JP3910133B2 - ライン型インクジェット記録装置及び記録装置メンテナンスキット - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ライン型インクジェット記録装置及び記録装置メンテナンスキットに関し、さらに詳しくは、ライン型インクジェットプリンタや複写機等の記録装置において、ヘッドユニットを装置本体から引き出し、記録装置メンテナンスキットを取り付け、ヘッドユニットの維持回復動作等のメンテナンスを行うようにしたライン型インクジェット記録装置及び記録装置メンテナンスキットに関する。
【0002】
【従来の技術】
ライン型インクジェットプリンタや複写機等の記録装置において、インクジェットヘッドのノズルの目詰まりによるインクの非噴射は画像の形成が局部的に不可能となり、画像品質が低下する、そのため、空打ちや吸引、ワイピング等でヘッドの目詰まりを解消し、ヘッドの吐出機能を回復させるための維持回復手段が設けられている。また、ヘッドの目詰まり解消や噴射曲がり確認のため、ノズルチェックパターンを印写し、ヘッドの目詰まりや噴射曲がりのないことを確認している。
【0003】
また、インクジェットヘッド交換時には、記録装置のカバーを開閉し、関連部品の取り外し、取り付けを行い、故障ヘッドに替えて新しいヘッドを取り付ける。新しいヘッド取り替えが完了した後、前記したノズルチェックパターンの印写を行い、ヘッドの目詰まりや噴射曲がりのないことを確認している。ヘッドの目詰まりや噴射曲がりが有れば維持回復動作を実施し、ヘッドを正常状態に回復するようにしている。また、記録用紙のジャム等を処置するためにカバーを開閉し、ジャムを起こした記録用紙を除去し、必要箇所の調整や部品交換等を行った場合、作業が完了した後にも必ず前記したようにヘッドの状態を確認し、回復動作を行っている。
【0004】
以上のように、インクジェットプリンタのキー部品であるインクジェットヘッドのノズルの目詰まりや噴射曲がり確認は、メンテナンスの全ての作業が終了してから行われるため、ノズルの目詰まりや噴射方向曲がり等でヘッドを正常状態に回復できずヘッドの不具合が発見されると、再度交換作業を行わなければならないという不具合があった。特に、ジャム等で記録用紙がヘッドのノズル面をこすり、紙粉等のゴミがノズルに詰まると、致命的な欠陥になる可能性が高い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、ライン型インクジェット方式のプリンタや複写機等の記録装置において、ヘッドユニット及び関連部品の機能維持回復を容易に行うことができ、またジャムを起こした記録用紙の除去等のメンテナンスを容易にすることを目的とする。
また、記録装置のメンテナンス途中において、必要に応じてヘッドユニットの機能維持回復動作やノズルチェックパターンの打ち出しを可能にすることで無駄なメンテナンス作業を排除することを目的とする。
さらに、ヘッドユニットのメンテナンス時に必要に応じ取り付けて、ヘッドユニットの機能維持回復動作を行い、またノズルチェックパターンの打ち出しを行い、その場でヘッドの正常状態を確認することを可能にするメンテナンスキットを得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、記録用紙を送りながらインク滴を吐出して画像を形成するライン型インクジェット記録装置において、装置本体外部に引き出し自在であり、インクジェットヘッドを有するヘッドユニットと、該ヘッドユニットを支持するサイドフレームと、該サイドフレーム側に設けられ、前記インクジェットヘッドに設けられたヘッドユニット側コネクタと電気的に接続可能なサイドフレーム側コネクタと、前記サイドフレームに設けられたレールと、該レール上で移動可能であり、前記ヘッドユニットを固定支持するスライドレールと、該スライドレール上に設けられ、前記ヘッドユニットに電力供給可能なスライドレール側コネクタを備え、前記ヘッドユニットが画像を形成する位置から装置本体外部に引き出されたとき、前記ヘッドユニットと送受信する電気信号や電力の供給路を前記サイドフレーム側コネクタから前記スライドレール側コネクタへ切り替えることを特徴とし、これにより、ヘッドユニットのメンテナンスやジャムを起こした記録用紙の処置が容易になり、メンテナンスの時間効率が向上する。