JP3911362B2 - 高炉原料装入装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、主としてベルレス炉に代表される高炉原料装入装置の改良に関し、更に詳しくは、弁閉動作時に小さな鉱石を噛んだり、ダストの固着に起因するシール弁のガス洩れを効果的に防止することができる高炉原料装入装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、斯かる高炉原料装入装置としては、例えば、特開平3−207803号報に開示されたものが従来例として周知である。この高炉原料装入装置は、高炉炉頂に、装入ベルトコンベアから原料を受け入れ排出端に上段ゲート弁及びシール弁を有する上段ホッパーを三個並列し、該上段ホッパーの直下に集合ホッパーを設け、更に、該集合ホッパーの直下に下段ホッパーを設けると共に、該下段ホッパーの排出時に流量調整弁を設け、該流量調整弁の下方に設けた下部シール弁を介して旋回シュートに接続している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した特開平3−207803号公報に開示されている高炉原料装入装置にあっては、混合原料の装入量を下段ホッパーで管理することができるため、装入量を正確に調整できるといった利点を有するものの、下段シール弁が短期間でガス洩れを起こし、鉱石の装入ができなくなるといった問題を有するものである。
【0004】
特に、下段シール弁の弁閉動作時に、弁座のシート部に小さな鉱石が噛み込んでしまったり、メタルシート部にダストが固着してしまうことにより初期洩れが発生し易く、また、一旦、ガス漏れが発生すると、ガス中に含まれるダストによりガスカットが発生し、漏れが急激に増大してしまうことも相俟って、仮令、下段ホッパー内のガスを排圧しても、同ホッパー内の圧力が大気圧にならないため、同装置の作動が停止してしまうのが現状である。
【0005】
また、シール弁のラバーシートは、高炉圧力が高くなると、同シートに加わるスラスト荷重が大きくなり、ラバーシートの変形が大きくなるため、亀裂が発生してしまうといった問題を有する。
【0006】
更に、ラバーシートに過大なスラスト荷重を加えないための対策として、シール部にストッパーを付設しているものもあるが、▲1▼ストッパー部分にダストを噛み込んだ際でも、シート洩れが発生しないこと、▲2▼ラバーシートに多少の塑性変形が生じた場合でもシート洩れが発生しないことの理由により、斯かるラバーシートには最初からある量以上の圧縮代が必要なため、ストッパーを付設しただけでは、ラバーシートの亀裂発生を防止することができない。
【0007】
本発明はこのような従来の問題点に鑑みてなされたもので、弁座のシート部に小さな鉱石が噛み込んだり、メタルシート部にダストが固着しまうことに起因するガス洩れを効果的に防止すると共に、延いては、ラバーシートの亀裂発生をも防止できる有用な高炉原料装入装置を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の如き従来の問題点を解決し、所期の目的を達成するため本発明の要旨とする構成は、炉頂側に装入ベルトコンベアからの原料を受け入れ排出端側に上段カット弁及び/又はシール弁を有する少なくとも一以上の上段ホッパーと、該上段ホッパーの直下に集合ホッパーを介して連結され排出端側に下段カット弁及び/又はシール弁を有する下段ホッパーとを備えてなる高炉原料装入装置において、前記シール弁の内側に、副次的な鉱石の落下を遮断するバケットを設けてなる高炉原料装入装置に存し、延いては、前記バケットが、弁閉鎖時にはホッパーの排出端側を許容すべく同心配置に正立されると共に、弁開後に弁座のラバーシートに当接しない位置にまで変位してドレン等を流下する高炉原料装入装置に存する。
【0009】
