JP3912437B2 - 揺動角設定機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、揺動角設定機構に関し、特に、揺動中においても自在に揺動角を変えることができるようにするための新規な改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、用いられていたこの種の揺動角設定機構としては、一般に、図5から図7で示す構成が採用されていた。すなわち、図において符号1で示される揺動用のテーブルであり、このテーブル1の揺動軸2は球軸受21を介して固定部21Aに揺動自在に設けられ、この固定部21Aに設けられた受け部10にはテーブル1のアーム9に設けられた先端球軸9aが作動自在に保持されていると共に、この先端球軸9aと受け部10とによってテーブル (1) の自転を防止する自転防止手段10Bを構成している。
前記揺動軸2は軸支部7を介してホルダ6のねじ軸4に螺合したスライダ3に接続されており、このねじ軸4はツマミ8により手動で回転でき、ホルダ6に設けた回転軸11は軸受13aを介して軸受ホルダ12に回転自在に設けられ、この回転軸11に設けた第1歯車14は、減速部15を介して取付板20に設けたモータ19に接続されている。
【0003】
次に、動作について述べる。まず、図5の状態では、スライダ3がホルダ6の中心に位置しているため、モータ19によって回転軸11を回転しようとしても自転防止手段10Bの作用によってテーブル1は揺動も回転も不可であるが、図7のように、ツマミ8を介してスライダ3を偏心させると、回転軸11の回転により揺動軸2が揺動し、テーブル1は、X,Y,Zの3軸揺動、即ちX軸及びY軸に沿う傾斜揺動と、それら傾斜揺動の合成によるZ軸周りの旋回揺動とを行う。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従来の揺動機構は、以上のように構成されていたため、次のような課題が存在していた。
すなわち、偏心量を変えるためのスライダの移動はツマミを手動で回転しなければならず、揺動動作を止めなければ変えることができなかった。
【0005】
本発明は、以上のような課題を解決するためになされたもので、特に、揺動中においても自在に揺動角を変えることができるようにした揺動角設定機構を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明による揺動機構は、モータにより回転駆動される回転軸に設けたホルダのねじ軸に移動自在に設けたスライダと、前記スライダに軸支され球軸受部により傾動自在に設けられた揺動軸の上端に設けられたテーブルと、前記揺動軸の自転を防止するための自転防止手段とを備え、前記スライダの偏心位置により前記テーブルの揺動角を変えるようにした揺動角設定機構において、前記回転軸に回転自在に設けた第1傘歯車と、前記ホルダの外側で前記ねじ軸に固定されると共に前記第1傘歯車に噛合する第2傘歯車と、前記第1傘歯車に設けた第1平歯車に選択的に噛合できる第2平歯車とを有し、前記第2平歯車により第1平歯車及び第1傘歯車を停止させることにより前記第2傘歯車が前記第1傘歯車に対して回転し、前記スライダを前記ねじ軸上で移動する構成である。
【0007】
さらに詳細には、前記ホルダに設けられた直線変位検出器と、前記スライダに設けられ前記直線変位検出器に接続された可動子と、前記回転軸に設けられ前記直線変位検出器の出力信号を取出すためのスリップリングとを有する構成である。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面と共に本発明による揺動機構の好適な実施の形態について説明する。
なお、従来例と同一部分には同一符号を付すと共に、ホルダ6の部分以外の構成は従来と同一であるので、本発明を説明する図1から図4迄の構成には省略し従来例と異なる部分についてのみ説明する。
すなわち、前記ホルダ6に設けられたねじ軸4の外部に突出した突出部4aには第2傘歯車30が設けられ、この第2傘歯車30には前記回転軸11に軸受52bを介して回転自在に設けられた第1傘歯車31が噛合している。この第1傘歯車31に設けられた第1平歯車32には第2平歯車33が噛合している。
【0009】
前記第2平歯車33は、取付板等の固定側に設けられたスライド軸受35a,35bを介して矢印Aの方向に直動できるスライド軸34に設けられており、このスライド軸34の凹部34aにはスプリングホルダ38に設けられスプリング37とスプリング抑え39によって付勢された球ピボット36が摺接し、直動時の位置決めを行うように構成されている。なお、このスライド軸34はツマミ49によって直動及び回転を行うように構成されている。
【0010】
前記回転軸11には、周知の絶縁スリーブ40、スリップリング部41及び絶縁スペーサ42からなるスリップリング40Aが設けられており、このスリップリング40Aには、図4で示すように、刷子ホルダ46に設けられた刷子43、刷子抑え44、取付金具45及び取付ねじ47からなる刷子体43Aが摺接している。また、前記ホルダ6に設けられたポテンショメータ等からなる直線変位検出器51には前記スライダ3に設けられた可動子50が摺接しており、この可動子50を介して得られたスライダ3の直動位置が前記スリップリング40A及び刷子体43Aを介して外部に導出される。