また、ヘッドユニットに取り付けられるメンテナンスキットが余分な電源等を保持する必要がなく、異物の接触等によるショート等のトラブルの発生が防止される。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1記載のライン型インクジェット記録装置において、前記ヘッドユニットに設けられているインクの空打ち、吸引手段、ノズル面のワイピング手段を動作させて、装置本体外部に引き出された前記ヘッドユニットの機能を維持回復させる記録装置メンテナンスキットを取り付け自在としたことを特徴とし、これにより、メンテナンス作業の適宜の時点でヘッドユニットの機能維持回復動作及びチェックを行うことができ、メンテナンスが容易になる。
【0012】
請求項3の発明は、記録用紙を送りながらインク滴を吐出して画像を形成するライン型インクジェット記録装置において、装置本体外部に引き出し自在であり、インクジェットヘッドを有するヘッドユニットと、該ヘッドユニットを支持するサイドフレームと、該サイドフレーム側に設けられ、前記インクジェットヘッドに設けられたヘッドユニット側コネクタと電気的に接続可能なサイドフレーム側コネクタと、前記サイドフレームに設けられたレールと、該レール上で移動可能であり、前記ヘッドユニットを固定支持するスライドレールと、前記スライドレール上に設けられ、前記ヘッドユニットに電力供給可能なスライドレール側コネクタを備え、前記ライン型インクジェット記録装置の電源をオフにしたとき、または前記ヘッドユニットが画像を形成する位置から装置本体外部に引き出されたとき、前記ヘッドユニットに対する電力供給路を前記サイドフレーム側コネクタから前記スライドレール側コネクタへ切り替えることを特徴とし、これにより、インクジェットヘッド、ヘッドユニット、ヘッドキャップの交換、ジャムを起こした記録用紙の除去、その他のメンテナンスが容易になり、また引き出されたヘッドユニットは装置本体から電力の供給を受けるので、記録装置メンテナンスキットに余分な電源等を備える必要がない。
【0013】
請求項4の発明は、請求項3記載のライン型インクジェット記録装置において、前記ヘッドユニットに設けられているインクの空打ち、吸引手段、ノズル面のワイピング手段を動作させて、装置本体外部に引き出された前記ヘッドユニットの機能を維持回復させる記録装置メンテナンスキットを取り付け自在としたことを特徴とし、これにより、必要時に記録装置のヘッドユニットに取り付けることができ、ヘッドユニットのメンテナンスが容易になる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1〜図11に示す実施例に基づいて説明する。
図1は、ライン型インクジェット方式のプリンタや複写機からなる記録装置の非印写時における印写部を示す正面図である。
図1において、ヘッドユニット1はイエロ、マゼンタ、シアン、黒、各色のインク11Y、11M、11C、11Kに対応した各色のインクジェットヘッド10Y、10M、10C、10Kを有し、各色のインクを吐出可能である。また、各色のインク11Y、11M、11C、11Kの吐出動作を行わないとき、各色のインクジェットヘッド10Y、10M、10C、10Kは、ノズル面を保護する目的でヘッドキャップ12Y、12M、12C、12Kで覆うように設けられている。
【0017】
記録用紙18の送り機構は、搬送ローラ13、加圧ローラ14、排紙ローラ15、拍車16、ガイド板17等から構成されている。印写動作時には、印写動作前に各色のインクジェットヘッド10Y、10M、10C、10Kは矢印A方向に上昇し、ヘッドキャプ12Y、12M、12C、12Kが矢印B方向に移動し、各インクジェットヘッド10Y、10,M、10C、10Kは再度矢印C方向に下降し所定の位置で停止する。
【0018】
図2は、ライン型インクジェット方式のプリンタや複写機からなる記録装置の印写時の印写部を示す正面図である。
