのクリーニングシートに関し、クリーニングシートは、機能的なカフ、好ましくは浮動式で2層ループ状の機能的なカフを含む。
【0016】
出願人らは、本クリーニングパッド及びクリーニングシートを開発する努力を通じて、クリーニング性能の重要な態様は、開口成形フィルム、液体不透過性の取付け層、及び/または密度勾配、並びに/あるいは機能的なカフを有するクリーニングパッド、及び機能的なカフを有するクリーニングシートを提供する能力に関係することを発見した。典型的なクリーニング操作の(すなわち、クリーニングパッド及び/またはシートが、パッドまたはシートのy寸法、すなわち幅に実質的に平行な方向に前後へ動かされる)状況では、これら構造要素のそれぞれが、個々に、並びに1つ以上の追加要素との組み合わせでの両方で、クリーニングパッド及び/またはクリーニングシートにクリーニング性能の改良をもたらす。好ましくは磨き層中で使用される、開口成形フィルムは、液体透過性であって、洗浄している表面からクリーニングパッドの他の層、好ましくは1つ以上の吸収層への流体の効果的な移動を実現し、その上、洗浄している表面上へそのような流体が絞り返される傾向を減少する。機能的なカフは、典型的なクリーニング操作の間にy方向へ前後に「反転」するように好ましくは浮動式であり、そのようにして粒子状物質を捕捉し、洗浄している表面上へ粒子状物質が再蓄積する傾向を減少する。密度勾配が、クリーニングパッドの吸収層中に好ましくは組み入れられて、洗浄している表面からクリーニングパッド内の洗浄している表面に最も遠い領域へ流体を「汲み上げる」または「毛管輸送」する。液体不透過性の取付け層が、クリーニング表面からより遠くへ設定されたパッドの後部へ流体が到達した後に流体をx−y次元へより良く分配する補助となるバリアを提供する。本発明のこれらの態様及び提供される利点は、図を参考にして更に詳しく説明する。
【0017】
特許請求された発明を実行するために、様々な材料が使用可能であることを当業者は理解するであろう。したがって、様々なクリーニング器具、パッド及びシート構成要素に対して好ましい材料が以降記述されているが、本発明の範囲はそのような記述に限定されないことが理解される。
本発明と組み合わせて使用されるクリーニングパッドの吸収層全域に密度勾配を組み入れると、クリーニング性能及びクリーニングパッドの能力に大きな影響を及ぼし、流体、特に粒子状物質を含有する流体を速やかに吸収することが分かっている。密度勾配は、おむつ、衛生ナプキン、失禁用具などの吸収性物品に使用されてきたが、出願人らは、特定の密度勾配がクリーニングパッド中の吸収層に比類無く有用であることを発見した。クリーニングパッド中の密度勾配は、少なくとも2つの特定可能な理由のために新奇である。第一に、クリーニングパッド中の吸収層は、溶解構成成分と不溶性粒子状物質のような不溶解懸濁構成成分とを有する流体を扱う必要がある。おむつや衛生ナプキンや失禁用具などの場合には、吸収層は通常、身体液のような溶解構成成分を有する流体だけの扱いを要する。第二に、クリーニングパッドの吸収層は、重力に逆らって流体を吸収する必要がある。おむつや衛生ナプキンや失禁用具などでは、吸収層は通常、重力で吸収層へ流体を引き込んでその全域へ分配する。クリーニングパッドに十分な弾力性を有することが、以降記すように、良好なクリーニング性能の維持において、特に密度勾配を含むクリーニングパッドで重要である。本明細書で説明する特定の密度勾配を有する好ましいクリーニングパッドは、硬質表面のクリーニング性能に影響する少なくとも3つの重要な特性で改善を示す:獲得性(洗浄している表面からクリーニングパッドの吸収層へ流体を移送するのに要する時間)、分配性(可能な限りパッドの多くを利用するように流体を毛管輸送する吸収層の能力)、及び再湿潤性(吸収層中に保持されてクリーニング工程の間に絞り出されない汚れた流体量)。
【0018】
吸収層は、クリーニングパッド中のz寸法に連続的な密度勾配を有する単一の吸収層か、または結果的に密度勾配を生じる異なる密度を有する複数の吸収層を含むことができる。連続的な密度勾配は、クリーニングパッドを含む材料が均質ではあるが材料全域で異なる密度を有する密度勾配である。連続的な密度勾配を作り出す方法が、1989年4月4日にヘルグレン(Hellgren)らに対して発行された米国特許第4,818,315号にて開示されており、これを参考として本明細書に組み入れる。好ましくは、本発明と組み合わせて使用されるクリーニングパッドは、それぞれが異なる密度を有する複数の、好ましくは3つの吸収層から得られる密度勾配を含む。ある密度勾配は、吸収層の密度が下側の吸収層から上側の吸収層へ増加する場合に、通常、「強い」とされる。好ましくは、本クリーニングパッドは、「強い」密度勾配を有し、これにより、急速な獲得と、z方向及びx−y方向への効果的な流体毛管輸送によるより良好なコア利用と、吸収した流体、特に不溶解粒子を含む流体が絞り出されてしまう傾向の減少とを提供する。強い密度勾配は、少なくとも2つの吸収層、すなわち、約0.01g/cm3〜約0.15g/cm3、好ましくは約0.03g/cm3〜約0.1g/cm3、及びより好ましくは約0.04g/cm3〜約0.06g/m3の密度を有する第1の吸収層と、約0.04g/cm3〜約0.2g/cm3、好ましくは約0.1g/cm3〜約0.2g/cm3、及びより好ましくは約0.12g/cm3〜約0.17g/cm3の密度を有する第2の吸収層とを備え、ここで、第1の吸収層の密度は、第2の吸収層の密度よりも約0.04g/cm3、好ましくは約0.07g/cm3、及びより好ましくは約0.1g/cm3小さい。
【0019】
別の実施形態では、本クリーニングパッドは、3つの吸収層、すなわち、約0.01g/cm3〜約0.08g/cm3、好ましくは約0.03g/cm3〜約0.06g/cm3の密度を有する第1の吸収層と、約0.03g/cm3〜約0.12g/cm3、好ましくは約0.07g/cm3〜約0.1g/cm3の密度を有する第2の吸収層と、約0.05g/cm3〜約0.2g/cm3、好ましくは約0.08g/cm3〜約0.15g/cm3の密度を有する第3の吸収層とから得られる密度勾配を有し、ここで、第1の吸収層と第2の吸収層との間、及び第2の吸収層と第3の吸収層との間の密度差が、少なくとも約0.02g/cm3、好ましくは少なくとも約0.04g/cm3である。
更に別の実施形態において、クリーニングパッドは、約0.05g/cm3の密度を有する第1の吸収層と、約0.1g/cm3の密度を有する第2の吸収層と、約0.153の密度を有する第3の吸収層とを含む。そのような密度勾配は、z寸法に複数の幅を有する層群と共に、または層群無しに、クリーニングパッド中に存在し得ることが分かっている。
【0020】
密度勾配の結果として、材料の空隙の容積とその質量の大きさとの比を意味する吸収性層の多孔性が、密度が増加するにつれて通常減少する。クリーニングパッドに吸収される流体は通常、比較的大きい粒子状物質をある程度含有するので、多孔性は、固い表面をクリーニングするクリーニングパッドとの関係では特に重要である。汚れた流体が磨き層を通ってクリーニングパッドへ入ると、より大きい粒子状物質が、下側吸収層の空隙で捕えられる。吸収層の多孔性が減少して密度が増加すると、より大きな粒子状物質は、下側吸収層のより大きな空隙に捕えられるようになり、残った流体が上側吸収層へ移送される。これにより、流体は、より容易に高密度層へ移動して、粒子状物質は、下側吸収層の空隙内に捕えられて残留できるようになる。その結果、クリーニングパッドが、強い密度勾配のないクリーニングパッドよりもはるかに効果的に流体と粒子状物質の両方を保持する。
