JP3908693B2 - 移動通信システムにおけるデータ再伝送装置及び方法 - Google Patents
移動通信システムにおけるデータ再伝送装置及び方法 Download PDFInfo
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は高速順方向パケット接続方式を使用する移動通信システムに係り、特に、エラーの発生したパケットデータを再伝送する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は一般的な移動通信システムの構造を概略的に示した図である。前記移動通信システムはUMTS(Universal Mobile Terrestrial System)移動通信システムであって、コアネットワーク(CN:Core Network、以下、“CN”という)100、複数の無線ネットワークサブシステム(RNS:Radio Network Subsystem、以下、“RNS”という)110,120及び使用者端末機(UE:User Equipment、以下、“UE”という)130で構成される。前記RNS110,120は無線ネットワーク制御器(RNC:Radio Network Controller、以下、“RNC”という)及び複数の基地局(Node B)で構成される。例えば、前記RNS110は前記RNC111、基地局113,115からなり、前記RNS120は前記RNC112、基地局114,116からなる。前記RNCはその動作に応じてServing RNC(以下、“SRNC”と称する)又はDrift RNC(以下、“DRNC”と称する)又はControlling RNC(以下、“CRNC”と称する)に分類される。前記SRNCは各UEの情報を管理し、前記CN100とのデータ伝送を制御するRNCであり、前記DRNCはUEのデータが前記SRNCでない他のRNCを通じて送受信される場合、前記他のRNCとなる。前記CRNCは基地局の各々を制御するRNCである。図1において、前記UE130の情報をRNC111が管理していると、前記RNC111は前記UE130に対するSRNCとして動作し、前記UE130が移動してUE130のデータが前記RNC112を通じて送受信されると、前記RNC112は前記UE130に対するDRNCとなり、前記UE130と通信している基地局113を制御するRNC111は前記基地局113のCRNCとなる。
【0003】
図1を参照してUMTS移動通信システムの概略的な構造を説明した。次に、高速順方向パケット接続(HSDPA:High Speed Downlink Packet Access、以下、“HSDPA”と称する)方式を使用する移動通信システムについて説明する。
【0004】
一般に、前記HSDPA方式はUMTS通信システムで順方向高速パケットデータ伝送を支援するための順方向データチャンネルである高速順方向共通チャンネル(HS-DSCH:High Speed-Downlink Shared Channel、以下、“HS-DSCH”と称する)とこれに関連する制御チャンネルを含むデータ伝送方式を総称する。前記HSDPA方式を支援するために適応的変調及びコーディング(AMC:Adaptive Modulation and Coding、以下、“AMC”と称する)方式と複合再伝送(HARQ:Hybrid Automatic Retransmission Request、以下、“HARQ”と称する)方式が提案された。一般に前記HSDPA方式を使用する移動通信システムで一つのUEに割当て可能な直交可変拡散係数(OVSF:Orthogonal Variable Spreading Factor、以下、“OVSF”と称する)コードの最大個数は15であり、前記変調方式としてはチャンネルの状況に応じてQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)及び64QAMが適応的に選択される。下記の説明では説明の便宜上、前記HSDPA方式を使用する通信システムを“HSDPA通信システム”と称する。さらに、エラーの発生したデータに対して、UEと基地局との間で再伝送が行われ、再伝送されたデータをソフトコンバイニング(soft combining)することにより、全体的な通信効率を向上させる。すなわち、前記エラーの発生したデータに対して再伝送されたデータをソフトコンバイニングする方式が前記HARQ方式であり、その一例としてチャンネル停止-待機混和自動再伝送方式(n-channel SAW HARQ:n-channel Stop And Wait HARQ、以下、“n-channel SAW HARQ”と称する)について説明する。
【0005】
通常的な再伝送(ARQ:Automatic Retransmission Request、以下、“ARQ”と称する)方式では、UEとRNCとの間で認知(Acknowledgement、以下、“ACK”と称する)信号と再伝送パケットデータとの交換が行われた。しかし、前記HARQ方式は前記ARQ方式の伝送効率を高めるために、次の二種の方案を新たに適用した。その第一の方案はUEと基地局との間での再伝送要求及び応答を行うことであり、第二の方案はエラーの発生したデータを一時的に貯蔵した後、該当データの再伝送データと結合して伝送することである。さらに、前記HSDPA方式では、前記UEと基地局の媒体接続制御(MAC:Media Access Control、以下、“MAC”と称する)HS-DSCHとの間でACK信号と再伝送パケットデータとが交換される。また、前記HSDPA方式ではn個の論理的なチャンネルを構成してACK信号を受けない状態で多数のパケットデータを伝送できる前記n-channel SAW HARQ方式を導入した。前記SAW ARQ方式の場合、以前のパケットデータに対するACK信号を受信しなければ、次のパケットデータを伝送することができない。
【0006】
したがって、以前のパケットデータに対するACK信号を受信した後、次のパケットデータを伝送するため、前記SAW ARQ方式はパケットデータの現在伝送が可能なのにもかかわらず、ACK信号を待機すべき場合が発生するという短所を有する。前記n-channel SAW HARQ方式では前記以前のパケットデータに対するACK信号を受けない状態で多数のパケットデータを連続的に伝送してチャンネルの使用効率を高める。すなわち、UEと基地局との間にn個の論理的なチャンネルを設定し、特定時間又はチャンネル番号で前記n個のチャンネルの各々を識別できると、パケットデータを受信する前記UEは任意の時点で受信したパケットデータがどのチャンネルを通じて伝送されたパケットデータであるかをわかることができ、受信順序でパケットデータを再構成するか、該当パケットデータをソフトコンバイニングするなど、必要な動作を行える。
【0007】
より詳しくは、前記n-channel SAW HARQ方式はSAW ARQ方式に比べてその効率を増大させるために、次のような二種の方式を導入した。その第一の方式は受信側でエラーの発生したデータを一時的に貯蔵した後、該当データの再伝送分とソフトコンバイニングしてエラー発生確率を低める方式である。ここで、前記ソフトコンバイニング方式にはチェースコンバイニング(CC:Chase Combining、以下、“CC”と称する)方式と重複分増加(IR:Incremental Redundancy、 以下、“IR”と称する)方式の二種の方式が存在する。まず、前記CC方式では送信側が最初伝送と再伝送に同じフォーマットを使用する。最初伝送時にm個のシンボルが一つのコーディングブロックを通じて伝送されると、再伝送時にも同じm個のシンボルが一つのコーディングブロックを通じて伝送される。ここで、前記コーディングブロックは一つの伝送時区間(TTI:Transmission Time Interval、以下、“TTI”と称する)で伝送される使用者データを示す。すなわち、最初伝送と再伝送に同じコーディングレート(coding rate)が適用されてデータが伝送される。したがって、受信側は最初に伝送されたコーディングブロックと再伝送されたコーディングブロックとを結合し、前記結合されたコーディングブロックを用いてCRC(Cyclic Redundancy Check)演算を行ってそのエラー発生可否を確認する。
【0008】
次に、前記IR方式では最初伝送と再伝送に相異なるフォーマットを使用する。例えば、nビットの使用者データがチャンネルコーディングを通じてm個のシンボルに生成されると、送信側は最初伝送時に前記m個のシンボルのうち、一部のシンボルのみを伝送し、再伝送時に順次で残余シンボルを伝送する。すなわち、最初伝送と再伝送のコーディングレートを相違にしてデータを伝送する。したがって、受信側は最初に伝送されたコーディングブロックの残余部分に再伝送されたコーディングブロックを付加してコーディングレートの高いコーディングブロックを構成した後、エラー訂正を行う。前記IR方式では前記最初伝送と各々の再伝送分はRV(Redundancy Version、以下、“RV”と称する)に区分される。例えば、最初伝送がRV1、次の再伝送がRV2、その次の再伝送がRV3に区分される。受信側は前記RV情報を用いて最初に伝送されたコーディングブロックと再伝送されたコーディングブロックを正常的に結合することができる。
【0009】
前記n-channel SAW HARQ方式が前記SAW ARQ方式の効率を高めるために導入した第二の方式は次の通りである。前記SAW ARQ方式では以前のパケットのACK信号を受けなければ、パケットを伝送できないが、前記n-channel SAW HARQ方式ではACK信号を受けない状態で多数のパケットを連続的に伝送して無線リンクの使用効率を高める。前記n-channel SAW HARQ方式ではUEと基地局との間にn個の論理的なチャンネルを設定し、明示的なチャンネル番号でそのチャンネルを識別すると、受信側であるUEは任意の時点で受信したパケットがどのチャンネルに属するパケットであるかをわかることができ、受信順序でパケットを再構成するか、該当パケットをソフトコンバイニングするなど、必要な動作を行える。前記n-channel SAW HARQ方式を図1を参照して具体的に説明する。任意のUE130と任意の基地局115との間に4-channel SAW HARQ方式を適用し、各チャンネルには1から4までの論理的識別子が与えられると仮定する。さらに、前記UE130と基地局115の物理階層には各チャンネルに対応するHARQプロセッサ(以下、“プロセッサ”と称する)を備える。前記基地局115は最初に伝送するコーディングブロックにチャンネル識別子“1”を付加して前記UE130へ伝送する。該当コーディングブロックにエラーが発生すると、前記UE130はチャンネル識別子を通じてチャンネル1に対応するHARQプロセッサ1へコーディングブロックを伝送し、チャンネル1に対する否定的認知(以下、“NACK(Negative ACK)”と称する)信号を前記基地局115へ伝送する。前記基地局115はチャンネル1のコーディングブロックに対するACK信号の到着可否にかかわらず、後続くコーディングブロックをチャンネル2を通じて伝送できる。仮に、後続くコーディングブロックにもエラーが発生すると、前記UE130はそのコーディングブロックも対応するHARQプロセッサへ伝送する。
【0010】
前記基地局115はチャンネル1のコーディングブロックに対するNACK信号を前記UE130から受信すると、チャンネル1へ該当コーディングブロックを再伝送し、前記UE130はそのコーディングブロックのチャンネル識別子を通じてHARQプロセッサ1へ前記コーディングブロックを伝える。HARQプロセッサ1は以前に貯蔵したコーディングブロックと再伝送されたコーディングブロックとをソフトコンバイニングする。このようにn-channel SAW HARQ方式はチャンネル識別子とHARQプロセッサを一対一対応させる方式であって、ACK信号が受信されるまで使用者データの伝送を遅延させず、最初に伝送されたコーディングブロックと再伝送されたコーディングブロックを適宜に対応させうる。
【0011】
かかるHSDPA方式を使用する移動通信システムではパケットデータの再伝送において、UEがエラーの発生したパケットデータに対して基地局に再伝送を要求する。この際、UEは前記再伝送を要求した時点から前記再伝送のために予め設定された時間をT1タイマーを駆動させて待機する。したがって、前記設定時間内で前記基地局から再伝送を要求したパケットデータに対する再伝送分が到着する場合、再び前記T1タイマーをリセットする。これとは異なり、前記設定時間内で前記基地局から再伝送を要求したパケットデータに対する再伝送分が到着しない場合、前記UEは前記TIタイマーをリセットし、リオーダーリングバッファ(Reordering buffer)に受信されているデータを廃棄させる。しかし、前記基地局は前記TIタイマーが待機する設定時間値を把握していないため、前記設定時間経過後にも前記再伝送要求パケットデータに対する再伝送を行う。この場合、前記再伝送分が前記UEで正常的に受信されるとしても廃棄されるため、不必要なパケットデータの再伝送が発生し、これによるシステム伝送資源の浪費が発生するという問題点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、移動通信システムでパケットデータ再伝送待機時間に相応してパケットデータを再伝送する装置及び方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、移動通信システムで不必要なパケットデータの再伝送を防止するパケットデータ再伝送装置及び方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明は、移動通信システムで複合再伝送方式を用いてデータを再伝送する装置において、前記データの再伝送のための最大待機時間を決定して基地局及び使用者端末機へ伝送する無線ネットワーク制御器と、前記最大待機時間を受信し、前記データを使用者端末機へ伝送した後、前記使用者端末機から前記データの再伝送要求を感知すると、前記データを再伝送するとともに、前記最大待機時間を設定し、その後、前記最大待機時間を超過した場合、前記使用者端末機から前記再伝送されたデータの異常受信による前記データの二次再伝送要求を感知すると、前記データの再伝送を禁止する基地局と、前記最大待機時間を受信し、前記基地局から受信したデータにエラーが存在する場合、前記基地局へ前記データに対する再伝送要求を伝送するとともに、前記最大待機時間を設定し、前記再伝送要求による前記データの受信を前記最大待機時間の間のみ待機する前記使用者端末機とを含むことを特徴とする。
【0014】