プリンタや複写機が印写動作に入ると、搬送ローラ13、加圧ローラ14によって給紙された記録用紙18上に画像情報に基づいて各色のインクジェットヘッド10Y、10M、10C、10Kにより、各色のインク11Y、11M、11C、11Kを吐出し画像を形成する。
【0019】
図3は、インクジェットヘッドの機能維持回復動作を示す図である。
インクジェットヘッドの維持回復動作としては、空打ち動作、吸引、ワイピング等がある。
図3(A)は、空打ち動作の例を示しており、ヘッドキャップ12内にインク吸収体19を収容し、側壁にワイパ21を取り付け、下面にチューブ20を取り付けてある。各色のインクジェットヘッド10(10Y、10M、10C、10K)をヘッドキャップ12(12Y、12M、12C、12K)で覆った状態で、インクジェットヘッド10からインク11(11Y、11M、11C、11K)の吐出を行い、各インクジェットヘッドのノズルの目詰まりや乾燥による粘度の高くなったインクを排出してヘッド機能の回復を行う。また、ヘッドキャップ12の底部に溜まったインクは、図示しない吸引装置よりチューブ20を通して図示しない廃インクタンクへ導かれる。
【0020】
図3(B)は、インクジェットヘッド内の気泡等を排除する例を示している。インクジェットヘッド10のノズル面から気泡等が入った場合に、インクジェットヘッド10内の液室から気泡を排除する目的で、図示しない吸引装置によりチューブ20を通して強制的にインク11をインクジェットヘッド10内から吸い出し、ヘッド機能の回復を行う。
【0021】
図3(C)は、インクジェットヘッドのノズル面をワイパで払拭する例を示している。
インクジェットヘッド10を矢印A方向に移動させ、ヘッドキャップ12を矢印B方向に移動させることでインクジェットヘッド10のノズル面をワイパ21でワイプし、ノズル面のゴミや付着したインク11の清掃を行う。
以上のような維持回復動作により、インクジェットヘッド機能を正常に維持するようにしている。
【0022】
図4は、ノズルチェックパターンの例を示す図である。
インクジェットヘッド10のインク11の吐出が正常か否かは、図4に示すようにノズルチェックパターンを矢印の方向に記録用紙18を送りながら、各インクジェットヘッド10の全ノズルから噴射して、画像が隙間なく等間隔でラインが描けるか否かをみることで可能である。もし、等間隔のラインが描かれていない場合は、再度維持回復動作を実施すればよい。しかし、以上の維持回復動作を装置が行えるのは、装置内部の各部品が完全にセットされ開閉装置等が閉じられた状態である場合に限られ、このような場合以外は安全性や機能の面から行うことができない。
【0023】
また、開閉装置を開き、関係部品やユニットを外し、ヘッド交換を行った直後にはヘッド動作が正常かどうかの見極めが行えない。また、記録用紙18のジャム等に処置するため開閉装置を開き、関係部品やユニットを外し、ジャムを起こした記録用紙18を取り除く際、ジャムを起こした記録用紙18でインクジェットヘッド10のノズル面をこすり、紙粉やゴミを付着させたり、気泡を入れたりしたような場合には、インクジェットヘッドが正常かどうかの見極めができない。結局、関係する部品やユニットを組み込み、開閉装置を閉じて、ノズルチェックパターンの印写や維持回復機能動作を行うことになる。
このために、本発明は、ヘッドユニットのメンテナンス中の適宜の時点において、維持回復動作やノズルチェックパターンを印写可能にしたものである。
【0024】
図5は、ヘッドユニットが装置本体内にセットされている状態を示す側面図で、記録用紙の供給側、つまりヘッドユニットの上流側から見た図である。図6は、ヘッドユニットが装置本体から前方に引き出された状態を示す側面図である。前部外装カバー24、後部外装カバー25の内部には、各色のインクジェットヘッドを備えたヘッドユニット1を支持している前部サイドフレーム22、後部サイドフレーム23が設置され、前部サイドフレーム22と後部サイドフレーム23間に固定されたレール29上にヘッドユニット1を固定支持しているスライドレール30を配置して、ヘッドユニット1を支持している。
【0025】
