JP3909928B2 - 顕微鏡システム - Google Patents

顕微鏡システム Download PDF

Info

Publication number
JP3909928B2
JP3909928B2 JP25517097A JP25517097A JP3909928B2 JP 3909928 B2 JP3909928 B2 JP 3909928B2 JP 25517097 A JP25517097 A JP 25517097A JP 25517097 A JP25517097 A JP 25517097A JP 3909928 B2 JP3909928 B2 JP 3909928B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
revolver
agc
ccd camera
objective lens
agc function
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25517097A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH1195126A (ja
Inventor
佳成 太田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Corp filed Critical Olympus Corp
Priority to JP25517097A priority Critical patent/JP3909928B2/ja
Publication of JPH1195126A publication Critical patent/JPH1195126A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3909928B2 publication Critical patent/JP3909928B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特にAGC(自動利得制御)機能を有するCCDカメラ等の撮像機構を備え、各種光学部材の挿脱が可能な光学顕微鏡に適した顕微鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、光学顕微鏡を用いて標本観察では、対物レンズの倍率を低倍と高倍とで切換える。具体的には、肉眼によって低倍の対物レンズを用いて詳細に観察する部位のサーチを行ない、サーチの結果、観察対象となる部位があれば、高倍の対物レンズに切換えた上で、実際の詳細な観察を実施する。
【0003】
ところで、対物レンズを介して射出される光量は、以下の式の値を対物レンズ間の射出量の比率Kとして求められる。すなわち、
K=(対物レンズの開口数)2 /(対物レンズの倍率)2 …(1)
となるもので、したがって倍率及び開口数が異なる対物レンズに切換えると、光量変化が大きくなり、一定の光量では観察できなくなるといった問題があった。
【0004】
このため、特開昭54−143244号公報では、倍率及び開口数が異なる対物レンズへの切換えを行なっても、得られる明るさが一定となるように、上述の比率Kに応じた透過率を有するNDフィルタを取付けた対物レンズを用いることが記載されている。
【0005】
また、特に、細胞検診等の分野では、1日あたりに処理する検体数が多く、観察者は接眼レンズを介しての顕微鏡像の長時間観察によって多大の疲労を生じてしまうことが問題となっている。
【0006】
そこで、上記問題を解決するための手段の1つとして、肉眼での観察に代えて、顕微鏡の観察像をモニタ画面で表示出力させる方法が知られている。これは例えば、顕微鏡にCCDカメラを接続し、そのCCDカメラで撮像したビデオ信号をCRT等のモニタ画面にて表示出力させるものである。
【0007】
CCDカメラには、AGC(Automatic Gain Control:自動利得制御)機能が備えられたものがある。このAGC機能は、CCDカメラから入力されたビデオ信号に対して、下限を示す第1のしきい値より低いレベルであればこれを増幅し、また逆に上限を示す第2のしきい値よりも高いレベルであればこれを減衰させて、ビデオ信号のレベルを常に適当な範囲内に調整して、表示される際の画像の明るさを一定に保つものである。
【0008】
CCDカメラを接続した顕微鏡において、極度に反射率の低い標本や極度に透過率の低い標本などの観察時に、そのビデオ信号のレベルが低すぎて画像化できないもの、あるいは画像化はできても極めて視認し難いものに対して、上述のAGC機能を使用することで適当な明るさの画像を得ることができるものである。これは、極度に反射率の高い標本や極度に透過率の高い標本などの観察時に、そのビデオ信号のレベルが高すぎる場合であっても同様である。
【0009】
しかるに、上記のようなAGC機能を使用することにより、明るさが一様ではない標本に対して、観察者が観察位置を変更させるべく標本を移動した際に、観察標本の明るさに応じて自動的にゲインを調節するため、観察者が得られる画像の明るさの調節を行なう煩わしさがなく、観察者の負担を軽減して効率的な観察を行なうことができるものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したAGC機能を有するCCDカメラを接続した顕微鏡システムにおいて、AGC機能を常時使用していると、レボルバに装着された対物レンズの切換えや、フィルタの交換など、各種光学部材の挿脱によって一時的に光路が遮断される場合、光路遮断中の非常に信号レベルの低いビデオ信号に対してAGC機能が働き、ゲインを大幅に上昇させるように動作するため、光路遮断状態から元の状態に戻った時点では得られる画像が過剰に明るいものとなり、安定した正常な明るさの画像に戻るまでに時間を要することとなる。
【0011】
これは、具体的には例えば対物レンズの切換時に、レベルの回転によって光路が一時的に遮断され、CCDカメラへの入射光量がほとんど0(ゼロ)に近くなる。このときのAGC機能の働きによる増幅率はレボルバを回転させる前に比べて非常に大きい。
【0012】