【0021】
吸収層が約0.1g/cm3未満の密度である場合、吸収層は、以降説明するように本クリーニングパッドの別の重要な特性である弾力性がより少ない傾向となる。比較的低い密度の吸収層の弾力性を増加するために、熱可塑性材料、好ましくは2成分繊維が吸収層の繊維に組み合わされる。溶解すると、この熱可塑性材料の少なくとも一部が、通常は繊維間の毛管作用勾配のために繊維が交差する点へ移行する。これらの交差する点が、熱可塑性材料の結合サイトとなる。冷却すると、これら交差点の熱可塑性材料は固化して結合サイトを形成し、繊維マトリックスまたは繊維ウエブをそれぞれの層内で相互に保持する。これにより、クリーニングパッドに追加の全体的な剛性を提供することができ有益である。2成分繊維は当技術分野で既知であるが、これらは約15%未満のレベルで通常使用される。所望の弾力性を得るためには、約0.05g/cm3未満の密度を有する吸収層は、少なくとも約20%、好ましくは少なくとも約30%、より好ましくは少なくとも約40%の2成分繊維などの熱可塑性材料を含むのが好ましいことを出願人らは見出している。好ましい2成分繊維は、約81%未満のポリエチレンテレフタレートの芯と約51%未満のコポリオレフィンシースとを含むコポリオレフィン2成分繊維を包含し、ヘキストセラニーズ社(the Hoechst Celanese Corporation)からセルボンド(CELBOND)(登録商標)T−255の商品名で購入可能である。
【0022】
以降、より十分に記載するように、本発明の一態様は、取り外し可能なクリーニングシートまたはクリーニングパッドと共に使用するモップを対象とし、クリーニングシートまたはクリーニングパッドは、弾力性底表面を有するモップヘッドに装着され、モップヘッドの一部は、使い捨てクリーニングパッドと係合する実質的に段付き特性を好ましくは有する。本発明は、簡単化と明瞭化のために床モップに関して本明細書で説明しているが、床モップ周辺に取り外し可能に固定されたクリーニングシートまたはパッドを有する他の型のモップ及びクリーニング器具と共に使用できることを理解するであろう。
【0023】
図1及び図2を参照すると、本発明により製造された床モップ20が図示される。床モップ20は、先導縁24及び後縁26を有するモップヘッド22を備える。本明細書で使用する「先導縁」という用語は、モップヘッド22の最も遠い縁を指すことを意図し、使用者側から見て離れる方向に前進するときにモップヘッド22を先導する点である。同様に「後縁」という用語は、モップヘッド22の最も遠い縁を指すことを意図し、使用者側から見て離れる方向に前進するときにモップヘッド22に追従する点である。ほとんどの床モップの場合、先導縁24と後縁26は、図1に示すようにモップヘッド22の長手方向軸28と実質的に平行であり、ここで長手方向軸28はモップヘッド22の長さに沿う軸である。ユニバーサルジョイント30などの旋回可能な継手が、モップ20のハンドル32とモップヘッド22とを連結する。ユニバーサルジョイント30は、2つの回転可能な軸を有し、これによって、ハンドル32が方向36と38へ旋回することができる。ハンドル32は、連結点40でユニバーサルジョイント30とねじ方式で連結する。ハンドル32は、一体構造として供給することができ、または、ねじ方式で相互に連結する3セクション34、36、及び38を有することもでき、これにより床モップ20を便利な大きさの紙箱に入れて輸送して、後に使用のために組み立てることができる。ハンドルセクション38は、使用者が床モップ20を掴むのに適切な、伸縮自在で弾力性の部分を備えることができる。モップヘッド22はまた、複数の取付け構造42を有する。取付け構造42は、図2に示すように、使用中にモップヘッド22の周りにクリーニングシートまたはクリーニングパッド44を受け入れて保持するように構成される。取付け構造42は、モップヘッド22の隅々に配置するのが好ましいが、この場所は、モップヘッド22の大きさと形に従って変更することができる。取付け構造42は、1999年8月13日にキングリー(Kingry)他を共同発明者として出願され同時継続中の米国特許出願第09/364,714号に記載された形態で提供するのが好ましく、この特許の主要点を参考として本明細書に十分に組み入れる。床モップ20は、使い捨てクリーニングシート44と組み合わせて使用するのが好ましく、クリーニングシート44は、スリット付き取付け構造42を使用してモップヘッド22に取り外し可能に装着する。本発明の別の実施形態では、モップ20は、ハンドル32と、ユニバーサルジョイント30でハンドルに装着されたサポートヘッドまたはモップヘッド22と、好ましくはモップヘッド22に装着された少なくとも1つのスプレーノズル25とを含むデリバリーシステムと流体連通している容器34とを備え、1つのそのような配置が、1999年3月30日にピング(Ping)らに対して発行された米国特許第5,888,006号に記載されており、その主要点を参考として本明細書に十分に組み入れる。
【0024】
クリーニングシートまたはクリーニングパッドは、流体を均一に吸収することができるか、または以降より十分に論ずるように吸収の密度勾配を有する織布または不織布の形態で供給することができる。
図4及び図5を参照すると、本発明の一態様によって、段付きデザインを有すると共にモップヘッド22のベースに接着的に装着可能なパッド48が示されている。図4では、2つの立ち上がり要素148及び248を含む段付きデザインパッドが示される。図5では、3つの立ち上がり要素148、248、及び348を含む段付きデザインパッドが示される。もちろん、本発明は、2つまたは3つの立ち上がり要素を含む段付きデザインパッドに限定されない。他の段付きデザインパッドが、例えば単一の立ち上がり要素を有する段付きデザインまたは3つ以上の立ち上がり要素を有する段付きデザインなどが、同様な利益を提供できることを、当業者は認識し理解するであろう。パッド48の底表面は、図5に示すように、使用中のクリーニングシート44の少なくとも一部、より好ましくは実質的な部分と係合する。
【0025】
図4及び図5に示すように、パッド48の底表面は、使用中のモップヘッドの繰返し揺動を生み出す輪郭形状、輪郭の大きさ及びギャップを有する。いかなる理論にも縛られるわけではないが、接触表面152の幅153が、モップ20のいずれかの単一の前向き及び/または後ろ向きの連続清掃動作の間に、接触表面152の周りで繰り返して「揺れ動く」、「旋回する」、または「回転する」ことができるモップを提供し、これにより、直接床上の汚れと、または「ウエットクリーニング」の場合には床上にスプレーされた流体と接触するクリーニングシートまたはクリーニングパッド44の表面が増加すると考えられている。したがって、シートの底表面が揺動のために洗浄すべき硬質表面に繰り返し係合して外れるので、この揺動によって、クリーニングシート44のより大きな割合を占める表面積に亘って収集ができるようになる。本明細書で使用する「接触表面」という句は、モップヘッド22の横断方向軸58に実質的に垂直であって、底表面の頂点に接する直線56が接触するモップヘッド22またはクリーニングシート44のいずれかの底表面の断面輪郭の一部を指すことを意図する。