ヘッドユニット1に対する装置本体内部の図示しない制御部からの電気信号や図示しない電源部からの電力供給は、ヘッドユニット側コネクタ26とサイドフレーム側コネクタ27を介して供給される。ヘッド交換やジャムを起こした記録用紙除去等のメンテナンス時には開閉装置を開き、図6に示すようにヘッドユニット1を矢印F方向に引き出すと、ヘッドユニット1に固定されたスライドレール30がレール29上を移動し、ヘッドユニット1は前部外装カバー24より外側に引き出すことができる。
【0026】
ヘッドユニット1が前部外装カバー24より外側、つまり前方に引き出されると、ヘッドユニット1のヘッドユニット側コネクタ26と後部サイドフレーム23のサイドフレーム側コネクタ27は分離されて、装置本体内部の図示しない制御部に必要な電気信号や図示しない電源部からの電力供給が遮断された状態になる。
このように、ヘッドユニット1が装置本体外に引き出されることで、ヘッドユニット1や、各色のインクジェットヘッド10や、ヘッドキャップ12の交換や、ジャムを起こした記録用紙18の除去や、その他のメンテナンスが容易になり、メンテナンスの時間効率が向上する。
【0027】
図6に示すように、ヘッドユニット1が矢印F方向に引き出されることにより、サイドフレーム側コネクタ27からヘッドユニット側コネクタ26を介して行われていた電気信号や電力供給が遮断され、逆に今まで供給されていなかったスライドレール30上のスライドレール側コネクタ28から必要な電気信号や電力供給がなされる。スライドレール側コネクタ28への電気信号や電力供給の切り替えは、サイドフレーム側コネクタ27とヘッドユニット側コネクタ26の接続が遮断されたことを図示しない制御部にて判断して行われる。
【0028】
ヘッドユニット1が装置本体内に配置され、サイドフレーム側コネクタ27とヘッドユニット側コネクタ26の接続がなされているときは、図5に示すようにヘッドユニット1に取り付けられたシャッタ31が後部サイドフレーム23に設けられたフォトセンサ32の光を遮断し、ヘッドユニット1が正規の位置、つまりヘッドユニットがインク滴を吐出して画像を形成する位置にセットされていることを示す信号が図示しない制御部に送られる。このような状態では、スライドレール側コネクタ28へ電気信号や電力供給はなされない。
【0029】
一方、ヘッドユニット1が装置本体の外部に引き出されると、図6に示すようにシャッタ31はフォトセンサ32から離れ通電状態となり、ヘッドユニット1が正規の位置にないことを示す信号が図示しない制御部に送られ、図示しない制御部からサイドフレーム側コネクタ27への電気信号や電力供給が遮断され、替わりにスライドレール側コネクタ28へ電気信号や電力供給がなされる。なお、サイドフレーム側コネクタ27とヘッドユニット側コネクタ26の接続状態を検知するために、フォトセンサ32は透過型のフォトセンサでも良く、フォトセンサに替えて接点型シャッタを使用しても良い。さらに、センサを設けずヘッドユニットから帰ってくる電気信号の遮断を図示しない制御部が検知して電気信号や電力供給を切り替えても良い。
【0030】
また、ヘッドユニット側コネクタ26とサイドフレーム側コネクタ27の接続時のヘッドキャップ12やその他電気部品の内部抵抗値や電流値や電圧を図示しない制御部が監視し、非接続時の値になったときにサイドフレーム側コネクタ27とヘッドユニット側コネクタ26の接続が切れたとしてスライドレール側コネクタ28へ電気信号や電力供給を行っても良い。
【0031】
以上のように、ヘッドユニット1に対する電気信号や電力供給が遮断したときにスライドレール側コネクタ28へ電気信号や電力供給を行うことでメンテナンス時のヘッドユニットのチェック等に必要な電気信号や、電力を供給することが可能になる。また、ヘッドユニット1が正規の位置にある時とメンテナンス時とで電気信号や電力供給を切り替えることで、異物の接触等によるショート等のトラブルの排除にもなる。
【0032】
図7は、装置本体から引き出されたヘッドユニットに記録装置メンテナンスキットを取り付けた状態を示す側面図である。