次にレボルバの回転が終了して別の対物レンズが光軸上にセットされる。もし、レボルバに取付けられている対物レンズが上述の特開昭54−143244号公報に記載されているものであれば、交換を行なう前後のタブレットからの入射光量に変化はなく、本来ならAGC機能による信号の増幅率は同様となる筈である。しかしながら、実際には光路が遮断された時点で上記のように一時的に増幅率が非常に上昇し、その状態で新たな対物レンズが光路中にセットされて新たな倍率による画像が得られるようになるので、ここで得られる画像は当初光量が過多の異様に白っぽいものとなり、場合によってはサチレーションを発生することもあり、観察者にとって非常に不快な画像となると共に、正常な状態に戻るまではそのAGC機能の応答特性に応じた一定の時間が必要となる。
【0013】
本発明は上記のような実情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、AGC機能を有するCCDカメラ等の撮像機構を接続した顕微鏡システムにおいて、光学系の部材の変更操作によって得られる光量が急激に変化するような場合であっても、AGC機能の実行により画像が不安定になることなく、常に安定した画像を表示させることが可能な顕微鏡システムを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の発明は、CCDカメラ及び作動可否が設定可能なAGC(自動利得制御)機能を有し、観察画像をモニタ出力可能な撮像手段と、対物レンズを保持するレボルバの回転操作を含め、光源から上記CCDカメラに至る観察光軸を形成する光路が一時的に遮断される状態を検出する状態検出手段とを具備し、この状態検出手段の出力に応答して上記AGC機能の一時停止及び停止解除を制御することを特徴とする。
【0015】
このような構成とした結果、光学部材の状態の変化によって撮像手段への入射光量が急激に変化するような場合であってもこれを検出し、一時的にAGC機能の実行を停止させ、その後に該光学部材が安定してからあらためてAGC機能の停止を解除するようにしたので、上記撮像手段への入射光量が不安定な状態となる該光学部材の状態が変化している最中ではAGC機能を一時的にキャンセルし、新しい光学部材の状態に適応して直ちに安定した画像を表示させることができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、上記請求項1記載の発明において、上記状態検出手段は、上記光源の設定変更、視野絞りの設定変更、開口絞りの設定変更、コンデンサトップレンズの設定変更、ステージ移動操作の有無、及び光学フィルタの挿脱の少なくともいずれか1つをさらに検出することを特徴とする。
【0017】
このような構成とした結果、上記請求項1記載の発明の作用に加えて、光源の設定変更、視野絞りの設定変更、開口絞りの設定変更、コンデンサトップレンズの設定変更、ステージ移動操作の有無、及び光学フィルタの挿脱など、特に光学部材を光路に対して挿脱するような、撮像手段へ入射される光量が急激に変化する場合であっても、これを検出してAGC機能を一時的にキャンセルし、常に安定した画像を表示させることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)
以下図面を参照して本発明の第1の実施の形態を説明する。
図1は本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡システムの機能構成を示すもので、先ず顕微鏡の光学系では、ステージ1に載置された標本Sの光像を、レボルバ2によって観察光軸上に配置された対物レンズ3を通過させてから結像レンズ52によってCCDカメラ4に導き、撮像素子上に結像させる。このCCDカメラ4は、AGC機能を有し、後述するAGC動作制御回路7を接続し、結像した標本Sの画像をAGC機能により全体の輝度レベルが略一定となるように増幅/減衰してビデオ信号化するもので、得られたビデオ信号はモニタ5へ送られ、このモニタ5で表示出力される。
【0021】
上記対物レンズ3は、この第1の実施の形態においてCCDカメラ4への入射光量に影響を及ぼす光学部材として、レボルバ2に複数取付けられ、このレボルバ2の手動による回転操作によって選択的にそのうちの1つが観察光軸上に配置される。
【0022】
また、レボルバ2には、取付けられているいずれか1つの対物レンズ3が光軸上に正しく配置されているか否かを検出する、例えばホール素子、フォトインタラプタ等のレボルバ穴位置を検出する検出器から構成されるレボルバ回転状態検出部6が配設されるもので、このレボルバ回転状態検出部6の検出信号はAGC動作制御回路7へ送られる。
【0023】
AGC機能を有する一般的なCCDカメラでは、図2(1)に示すようにAGC機能の作動/動作停止をカメラ本体の側面等に配設したディップスイッチDPの一部、例えば図中の「1」番のスイッチの切換えによって実現している。図3(1)−a,(1)−bはこのようなディップスイッチDPで用いられる構造を例示したものであり、スライダSLが移動することで2つの接点TP,TP間が接続されているか否かによりスイッチとしてのオン/オフを切換設定するようになっている。図4はこのようなディップスイッチDPを用いたカメラ内のAGC回路の切換動作を説明するためのもので、ディップスイッチDPの接点TPの一方が接地され、他方がAGC回路を構成するICチップCP及び電源ラインと接続される。ディップスイッチDPがオフであれば、電源ラインを介して送られてきた電流はICチップCPのみに流入するためにICチップCPは“H”レベルの状態となり、AGC機能が作動することとなる一方、ディップスイッチDPがオンとなると、電源ラインがディップスイッチDPを介して接地されてしまうことになるので、電流はほとんどICチップCPへは流れず、ICチップCPは“L”レベルとなって規定電圧に達しないので、AGC機能は作動しない。
【0024】
これに対して本実施の形態に係るCCDカメラ4では、図2(2)に示すように外部に2本の導線LL,LLを導出したディップスイッチ4aを用いる。図3(2)はこのディップスイッチ4aの構造を例示したものであり、2つの接点TP,TPよりそれぞれ導線LL,LLを接続して外部に導出するものである。
【0025】
次いで、図5により上記CCDカメラ4のディップスイッチ4aからの2本の導線LL,LLが接続されるAGC動作制御回路7の構成について説明する。
上記2本の導線LL,LLは接点11,12に接続され、これら接点11,12間に常開接点でなるスイッチ15が配される。このスイッチ15は、その可動接辺が図示しない絶縁性の接着剤により絶縁された状態で鉄芯14の一端と接続され、この鉄芯14の移動に対応してオン/オフする。上記鉄芯14は、上記レボルバ回転状態検出部6からの導線18の一部で構成されたコイル13間を挿通されており、上記スイッチ15のスイッチ15を接続した側とは反対側の他端がコイルばね16を介して位置固定部材17と固定接続される。