さらに、前記目的を達成するための本発明は、移動通信システムで複合再伝送方式を用いてデータを再伝送する方法において、無線ネットワーク制御器がデータの再伝送のための最大待機時間を決定して基地局及び使用者端末機へ伝送する過程と、前記基地局は前記最大待機時間を受信し、前記使用者端末機へデータを伝送する過程と、前記使用者端末機は前記最大待機時間を受信し、前記基地局から伝送されたデータを受信してエラーが存在する場合、前記基地局に前記データの再伝送を要求するとともに、前記最大待機時間を設定する過程と、前記基地局は前記使用者端末機から前記データの再伝送要求を感知すると、前記データを前記使用者端末機へ再伝送するとともに、前記最大待機時間を設定する過程と、前記使用者端末機は前記最大待機時間内で前記基地局から再伝送されたデータを受信してエラーが存在する場合、前記データの二次再伝送を要求する過程と、前記最大待機時間を超過した場合、前記基地局は前記使用者端末機から前記データの二次再伝送要求を感知すると、前記データの再伝送を禁止する過程とを含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に参照して詳細に説明する。下記の説明において、本発明の要旨のみを明確にする目的で、関連した公知機能又は構成に関する具体的な説明は省略する。
【0016】
図2は高速順方向パケット接続(HSDPA)方式を使用する移動通信システムのパケットデータ再伝送を概略的に示した図である。図2を参照すれば、基地局(Node B)210は高速順方向物理共通チャンネル(HS-PDSCH:High Speed-Physical Downlink Shared Channel、以下、“HS-PDSCH”と称する)を通じて使用者端末機(UE)220へパケットデータを伝える。図2には前記基地局210が前記UE220へ第1乃至第9パケットデータを伝送する場合を示した。図2に示したように、基地局210はHS-PDSCHを通じてUE220へパケットデータを送信し、前記UE220は前記基地局210から受信されるパケットデータに対する認知(ACK)信号又は否定的認知(NACK)信号を逆方向(UL:Uplink)専用物理制御チャンネル(DPCCH:Dedicated Physical Control Channel、 以下、“DPCCH”と称する)を通じて前記基地局210へ送信する。前記基地局210は前記第1乃至第9パケットデータの各々に伝送シーケンス番号(TSN:transmission sequence number、以下、“TSN”と称する)を割当て、前記UE220は受信されるパケットデータのTSNを検出してどのパケットデータが受信されるかを識別する。前記第1乃至第4パケットデータは、例えば、第1チャンネルを通じて複合再伝送方式(HARQ)を用いて処理されているパケットデータであり、前記第5乃至第9パケットデータは第2チャンネルを通じてHARQ方式を用いて処理されているパケットデータである。より詳しく説明すると、前記第1乃至第4パケットデータは同じバッファで処理されているパケットデータであり、前記第5乃至第9パケットデータは他のバッファで処理されているパケットデータである。このように前記基地局210は第1パケットデータから前記UE220へパケットデータを順次に伝送する。前記UE220は前記基地局210から受信されるパケットデータに対してCRC検査を行って該当受信パケットデータが正常的に受信されるかを検査する。その検査結果、受信パケットデータが正常的に受信される場合、前記UE220は該当パケットデータの正常受信を示すACK信号を基地局へ伝送し、受信パケットデータが正常的に受信されない場合、該当パケットデータの異常受信を示すNACK信号を基地局210へ伝送する。すなわち、図2に示したように、基地局210が第1パケットデータをUE220へ送信すると(参照符号201)、前記UE220は前記第1パケットデータを受信してCRC検査を行う。その結果、前記第1パケットデータが正常的に受信されない場合、前記UE220はNACK信号を前記基地局210へ伝送する(参照符号202)。その後、前記基地局210は前記UE220が伝送したNACK信号を受信して前記第1パケットデータを前記UE220へ再伝送する(参照符号204)。この際、前記基地局210はUE220が異常受信パケットに対する情報を提供しなくても、NACK信号の受信時点に基づいて自分が伝送したパケットのうち、どのパケットが異常受信されたかをわかる。したがって、参照符号204で説明したように、前記第1パケットデータを再伝送することができる。これとは反対に、前記基地局210が第5パケットデータをUE220へ送信した場合(参照符号205)、前記第5パケットデータが正常的に受信されたため、前記UE220は基地局210へACK信号を伝送する(参照符号203)。
【0017】
しかし、前記基地局210から受信されたパケットデータが正常的に受信されない場合、前記UE220は物理階層でCRC検査を通じてNACK信号を前記基地局210へ伝送する。前記UE220は高速媒体接続制御(MAC-hs:Media Access Control-high speed、以下、“MAC-hs”と称する)階層で前記異常受信パケットの次のパケットを受信するまではUE220の自分が備えているタイマーを駆動しない。これを詳細に説明すると、基地局210から同じバッファで伝送された第1パケットデータの異常受信と第2パケットデータの正常受信がMAC-hs階層で感知されると、UE220は前記第1パケットデータに対する異常受信を認知してUE220の自分が備えているタイマーを駆動させて所定の設定待機時間の間に前記異常受信パケットデータに対する再伝送を待機する。前記UE220は自分が備えているタイマーを駆動させ、正常受信パケットに対してはリオーダーリングバッファにバッファリングし、異常受信パケットに対する再伝送を待機する。
【0018】
上述したように、前記UE220は基地局210の同じリオーダーリングバッファから受信されるパケットは同じリオーダーリングバッファに、他のリオーダーリングバッファから受信されるパケットは他のリオーダーリングバッファに割当てる。ここで、前記UE220は前記リオーダーリングバッファを割当てる度ごとに、前記リオーダーリングバッファ別にT1タイマーを割当て、前記T1タイマーが設定されている設定待機時間を待機完了すると、前記UE220は前記リオーダーリングバッファにバッファリングされているパケットデータを上位階層へ伝える。例えば、TSN#1に該当するパケットデータが受信されない状態でTSN#2のパケットデータが受信される場合、前記UE220はリオーダーリングバッファを割当てて前記TSN#2のパケットデータをバッファリングするとともに、前記リオーダーリングバッファにT1タイマーを割当てて駆動を開始する。前記T1タイマーが前記T1タイマーに設定されている設定待機時間を待機完了するまで前記TSN#1のパケットデータが受信されない場合、前記UE220は前記TSN#2とその後に順次に到着するすべてのパケットデータを上位階層へ伝える。このように前記リオーダーリングバッファにバッファリングされているパケットデータのすべてが上位階層へ伝えられると、前記T1タイマはリセットされる。これとは反対に、前記T1タイマーが前記設定待機時間を完了するまえに前記TSN#1に該当するパケットデータの再伝送分が受信される場合、前記UE220は前記再伝送されたTSN#1のパケットデータ、前記TSN#2のパケットデータ及びその後に順次に到着するすべてのパケットデータを上位階層へ伝え、前記T1タイマーはリセットされる。このように正常的に受信できないパケットデータが発生する場合、連続的にこのようなバッファリング及び待機動作が反復される。
【0019】
ところが、前記T1タイマーが設定待機時間を待機する間に前記TSN#1のパケットデータの以後に受信されたパケットデータのうち、TSN#4のパケットデータが正常的に受信されない場合、前記UE220は以前に前記TSN#1のパケットデータに割当てられたT1タイマーを続けて駆動させ、前記設定待機時間内で前記TSN#1のパケットデータが到達すると、TSN#4のパケットデータの再伝送待機のためにT1タイマーをリセットして再び前記設定待機時間を待機する。これとは反対に、以前に前記TSN#1のパケットデータに割当てられたT1タイマーを続けて駆動させ、前記設定待機時間内で前記TSN#1のパケットデータが到達しないと、前記UE220はその時点まで到着した前記TSN#2、TSN#3のパケットデータをそのまま上位階層へ伝送し、前記TSN#4のパケットデータに対してはT1タイマーを再び駆動させる。一方、前記T1タイマーの待機時間を示すT1値は前記基地局210がUE220に知らせることもできる。しかし、前記T1値を基地局210が識別できない場合、上述したように、UE220が該当パケットデータ、すなわち、TSN#1のパケットデータに対するすべての処理過程の終了にもかかわらず、前記基地局210は前記TSN#1のパケットデータを前記UE220へ連続的に送信する場合が発生する。しかし、前記T1値の最大時間以後に前記UE220に到達するTSN#1のパケットデータは正常的に受信されるとしても、前記UE220には不必要なパケットデータとなる。したがって、前記UE220は前記TSN#1のパケットデータを廃棄する。すなわち、前記T1値の経過後に基地局210が前記TSN#1のパケットデータを再伝送することは無意味になるという問題点がある。
【0020】
図3は本発明の実施例における機能を行うための基地局側のMAC-hs階層制御器の構造を示した図である。図3を参照すれば、MAC-hs階層制御器330はHARQ制御器/優先順位キュー制御器(HARQ controller/Priority queue controller、以下、“HPC”と称する)340、スケジューラ/優先順位処理器(Scheduler/Priority Handler、以下、“SPH”と称する)350及び構成制御器(CC:Configuration Controller、以下、“CC”と称する)360で構成される。ここで、前記HPC340とSPH350はUEが任意のパケットデータに対してエラーが発生した場合、再伝送を待機するUE側のT1タイマーの設定待機時間値T1を有する基地局側のT1タイマー(図示せず)を備える。前記HPC340はUEが伝送する第2専用物理チャンネル(Secondary DPCH、以下、“Secondary DPCH”と称する)を通じて前記基地局が送信した任意のチャンネル信号に対するACK/NACK信号を受信すると(参照符号301)、HARQ再伝送バッファ(図示せず)にバッファリングされているコーディングブロックの除去を命令する。すなわち、前記HPC340は任意のチャンネルxに対するACK信号を受信すると、前記チャンネルxに割当てられているHARQ再伝送バッファにバッファリングされているコーディングブロックの除去を命令する(参照符号316)。これとは反対に、前記チャンネルxに対するNACK信号を受信すると、前記HPC340は前記チャンネルxを通じて伝送されたパケットデータに対する再伝送の必要性をSPH350に通告する(参照符号314)。前記チャンネルxを通じて伝送されたパケットデータに対する再伝送の必要性によって、上述したように、UE側で前記チャンネルxを通じて伝送されたパケットデータにエラーが発生する場合に待機する設定時間T1値を有するT1タイマーの駆動を開始する。ここで、前記T1タイマーは0から待機可能な最大値である設定待機時間値T1まで伝送時区間(TTI:Transmission Time Interval、以下、“TTI”と称する)の単位で増加する。もちろん、前記T1タイマーは時間の単位で増加することもできるが、本発明ではTTIの単位で増加する場合を例示する。
【0021】
さらに、前記HPC340はSPH350から他のパケットデータの伝送に影響を及ぼさない時点で前記エラーの発生したパケットデータ、すなわち、使用者データの再伝送命令を受信すると(参照符号315)、前記HARQ再伝送バッファ又は優先順位キューに該当するパケットデータの再伝送命令を伝える(参照符号316,317)。同時に、前記HPC340は前記再伝送パケットデータを処理するHARQチャンネル番号情報、RV情報及び新規データ指示子(NDI:New Data Indicator、以下、“NDI”と称する)情報を高速共通制御チャンネル(HS-SCCH:High Speed-Shared Control Channel、以下、“HS-SCCH”と称する)送信機(図示せず)へ伝える(参照符号318)。ここで、前記RV情報は再伝送されるパケットデータが何番目の再伝送パケットデータであるかを示すための情報である。例えば、最初伝送がRV1、再伝送がRV2、その次の再伝送がRV3などに区分される。受信側は前記RV情報を用いて最初伝送分と再伝送分を正確に結合することができる。さらに、前記NDI情報は現在伝送されるパケットデータが新たなパケットデータ又は再伝送されるパケットデータであるかを示す情報である。例えば、前記NDI情報が0である場合は新たなパケットデータの伝送を示し、前記NDI情報が1である場合は再伝送されるパケットデータの伝送を示す。
【0022】
一方、前記SPH350は前記secondary DPCHを通じて伝送されるチャンネル品質報告(CQR:Channel Quality Report、以下、“CQR”と称する)を受信し(ステップ302)、前記優先順位キューからバッファ状態を受信し(参照符号303)、 前記HPC340から該当パケットデータに対する再伝送可否を受信して次のTTIでHS-PDSCHを通じてパケットデータを伝送する優先順位キューを決定する。さらに、前記SPH350は前記HS-PDSCHの伝送時に適用する変調方式(MS:Modulation scheme、以下、“MS”と称する)情報、HS-PDSCHチャンネル化コード情報(以下、“code info”と称する)及び前記HS-PDSCHを通じて伝送するパケットデータの量、すなわち、トランスポートブロックサイズ(TBS:Transport Block Size、以下、“TBS”と称する)情報のような制御情報を決定する。前記決定したMS情報、TBS情報、code info及び前記MS情報、TBS情報及びcode infoが伝送されるHS-SCCHを示すHS-SCCHの論理的識別子、すなわち、HS-SCCH IDを前記HS-SCCH送信機へ伝える(参照符号308,309,310,320)。前記HS-SCCH送信機は前記HS-SCCH IDを有するHS-SCCHを通じて前記MS情報、TBS情報及びcode infoを送信して該当UEが受信するように制御する。さらに、前記SPH350はパケットデータを伝送する優先順位キュー又はHARQ再伝送バッファの識別子とTBS情報を前記HPC340へ伝える(参照符号315)。前記TBS情報は6ビット情報であるTBSインデックスなどで表現されうるが、本発明ではその詳細な説明を省略する。
【0023】
次に、前記CC360はNBAP(Node B Application Part、以下、“NBAP”と称する)階層から構成情報を受信して(参照符号312)MAC-hs階層と物理階層を構成する。ここで、前記構成情報とはHARQプロセスの設定、HARQ再伝送バッファの割当て及び優先順位キュー構成などに必要な情報と前記HS-SCCH送信のために必要な制御情報をいう。前記CC360は前記HS-SCCH送信関連制御情報と前記制御情報が伝送されるHS-SCCH IDを前記NBAP階層及びHS-SCCH送信機へ伝える(参照符号319、311)。さらに、前記CC360は前記NBAP階層から入力される前記構成情報のうち、UE識別子をHS-SCCH送信機へ伝送し(参照符号311)、前記NBAP階層から入力される前記構成情報のうち、前記UEが受信可能なHS-PDSCH用の直交可変拡散係数(OVSF:Orthogonal Variable Spreading Factor、以下、“OVSF”と称する)コードの個数情報を前記SPH350へ伝える(参照符号313)。
【0024】
特に、本発明はパケットデータの再伝送のためのスケジューリングをUE側のT1タイマーとともに基地局に新たに一つのタイマーを設定して前記UEから受信する任意のパケットデータの正常受信可否に応じて駆動されるように制御することにより、効率的なパケットデータの伝送を可能にする。ここで、前記基地局に具現されるタイマーも前記T1タイマーが待機する設定待機時間値T1と同じ設定待機時間を待機する。したがって、前記SPH350及びHPC340は任意の再伝送パケットデータに対して前記新たなT1タイマーを駆動した後、前記設定待機時間値T1に至ると、前記任意の再伝送パケットデータに対する再伝送動作を中止して不必要なパケットデータの再伝送動作を取り除く。以下、説明の便宜上、前記設定待機時間値T1を待機するT1カウンターのうち、UEに備えられているT1カウンターを“UE側のT1カウンター”と称し、基地局に備えられているT1カウンターを“基地局側のT1カウンター”と称する。
【0025】
ここで、前記T1タイマーのパケットデータ再伝送待機によるパケットデータ再伝送過程を図4を参照して説明する。図4は本発明の実施例によるパケットデータ再伝送過程を概略的に示した信号流れ図である。図4を参照すれば、無線ネットワーク制御器(RNC:Radio Network Controller、以下、“RCN”と称する)430は基地局420へ無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージのようなNBAPメッセージを通じて基地局側のT1カウンターがパケットデータ再伝送のために待機する最大待機時間値である“T1_max”を伝送する(ステップ401)。ここで、前記無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージにはパケットデータを伝送する無線リンク、例えば、HS-PDSCHに適用されるcode info情報及びスクランブルコード(scrambling code)情報などが含まれている。前記RNC430はUE410に一つのリオーダーリングバッファが生成される場合は前記一つのリオーダーリングバッファに割当てられる最大待機時間値T1_maxのみ基地局420へ伝送するが、前記UE410に多数のリオーダーリングバッファが生成される場合は前記多数のリオーダーリングバッファに割当てられるT1_maxのすべてを前記基地局420へ伝送すべきである。すなわち、前記最大待機時間値T1_maxはリオーダーリングバッファ別に伝送され、前記最大待機時間値T1_maxは前記RNC430により決定されて前記基地局420へ伝送される。
【0026】
ここで、前記RNC420がリオーダーリングバッファに応じて前記最大待機時間値T1_maxを決定する過程を説明すると、次の通りである。
【0027】
まず、前記RNC430はリオーダーリングバッファに応じてT1タイマー待機時間の最大待機時間値T1_maxを決定するとき、前記リオーダーリングバッファの各々にバッファリングされるパケットデータの種類に応じて決定する。すなわち、前記リオーダーリングバッファにバッファリングされるパケットデータの種類が高速伝送を要求する場合、前記RNC430は前記最大待機時間値T1_maxを比較的小さい値を有するように決定する。これとは反対に、前記リオーダーリングバッファにバッファリングされるパケットデータの種類が高速伝送よりは正確な伝送を要求する場合、前記RNC430は前記最大待機時間値T1_maxを比較的大きい値を有するように決定する。例えば、パケットデータの種類1がinteractiveデータであり、パケットデータの種類2がbackgroundデータである場合、前記RNC430は前記interactiveデータがバッファリングされるリオーダーリングバッファの最大待機時間値T1_maxを前記backgroundデータがバッファリングされるリオーダーリングバッファの最大待機時間値T1_maxより大きく設定する。ここで、UMTSトラフィッククラス(traffic class)はConversational class、Streaming class、Interactive class及びbackground classに分類される。前記Conversational classは動映像のような実時間大容量高速データに割当てられるクラスであり、Streaming classはVOD(video on demand)のようなデータに割当てられるクラスであり、Interactive classはWEBサービスのようなデータに割当てられるクラスであり、background classは最下位のクラスとしてUMTSトラフィッククラスのうち、最も優先順位が低い。すなわち、前記interactiveデータサービスを受信しようとするUEが前記backgroundデータサービスより即刻的な情報を得るためである。
【0028】
さらに、上述した一例では伝送するパケットデータの種類に応じて前記RNC430が最大待機時間値T1_maxを決定する場合を説明したが、パケットデータの種類のみならず、パケットデータの優先順位に応じて最大待機時間値T1_maxを決定することもできる。すなわち、前記リオーダーリングバッファにバッファリングされるパケットデータの優先順位が比較的高い優先順位を有する場合、前記RNC430は前記最大待機時間値T1_maxを比較的小さい値を有するように決定する。これとは反対に、前記リオーダーリングバッファにバッファリングされるパケットデータの優先順位が比較的低い優先順位を有する場合、前記RNC430は前記最大待機時間値T1_maxを比較的大きい値を有するように決定する。このように優先順位が低くなるほど、前記最大待機時間値T1_maxを比較的大きい値を有するように決定することは、優先順位の低いパケットデータの場合、前記最大待機時間値T1_maxを比較的小さい値を有するように決定すると、優先順位の高い他のパケットデータの伝送により再伝送時点が遅延されるからである。この場合、UE側はT1タイマーの待機時間内でエラーの発生したパケットデータに対する再伝送分が到着せず、前記待機時間以後に再伝送分が到着するため、前記待機時間以後に到着した再伝送分を廃棄する。さらに、再伝送の優先順位が最初伝送の優先順位にかかわらず、比較的高い優先順位に再調整される場合、前記最大待機時間値T1_maxは最初伝送の優先順位にかかわらず、決定される。また、前記最大待機時間値T1_maxは前記UMTSトラフィッククラス当たり許容された最大遅延時間値T0より小さい値に決定されるべきである。ここで、前記最大遅延時間値T0は前記UMTSトラフィッククラス当たり予め決定されている値をいい、特定のトラフィッククラスでデータ伝送遅延を待機できる最大時間値を示す。したがって、前記最大待機時間値T1_maxは各トラフィッククラスの適宜なサービス品質を維持するように前記最大遅延時間値T0より小さい値に決定されるべきである。例えば、リオーダーリングバッファにバッファリングされるパケットデータが前記Streaming classに該当するデータである場合、前記RNC430は最大待機時間値T1_maxを前記Streaming classに設定されている最大遅延値T0より小さい値に決定する。
【0029】
さらに、前記最大待機時間値T1_maxは無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージを通じて伝えられる多数の情報のうち、HS-DSCH周波数分割多重(FDD:Frequency Division Duplex、以下、“FDD”と称する)情報に含まれて伝送されるが、下記の表1にHS-DSCH FDD情報の構造を示した。
【表1】
【0030】
表1に示したように、既存のHS-DSCH FDD情報に前記最大待機時間値T1_maxをさらに含ませる。
【0031】
ここで、前記HS-DSCH FDD情報を説明すると次の通りである。まず、前記HS-DSCH FDD情報は3種のHS-DSCH MAC階層で専用チャンネルを管理するための情報を含む。前記3種の情報は(1)HS-DSCH MAC-d(dedicated)流れ情報(HS-DSCH MAC-d Flow Specific Information)、(2)UE性能情報(UE Capabilities information)及び(3)HARQ関連メモリ割当て情報(HARQ memory partitioning)を含む。前記最大待機時間値T1_maxは前記HS-DSCH MAC-d流れ情報のうち、優先順位キュー情報(Priority Queue Information)に含まれる。さらに、前記HS-DSCH FDD情報のレンジ(range)バウンド情報は下記の表2に示した通りである。
【表2】
【0032】
このように前記無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージを受信した前記基地局420は前記無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージに含まれている前記最大待機時間値T1_maxを検出して前記基地局420が備えているリオーダーリングバッファに応じて前記最大待機時間値T1_maxを設定した後、前記RNC430へ前記無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージに対する応答メッセージである無線リンクセットアップ応答メッセージ又は無線リンク再構成応答メッセージを送信する(ステップ402)。その後、前記基地局420はUEから受信されるNACK信号による再伝送時にリオーダーリングバッファの待機時間を前記受信した最大待機時間値T1_maxで管理する。すなわち、前記基地局420は前記無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージに含まれている情報を用いてMAC-hs階層と物理階層などを構成する。すなわち、前記基地局420はHARQプロセスの設定、HARQ再伝送バッファの割当て及び優先順位キューの構成などのような動作を行う。
【0033】
前記基地局420から前記無線リンクセットアップ応答メッセージ又は無線リンク再構成応答メッセージを受信したRNC430はUE410へ無線資源制御(RRC:Radio Resource Control、以下、“RRC”と称する)メッセージのうち、任意の一つのRRCメッセージ、例えば、無線ベアラーセットアップ要求メッセージ又は無線ベアラー再構成要求メッセージを用いて前記決定した最大時間値T1_maxを伝送する(ステップ403)。ここで、前記最大時間値T1_maxは表1で説明したように、T1_max情報を通じて伝送される。前記UE410は前記RRCメッセージを受信し、前記RRCメッセージに含まれている最大待機時間値T1_maxを検出して前記UE410が備えているリオーダーリングバッファの待機時間を前記最大待機時間値T1_maxで管理する。その後、前記UE410は前記RNC430へ前記無線ベアラーセットアップ要求メッセージ又は無線ベアラー再構成要求メッセージに対する応答メッセージ、すなわち、無線ベアラーセットアップ応答メッセージ又は無線ベアラー再構成応答メッセージを伝送する(ステップ404)。このように前記基地局420とUE410との無線リンク及び無線ベアラーセットアップ又は再構成が完了されると、前記基地局420とUE410との通信が始まる。したがって、前記基地局420は前記UE410からエラーの発生したパケットデータに対するNACK信号が受信されると、HARQ動作を通じて前記エラーの発生したパケットデータに対する再伝送を行う。ここで、前記再伝送は前記最大待機時間値T1_maxの間のみ行われて不必要な再伝送を取り除く。
【0034】
次に、基地局420のパケットデータ再伝送動作を図5を参照して説明する。図5は本発明の実施例による基地局のHARQ動作過程を示した順序図である。本発明の実施例による基地局420のHARQ動作は二種の方法に分けられるが、まず、その第1の方法について説明する。
【0035】
図5を参照すれば、ステップ511で基地局420はTSNが任意の一連番号(SN:Serial Number、以下、“SN”と称する)を有するパケットデータをUE410へ送信した後、ステップ513へ進行する。ここで、前記SNについて説明すると次の通りである。まず、上位階層から伝えられた使用者データを無線リンク制御(RLC:Radio Link Control、以下、“RLC”と称する)階層からMAC階層へ伝えるとき、前記使用者データの量が前記RLC階層とMAC階層との間の伝送単位であるプロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit、以下、“PDU”と称する)を超過する場合、前記RLC階層は前記使用者データを前記PDUの単位で分割する。その後、前記使用者データは多数のPDUに分割されるが、前記多数のPDUの一連順序を示すものがSNである。したがって、前記RLC階層は前記分割されたPDUの各々に該当SNを有するヘッダーを含ませてRLC-PDUを生成する。さらに、前記基地局420は前記SNを有するパケットデータ、すなわち、RLC-PDUを前記UE410へ送信するとともに、前記パケットデータをリオーダーリングバッファにバッファリングする。ステップ513で前記基地局420は前記SNを有するパケットデータに対するUE410の応答信号、すなわち、ACK信号又はNACK信号の受信を待機して前記UE410から応答信号が受信されると、ステップ515へ進行する。ステップ515で前記基地局420は前記UE410から受信された前記SNを有するパケットデータに対する応答信号がNACK信号であるかを検査する。その検査結果、前記受信された応答信号がNACK信号でない場合、すなわち、ACK信号の場合、前記基地局420は前記SNを有するパケットデータがUE410で正常的に受信されたと判断し、ステップ517へ進行する。ステップ517で前記基地局420は前記T1タイマーをリセットした後、ステップ519へ進行する。
【0036】
一方、ステップ515での検査結果、前記UE410から受信された応答信号がNACK信号である場合、前記基地局420はステップ521へ進行する。ステップ521で前記基地局420は前記SNを有するパケットデータをUE410が正常受信に失敗したため、再び前記SNを有するパケットデータの再伝送を判断して前記リオーダーリングバッファにバッファリングされている前記SNを有するパケットデータを前記UE410へ再伝送した後、ステップ523へ進行する。ステップ523で前記基地局420は前記基地局側のT1タイマーの駆動を開始した後、ステップ525へ進行する。ここで、前記基地局420は基地局制御器430から受信された最大待機時間値T1_maxを適用して前記パケットデータ再伝送のための基地局側のT1タイマーの駆動を開始する。その後、前記基地局420はステップ525で再び前記SNを有する再伝送されたパケットデータに対する応答信号を前記UE410から受信待機し、ステップ527へ進行する。ステップ527で前記基地局420は現在基地局側のT1タイマーの待機時間が前記最大待機時間値T1_maxより小さいかを検査する。その検査結果、現在基地局側のT1タイマーの待機時間が前記最大待機時間値T1_maxより小さくない場合、すなわち、現在基地局側のT1タイマーの待機時間が前記最大待機時間値T1_maxより大きい場合、前記基地局420はステップ519へ進行する。
【0037】
ステップ519で前記基地局420は前記基地局側のT1タイマーの待機時間が既に前記最大待機時間値T1_maxに到達したため、前記リオーダーリングバッファにバッファリングされている前記SNを有するパケットデータを廃棄させ、前記SN値を次のSN値、すなわち、1が増加した値にアップデートした後、ステップ529へ進行する(SN=SN+1)。ステップ529で前記基地局420は前記1が増加したSN値と同じTSNを有するパケットデータを前記UE410へ送信してから終了する。ここで、前記基地局420は前記新たなパケットデータを伝送するため、新たなデータを示す情報を前記ヘッダーに含ませ、前記以前のSN値を有するパケットデータがそれ以上伝送されないことを知らせる。一方、ステップ527での検査結果、前記基地局側のT1タイマーの待機時間が最大待機時間値T1_maxより小さい場合、前記基地局420はステップ531へ進行する。ステップ531で前記基地局420は前記UE410が無応答状態であるかを検査する。その検査結果、前記UE410が無応答状態である場合、前記基地局420はステップ533へ進行して前記基地局側のT1タイマーが待機した時間値を1増加させた値に設定した後、ステップ525へ戻る。さらに、ステップ531での検査結果、前記UE410が無応答状態でない場合、前記基地局420はステップ515へ戻ってUE410から前記再伝送されたパケットデータに対する応答信号を受信して該当動作を行う。
【0038】
ここで、前記基地局側のT1タイマーが前記最大待機時間値T1_maxを待機するまえに前記再伝送されたパケットデータに対してACK信号が受信されるか、又は他のパケットデータに対してNACK信号が受信されると、前記基地局420は前記基地局側のT1タイマーの再駆動を開始する。
【0039】
次に、第2の方法による基地局420のHARQ動作を説明する。
前記基地局420はNACK信号の受信後に次のACK信号を受信する場合、T1タイマーの駆動を開始する。前記基地局420は一つのリオーダーリングバッファで順次にTSNを割当てて該当パケットデータをUE410へ伝送し、TSNに対してNACK信号の受信後に次のTSNを有するパケットデータに対して1番目のACK信号が受信された場合、基地局側のT1タイマーの駆動を開始する。前記基地局側のT1タイマーが前記最大待機時間値T1_maxに到達する前に前記ACK信号を受信したパケットデータより小さいTSNを有するパケットデータに対するNACK信号を受信したすべてのパケットデータに対する再伝送を行い、すべてのデータに対してACK信号を受信する場合、前記基地局側のT1タイマーの駆動を終了する。前記基地局側のT1タイマーの駆動開始後に前記基地局側のT1タイマーの駆動終了前に前記ACK信号を受信したデータより小さいTSNを有するNACK信号を受信したすべてのパケットデータに対してACK信号が受信される場合と、前記該当リオーダーリングバッファに他のパケットデータがNACK信号を受信してACK信号を待機し、前記NACK信号を受信したデータの以後にACK信号を受信したデータが存在する場合、前記T1タイマーの駆動を再開する。
【0040】
次に、本発明の第2実施例を図6を参照して説明する。本実施例では、二つの連続データパケットのうち、第1データパケットPacket#1に対してNACK信号が受信され、第2データパケットPacket#2に対してはACK信号が受信されるという仮定下でT1タイマーの駆動及び中止方法を説明する。図6を参照すれば、前記第1データパケットPacket#1に対してACK信号が受信されるかを検査する(ステップ610)。前記第1データパケットPacket#1に対してNACK信号が受信されると、ACK信号が次のデータパケットPacket#2に対して受信されるかを検査する(ステップ620)。前記Packet#2に対してNACK信号が受信されると、Packet#2に後続くデータパケットに対してACK信号が受信されるかを検査して該当T1タイマーを開始させる。しかし、前記Packet#2に対してACK信号が受信されると、T1タイマーを駆動する(ステップ630)。その後、Packet#1に対してNACK信号が受信される場合は前記Packet#1が正常的に受信されないことを示す。この場合、前記Packet#1の再伝送を要求する(ステップ640)。その後、前記再伝送が要求されたパケットPacket#1に対してACK信号が受信されるかを検査する(ステップ650)。前記再伝送が要求されたPacket#1に対してACK信号が受信されると、T1タイマーを終了する(ステップ660)。しかし、ステップ650で前記再伝送が要求されたPacket#1に対してNACK信号が受信されると、ステップ630で駆動されたT1タイマーの値がT1_max値を超過するかを検査する(ステップ670)。前記T1タイマーの値がT1_max値を超過しなければ、Packet#1の再伝送を要求する(ステップ640)。しかし、前記T1タイマーの値がT1_max値を超過すると、T1タイマーは終了される(ステップ680)。
【0041】
例えば、基地局420がTSN#1パケットに対してNACK信号を受信し、次のTSN#2パケットに対してはACK信号を受信すると、基地局420はTSN#2パケットのACK信号を受信した時点でT1タイマーを駆動する。基地局420はT1タイマーがT1_maxに至るまでは前記TSN#1パケットに対する再伝送を行い、これに対するACK信号を待機する。仮に、T1タイマーがT1_maxの間に前記UE410から前記TSN#1パケットの正常受信に対するACK信号を受信すると、T1タイマーはリセットされる。仮に、T1タイマーの駆動時に前記TSN#1パケットデータの再伝送に対する正常受信を示すACK信号を受信しない状態でTSN#3パケットに対してNACK信号を受信し、TSN#4パケットに対してはACK信号を受信すると、T1タイマーはTSN#1パケットデータの再伝送に対する受信のためにT1タイマーを動作させ、T1タイマーがT1_max時間まで駆動する間に前記TSN#1パケットに対するACK信号を受信すると、前記正常受信に失敗したTSN#3パケットデータに対するT1タイマーを駆動する。これとは反対に、前記TSN#1パケットデータに対するACK信号受信のために駆動したT1タイマーがT1_maxまでも前記TSN#1パケットデータの正常受信を示すACK信号を受信しなければ、基地局420は前記TSN#1パケットデータを廃棄させ、前記TSN#3パケットデータが正常的に受信されるまで再伝送を行うためのT1タイマーを駆動させる。これは前記UEと再伝送動作において同期を合わせて動作するため、不必要なパケットの伝送を防止し、再伝送動作を効率的に行える。さらに、本発明の第1実施例でのように基地局がNACK信号を受信したとき、T1タイマーを動作させると、具現が容易であるという長所もある。その上、前記実施例の両方とも再伝送過程において不必要なパケットの伝送を防止することができる。図3に示したHARQ制御器340又はスケジューラ350の制御に応じてT1タイマーを動作させることもできる。
【0042】
さらに、上述した第1の方法で説明したように、前記基地局側のT1タイマーが最大待機時間値T1_maxを待機完了するか、新たにリセットされる場合は新たなパケットデータを伝送することを示すため、基地局420は新たなデータを示す情報を前記ヘッダーに含ませ、前記以前のSN値を有するパケットデータがそれ以上伝送されないことをUE410に知らせる。
【0043】
【発明の効果】
上述した本発明は、高速順方向パケット接続方式を使用する移動通信システムで基地局とUEの両方にパケットデータ再伝送のためのタイマー、すなわち、T1タイマーを同じ待機時間の間、待機させることにより、不必要なパケットデータの再伝送を取り除く。このように不必要なパケットデータの再伝送を取り除くことにより、伝送ロードを低減し、システムの性能を向上させる。
【0044】
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施例について説明したが、本発明の範囲を逸脱しない限り、各種の変形が可能なのは明らかである。したがって、本発明の範囲は前記実施例に限るものでなく、特許請求の範囲のみならず、この特許請求の範囲と均等なものにより定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的な移動通信システムの構造を概略的に示した図である。
【図2】 高速順方向パケット接続方式を使用する移動通信システムのパケットデータ再伝送を概略的に示した図である。
【図3】 本発明の実施例における機能を行うための基地局側の高速媒体接続制御階層制御器の構造を示した図である。
【図4】 本発明の実施例によるパケットデータ再伝送過程を概略的に示した信号流れ図である。
【図5】 本発明の実施例による基地局のHARQ動作過程を示した順序図である。
【図6】 本発明の第2実施例による基地局のHARQ動作過程を示した順序図である。
【符号の説明】
100……コアネットワーク
111,112……無線ネットワーク制御器
113,114,115,116……基地局
130……使用者端末機
【発明の属する技術分野】
本発明は高速順方向パケット接続方式を使用する移動通信システムに係り、特に、エラーの発生したパケットデータを再伝送する装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図1は一般的な移動通信システムの構造を概略的に示した図である。前記移動通信システムはUMTS(Universal Mobile Terrestrial System)移動通信システムであって、コアネットワーク(CN:Core Network、以下、“CN”という)100、複数の無線ネットワークサブシステム(RNS:Radio Network Subsystem、以下、“RNS”という)110,120及び使用者端末機(UE:User Equipment、以下、“UE”という)130で構成される。前記RNS110,120は無線ネットワーク制御器(RNC:Radio Network Controller、以下、“RNC”という)及び複数の基地局(Node B)で構成される。例えば、前記RNS110は前記RNC111、基地局113,115からなり、前記RNS120は前記RNC112、基地局114,116からなる。前記RNCはその動作に応じてServing RNC(以下、“SRNC”と称する)又はDrift RNC(以下、“DRNC”と称する)又はControlling RNC(以下、“CRNC”と称する)に分類される。前記SRNCは各UEの情報を管理し、前記CN100とのデータ伝送を制御するRNCであり、前記DRNCはUEのデータが前記SRNCでない他のRNCを通じて送受信される場合、前記他のRNCとなる。前記CRNCは基地局の各々を制御するRNCである。図1において、前記UE130の情報をRNC111が管理していると、前記RNC111は前記UE130に対するSRNCとして動作し、前記UE130が移動してUE130のデータが前記RNC112を通じて送受信されると、前記RNC112は前記UE130に対するDRNCとなり、前記UE130と通信している基地局113を制御するRNC111は前記基地局113のCRNCとなる。
【0003】
図1を参照してUMTS移動通信システムの概略的な構造を説明した。次に、高速順方向パケット接続(HSDPA:High Speed Downlink Packet Access、以下、“HSDPA”と称する)方式を使用する移動通信システムについて説明する。
【0004】
一般に、前記HSDPA方式はUMTS通信システムで順方向高速パケットデータ伝送を支援するための順方向データチャンネルである高速順方向共通チャンネル(HS-DSCH:High Speed-Downlink Shared Channel、以下、“HS-DSCH”と称する)とこれに関連する制御チャンネルを含むデータ伝送方式を総称する。前記HSDPA方式を支援するために適応的変調及びコーディング(AMC:Adaptive Modulation and Coding、以下、“AMC”と称する)方式と複合再伝送(HARQ:Hybrid Automatic Retransmission Request、以下、“HARQ”と称する)方式が提案された。一般に前記HSDPA方式を使用する移動通信システムで一つのUEに割当て可能な直交可変拡散係数(OVSF:Orthogonal Variable Spreading Factor、以下、“OVSF”と称する)コードの最大個数は15であり、前記変調方式としてはチャンネルの状況に応じてQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)、16QAM(Quadrature Amplitude Modulation)及び64QAMが適応的に選択される。下記の説明では説明の便宜上、前記HSDPA方式を使用する通信システムを“HSDPA通信システム”と称する。さらに、エラーの発生したデータに対して、UEと基地局との間で再伝送が行われ、再伝送されたデータをソフトコンバイニング(soft combining)することにより、全体的な通信効率を向上させる。すなわち、前記エラーの発生したデータに対して再伝送されたデータをソフトコンバイニングする方式が前記HARQ方式であり、その一例としてチャンネル停止-待機混和自動再伝送方式(n-channel SAW HARQ:n-channel Stop And Wait HARQ、以下、“n-channel SAW HARQ”と称する)について説明する。
【0005】