また、前記上段カット弁を椀状に形成してドレン受けをしたり、前記カット弁とシール弁との間にド中段弁を付設しても良い。
【0010】
更に、相対向するメタルシートとラバーシートとの間に、同ラバーシートの過大な加圧を阻止するためのストッパーを介在し、かつ、少なくともラバーシートの上面に内部に連通する空隙突起を設けると共に、該空隙突起の近傍に同空隙突起の体積よりも大きい逃げ代を設け、更には、前記メタルシートにヒーターを付設させても良い。
【0011】
このように構成される本発明の高炉原料装入装置は、前記シール弁の内側に、副次的な鉱石の落下を遮断するバケットを設けてなることによって、弁開閉作動時に小さな鉱石が落下してきても、一旦、バケットに受け入れられることとなる。
【0012】
また、前記バケットが、弁閉鎖時にホッパーの排出端側を許容すべく同心配置に正立されると共に、弁開後に弁座のラバーシートに当接しない位置にまで変位することによって、仮令、ホッパーの内壁に発生する結露がダストと付着してなる泥水等(以下、単にドレン等という)が上から流れ込んできても、一旦、バケット内に貯留し得ると共に、弁開後に、ラバーシートに触れることなくドレン等を流下し得ることとなる。
【0013】
更に、前記上段カット弁を椀状に形成してドレン受けをしたり、前記カット弁とシール弁との間に中段弁を付設すれば、更に完全を期すべく前記カット弁及び/又は中段弁で落下するドレンをストップし得ることとなる。
【0014】
また、相対向するメタルシートとラバーシートとの間に、同ラバーシートの過大な加圧を阻止するためのストッパーを介在し、かつ、少なくともラバーシートの上面に内部に連通する空隙突起を設けると共に、該空隙突起の近傍に同空隙突起の体積よりも大きい逃げ代を有するラバー形状にしたことにより、仮令、ラバーシートに過大なスラスト荷重が加わった場合でも、同ラバーシートの空隙突起が逃げ代に吸収されるべくスムースに変形することになり、ラバーシート内への大きな内部応力の発生を阻止し得ることとなる。
【0015】
更に、前記メタルシートに、ヒーターを付設すれば、ドレン発生の原因となる結露を防止し得ることとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】
次に、本発明に係る高炉原料装入装置の第1実施例を図1乃至図2を参照しながら説明する。図中Aは、本発明に係る高炉原料装入装置であり、この装入装置Aは、炉頂側に装入ベルトコンベアBからの原料を受け入れる上段ホッパー1と、該上段ホッパー1の直下に集合ホッパー2を介して連結された下段ホッパー3とを備えている。
【0017】
上段ホッパー1は、上位に旋回シュート1aが内設されていると共に、下位に二方に分岐する排出端1b,1bを介してそれぞれ上段カット弁4,4が付設されている。
【0018】
この上段カット弁4は、図2に示すように、中心より二つに分割して左右両方向に開閉する所謂ゲート弁からなり、前記集合ホッパー2にて気密に囲繞されている。
【0019】
また、この上段カット弁4は、閉弁時に中心部が一番深くなるべく椀状に連結されるものであり、後述するように鉱石の落下量調節及び遮断の役割をなすものである。
【0020】
一方、下段ホッパー3内の頂部には、上段シール弁5が付設されている。この上段シール弁5は、炉内ガス圧のシールをなすものであり、前記集合ホッパー2の排出端2aの外周に位置すべく下段ホッパー3内の頂面に突設された環状の弁座5aと、該弁座5aに突設されたメタルシート5bと、該メタルシート5bに当接自在に配設された弁体5cとから構成されている。
【0021】
メタルシート5bは、前記弁座5aと同じく環状を呈しており、結露防止用のヒーター(図示せず)を兼備すると共に、図3に示すように、円周4カ所にストッパー5dが突設されている。
【0022】