【0026】
しかるに、コイル13と鉄芯14とで電磁ソレノイドを形成し、レボルバ回転状態検出部6からの検出信号が導線18を介してコイル13に流れて、鉄芯14で発生した電磁力がコイルばね16の弾性を越えた場合、鉄芯14はコイルばね16を引っ張る図中の左方向に移動し、その結果、スイッチ15がオンして、導線LL,LLにより上記ディップスイッチ4aが連動してオンするようになる。
【0027】
次いで上記実施の形態の動作について説明する。
レボルバ2が任意の対物レンズ3を観察光軸上に正しく配置している回転状態では、レボルバ回転状態検出部6からの検出信号は“L”レベルであり、AGC動作制御回路7ではコイル13に微小電流しか流れず、鉄芯14に対してこれを移動させるような電磁力は働かないため、スイッチ15はオフしたままとなる。それゆえ、CCDカメラ4のディップスイッチ4aもオフとなり、CCDカメラ4においてはAGC機能が作動して、入射光量を光電変換して得られるビデオ信号の信号レベルが一定の範囲内となるように増幅/減衰処理がなされた後にモニタ5へ出力されることとなる。
【0028】
この状態から次に、レボルバ2を手動にて回転させ、レボルバ2に取付けられている複数の対物レンズ3,3,…がいずれも観察光軸上に位置しない状態となった場合、レボルバ回転状態検出部6がこれを検出して検出信号を“H”レベルとする。
【0029】
この検出信号を受けたAGC動作制御回路7では、コイル13に所定電流が流れ、コイルばね16の弾性に打ち勝って鉄芯14を移動させるような電磁力が働き、スイッチ15をオンさせることとなる。したがって、CCDカメラ4のディップスイッチ4aもオンとなり、CCDカメラ4においてはAGC機能が実行する回路部に電力が供給されなくなって、一時的にAGC機能がキャンセルされる。
【0030】
この状態では、レボルバ2の回転位置により対物レンズ3が観察光軸を外れているので、光路が遮断され、CCDカメラ4への入射光量はほとんど“(ゼロ)となる。したがって、CCDカメラ4ではもしAGC機能が作動していれば、非常に大きな増幅率での増幅動作が実行されることになるが、実際には上述した如くAGC機能は一時的にキャンセルされているため、不要な増幅動作は行なわれない。
【0031】
そのため、次にレボルバ2が手動にてさらに回転され、レボルバ2に取付けられているいずれか所望の倍率の対物レンズ3が観察光軸上に配置され、標本Sの画像がCCDカメラ4に結像されるようになると、レボルバ回転状態検出部6がこれを検出して検出信号を再び“L”レベルとする。
【0032】
この検出信号を受けたAGC動作制御回路7では、コイル13に微小電流しか流さず、鉄芯14に対してこれを移動させるような電磁力は働かないため、スイッチ15は再びオフする。ゆえに、CCDカメラ4のディップスイッチ4aもオフとなり、CCDカメラ4においてはAGC機能の停止状態が解除されて作動を開始し、入射光量を光電変換して得られるビデオ信号の信号レベルが一定の範囲内となるように増幅/減衰処理がなされた後にモニタ5へ出力されることとなる。
【0033】
したがって、対物レンズ3が観察光軸上に配置され、標本Sの画像がCCDカメラ4に結像されるようになった時点から再びAGC機能が作動されるので、光路の遮断状態でもAGC機能を働かせていた場合などに発生する、異様に明るいサチレーションを生じたような画像から不安定な状態を経てようやく正常な輝度レベルの画像に徐々に移行する、などといった不快な画像表示を行なうことなく、速やかに安定したAGC機能による所定の輝度レベルの画像を表示させることができる。
【0034】
なお、上記実施の形態では、レボルバ2のレボルバ穴の位置によって対物レンズ3が観察光軸上に配置されているか否かを検出するものとして説明したが、他の検出方法を用いるものとしてもよく、例えばレボルバを位置決めするクリックから検出する方法も考えられる。
【0035】
また、上記AGC動作制御回路7は、上記図5で示した構成に代えて、図6に示すようなLED20とフォトトランジスタ21とを用いた構成としてもよい。この場合、レボルバ回転状態検出部6とLED20のアノード及びカソードが接続され、フォトトランジスタ21のコレクタ、エミッタが各端子22,23を介してCCDカメラ4のディップスイッチ4aに接続される。
【0036】
レボルバ回転状態検出部6がレボルバ2の回転により上記対物レンズ3が観察光軸上に正しく配置されていないと検出した場合、その検出信号によりLED20を点灯駆動するようになるもので、このLED20の相対向する位置に配置されたフォトトランジスタ21が上記LED20の点灯に応じてオンすると、CCDカメラ4でのAGC機能が一時的にキャンセルされる。このため、上記図5に示した構成の場合と同様の効果を得ることができる。
【0037】
さらに、上記実施の形態では、観察者のレボルバ2の回転操作が早い場合に、レボルバ回転状態検出部6からの検出信号の出力に遅れを生じ、結果としてCCDカメラ4でAGC機能がキャンセルされず、非常に高い増幅率をもって光路遮断中の入射光量を増幅した画像が出力されることがあり得る。このような不具合を防止するべく、図7に示すように上記AGC動作制御回路7と同様構成の第2のAGC動作制御回路71をAGC動作制御回路7に並列にして設け、観察者がレボルバ2に接触することで操作状態を検出するレボルバ操作状態検出部61をさらに設けて、このレボルバ操作状態検出部61の検出信号により第2のAGC動作制御回路71のスイッチ15′をオン/オフするものとすればよい。
【0038】
この場合、レボルバ操作状態検出部61は例えば圧電素子等を用いて構成するもので、観察者がレボルバ2の操作部に接触しただけでCCDカメラ4のAGC機能がキャンセルされ、且つ、観察光軸上に対物レンズ3がない状態で観察者がレボルバ2の操作部から手を離しても上記レボルバ回転状態検出部6とAGC動作制御回路7とによってAGC機能をキャンセルした状態は維持されるので、レボルバ2の回転操作による光路遮断中の画像に対してAGC機能が働いてしまうのを確実に阻止することができる。
【0039】
また、上記AGC動作制御回路7に代えて、図8に示す如く第3のAGC動作制御回路72を用いるものとしてもよい。この第3のAGC動作制御回路72は、回路本体をスライド操作可能とし、AGC動作制御回路7のスイッチ15に代えて、鉄芯14の一端と接着状態になく、回路本体のスライド操作状態によっては鉄芯14から離脱してその動きに影響されない手動操作可能なスイッチ24を配設したものである。