通常的な再伝送(ARQ:Automatic Retransmission Request、以下、“ARQ”と称する)方式では、UEとRNCとの間で認知(Acknowledgement、以下、“ACK”と称する)信号と再伝送パケットデータとの交換が行われた。しかし、前記HARQ方式は前記ARQ方式の伝送効率を高めるために、次の二種の方案を新たに適用した。その第一の方案はUEと基地局との間での再伝送要求及び応答を行うことであり、第二の方案はエラーの発生したデータを一時的に貯蔵した後、該当データの再伝送データと結合して伝送することである。さらに、前記HSDPA方式では、前記UEと基地局の媒体接続制御(MAC:Media Access Control、以下、“MAC”と称する)HS-DSCHとの間でACK信号と再伝送パケットデータとが交換される。また、前記HSDPA方式ではn個の論理的なチャンネルを構成してACK信号を受けない状態で多数のパケットデータを伝送できる前記n-channel SAW HARQ方式を導入した。前記SAW ARQ方式の場合、以前のパケットデータに対するACK信号を受信しなければ、次のパケットデータを伝送することができない。
【0006】
したがって、以前のパケットデータに対するACK信号を受信した後、次のパケットデータを伝送するため、前記SAW ARQ方式はパケットデータの現在伝送が可能なのにもかかわらず、ACK信号を待機すべき場合が発生するという短所を有する。前記n-channel SAW HARQ方式では前記以前のパケットデータに対するACK信号を受けない状態で多数のパケットデータを連続的に伝送してチャンネルの使用効率を高める。すなわち、UEと基地局との間にn個の論理的なチャンネルを設定し、特定時間又はチャンネル番号で前記n個のチャンネルの各々を識別できると、パケットデータを受信する前記UEは任意の時点で受信したパケットデータがどのチャンネルを通じて伝送されたパケットデータであるかをわかることができ、受信順序でパケットデータを再構成するか、該当パケットデータをソフトコンバイニングするなど、必要な動作を行える。
【0007】
より詳しくは、前記n-channel SAW HARQ方式はSAW ARQ方式に比べてその効率を増大させるために、次のような二種の方式を導入した。その第一の方式は受信側でエラーの発生したデータを一時的に貯蔵した後、該当データの再伝送分とソフトコンバイニングしてエラー発生確率を低める方式である。ここで、前記ソフトコンバイニング方式にはチェースコンバイニング(CC:Chase Combining、以下、“CC”と称する)方式と重複分増加(IR:Incremental Redundancy、 以下、“IR”と称する)方式の二種の方式が存在する。まず、前記CC方式では送信側が最初伝送と再伝送に同じフォーマットを使用する。最初伝送時にm個のシンボルが一つのコーディングブロックを通じて伝送されると、再伝送時にも同じm個のシンボルが一つのコーディングブロックを通じて伝送される。ここで、前記コーディングブロックは一つの伝送時区間(TTI:Transmission Time Interval、以下、“TTI”と称する)で伝送される使用者データを示す。すなわち、最初伝送と再伝送に同じコーディングレート(coding rate)が適用されてデータが伝送される。したがって、受信側は最初に伝送されたコーディングブロックと再伝送されたコーディングブロックとを結合し、前記結合されたコーディングブロックを用いてCRC(Cyclic Redundancy Check)演算を行ってそのエラー発生可否を確認する。
【0008】
次に、前記IR方式では最初伝送と再伝送に相異なるフォーマットを使用する。例えば、nビットの使用者データがチャンネルコーディングを通じてm個のシンボルに生成されると、送信側は最初伝送時に前記m個のシンボルのうち、一部のシンボルのみを伝送し、再伝送時に順次で残余シンボルを伝送する。すなわち、最初伝送と再伝送のコーディングレートを相違にしてデータを伝送する。したがって、受信側は最初に伝送されたコーディングブロックの残余部分に再伝送されたコーディングブロックを付加してコーディングレートの高いコーディングブロックを構成した後、エラー訂正を行う。前記IR方式では前記最初伝送と各々の再伝送分はRV(Redundancy Version、以下、“RV”と称する)に区分される。例えば、最初伝送がRV1、次の再伝送がRV2、その次の再伝送がRV3に区分される。受信側は前記RV情報を用いて最初に伝送されたコーディングブロックと再伝送されたコーディングブロックを正常的に結合することができる。
【0009】
前記n-channel SAW HARQ方式が前記SAW ARQ方式の効率を高めるために導入した第二の方式は次の通りである。前記SAW ARQ方式では以前のパケットのACK信号を受けなければ、パケットを伝送できないが、前記n-channel SAW HARQ方式ではACK信号を受けない状態で多数のパケットを連続的に伝送して無線リンクの使用効率を高める。前記n-channel SAW HARQ方式ではUEと基地局との間にn個の論理的なチャンネルを設定し、明示的なチャンネル番号でそのチャンネルを識別すると、受信側であるUEは任意の時点で受信したパケットがどのチャンネルに属するパケットであるかをわかることができ、受信順序でパケットを再構成するか、該当パケットをソフトコンバイニングするなど、必要な動作を行える。前記n-channel SAW HARQ方式を図1を参照して具体的に説明する。任意のUE130と任意の基地局115との間に4-channel SAW HARQ方式を適用し、各チャンネルには1から4までの論理的識別子が与えられると仮定する。さらに、前記UE130と基地局115の物理階層には各チャンネルに対応するHARQプロセッサ(以下、“プロセッサ”と称する)を備える。前記基地局115は最初に伝送するコーディングブロックにチャンネル識別子“1”を付加して前記UE130へ伝送する。該当コーディングブロックにエラーが発生すると、前記UE130はチャンネル識別子を通じてチャンネル1に対応するHARQプロセッサ1へコーディングブロックを伝送し、チャンネル1に対する否定的認知(以下、“NACK(Negative ACK)”と称する)信号を前記基地局115へ伝送する。前記基地局115はチャンネル1のコーディングブロックに対するACK信号の到着可否にかかわらず、後続くコーディングブロックをチャンネル2を通じて伝送できる。仮に、後続くコーディングブロックにもエラーが発生すると、前記UE130はそのコーディングブロックも対応するHARQプロセッサへ伝送する。
【0010】
前記基地局115はチャンネル1のコーディングブロックに対するNACK信号を前記UE130から受信すると、チャンネル1へ該当コーディングブロックを再伝送し、前記UE130はそのコーディングブロックのチャンネル識別子を通じてHARQプロセッサ1へ前記コーディングブロックを伝える。HARQプロセッサ1は以前に貯蔵したコーディングブロックと再伝送されたコーディングブロックとをソフトコンバイニングする。このようにn-channel SAW HARQ方式はチャンネル識別子とHARQプロセッサを一対一対応させる方式であって、ACK信号が受信されるまで使用者データの伝送を遅延させず、最初に伝送されたコーディングブロックと再伝送されたコーディングブロックを適宜に対応させうる。
【0011】
かかるHSDPA方式を使用する移動通信システムではパケットデータの再伝送において、UEがエラーの発生したパケットデータに対して基地局に再伝送を要求する。この際、UEは前記再伝送を要求した時点から前記再伝送のために予め設定された時間をT1タイマーを駆動させて待機する。したがって、前記設定時間内で前記基地局から再伝送を要求したパケットデータに対する再伝送分が到着する場合、再び前記T1タイマーをリセットする。これとは異なり、前記設定時間内で前記基地局から再伝送を要求したパケットデータに対する再伝送分が到着しない場合、前記UEは前記TIタイマーをリセットし、リオーダーリングバッファ(Reordering buffer)に受信されているデータを廃棄させる。しかし、前記基地局は前記TIタイマーが待機する設定時間値を把握していないため、前記設定時間経過後にも前記再伝送要求パケットデータに対する再伝送を行う。この場合、前記再伝送分が前記UEで正常的に受信されるとしても廃棄されるため、不必要なパケットデータの再伝送が発生し、これによるシステム伝送資源の浪費が発生するという問題点がある。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の目的は、移動通信システムでパケットデータ再伝送待機時間に相応してパケットデータを再伝送する装置及び方法を提供することにある。
本発明の他の目的は、移動通信システムで不必要なパケットデータの再伝送を防止するパケットデータ再伝送装置及び方法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明は、移動通信システムで複合再伝送方式を用いてデータを再伝送する装置において、前記データの再伝送のための最大待機時間を決定して基地局及び使用者端末機へ伝送する無線ネットワーク制御器と、前記最大待機時間を受信し、前記データを使用者端末機へ伝送した後、前記使用者端末機から前記データの再伝送要求を感知すると、前記データを再伝送するとともに、前記最大待機時間を設定し、その後、前記最大待機時間を超過した場合、前記使用者端末機から前記再伝送されたデータの異常受信による前記データの二次再伝送要求を感知すると、前記データの再伝送を禁止する基地局と、前記最大待機時間を受信し、前記基地局から受信したデータにエラーが存在する場合、前記基地局へ前記データに対する再伝送要求を伝送するとともに、前記最大待機時間を設定し、前記再伝送要求による前記データの受信を前記最大待機時間の間のみ待機する前記使用者端末機とを含むことを特徴とする。
【0014】
さらに、前記目的を達成するための本発明は、移動通信システムで複合再伝送方式を用いてデータを再伝送する方法において、無線ネットワーク制御器がデータの再伝送のための最大待機時間を決定して基地局及び使用者端末機へ伝送する過程と、前記基地局は前記最大待機時間を受信し、前記使用者端末機へデータを伝送する過程と、前記使用者端末機は前記最大待機時間を受信し、前記基地局から伝送されたデータを受信してエラーが存在する場合、前記基地局に前記データの再伝送を要求するとともに、前記最大待機時間を設定する過程と、前記基地局は前記使用者端末機から前記データの再伝送要求を感知すると、前記データを前記使用者端末機へ再伝送するとともに、前記最大待機時間を設定する過程と、前記使用者端末機は前記最大待機時間内で前記基地局から再伝送されたデータを受信してエラーが存在する場合、前記データの二次再伝送を要求する過程と、前記最大待機時間を超過した場合、前記基地局は前記使用者端末機から前記データの二次再伝送要求を感知すると、前記データの再伝送を禁止する過程とを含むことを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を添付図面に参照して詳細に説明する。下記の説明において、本発明の要旨のみを明確にする目的で、関連した公知機能又は構成に関する具体的な説明は省略する。
【0016】
図2は高速順方向パケット接続(HSDPA)方式を使用する移動通信システムのパケットデータ再伝送を概略的に示した図である。図2を参照すれば、基地局(Node B)210は高速順方向物理共通チャンネル(HS-PDSCH:High Speed-Physical Downlink Shared Channel、以下、“HS-PDSCH”と称する)を通じて使用者端末機(UE)220へパケットデータを伝える。図2には前記基地局210が前記UE220へ第1乃至第9パケットデータを伝送する場合を示した。図2に示したように、基地局210はHS-PDSCHを通じてUE220へパケットデータを送信し、前記UE220は前記基地局210から受信されるパケットデータに対する認知(ACK)信号又は否定的認知(NACK)信号を逆方向(UL:Uplink)専用物理制御チャンネル(DPCCH:Dedicated Physical Control Channel、 以下、“DPCCH”と称する)を通じて前記基地局210へ送信する。前記基地局210は前記第1乃至第9パケットデータの各々に伝送シーケンス番号(TSN:transmission sequence number、以下、“TSN”と称する)を割当て、前記UE220は受信されるパケットデータのTSNを検出してどのパケットデータが受信されるかを識別する。前記第1乃至第4パケットデータは、例えば、第1チャンネルを通じて複合再伝送方式(HARQ)を用いて処理されているパケットデータであり、前記第5乃至第9パケットデータは第2チャンネルを通じてHARQ方式を用いて処理されているパケットデータである。より詳しく説明すると、前記第1乃至第4パケットデータは同じバッファで処理されているパケットデータであり、前記第5乃至第9パケットデータは他のバッファで処理されているパケットデータである。このように前記基地局210は第1パケットデータから前記UE220へパケットデータを順次に伝送する。前記UE220は前記基地局210から受信されるパケットデータに対してCRC検査を行って該当受信パケットデータが正常的に受信されるかを検査する。その検査結果、受信パケットデータが正常的に受信される場合、前記UE220は該当パケットデータの正常受信を示すACK信号を基地局へ伝送し、受信パケットデータが正常的に受信されない場合、該当パケットデータの異常受信を示すNACK信号を基地局210へ伝送する。すなわち、図2に示したように、基地局210が第1パケットデータをUE220へ送信すると(参照符号201)、前記UE220は前記第1パケットデータを受信してCRC検査を行う。その結果、前記第1パケットデータが正常的に受信されない場合、前記UE220はNACK信号を前記基地局210へ伝送する(参照符号202)。その後、前記基地局210は前記UE220が伝送したNACK信号を受信して前記第1パケットデータを前記UE220へ再伝送する(参照符号204)。この際、前記基地局210はUE220が異常受信パケットに対する情報を提供しなくても、NACK信号の受信時点に基づいて自分が伝送したパケットのうち、どのパケットが異常受信されたかをわかる。したがって、参照符号204で説明したように、前記第1パケットデータを再伝送することができる。これとは反対に、前記基地局210が第5パケットデータをUE220へ送信した場合(参照符号205)、前記第5パケットデータが正常的に受信されたため、前記UE220は基地局210へACK信号を伝送する(参照符号203)。
【0017】
しかし、前記基地局210から受信されたパケットデータが正常的に受信されない場合、前記UE220は物理階層でCRC検査を通じてNACK信号を前記基地局210へ伝送する。前記UE220は高速媒体接続制御(MAC-hs:Media Access Control-high speed、以下、“MAC-hs”と称する)階層で前記異常受信パケットの次のパケットを受信するまではUE220の自分が備えているタイマーを駆動しない。これを詳細に説明すると、基地局210から同じバッファで伝送された第1パケットデータの異常受信と第2パケットデータの正常受信がMAC-hs階層で感知されると、UE220は前記第1パケットデータに対する異常受信を認知してUE220の自分が備えているタイマーを駆動させて所定の設定待機時間の間に前記異常受信パケットデータに対する再伝送を待機する。前記UE220は自分が備えているタイマーを駆動させ、正常受信パケットに対してはリオーダーリングバッファにバッファリングし、異常受信パケットに対する再伝送を待機する。
【0018】
上述したように、前記UE220は基地局210の同じリオーダーリングバッファから受信されるパケットは同じリオーダーリングバッファに、他のリオーダーリングバッファから受信されるパケットは他のリオーダーリングバッファに割当てる。ここで、前記UE220は前記リオーダーリングバッファを割当てる度ごとに、前記リオーダーリングバッファ別にT1タイマーを割当て、前記T1タイマーが設定されている設定待機時間を待機完了すると、前記UE220は前記リオーダーリングバッファにバッファリングされているパケットデータを上位階層へ伝える。例えば、TSN#1に該当するパケットデータが受信されない状態でTSN#2のパケットデータが受信される場合、前記UE220はリオーダーリングバッファを割当てて前記TSN#2のパケットデータをバッファリングするとともに、前記リオーダーリングバッファにT1タイマーを割当てて駆動を開始する。前記T1タイマーが前記T1タイマーに設定されている設定待機時間を待機完了するまで前記TSN#1のパケットデータが受信されない場合、前記UE220は前記TSN#2とその後に順次に到着するすべてのパケットデータを上位階層へ伝える。このように前記リオーダーリングバッファにバッファリングされているパケットデータのすべてが上位階層へ伝えられると、前記T1タイマはリセットされる。これとは反対に、前記T1タイマーが前記設定待機時間を完了するまえに前記TSN#1に該当するパケットデータの再伝送分が受信される場合、前記UE220は前記再伝送されたTSN#1のパケットデータ、前記TSN#2のパケットデータ及びその後に順次に到着するすべてのパケットデータを上位階層へ伝え、前記T1タイマーはリセットされる。このように正常的に受信できないパケットデータが発生する場合、連続的にこのようなバッファリング及び待機動作が反復される。
【0019】
ところが、前記T1タイマーが設定待機時間を待機する間に前記TSN#1のパケットデータの以後に受信されたパケットデータのうち、TSN#4のパケットデータが正常的に受信されない場合、前記UE220は以前に前記TSN#1のパケットデータに割当てられたT1タイマーを続けて駆動させ、前記設定待機時間内で前記TSN#1のパケットデータが到達すると、TSN#4のパケットデータの再伝送待機のためにT1タイマーをリセットして再び前記設定待機時間を待機する。これとは反対に、以前に前記TSN#1のパケットデータに割当てられたT1タイマーを続けて駆動させ、前記設定待機時間内で前記TSN#1のパケットデータが到達しないと、前記UE220はその時点まで到着した前記TSN#2、TSN#3のパケットデータをそのまま上位階層へ伝送し、前記TSN#4のパケットデータに対してはT1タイマーを再び駆動させる。一方、前記T1タイマーの待機時間を示すT1値は前記基地局210がUE220に知らせることもできる。しかし、前記T1値を基地局210が識別できない場合、上述したように、UE220が該当パケットデータ、すなわち、TSN#1のパケットデータに対するすべての処理過程の終了にもかかわらず、前記基地局210は前記TSN#1のパケットデータを前記UE220へ連続的に送信する場合が発生する。しかし、前記T1値の最大時間以後に前記UE220に到達するTSN#1のパケットデータは正常的に受信されるとしても、前記UE220には不必要なパケットデータとなる。したがって、前記UE220は前記TSN#1のパケットデータを廃棄する。すなわち、前記T1値の経過後に基地局210が前記TSN#1のパケットデータを再伝送することは無意味になるという問題点がある。
【0020】
図3は本発明の実施例における機能を行うための基地局側のMAC-hs階層制御器の構造を示した図である。図3を参照すれば、MAC-hs階層制御器330はHARQ制御器/優先順位キュー制御器(HARQ controller/Priority queue controller、以下、“HPC”と称する)340、スケジューラ/優先順位処理器(Scheduler/Priority Handler、以下、“SPH”と称する)350及び構成制御器(CC:Configuration Controller、以下、“CC”と称する)360で構成される。ここで、前記HPC340とSPH350はUEが任意のパケットデータに対してエラーが発生した場合、再伝送を待機するUE側のT1タイマーの設定待機時間値T1を有する基地局側のT1タイマー(図示せず)を備える。前記HPC340はUEが伝送する第2専用物理チャンネル(Secondary DPCH、以下、“Secondary DPCH”と称する)を通じて前記基地局が送信した任意のチャンネル信号に対するACK/NACK信号を受信すると(参照符号301)、HARQ再伝送バッファ(図示せず)にバッファリングされているコーディングブロックの除去を命令する。すなわち、前記HPC340は任意のチャンネルxに対するACK信号を受信すると、前記チャンネルxに割当てられているHARQ再伝送バッファにバッファリングされているコーディングブロックの除去を命令する(参照符号316)。これとは反対に、前記チャンネルxに対するNACK信号を受信すると、前記HPC340は前記チャンネルxを通じて伝送されたパケットデータに対する再伝送の必要性をSPH350に通告する(参照符号314)。前記チャンネルxを通じて伝送されたパケットデータに対する再伝送の必要性によって、上述したように、UE側で前記チャンネルxを通じて伝送されたパケットデータにエラーが発生する場合に待機する設定時間T1値を有するT1タイマーの駆動を開始する。ここで、前記T1タイマーは0から待機可能な最大値である設定待機時間値T1まで伝送時区間(TTI:Transmission Time Interval、以下、“TTI”と称する)の単位で増加する。もちろん、前記T1タイマーは時間の単位で増加することもできるが、本発明ではTTIの単位で増加する場合を例示する。
【0021】
さらに、前記HPC340はSPH350から他のパケットデータの伝送に影響を及ぼさない時点で前記エラーの発生したパケットデータ、すなわち、使用者データの再伝送命令を受信すると(参照符号315)、前記HARQ再伝送バッファ又は優先順位キューに該当するパケットデータの再伝送命令を伝える(参照符号316,317)。同時に、前記HPC340は前記再伝送パケットデータを処理するHARQチャンネル番号情報、RV情報及び新規データ指示子(NDI:New Data Indicator、以下、“NDI”と称する)情報を高速共通制御チャンネル(HS-SCCH:High Speed-Shared Control Channel、以下、“HS-SCCH”と称する)送信機(図示せず)へ伝える(参照符号318)。ここで、前記RV情報は再伝送されるパケットデータが何番目の再伝送パケットデータであるかを示すための情報である。例えば、最初伝送がRV1、再伝送がRV2、その次の再伝送がRV3などに区分される。受信側は前記RV情報を用いて最初伝送分と再伝送分を正確に結合することができる。さらに、前記NDI情報は現在伝送されるパケットデータが新たなパケットデータ又は再伝送されるパケットデータであるかを示す情報である。例えば、前記NDI情報が0である場合は新たなパケットデータの伝送を示し、前記NDI情報が1である場合は再伝送されるパケットデータの伝送を示す。
【0022】
一方、前記SPH350は前記secondary DPCHを通じて伝送されるチャンネル品質報告(CQR:Channel Quality Report、以下、“CQR”と称する)を受信し(ステップ302)、前記優先順位キューからバッファ状態を受信し(参照符号303)、 前記HPC340から該当パケットデータに対する再伝送可否を受信して次のTTIでHS-PDSCHを通じてパケットデータを伝送する優先順位キューを決定する。さらに、前記SPH350は前記HS-PDSCHの伝送時に適用する変調方式(MS:Modulation scheme、以下、“MS”と称する)情報、HS-PDSCHチャンネル化コード情報(以下、“code info”と称する)及び前記HS-PDSCHを通じて伝送するパケットデータの量、すなわち、トランスポートブロックサイズ(TBS:Transport Block Size、以下、“TBS”と称する)情報のような制御情報を決定する。前記決定したMS情報、TBS情報、code info及び前記MS情報、TBS情報及びcode infoが伝送されるHS-SCCHを示すHS-SCCHの論理的識別子、すなわち、HS-SCCH IDを前記HS-SCCH送信機へ伝える(参照符号308,309,310,320)。前記HS-SCCH送信機は前記HS-SCCH IDを有するHS-SCCHを通じて前記MS情報、TBS情報及びcode infoを送信して該当UEが受信するように制御する。さらに、前記SPH350はパケットデータを伝送する優先順位キュー又はHARQ再伝送バッファの識別子とTBS情報を前記HPC340へ伝える(参照符号315)。前記TBS情報は6ビット情報であるTBSインデックスなどで表現されうるが、本発明ではその詳細な説明を省略する。
【0023】
次に、前記CC360はNBAP(Node B Application Part、以下、“NBAP”と称する)階層から構成情報を受信して(参照符号312)MAC-hs階層と物理階層を構成する。ここで、前記構成情報とはHARQプロセスの設定、HARQ再伝送バッファの割当て及び優先順位キュー構成などに必要な情報と前記HS-SCCH送信のために必要な制御情報をいう。前記CC360は前記HS-SCCH送信関連制御情報と前記制御情報が伝送されるHS-SCCH IDを前記NBAP階層及びHS-SCCH送信機へ伝える(参照符号319、311)。さらに、前記CC360は前記NBAP階層から入力される前記構成情報のうち、UE識別子をHS-SCCH送信機へ伝送し(参照符号311)、前記NBAP階層から入力される前記構成情報のうち、前記UEが受信可能なHS-PDSCH用の直交可変拡散係数(OVSF:Orthogonal Variable Spreading Factor、以下、“OVSF”と称する)コードの個数情報を前記SPH350へ伝える(参照符号313)。
【0024】
特に、本発明はパケットデータの再伝送のためのスケジューリングをUE側のT1タイマーとともに基地局に新たに一つのタイマーを設定して前記UEから受信する任意のパケットデータの正常受信可否に応じて駆動されるように制御することにより、効率的なパケットデータの伝送を可能にする。ここで、前記基地局に具現されるタイマーも前記T1タイマーが待機する設定待機時間値T1と同じ設定待機時間を待機する。したがって、前記SPH350及びHPC340は任意の再伝送パケットデータに対して前記新たなT1タイマーを駆動した後、前記設定待機時間値T1に至ると、前記任意の再伝送パケットデータに対する再伝送動作を中止して不必要なパケットデータの再伝送動作を取り除く。以下、説明の便宜上、前記設定待機時間値T1を待機するT1カウンターのうち、UEに備えられているT1カウンターを“UE側のT1カウンター”と称し、基地局に備えられているT1カウンターを“基地局側のT1カウンター”と称する。
【0025】
ここで、前記T1タイマーのパケットデータ再伝送待機によるパケットデータ再伝送過程を図4を参照して説明する。図4は本発明の実施例によるパケットデータ再伝送過程を概略的に示した信号流れ図である。図4を参照すれば、無線ネットワーク制御器(RNC:Radio Network Controller、以下、“RCN”と称する)430は基地局420へ無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージのようなNBAPメッセージを通じて基地局側のT1カウンターがパケットデータ再伝送のために待機する最大待機時間値である“T1_max”を伝送する(ステップ401)。ここで、前記無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージにはパケットデータを伝送する無線リンク、例えば、HS-PDSCHに適用されるcode info情報及びスクランブルコード(scrambling code)情報などが含まれている。前記RNC430はUE410に一つのリオーダーリングバッファが生成される場合は前記一つのリオーダーリングバッファに割当てられる最大待機時間値T1_maxのみ基地局420へ伝送するが、前記UE410に多数のリオーダーリングバッファが生成される場合は前記多数のリオーダーリングバッファに割当てられるT1_maxのすべてを前記基地局420へ伝送すべきである。すなわち、前記最大待機時間値T1_maxはリオーダーリングバッファ別に伝送され、前記最大待機時間値T1_maxは前記RNC430により決定されて前記基地局420へ伝送される。
【0026】
ここで、前記RNC420がリオーダーリングバッファに応じて前記最大待機時間値T1_maxを決定する過程を説明すると、次の通りである。
【0027】
まず、前記RNC430はリオーダーリングバッファに応じてT1タイマー待機時間の最大待機時間値T1_maxを決定するとき、前記リオーダーリングバッファの各々にバッファリングされるパケットデータの種類に応じて決定する。すなわち、前記リオーダーリングバッファにバッファリングされるパケットデータの種類が高速伝送を要求する場合、前記RNC430は前記最大待機時間値T1_maxを比較的小さい値を有するように決定する。これとは反対に、前記リオーダーリングバッファにバッファリングされるパケットデータの種類が高速伝送よりは正確な伝送を要求する場合、前記RNC430は前記最大待機時間値T1_maxを比較的大きい値を有するように決定する。例えば、パケットデータの種類1がinteractiveデータであり、パケットデータの種類2がbackgroundデータである場合、前記RNC430は前記interactiveデータがバッファリングされるリオーダーリングバッファの最大待機時間値T1_maxを前記backgroundデータがバッファリングされるリオーダーリングバッファの最大待機時間値T1_maxより大きく設定する。ここで、UMTSトラフィッククラス(traffic class)はConversational class、Streaming class、Interactive class及びbackground classに分類される。前記Conversational classは動映像のような実時間大容量高速データに割当てられるクラスであり、Streaming classはVOD(video on demand)のようなデータに割当てられるクラスであり、Interactive classはWEBサービスのようなデータに割当てられるクラスであり、background classは最下位のクラスとしてUMTSトラフィッククラスのうち、最も優先順位が低い。すなわち、前記interactiveデータサービスを受信しようとするUEが前記backgroundデータサービスより即刻的な情報を得るためである。
【0028】
さらに、上述した一例では伝送するパケットデータの種類に応じて前記RNC430が最大待機時間値T1_maxを決定する場合を説明したが、パケットデータの種類のみならず、パケットデータの優先順位に応じて最大待機時間値T1_maxを決定することもできる。すなわち、前記リオーダーリングバッファにバッファリングされるパケットデータの優先順位が比較的高い優先順位を有する場合、前記RNC430は前記最大待機時間値T1_maxを比較的小さい値を有するように決定する。これとは反対に、前記リオーダーリングバッファにバッファリングされるパケットデータの優先順位が比較的低い優先順位を有する場合、前記RNC430は前記最大待機時間値T1_maxを比較的大きい値を有するように決定する。このように優先順位が低くなるほど、前記最大待機時間値T1_maxを比較的大きい値を有するように決定することは、優先順位の低いパケットデータの場合、前記最大待機時間値T1_maxを比較的小さい値を有するように決定すると、優先順位の高い他のパケットデータの伝送により再伝送時点が遅延されるからである。この場合、UE側はT1タイマーの待機時間内でエラーの発生したパケットデータに対する再伝送分が到着せず、前記待機時間以後に再伝送分が到着するため、前記待機時間以後に到着した再伝送分を廃棄する。さらに、再伝送の優先順位が最初伝送の優先順位にかかわらず、比較的高い優先順位に再調整される場合、前記最大待機時間値T1_maxは最初伝送の優先順位にかかわらず、決定される。また、前記最大待機時間値T1_maxは前記UMTSトラフィッククラス当たり許容された最大遅延時間値T0より小さい値に決定されるべきである。ここで、前記最大遅延時間値T0は前記UMTSトラフィッククラス当たり予め決定されている値をいい、特定のトラフィッククラスでデータ伝送遅延を待機できる最大時間値を示す。したがって、前記最大待機時間値T1_maxは各トラフィッククラスの適宜なサービス品質を維持するように前記最大遅延時間値T0より小さい値に決定されるべきである。例えば、リオーダーリングバッファにバッファリングされるパケットデータが前記Streaming classに該当するデータである場合、前記RNC430は最大待機時間値T1_maxを前記Streaming classに設定されている最大遅延値T0より小さい値に決定する。
【0029】
さらに、前記最大待機時間値T1_maxは無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージを通じて伝えられる多数の情報のうち、HS-DSCH周波数分割多重(FDD:Frequency Division Duplex、以下、“FDD”と称する)情報に含まれて伝送されるが、下記の表1にHS-DSCH FDD情報の構造を示した。
【表1】
【0030】
表1に示したように、既存のHS-DSCH FDD情報に前記最大待機時間値T1_maxをさらに含ませる。
【0031】
ここで、前記HS-DSCH FDD情報を説明すると次の通りである。まず、前記HS-DSCH FDD情報は3種のHS-DSCH MAC階層で専用チャンネルを管理するための情報を含む。前記3種の情報は(1)HS-DSCH MAC-d(dedicated)流れ情報(HS-DSCH MAC-d Flow Specific Information)、(2)UE性能情報(UE Capabilities information)及び(3)HARQ関連メモリ割当て情報(HARQ memory partitioning)を含む。前記最大待機時間値T1_maxは前記HS-DSCH MAC-d流れ情報のうち、優先順位キュー情報(Priority Queue Information)に含まれる。さらに、前記HS-DSCH FDD情報のレンジ(range)バウンド情報は下記の表2に示した通りである。
【表2】
【0032】
このように前記無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージを受信した前記基地局420は前記無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージに含まれている前記最大待機時間値T1_maxを検出して前記基地局420が備えているリオーダーリングバッファに応じて前記最大待機時間値T1_maxを設定した後、前記RNC430へ前記無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージに対する応答メッセージである無線リンクセットアップ応答メッセージ又は無線リンク再構成応答メッセージを送信する(ステップ402)。その後、前記基地局420はUEから受信されるNACK信号による再伝送時にリオーダーリングバッファの待機時間を前記受信した最大待機時間値T1_maxで管理する。すなわち、前記基地局420は前記無線リンクセットアップ要求メッセージ又は無線リンク再構成要求メッセージに含まれている情報を用いてMAC-hs階層と物理階層などを構成する。すなわち、前記基地局420はHARQプロセスの設定、HARQ再伝送バッファの割当て及び優先順位キューの構成などのような動作を行う。
【0033】
前記基地局420から前記無線リンクセットアップ応答メッセージ又は無線リンク再構成応答メッセージを受信したRNC430はUE410へ無線資源制御(RRC:Radio Resource Control、以下、“RRC”と称する)メッセージのうち、任意の一つのRRCメッセージ、例えば、無線ベアラーセットアップ要求メッセージ又は無線ベアラー再構成要求メッセージを用いて前記決定した最大時間値T1_maxを伝送する(ステップ403)。ここで、前記最大時間値T1_maxは表1で説明したように、T1_max情報を通じて伝送される。前記UE410は前記RRCメッセージを受信し、前記RRCメッセージに含まれている最大待機時間値T1_maxを検出して前記UE410が備えているリオーダーリングバッファの待機時間を前記最大待機時間値T1_maxで管理する。その後、前記UE410は前記RNC430へ前記無線ベアラーセットアップ要求メッセージ又は無線ベアラー再構成要求メッセージに対する応答メッセージ、すなわち、無線ベアラーセットアップ応答メッセージ又は無線ベアラー再構成応答メッセージを伝送する(ステップ404)。このように前記基地局420とUE410との無線リンク及び無線ベアラーセットアップ又は再構成が完了されると、前記基地局420とUE410との通信が始まる。したがって、前記基地局420は前記UE410からエラーの発生したパケットデータに対するNACK信号が受信されると、HARQ動作を通じて前記エラーの発生したパケットデータに対する再伝送を行う。ここで、前記再伝送は前記最大待機時間値T1_maxの間のみ行われて不必要な再伝送を取り除く。
【0034】
次に、基地局420のパケットデータ再伝送動作を図5を参照して説明する。図5は本発明の実施例による基地局のHARQ動作過程を示した順序図である。本発明の実施例による基地局420のHARQ動作は二種の方法に分けられるが、まず、その第1の方法について説明する。
【0035】
図5を参照すれば、ステップ511で基地局420はTSNが任意の一連番号(SN:Serial Number、以下、“SN”と称する)を有するパケットデータをUE410へ送信した後、ステップ513へ進行する。ここで、前記SNについて説明すると次の通りである。まず、上位階層から伝えられた使用者データを無線リンク制御(RLC:Radio Link Control、以下、“RLC”と称する)階層からMAC階層へ伝えるとき、前記使用者データの量が前記RLC階層とMAC階層との間の伝送単位であるプロトコルデータユニット(PDU:Protocol Data Unit、以下、“PDU”と称する)を超過する場合、前記RLC階層は前記使用者データを前記PDUの単位で分割する。その後、前記使用者データは多数のPDUに分割されるが、前記多数のPDUの一連順序を示すものがSNである。したがって、前記RLC階層は前記分割されたPDUの各々に該当SNを有するヘッダーを含ませてRLC-PDUを生成する。さらに、前記基地局420は前記SNを有するパケットデータ、すなわち、RLC-PDUを前記UE410へ送信するとともに、前記パケットデータをリオーダーリングバッファにバッファリングする。ステップ513で前記基地局420は前記SNを有するパケットデータに対するUE410の応答信号、すなわち、ACK信号又はNACK信号の受信を待機して前記UE410から応答信号が受信されると、ステップ515へ進行する。ステップ515で前記基地局420は前記UE410から受信された前記SNを有するパケットデータに対する応答信号がNACK信号であるかを検査する。その検査結果、前記受信された応答信号がNACK信号でない場合、すなわち、ACK信号の場合、前記基地局420は前記SNを有するパケットデータがUE410で正常的に受信されたと判断し、ステップ517へ進行する。ステップ517で前記基地局420は前記T1タイマーをリセットした後、ステップ519へ進行する。
【0036】
一方、ステップ515での検査結果、前記UE410から受信された応答信号がNACK信号である場合、前記基地局420はステップ521へ進行する。ステップ521で前記基地局420は前記SNを有するパケットデータをUE410が正常受信に失敗したため、再び前記SNを有するパケットデータの再伝送を判断して前記リオーダーリングバッファにバッファリングされている前記SNを有するパケットデータを前記UE410へ再伝送した後、ステップ523へ進行する。ステップ523で前記基地局420は前記基地局側のT1タイマーの駆動を開始した後、ステップ525へ進行する。ここで、前記基地局420は基地局制御器430から受信された最大待機時間値T1_maxを適用して前記パケットデータ再伝送のための基地局側のT1タイマーの駆動を開始する。その後、前記基地局420はステップ525で再び前記SNを有する再伝送されたパケットデータに対する応答信号を前記UE410から受信待機し、ステップ527へ進行する。ステップ527で前記基地局420は現在基地局側のT1タイマーの待機時間が前記最大待機時間値T1_maxより小さいかを検査する。その検査結果、現在基地局側のT1タイマーの待機時間が前記最大待機時間値T1_maxより小さくない場合、すなわち、現在基地局側のT1タイマーの待機時間が前記最大待機時間値T1_maxより大きい場合、前記基地局420はステップ519へ進行する。
【0037】
ステップ519で前記基地局420は前記基地局側のT1タイマーの待機時間が既に前記最大待機時間値T1_maxに到達したため、前記リオーダーリングバッファにバッファリングされている前記SNを有するパケットデータを廃棄させ、前記SN値を次のSN値、すなわち、1が増加した値にアップデートした後、ステップ529へ進行する(SN=SN+1)。ステップ529で前記基地局420は前記1が増加したSN値と同じTSNを有するパケットデータを前記UE410へ送信してから終了する。ここで、前記基地局420は前記新たなパケットデータを伝送するため、新たなデータを示す情報を前記ヘッダーに含ませ、前記以前のSN値を有するパケットデータがそれ以上伝送されないことを知らせる。一方、ステップ527での検査結果、前記基地局側のT1タイマーの待機時間が最大待機時間値T1_maxより小さい場合、前記基地局420はステップ531へ進行する。ステップ531で前記基地局420は前記UE410が無応答状態であるかを検査する。その検査結果、前記UE410が無応答状態である場合、前記基地局420はステップ533へ進行して前記基地局側のT1タイマーが待機した時間値を1増加させた値に設定した後、ステップ525へ戻る。さらに、ステップ531での検査結果、前記UE410が無応答状態でない場合、前記基地局420はステップ515へ戻ってUE410から前記再伝送されたパケットデータに対する応答信号を受信して該当動作を行う。
【0038】
ここで、前記基地局側のT1タイマーが前記最大待機時間値T1_maxを待機するまえに前記再伝送されたパケットデータに対してACK信号が受信されるか、又は他のパケットデータに対してNACK信号が受信されると、前記基地局420は前記基地局側のT1タイマーの再駆動を開始する。
【0039】
次に、第2の方法による基地局420のHARQ動作を説明する。
前記基地局420はNACK信号の受信後に次のACK信号を受信する場合、T1タイマーの駆動を開始する。前記基地局420は一つのリオーダーリングバッファで順次にTSNを割当てて該当パケットデータをUE410へ伝送し、TSNに対してNACK信号の受信後に次のTSNを有するパケットデータに対して1番目のACK信号が受信された場合、基地局側のT1タイマーの駆動を開始する。前記基地局側のT1タイマーが前記最大待機時間値T1_maxに到達する前に前記ACK信号を受信したパケットデータより小さいTSNを有するパケットデータに対するNACK信号を受信したすべてのパケットデータに対する再伝送を行い、すべてのデータに対してACK信号を受信する場合、前記基地局側のT1タイマーの駆動を終了する。前記基地局側のT1タイマーの駆動開始後に前記基地局側のT1タイマーの駆動終了前に前記ACK信号を受信したデータより小さいTSNを有するNACK信号を受信したすべてのパケットデータに対してACK信号が受信される場合と、前記該当リオーダーリングバッファに他のパケットデータがNACK信号を受信してACK信号を待機し、前記NACK信号を受信したデータの以後にACK信号を受信したデータが存在する場合、前記T1タイマーの駆動を再開する。
【0040】
次に、本発明の第2実施例を図6を参照して説明する。本実施例では、二つの連続データパケットのうち、第1データパケットPacket#1に対してNACK信号が受信され、第2データパケットPacket#2に対してはACK信号が受信されるという仮定下でT1タイマーの駆動及び中止方法を説明する。図6を参照すれば、前記第1データパケットPacket#1に対してACK信号が受信されるかを検査する(ステップ610)。前記第1データパケットPacket#1に対してNACK信号が受信されると、ACK信号が次のデータパケットPacket#2に対して受信されるかを検査する(ステップ620)。前記Packet#2に対してNACK信号が受信されると、Packet#2に後続くデータパケットに対してACK信号が受信されるかを検査して該当T1タイマーを開始させる。しかし、前記Packet#2に対してACK信号が受信されると、T1タイマーを駆動する(ステップ630)。その後、Packet#1に対してNACK信号が受信される場合は前記Packet#1が正常的に受信されないことを示す。この場合、前記Packet#1の再伝送を要求する(ステップ640)。その後、前記再伝送が要求されたパケットPacket#1に対してACK信号が受信されるかを検査する(ステップ650)。前記再伝送が要求されたPacket#1に対してACK信号が受信されると、T1タイマーを終了する(ステップ660)。しかし、ステップ650で前記再伝送が要求されたPacket#1に対してNACK信号が受信されると、ステップ630で駆動されたT1タイマーの値がT1_max値を超過するかを検査する(ステップ670)。前記T1タイマーの値がT1_max値を超過しなければ、Packet#1の再伝送を要求する(ステップ640)。しかし、前記T1タイマーの値がT1_max値を超過すると、T1タイマーは終了される(ステップ680)。
【0041】
例えば、基地局420がTSN#1パケットに対してNACK信号を受信し、次のTSN#2パケットに対してはACK信号を受信すると、基地局420はTSN#2パケットのACK信号を受信した時点でT1タイマーを駆動する。基地局420はT1タイマーがT1_maxに至るまでは前記TSN#1パケットに対する再伝送を行い、これに対するACK信号を待機する。仮に、T1タイマーがT1_maxの間に前記UE410から前記TSN#1パケットの正常受信に対するACK信号を受信すると、T1タイマーはリセットされる。仮に、T1タイマーの駆動時に前記TSN#1パケットデータの再伝送に対する正常受信を示すACK信号を受信しない状態でTSN#3パケットに対してNACK信号を受信し、TSN#4パケットに対してはACK信号を受信すると、T1タイマーはTSN#1パケットデータの再伝送に対する受信のためにT1タイマーを動作させ、T1タイマーがT1_max時間まで駆動する間に前記TSN#1パケットに対するACK信号を受信すると、前記正常受信に失敗したTSN#3パケットデータに対するT1タイマーを駆動する。これとは反対に、前記TSN#1パケットデータに対するACK信号受信のために駆動したT1タイマーがT1_maxまでも前記TSN#1パケットデータの正常受信を示すACK信号を受信しなければ、基地局420は前記TSN#1パケットデータを廃棄させ、前記TSN#3パケットデータが正常的に受信されるまで再伝送を行うためのT1タイマーを駆動させる。これは前記UEと再伝送動作において同期を合わせて動作するため、不必要なパケットの伝送を防止し、再伝送動作を効率的に行える。さらに、本発明の第1実施例でのように基地局がNACK信号を受信したとき、T1タイマーを動作させると、具現が容易であるという長所もある。その上、前記実施例の両方とも再伝送過程において不必要なパケットの伝送を防止することができる。図3に示したHARQ制御器340又はスケジューラ350の制御に応じてT1タイマーを動作させることもできる。
【0042】
さらに、上述した第1の方法で説明したように、前記基地局側のT1タイマーが最大待機時間値T1_maxを待機完了するか、新たにリセットされる場合は新たなパケットデータを伝送することを示すため、基地局420は新たなデータを示す情報を前記ヘッダーに含ませ、前記以前のSN値を有するパケットデータがそれ以上伝送されないことをUE410に知らせる。
【0043】
【発明の効果】
上述した本発明は、高速順方向パケット接続方式を使用する移動通信システムで基地局とUEの両方にパケットデータ再伝送のためのタイマー、すなわち、T1タイマーを同じ待機時間の間、待機させることにより、不必要なパケットデータの再伝送を取り除く。このように不必要なパケットデータの再伝送を取り除くことにより、伝送ロードを低減し、システムの性能を向上させる。
【0044】
一方、本発明の詳細な説明では具体的な実施例について説明したが、本発明の範囲を逸脱しない限り、各種の変形が可能なのは明らかである。したがって、本発明の範囲は前記実施例に限るものでなく、特許請求の範囲のみならず、この特許請求の範囲と均等なものにより定められるべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一般的な移動通信システムの構造を概略的に示した図である。
【図2】 高速順方向パケット接続方式を使用する移動通信システムのパケットデータ再伝送を概略的に示した図である。
【図3】 本発明の実施例における機能を行うための基地局側の高速媒体接続制御階層制御器の構造を示した図である。
【図4】 本発明の実施例によるパケットデータ再伝送過程を概略的に示した信号流れ図である。
【図5】 本発明の実施例による基地局のHARQ動作過程を示した順序図である。
【図6】 本発明の第2実施例による基地局のHARQ動作過程を示した順序図である。
【符号の説明】
100……コアネットワーク
111,112……無線ネットワーク制御器
113,114,115,116……基地局
130……使用者端末機
Claims (33)
- 無線ネットワーク制御器(RNC:radio network controller)と接続された基地局(Node B)から使用者端末機(UE:user equipment)へ伝送したデータを前記使用者端末機が受信失敗する場合、前記基地局から前記データを複合再伝送方式(HARQ:hybrid automatic retransmission request)を用いて再伝送する装置において、
データの伝送時点又は前記データの再伝送時点を決定するスケジューラと、
前記伝送時点で前記使用者端末機へデータを伝送するように制御し、前記使用者端末機から前記データの再伝送要求を感知すると、前記データを再伝送するように制御するとともに、前記無線ネットワーク制御器から受信した最大待機時間を設定するように制御し、その後、前記最大待機時間を超過した場合、前記再伝送されたデータの受信失敗による二次再伝送要求を感知すると、前記データの再伝送を禁止するように制御する複合再伝送制御器とを含むことを特徴とする前記データ再伝送装置。 - 前記最大待機時間は前記データの種類に応じて決定されることを特徴とする請求項1に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記最大待機時間は前記データの優先順位に応じて決定されることを特徴とする請求項1に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記複合再伝送制御器は前記最大待機時間内で前記二次再伝送要求を感知すると、前記データを再伝送するように制御することを特徴とする請求項1に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記最大待機時間は前記使用者端末機に予め設定されているデータ再伝送のための最大待機時間と同じ値を有することを特徴とする請求項1に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記複合再伝送制御器は前記最大待機時間に至ると、前記データを廃棄するように制御することを特徴とする請求項1に記載の前記データ再伝送装置。
- 移動通信システムで複合再伝送方式を用いてデータを再伝送する装置において、
前記データの再伝送のための最大待機時間を決定して基地局へ伝送する無線ネットワーク制御器と、
前記最大待機時間を受信し、前記データを使用者端末機へ伝送した後、前記使用者端末機から前記データの再伝送要求を感知すると、前記データを再伝送するとともに、前記最大待機時間を設定し、その後、前記最大待機時間を超過した場合、前記使用者端末機から前記再伝送されたデータの異常受信による前記データの二次再伝送要求を感知すると、前記データの再伝送を禁止する基地局とを含むことを特徴とする前記データ再伝送装置。 - 前記無線ネットワーク制御器は前記データの種類に応じて前記最大待機時間を決定することを特徴とする請求項7に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記無線ネットワーク制御器は前記データの優先順位に応じて前記最大待機時間を決定することを特徴とする請求項7に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記基地局は前記最大待機時間内で前記再伝送要求を感知すると、前記データを再伝送することを特徴とする請求項7に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記無線ネットワーク制御器は無線リンクセットアップ要求メッセージを用いて前記最大待機時間を前記基地局へ伝送することを特徴とする請求項7に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記無線ネットワーク制御器は無線リンク再構成要求メッセージを用いて前記最大待機時間を前記基地局へ伝送することを特徴とする請求項7に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記無線ネットワーク制御器は無線ベアラーセットアップ要求メッセージを用いて前記最大待機時間を前記使用者端末機へ伝送することを特徴とする請求項7に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記無線ネットワーク制御器は無線ベアラー再構成要求メッセージを用いて前記最大待機時間を前記使用者端末機へ伝送することを特徴とする請求項7に記載の前記データ再伝送装置。
- 無線ネットワーク制御器と接続された基地局が使用者端末機へ伝送したデータを前記使用者端末機が受信失敗する場合、前記基地局から前記データを複合再伝送方式を用いて再伝送する方法において、
前記使用者端末機から前記データの再伝送要求を感知すると、前記無線ネットワーク制御器から受信した最大待機時間を前記データの再伝送時点に設定するとともに、前記データを再伝送する過程と、
前記最大待機時間を超過した場合、前記使用者端末機から前記伝送された再伝送データの受信失敗による二次再伝送要求を感知すると、前記データの再伝送を禁止する過程とを含むことを特徴とする前記データ再伝送方法。 - 前記最大待機時間は前記データの種類に応じて決定されることを特徴とする請求項15に記載の前記データ再伝送方法。
- 前記最大待機時間は前記データの優先順位に応じて決定されることを特徴とする請求項15に記載の前記データ再伝送方法。
- 前記最大待機時間内で前記二次再伝送要求を感知すると、前記データを再伝送する過程をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の前記データ再伝送方法。
- 前記最大待機時間は前記使用者端末機に予め設定されているデータ再伝送のための最大待機時間と同じ値を有することを特徴とする請求項15に記載の前記データ再伝送方法。
- 前記最大待機時間に至ると、前記データを廃棄する過程をさらに含むことを特徴とする請求項15に記載の前記データ再伝送方法。
- 移動通信システムで複合再伝送方式を用いてデータを再伝送する方法において、
無線ネットワーク制御器がデータの再伝送のための最大待機時間を決定して基地局及び使用者端末機へ伝送する過程と、
前記基地局は前記最大待機時間を受信し、前記使用者端末機へ伝送する過程と、
前記使用者端末機は前記最大待機時間を受信し、前記基地局から伝送されたデータを受信してエラーが存在する場合、前記基地局に前記データの再伝送を要求するとともに、前記最大待機時間を設定する過程と、
前記基地局は前記使用者端末機から前記データの再伝送要求を感知すると、前記データを前記使用者端末機へ再伝送するとともに、前記最大待機時間を設定する過程と、
前記使用者端末機は前記最大待機時間内で前記基地局から再伝送されたデータを受信してエラーが存在する場合、前記データの二次再伝送を要求する過程と、
前記最大待機時間を超過した場合、前記基地局は前記使用者端末機から前記データの二次再伝送要求を感知すると、前記データの再伝送を禁止する過程とを含むことを特徴とする前記データ再伝送方法。 - 前記無線ネットワーク制御器は前記データの種類に応じて前記最大待機時間を決定することを特徴とする請求項21に記載の前記データ再伝送方法。
- 前記無線ネットワーク制御器は前記データの優先順位に応じて前記最大待機時間を決定することを特徴とする請求項21に記載の前記データ再伝送方法。
- 前記基地局は前記最大待機時間内で前記二次再伝送要求を感知すると、前記データを再伝送する過程をさらに含むことを特徴とする請求項21に記載の前記データ再伝送方法。
- 移動通信システムで複合再伝送方式を用いてデータを再伝送する装置において、
前記データの再伝送のための最大待機時間を決定して基地局及び使用者端末機へ伝送する無線ネットワーク制御器と、
前記最大待機時間を受信し、前記データを使用者端末機へ伝送した後、前記使用者端末機から前記データの再伝送要求を感知すると、前記データを再伝送するとともに、前記最大待機時間を設定し、その後、前記最大待機時間を超過した場合、前記使用者端末機から前記再伝送されたデータの異常受信による前記データの二次再伝送要求を感知すると、前記データの再伝送を禁止する基地局と、
前記最大待機時間を受信し、前記基地局から受信したデータにエラーが存在する場合、前記基地局へ前記データに対する再伝送要求を伝送するとともに、前記最大待機時間を設定し、前記再伝送要求による前記データの受信を前記最大待機時間の間のみ待機する前記使用者端末機とを含むことを特徴とする前記データ再伝送装置。 - 前記無線ネットワーク制御器は前記データの種類に応じて前記最大待機時間を決定することを特徴とする請求項25に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記無線ネットワーク制御器は前記データの優先順位に応じて前記最大待機時間を決定することを特徴とする請求項25に記載の前記データ再伝送装置。
- 前記基地局は前記最大待機時間内で前記二次再伝送要求を感知すると、前記データを再伝送することを特徴とする請求項25に前記データ再伝送装置。
- 移動通信システムで複合再伝送方式を用いてデータを再伝送する方法において、
前記データの再伝送のための最大待機時間を決定する過程と、
前記決定された最大待機時間を基地局及び使用者端末機へ伝送して前記基地局及び前記使用者端末機が前記最大待機時間を前記データの再伝送に適用するように制御する過程とを含むことを特徴とする前記データ再伝送方法。 - 前記最大待機時間は無線リンクセットアップ要求メッセージを通じて前記基地局へ伝送されることを特徴とする請求項29に記載の前記データ再伝送方法。
- 前記最大待機時間は無線リンク再構成要求メッセージを通じて前記基地局へ伝送されることを特徴とする請求項29に記載の前記データ再伝送方法。
- 前記最大待機時間は無線ベアラーセットアップ要求メッセージを通じて前記使用者端末機へ伝送されることを特徴とする請求項29に記載の前記データ再伝送方法。
- 前記最大待機時間は無線ベアラー再構成要求メッセージを通じて前記使用者端末機へ伝送されることを特徴とする請求項29に記載の前記データ再伝送方法。
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