JP3906596B2 - ガス絶縁開閉装置 - Google Patents
ガス絶縁開閉装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3906596B2 JP3906596B2 JP02122399A JP2122399A JP3906596B2 JP 3906596 B2 JP3906596 B2 JP 3906596B2 JP 02122399 A JP02122399 A JP 02122399A JP 2122399 A JP2122399 A JP 2122399A JP 3906596 B2 JP3906596 B2 JP 3906596B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- phase
- bushings
- transmission line
- insulated switchgear
- bushing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Patch Boards (AREA)
- Gas-Insulated Switchgears (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ガス絶縁開閉装置に係り、特に電気所の敷地面積の縮小化に好適なガス絶縁開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のガス絶縁開閉装置は、特開平4−88814号公報に記載のように各回線の三相のブッシングを配置構成していた。すなわち図2を用いて説明すると、中相のブッシング64が送電線鉄塔82,83を結ぶ直線の近い位置、端相のブッシング63,65がその遠い位置となるように逆三角形状に配置(以下、▽配置と呼ぶ。)した回線と、中相のブッシング74が送電線用鉄塔82,83を結ぶ直線から遠い位置、端相のブッシング73,75がその近い位置となるように三角形状に配置(以下、△配置と呼ぶ。)した回線とを有し、隣あう回線のブッシングが交互に▽配置,△配置となるように配置(以下、▽−△配置と呼ぶ。)したものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各回線のブッシングを▽−△配置した従来のガス絶縁開閉装置では、優れた電気的絶縁構造から各部の縮小化できるものの、電気所全体におけるガス絶縁開閉装置の設置面積、送電線用鉄塔82,83間の距離W2が大きくなってしまう。また、三相のブッシングを据付ける基礎92,93、特に△配置した三相のブッシングを据付ける基礎93を▽配置した三相のブッシングを据付ける基礎92よりも大きくなってしまう。特にこれらの現象は回線数が多くなればなるほど顕著になる。
【0004】
尚、従来の送電線用鉄塔82,83間の距離W2は、送電線用鉄塔83とブッシング75との距離を寸法A,隣あう回線で最も接近するブッシング65と73との距離を寸法B,ブッシング64と送電線用鉄塔82との距離を寸法C,送電線用鉄塔82,83を結ぶ直線とブッシングとの最小距離を寸法D,各回線毎のブッシング間の距離を送電線用鉄塔82,83間を結ぶ直線上に投影したときの距離を寸法E,各回線のおける三角状に配置されたブッシングの中相と他2相との距離を寸法F,寸法A,寸法B,寸法Cをそれぞれ送電線用鉄塔82,83を結ぶ直線上に投影したときの距離を寸法a,寸法b,寸法cとしたとき、
W2=a+2E+b+E+c
となる。尚、以上の各寸法は送電線の電圧によって定められる気中における絶縁距離である。
【0005】
本発明は、電気所の敷地面積の縮小化が図れるガス絶縁開閉装置の提供を目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明に係るガス絶縁開閉装置は、送電線用鉄塔に対向して設置すると共に、気中絶縁した三相のブッシングから各相毎に線路を引き出し構成した回線を主母線に複数接続してなるものであって、前記各回線毎に、前記三相のブッシングを三角形状の基礎上に、それぞれの相間気中絶縁距離を確保した状態で前記送電線用鉄塔を結ぶ直線に対して三角形状に配置し、かつ、この三相のブッシングの三角形状の頂点は、各回線の中相のブッシングが前記送電線用鉄塔を結ぶ直線の近くに位置し、端相のブッシングが前記送電線用鉄塔を結ぶ直線の遠くに位置すると共に、この三相のブッシングの三角形状の配置する向きを隣接する回線全てにおいて同一方向としていることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
【0008】
図1は本発明の実施の形態であるガス絶縁開閉装置の配置構造を示す平面図である。図面において10,11はそれぞれ三相一括型の主母線であり、これら主母線10,12からは母線切換用断路器20,21を介して各相の回線を引き出している。各回線は各相の遮断器30,31,線路側断路器40,41及び三相一括型の母線50,51を介してブッシング60〜62,70〜72に至っている。ブッシング60〜62,70〜72には送電線を接続している。
【0009】
尚、本実施の形態では、母線切換用断路器20,21,遮断器30,31及び線路側断路器40,41は各相毎に分離した相分離で構成した例を示したが、三相一括型で構成されていてもよい。また、母線50,51は三相一括型で構成した例を示したが、各相毎に分離した相分離型で構成されていてもよい。
【0010】
ブッシング60〜62,70〜72それぞれは相間気中絶縁距離を確保した状態で送電線用鉄塔80,81を結ぶ直線に対して三角形状に配置しており、各回線の中相のブッシング61,71は送電線用鉄塔80,81を結ぶ直線の近くに位置し、端相のブッシング60,63,70,73は送電線用鉄塔80,81を結ぶ直線の遠くに位置している。尚、本図では、送電線用鉄塔80,81が下側に位置しているので、ブッシング60〜62,70〜72は逆三角形状(▽−▽配置)となっている。すなわち本実施の形態では、ブッシング60〜62,70〜72はそれぞれの相間気中絶縁距離及び電気所を構成する各種設備との絶縁距離を確保した状態で三角形状に配置し、この三角形状に配置する向きを隣接する回線全てにおいて同一方向としている。
【0011】
ここで、本実施の形態における送電線用鉄塔80,81間の距離W1は、送電線用鉄塔81とブッシング71との距離を寸法A,隣あう回線で最も接近するブッシング62と70との距離を寸法B,ブッシング61と送電線用鉄塔80との距離を寸法C,送電線用鉄塔80,81を結ぶ直線とブッシングとの最小距離を寸法D,各回線毎のブッシング間の距離を送電線用鉄塔80,81間を結ぶ直線上に投影したときの距離を寸法E,各回線のおける三角状に配置されたブッシングの中相と他2相との距離を寸法F,寸法A,寸法B,寸法Cをそれぞれ送電線用鉄塔82,83を結ぶ直線上に投影したときの距離を寸法a,寸法b,寸法cとしたとき、
W1=a+E+b+E+c
となる。
【0012】
以上のことから、本実施の形態では次の効果を達成できる。
【0013】
(1)本実施の形態では、隣接する全ての回線のブッシングを▽−▽配置としたので、送電線用鉄塔80,81間の距離W1はa+E+b+E+cとなり、図2で説明した従来のガス絶縁開閉装置よりも寸法Eだけ小さくできる。これにより、送電線用鉄塔80,81を小さく設計,製作でき、さらにガス絶縁開閉装置の据付け敷地面積を小さくできると共に、コスト低減が図れる。
【0014】
(2)本実施の形態では、隣接する全ての回線のブッシングを▽−▽配置としたので、ブッシング60〜62,70〜72の基礎90,91の形状を全て三角形状とすることができ、図2で説明した従来のガス絶縁開閉装置のような四角形状の基礎とする必要がないと共に、面積を小さくでき、基礎工事時のコスト低減が図れる。
【0015】
(3)本実施の形態では、隣接する全ての回線のブッシングを▽−▽配置としたので、各回線の中相のブッシング61,71のみが送電線鉄塔80,81の近くに配置でき、寸法Fのように長い母線は1回線あたり1本にでき。従って、ガス絶縁開閉装置全体としてのコスト低減が図れる。この点、図2で説明した従来のガス絶縁開閉装置では、回線によって寸法Fの母線が1回線あたり2本必要となり、コストが高くなる。
【0016】