【0040】
図8(1)は、スイッチ24が鉄芯14と離間しており、レボルバ回転状態検出部6からの検出信号に関係なく、上述した図2(1)のディップスイッチDPと同様に手動操作状態に応じてオン/オフし、CCDカメラ4のAGC機能を切換設定可能な状態を示す。
【0041】
これに対して図8(2)は、スイッチ24が鉄芯14の一端に貼着した図示しない絶縁性部材を介して接触し、レボルバ回転状態検出部6からの検出信号に対応してオン/オフし、レボルバ2の回転状態に応じてCCDカメラ4のAGC機能を切換設定する状態を示す。
【0042】
このように、第3のAGC動作制御回路72の本体をスライド操作することにより、CCDカメラ4のAGC機能のオン/オフをレボルバ回転状態検出部6からの検出信号で自動的に制御するか、あるいは手動で切換えるかを任意に設定できるものとしてもよい。
【0043】
(第2の実施の形態)
以下図面を参照して本発明の第2の実施の形態を説明する。
図9は本発明の第2の実施の形態に係る顕微鏡システムの機能構成を示すもので、基本的には第1に示したものと同様であるので、同一部分には同一符号を付してその説明は省略する。
【0044】
しかして、ステージ1の下部に観察光軸に沿ってAS(開口絞り)27、NDフィルタ26、及び光源25が配置されており、光源25から発せられた光がNDフィルタ26で適宜減衰され、AS27で絞られた後にステージ1を介してこのステージ1上に載置された標本Sに照射され、その透過光が対物レンズ3、結像レンズ52を介してCCDカメラ4に入射するようになる。
【0045】
この場合、上記レボルバ2に取付けられた対物レンズ3に代えて、これら光源25、NDフィルタ26、及びAS27をCCDカメラ4への入射光量に影響を及ぼす光学系の光学部材の対象とするもので、その検出手段として、光源25への供給電流から発光輝度を検出する光源供給電流検出部28、光路に挿入されているNDフィルタ26の有無を検出するNDフィルタ検出部29、AS27での絞り量を検出するAS調節検出部30を配設する。
【0046】
光源供給電流検出部28は、光源25の明るさを変更している状態、すなわち光源25を駆動する電源からの供給電流が変動中である場合に“H”レベルの検出信号を、上記変動中以外では“L”レベルの検出信号を出力することとなっている。
【0047】
同様にNDフィルタ検出部29は、NDフィルタ26の交換時に“H”レベルの検出信号を、上記交換時以外では“L”レベルの検出信号を出力することとなっている。
【0048】
またAS調節検出部30は、AS27の絞り量の変更時である場合に“H”レベルの検出信号を、上記変更時以外では“L”レベルの検出信号を出力することとなっている。
【0049】
しかして、これら光源供給電流検出部28、NDフィルタ検出部29、及びAS調節検出部30からの各検出信号はAGC動作制御回路31へ送られる。図10は上記AGC動作制御回路31の具体的な構成を示すもので、上記図5で説明したものと同様の回路31a〜31cが並列接続されて上記AGC動作制御回路31を構成する。
【0050】
上記のような構成によれば、上記光源供給電流検出部28、NDフィルタ検出部29、及びAS調節検出部30のいずれか少なくとも1つからの検出信号が“H”レベルとなった状態で、上記AGC動作制御回路31を構成する回路31a〜31cの対応するスイッチがオンとなり、CCDカメラ4のAGC機能がキャンセルされることとなる。したがって、光源供給電流検出部28への供給電流量を変えて光源25での発光の明るさを変更する際、あるいはNDフィルタ26を交換する際、あるいはAS27の絞り量を変更する際に、CCDカメラ4への入射光量が著しく変化したとしても、CCDカメラ4のAGC機能が一時的にキャンセルされているので、無闇にCCDカメラ4での入射光量に対応した増幅、減衰等を行なうことなく、上記変更、交換作業が終了し、CCDカメラ4で画像を取込む状態となった時点で再びAGC機能を作動するので、上記変更時でもAGC機能を働かせていた場合などに発生する、異様に明るいサチレーションを生じたような画像から不安定な状態を経てようやく正常な輝度レベルの画像に徐々に移行する、などといった不快な画像表示を行なうことなく、速やかに安定したAGC機能による所定の輝度レベルの画像をモニタ5に表示させることができる。
【0051】
なお、上記図10で示したAGC動作制御回路31を構成する回路31a〜31cに代えて、図11に示すように上記図8で説明したものと同様構成のスライド操作可能な回路31a′〜31c′を並列接続するものとしてもよい。
【0052】
このような構成とすることにより、CCDカメラ4のAGC機能のオン/オフを、光源供給電流検出部28、NDフィルタ検出部29、及びAS調節検出部30からの検出信号で自動的に制御するか、あるいはそのうちのいずれかを手動で切換えるか任意に設定することができる。
【0053】
なお、上記第2の実施の形態では、CCDカメラ4に入射する光量に変化を与える光学系の光学部材として光源25、NDフィルタ26、及びAS27を挙げたが、これらに限定されるものではなく、複数の光学部材の変化状態を検出刷るものとすればよい。
【0054】
また、上記第1の実施の形態で説明した、レボルバ2に取付けられた対物レンズ3の切換状態を検出するものと併用することも考えられる。
(第3の実施の形態)
以下図面を参照して本発明の第3の実施の形態を説明する。
【0055】
図12は本発明の第3の実施の形態に係る顕微鏡システムの機能構成を示すもので、先ず顕微鏡の光学系では、ステージ1に載置された標本Sの光像を、レボルバ40によって観察光軸上に配置された対物レンズ3を通過させてから結像レンズ52によってCCDカメラ41に導き、撮像素子上に結像させる。このCCDカメラ41は、AGC機能を有し、後述する外部コントローラ42を接続し、結像した標本Sの画像をAGC機能により全体の輝度レベルが略一定となるように増幅/減衰してビデオ信号化するもので、得られたビデオ信号はモニタ5へ送られ、このモニタ5で表示出力される。
【0056】
上記対物レンズ3は、この第3の実施の形態においてCCDカメラ41への入射光量に影響を及ぼす光学部材としてレボルバ40に複数取付けられ、このレボルバ40の電動回転動作によって選択的にそのうちの1つが観察光軸上に配置される。
【0057】
