JPH0865833A

JPH0865833A - ガス絶縁開閉装置

Info

Publication number: JPH0865833A
Application number: JP6193108A
Authority: JP
Inventors: Ikuo Hirao; 郁夫平尾
Original assignee: Toshiba Corp
Current assignee: Toshiba Corp
Priority date: 1994-08-17
Filing date: 1994-08-17
Publication date: 1996-03-08

Abstract

(57)【要約】【目的】小形で、スペース効率の良い回線構造を有す
るガス絶縁開閉装置を提供する。【構成】第１主母線ユニット１および第２主母線ユニ
ット２を平行な２つの直線上に対向配置する。主母線に
線路回線１４、バンク回線１５を主母線の軸線に対して
直交する方向に接続する。線路回線１４を母線側断路器
３、計器用変流器４、遮断器５、線路側断路器６、接地
開閉器７、管路母線８を介してブッシング９に接続す
る。バンク回線１５を母線側断路器３、計器用変流器
４、遮断器５、線路側断路器６、接地開閉器７を介して
ケーブルヘッド１０に接続する。母線区分回線１３を両
主母線に対して直交する方向に配置する。第１母線区分
回線１３ａおよび第２母線区分回線１３ｂを、主母線ユ
ニットの軸方向と直交する方向に配置する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、異常電圧が発生した時
や点検作業時に電路の開閉をおこなうためのガス絶縁開
閉装置に係わり、特に回線の配置を改良したガス絶縁開
閉装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】変電所等においては、隣接発電所等から
の架空送電線より引き込まれた架線がブッシングに接続
され、このブッシングからの架線が開閉装置を介して変
圧器に接続されている。開閉装置は、このようにブッシ
ングと変圧器との間に介在して、異常電圧が発生した時
や点検作業時に、電路の開閉をおこなうための装置であ
る。この開閉装置の種類は様々であるが、その中でもガ
ス絶縁開閉装置は、空気の数倍の絶縁能力を有するＳＦ
₆ガスを用いるため、他の開閉装置と比べて絶縁性能、
消弧性能に優れているという利点を有する。また、ガス
絶縁開閉装置は、その充電部がすべて完全に金属容器内
に収納されているため、外界の影響を受けにくく、小形
化が可能であるという利点も有する。したがって、近年
の変電所等においては、ほとんどガス絶縁開閉装置が使
用されている。

【０００３】以上のような従来のガス絶縁開閉装置の一
例として、三相一括形の二重母線方式のものを以下に説
明する。すなわち、図７に示すように、第１主母線１と
第２主母線２は、母線区分回線１３を介して一直線上に
配置され、両主母線からは、線路回線１４及びバンク回
線１５等の引出回線が引き出されている。母線区分回線
１３、線路回線１４およびバンク回線１５（変圧器用の
回線）は、単相のものが三つ設けられ、それぞれの中間
には遮断器５が設けられている。そして、母線区分回線
１３の各相には、遮断器５から両主母線側に向かって計
器用変流器４、母線側断路器３、接地開閉器７および計
器用変成器１１が設けられている。なお、この母線区分
回線１３の遮断器５を挟んで第１主母線側を第１母線区
分回線１３ａ、第２主母線側を第２母線区分回線とす
る。

【０００４】線路回線１４の各相には、遮断器５の両側
に計器用変流器４が設けられ、線路側断路器６および接
地開閉器７を介して管路母線８が設けられている。管路
母線８は母線区分回線１３と平行な方向に配置され、ブ
ッシング９に接続されている。ブッシング９は、主母線
の軸線方向に突出しないように、母線区分回線１３に平
行に対向するように配列されている。バンク回線１５の
各相には、遮断器５の両側に計器用変流器４が設けら
れ、接地開閉器７を介してケーブルヘッド１０が接続さ
れている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上の
ようなガス絶縁開閉器には、以下のような問題点があっ
た。すなわち、第１主母線１および第２主母線２が一直
線上に配置されているので、主母線の軸線方向に長い装
置となり、スペース効率がよくない。そして、線路回線
１４は、母線区分回線１３の両端に接続された第１主母
線１および第２主母線２から垂直な方向に引き出され、
ブッシング９は、母線区分回線１３と平行に対向するよ
うに配列されている。したがって、線路回線１４とブッ
シング９との距離が長くなり、線路回線１４とブッシン
グ９とを接続するための管路母線８が長くなる。

