JP3909984B2 - 竪樋継手 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、竪樋継手に係り、特に空気調和機から延出されたドレンホース内の水を竪樋内に引き入れる竪樋継手に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、空気調和機のドレンホースは室外機と室内機をつなぐ冷媒用配管と同様な経路に取り付けられ、室外機近傍にその先端が備えられ、該室外機近傍から排水されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる手段では、室外機近傍の排水処理条件が全て整っているとは限らず、場合によっては室外機近傍が水浸しになるという課題があった。ここで、屋外にある排水処理具として雨樋の竪樋があるが、単に竪樋に穴を開けて接続するにも手間がかかった。また、他からの枝管を受け入れる竪樋継手として、枝管先端を継手内部に突出させた手段が知られているが(例えば実公平5−19451号公報参照)、ドレンホースの如き軟らかいホースの場合、斜めに接続するとホース中央部が撓んでぶら下がってしまい、ぶら下がった部分に水が溜まってしまうという課題があった。
【0004】
したがって、本発明の目的は、空気調和機のドレンホースを少ない手間で竪樋に接続でき、さらには被接続体であるドレンホースの中央部をぶら下がせない竪樋継手を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記に鑑み鋭意検討を行った結果、大径筒体と小径筒体のそれぞれの内周面を段差部を介して連続させた竪樋継手において、該段差部から該大径筒体側にある一部分を外側に突出させてポケツト部を設け、ポケツト部の開口端部に係合突起を設け、前記段差部の該ポケツト部を設けていない部分に前記大径筒体の開口方向へ突出したストツパを設け、前記ポケツト部の底面に前記開口方向へ突出したスペーサを設け又は該底面自体を傾斜させてスペーサを設け前記ポケツト部は、前記大径部開口方向に対して0°から30°未満の角度としたことにより、上記課題を解決できることを見いだし、本発明を完成させた。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明において、該段差部から該大径筒体側にある一部分を外側に突出させてポケツト部を設けたのは、竪樋継手を介して空気調和機のドレンホースの先端を竪樋継手内に導入するためである。該ポケツト部は、従来公知のドレンホースの外径を内径とするものである。該ポケツト部の開口端部にはドレンホースに係合する係合突起を設けることが好ましい。該ドレンホースの中央部を撓ませてぶら下がらせないために、ポケツト部は、上記大径部開口方向に対して0°から30°未満の角度である必要があり、好ましくは同方向に対して0°〜10°、さらに好ましくは同方向に対して0°がよい。また、本発明は、必要に応じ、上記ポケツト部を複数個設けることにより複数のドレンホースを接続できる。
【0007】
前記段差部の該ポケツト部を設けていない部分に前記大径筒体の開口方向へ突出したストツパを設けたのは、竪樋を該大径筒体内部に嵌合させた際、該竪樋先端と前記段差部の間に間隔を設けてドレンホースからの排水を竪樋内に導水するためである。
【0008】
前記ポケツト部の底面に前記開口方向へ突出したスペーサを設け又は該底面自体を傾斜させてスペーサとしたのは、上記ドレンホースを接続する際にその先端を塞がずに嵌合させるためである。
【0009】
該竪樋継手の素材としては、竪樋同士を安定的に接続させることができるものであれば適宜選択でき特に限定するものでないが、例えば熱可塑性樹脂(例えばポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリエステル、ポリスチレン、ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)、ポリカーボネート)や熱硬化性樹脂の単体又は複合体といった合成樹脂や、合成樹脂に補強繊維(例えばガラス繊維、アラミド繊維、金属繊維など)を含有させた合成樹脂がある。なお、金属単体(ステンレス、鉄、鋼、銅、アルミニウム、亜鉛、ニッケルなどの単体又は合金といった金属)や、該金属に合成樹脂やゴムを被覆又は積層するような複合体であっても良いのはもちろんである。