また、レボルバ40は、レボルバ制御部43の制御の下に図示しないモータによって回転制御されるもので、このレボルバ40の回転状態は、レボルバ制御部43内に含まれている、上記図1のレボルバ回転状態検出部6と同様の構成部分で検出し、その検出信号はレボルバ制御部43から上記外部コントローラ42へ送出されるものとする。
【0058】
上記CCDカメラ41は、上述した如くAGC機能を有する一方、図13に示すようにそのAGC機能のオン/オフを制御するための制御信号や、他の図示しないCCDカメラを含めて複数のカメラをシリアル番号によって管理するためのカメラID信号等の各種制御信号を例えばRS232Cなどのシリアルインタ―フェイス規格に則って送受する外部通信インタフェイス44を備えている。
【0059】
次いで、主として外部コントローラ42による本実施の形態の動作について説明する。
外部コントローラ42は、例えばジョグダイヤルスイッチ等のスイッチを設け、このスイッチの操作で観察者からの入力を受付けるようになっており、具体的には対物レンズ3の倍率指示、CCDカメラ41のAGC機能のオン/オフ制御等を指示できるようになっている。
【0060】
これは、より詳細に説明すると、レボルバ2の位置と対物レンズ3との対応、CCDカメラ41の外部通信インタフェイス44を用いたAGC機能のオン/オフ制御等が予め外部コントローラ42に記憶されており、観察者から対物レンズ3の倍率指示が行なわれた時点で以下の手順により対物レンズ3の切換設定が行なわれるものである。すなわち、
(1) CCDカメラ41に対してAGC機能をオフさせるコマンドを外部通信インタフェイス44を介して送信する。
(2) 観察者からの対物レンズ3の倍率指示に応じた信号を外部コントローラ42からレボルバ制御部43へ送出する。この送信する信号には、現時点でのレボルバ2の位置から右または左へレボルバ2を何段階回転させるのかという内容の命令が含まれる。
(3) レボルバ制御部43がレボルバ2への回転命令に従ってレボルバ2を回転駆動させ、観察者の指示した倍率の対物レンズ3が観察光軸上に正しく配置された状態を示す信号を受取った時点で、レボルバ制御部43からレボルバ2の回転終了を示す信号が外部コントローラ42に送達される。
(4) 外部コントローラ42は、レボルバ制御部43からの信号を受けた時点で外部通信インタフェイス44を介してCCDカメラ41にAGC機能をオンするコマンドを送信する。
【0061】
以上の(1)〜(4)で示した処理を観察者から対物レンズ3の倍率指示が行なわれる毎に行なうと共に、この顕微鏡システムの起動時にAGC機能をオンする動作開始コマンドを外部通信インタフェイス44を介してCCDカメラ41に送信する処理を実行することで、観察光路が遮断されてCCDカメラ41への入射光量がほぼ0(ゼロ)となっている状態でAGC機能により大幅な増幅率を持って入力画像が増幅されてしまうことを未然に防止できる。この結果、対物レンズ3の位置が観察光軸上にないとき、及び正しく配置された後の不快な画像表示をなくすことができ、且つ対物レンズ3の切換交換終了後の画像が安定するまでに要する時間を大幅に短縮することができる。また、上述した処理手順とすることにより、必ず対物レンズ3の位置が観察光軸上にない時にはすでにその前の段階でAGC機能をオフとしているため、CCDカメラ41が光路遮断中の画像を撮像してしまうことはない。
【0062】
さらに、外部コントローラ42に図示しないAGC機能のオン/オフ制御を設定入力する画面入出力インタフェイス機能を設け、観察者からの入力によって対物レンズ3の倍率指示の際にAGC機能のオン/オフ制御を行なうか否かを示すAGC機能の制御設定情報を外部コントローラ42に登録する機能を備えることとしてもよい。
【0063】
この場合、外部コントローラ42にこのAGC機能の制御設定情報が予め登録されており、観察者による対物レンズ3の倍率変更の指示に対応する処理手順を登録されている該制御設定情報によって切換えることで、対物レンズ3の倍率変更の指示を出した際に観察者の選択によってAGC機能のオン/オフ制御を自動で行なうか、またはCCDカメラ41の設定状態のみに依存させてAGC機能のオン/オフ制御を行なうかを選択設定することができることとなる。
【0064】
これは、上記(1)〜(4)で説明した処理手順を対応させて示すと、対物レンズ3の倍率変更の指示を出した際に観察者の選択によってAGC機能のオン/オフ制御を自動で行なう場合には、観察者の対物レンズ3の倍率指示に対して上記(1)〜(4)の処理を、システム起動時に(4)の処理を実行するものであり、また、CCDカメラ41の設定状態のみに依存させてAGC機能のオン/オフ制御を行なう場合には、(1),(4)の処理は実行せずに(2),(3)の処理のみを実行するもので、このように観察者にAGC機能の制御方法を任意に選択させることができるようになる。
【0065】
なお、CCDカメラ41の構成については、上記説明したものに代えて、上記第1または第2の実施の形態で説明したCCDカメラ4を外部コントローラ42によって直接制御するものとしてもよい。
【0066】
(第4の実施の形態)
以下図面を参照して本発明の第4の実施の形態を説明する。
図14は本発明の第4の実施の形態に係る顕微鏡システムの機能構成を示すもので、先ず顕微鏡の光学系では、少なくとも上下方向に移動可能なステージ55に載置された標本Sの光像を、レボルバ40によって観察光軸上に配置された対物レンズ3を通過させてから結像レンズ52によってCCDカメラ41に導き、撮像素子上に結像させる。このCCDカメラ41は、AGC機能を有し、外部コントローラ42′を接続し、結像した標本Sの画像をAGC機能により全体の輝度レベルが略一定となるように増幅/減衰してビデオ信号化するもので、得られたビデオ信号はモニタ5へ送られ、このモニタ5で表示出力される。
【0067】
上記対物レンズ3は、この第4の実施の形態においてCCDカメラ41への入射光量に影響を及ぼす1光学部材としてレボルバ40に複数取付けられ、このレボルバ40の電動回転動作によって選択的にそのうちの1つが観察光軸上に配置される。
【0068】
上記レボルバ40は、レボルバ制御部43の制御の下に図示しないモータによって回転制御されるもので、このレボルバ40の回転状態は、レボルバ制御部43内に含まれている、上記図1のレボルバ回転状態検出部6と同様の構成部分で検出し、その検出信号はレボルバ制御部43から上記外部コントローラ42′へ送出されるものとする。
【0069】