【0026】
一実施形態では、段付きデザインのパッドは、少なくとも1つの立ち上がり要素148を、接着剤、両面接着テープ、ベルクロ(Velcro)(登録商標)、または当技術分野で既知の他の締結具で、パッド48へ装着することにより得られる。段付きデザインは、パッド48の成形工程の間またはモップヘッド22の成形工程の間に、立ち上がり要素を直接成形して、永久的に組み込むようにしても得ることができる。好ましくは、立ち上がり要素の幅は、モップヘッドの幅よりも小さい。別の実施形態では、立ち上がり要素は、モップヘッドの中心において、モップヘッドが前向き及び後ろ向きに等しく旋回できるようにする。本発明の別の実施形態では、段付き形状が、複数の立ち上がり要素をモップヘッドに装着するまたは成形することにより得られる。それら立ち上がり要素の縁は、角形、丸形、角度付き、テクスチャーつき、またはこれらの組み合わせでできることを理解するであろう。洗浄すべき床に向いているそれら立ち上がり要素の表面152、252、及び352などは一般的に平らであるが、不連続性を有する表面を使用して同じ利益を得ることもできる。例えば、そのような不連続性は、格子、隆起、または穴の形態とすることもできるが、他の種類の不連続性を使用して同じ利益を得ることもできる。立ち上がり要素は、異なる特性を有する様々な材料で製作することができる。例えば、それらの立ち上がり要素は、一般的に非変形性の材料で全て製作することができる。別の実施形態では、全ての立ち上がり要素は、発泡体、スポンジ、ポリエステル詰め物、封入ジェル、または流体など一般的に変形性の材料で製作することができる。変形性の材料は、通常のモップ拭き圧(約0.1〜0.2psi(70.3〜140.6g/cm2))で一時的にその形状を失うが、圧力を開放すると元の形状を回復するいずれかの材料として定義できる。立ち上がり要素を形成するのに使用される更に変形性の材料を使用することは、吸収性パッドで表面を横切って拭いた時に流体を吸い上げるのを改善するポンピング動作を作り出すことによって、器具で前後動作に拭いた時に材料はより容易に変形可能であるので、揺動を改善することによって、及び薄いパッドを使用する時に、またはモップヘッド若しくはダスティングシートの幅より狭い吸収性コアを有するクリーニングパッドを使用する時に、特に床表面を損傷の可能性から保護することができ、拭き動作をより易しくするクッションを提供することによって、有益ともなり得る。更に別の実施形態では、異なる立ち上がり要素に対して、一般的に非変形性及び変形性の材料を組み合わせて使用することができる。異なる特性を有する材料で製作された立ち上がり要素の組み合わせにより、洗浄すべき表面に対してモップヘッドが旋回する能力を増加または改善することができる。モップヘッド22とユニバーサルジョイント26は、ABS型ポリマー(例えば、アクリロニトリルのターポリマー)、ポリプロピレン、またはその他のプラスチック材料で射出成型により成形するのが好ましい。段付きデザインパッド48及びそれぞれ個々の立ち上がり要素は、ポリウレタンで成型するか、あるいはABS型ポリマー(例えば、アクリロニトリルのターポリマー)、ポリプロピレン、またはその他のプラスチック材料で射出成型により成形することができる。モップハンドル32は、アルミニウム、プラスチック、またはその他の構造材料から成形することができる。
【0027】
ポリシチオ(Policicchio)らに対して発行された米国特許第6,101,661号では、洗浄すべき表面に接触する複数の平らな表面を含むクリーニングパッドが開示されており、その主要点を参考として本明細書へ十分に組み入れる。そのようなクリーニングパッドでは、吸収性基材を形成する全ての層の厚さは、所望の揺動を作り出すのに十分である。しかし、このクリーニングパッドと改良クリーニング器具とを組み合わせると、更なる改善が得られ、並びに/あるいはパッドをより薄く及び/または吸収性を減少する最適化が可能になると考えられる。クリーニングパッドを薄くする、及び吸収性を減少することは、「ライトデューティー」パッドとも呼ばれるものを作り出すのに特に有用である。ライトデューティーパッドは、洗浄域がより少ない小さな家を持つ消費者に有益である。これらの消費者にとって、幾つかの層の吸収性材料を有する標準パッドは、「吸収容量」−パッドが使い尽くされるまでに吸い上げることができる溶液の最大量として定義する−が大きすぎることがある。「ライトデューティー」パッドを作り出すことは有益であるが、吸収容量を減少しパッドを薄くすることにより、このクリーニングパッドが作動し機能する方法に大きく影響することがある。例えば、吸収容量を減少すると、「吸収効率」−所与の溶液量の投与において、溶液との所与の接触時間に、パッドが吸い上げることができる溶液量として定義する。しかも、パッドを薄くするにつれて、モップ拭きの間の「揺動」が減少する。これは、「旋回点」の高さの減少に起因し、「旋回点」は、床に接触しているパッドの中心部と床から離れているパッドの縁との間のギャップの距離として定義する。モップヘッドの底の上へ段付きデザインで組み立てることによって、パッドではなくモップヘッドの中に作り出された旋回点の高さまたはモップヘッド中の段付きデザインとパッド中の段付きデザインとの組み合わせにより作り出された旋回点の高さは、米国特許第6,101,661号にて開示されたクリーニングパッドと同じ利点を提供すると考えられる。
【0028】
段付きデザインパッドを備えるモップヘッドを有する改良されたクリーニング器具は、機能的なカフを備えるクリーニングパッドとの組み合わせでも有利に使用することができる。より効果的な「揺動」によっても、機能的なカフがモップ拭きの間により自由に転回する、または前後に変換することが更に容易になると考えられる。これは、カフがそれ自体の上で転回するために利用できる空間が大きくなることに起因する。
上述のように、本発明の一目的は、クリーニングパッドの吸収効率に結びつけることができるクリーニングパッドのクリーニング効率を改善することである。改善した吸収効率を測定するために次の試験を実施した。
【0029】
改良したクリーニング器具と共に使用するクリーニングパッドの吸収効率を測定する試験方法
【0030】
試験表面
試験は、セラミックと事前仕上げした木製床との両方の上で行い、異なる床品質条件で測定する。得られた結果が異なることは、表面の異なる「濡れ性」と、及びこの試験で使用したセラミックタイルにはグラウト線(6mm幅×3mm深)があるためここに溶液が溜まることができ、クリーニングパッドと表面との間の接触が減りクリーニングパッドの吸収が更に難しくなるという事実とにより、部分的には説明することができる。試験領域は、5×1m2のタイル試験表面と、5×1m2の木材仕上げ域とで構成される。
【0031】
試験計画