図7において、記録装置メンテナンスキット50にはヘッドユニット1へ電気信号や、電力を供給するメンテナンスキット出力側コネクタ53がケーブル55を介して接続されており、ヘッドユニット1のヘッドユニット側コネクタ26に接続される。また、記録装置メンテナンスキット50には装置本体から電気信号や、電力を供給されるメンテナンスキット入力側コネクタ52がケーブル54を介して接続されており、装置本体のスライドレール30に取り付けられたスライドレール側コネクタ28へ接続される。
また、記録装置メンテナンスキット50には記録用紙18を挿入する給紙口51が設けられている。
【0033】
ヘッドユニット1には、スライドレール30を固定しているガイドリブ33が形成されており、記録装置メンテナンスキット50をガイドリブ33上に載せてスライドして取り付ける。その他の取付手段として、ねじ止め、引っかけ、クランプ等が例示されるが、いずれにしてもヘッドユニット1に着脱自在に固定されればよい。
【0034】
図8は、記録装置メンテナンスキットの上カバーを外した状態を示す平面図である。
記録装置メンテナンスキット50には駆動モータ56が設けられ、駆動モータ56の回転軸にはピニオン57が固着されている、ピニオン57と噛み合うギヤ58は搬送ローラ60の固着軸である駆動軸59に固着されている。また、加圧ローラ70は、図示しない加圧手段により搬送ローラ60の軸心方向に加圧された状態で軸に固着されたギヤ61によって図示しない伝達ギヤによって回転力が伝えられる。したがって、駆動モータ56の回転力によって給紙口51より搬送ローラ60と加圧ローラ70に挟まれた記録用紙18を矢印G方向に搬送することが出来る。
【0035】
一方、排紙ローラ66の被駆動軸65にはプーリ63が固着されている。被駆動軸65の他端にはギヤ67が固着されており、拍車68に図示しない伝達手段にて排紙ローラ66から回転力を受けている。プーリ62、プーリ63間にはベルト64が掛けられているため、駆動モータ56の回転力により搬送ローラ60と同一方向(矢印G)方向に排紙ローラ66も拍車68も回転し、搬送ローラ60、加圧ローラ70にて送られた記録用紙18の先端を挟み、記録用紙18を排紙口71より排出可能である。
【0036】
ガイド板69の下部に制御部74が配置され、メンテナンスキット入力側コネクタ52、メンテナンスキット出力側コネクタ53を介してケーブル54、ケーブル55より電気信号や電力供給が装置本体から伝えられている。
【0037】
図9は、記録装置メンテナンスキットの操作部を示す図である。
記録装置メンテナンスキット50の側面には、電源オンオフのパワースイッチ75、維持回復動作を行わせる維持回復動作スイッチ(A)、(B)、(C)72a、72b、72c、図4に示すノズルチェックパターンを印写するテスト印字スイッチ73が配置され、それぞれ図示しないケーブル等で制御部74と接続されている。
【0038】
図10は、ヘッドユニットに記録装置メンテナンスキットを取り付けた際の様子を示す正面図である。
記録装置メンテナンスキット50を用いてヘッドの維持回復動作を行う際は、装置本体から引き出された状態のヘッドユニット1に、ガイドリブ33を利用して記録装置メンテナンスキット50を取り付ける。
そこで、記録装置メンテナンスキット50の維持回復動作スイッチ(A)72aをオンにすることにより、図3(A)に基づいて説明したように空打ち動作を行い、各インクジェットヘッド10の回復動作を行う。また、維持回復動作スイッチ(B)72bをオンにすることにより、図3(B)に基づいて説明したように強制吸引動作を行い、各インクジェットヘッド10の回復動作を行う。維持回復動作スイッチ(C)72cをオンにすることにより、図3(C)に基づいて説明したようにワイピング動作を行い、各インクジェットヘッド10のノズル面の回復動作を行う。
【0039】
図11は、ヘッドユニットに記録装置メンテナンスキットを取り付け、ノズルチェックパターン印写する際の様子を示す正面図である。
各ヘッドが正常状態に回復したか否かを確かめるためにテスト印字スイッチ73をオンにすると、図11に示すように、記録用紙18の搬送手段が記録装置メンテナンスキット50の搬送手段を使用する以外は、前記した装置本体の動作と同様の動作を行い、図4に示すノズルチェックパターンを印写することができる。
【0040】