また、ステージ55の下部に観察光軸に沿ってトップレンズ56、AS(開口絞り)27、FS(視野絞り)45、及び光源25が配置されており、光源25から発せられた光がFS45、AS27で絞られた後にトップレンズ56を介し、ステージ55を通ってこのステージ55上に載置された標本Sに照射され、その透過光が対物レンズ3、結像レンズ52を介してCCDカメラ41に入射するようになる。
【0070】
この場合、上記レボルバ40に取付けられた対物レンズ3に加えて、これら光源25、FS45、AS27、及びトップレンズ56をいずれもCCDカメラ41への入射光量に影響を及ぼす光学系の光学部材の対象とするもので、その制御手段として、光源25への供給電流により発光輝度を制御する光量制御部49、図示しない電動駆動機構による光路へのFS45の挿脱とFS45の絞り量を制御するFS制御部48、同じく図示しない電動駆動機構による光路へのAS27の挿脱とAS27の絞り量を制御するAS制御部47、及び図示しない電動駆動機構による光路へのトップレンズ56の挿脱を制御するトップレンズ制御部54が配設される。
【0071】
また、これらと共に上記ステージ55の移動位置及び移動方向を制御するステージ制御部53が配設され、これらステージ制御部53、トップレンズ制御部54、AS制御部47、FS制御部48、及び光量制御部49がいずれも上記外部コントローラ42′と接続される。
【0072】
次いで、主として外部コントローラ42′による本実施の形態の動作について説明する。
外部コントローラ42′は、例えばジョグダイヤルスイッチ等のスイッチを設け、このスイッチの操作で観察者からの入力を受付けるようになっており、具体的にはAS27及びFS45の各絞り量、トップレンズ56の切換え、光源25での発光量、対物レンズ3の倍率指示、CCDカメラ41のAGC機能のオン/オフ制御等を指示できるようになっている。
【0073】
以下、対物レンズ3の倍率指示、AS27及びFS45の各絞り量の調整、光源25での発光量の調整について詳細を説明するものとするが、外部コントローラ42′に必要な情報の内容、及びCCDカメラ41自体に関しては上記第3の実施の形態と同様であるものとして、ここではその説明を省略するものとする。
【0074】
図15は対物レンズ3の倍率指示を行なった場合の外部コントローラ42による制御処理の手順を示すもので、その処理当初にはCCDカメラ41に対してAGC機能をオフさせるコマンドを外部通信インタフェイス44を介して送信する(ステップS1)。
【0075】
その後、ステージ55と対物レンズ3との衝突を回避するために、ステージ制御部53によりステージ55を対物レンズ3から退避する方向に移動させた後(ステップS2)、観察者からの対物レンズ3の倍率指示に応じた信号を外部コントローラ42′からレボルバ制御部43へ送出し、レボルバ2を回転駆動させて、観察者の指示した倍率の対物レンズ3を観察光軸上に正しく配置させる(ステップS3)。
【0076】
続いて、対物レンズ3の切換えに伴う設定の変更として、AS制御部47によりAS27での絞り量を調整させ(ステップS4)、同様にFS制御部48によりFS45での絞り量も調整させてから(ステップS5)、光量制御部49により光源25での発光量を調整させ(ステップS6)、さらにトップレンズ制御部54によりトップレンズ56を切換交換させる(ステップS7)。
【0077】
次に、ステージ制御部53によりあらためてステージ55を元の位置に戻す(ステップS7)。この場合、例えばレボルバ2にある交換前後の各対物レンズ3,3間で同焦補正が取れていた場合などは、ステージ55は正確には元の位置ではなく、補正量が含まれている位置に移動するように制御する。
【0078】
以上で倍率が指示された対物レンズ3の切換絵を終えたこととなるので、再び外部通信インタフェイス44を介してCCDカメラ41にAGC機能をオンするコマンドを送信する(ステップS9)。
【0079】
以上のステップS1〜S9で示した処理を観察者から対物レンズ3の倍率指示が行なわれる毎に実行すると共に、この顕微鏡システムの起動時にAGC機能をオンする動作開始コマンドを外部通信インタフェイス44を介してCCDカメラ41に送信する処理を実行することで、観察光路が遮断されてCCDカメラ41への入射光量がほぼ0(ゼロ)となっている状態でもAGC機能により大幅な増幅率を持って入力画像が増幅されてしまうことを未然に防止できる。この結果、対物レンズ3の位置が観察光軸上にないとき、及び正しく配置された後の不快な画像表示をなくすことができ、且つ対物レンズ3の切換交換終了後の画像が安定するまでに要する時間を大幅に短縮することができる。また、上述した処理手順とすることにより、必ず対物レンズ3の位置が観察光軸上にない時にはすでにその前の段階でAGC機能をオフとしているため、CCDカメラ41が光路遮断中の画像を撮像してしまうことはない。
【0080】
次にAS27の絞り量の調整を行なった場合の外部コントローラ42による制御処理の手順を以下に示す。すなわち、
(11) まずCCDカメラ41に対してAGC機能をオフさせるコマンドを外部通信インタフェイス44を介して送信する。
(12) 観察者からのAS27に関するジョグダイヤルスイッチの操作に応動して外部コントローラ42′が該ジョグダイヤルスイッチの操作量と操作方向に応じた信号を生成し、AS制御部47へ送出する。
(13) AS制御部47が外部コントローラ42′からの信号を受取り、その信号に見合った量だけAS27を駆動して所望の絞り量を実現する。AS27が信号に対応した正しい絞り量となった時点で、AS制御部47から外部コントローラ42′へ調整の終了を示す信号を送達する。
(14) 外部コントローラ42′は、AS制御部47からの信号を受けた時点で外部通信インタフェイス44を介してCCDカメラ41にAGC機能をオンするコマンドを送信し、AGC機能を再開させる。
【0081】
次いで、光源25での発光量の調整とFS45での絞り量の調整を行なった場合の外部コントローラ42による制御処理の手順を以下に示す。すなわち、
(21) まずCCDカメラ41に対してAGC機能をオフさせるコマンドを外部通信インタフェイス44を介して送信する。
(22) 観察者からの光源25に関するジョグダイヤルスイッチの操作に応動して外部コントローラ42′が該ジョグダイヤルスイッチの操作量と操作方向に応じた信号を生成し、光量制御部49及びFS制御部48へそれぞれ送出する。