【０００６】また、両主母線の間の母線区分回線１３
は、両主母線と同一直線上に配置されているので、主母
線の軸線方向にさらに長い装置となり、スペース効率が
良くない。さらに、三相一組の線路回線１４およびバン
ク回線１５を、複数組設けたい場合には、主母線をさら
に長くする必要があり、主母線の軸線方向に極端に長い
装置となるためスペース効率が良くない。

【０００７】本発明は上記のような従来技術の問題点を
解決するために提案されたものであり、その主たる目的
は、小形で、スペース効率の良い回線構造を有するガス
絶縁開閉装置を提供することである。

【０００８】第２の目的は、母線区分回線の配置方向を
改良することにより小形化を実現したガス絶縁開閉装置
を提供することである。

【０００９】第３の目的は、引出回線を多数組設けて
も、小形化を維持できるガス絶縁開閉装置を提供するこ
とである。

【００１０】第４の目的は、小形化を実現しても、引出
回線の引き出し方向の自由度が高いガス絶縁開閉装置を
提供することである。

【００１１】

【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
三相一括形の主母線と、この主母線から引き出される単
相形の引出回線と、前記主母線を複数の主母線ユニット
に区分する単相形の母線区分回線とを有するガス絶縁開
閉装置において、前記母線区分回線によって区分された
前記複数の主母線ユニットが、平行な２つの直線上に対
向配置され、平行配置された前記主母線ユニットに接続
される前記引出回線が、前記主母線ユニットの軸方向と
直交する同一直線上に互いに逆方向に対向配置され、前
記母線区分回線は、前記主母線ユニットの軸方向と直交
する方向に配置されたことを特徴とする。

【００１２】請求項２記載の発明は、請求項１記載の発
明において、前記母線区分回線は、前記主母線ユニット
の軸方向と直交する方向に配置されたことを特徴とす
る。

【００１３】請求項３記載の発明は、請求項１記載の発
明において、前記引出回線を、ブッシングに接続された
線路回線および変圧器に接続された変圧器回線により構
成し、前記線路回線および前記変圧器回線を複数組有す
ることを特徴とする。

【００１４】請求項４記載の発明は、請求項１記載の発
明において、一端が前記平行配置された主母線ユニット
のうちの一方の主母線ユニットに接続され、他端が他方
の主母線ユニットを乗り越えてブッシングに接続された
引出回線を有することを特徴とする。

【００１５】

【作用】以上のような構成を有する本発明の作用は次の
通りである。すなわち、請求項１記載の発明では、複数
の主母線ユニットが、平行な２つの直線上に対向配置さ
れているので、主母線ユニットの軸線方向に要する幅が
主母線ユニット一組分の長さと同等となる。また、引出
回線が主母線ユニットの軸方向と直交する同一直線上に
互いに逆方向に対向配置されているので、引出回線が主
母線ユニット近傍のブッシングに対して近接した位置に
配設される。

【００１６】請求項２記載の発明では、母線区分回線を
主母線ユニットの軸方向と直交する方向に配置したの
で、装置が主母線ユニットの軸線方向に大型化すること
はない。

【００１７】請求項３記載の発明では、前記複数の主母
線ユニットが、平行な２つの直線上に対向配置されてい
るので、線路回線および変圧器回線を複数組接続するた
めに主母線ユニットを延長しても、主母線ユニットを一
直線上に配置した場合ほどに装置が大型化しない。

