JP3908123B2 - パネル、止着部材 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、表材と裏材とを互いに取り付けてなるパネル及び、このパネルを取り付けるための止着部材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、収納家具の収納空間を開閉させる扉や引出しの前板等のパネル、またその他のパネルは、例えば裏板と前面を形成する鏡板など、裏材と表材とを相互に固定して構成したものが多く見られる。
【0003】
そして、これら裏材と表材との固定の手法としては、例えば、ねじを利用したもの、また、縁部をかしめて固定するようにしたものなどが広く知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このようなものであると、一旦固定してしまうと、例えば、表板のみを交換しようとした場合には、適宜の工具を必要とする上にその取外作業は煩雑なものとなってしまうという不具合を有していた。加えて、表材や裏材にねじ孔やかしめ等の傷が付いてしまうという不具合もあった。
【0005】
そこで、これら表材と裏材とを備えてなるものであって、その相互の固定が簡素な構成でしかも簡単な作業で行えるようにしたパネル、及びそのパネルの固定に使用する止着部材を提供する。
【0006】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明は、表材と裏材とを備え、前記表材の面板部と裏材の面板部とを所定距離離間させて対向させた状態で相互に固定するようにしたパネルであって、対向する一対の縁部の一方側において、表材又は裏材の何れか一方に取り付けた状態で、表材又は裏材の何れか一方を他方側へスライド移動させることによって、これら表材と裏材とを少なくとも前記面板部の厚み方向に沿って離間するのを規制して仮止めする仮止部材と、対向する一対の縁部の他方側において、回転動作を利用して前記表材と裏材とに跨るように取り付けて、その取り付けた状態でこれら表材と裏材とが前記面板部の厚み方向及び面板部の面方向に沿って離間するのを禁止してこれら表材と裏材とを止着する止着部材とによって表材と裏材とを固定していることを特徴とするパネルである。このようなものであれば、表材と裏材とに、予め仮止部材及び止着部材を取り付けるための加工を施しておけば、これら表材と裏材とを固定する際には、従来のようにねじ止めによるもののように工具等を必要とせず、また表材又は裏材の縁部をかしめることによって固定するような煩雑な作業をすることなく、簡単に固定することができるようになる。このため、例えば表材のみを交換する場合等において取り外し及び付け替え等が簡単に行えるようになる。そして、対向する一対の縁部の一方側を一旦仮止めしてから、他方の縁部を止着することで表材と裏材とを固定することができるようになり、一縁部ごとに取付作業を行うことができ、取付作業を進め易くすることが可能となる。
【0007】
そして、前記対向する一対の縁部の他方側において、前記表材と裏材とが係合した状態で、前記表材の面板部と裏材の面板部との間に厚み方向に沿った板部同士の突き合わせ部を形成するようにした場合には、この突き合わせ部を利用して当該突き合わせ部に跨るように取り付けるようにすれば好ましい。なお、厚み方向に沿った突き合わせ部とは、その延出方向が厚み方向に沿っておれば、水平方向に沿った板部同士によるものであっても、上下方向に沿った板部同士によるものであってもよい。
【0008】
また、このように突き合わせ部を利用して取り付けられる止着部材の具体的な態様としては、取付位置において突き合わせ部に形成した挿通路を通じてこの突き合わせ部に跨るように位置付けられ表材及び裏材の面方向及び厚み方向の離間を禁止する係合部と、この係合部をその取付位置で移動不能に定着させる戻止部とを備えて構成したものが挙げられる。なお、挿通路とは、突き合わせ部を貫通する孔や切欠等から構成され、係合部を通過させ得る通路のことである。
【0009】
そして、突き合わせ部が面板部と面板部の間に外部に表出しないように形成されるものであれば、係合部を挿通路に導くための挿入孔を形成するようにし、取付位置において戻止部の少なくとも一部をこの挿入孔から外部に露出した状態としておくと望ましい。すなわち、この戻止部自体を、取り付け及び取り外しの際に外部から操作できる操作部として機能させることができる。
【0010】
一方、このような表材及び裏材の好適な具体的態様としては、前記対向する一対の縁部の他方側において、表材の面板部の端部を折り曲げて表材側折曲部を形成するとともに、裏材の面板部の対応する端部を折り曲げて裏材側折曲部を形成して、これら表材側折曲部、裏材側折曲部それぞれを構成する厚み方向に沿った板部同士によって前記突き合わせ部を構成しているものが挙げられる。このようなものであれば、補強や面板部の端部処理のため等に形成する折曲部を、表材と裏材との固定に有効に利用できる。なお、「後方」「前方」とは、パネルの係合位置において表材の面板部を「前方」とし、裏材の面板部を「後方」とした概念である。
