JP3911156B2 - 内視鏡の処置具挿通路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は内視鏡の処置具挿通路に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡の処置具挿通路には各種の処置具が挿脱されるが、規格外の太い処置具等が通されて重故障が発生しないように、操作部内に配置されている処置具挿通パイプに、通過する処置具の最大径を規制するための狭窄部が形成されたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、内視鏡の処置具挿通路は吸引路を兼用するように構成されている。したがって、処置具挿通パイプに狭窄部が形成されていると、その部分の管路断面積が小さいことにより吸引力が低下して体内の汚物等を円滑に排出できず、内視鏡観察に支障が生じる場合がある。
【0004】
また、処置具挿通パイプ内をやっと通過できるような大きな組織は診断に非常に有効であるが、そのような大きな組織を採取しようとしたときに、組織が狭窄部に引っ掛かって採取できなくなってしまう場合がある。
【0005】
そこで本発明は、通過する処置具の最大径を規制することができ、しかも吸引力が低下せず、大きくて有効性の高い組織の採取等にも支障が生じない内視鏡の処置具挿通路を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の内視鏡の処置具挿通路は、吸引路を兼用する処置具挿通パイプに、通過する処置具の最大径を規制するための狭窄部が形成された内視鏡の処置具挿通路において、狭窄部の断面形状を、その管路断面積が処置具挿通パイプの非狭窄部の管路断面積より小さくない偏平形状に形成したものである。
【0007】
なお、狭窄部の断面形状が略楕円形又は略長円形であってもよい。
【0008】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図5は内視鏡の全体構成を示しており、操作部1の下端に連結された可撓性挿入部2内には、全長にわたって処置具挿通路3が配置され、その入口4は操作部1の下部に突設され、出口5は可撓性挿入部2の先端に開口している。なお、使用時には入口4に鉗子栓が取り付けられるが、その図示は省略されている。
【0009】
処置具挿通路3は、可撓性挿入部2内においては四フッ化エチレン樹脂チューブ等の可撓性チューブ31によって形成されていて、その可撓性チューブ31の基端と入口4付近の部材とが、操作部1内において硬質の管状部材からなる接続パイプ32(処置具挿通パイプ)によって接続されている。33は、接続部分に緩みが発生しないように締め付け固定するテーパ接続筒機構である。
【0010】
また、操作部1に配置された吸引操作弁6から延出する吸引管7が、処置具挿通路3に入口4の近傍で接続されていて、処置具挿通路3が吸引路としても兼用されている。
【0011】
図1は、接続パイプ32の周辺を示しており、接続パイプ32の中間部分には、通過する処置具の最大径を規制するための狭窄部Aが形成されている。狭窄部Aは、この実施例においてはほぼ楕円状の断面形状に形成されている。Bは非狭窄部であり、その断面形状は正円形である。
【0012】
図2は、狭窄部Aと非狭窄部Bの各々の内径の断面を示しており、狭窄部Aは、その断面積SA が非狭窄部Bの断面積SB より小さくない(即ち、SA ≧SB )偏平な楕円形状に形成されている。
【0013】
なお、非狭窄部Bの断面積SB は、可撓性チューブ31の内径の断面積より小さくない断面積に設定され、狭窄部Aの短径は、可撓性チューブ31やテーパ接続筒機構33など処置具挿通路3全体の中で最も小さな径になっている。
【0014】
断面形状が正円形である非狭窄部Bを側方から単純に潰して偏平にすると、図2に二点鎖線で示されるように、非狭窄部Bの断面積より小さな断面積の偏平形状A′になってしまうが、接続パイプ32をプラスチック射出成形等のような型成形により製造し、あるいは金属パイプ素材をいわゆるバルジ加工等によって部分的に拡径させてから潰すことにより、断面積がSA ≧SB である偏平形状の接続パイプ32を形成することができる。
【0015】
その結果、接続パイプ32の断面積が狭窄部Aにおいて狭まらないので、吸引力が低下せず、また非狭窄部Bを通過することができる組織であれば変形しながら狭窄部Aを通過することができるので、診断上有効な大きな組織を確実に採取することができる。
【0016】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えば接続パイプ32の狭窄部Aの断面形状は、図3に示されるように長径側に平行部のある長円形状又はそれに近い形状等であっても差し支えなく、図4に示されるように、狭窄部Aを接続パイプ32の軸線から偏位する位置に形成しても差し支えない。
【0017】
【発明の効果】
本発明によれば、吸引路を兼用する処置具挿通パイプに、通過する処置具の最大径を規制するための狭窄部が形成された内視鏡の処置具挿通路において、狭窄部の断面形状を、その管路断面積が処置具挿通パイプの非狭窄部の管路断面積より小さくない偏平形状に形成したことにより、通過する処置具の最大径を規制することができると同時に、吸引力が低下せず、診断上有効な大きな組織等も支障なく通過させて採取することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の内視鏡の操作部の下端部付近の側面断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の内視鏡の処置具挿通路の狭窄部と非狭窄部の各々の内径の断面形状を示す正面断面図である。
【図3】本発明の第2の実施例の内視鏡の処置具挿通路の狭窄部の断面形状を示す正面断面図である。
【図4】本発明の第3の実施例の内視鏡の処置具挿通路の接続パイプの側面断面図である。
【図5】本発明の実施例の内視鏡の全体構成を示す側面図である。
【符号の説明】
1 操作部
2 可撓性挿入部
3 処置具挿通路
7 吸引管
31 可撓性チューブ
32 接続パイプ(処置具挿通パイプ)
A 狭窄部
B 非狭窄部
Claims (2)
- 吸引路を兼用する処置具挿通パイプに、通過する処置具の最大径を規制するための狭窄部が形成された内視鏡の処置具挿通路において、
上記狭窄部の断面形状を、その管路断面積が上記処置具挿通パイプの非狭窄部の管路断面積より小さくない偏平形状に形成したことを特徴とする内視鏡の処置具挿通路。 - 上記狭窄部の断面形状が略楕円形又は略長円形である請求項1記載の内視鏡の処置具挿通路。
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---|---|---|---|
JP2001387582A JP3911156B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | 内視鏡の処置具挿通路 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2001387582A JP3911156B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | 内視鏡の処置具挿通路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003180623A JP2003180623A (ja) | 2003-07-02 |
JP3911156B2 true JP3911156B2 (ja) | 2007-05-09 |
Family
ID=27596366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2001387582A Expired - Fee Related JP3911156B2 (ja) | 2001-12-20 | 2001-12-20 | 内視鏡の処置具挿通路 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3911156B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104853667A (zh) * | 2013-04-18 | 2015-08-19 | 奥林巴斯株式会社 | 内窥镜管路切换装置、内窥镜及内窥镜管路切换装置的制造方法 |
-
2001
- 2001-12-20 JP JP2001387582A patent/JP3911156B2/ja not_active Expired - Fee Related
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CN104853667A (zh) * | 2013-04-18 | 2015-08-19 | 奥林巴斯株式会社 | 内窥镜管路切换装置、内窥镜及内窥镜管路切换装置的制造方法 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003180623A (ja) | 2003-07-02 |
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