なお、この直線変位検出器51は、図3に示す周知の回路構成を適用することができる。
【0011】
従って、回転軸11を回転させてテーブル1の揺動を行っている状態下で、ツマミ49を停止させると、各平歯車32,33を介して第1傘歯車31が停止し、第2傘歯車30のみが回転軸11とともに第1傘歯車31上を回転移動するため、ねじ軸4が回転してスライダ3が直動し、偏心位置が変わり、テーブル1の揺動角度を自在に変えることができる。また、回転軸11が回転しない状態下では、ツマミ49を回転することにより第2傘歯車30を介してスライダ3の位置を自在に移動させることができる。なお、信号の取出しはスリップリング以外でも可である。
【0012】
【発明の効果】
本発明による揺動角設定機構は、以上のように構成されているため、次のような効果を得ることができる。
すなわち、回転軸が回転してテーブルが揺動中においても1対の傘歯車及び平歯車を用いることによって自在にスライダを移動させることができ、揺動中の偏心量を自在に変えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による揺動角設定機構を示す要部の断面図である。
【図2】 図1の要部を示す平面図である。
【図3】 図1の要部の回路図である。
【図4】 図1の要部を示す平面図である。
【図5】 従来構成を示す断面図である。
【図6】 図5の要部を示す構成図である。
【図7】 図5の動作図である。
【符号の説明】
1 テーブル
2 揺動軸
3 スライダ
4 ねじ軸
6 ホルダ
10B 自転防止手段
11 回転軸
19 モータ
30 第2傘歯車
31 第1傘歯車
32 第1平歯車
33 第2平歯車
40A スリップリング
50 可動子
51 直線変位検出器
Claims (2)
- モータ(19)により回転駆動される回転軸(11)に設けたホルダ(6)のねじ軸(4)に移動自在に設けたスライダ(3)と、前記スライダ(3)に軸支され球軸受部(21)により傾動自在に設けられた揺動軸(2)の上端に設けられたテーブル(1)と、前記テーブル (1) の自転を防止するための自転防止手段 (10B) と、を備え、前記スライダ(3)の偏心位置により前記テーブル(1)の揺動角を変えるようにした揺動角設定機構において、前記回転軸(11)に回転自在に設けた第1傘歯車(31)と、前記ホルダ(6)の外側で前記ねじ軸(4)に固定されると共に前記第1傘歯車(31)に噛合する第2傘歯車(30)と、前記第1傘歯車(31)に設けた第1平歯車(32)に選択的に噛合できる第2平歯車(33)とを有し、前記第2平歯車(33)により第1平歯車(32)及び第1傘歯車(31)を停止させることにより前記第2傘歯車(30)が前記第1傘歯車(31)に対して回転し、前記スライダ(3)を前記ねじ軸(4)上で移動する構成としたことを特徴とする揺動角設定機構。
- 前記ホルダ(6)に設けられた直線変位検出器(51)と、前記スライダ(3)に設けられ前記直線変位検出器(51)に接続された可動子(50)と、前記回転軸(11)に設けられ前記直線変位検出器(51)の出力信号を取出すためのスリップリング(40A)とを有することを特徴とする請求項1記載の揺動角設定機構。
Priority Applications (1)
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JP03801097A JP3912437B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 揺動角設定機構 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP03801097A JP3912437B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 揺動角設定機構 |
Publications (2)
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Family Applications (1)
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JP03801097A Expired - Fee Related JP3912437B2 (ja) | 1997-02-21 | 1997-02-21 | 揺動角設定機構 |
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- 1997-02-21 JP JP03801097A patent/JP3912437B2/ja not_active Expired - Fee Related
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