【0011】
そして、このような構成の表材と裏材とに対応する止着部材の係合部の好適な具体的態様としては、前記取付位置において前記表材側折曲部を構成する面方向に沿った板部に内側から当接して表材が裏材に対して厚み方向に沿って前方へ離間するのを禁止する第1の当たり面と、前記厚み方向に沿った突き合わせ部に外方から当接して表材が裏材に対して面方向に沿って外方へ離間するのを禁止する第2の当たり面とを形成したものが挙げられる。
【0012】
一方、係合部を取付位置で定着させる戻止部の構成としては、弾性爪を備え、その弾性爪の経過的に変形させて表材又は裏材に形成した係合孔を通過させるとともに、その弾性復帰力によって当該係合孔に対して係合するようにすれば簡便である。
【0013】
また、前記対向する縁部の一方側においては、表材にはその面板部より後方に位置して面方向に沿った第1の板部を、裏材にはその面板部より前方に位置して面方向に沿った第2の板部を形成して、前記仮止部材をこれら面方向に沿った第1の板部又は第2の板部の何れか一方を、厚み方向に挟み込む姿勢で取り付けるようにし、この仮止部材を取り付けた第1の板部又は第2の板部の何れか一方と、当該仮止部材との隙間に他方を圧入して差し込むようにしている。
【0014】
また、このような面方向に沿った第1の板部と第2の板部を、縁部から内方に突出するように形成して、仮止部材を前記一方の縁部よりも内側に位置するように表材又は裏材の何れか一方に取り付けるようにすれば好ましい。このようなものであれば、仮止部材を隠蔽することができて外観を良好なものとすることができ、また一方の縁部に例えば引手のような別部材を取り付けるのに好適だからである。
【0015】
より具体的には、前記対向する一対の縁部の一方側において、表材の面板部の端部を折り曲げて第2の表材側折曲部を設けるとともに、裏材の面板部の対応する端部を折り曲げて第2の裏材側折曲部を設けて、これら第2の表材側折曲部又は第2の裏材側折曲部の何れか一方に、前記仮止部材を取り付けるようにすれば望ましい。さらに、この第2の表側折曲部によって第1の板部を形成するとともに、前記第2の裏材側折曲部によって前記第2の板部を形成するようにすれば、これら第2の表材側折曲部、第2の裏材側折曲部を有効に活かし、別途仮止めのための煩雑な加工を施すことなく仮止めを実現できるようになる。
【0016】
また、仮止部材を工具などを用いることなく簡単に取り付けられるようにするためには、仮止部材に弾性爪を形成するようにし、その弾性爪の経過的に変形させて表材又は裏材に形成した仮止部材係合孔を通過させるとともに、その弾性復帰力によって当該仮止部材係合孔に対して係合するように構成することが望ましい。
【0017】
また、パネルの表材と裏材とを簡単に相互に固定できることを実現するための発明としては、表材と裏材とを備えたパネルを、前記表材の表面を形成する面板部と裏材の裏面を形成する面板部とを所定距離離間させて対向させた状態で相互に固定するためのものであって、回転動作を利用して、前記表材と裏材との係合状態において前記表材の面板部と前記裏材の面板部との間にその面板部の厚み方向に沿った板部同士によって外部に表出されない状態で形成される突き合わせ部に跨るように取り付けられ、その取付位置において前記表材と裏材とが前記面板部の厚み方向及び面板部の面方向に沿って離間するのを禁止してこれら表材と裏材とを止着する止着部材が挙げられる。
【0018】
そして、このような止着部材の具体的な構成としては、前記表材又は裏材の何れか一方の前記突き合わせ部の近傍に形成した挿入孔から挿入されるとともに、その突き合わせ部に形成した挿通路を通じて前記突き合わせ部に跨り表材及び裏材の面方向及び厚み方向の離間を禁止した取付位置に位置付けられる係合部と、前記挿入孔から少なくとも一部を外部に露出した状態で前記係合部を前記取付位置から移動不能に定着させる戻止部とを備えてなるものが挙げられる。
【0019】
このようなものであれば、外部に表出しない突き合わせ部を利用して、表材と裏材とを止着することができ、戻止部を操作部として機能させ、係合部を挿入孔に対して挿入するとともに前記戻止部を外方から操作して取り付けることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
【0021】
図1及び2に示した収納家具Aは、内部に収納空間Sを有した本体部1と、前記収納空間Sの開口縁部Kを開閉機構によって開閉し得るものであって本実施形態のパネルである左右の扉2a、2bとを備えてなり、前記左右の扉2a、2bを、その閉止位置において表面側に位置する表材3と裏面側に位置する裏材4とを具備して構成したものである。そして、本実施形態においては、開閉機構を構成する構成要素として、ヒンジ機構Hと、扉2a、2bを開成不能に係留するラッチ機構Lと、引手6とを設け、これらヒンジ機構H、ラッチ機構L及び引手6を、前記裏材4側に組み込むとともに、前記本体部1に取り付けた状態の裏材5に対して、前記表材3を、前記構成要素を干渉しないように着脱可能に装着してある。なお、図2において、ヒンジ機構H、ラッチ機構L及び引手6は想像線で示している。
【0022】
本体部1は、例えばスチール材を折り曲げて成形してなる天板11、底板12、背板13、左右一対の側板14、14を筐形に組み付けることによって前面を開口させた収納空間Sを形成しているものである。
【0023】
天板11は、平面視矩形状をなし、その裏面側前端部に後述するラッチ機構5の係留爪51が係留可能な被係留部1aを形成している。この天板11の対向位置には、天板11と略同型の底板12が設けられており、その下端をベース15によって支持されている天板11と略同型の底板12が設けられており、その表面側前端部に天板11と同様に被係留部1aを形成している。また、背板13は、この底板12の後端部と前記天板11の後端部とに亘って取り付けられている。また、この背板13の両側端部から前方へ当該背板13の略直交方向に延びるように側板14、14が取り付けられている。
【0024】
右扉2bは、取付端側である側板14側に設けた図1、2及び4に想像線で示したヒンジ機構Hを利用して前記開口縁部Kを開閉すべく回転する回転扉であり、主として表面側を構成する表材3と、主として裏面側を構成する裏材4とを互いに固定してなる正面視矩形状のものである。なお、左扉2aは、右扉2bと同様の構成を有するものであるが、ラッチ機構Lを組み込んでおらず、引手6に対応する突出部材6’(図1参照)を取り付けてある。
【0025】
表材3は、右扉2bの表面を形成する面板部31と、この面板部31の上端部及び下端部を折り曲げて形成した上折曲部32及び下折曲部33と、前記面板部31の取付端部を折り曲げて形成した表材側折曲部たる取付端側折曲部34と、自由端部を折り曲げて形成した第2の表材側折曲部たる自由端側折曲部35とを具備してなるものである。本実施形態においては、対向する一対の縁部の一方側を自由端側の縁部とし、他方側を取付端側の縁部としている。前記面板部31は、前面開口縁部Kの幅方向の略2分の1を短寸、高さ方向を長寸となるように設定し、1対の扉で開口縁部Kをほぼ隙間無く覆うようにしたものである。上折曲部32は、面板部31の上端部を後方、下方及び前方へ折り曲げて形成したものであり、下折曲部33は、面板部31の下端部を後方、上方及び前方へ折り曲げて形成したものである。取付端側折曲部34は、図20〜23に示すように面板部31の取付端部を後方、内方及び前方に連続して折り曲げて前記面板部31の厚み方向(以下、厚み方向と略す)に沿った外起立片341、前記面板部31の面方向(以下、面方向と略す)に沿った後起立片342及び厚み方向に沿った内起立片343を形成して構成したものである。自由端側折曲部35は、図14〜19に示すように面板部31の自由端部を後方、内方及び後方へ連続して折り曲げて、厚み方向に沿った外起立片351、面方向に沿った後起立片352及び厚み方向に沿った内起立片353を形成して構成したものである。そして、本実施形態においては、図3、5に示すように、開閉機構を構成する構成要素を干渉しない状態で、この表材3を裏材4に対して着脱可能に装着するために、ヒンジ機構Hに対応する位置となる前記取付端側折曲部34に当該ヒンジ機構Hの裏材4からの突出方向すなわち取付端部側に開放されその突出部位を挿通させることが可能な大きさに設定した第1の切欠3Aと、ラッチ機構Lを構成し裏材4から突出する後述する係留爪51に対応する位置に当該係留爪51の回転動作を許容して挿通させること可能な大きさに設定した第2の切欠3Bとを形成している。
【0026】
一方、裏材4は、前記右扉2bの裏面を形成し前記面板部31と所定距離離間して配置される面板部41と、この面板部41の上端部を折り曲げて形成した上折曲部42と、面板部41の下端部を折り曲げて形成した下折曲部43と、面板部41の取付端部を折り曲げて形成した裏材側折曲部たる取付端側折曲部44と、面板部41の自由端部を折り曲げて形成した第2の裏材側折曲部たる自由端側折曲部45とを具備してなるものである。図20〜23に示すように、取付端側折曲部54は、面板部41の取付端部を前方、内方へ連続して折り曲げて、厚み方向に沿った外起立片441と、面方向に沿った前起立片442とを形成して構成したものである。前記外起立片441は、前記表材3の取付端側折曲部34の内起立片343に当接させ突き合わせ部Fを形成している。すなわち、これら外起立片441と、内起立片343とが、請求項2〜4の「厚み方向にそった板部」に相当する。前記外起立片441は、図17〜19に示すように、自由端側折曲部45は、面板部41の自由端部を前方、内方へ連続して折り曲げて厚み方向に沿った外起立片451と、前記表材3の後起立片352と略当接する面方向に沿った第2の面板部たる前起立片352とを形成してなるものであり、前記表材側折曲部35と合わせて扉2bの自由端側の縁部を覆うようにしている。また、図4に示すように、前記上折曲部42の上縁部42aと、下折曲部43の下縁部43a及び取付端側折曲部44の取付端側の側縁部44aを、右扉2bの閉止された状態において開口縁部Kよりも内側に位置付けるように設定して、裏材4の周縁部と開口縁部Kとの間に形成される隙間G(図中斜線で示している)に、前記表材3の上折曲部32と、下折曲部33と、外折曲部34とが挿入できるようにしている。また、面板部41の前縁部を、当該裏材4を本体部1に取り付けて閉止位置とした場合に開口縁部Kより表材3の面板部31の略肉厚寸法分奥方へ位置するように設定して、当該裏材4に表材3を装着した場合に、表材3の面板部31が開口縁部Kと面一をなすようにしている。