このストッパー5d は、下端側が弁体5cの固定部5eに座着することにより、後述する弁体5cのラバーシート5fに過大なスラスト荷重を加えないようにするものであり、後述する同シート5fの逃げ代との協働により、ラバーシート5fに多少の塑性変形が生じてもシート洩れが発生しないように工夫されている。
【0023】
換言すれば、ラバーシート5fの亀裂発生を防止するには、メタルシート5bと弁体5cとの間にストッパー5d ,5d …を介在してラバーシート5fに過大な荷重を加えないようにすると共に、必要な逃げ代(外圧許容空間)、すなわち、ラバーシート5fが加圧された時に、同ラバーがスムースに変形して大きな内部応力が発生しないラバー形状にする必要がある。
【0024】
例えば、図3(b)に示すように、ラバーシート5fの空隙突起5f1 の体積よりも、その両サイドの逃げ代(5f2 と5f3 とを加算した分)の体積の方が大きくなるようにすることにより、すなわち(5f2 +5f3 )≧5f1 とすることにより、仮令、空隙突起5f1 が加圧されても、逃げ代内に吸収されてラバー内部に過大な応力が発生することがないため、亀裂発生が阻止できるのである。
【0025】
他方、弁体5cは、一端側が弁軸6に回動自在に軸着されたスイングアーム7に固定されており、前記メタルシート5bと当接する前述のラバーシート5fの他、バケット8を備えている。
【0026】
バケット8は、同弁体5cの内側に突設されており、同シール弁5の開閉操作に応じて副次的な鉱石の落下を遮断するものであり、弁閉鎖時には、集合ホッパー2の排出端2a側を許容すべく同心配置に正立される(図2参照)。
【0027】
換言すれば、バケット8の開口端8aが集合ホッパーの排出端2aよりも上方に突出するように正立されるものであり、また、弁開閉作動時に弁座5aのラバーシート5fに当接することなく同ラバーシート5fの内側に立ち塞がるように付設されている。
【0028】
従って、副次的に小さな鉱石が上から落下してきても、同バケット8が弁座5aのシート部(詳しくは、メタルシート5b及びラバーシート5f)の内側に立ち塞がるため、シール弁5の弁閉動作時に、シート部に小さな鉱石が噛み込んでしまったり、ダストが固着してしまうことを防止することができるのである。
【0029】
特に、上から流下してくるドレン等は、一旦、バケット8内に滞留され、開弁後に、前記スイングアーム7を介してラバーシート5fに触れないように落とされるため、従来の如くラバーシート5f部分が安易に損傷したり、ダストが固着することもない。
【0030】
また、下段ホッパー3の排出端3a側には、下段カット弁9と下段シール弁10とが内設されている(図1参照)。下段カット弁9は、上述した上段カット弁4と同じゲート弁であり、椀状に形成されることにより、ドレン受けとしての働きをもなすものである。
【0031】
更に、下段シール弁10は、前述した上段シール弁5と同様に、スイングアーム11を介して開閉自在に取り付けされており、内側にバケット(図示せず)等を兼備していることは上述したとおりである。
【0032】
尚、図1中、12は下段カット弁9を気密に被装する集合ホッパー、13は旋回コーン(分配シュート用駆動装置)、15は垂直シュート、16は分配シュートである。
【0033】
このように構成される本発明に係る高炉原料装入装置は、ベルトコンベアBから搬送される鉱石は、旋回シュート1aにより上段ホッパー1内に均等に振り分けられ、上段カット弁4の開閉により鉱石の落下量調整及び遮断がなされる。
【0034】
次いで、上段シール弁5の開弁にて所定量の鉱石(ドレンを含む)が下段ホッパー3に向けて落下した後、斯かるシール弁5の閉弁にて炉内ガス圧力のシールがなされる。
【0035】
その際、殊に上段シール弁5の閉作動時に、小さな鉱石が落下してきたとしても、同バケット8が、弁座5aのシート部(詳しくは、メタルシート5b及びラバーシート5f)の内側に立ち塞がるため、斯かるシート部に小さな鉱石が噛み込んでしまったり、ダストが固着してしまうことが防止される結果、従来の如きシール部のガス漏れを来すこともない。
【0036】
しかも、上段ホッパー1や集合ホッパー2等の内壁に発生する結露が原因となって生じるドレンは、一旦、バケット8内に滞留され、然る後、スイングアーム7にて弁体5cをシール部から遠ざけるべく下位に変位させながら同バケット8を傾斜させるため、ラバーシート5fに当たらないように流下させることができるのである。
【0037】
また、高炉圧力が高くなって、仮令、ラバーシート5fに過大なスラスト荷重が加わった場合でも、同ラバーシート5fの空隙突起5f1 が両サイドの逃げ代5f2 ,5f3 に吸収されるべくスムースに変形して、ラバーシート5fに大きな内部応力が発生することがないため、従来の如くラバーシート5fに亀裂が生じることもない。
【0038】
次に、本発明に係る高炉原料装入装置の第2実施例を図4を参照しながら説明する。尚、理解を容易にするため、前述した第1実施例と同一部分は同一符号で示し、構成の異なる処のみを新たな番号を付して以下に説明する。
【0039】
図4は、ベルトコンベアB(図1参照)からの原料を受け入れる上段ホッパー1と、該上段ホッパー1の直下に集合ホッパー2を介して連結された下段ホッパー3とを備えた高炉原料装入装置の要部縦断面図であり、上段カット弁17と、上段シール弁5とが内設されている。
【0040】
上段カット弁17は、椀状を呈しており、全体をして右方向にスライド自在に付設されている。このカット弁17の役割としては、第1実施例のゲート弁と同様、主として鉱石の落下量調整及び遮断をなすものであるが、その長手方向両端側に装着されたラバーシート18,18とのシールにより、ドレン受け(遮断)の役割もなすものである。
【0041】
一方、上段シール弁5は、炉内ガス圧のシールをなすものであり、第1実施例と同様、集合ホッパー2の排出端2aの外周を囲繞すべく下段ホッパー3の内頂面に突設された環状の弁座5aと、該弁座5aに突設されたヒーター付きメタルシート5bと、該メタルシート5bに当接自在に配設された弁体5cとを備えている。
【0042】
また、この弁体5cは、一端側が弁軸6に回動自在に軸着されたスイングアーム7に固定されており、内側にバケット8を備えている。
【0043】
このバケット8は、第1実施例と同様、バケット8の開口端8aが集合ホッパーの排出端2aよりも上方に突出するように閉蓋されるものであり、また、弁開閉作動時に弁座5aのラバーシート5fに当接することなく同ラバーシート5fの内側に立ち塞がるように付設されている。
【0044】
その他、シート部の構造は、第1実施例で示したメタルシート、ラバーシート、ストッパー、空隙突起、逃げ代等を備えており、ラバーシートに多少の塑性変形や内部応力が生じても亀裂が発生しないように工夫されていることは云うまでもない。
【0045】
このように構成される本実施例の高炉原料装入装置は、ベルトコンベアBから搬送される鉱石は、上段カット弁4の開閉により落下量の調整及び遮断がなされると共に、一時的ではあるがドレンの遮断もできるものであり、次いで、上段シール弁5の開閉にて所定量の鉱石(ドレンを含む)を下段ホッパー3に向けて落下させた後、斯かるシール弁5にて炉内ガス圧力のシールがなされる。
【0046】
その際、殊に上段シール弁5の閉作動時に、上から小さな鉱石が落下してきたとしても、同バケット8が、弁座5aのシート部(詳しくは、メタルシート5b及びラバーシート5f)の内側に立ち塞がるため、斯かるシート部に小さな鉱石が噛み込んでしまったり、ダストが固着してしまうことが防止される結果、従来の如きシール部のガス漏れを来すこともない。
【0047】
しかも、上段ホッパー1や集合ホッパー2等の内壁に発生する結露が原因となって生じるドレン等は、一旦、バケット8内に滞留され、然る後、スイングアーム7にて弁体5cをシール部から遠ざけるべく下位に変位させながら同バケット8を傾斜させるため、ラバーシート5fに触れないように流下できる。
【0048】
次に、本発明に係る高炉原料装入装置の第3実施例を図5を参照しながら説明する。尚、理解を容易にするため、前述した第1及び第2実施例と同一部分は同一符号で示し、構成の異なる処のみを新たな番号を付して以下に説明する。
【0049】
図5は、上段ホッパー1、中段ホッパー19、下段ホッパー3とを備えてなる高炉原料装入装置の要部縦断面図であり、上段カット弁1、中段弁20及び下段シール弁5とが内設されている。
【0050】
上段カット弁1は、第1実施例と同じ構造のゲート弁であり、鉱石の落下量の調節及び鉱石の遮断をなすものである。
【0051】
中段弁20は、所謂、捨弁となるものであり、ドレン及び鉱石の遮断をなすものである。因に、本実施例では、スイング弁を採用しているが、上段カット弁を使用することもできることは云うまでもない。
【0052】
また、この中段弁20は、前実施例で延べだシール弁と同じ構造であり、集合ホッパー2の排出端2aの外周を囲繞すべく下段ホッパー3の内頂面に突設された環状の弁座20aと、該弁座20aに突設されたヒーター付きメタルシート20bと、該メタルシート20bに当接自在に配設された弁体20cとを備えており、該弁体20cの内側にバケット8が突設されている。
【0053】
このバケット8は、第1及び第2実施例と同様、閉弁時には開口端8aが集合ホッパーの排出端2aよりも上方に突出するように閉蓋され、開弁時には、一端側が弁軸6に回動自在に軸着されたスイングアーム7を介してシール部から遠ざけるべく下位に変位しながら傾斜し、ドレンをラバーシート5fに触れないように流下させることができる。
【0054】
下段シール弁5は、第1乃至第2実施例と同じ構造であり、炉内ガス圧力のシールをなすことは云うまでもない。
【0055】
因に、これら弁の開閉作動順序としては、弁開より閉の時は、下段シール弁5が開弁した後、中段弁20、上段カット弁4の順で開弁し、上段カット弁4が閉弁した後、中段弁20、下段シール弁5の順で閉弁するものである。
【0056】
尚、本発明に係る高炉原料装入装置は、本実施例に限定されることなく、本発明の目的の範囲内で自由に設計変更し得るものであり、本発明はそれらの全てを包摂するものである。
【0057】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成され、前記シール弁の内側に、副次的な鉱石の落下を遮断するバケットを設けてなることによって、弁開閉作動時に小さな鉱石が落下してきても、一旦、バケットに受け入れられるため、従来の如き弁座のシート部に小さな鉱石が噛み込んでしまったり、メタルシートにダストが固着してしまうことに起因するガス漏れの発生を阻止できるといった効果を奏するものである。
【0058】
また、前記バケットが、弁閉鎖時にホッパーの排出端側を許容すべく同心配置に正立されると共に、弁開後に弁座のラバーシートに当接しない位置にまで変位することにより、仮令、上からドレン等が流下してきても、一旦、バケット内に滞留できると共に、弁開後に、ラバーシートに触れることなくドレン等を流下するため、従来の如きラバーシートの破損やダストの固着を防止することができるといった効果を奏するものである。
【0059】
更に、前記上段カット弁を弧状に形成してドレン受けをしたり、前記上段カット弁と下段シール弁との間にドレン止め用の中段弁を付設すれば、更に完全を期すべく前記カット弁及び/又は中段弁で落下するドレンをストップできるといっら効果を兼備するものである。
【0060】
また、相対向するメタルシートとラバーシートとの間に、同ラバーシートの過大な加圧を阻止するためのストッパーを介在し、かつ、少なくともラバーシートの上面に内部に連通する空隙突起を設けると共に、該空隙突起の近傍に同空隙突起の体積よりも大きい逃げ代を有するラバー形状にしたことにより、仮令、ラバーシートに過大なスラスト荷重が加わった場合でも、同ラバーシートの空隙突起が逃げ代に吸収されるべくスムースに変形することになり、ラバーシートの大きな内部応力の発生を阻止できるため、同ラバーシートの亀裂発生を防止できるといった効果を奏するものである。
【0061】
更に、前記メタルシートに、ヒーターを付設すれば、ドレン発生の原因となる結露を防止できるといった効果を奏するものである。
【0062】
このように本発明の高炉原料装入装置は、弁座のシート部に小さな鉱石が噛み込んだり、メタルシート部にダストが固着しまうことに起因するガス洩れを効果的に防止すると共に、延いては、ラバーシートの亀裂発生をも防止できる他、構成が単純であるため大量生産に適し、価格も低廉なものとして需要者に供給できる等、本発明を実施することはその実益的価値が甚だ大である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る高炉原料装入装置の第1実施例を示す説明図である。
【図2】同高炉原料装入装置の要部を示す縦断面図である。
【図3】図3(a)は弁座のシート部を示す説明図、図3(b)はラバーシートの空隙突起
と逃げ代を示す説明図である。
【図4】本発明に係る高炉原料装入装置の第2実施例を示す要部縦断面図である。
【図5】本発明に係る高炉原料装入装置の第3実施例を示す要部縦断面図である。
【符号の説明】
A 高炉原料装入装置
B ベルトコンベア
1 上段ホッパー
1a 旋回シュート
1b 排出端
2 集合ホッパー
2a 排出端
3 下段ホッパー
4 上段カット弁
5 上段シール弁
5a 弁座
5b メタルシート
5c 弁体
5d ストッパー
5e 固定部
5f ラバーシート
5f1 空隙突起
5f2 逃げ代
5f3 逃げ代
6 弁軸
7 スイングアーム
8 バケット
8a 開口端
9 下段カット弁
10 下段シール弁
11 スイングアーム
12 集合ホッパー
13 旋回コーン(分配シュート用駆動装置)
14 炉
15 垂直シュート、
16 分配シュート
17 上段カット弁
18 ラバーシート
19 中段ホッパー
20 中段弁
20a 弁座
20b メタルシート
20c 弁体
Claims (6)
- 炉頂側に装入ベルトコンベアからの原料を受け入れ排出端側に上段カット弁及び/又はシール弁を有する少なくとも一以上の上段ホッパーと、該上段ホッパーの直下に集合ホッパーを介して連結され排出端側に下段カット弁及び/又はシール弁を有する下段ホッパーとを備えてなる高炉原料装入装置において、前記シール弁の内側に、副次的な鉱石の落下を遮断するバケットを設けてなることを特徴とする高炉原料装入装置。
- 前記バケットは、弁閉鎖時にホッパーの排出端側を許容すべく同心配置に正立されると共に、弁開後に弁座のラバーシートに当接しない位置にまで変位してドレン等を流下することを特徴とする請求項1に記載の高炉原料装入装置。
- 前記カット弁は、椀状に形成されてドレン受けすることを特徴とする請求項1に記載の高炉原料装入装置。
- 前記カット弁とシール弁との間に中段弁を付設してなることを特徴とする請求項1に記載の高炉原料装入装置。
- 前記シール弁は、下段ホッパー内の頂面に突設された環状の弁座と、該弁座に突設されたメタルシートと、該メタルシートに当接自在に配設された弁体と、該弁体に備えたラバーシートと、前記メタルシートと相対向する前記ラバーシートを備えた弁体との間に、同ラバーシートの過大な加圧を阻止するためのストッパーを介在し、かつ、少なくとも同ラバーシートの上面に、内部に連通する空隙突起を設けると共に、該空隙突起の近傍に同空隙突起の体積よりも大きい逃げ代を有することを特徴とする請求項1に記載の高炉原料装入装置。
- 前記メタルシートは、ヒーターを付設してなることを特徴とする請求項5に記載の高炉原料装入装置。
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