【0010】
なお、本発明で使用される竪樋継手の形状は、接続される竪樋の大きさや形状に対して適宜選択して作成されるものである。
【0011】
【実施例】
本発明にかかる一実施例を図1に開示して詳細に説明する。図1は本発明の一実施例にかかる竪樋継手を模式的に示した縦断面図である。
【0012】
本実施例にかかる竪樋継手は、図1に示すように、大径筒体1と小径筒体6のそれぞれの内周面を段差部5を介して連続させた竪樋継手である。図1中、上側竪樋7、下側竪樋8は水平断面円状の管であり、前記大径筒体1と小径筒体6はリング状に形成されたものである。該段差部5から該大径筒体1側にある一部分には、外側に突出したポケツト部3が設けられ、前記段差部5の該ポケツト部3を設けていない部分には前記大径筒体1の開口方向へ突出したストツパ2が設けられ、さらに、前記ポケツト部3の底面自体を傾斜させて設けられたスペーサ4がある。
【0013】
なお、図中、符号9はドレンホースである。該ドレンホースは、図示では簡単に描いているが、通常、その外周には独立リング状の凹凸が設けられているものである。
【0014】
上記ポケット部3は、図示を省略したが、ドレンホース9を取り巻くように形成されたものであり、その開口端部に内側に突出した突起(図示省略)を設けてドレンホース9の離脱を防止している。また、その底面は、傾斜させられてスペーサ4としての機能を持たせているため、前記ドレンホース9を深く挿入しても該ドレンホース9の先端開口を塞ぐことがない。
【0015】
上記ストツパ2は、上記段差部5上に設けられ、該段差部5の半分を占めるように形成され、安定的に上側竪樋7を下から支えている。
【0016】
本実施例にあっては、大径筒体1と小径筒体6のそれぞれの内周面を段差部5を介して連続させた竪樋継手において、該段差部5から該大径筒体1側にある一部分を外側に突出させてポケツト部3を設け、前記段差部5の該ポケツト部3を設けていない部分に前記大径筒体1の開口方向へ突出したストツパ2を設け、前記ポケツト部3の底面自体を傾斜させてスペーサ4とし、ドレンホース4を少ない手間で竪樋7、8に接続でき、さらには該ドレンホース4の中央部をぶら下がせない。
【0017】
【発明の効果】
本発明は、大径筒体と小径筒体のそれぞれの内周面を段差部を介して連続させた竪樋継手において、該段差部から該大径筒体側にある一部分を外側に突出させてポケツト部を設け、ポケツト部の開口端部に係合突起を設け、前記段差部の該ポケツト部を設けていない部分に前記大径筒体の開口方向へ突出したストツパを設け、前記ポケツト部の底面に前記開口方向へ突出したスペーサを設け又は該底面自体を傾斜させてスペーサを設け前記ポケツト部は、前記大径部開口方向に対して0°から30°未満の角度とし、これにより、ドレンホースを少ない手間で竪樋に接続でき、さらには該ドレンホースの中央部をぶら下がせないという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる竪樋継手を模式的に示した縦断面図である。
【符号の説明】
1 大径筒体
2 ストツパ
3 ポケツト部
4 スペーサ
5 段差部
6 小径筒体

Claims (1)

  1. 大径筒体(1)と小径筒体(6)のそれぞれの内周面を段差部(5)を介して連続させた竪樋継手において、該段差部(5)から該大径筒体(1)側にある一部分を外側に突出させてポケツト部(3)を設け、該ポケツト部(3)の開口端部に係合突起を設け、前記段差部(5)の該ポケツト部(3)を設けていない部分に前記大径筒体(1)の開口方向へ突出したストツパ(2)を設け、前記ポケツト部(3)の底面に前記開口方向へ突出したスペーサ(4)を設け又は該底面自体を傾斜させてスペーサ(4)を設け前記ポケツト部(3)は、前記大径部開口方向に対して0°から30°未満の角度としたことを特徴とする竪樋継手。
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