この試験では、平らなパッドを有するモップヘッドと段付きデザインのパッドを有するモップヘッドとを、異なる特性を有する2つの異なる「標準クリーニングパッド」と1つの「ライトデューティクリーニングパッド」とを組み合わせてそれぞれ試験する。段付きデザインパッドは、モップヘッドの底の実質的に中心に接着剤で装着した1つの立ち上がり要素を含む。立ち上がり要素の実寸法は、25mm幅×265mm長さ×1mm高さである。この立ち上がり要素を、114mm幅×265mm長さのモップヘッドの底に装着する。平らなモップヘッドは、段付きデザインモップヘッドと、立ち上がり要素を含まない程度で同じ寸法である。
この試験は、異なる幅、長さ、及び厚さの3つの吸収層を含む標準クリーニングパッドと共に実施した。第1及び第2の標準パッドは、異なる対の「ループ状」の機能的なカフをも備える。「ライトデューティー」クリーニングパッドは、2つの吸収層と、第2の「標準クリーニングパッド」と共に使用したものと類似の一対の「ループ状」の機能的なカフとを備える。第2の標準パッド及びライトデューティーパッドと共に使用した対の機能的なカフは、以降、更に詳しく説明する。
次の一覧表は、この試験で使用した2つの「標準」クリーニングパッド及び「ライトデューティー」パッドの特性を示す。
【0032】
【表1】
【0033】
第1の1m2の試験域上に、クリーニング溶液(2%プロポキシプロパノール溶媒、0.01%非イオン性界面活性剤、及び0.005のpH10.5水酸化ナトリウムからなる)10mlを、1m2域全体へ均一に広げる。予め計量した乾燥パッドを、ベルクロ(Velcro)(登録商標)を使用してモップヘッド器具の底に装着する。試験域の左側から始めて、右側の端部に到着するまで、クリーニング器具で前後に14ストロ−ク拭く。次に試験域の右側から左側へ進めて、クリーニング器具で前後に追加の14ストローク拭く。試験実施者は、それから次の1m2域へ移動して、同じ手順を繰り返す。合計50mlの流体を合計5m2の床面積に塗布してクリーニングパッドで拭き上げた時、試験は終了し、パッドを再計量する。吸収効率は、クリーニングパッドに吸収された溶液の量と床に塗布した50mlとの比を決定し、次に100をかけ算してパーセントに換算することにより計算する。
【0034】
結果
「標準」クリーニングパッドと「ライトデューティー」クリーニングパッドの両方の吸収効率は、平底を有する標準モップヘッドに対抗する段付きデザインモップヘッドで拭取りを行った時に、改善されることが分かっている。各モップヘッドと共に試験した使用済みパッドを観察することで、段付きデザインを有することによって、より顕著な旋回の高さ及び上述のようなより良いカフ動作が生み出されるのみならず、段付きデザインはクリーニングパッドの中心部に圧力域を作り出して、これによりクリーニング溶液が先導縁よりもパッドの中心を通して吸収されることが明らかである。その結果、試験した各クリーニングパッドは、より多くの流体を吸収することが可能になり、したがって、クリーニングパッドのクリーニング効率が改善される。この観察を、平らなモップヘッドで試験したクリーニングパッド上で汚れた溶液Dsが吸収される場所を示す図6と、段付きデザインモップヘッドで試験したクリーニングパッド上で汚れた溶液Dsが吸収される場所を示す図7とにより、概略的に例示する。クリーニングパッドを形成している吸収性材料の異なる層は、パッドの中心域で密度勾配を作り出す。その結果、それらのクリーニングパッドが、中心域に向かってより多くを吸収する。段付きデザインモップヘッドが、パッドの中心域を通る流体の吸い上げを最適化するのは、図8及び9に示すように、床上にスプレーされた流体がクリーニングパッドの中心域を通って強制的に吸収されてz方向及びxy方向へ移動し、密度勾配を最適に利用するからである。図8は、平らなモップヘッドで使用した3つの吸収層(上側層が高密度Hdを有し、下側層が低密度Ldを有す)を含むクリーニングパッド中への溶液移動Smを示す。図9は、段付きデザインモップヘッドで使用した3つの吸収層(上側の層が高密度をHd有し、下側の層が低密度Ldを有す)をも含むクリーニングパッド中への溶液移動Smを示す。平らなモップヘッドデザインの場合、吸収点がクリーニングパッドの先導縁へ移動して、パッド中に密度勾配を有する利益が著しく減少する。
【0035】
本発明の好ましいクリーニングパッド及び/またはクリーニングシートの重要な特徴は、1つ以上の改良された機能的なカフを含むことである。出願人らは、機能的なカフが従来型クリーニングパッド及びクリーニングシート、並びに本発明のクリーニングパッド及びクリーニングシートのクリーニング性能を改善することを発見した。機能的なカフは、従来型クリーニングパッド及びクリーニングシート、並びに本発明のクリーニングパッド及びクリーニングシートに対して、粒子拾い上げの改善をもたらす。
【0036】
機能的なカフを備えるクリーニングパッドを、図10、図11、及び図12に例示する。図10は、浮動式でループ状の機能的なカフ207を備えるクリーニングパッド200の斜視図である。ループ状の機能的なカフ207は、2つの表面209及び211を有する。モップ操作または拭き動作などの典型的なクリーニング方法の間に、クリーニングパッド200は、洗浄している表面を横切ってYf方向に前進し、次にYb方向に後退する。クリーニングパッド200がYf方向に移動すると、機能的なカフ207は、その表面211が、洗浄している表面に接触するように反転する。洗浄している表面上の粒子状物質は、機能的なカフ207の表面211で拾い上げられる。次に、クリーニングパッド200がYb方向に移動すると、次に機能的なカフ207は、その他の表面209が洗浄している表面に接触するように反転する。表面211により当初拾い上げられた粒子状物質は、機能的なカフ207の表面211とクリーニングパッド200の層201との間に捕捉される。次に、機能的なカフ207の表面209が、追加の粒子状物質の拾い上げを可能にする。
【0037】
図11及び図12は、図10の機能的なカフ207と同様な浮動式でループ状の機能的なカフ411及び413を備えるクリーニングパッド400を示す。図12では、典型的なクリーニング工程の間に、クリーニングパッド400が硬質表面を横切ってYf方向へ移動すると、機能的なカフ411及び413が反転し、表面417及び425が洗浄している表面と接触して、粒子状物質を拾い上げることができるようになる。次に、クリーニングパッド400は、硬質表面を横切ってYb方向へ移動して、機能的なカフ411及び413を反転させ、表面419及び423が洗浄している表面と接触するようにする。表面425により拾い上げられた粒子状物質は、表面425と磨き層401との間に捕捉される。次に、表面419及び423が、洗浄している表面から追加の粒子状物質を拾い上げることができる。クリーニングパッド400が硬質表面を横切ってYf方向へ戻される時、拾い上げられた追加の粒子状物質は、表面423と磨き層401との間に捕捉される。図12のように、機能的なカフが、z寸法に複数の幅の層を有するクリーニングパッドに組み入れられる場合、機能的なカフの高さ(完全に伸びた機能的なカフのz寸法を意味する)が十分に大きいので、機能的なカフがクリーニングパッドの中央線に向かって反転すると、最も狭い幅の層に重なる。図11は2つの機能的なカフ411及び413を備えるクリーニングパッド400を示し、ここは、機能的なカフ411及び413の両方がクリーニングパッドの中央線に向かって反転されており、これはクリーニングパッドを再販するために包装するのに好ましい。図13及び図14はカフの動作を概略例示し、モップを前向きYf及び後ろ向きYbに動かす時に、大きな粒子Lpが、如何にして、クリーニングパッドまたはクリーニングシート44に装着されたカフ207により捕捉されるかを示す。
【0038】
機能的なカフを備えるクリーニングパッド及び/またはクリーニングシートで硬質表面を横切って前後に拭くと、機能的なカフが、側から側へ「反転」または「転回」し、こうして粒子状物質を拾い上げて捕捉する。機能的なカフを有するクリーニングパッド及びクリーニングシートは、硬質表面上で通常見つけられる大きな粒子状物質を拾い上げて捕捉することに改良を示すと共に、かかる粒子状物質を洗浄している表面に再蓄積する傾向が少ない。大きな粒子の収集に加えて、カフは、溶液を広げ、床シートのテクスチャーにより作り出されたいかなる線をも滑らかにして、乾燥中の縞の形成を最小にするため補助となる大きな役割を果たす。溶液を広げる補助となるこの特質は、溶液が特定の集中域にスプレーされて、従来のシステムと比較すると、より少ない投与または床濡れレベルが多く、次に吸収性パッドでその上を拭く場合の、「ウエット」クリーニング器具との関係で特に重要である。投与量が少なく、スプレーパターン幅で覆われる領域に集中しているので、パッドは、汚れを緩めて調整した速度で吸収することが必要になる。パッドの吸収が早すぎる場合、モップ拭きの間にドライスポットが作り出されて、汚れた床を横切って拭く乾燥したパッドによりこれが縞に繋がる。カフの外側部分が不織布材料で構成されている場合、カフは通常、不織布材料を作り上げている繊維の間隙空間でいくらかの流体を吸収することができる。カフに吸収された流体は、続いてモップ動作の間に放出され、かくしてモップ拭きの間に流体がより均一に広がること、及び乾燥したパッドでのモップ拭きにより縞が作り出されるのを最小にするための補助となる。先に示したように、乾燥したパッドでのモップ拭きによる縞は、パッドの早すぎる吸収に起因し、特に、溶液投与が非常に少ない、または実際の溶液スプレーが非常に低い頻度の間隔(例えば、スプレーパターンで通常覆われる概略幅であるため推奨される1/2m2毎と比較して2m2毎に塗布されたスプレー溶液)で行われるときである。カフによって提供される溶液を広げる特質は、前向きモップ動作の間に先導縁上のカフが中央に向いている時も、または後向きモップ動作の間に後縁上のカフが中央に向いている時にも更に強化される。
【0039】
カフがパッドの中央を向くと、床シートとカフにより覆われた領域の床との間の接触が断たれる。カフで覆われたパッドの部分は、吸収能力が減少するが、これは、流体がコア吸収層に入ることができる前に複数の層を通って吸収されることを要する(流体は、カフを形成する層と、場合によってはクリーニングパッドの開口成形フィルムとを貫通することを必要とする)からである。
先に記したように、カフは、溶液拡大と同様に、大きな粒子、毛及び綿ほこりを「捕捉」するという利益をもたらすために大きな役割を果たす。これらの特性は、クリーニングパッドの全体性能に対して非常に重要である。先にも記したように、カフは、モップの前後動作の間に前後に動くことにより、最適に機能する。機能的なカフが前後に動くこの能力を最適化するためには、外側カフ(外側とはモップ拭きの間に実際に床に接触するカフ部分を指す)の特性が、内側カフ(内側とはモップ拭きの間にそれ自体をこするカフの部分を指す)の特性と異なるべきことが判明している。最適化したカフデザインの場合、床を擦る時に、より高い摩擦または「滑り」を有するカフの外側部分と比較して、カフの内側部分は、それ自体を擦る時により低い摩擦または「滑り」を有することが見出されている。摩擦のこの差により、物質を滑らせるかまたは動かすのに異なるレベルの力が要求されることになる。外側カフと床との間に形成された一時的な結合を破るのに必要な力は、内側カフとそれ自体との間に形成された一時的な結合を破るのに必要な力よりも優に大きいので、カフは、より良く自由に前後へ動くことができる。
【0040】
機能的なカフは、様々な材料を含むことができ、材料として、開口成形フィルム、カード加工したポリプロピレン、レーヨンまたはポリエステル、水流交絡ポリエステル、スパンボンドポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、または木綿、ポリプロピレン、あるいはこれらの混合物などが挙げられるが、これらには限定されない。浮動式の機能的なカフを利用する場合、機能的なカフに使用する材料は、カフが潰れるまたはそれ自体の上に転回することなく側から側へ「反転」するように、十分な剛性を有すべきである。機能的なカフの剛性は、高坪量の材料(例えば、約30g/m2よりも高い坪量の材料)を使用することにより、またはスクリム、接着剤、エラストマー、エラスティック、発泡体、磨き層などの剛性を強化する他の材料の追加により、または材料を共に積層することにより、改善することができる。好ましくは、機能的なカフは、ポリエステル、木綿、ポリプロピレン、及びこれらの混合物を含むがこれには限定されない、坪量が少なくとも約20g/m2である水流交絡した基材、並びに剛性化するためのスクリム材料を含む。
先に記した望ましい特性を有するカフを得るにはどの材料が最も好適であるかを決定するために、次の試験を実施した。
【0041】
内側カフ用材料の決定
材料を乾燥及び湿潤状態でそれ自体に摩擦する時に、最小の抵抗となる特性をどの材料が示すかを決定するために、次の試験を実施した。
【0042】
試験方法
【0043】
設備:
フォースゲージ(MFシンポ(Shimpo)フォースゲージ0〜2lb(0.9072kg))、重し500g(6cm丸×2cm厚)、基材、溶液(水中0.04%界面活性剤、2%溶媒)、テープ
【0044】
手順:
1.20cm幅×30cm長さの被試験基材サンプルを用意する。次にこれを伸ばして、カフの内側部分を代表する材料の部分を上に向けて、試験表面上にテープで留める。
2.同一材料の別のサンプルを12×12cm2に切断する。このサンプルを6cm丸の重しの周りに巻き付けて、カフの内側を代表する部分を下に向けてテープで留める。
3.テープで留めた基材の裏側縁の手前2.5cmのところ(これが開始点を示す)にペンで印をつけ、第1の印から20cm先のところ(これが終了点を示す)に別の印を入れる。
4.基材を巻き付けた丸重しを開始線の前に置く。フォースゲージを丸重しに装着してゼロを読み取る。次に、重しをゆっくり、しかし一定の速度で、20cm印を過ぎるまで前向きに押す。次に、フォースゲージ上の力の読みを記録する。同じ手順を同一材料で3回繰り返す。この試験を乾燥基材上の滑りと呼ぶ。
5.湿潤滑りを測定するために、ボトルに入ったクリーニング溶液を、試験表面上にテープで留めた基材上に10回フルスプレー分塗布し(約10ミル)、同溶液を、重しの周りに巻き付けた基材の試験側上に1フルスプレー分塗布する。
6.再び、基材を有する重しを開始線の前に置き、しっかりと押圧する。フォースゲージを丸重しに装着してゼロを読み取る。次に、重しをゆっくり、しかし一定の速度で20cm印を過ぎるまで前向きに押す。次に、フォースゲージ上の力の読みを記録する。同じ手順を同一材料で3回繰り返す。この試験を湿潤基材上の滑りと呼ぶ。
この試験の結果を次表1で報告する。
【0045】
【表2】
【0046】
外側カフ用材料の決定
次の試験を実施して、乾燥及び湿潤状態で(洗浄すべき硬質表面を模擬した)表面に対して材料を摩擦したとき、最大量の抵抗となる特性を示すのはどの材料かを決定した。滑らかで非常に輝く艶出しセラミックタイルが、非常に滑り易いため試験表面として選定した。
【0047】
試験方法
【0048】
設備:
フォースゲージ(MFシンポ(Shimpo)フォースゲージ0〜2lb(0.9072kg))、重し500g(6cm丸×2厚)、基材、溶液(水中0.04%界面活性剤、2%溶媒)、テープ、バレンチノケラストーン・セラミッシェピエメ(Valentino Kerastone-Ceramiche Piemme)−イタリア、マラネロ( Maranello Italy)41053−により製造されたイタリアン艶出しタイルであるセラミック床タイル13インチ×13インチ(33×33cm)
【0049】
手順:
1.セラミックタイルを試験表面上に置き、動かないように両面テープで留める。
2.被試験材料サンプルを12×12cm2サンプルに切断する。次に、そのサンプルを6cm丸の重しの周りに巻き付けて、外側カフ材料を代表する部分を床表面に対して下に向けてテープで留める。
3.テープで留めた基材の裏側縁の手前2.5cmのところ(これが開始点を示す)にペンで印をつけ、第1の印の20cm先のところ(これが終了点を示す)に別の印をつける。
4.基材を巻き付けた丸重しを開始線の前に置く。フォースゲージを丸重しに装着してゼロを読み取る。次に、重しをゆっくり、しかし一定の速度で20cm印を過ぎるまで前向きに押す。次に、フォースゲージ上の力の読みを記録する。同じ手順を同一材料で3回繰り返す。この試験を乾燥基材上の滑りと呼ぶ。
5.湿潤滑りを測定するために、ボトルに入ったクリーニング溶液を、均一に、セラミックタイル上に10フルスプレー分塗布し(約10ミル)、同溶液を、重しの周りに巻き付けた基材の試験側に1フルスプレー分塗布する。
6.再び、基材を有する重しを開始線の前に置き、しっかりと押圧する。フォースゲージを丸重しに装着してゼロを読み取る。次に、重しをゆっくり、しかし一定の速度で20cm印を過ぎるまで前向きに押す。次に、フォースゲージ上の力の読みを記録する。同じ手順を同一材料で3回繰り返す。この試験を湿潤基材上の滑りと呼ぶ。
この試験の結果を次表1で報告する。
【0050】
【表3】
【0051】
標本1、3、5、6、及び8に示されるものなどの材料が、表1に示される内側カフとして試験された時に、材料対材料の低い滑り値に示されるように低摩擦であるので、内側カフ材料用の良い特性を提供することが判明した。好ましい材料は、標本1、3、及び6の場合には、雌側を内にして内側カフを形成する典型的には開孔フィルムであって、あるいは標本8の場合には、非開孔フィルムである。高い程度の化学物質、接着剤被覆、またはバインダーでコーティングされた繊維が標本5のように構造を滑らかにする場合では、代替材料を不織布材料とすることができる。
【0052】
2層カフデザインでは、標本10、11、12、及び13に示されるような材料が、表2に示される外側カフとして試験した時の高い滑り値に示されるように高摩擦であるので、外側カフ材料用の良い特性を提供する。これらの材料は、典型的には不織布であり、形成方法による多数の遊離繊維が残る。その上、繊維マトリックスが、熱接着(スパンボンド、メルトブローン、またはカード加工)、融点差繊維接着(通風乾燥機へ入れた2成分繊維)、または交絡(水流−スパンレース法)により作り出された、ある程度の一体性及び毛管空間を有する。遊離繊維及び毛管空間により、構造がいくらかの流体を吸収することができ、これが濡れた床と接触している時に高摩擦に至らせるものの一部である。標本9は、熱接着不織布ではあるが、引き締まったエンボスパターンによって留められた多すぎる繊維を有している。これらにより、非常に少ない遊離繊維及び毛管空間しか残らないので、外側カフとして試験した時、かなり低い滑りとなる。これら材料の遊離繊維特性はまた、綿ほこり、毛及びごみなどの大きい汚れのための取付けフックを提供することにも有益である(これらの汚れを捕えることはカフにとって重要な機能である)。
【0053】
カフは2つの異なる材料の積層により形成することができるが、外側カフとして良い特性を有する材料を選定し、内側上にスクリムを適用することによって有効なカフを形成することも可能である。かかる材料は標本12に示されており、ここで、スクリム側を内側カフとして試験され、その材料対材料の湿潤滑り力は0.55lb(0.2495Kg)であり、反対側は外側カフとして試験され、その材料対表面の湿潤滑り力は065lb(0.2948Kg)であった。化学処理剤、接着剤及び他のポリマー、またはこれらのいずれかの組み合わせを1つの側に適用し、その側上の繊維をコーティングして一体カフ構造を形成し、得られた表面が処理の後で低い材料対材料の湿潤滑りを有するようにすることもまた可能である。さらに、表1及び表2の標本1〜2、標本3〜4、標本6〜7に記されるもののような特定の開孔フィルムを使用して単一層のカフを形成することも可能であることが判明した。複層カフデザインでは、通常、開口フィルムのより滑らかな側(雌側と呼ばれることが多い)が、材料対材料の(湿潤滑り)摩擦が最も低いので、内向きに置かれる。反対側(雄表面と呼ばれる)は通常、形成または突き刺し工法の間に作り出された凸部を有し、これがテクスチャーを更に作成するので、材料対材料の(湿潤滑り)摩擦を増加させる。実際、記載した開孔フィルムのテクスチャー部分の材料対表面の滑りは、そのフィルムの雌部分の材料対材料の(湿潤滑り)摩擦よりも高い。これは、表1及び表2の標本1に対する標本2、標本3に対する標本4、及び標本6に対する標本7の比較をすると明らかになり、それぞれの比較で、雌側は、一貫して雄側より低い(湿潤滑り)摩擦を示す。これが、この材料を一体カフデザインとして好適にしている。特に、この型の材料は、洗浄すべき表面を擦ることが要求される用途に有利なことが判明している。雄側のテクスチャーが、綿ほこり、毛及び汚れの捕捉にも寄与するが、必要な場合、外側表面の一部または全部に、接着剤、化学処理剤などの層を、スプレー、コーティング、スクリーン印刷などにより、これらの特性を強化し、及び/または材料対表面の(湿潤滑り)摩擦を増加することが見出されている。あるいは、上の表1及び表2に記載されるもの(標本10、11、12、及び13)のようなその繊維性特性のために外側カフとして使用するのに良好な他の材料を細長片、正方形、円形、またはひし形などとして接着剤接着、熱的接着、機械的接着、または超音波溶接し、その結果、開孔フィルムで構成される外側カフが、雄凸部を曝して擦りをもたらすいくらかの領域を有することもできる。任意選択的に、完成した不織布ではなく、ポリプロピレン、ポリエステル、ポリエチレン、ナイロン、レーヨン他、及び/またはセルロース、大麻他の天然繊維などの不織布を作り上げる実繊維を、開孔フィルムの外側部分域として、完全なまたは部分的なカバーとして適用し、一体層のカフを形成することもできる。
【0054】
上記検討の大部分は、ウエットモップ拭きのようなウエット環境で最適に機能するようにデザインしたカフに焦点を当ててきた。しかし、機能的なカフを有することは、ドライダスティングシートの性能を向上することに有益であり得る。しかしながら、内側カフ特性及び外側カフ特性は、流体の存在無しでの(乾燥滑り)摩擦に基づく必要がある。ウエットモップ拭き用途と同様にドライダスティングの場合も、好ましい特性は、外側カフ側の材料対表面の(乾燥滑り)乾燥摩擦よりも低い材料対材料の(乾燥滑り)乾燥摩擦を、内側カフ側が有することである。
【0055】
内側カフの特性を考慮すると、材料対材料の摩擦または滑り値は、約0.6lb(0.2722kg)未満の力であるべきであり、好ましくは約0.5lb(0.2268kg)未満の力、より好ましくは約0.4lb(0.1814kg)未満の力である。外側カフの場合には、材料対表面の摩擦または滑り値は、約0.4lb(0.1814kg)の力よりも大きく、好ましくは約0.5lb(0.2268kg)の力よりも大きく、より好ましくは約0.6lb(0.2722kg)の力よりも大きくなければならない。さらに、内側カフの材料対材料の摩擦または湿潤滑りと、外側カフの材料対表面の摩擦または滑りとの間の比は、約1未満、好ましくは約0.9未満、より好ましくは約0.75未満であるべきである。
【0056】
本発明の別の実施形態では、少なくとも2つの材料層を使用して機能的なカフを形成する。これらの層は、外側カフ材料と内側カフの材料との間で選定した取付け点により部分的に相互に装着する。これらの選定した取付け点により、層の間の開いた空間またはチャンネルが可能になる。これは、外側層を貫通した汚れが捕捉される空間を提供するのみならず、ループのかさを増加し、これにより、当初は製造中に、及び次にはモップ拭きの間に、カフが受ける圧力で平らになる及び皺になるカフの傾向を最小限にする。
【0057】
機能的なカフは、単層または複数の層を積層した構造の形態、及びループ状または非ループ状構造の形態とすることができる。好ましくは、機能的なカフは、図2、図4a、及び図4bに示すように、ループを含む。ループ状の機能的なカフは、カフ材料の細長片を半分に折ってループを形成し、それを基材に装着することにより構成することができる。非ループ状の機能的なカフもまた、特に使用する材料に十分な剛性がある場合に使用することができる。本発明のクリーニングパッド及びクリーニングシートはまた、ループ状及び/または非ループ状の、単層及び/または複層の機能的なカフの組み合わせを含むことができる。その上、機能的なカフは、以降記すように、吸収層を含むことができる。
【0058】
機能的なカフは、クリーニングパッドの下側層またはクリーニングシートの基材の一体部分として形成するか、あるいはクリーニングパッド及び/またはクリーニングシートとは別個にして付着させることができる。機能的なカフが、クリーニングパッド及び/またはクリーニングシートの下側層の一体部分である場合、機能的なカフは、クリーニングパッドの下側層またはクリーニングシートの基材を、例えばZ折り及び/またはC折りでひだを付けることにより形成されたループ状の機能的なカフであるのが好ましい。あるいは、機能的なカフは、クリーニングパッド及び/またはクリーニングシートの下側層に当技術分野で既知の様々な方法で別個に接着させることができ、その方法としては、両面接着テープ、熱接着、にかわ、超音波溶接、糸縫い、高圧機械的接着などが挙げられるが、これらには限定されない。
【0059】
機能的なカフは、乾燥及び事前に濡らされた形状の両方での、スポンジ、発泡体、紙タオル、磨き布、ダスティング布、綿タオルなどの様々なセルロース及び不織布材料を含む、当技術分野で既知の従来型クリーニングパッド及びクリーニングシートに組み入れることができる。好ましい実施形態では、機能的なカフは、本発明のクリーニングパッド、並びに次の全てが1996年11月26日に出願された同時係属中の米国特許出願第08/756,507号(ホルト(Holt)ら)、同時係属中の米国特許出願No.08/756,864(シェリー(Sherry)ら)、及び同時係属中の米国特許出願第08/756,999号(ホルト(Holt)ら)、並びに1998年3月10日に出願された同時係属中の米国特許出願第09/037,379号(ポリシチオ(Policicchiot)ら)に記載されるクリーニングパッドに組み入れられたときに特に効果的であり、その全てを参考として本明細書に組み入れる。
【0060】
別の実施形態において、クリーニングシートは、1つ以上の機能的なカフと、好ましくは水流交絡材料を含む不織布基材である基材とを含み、この基材として、1998年5月20日にフェレシュテクホウ(Fereshtehkhou)らにより出願された同時係属中の米国特許出願第09/082,349号(ケース6664M)、及び1998年5月20日にフェレシュテクホウらにより出願された同時係属中の米国出願第09/082,396号(ケース6798M)があり、その開示を参考として本明細書に組み入れ、並びに1996年6月11日にシズノ(Shizuno)らに対して発行された米国特許第5,525,397号に記載される基材などが挙げられるが、これらには限定されない。本発明の好ましい実施形態において、クリーニングシートの基材は、坪量によって区別される少なくとも2つの区域を有する。基材は、約30g/m2〜約120g/m2、好ましくは約40g/m2〜約100g/m2、より好ましくは約50g/m2〜約90g/m2、及び更により好ましくは約60g/m2〜約80g/m2の坪量を有する高坪量区域と、1つ以上の低坪量区域とを有することができ、ここで、低坪量区域は、高坪量区域の坪量の約80%を越えない、好ましくは約60%を越えない、より好ましくは約40%を越えない、及び更により好ましくは約20%を越えない坪量を有する。クリーニングシートの基材は、好ましくは約20g/m2〜約110g/m2、より好ましくは約40g/m2〜約100g/m2、及び更により好ましくは約60g/m2〜約90g/m2の合計坪量を有する。
【0061】
1つ以上の機能的なカフは、クリーニングパッド及びクリーニングシート上の様々な位置で、パッド及びシートへ適用またはその一体的な部分として形成することができる。例えば、機能的なカフは、x寸法かまたはy寸法かいずれかに沿うクリーニングパッドまたはクリーニングシートの(x−y平面内の)中央線に沿って配置することができる。好ましくは、クリーニングパッドまたはクリーニングシートは、クリーニングパッドまたはクリーニングシートの対向する縁(例えば、y寸法で表すと、パッド及び/またはシートの先導縁及び追従縁)またはその近くに配置された2つの機能的なカフを含む。好ましくは、機能的なカフは、その長さが、消費者による前後モップ動作または拭き方向に直角であるような位置に置かれる。
【0062】
本発明は更に、改良された機能的なカフを備える上述のクリーニングパッド及び/またはクリーニングシートを含む製造物品を説明書一式と連携して包含し、包装、紙箱、または他の容器と合わせることができる。本発明はまた、上述の改良されたクリーニング器具を含む製造物品をも説明書一式と連携して包含し、包装、紙箱、またはその他の容器と合わせることができる。本明細書で使用する「連携する」という句は、その説明書一式をクリーニングシートそのものに直接印刷するか、あるいは、小冊子、印刷宣伝物、電子公告媒体、及び/または口頭連絡が挙げられるが、これらには限定されない分離した方法で提示するなどして、説明書一式を製造物品の消費者に通知するようになっていることを意味する。その説明書一式は、硬質表面クリーニング用の改良された機能的なカフを備えるクリーニングパッド及び/またはクリーニングシートを、ハンドル及びモップヘッドを有する床モップなどのクリーニング器具と共に使用するための説明を含むのが好ましい。その説明書一式は、更に、改良された機能的なカフまたは他のいずれかの種類のクリーニングパッドを備えるクリーニングパッド及び/またはクリーニングシートを、本明細書で先に説明したように構成された段付きデザインモップヘッドを有する床モップと共に使用するための説明に含むことができる。例えば、その説明は、段付きデザインモップヘッドを有する床モップと共にクリーニングシートを使用することを教示することも出来る。他の説明書は、クリーニングシートまたはパッドをモップヘッドへ装着すること、床モップを動かすこと、及び次にクリーニングシートをモップヘッドから取り外すことを、使用者に教示することもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明と共に使用するのに好適な床モップの斜視図である。
【図2】 本発明と共に使用するのに好適な床モップの斜視図であり、クリーニングシートがモップヘッドの周りに配置されて示される。
【図3】 本発明と共に使用するのに好適な別の床モップの斜視図である。
【図4】 図1の段付きデザインパッドの線3−3に沿う断側面図である。
【図5】 床モップの別の段付きデザインパッドの断側面図であり、更にクリーニングシートも示している。
【図6】 平らなモップヘッドと共に使用したクリーニングパッドの底表面の概略図である。
【図7】 段付きデザインモップヘッドと共に使用したクリーニングパッドの底表面の概略図である。
【図8】 平らなモップヘッドと共に使用したクリーニングパッドの概略的な断側面図である。
【図9】 段付きデザインモップヘッドと共に使用したクリーニングパッドの概略的な断側面図である。
【図10】 機能的なカフを備えるクリーニングパッドの斜視図である。
【図11】 本発明のクリーニングパッドの平面図である。
【図12】 図11に示すクリーニングパッドの断面図である。
【図13】 一対の機能的なカフを備えるクリーニングパッドの、前向き動作でモップ拭きがなされている時の断面略図である。
【図14】 一対の機能的なカフを備えるクリーニングパッドの、後ろ向き動作でモップ拭きがなされている時の断面略図である。
Claims (15)
- ハンドルと、少なくとも1つのクリーニング層を含む使い捨てクリーニングパッドとを備えて、前記パッドが前記ハンドルに少なくとも非直接的に接合されているクリーニング器具であって、
少なくとも1つの機能的なカフが、前記パッドに装着され、
前記カフはカフ材料から成り、内側カフ部と、洗浄すべき表面に接触可能な外側カフ部とを有し、
ここで、前記カフの内側カフ部がそれ自体に接触することで生じる滑り力と、前記カフの外側カフ部が洗浄すべき表面の材料に接触することで生じる滑り力との比が、1よりも小さい、好ましくは0.9よりも小さい、より好ましくは0.75よりも小さいことを特徴とするクリーニング器具。 - 少なくとも1つのクリーニング層を含む使い捨てクリーニングパッドであって、
少なくとも1つの機能的なカフが、前記パッドに装着され、前記カフはカフ材料から成り、内側カフ部と、洗浄すべき表面に接触可能な外側カフ部とを有し、
ここで、前記カフの内側カフ部がそれ自体に接触することで生じる滑り力と、前記カフの外側カフ部が洗浄すべき表面の材料に接触することで生じる滑り力との比が1よりも小さいことを特徴とする使い捨てクリーニングパッド。 - 前記機能的なカフがループ状である請求項1に記載のクリーニング器具または請求項2に記載のクリーニングパッド。
- 更に、前記パッドに装着された第2の機能的なカフを具備する請求項1に記載のクリーニング器具、または請求項2に記載のクリーニングパッド。
- 前記機能的なカフが単一層の材料を含む請求項3に記載のクリーニング器具またはクリーニングパッド。
- 前記単一層の材料は、雄側及び雌側を有する開口成形フィルムであり、前記雌側が前記カフの内側カフ部を形成する請求項5に記載のクリーニング器具またはクリーニングパッド。
- 前記雄側が、不織布材料で少なくとも部分的に覆われている請求項6に記載のクリーニング器具またはクリーニングパッド。
- 前記機能的なカフが複数層の材料を含む請求項3に記載のクリーニング器具またはクリーニングパッド。
- 前記複数層の材料が、前記カフの内側カフ部を形成する第2の層へ少なくとも部分的に装着された、前記カフの外側層を形成する第1の層を含む請求項8に記載のクリーニング器具またはクリーニングパッド。
- 前記第1の層が不織布材料を含み、前記第2の層がスクリムを含む請求項9に記載のクリーニング器具またはクリーニングパッド。
- 前記使い捨てのクリーニングパッドは:
(a)開口成形フィルムを含む液体透過性の磨き層;及び
(b)吸収性材料を具備する吸収層;
を含む請求項1に記載のクリーニング器具または請求項2に記載のクリーニングパッド。 - 前記使い捨てのクリーニングパッドは、更に、複数の吸収層を含み、前記吸収層は、Z方向に複数の幅を有する請求項8に記載のクリーニング器具またはクリーニングパッド。
- 不織布基材を含むクリーニングシートであって、少なくとも1つの機能的なカフが前記基材に装着され、
前記カフは、カフ材料から成り、内側カフ部と、洗浄すべき表面に接触可能な外側カフ部とを有し、
ここで、前記カフの内側カフ部がそれ自体に接触することで生じる滑り力と、前記カフの外側カフ部が洗浄すべき表面の材料に接触することで生じる滑り力との比が1よりも小さいことを特徴とするクリーニングシート。 - ハンドルと、前記ハンドルに旋回可能に装着されたモップヘッドであって、底表面を形成するパッドを有する前記モップヘッドと、前記ハンドルに少なくとも非直接的に接合されて密度勾配を有する吸収層を含むクリーニングパッドとを備えるクリーニング器具であって、
少なくとも1つの機能的なカフが、カフ材料から成る前記パッドに装着されて、内側カフ部と、洗浄すべき表面に接触可能な外側カフ部とを有し、
ここで、前記カフの内側カフ部がそれ自体に接触することで生じる滑り力と、前記カフの外側カフ部が洗浄すべき表面の材料に接触することで生じる滑り力との比が1よりも小さいことを特徴とするクリーニング器具。 - (a)ハンドルと、前記ハンドルに旋回可能に装着されたモップヘッドと、前記モップヘッドに少なくとも非直接的に接合されて密度勾配を有する吸収層を含む使い捨てクリーニングパッドと、カフ材料から成る前記パッドに装着されて、内側カフ部と、洗浄すべき表面に接触可能な外側カフ部とを有する少なくとも1つの機能的なカフとを備え、
ここで、前記カフの内側カフ部がそれ自体に接触することで生じる滑り力と、前記カフの外側カフ部が洗浄すべき表面の材料に接触することで生じる滑り力との比が1よりも小さい、クリーニング器具を提供する工程;及び
(b)洗浄すべき表面を前記クリーニング器具で拭く工程;
を含むことを特徴とする表面を洗浄する方法。
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