【0027】
ヒンジ機構Hは、前述したように、想像線で簡略化して示しているが、その一端側を裏材4の取付端側の縁部近傍に上下に形成された切欠部分4aに図示しないブラケットを介して取り付けるとともに、他端側を前記取付端側の縁部から本体部1側に突出させて当該本体部1の側板14に固定するようにしたものである。すなわち、このヒンジ機構Hによって、裏材4が、本体部1に取り付けられるようになっている。その具体的構成については、従来からよく知られたものであるので、説明を省略する。
【0028】
ラッチ機構Lは、図5〜7に示すように、対向する上下を折り曲げ加工して一対の水平片54bを設けた側面視略コの字形状のベース部材54に、前記被係留部1aに係留する係留爪51と、係留爪51を軸支する第1の回転軸52と、係留爪51を本体部1に係留する方向に弾性付勢するねじりコイルバネ等の付勢手段53と、引手6に取り付けられ引手6の回転動作を第1の回転軸52に伝達する伝達部材55と、引手6に一体的に取り付けられる伝達部材55を回転可能に支持する第2の回転軸56とを一体的に取り付けてユニット化したものである。すなわち、本実施形態のラッチ機構Lは、従来よく知られたものと異なり、本体部1と係り合う係留爪51が裏材4と本体部1とを係り合わせるものとなっている。このラッチ機構Lの動作について説明すると、引手6を手前側に引くことで、各伝達部材55と一体的に第2の回転軸56を支点に図に示す矢印の方向へ回転動作を行う。すると、その回転動作に連動して、各伝達部材55が天秤動作を行い、各伝達部材55の起立壁55aに対して、第1の回転軸52の一部に設けられ突部52bを一体に設けてなる押し当て部材52aを右扉3の後面側へ押す力が作用し、押し当て部材52aが第1の回転軸52を支点に同期して同図に示す矢印の方向に回転する。その結果、第1の回転軸52に固定して取り付けられている係留爪51が押し当て部材52aとともに回転し、上下の各係留爪51の被係留部1aに対する係留状態を同時に解除する。しかして、このユニット化されたラッチ機構Lは、前記係留爪51を、裏材4の上折曲部42に形成した貫通孔42bから突出させるとともにベース部材54の起立壁54a及び上側の水平片54bを裏材4の内方側に溶接等により固定することで裏材4に取り付けてある。
【0029】
引手6は、図6、7等に示すように、例えば合成樹脂素材を押し出し成形して、上端から下端に亘って前面側に開口する凹部61と、一方の側面に奥行方向及び巾方向に同時に延びる傾斜面62と、目隠し部63とを一体に形成して、右扉2aの裏材4の一縁部たる自由端側の縁部から突出するように取り付けたものである。すなわち、本実施形態の引手6は、従来よく知られている表板に手を挿入可能な穴部を形成するとともに、その穴部にラッチ機構が連結される操作レバーを配して構成したような引手とは全くその構成を異にして、この一体成形品を右扉2bの縁部に外付けするのみで機能するものである。具体的には、凹部61は、その一部に指先を掛けて操作できるように標準的な成人の指先が十分に入るスペースを有するものである。また、目隠し部63は、引手6の側面と右扉2bの側面との間に引手6の回転動作時に引手6が右扉2bに干渉しないように設けた空間S1を隠蔽するものである。この引手6は、本実施形態においては、上下の縁部近傍に設けられた前記一対のラッチ機構Lを構成する伝達部材55、55を構成する取り付け片55c、55cにねじ止めにより固定され、一対のラッチ機構L、Lそれぞれを同期作動可能に連結する機能を有するものである。
【0030】
しかして、本実施形態では、前記表材3と裏材4とを、裏材4の前記開閉機構を構成する構成要素を組み込んだ位置を避けた領域に対して係合する取付具である仮止部材7及び止着部材8によって固定して、扉2a、2bを構成している。
【0031】
これら仮止部材7及び止着部材8を利用するために、前記表材3の自由端側の縁部に図14〜19に示すように仮止部材取付部として仮止部材取付孔T7を形成するとともに、表材3及び裏材4の取付端側の縁部近傍に、図20〜23に示すようにこれら表材3及び裏材4に跨る止着部材取付部T8を形成している。仮止部材取付孔T7は、仮止部材7と係合するように表材3の自由端側折曲部35を構成する内起立片353の上端部近傍、中間位置及び下端部近傍の3箇所形成されている。また、止着部材取付部T8は、前記上下一対のラッチ機構L、Lが組み込まれている位置の上方位置と下方位置とに形成され、突き合わせ部Fを構成する表材3側の内起立片343に切欠T811を形成するとともに裏材4側の外起立片351に貫通孔T812を形成して当該突き合わせ部Fを貫通する挿通路T81と、止着部材8をこの挿通路T81に導くように裏材4の前記突き合わせ部F近傍に形成した挿入孔T82と、後述する止着部材8の弾性爪821と係り合う係合孔T83とからなる。
【0032】
仮止部材7は、対向する一対の縁部の一方である取付端側の縁部において、表材3に取り付けた状態でその表材3を裏材4側へスライド移動させることによって、これら表材3と裏材4とを少なくとも厚み方向に離間するのを規制して仮止めするものである。具体的には、図8〜10、14〜19に示すように、樹脂等を素材として、平断面形状が略U字型をなすばねの様に形成され前記仮止部材取付孔T7に差し込まれる差込部71と、この差込部71の上下に当該差込部71から水平方向に変位して形成した一対の支持部72とを一体に形成し、正面視概略ハットを立てたような外形をなすものである。差込部71は、その上下寸法を、前記仮止部材取付孔T7の上下寸法に略一致させてあり、その上下方向の中間部位には切り込み712を入れ、引掛爪7111によって前記仮止部材取付孔T7の開口縁部に係り合う弾性爪711を形成している。また、差込部71と支持部72とは、第1の板部たる後起立片352の板厚寸法より若干大きい寸法だけ離間させてあり、対向する差込部71の内向面71aと支持部72の内向面72aとの間に形成される隙間h(図10参照)に後起立片352を厚み方向に挟み込んだ姿勢で、しかも自由端側の縁部よりも内側位置に取り付けられるようにしている。そして、この仮止部材7を表材3に取り付けた状態で、この後起立片352と差込部71との間に形成される隙間部分に、裏材4の自由端側折曲部45を構成する第2の板部たる前起立片452を圧入することで、仮止状態とするようになっている。すなわち、この時点で表材3と裏材4との面方向に沿った離間が規制された状態となる。
【0033】
一方、止着部材8は、対向する一対の縁部の他方である自由端側の縁部において、回転動作を利用して前記表材3と裏材4とに跨るように取り付けて、その取付位置でこれら表材3と裏材4とが厚み方向及び面方向に沿って離間するのを禁止してこれら表材3と裏材4とを止着するものである。詳述すると、この止着部材8は、図11〜13、20〜23等に示すように樹脂等を素材として、挿入孔T72から挿入され回転動作によって取付位置において前記挿通路T81を通じて突き合わせ部Fに跨るように位置付けられ表材3及び裏材4の面方向及び厚み方向の離間を禁止する係合部81と、前記挿入孔T72から少なくとも一部を外部に露出した状態で前記係合部81を取付位置で移動不能に定着させる戻止部82とを一体に形成したものである。係合部81は、平断面形状を略U字型に成形し、その先端部に取付位置において取付端側折曲部34の後起立片342に内側から当接して表材3が裏材4に対して厚み方向に沿って前方へ離間するのを禁止する第1の当たり面81aを形成するとともに、前記突き合わせ部Fを構成する内起立片343に当接して表材3が裏材4に対して面方向に沿って外方へ離間するのを禁止する第2の当たり面81bとを形成してなるものである。戻止部82は、弾性爪821を備えその弾性爪821の弾性復帰力によって係合孔T83に係合するようにしたものである。この弾性爪821は、取付位置において係合孔T83から内部へ突出するように形成され、その引掛爪8211が係合孔T83の開口縁部の裏側に引っ掛かるように形成したものである。すなわち、この戻止部82は、取付位置においては、この弾性爪821以外の部位が裏材4の外部(背面41a側)へ表出した状態となり、取り付け及び取り外しの際に操作することのできる操作部としても機能することになる。また、この戻止部82は、前記弾性爪821を係合孔T83に係合させた取付位置において、裏材4の面板部41の背面41aに密着する押圧面82aを形成して表材3と裏材4とをがた無く取り付けられるようにしている。
【0034】
以下に、表材3と裏材4とを相互に固定して右扉2bを構成する場合の手順について説明する。
【0035】
まず、裏材4に対して、ユニット化されたラッチ機構Lを上述したように溶接によって取り付けるようにする。次に、固定されたラッチ機構Lを構成する取付片55cに対してねじ止めによって引手6を取り付ける。
【0036】
次に、一端を本体部1にねじ止め等で固定したヒンジ機構Hの他端を、裏材4にねじ止め等により固定しておいた前記ブラケットに対して固定することで、裏材4このヒンジ機構Hを介して本体部1に取り付けるようにする。
【0037】
一方、表材3の自由端側折曲部35に形成した仮止部材取付孔T7に弾性爪711の弾性変形及び弾性復帰力を利用して、後起立片352を挟み込む姿勢で仮止部材7を取り付けて(図14〜16)、その状態の表材3を裏材5に内側から接近させ、引手6を取り付けてある自由端側折曲部45の前起立片452を前記表材3の後起立片352と差込部71との間に圧入し、表材3と裏材4とを仮止状態とする(図17〜19)。この際、図示例のものでは、表材3と裏材4とが平行をなすようになっているが、裏材4に対して表材3を若干手前側から斜めにスライド移動させて仮止めするようにしてもよい。
【0038】
そして、表材3の取付端側の縁部を、裏材4の取付端側の縁部に近づけて、その取付端側折曲部44が表材3の取付端側折曲部34の内側に位置付けるようにして表材3と裏材4とを係合状態とする。この際、前述のように表材3を手前側から斜めに移動させて仮止めした場合には、その仮止部分を中心として回動させるようにして表材3と裏材4とを係合状態となるようにする。そして、この係合状態において、裏材4の前起立片442の前向き面442aが表材3の面板部31の背面31aに当接した状態となって表材3の後方(裏材側)への移動が禁止され、また、突き合わせ部Fにおいて表材3の内起立片343が裏材4の外起立片441に当接することによって、表材3の内方への移動が禁止されている。また、表材3の上折曲部32、下折曲部33にそれぞれ裏材4の上折曲部42、下折曲部43が内側にほぼ当接することによって、表材3の裏材4に対する上下方向の離間も禁止される。このように係合状態とした表材3と裏材4とを、前述したように表材3の裏材4に対する前方の移動及び外方への移動を禁止する止着部材8で止着する。この止着部材8を、止着部材取付部T8に対して取り付ける場合の手順は、係合部81を挿入孔T82から挿入し(図20)、係合部81の基端部と挿入孔T82との接触する部位を回動点として当該係合部81が挿通路T81をように回動させ(図21)、戻止部82の弾性爪821を経過的に弾性変形して係合孔T83へ挿入して(図22)当該係合孔T83へ係り合わせるようにする(図23)。なお、左扉2aについても、上述したようにラッチ機構L及び引手6を組み込まない点を除いては、表材3と裏材4との固定手順は、同様ものものである。
【0039】
以上説明したように、本実施形態のパネルたる左右の扉2a、2bによれば、予め表材3に仮止部材係合孔T7、表材3及び裏材4に止着部材取付部T8を形成しておけば、これら表材3と裏材4とを固定する際には、従来のようにねじ止めによるもののように工具等を必要とせず、また表材3又は裏材4の縁部をかしめることによって固定するような煩雑な作業をすることなく、仮止部材7と止着部材8とによって簡単に固定することができる。このため、例えば表材3のみを交換する場合等において取り外し及び付け替え等が簡単に行えるようになる。そして、仮止部材7で、自由端部側の縁部を一旦仮止めしてから、取付端部側の縁部を止着部材8でを止着することで裏材4に対して表材3を固定することができ、すなわち、一縁部ごとに取付作業を行うことができ、取付作業を進め易い。
【0040】
特に、止着部材8を弾性爪821及び押圧面82aを備えた戻止部82によって定着するようにし、さらに仮止部材7も弾性爪711によって取り付けるようにしているので取付操作が極めて簡単である。
【0041】
また、止着部材取付部T8を、表材3及び裏材4に形成した孔及び切欠のみから構成し、さらに、仮止部材7も仮止部材取付孔T7によって取り付けるようにしているので、簡単な加工で、止着部材8及び仮止部材7を使用することが可能となる。
【0042】
また、スチール素材からなる表材3及び裏材4の端部の処理や強度の確保のための形成した取付端側折曲部34、自由端側折曲部44を利用して、仮止部材7による仮止め、止着部材8による止着を行うようにしているので、表材3及び裏材4に、これら仮止部材7及び止着部材8を利用するための加工を、仮止部材取付孔T7や止着部材取付部T8を形成する以外に別途施さずともよい。
【0043】
仮止部材7を、表材3の自由端側折曲部35を構成する内起立片353に形成した仮止部材取付孔T7に係合させ表材3の自由端側の縁部より内側に取り付けるようにしているので、仮止部材7を表出させないためその扉2a、2bの美観を損ねない。特に、本実施形態のように開閉部材たる扉2a、2bのようにその背面41a側が度々使用者の目に触れるようなパネルに適用した場合、しかも開閉する自由端側の縁部に適用しているのでその奏する効果が大きい。
【0044】
表材3を裏材4側に内側からスライド移動することによって、自由端側の縁部を仮止めできるようにしているので、本実施形態のように上下の一対のラッチ機構Lを同期動作可能に連結するように上下にわたる引手6備えたものであっても、この引手6を裏材4に取り付けたまま、表材3と仮止めすることができる。
【0045】
本実施形態の止着部材8の奏する効果としては、挿入孔T82から挿入し回転させてから弾性爪821で係合孔T83に係合させるようにし、取付のための操作を3段階以上を経るものとしているので外れにくく、その結果、裏材4と表材3とを強固に固定することができる。しかも、3段階の操作それぞれは力を要するようなものではなく、弾性係合を利用して取り付けるようにしているため取り付け及び取り外しが簡単であり、且つ堅固な固定が可能な止着部材8を提供することができる。
【0046】
また、この止着部材8は、外部に露出して係合部81を定着させる戻止部82と当該係合部81とを一体に形成してあるので、取り付け及び取り外しの際に戻止部82を外部から操作可能な操作部として機能させることができ、取り付け及び取り外しに便利である。
【0047】
なお、本発明は、本実施形態に限らない。
【0048】
例えば、上記実施形態では、係合状態において表材側の折曲部の内側に裏材側の折曲部を位置付けているが、裏材側に形成した折曲部の内側に表材側に形成した折曲部を位置付けるようにして、これら2つの折曲部を利用して仮止部材及び止着部材によって固定するようにしてもよい。
【0049】
パネルとして、本実施形態のように収納家具の扉に限らず、引出しの前パネルや、その他種々のパネルであってよい。
【0050】
また、対向する一対の縁部として、パネルの上縁部と下縁部において、それぞれ仮止部材、止着部材によって固定するようにしたものであってもよい。
【0051】
また、仮止部材を利用せず、止着部材のみによってのみ裏材と表材とを固定するようにしてもよい。
【0052】
その他、各部の具体的構成についても上記実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形が可能である。
【0053】
【発明の効果】
本発明は、以上説明したような形態で実施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0054】
すなわち、本発明のパネルによれば、表材と裏材とに予め仮止部材及び止着部材を取り付けるための加工を施しておけば、これら表材と裏材とを固定する際には、従来のようにねじ止めによるもののように工具等を必要とせず、また表材又は裏材の縁部をかしめることによって固定するような煩雑な作業をすることなく、簡単に固定することができる。このため、例えば表材のみを交換する場合等において取り外し及び付け替え等が簡単に行うことができる。そして、対向する一対の縁部の一方側を一旦仮止めしてから、他方の縁部を止着することで表材と裏材とを固定することができ、一縁部ごとに取付作業を行うことができ、仮止部材及び止着部材の取付位置を定め易くまた取付作業を進め易い。
【0055】
また、本発明の止着部材によれば、表材と裏材とによって外部に表出しない状態で面板部の厚み方向に沿った突き合わせ部を有効に利用して、表材と裏材とを、従来のねじ止めのように道具を要さず、また表材乃至裏材の縁部をかしめるような煩雑な作業を行うことなく、簡単に固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態を適用した収納家具を示す全体斜視図。
【図2】本実施形態の扉を示す斜視図
【図3】本実施形態の扉の分解斜視図。
【図4】本実施形態における裏材を示す一部破断した正面図。
【図5】本実施形態における引手及びラッチ機構を示す正面図。
【図6】本実施形態における引手及びラッチ機構を示す説明図。
【図7】本実施形態における引手及びラッチ機構を示す説明図。
【図8】本実施形態における仮止部材の斜視図。
【図9】本実施形態における仮止部材の正面図。
【図10】本実施形態における仮止部材の平面図。
【図11】本実施形態における止着部材の平面図。
【図12】本実施形態における止着部材の平面図。
【図13】本実施形態における止着部材の側面図。
【図14】本実施形態における仮止部材の取付を示す説明図。
【図15】本実施形態における仮止部材の取付を示す説明図。
【図16】本実施形態における仮止部材の取付を示す説明図。
【図17】本実施形態における表材と裏材とを仮止めする手順を示す説明図。
【図18】本実施形態における表材と裏材とを仮止めする手順を示す説明図。
【図19】本実施形態における表材と裏材とを仮止めする手順を示す説明図。
【図20】本実施形態における表材と裏材とを止着する手順を示す説明図。
【図21】本実施形態における表材と裏材とを止着する手順を示す説明図。
【図22】本実施形態における表材と裏材とを止着する手順を示す説明図。
【図23】本実施形態における表材と裏材とを止着する手順を示す説明図。
【符号の説明】
2a、2b・・・左扉、右扉(パネル)
3・・・表材
4・・・裏材
31・・・面板部
34・・・表材側折曲部(取付端側折曲部)
343・・・厚み方向に沿った板部(内起立片)
35・・・第2の表材側折曲部(自由端側折曲部)
352・・・面方向に沿った板部(後起立片)
41・・・面板部
44・・・表材側折曲部(取付端側折曲部)
441・・・厚み方向に沿った板部(外起立片)
45・・・第2の裏材側折曲部(自由端側折曲部)
452・・・第2の板部
7・・・仮止部材
711・・・弾性爪
8・・・止着部材
81・・・係合部
82・・・戻止部
821・・・弾性爪
T8・・・止着部材取付部
T81・・・挿通路
T82・・・挿入孔
T83・・・係合孔
F・・・突き合わせ部

Claims (14)

  1. 表材と裏材とを備え、前記表材の面板部と裏材の面板部とを所定距離離間させて対向させた状態で相互に固定するようにしたパネルであって、
    対向する一対の縁部の一方側において、表材又は裏材の何れか一方に取り付けた状態で、表材又は裏材の何れか一方を他方側へスライド移動させることによって、これら表材と裏材とを少なくとも前記面板部の厚み方向に沿って離間するのを規制して仮止めする仮止部材と、
    対向する一対の縁部の他方側において、回転動作を利用して前記表材と裏材とに跨るように取り付けて、その取り付けた状態でこれら表材と裏材とが前記面板部の厚み方向及び面板部の面方向に沿って離間するのを禁止してこれら表材と裏材とを止着する止着部材とによって表材と裏材とを固定していることを特徴とするパネル。
  2. 前記対向する一対の縁部の他方側において、前記表材と裏材とが係合した状態で前記表材の面板部と裏材の面板部との間に前記厚み方向に沿った板部同士の突き合わせ部を形成するようにし、前記止着部材をこの突き合わせ部に跨るように取り付けるようにしている請求項1記載のパネル。
  3. 前記取付位置において前記突き合わせ部に形成した挿通路を通じて前記突き合わせ部に跨るように位置付けられ表材及び裏材の前記面方向及び前記厚み方向に沿った離間を禁止する係合部と、この係合部をその取付位置で移動不能に定着させる戻止部とを具備してなる請求項2記載のパネル。
  4. 前記突き合わせ部が外部に表出されない状態で形成されるものであり、前記表材又は裏材の何れか一方のその突き合わせ部近傍に、前記係合部を前記挿通路に導く挿入孔を形成し、取付位置において前記戻止部の少なくとも一部を、この挿入孔から外部に露出させるようにしている請求項3記載のパネル。
  5. 前記対向する一対の縁部の他方側において、表材の面板部の端部を折り曲げて表材側折曲部を形成するとともに、裏材の面板部の対応する端部を折り曲げて裏材側折曲部を形成して、これら表材側折曲部、裏材側折曲部それぞれを構成する前記厚み方向に沿った板部同士によって前記突き合わせ部を構成している請求項2、3又は4記載のパネル。
  6. 前記取付位置において前記表材側折曲部又は裏材側折曲部を構成する面方向に沿った板部に内側から当接して表材と裏材とが前記厚み方向に沿って離間するのを禁止する第1の当たり面と、前記突き合わせ部に外方から当接して表材と裏材とが面方向に沿って離間するのを禁止する第2の当たり面とを形成して構成している請求項5記載のパネル。
  7. 前記戻止部が、表材又は裏材に形成した係合孔を経過的に変形して通過し、その弾性復帰力によって当該係合孔に対して係合する弾性爪を備えたものである請求項3、4、5又は6記載のパネル。
  8. 前記対向する一対の縁部の一方側において、表材にはその面板部より後方に位置して面方向に沿った第1の板部を、裏材にはその面板部より前方に位置して面方向に沿った第2の板部を形成して、
    前記仮止部材をこれら面方向に沿った第1の板部又は第2の板部の何れか一方を、前記厚み方向に挟み込む姿勢で取り付けるようにし、この仮止部材を取り付けた第1の板部又は第2の板部の何れか一方と、当該仮止部材との隙間に他方を圧入して差し込むようにしている請求項1、2、3、4、5又は6記載のパネル。
  9. 前記面方向に沿った第1の板部と第2の板部とを、表材及び裏材の縁部から内方に突出するように形成し、前記仮止部材を、その縁部よりも内側に位置するように表材又は裏材の何れか一方に取り付けている請求項8記載のパネル。
  10. 前記対向する一対の縁部の一方側において、表材の面板部の端部を折り曲げて第2の表材側折曲部を設けるとともに、裏材の面板部の対応する端部を折り曲げて第2の裏材側折曲部を設けて、これら第2の表材側折曲部又は第2の裏材側折曲部の何れか一方に、前記仮止部材を取り付けるようにしている請求項8又は9記載のパネル。
  11. 前記第2の表材側折曲部によって第1の板部を形成するとともに、前記第2の裏材側折曲部によって前記第2の板部を形成するようにしている請求項10記載のパネル。
  12. 前記仮止部材が、表材又は裏材に形成した仮止部材係合孔に経過的に変形して通過し、その弾性復帰力によって当該仮止部材係合孔に対して係合する弾性爪を備えたものである請求項8、9、10又は11記載のパネル。
  13. 表材と裏材とを備えたパネルを、前記表材の面板部と裏材の面板部とを所定距離離間させて対向させた状態で相互に固定するためのものであって、
    回転動作を利用して、前記表材と裏材との係合状態において前記表材の面板部と前記裏材の面板部との間にその面板部の厚み方向に沿った板部同士によって外部に表出されない状態で形成される突き合わせ部に跨るように取り付けられ、その取付位置において前記表材と裏材とが前記面板部の厚み方向及び面板部の面方向に沿って離間するのを禁止してこれら表材と裏材とを止着する止着部材。
  14. 前記表材又は裏材の何れか一方の前記突き合わせ部の近傍に形成した挿入孔から挿入され回転動作によってその突き合わせ部に形成した挿通路を通じて前記突き合わせ部に跨り表材及び裏材の前記面方向及び前記厚み方向の離間を禁止した取付位置に位置付けられる係合部と、少なくとも一部を外部に露出した状態で前記係合部を前記取付位置から移動不能に定着させる戻止部とを備えてなる請求項13記載の止着部材。
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