【００１８】請求項４記載の発明では、一方の主母線に
接続すべきブッシングが、他方の主母線側に配列されて
いる場合であっても、他方の主母線を乗り越える引出回
線を有しているので、ブッシングとの接続を確保でき
る。

【００１９】

【実施例】

（１）実施例の構成請求項１〜３記載の発明に対応するガス絶縁開閉装置の
一実施例を、図１〜図４を参照して以下に説明する。な
お、請求項１記載の変圧器回線は、バンク回線とする。
また、図４は単母線方式の線路回線、バンク回線および
母線区分回線の単線結線図であり、これを本発明の具体
的な構成としたものを図１〜図３に示す。

【００２０】すなわち、図１に示すように、第１主母線
ユニット１および第２主母線ユニット２はともに三相一
括形であり、平行な二つの直線上に対向配置されてい
る。第１主母線ユニット１および第２主母線ユニット２
の各相には、単相に分岐した線路回線１４、バンク回線
１５が主母線の軸線に対して直交する方向に接続されて
いる。線路回線１４においては、図２に示すように、母
線側断路器３が計器用変流器４を介して遮断器５の下側
口出しに接続されている。遮断器５の上側口出しは、第
１主母線ユニット１および第２主母線ユニット２の外側
に設けられ、計器用変流器４を介して線路側断路器６お
よび接地開閉器７が接続されている。そして、接地開閉
器７は管路母線８を介してブッシング９に接続されてい
る。さらに、バンク回線においては、接地開閉器７を介
してケーブルヘッド１０に接続されている。母線側断路
器３が計器用変流器４を介して遮断器５の下側口出しに
接続されている。遮断器５の上側口出しは、第１主母線
ユニットおよび第２主母線ユニットの外側に設けられ、
計器用変流器４を介して線路側断路器６および接地開閉
器７が接続されている。そして、接地開閉器７はケーブ
ルヘッド１０に接続されている。

【００２１】一方、単相に分岐した母線区分回線１３
は、両主母線に対して直交する方向に配置され、それぞ
れ両主母線の各相に接続されている。第１母線区分回線
１３ａおよび第２母線区分回線１３ｂは、図３に示すよ
うに、互いに平行にかつ上下に対向する位置に配置され
ている。第１母線区分回線１３ａにおける第１主母線ユ
ニット１側の端部には、設置開閉器７が設けられてい
る。この接地開閉器７には、Ｔ形接続母線１２を介して
母線側断路器３および計器用変成器１１が接続されてい
る。母線側断路器３は計器用変流器４を介して上下同一
方向口出し形の遮断器５の下側口出しに接続されてい
る。また、第２母線区分回線１３ｂにおける第２主母線
ユニット２側の端部には、Ｔ形接続母線１２を介して接
地開閉器７および母線側断路器３が接続されている。接
地開閉器７には、計器用変成器１１が接続されている。
母線側断路器３は計器用変流器４を介して遮断器５の上
側口出しに接続されている。

【００２２】（２）実施例の作用、効果以上のような構成を有する本実施例の作用、効果は以下
の通りである。すなわち、第１主母線ユニット１と第２
主母線ユニット２とが、平行な二つの直線上に対向配置
されているので、軸線方向に要する幅が主母線ユニット
一つ分の長さと同等となる。したがって、小形で、スペ
ース効率の良い回線構造を有するガス絶縁開閉装置を構
成できる。また、線路回線１４が主母線ユニットの軸方
向と直交する方向に配置されているので、主母線ユニッ
ト近傍のブッシングに対して近接した位置となる。した
がって、線路回線１４とブッシング９とを接続する管路
母線８を短くすることができ、経済的・合理的な配置に
することができる。

【００２３】また、母線区分回線を主母線ユニットの軸
方向と直交する方向に配置したので、装置が主母線ユニ
ットの軸線方向に大型化することはない。したがって、
母線区分回線の配置方向を改良することによる装置の小
形化が実現できる。

【００２４】また、第１主母線ユニットおよび第２主母
線ユニットが、平行な２つの直線上に対向配置されてい
るので、複数組の線路回線１４およびバンク回線１５を
接続するために主母線ユニットを延長しても、主母線ユ
ニットを一直線上に配置した場合ほどに装置が大型化し
ない。したがって、引出回線を多数組設けても、装置の
小形化を維持できる。

【００２５】（３）他の実施例本発明は、以上のような実施例に限定されるものではな
く、各部材の数、配置方向は適宜変更可能である。たと
えば、図６に示すように、三相の線路回線１４および三
相のバンク回線１５をそれぞれ一組として、複数組の線
路回線１４およびバンク回線１５を、母線の軸線方向に
並べた構成にすることもできる。

【００２６】また、請求項４記載の発明に対応する一実
施例として、図７に示すように、第１主母線ユニット１
を第２主母線ユニット２よりもやや長く形成し、第１主
母線ユニット１に接続された線路回線１４を第２主母線
ユニット２側に配列したブッシング９に接続する。そし
て、第２主母線ユニット２に接続された線路回線１４
を、第１主母線ユニット１を乗り越えさせて、第１主母
線ユニット１側に配列されたブッシング９に接続する。

【００２７】このような構成にすれば、ブッシング９に
接続すべき高架線の位置により、ブッシング９の位置を
対応する主母線とは逆方向に配列しなければならない場
合であっても、ブッシング９と主母線に接続させること
が可能となる。したがって、主母線ユニットの平行配置
による小形化を実現しても、引出回線の引き出し方向の
自由度を高くすることができる。

【００２８】

【発明の効果】第１主母線ユニットおよび第２主母線ユ
ニットを平行な２つの直線上に対向配置するという単純
な構成によって、小形で、スペース効率の良い回線構造
を有するという優れたガス絶縁開閉装置を提供すること
ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のガス絶縁開閉装置の第１実施例を示す
平面図である。

【図２】図１の実施例における線路回線およびバンク回
線部分の側面図である。

【図３】図１の実施例における母線区分回線部分の側面
図である。。

【図４】線路回線、バンク回線および母線区分回線の単
線結線図である。

【図５】本発明の他の実施例を示す平面図である。

【図６】本発明の他の実施例を示す平面図である。

【図７】従来のガス絶縁開閉装置の一例を示す平面図で
ある。

【符号の説明】

１…第１主母線ユニット２…第２主母線ユニット３…母線側断路器４…計器用変流器５…断路器６…線路側断路器７…接地開閉器８…管路母線９…ブッシング１０…ケーブルヘッド１１…計器用変成器１２…接続母線１３…母線区分回線１３ａ…第１母線区分回線１３ｂ…第２母線区分回線１４…線路回線１５…バンク回線

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】三相一括形の主母線と、この主母線から
引き出される単相形の引出回線と、前記主母線を複数の
主母線ユニットに区分する単相形の母線区分回線とを有
するガス絶縁開閉装置において、前記母線区分回線によって区分された前記複数の主母線
ユニットが、平行な２つの直線上に対向配置され、平行配置された前記主母線ユニットに接続される前記引
出回線が、前記主母線ユニットの軸方向と直交する同一
直線上に互いに逆方向に対向配置されたことを特徴とす
るガス絶縁開閉装置。
【請求項２】前記母線区分回線は、前記主母線ユニッ
トの軸方向と直交する方向に配置されたことを特徴とす
る請求項１記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項３】前記引出回線を、ブッシングに接続され
た線路回線および変圧器に接続された変圧器回線により
構成し、前記線路回線および前記変圧器回線を複数組有すること
を特徴とする請求項１記載のガス絶縁開閉装置。
【請求項４】一端が前記平行配置された主母線ユニッ
トのうちの一方の主母線ユニットに接続され、他端が他
方の主母線ユニットを乗り越えてブッシングに接続され
た引出回線を有することを特徴とする請求項１記載のガ
ス絶縁開閉装置。