(4)図2で説明した従来のガス絶縁開閉装置の▽−△配置では、ブッシングの配置が複雑化するため、設計上の標準化も困難であり、現地における送電線との接続においても、十分な配慮が必要となるため信頼性確保が困難である。しかし、本実施の形態のように▽−▽配置とすれば、全ての回線のブッシングにおいて標準化した設計が可能であり信頼性を向上できる。
【0017】
【発明の効果】
本発明に係るガス絶縁開閉装置によれば、各回線毎に、三相のブッシングをそれぞれの相間気中絶縁距離を確保した状態で三角形状、かつ中央相のブッシングが他のブッシングよりも送電線鉄塔に近い位置となるように配置し、これを全回線分隣接配置したので、送電線用鉄塔間の距離を小さくでき、ガス絶縁開閉装置の据付け敷地面積を小さくできる。従って、電気所の敷地面積の縮小化が図れるガス絶縁開閉装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態であるガス絶縁開閉装置の配置構成を示す平面図。
【図2】従来のガス絶縁開閉装置の配置構成を示す平面図。
【符号の説明】
10〜13…主母線、20〜23…母線切換用断路器、30〜33…遮断器、40〜43…線路側断路器、50〜53…三相一括母線、60〜65,70〜75…ブッシング、80〜83…送電線用鉄塔、90〜93…基礎。
Claims (1)
- 送電線用鉄塔に対向して設置すると共に、気中絶縁した三相のブッシングから各相毎に線路を引き出し構成した回線を主母線に複数接続してなるガス絶縁開閉装置において、
前記各回線毎に、前記三相のブッシングを三角形状の基礎上に、それぞれの相間気中絶縁距離を確保した状態で前記送電線用鉄塔を結ぶ直線に対して三角形状に配置し、かつ、この三相のブッシングの三角形状の頂点は、各回線の中相のブッシングが前記送電線用鉄塔を結ぶ直線の近くに位置し、端相のブッシングが前記送電線用鉄塔を結ぶ直線の遠くに位置すると共に、この三相のブッシングの三角形状の配置する向きを隣接する回線全てにおいて同一方向としていることを特徴とするガス絶縁開閉装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02122399A JP3906596B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | ガス絶縁開閉装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP02122399A JP3906596B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | ガス絶縁開閉装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000224721A JP2000224721A (ja) | 2000-08-11 |
JP3906596B2 true JP3906596B2 (ja) | 2007-04-18 |
Family
ID=12049032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP02122399A Expired - Fee Related JP3906596B2 (ja) | 1999-01-29 | 1999-01-29 | ガス絶縁開閉装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3906596B2 (ja) |
-
1999
- 1999-01-29 JP JP02122399A patent/JP3906596B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000224721A (ja) | 2000-08-11 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
WO2008075436A1 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP4686392B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP3906596B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP3143133B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP2642483B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP2000312411A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP2000253520A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP4416667B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP2535103B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH04299007A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH0811014Y2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH0210722Y2 (ja) | ||
JPS6213377Y2 (ja) | ||
JPS6311844B2 (ja) | ||
JPH06276627A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH0865833A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH0793774B2 (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH03107314A (ja) | 変電所への架空電力線の引込方式 | |
JPH04304104A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP2000324630A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH0488814A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH08308045A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JPH10295009A (ja) | ガス絶縁開閉装置 | |
JP2000050435A (ja) | 二重母線方式のガス絶縁開閉装置 | |
JPH10271626A (ja) | ガス絶縁開閉装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060119 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060124 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060327 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20060417 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060822 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20060913 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061226 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20070108 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120126 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |