JP3909372B2 - 固体電解コンデンサ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はヒューズを内蔵した固体電解コンデンサに関する。
【0002】
【従来の技術】
表面に形成されている陰極層と内部の陽極から導出されている陽極導出線とを有する固体電解コンデンサ素子が樹脂外装内に収容され、この樹脂外装より外界へ導出されている陽極リード線は上記陽極導出線に直接結合され、同様に外界へ導出されている陰極リード線は線状のヒューズを経由して上記陰極層に結合されている固体電解コンデンサが、例えば実開昭58−25037号公報に示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記のコンデンサにおいて、陽極導出線と陽極リード線及びヒューズと陰極リード線との結合は、通常スポット電気溶接によって行われる。そしてヒューズと陰極リード線との結合部においては、ヒューズが溶接電極と陰極リード線との間で挟圧される結果、図4に示すように断面積が大幅に減少し、押潰されたように非常に薄くなる。同図において41は陰極リード線、42はヒューズ、43は電極痕を示す。その結果、製造工程中に結合部附近でヒューズが切断したり、完成品の使用中にヒューズがその定格溶断電流より遙に小さい電流で溶断したりする。よって本発明は、ヒューズと陰極リード線との結合を改善し、結合部におけるヒューズの機械的強度を高めて生産性を向上させ、かつヒューズの溶断を安定化して品質を向上させることを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明においては、例えば陰極リード線の所定箇所にこれと交差する方向の凹溝が予め形成され、ヒューズは、この凹溝位置にスポット溶接によって結合される。その結果、ヒューズは溶接箇所付近で十分な厚みを有することになるので、その機械的強度が高まると同時に、不所望な小電流によって溶断しなくなる。なお、ヒューズは陰極層と、陰極リード線との間ではなく、陽極引き出し線と陽極リード線との間に設けても差支えない。
【0005】
【発明の実施の形態】
図1において、1は固体コンデンサ素子であり、その内部からは陽極導出線2が導出され、かつ表面3に陰極層を有している。陽極導出線2には逆L字形の陽極リード線4の先端部分がスポット溶接され、表面3の陰極層には線状のヒューズ5が半田付けされている。ヒューズ5の先端は陰極リード線6にスポット溶接されている。7は樹脂外装を示し、この樹脂外装から外界へ陽極リード線4及び陰極リード線6が導出されている。
【0006】
陰極リード線6のヒューズ5を溶接しようとする箇所には、図2(a)に示すように陰極リード線6に交差する方向のV字形溝8が形成されており、ヒューズ5はスポット溶接することによって、図2(b)に示すようにV字形溝8内へ押込まれ、かつ溝壁面に溶着させられる。その結果、溶接部位における断面積及び厚味の減少が少なくなるために、溶接部位におけるヒューズの機械的強度の低下及びヒューズ溶断電流の低下を少なくすることができる。
【0007】
上述の実施例では陰極リード線6にV字形溝8を設けたが、陰極リード線6に設ける溝の断面形状は任意であり、図3(a)に示すような矩形溝9、図3(b)に示すような弧状溝10、図3(c)に示すような凹凸の底面を持った溝11など、各種の形態が考えられる。なお、この溝の断面積がヒューズの断面積より大きいと、スポット溶接時に溶接電極がヒューズに対し十分な押圧力を与え得なくなる可能性があるので、溝の断面積はヒューズ断面積と同等若しくはそれ以下であることが望ましい。
【0008】
【発明の効果】
以上の実施例によって明らかなように、本発明によるときは、固体電解コンデンサの内蔵ヒューズがリード線との接続部で薄くなるのを効果的に防ぐことができるので、その接続部の断線や不所望な小電流による溶断を減少させることができ、生産性及び品質の向上に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例におけるコンデンサの内部構造を示す見取図である。
【図2】図1に示す実施例におけるヒューズと陰極リード線との関係を示す断面図で、(a)は溶接前の状態を示し、(b)は溶接後の状態を示す。
【図3】本発明の他の実施例における陰極リード線の凹溝の各種形態を示す断面図である。
【図4】従来の固体電解コンデンサにおける陰極リード線とヒューズの溶接部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 固体電解コンデンサ素子
2 陽極導出線
3 陰極層
4 陽極リード線
5 ヒューズ
6 陰極リード線
7 樹脂外装
8 V字形凹溝
Claims (3)
- 外装より第1及び第2のリード線が外界に導出されており、第1のリード線は上記外装内部に位置するコンデンサ阻止の第1の電極に接続され、第2のリード線は上記コンデンサ素子の第2の電極に線状のヒューズを介して接続されている固体電解コンデンサにおいて、第2のリード線の表面に、これと交差する方向の凹溝を形成し、上記ヒューズをこの凹溝内において第2のリード線にスポット溶接によって接続し、上記凹溝の最大断面積は上記ヒューズの断面積と同等またはそれ以下である個体電解コンデンサ。
- 上記コンデンサ素子の第1の電極は陽極であり、第2の電極は上記コンデンサ素子の表面に形成された陰極層であることを特徴とする請求項1記載の固体電解コンデンサ。
- 上記凹溝の断面はV字形であることを特徴とする請求項1記載の個体電界コンデンサ。
Priority Applications (1)
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JP02373698A JP3909372B2 (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 固体電解コンデンサ |
Applications Claiming Priority (1)
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JP02373698A JP3909372B2 (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 固体電解コンデンサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH11214262A JPH11214262A (ja) | 1999-08-06 |
JP3909372B2 true JP3909372B2 (ja) | 2007-04-25 |
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JP02373698A Expired - Fee Related JP3909372B2 (ja) | 1998-01-20 | 1998-01-20 | 固体電解コンデンサ |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3909372B2 (ja) |
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1998
- 1998-01-20 JP JP02373698A patent/JP3909372B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH11214262A (ja) | 1999-08-06 |
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