以上のように、引き出されたヘッドユニット1に記録装置メンテナンスキット50を取り付け、記録装置メンテナンスキット50に備えられた記録用紙18の搬送機構を用いて、ヘッドユニット1のメンテナンスに必要な電気信号や機能維持回復動作に必要な電力供給を装置本体から供給を受け、装置本体内の制御部の機能を活用するので、記録装置メンテナンスキット50は簡単な制御部を持つのみで容易にヘッドユニット1のメンテナンスが可能になる。さらに、メンテナンス作業がすべて完了してからインクジェットヘッド10のチェックを行い、不具合時に再度メンテナンス作業を行う不具合が解消される。
【0041】
次に、装置本体から電気信号や電力供給を受ける代わりに電力供給のみを受ける場合には、本体装置の電源をオフにしてヘッドユニット1を引き出し、記録装置メンテナンスキット50を取り付け、メンテナンスキット入力側コネクタ52、メンテナンスキット出力側コネクタ53を接続する。この時、ヘッドユニット1の有無をシャッタ31フォトセンサ32で検出し、電力の供給をスライドレール側コネクタ28と切り替える代わりに、本体装置の電源オフ時に供給電力をスライドレール側コネクタ28に行うよう切り替える。このようにして、本体装置からはメンテナンスに必要な電力供給のみを行う。
【0042】
一方、記録装置メンテナンスキット50の制御部74は、メンテナンスに必要な維持回復動作のシーケンスや電力供給や信号の授受や電力の供給をヘッドユニット1に対し行うのみでなく、図4に示すノズルチェックパターンの保持、出力命令や駆動モータ56への電力供給制御も併せて行う。
このようにして維持回復動作スイッチ(A)、(B)、(C)72a、72b、72cやテスト印字スイッチ73により動作させることにより本体装置とは全く関わりなく行うことが出来る。
【0043】
【発明の効果】
請求項1の発明は、インクジェットヘッドを有するヘッドユニットが装置本体外に引き出し自在であることにより、インクジェットヘッド、ヘッドユニット、ヘッドキャップ等ヘッドユニット関連部品の交換、ジャムを起こした記録用紙の除去、その他のメンテナンスが容易になり、メンテナンスの時間効率が向上する。また、ヘッドユニットを装置本体外部に引き出したとき、ヘッドユニットと送受信する電気信号や必要な電力の供給路を本体装置に設けられた他の供給路に切り替えることにより、ヘッドユニットに取り付けられる記録装置メンテナンスキットに余分な電源等を保持する必要がなく、異物の接触等によるショート等のトラブルの発生が防止される。
【0045】
請求項2の発明は、引き出されたヘッドユニットに記録装置メンテナンスキットを取り付け自在としたことにより、メンテナンス作業の適宜の時点でヘッドユニットの機能維持回復動作及びチェックを行うことができ、メンテナンスが容易になる。
【0049】
請求項3の発明は、インク滴を吐出するヘッドユニットが装置本体外に引き出し自在であることにより、インクジェットヘッド、ヘッドユニット、ヘッドキャップの交換、ジャムを起こした記録用紙の除去、その他のメンテナンスが容易になり、また引き出されたヘッドユニットは装置本体から電力の供給を受けるので記録装置メンテナンスキットに余分な電源等を備える必要がない。
【0050】
請求項4の発明は、引き出されたヘッドユニットに記録装置メンテナンスキットを取り付け自在としたことにより、メンテナンス作業の適宜の時点でヘッドユニットの機能維持回復動作及びチェックを行うことができ、メンテナンスが容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ライン型インクジェット記録装置の非印写時における印写部を示す正面図である。
【図2】 ライン型インクジェット記録装置の印写時における印写部を示す正面図である。
【図3】 インクジェットヘッドの機能維持回復動作を示す図である。
【図4】 ノズルチェックパターンの例を示す図である。
【図5】 ヘッドユニットが装置本体内にセットされている状態を示す側面図である。
【図6】 ヘッドユニットが装置本体から引き出された状態を示す側面図である。
【図7】 装置本体から引き出されたヘッドユニットに記録装置メンテナンスキットを取り付けた状態を示す側面図である。
【図8】 記録装置メンテナンスキットの上カバーを外した状態を示す平面図である。
【図9】 記録装置メンテナンスキットの操作部を示す図である。
【図10】 ヘッドユニットに記録装置メンテナンスキットを取り付けた際の様子を示す正面図である。
【図11】 ヘッドユニットに記録装置メンテナンスキットを取り付け、ノズルチェックパターン印写する際の様子を示す正面図である。
【符号の説明】
1…ヘッドユニット、10…インクジェットヘッド、11…インク、12…ヘッドキャップ、13…搬送ローラ、14…加圧ローラ、15…排紙ローラ、16…拍車、17…ガイド板、18…記録用紙、19…インク吸収体、20…チューブ、21…ワイパ、22…前部サイドフレーム、23…後部サイドフレーム、24…前部外装カバー、25…後部外装カバー、26…ヘッドユニット側コネクタ、27…サイドフレーム側コネクタ、28…スライドレール側コネクタ、29…レール、30…スライドレール、31…シャッタ、32…フォトセンサ、33…ガイドリブ、50…記録装置メンテナンスキット、51…給紙口、52…メンテナンスキット入力側コネクタ、53…メンテナンスキット出力側コネクタ、54,55…ケーブル、56…駆動モータ、57…ピニオン、58…ギヤ、59…駆動軸、60…搬送ローラ、61…ギヤ、62,63…プーリ、64…ベルト、65…被駆動軸、66…排紙ローラ、67…ギヤ、68…拍車、69…ガイド板、70…加圧ローラ、71…排紙口、72…維持回復動作スイッチ、73…テスト印字スイッチ、74…制御部、75…パワースイッチ。
Claims (4)
- 記録用紙を送りながらインク滴を吐出して画像を形成するライン型インクジェット記録装置において、装置本体外部に引き出し自在であり、インクジェットヘッドを有するヘッドユニットと、該ヘッドユニットを支持するサイドフレームと、該サイドフレーム側に設けられ、前記インクジェットヘッドに設けられたヘッドユニット側コネクタと電気的に接続可能なサイドフレーム側コネクタと、前記サイドフレームに設けられたレールと、該レール上で移動可能であり、前記ヘッドユニットを固定支持するスライドレールと、該スライドレール上に設けられ、前記ヘッドユニットに電力供給可能なスライドレール側コネクタを備え、前記ヘッドユニットが画像を形成する位置から装置本体外部に引き出されたとき、前記ヘッドユニットと送受信する電気信号や電力の供給路を前記サイドフレーム側コネクタから前記スライドレール側コネクタへ切り替えることを特徴とするライン型インクジェット記録装置。
- 前記ヘッドユニットに設けられているインクの空打ち、吸引手段、ノズル面のワイピング手段を動作させて、装置本体外部に引き出された前記ヘッドユニットの機能を維持回復させる記録装置メンテナンスキットを取り付け自在としたことを特徴とする請求項1記載のライン型インクジェット記録装置。
- 記録用紙を送りながらインク滴を吐出して画像を形成するライン型インクジェット記録装置において、装置本体外部に引き出し自在であり、インクジェットヘッドを有するヘッドユニットと、該ヘッドユニットを支持するサイドフレームと、該サイドフレーム側に設けられ、前記インクジェットヘッドに設けられたヘッドユニット側コネクタと電気的に接続可能なサイドフレーム側コネクタと、前記サイドフレームに設けられたレールと、該レール上で移動可能であり、前記ヘッドユニットを固定支持するスライドレールと、該スライドレール上に設けられ、前記ヘッドユニットに電力供給可能なスライドレール側コネクタを備え、前記ライン型インクジェット記録装置の電源をオフにしたとき、または前記ヘッドユニットが画像を形成する位置から装置本体外部に引き出されたとき、前記ヘッドユニットに対する電力供給路を前記サイドフレーム側コネクタから前記スライドレール側コネクタへ切り替えることを特徴とするライン型インクジェット記録装置。
- 前記ヘッドユニットに設けられているインクの空打ち、吸引手段、ノズル面のワイピング手段を動作させて、装置本体外部に引き出された前記ヘッドユニットの機能を維持回復させる記録装置メンテナンスキットを取り付け自在としたことを特徴とする請求項3記載のライン型インクジェット記録装置。
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