(23−1) 光量制御部49が外部コントローラ42′からの信号を受取り、その信号に見合った量だけ光源25への供給電流を増減して所望の発光量を実現する。光源25が信号に対応した正しい発光量となった時点で、光量制御部49から外部コントローラ42′へ調整の終了を示す信号を送達する。
(23−2) 一方、FS制御部48も外部コントローラ42′からの信号を受取り、その信号に見合った量だけFS45を駆動して所望の絞り量を実現する。FS45が信号に対応した正しい絞り量となった時点で、FS制御部48から外部コントローラ42′へ調整の終了を示す信号を送達する。
(24) 外部コントローラ42′は、光量制御部49及びFS制御部48からの各信号を受けた時点で外部通信インタフェイス44を介してCCDカメラ41にAGC機能をオンするコマンドを送信し、AGC機能を再開させる。
【0082】
以上の(11)〜(14)で示した処理あるいは(21)〜(24)で示した処理を観察者からの指示が行なわれる毎に行なうことで、CCDカメラ41への入射光量が観察者の操作により大幅に変化する状態で、AGC機能がこれに追従してしまうことを未然に防止することができる。この結果、光量変動中の不快な画像表示をなくすことができ、且つ光量安定後に画像が安定するまでに要する時間を大幅に短縮することができる。
【0083】
ここで、本実施の形態では光路中の光量に変化を与える光学部材、及び各光学部材に対応した制御部の個数を限定するものではない。
また、上記図15におけるAGC機能がオフされている間のステップS4〜S7の各処理の順序については、説明した順序通りではなくてもよく、任意に偏向可能であることは勿論である。
【0084】
さらに、上記外部コントローラ42′に図示しないAGC機能のオン/オフ制御を設定入力する画面入出力インタフェイス機能を設け、観察者からの入力によって光学部材の変更指示、例えば対物レンズ3の倍率指示の際、トップレンズ56の切換交換時、AS27、FS45での各絞り量の変更時、または光源25での発光量の調整時のそれぞれに対応して、AGC機能のオン/オフ制御を行なうか否かを示すAGC機能の制御設定情報を外部コントローラ42′に登録する機能を備えることとしてもよい。
【0085】
この場合、外部コントローラ42′にこのAGC機能の制御設定情報が予め登録されており、観察者による各光学部材の変更指示に対応する処理手順を登録されている該制御設定情報によって切換えることで、各光学部材の変更指示を出した際に観察者の選択によってAGC機能のオン/オフ制御を自動で行なうか、またはCCDカメラ41の設定状態のみに依存させてAGC機能のオン/オフ制御を行なうかを選択設定することができることとなる。
【0086】
これは、上記図15、(11)〜(14)、あるいは(21)〜(24)で説明した処理手順を対応させて示すと、対物レンズ3の倍率変更の指示を出した際に観察者の選択によってAGC機能のオン/オフ制御を自動で行なう場合には、観察者の対物レンズ3の倍率指示に対して上記ステップS1〜S9、(11)〜(14)、あるいは(21)〜(24)の処理を実行するものであり、また、CCDカメラ41の設定状態のみに依存させてAGC機能のオン/オフ制御を行なう場合には、ステップS2〜S8、(12),(13)、または(22),(23)の処理のみを実行するもので、このように観察者にAGC機能の制御方法を任意に選択させることができるようになる。
【0087】
なお、本発明は、検鏡法の切換えに伴って各部の光学要素の切換、挿脱が行なわれる場合に対しても同様に適用することができる。
その他、本発明は上記第1乃至第4の各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々変形して実施することが可能であるものとする。
【0088】
【発明の効果】
本発明によれば、光源から撮像手段に至る光路が一時的に遮断される状態を検出し、その検出結果に応じて撮像手段の自動露出制御機能を一時停止及び停止解除するようにしたので、常に安定した画像を表示させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る顕微鏡システムの機能構成を示す図。
【図2】同実施の形態に係るCCDカメラの構成を示す図。
【図3】同実施の形態に係るディップスイッチの構成を説明する図。
【図4】同実施の形態に係るCCDカメラの有するAGC機能の動作状態を説明する図。
【図5】同実施の形態に係るAGC動作制御回路の構成を例示する図。
【図6】同実施の形態に係るAGC動作制御回路の他の構成を例示する図。
【図7】同実施の形態に係る(第1及び第2の)AGC動作制御回路の機能構成を説明する図。
【図8】同実施の形態に係る(第3の)AGC動作制御回路の機能構成を説明する図。
【図9】本発明の第2の実施の形態に係る顕微鏡システムの機能構成を示す図。
【図10】同実施の形態に係るAGC動作制御回路の機能構成を説明する図。
【図11】同実施の形態に係るAGC動作制御回路の他の機能構成を説明する図。
【図12】本発明の第3の実施の形態に係る顕微鏡システムの機能構成を示す図。
【図13】同実施の形態に係るCCDカメラの構成を示す図。
【図14】本発明の第4の実施の形態に係る顕微鏡システムの機能構成を示す図。
【図15】同実施の形態に係る対物レンズ切換交換時の外部コントローラによる制御処理内容を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…ステージ
2…レボルバ
3…対物レンズ
4…CCDカメラ
4a…ディップスイッチ
5…モニタ
6…レボルバ回転状態検出部
7…AGC動作制御回路
11,12…接点
13,13′…コイル
14,14′…鉄芯
15,15′…スイッチ
16,16′…コイルばね
17,17′…位置固定部材
18…導線
20…LED
21…フォトトランジスタ
22,23…端子
24…スイッチ
25…光源
26…NDフィルタ
27…AS(開口絞り)
28…光源供給電流検出部
29…NDフィルタ検出部
30…AS調節検出部
31…AGC動作制御回路
31a〜31c,31a′〜31c′…AGC動作制御回路
41…CCDカメラ
42,42′…外部コントローラ
43…レボルバ制御部
44…外部通信インタフェイス
45…FS(視野絞り)
47…AS制御部
48…FS制御部
49…光量制御部
52…結像レンズ
53…ステージ制御部
54…トップレンズ制御部
55…ステージ
56…トップレンズ
71…第2のAGC動作制御回路
72…第3のAGC動作制御回路
CP…ICチップ
DP…ディップスイッチ
LL…導線
S…標本
SL…スライダ
TP…接点

Claims (2)

  1. CCDカメラ及び作動可否が設定可能なAGC(自動利得制御)機能を有し、観察画像をモニタ出力可能な撮像手段と、
    対物レンズを保持するレボルバの回転操作を含め、光源から上記CCDカメラに至る観察光軸を形成する光路が一時的に遮断される状態を検出する状態検出手段とを具備し、
    この状態検出手段の出力に応答して上記AGC機能の一時停止及び停止解除を制御することを特徴とする顕微鏡システム。
  2. 上記状態検出手段は、上記光源の設定変更、視野絞りの設定変更、開口絞りの設定変更、コンデンサトップレンズの設定変更、ステージ移動操作の有無、及び光学フィルタの挿脱の少なくともいずれか1つをさらに検出することを特徴とする請求項1記載の顕微鏡システム。
JP25517097A 1997-09-19 1997-09-19 顕微鏡システム Expired - Fee Related JP3909928B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25517097A JP3909928B2 (ja) 1997-09-19 1997-09-19 顕微鏡システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25517097A JP3909928B2 (ja) 1997-09-19 1997-09-19 顕微鏡システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH1195126A JPH1195126A (ja) 1999-04-09
JP3909928B2 true JP3909928B2 (ja) 2007-04-25

Family

ID=17275033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25517097A Expired - Fee Related JP3909928B2 (ja) 1997-09-19 1997-09-19 顕微鏡システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3909928B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2051122A1 (en) 2007-09-28 2009-04-22 Olympus Corporation Camera for microscope

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6930723B1 (en) 1999-07-13 2005-08-16 Canon Kabushiki Kaisha Quantity-of-light adjusting apparatus
JP3804527B2 (ja) * 2001-12-17 2006-08-02 株式会社ニコン 顕微鏡システム
JP4563693B2 (ja) * 2004-02-05 2010-10-13 オリンパス株式会社 顕微鏡撮影装置、明るさ調整方法および明るさ調整プログラム
JP4498019B2 (ja) * 2004-06-08 2010-07-07 キヤノン株式会社 光学装置及び撮像システム
WO2008039825A2 (en) * 2006-09-26 2008-04-03 Hinds Instruments, Inc. Detection system for birefringence measurement
JP6061785B2 (ja) * 2013-06-04 2017-01-18 オリンパス株式会社 撮像システム
US9228936B2 (en) 2013-12-03 2016-01-05 Hinds Instruments, Inc. Birefringence measurement of polycrystalline silicon samples or the like
JP6584125B2 (ja) * 2015-05-01 2019-10-02 キヤノン株式会社 撮像装置
JP6432529B2 (ja) * 2016-01-06 2018-12-05 株式会社ニコン 顕微鏡システムおよび制御プログラム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2051122A1 (en) 2007-09-28 2009-04-22 Olympus Corporation Camera for microscope
US7848636B2 (en) 2007-09-28 2010-12-07 Olympus Corporation Camera for microscope

Also Published As

Publication number Publication date
JPH1195126A (ja) 1999-04-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3909928B2 (ja) 顕微鏡システム
US6425858B1 (en) Electronic endoscope apparatus having magnification changing function
US8264768B2 (en) Microscope system
JP4906442B2 (ja) 顕微鏡撮像システム、顕微鏡撮像方法、及び、記録媒体
US8755127B2 (en) Optical apparatus
JP2006106520A (ja) 内視鏡装置
JP5875813B2 (ja) 顕微鏡システム
JP2007044183A (ja) 内視鏡装置
JP5893314B2 (ja) 表示装置および顕微鏡システム
JP2005114859A (ja) 顕微鏡
JP2006338001A (ja) 顕微鏡システムおよび画像生成方法
US8284246B2 (en) Microscope system, control method used for microscope system, and recording medium for reproducing a microscope state based on microscope operation history and a microscope operation item
JP2003005021A (ja) 顕微鏡用焦点合わせ装置およびそれを備えた顕微鏡
JP4777273B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP3804527B2 (ja) 顕微鏡システム
US5752098A (en) Auto focussing method and device
JP5305719B2 (ja) 顕微鏡システム
JP3872866B2 (ja) 焦点深度伸長装置
JP4563693B2 (ja) 顕微鏡撮影装置、明るさ調整方法および明るさ調整プログラム
JP3745034B2 (ja) 顕微鏡システム
JP5532318B2 (ja) 顕微鏡装置および記録媒体
JP4231573B2 (ja) 顕微鏡システム
JP4828738B2 (ja) 顕微鏡装置及びこの顕微鏡装置を使用した観察方法
JP2003344782A (ja) 顕微鏡用撮像装置
JPH03138841A (ja) 走査形電子顕微鏡

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040916

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060919

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20061117

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070116

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070123

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110202

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120202

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130202

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140202

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees