JP3905963B2 - レンジフード - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はレンジフードに係り、詳しくは主に燃焼ガスを発生しない電気調理器等の上方に設置される室内排気型の循環式レンジフードに関する。
【0002】
【従来の技術】
厨房の調理器上方に設置されて使用されるレンジフードとしては、調理によって発生した燃焼ガスや臭気等を吸引して屋外に排出する排気式レンジフードと、燃焼ガスを発生しない電気調理器等で調理して発生する油煙や臭気等を吸引し、これを浄化して室内に排出する循環式レンジフードが存在する。
【0003】
そして、後者の循環式レンジフードの従来構造は、フードの内部にモータで駆動するファンが収容設置され、且つフードの下板に吸込み口が、フードの天板に排出口がそれぞれ開設され、更にファンの上流側にグリスフィルタが取り付けられている。しかも、油煙中の油分を捕獲するためのグリスフィルタとして使用されているフィルタの捕集効率は、高捕集と言われるもので50〜60%である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
従って、上記した循環式レンジフードを運転した場合、調理によって発生する油煙中の油分の捕獲は高捕集といわれるグリスフィルタで50〜60%であり、残りはフード内部へ流れ、浄化された空気は排出口から室内に流出される。
しかしながら、グリスフィルタで捕獲しきれなかった油分は高速回転するファンへ衝突し、遠心力により弾き飛ばされてフード内壁に衝突付着される。
この結果、フード内面は油塗れとなり、又、清掃面積が多くなり使用者にとっては非常に清掃性の悪いものである。
更に、フード内の広い全空間に亘って吸込まれた油煙や臭気が満たされるためフード内に留まる時間が長くなり、依って油煙や臭気が残留するといった問題点がある。
【0005】
本発明は上記した従来の技術が有する問題点に鑑みてなされたもので、その課題とするところは、吸込んだ油煙や臭気を効率よく浄化、脱臭して室内に流出できると共に、フード内部の清掃性に優れたレンジフードを提供することにある。
【0006】
【課題を達成するための手段】
上記の課題を達成するために本発明の循環式レンジフードは、フードの内部にモータで駆動するファンを収容設置し、且つ、フードの下面を閉蓋するフードカバーに吸込み口を、フードの天板には排出口をそれぞれ開設して構成されている循環式レンジフードであって、
前記フードの内部に、前記ファン及び排出口を囲むように環状の仕切り板を配置してなり、前記仕切り板は、高さ方向の一端が前記天板の内面に固定されるとともに、他端の開放端が前記フードカバーの内面に設けられているに嵌合されて前記フードの内部に配置されるように形成され、前記凹部は、前記仕切り板の平面形状と同じ形状で、かつ、前記フードカバーの外側に取り付けられるオイルパックへの流出口に連絡するように、前記フードカバーの内面に形成されていることを特徴としている(請求項1)。
ここで、前記吸込み口の上流側に、フィルタが配置されている。このフィルタは、金属板に切り起こしによって通気口を形成したフィルタ(実公平2−43456号公報参照)、或いはパンチングメタル、ラス網、石綿など、一般的に知られている構造、構成を呈している。
また、前記排出口の上流側には、脱臭具が配置されている。この脱臭具は、脱臭要素(無機系イオン吸着型の消臭剤)を連続気泡質の発泡体に添加したもの、或いは活性炭、その他一般的に使用されている消臭などが挙げられ、それらはフードの天板に対して取り外し交換可能に設置されている。
【0007】
また、本発明の循環式レンジフードは、前記仕切り板が、ボリューム形状で舌部を有していることを特徴とする(請求項2)。
【0009】
上記の手段によれば、ファンはフード内に設けた環状の仕切り板で径方向外側が囲われているため、フードの内部に吸込まれファンにより飛ばされた油分は、仕切り板に衝突して他部への飛散が防止される。その結果、フード内部の清掃面積が少なくなる。
また、ファン及び排出口を囲む環状の仕切り板の一端がフードの天板に固定され、仕切り板の開放端がフードカバーの内面に設けられている凹部に嵌合されていることで、ファンは仕切り板によって密閉された状態で収容されることとなる。これにより、油分の他部への飛散をより一層確実に防止することができる。しかも、フードの下面を閉鎖するフードカバーを開ければ、仕切り板が露出され、仕切り板の清掃が可能となり、フードカバーを閉めれば、ファンを収容する密閉空間が確立される。
そして、仕切り板の平面形状と同じ形状にてフードカバーの内面に形成されて仕切り板の開放端が嵌合される凹部を、オイルパックへの流出口に連絡させることで、仕切り板の内面に付着した油分は仕切り板を伝って凹部に流れ、この凹部に集合された油分は効果的にオイルパックに回収される。
また、環状の仕切り板を、ボリューム形状として舌部を設けた形状とした場合には、前記した油分の飛散防止作用と同時に送風機としての性能の向上を図ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の一例を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は循環式レンジフードの外観を示す斜視図で、図中、1はフードで、カラー鋼板で形成した下面が開口した比較的浅いフード本体101と、このフード本体101の下面開口部を閉蓋するフードカバー102とで構成され、そのフードカバー102の一側(図面では後側)がフード本体101の背板下部に蝶番状に連結されて開閉可能に取り付けられ、フードカバー102の他側(図面では前側)はフード本体101に止めネジ等の掛け止め具で掛止できるように構成されている。
【0011】
上記フード1のフード本体101の内部にはモータ6で駆動するファン(ターボファン)2が収容設置されると共に、そのファン2の外周より径方向外側に位置させてフード本体101の天板101aに排出口3が開設されている。
又、フード本体101の下面開口を閉蓋するフードカバー102には前記したファン2と対応させて吸込み口4が開設されると共に、その吸込み口4の口縁はファン2に向けて絞られており、且つ吸込み口4の上流側、即ちフードカバー102の外側には油脂分を捕獲回収するフィルタ5が取り付けられている。
そのフィルタ5としては金属平板に切り起こしによって通気口を形成したグリスフィルタ(実公平2−43456号公報参照)が効果的である。
【0012】
又、上記したフード本体101内部には前記したファン2及び排出口3を囲む環状の仕切り板7がその高さ方向の一端(図面では上側)をフード本体101の天板101aにL形プレート13を介して垂下固定され、その仕切り板7の他端(図面では下側)はフード本体101の下面開口を閉蓋するフードカバー102を閉じた時該フードカバー102の内面に当接して環状の仕切り板7の上下端部が閉鎖され、ファン2の回転によって吸込まれた油煙等は仕切り板7で区画された空間部内に収容されることになる。
【0013】
上記の仕切り板7の形状としては、図2及び図4(a)に示すようにファン2の外周に対応する部分を円弧形状とし、排出口3に対応する部分は直線形状とした平面略半円形状とする。この仕切り板7はフード1内に吸込まれた油煙がファン2に衝突し、遠心力により径方向外側へと飛散されるが、その飛散範囲を最小限に押さえ、清掃面積を少なくして清掃性を高めるものである。
又、上記仕切り板7は図4(b)に示すように、円弧形状部分をファンケーシングの様にボリュート形状7aとし、且つ舌部7bを設けることで、油の飛散防止作用の他に、送風機としての性能を同時に向上させることが可能となる。
【0014】
そして、ファン2の回転によって飛散された油は前記したように仕切り板7の内面に付着するが、その付着した油を効率よく回収するために該仕切り板7の開放端側が当接するフードカバーの内面に、前記仕切り板7の形状と同形状の凹部8を形成し、且つその凹部8とフードカバー102の外側に取り付けるオイルパック9に油を排出する流出口10とを連絡溝11で連絡することにより、凹部8から連絡溝11を介して流出口10よりオイルパック9に回収することが出来る。
即ち、フードカバー102の内面に形成した凹部8に仕切り板7の開放端を嵌合することで仕切り板7の内面に付着した油を凹部8に集め、連絡溝11を介して流出口10に案内しオイルパック9に滴下させることができる。
【0015】
又、前記したフード本体101の天板101aに開設した排出口3の上流側、即ちフード本体101の排出口3内面には脱臭具12が着脱自在に装備され、これにより臭気が脱臭・消臭されて浄化された空気が室内に排出されるように構成されている。この脱臭具12としては、連続気泡質の発泡体に無機系イオン吸着型の消臭剤を添加したものが効果的で、これをケースに入れてフード本体101の内側に取り外し可能にセットする。尚、この脱臭具はフード本体101の内側に限らず排出口3を覆うように外側に取り付けてもよいものである。
更に、上記した仕切り板7はその内面(ファンと対向する面)にシリコン、フッ素被膜を施して付着した油の清掃性を向上させることもよい。
【0016】
【発明の効果】
本発明のレンジフードは請求項1に記載の構成により、フード内に吸込まれた油煙中に含まれている油分の飛散は仕切り板で区画された最小範囲内に止めることができる。それによって、油分が仕切り板の外側に位置するフードの周壁内面に付着するのを防止することができる。従って、フードの内面の清掃面積は少なくなり、清掃性を格段に向上させることができる。
また、フードカバーを開けることで仕切り板が露出され、仕切り板内面の清掃などを簡単に行うことができる。
さらに、飛散防止の仕切り板に付着した油分を、仕切り板の開放端を嵌合させた凹部からオイルパックに効率よく回収することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るレンジフードの実施の形態を示す斜視図である。
【図2】フードカバーを開けた状態を示す斜視図である。
【図3】縦断側面図である。
【図4】フードカバーを外してフード本体の内部に配置された仕切り板の形状を示す底面図で、(a)は略半円形状、(b)はボリュート形状に舌部を設けた形状を示す。
【図5】フードカバーの内面に油回収用の凹部と連絡溝及び流出口を形成した構成を示す斜視図である。
【図6】図5のフードカバーの内面を示す平面図である。
【符号の説明】
1…フード 101…フード本体
102…フードカバー 2…ファン
3…排出口 4…吸込み口
7…仕切り板 8…凹部
9…オイルパック 10…流出口
11…連絡溝
Claims (2)
- フード(1)の内部にモータ(6)で駆動するファン(2)を収容設置し、且つ、フード(1)の下面を閉蓋するフードカバー(102)に吸込み口(4)を、フード(1)の天板(101a)には排出口(3)をそれぞれ開設して構成されている循環式レンジフードであって、
前記フード(1)の内部に、前記ファン(2)及び前記排出口(3)を囲むように環状の仕切り板(7)を配置してなり、
前記仕切り板(7)は、高さ方向の一端が前記天板(101a)の内面に固定されるとともに、他端の開放端が前記フードカバー(102)の内面に設けられている凹部(8)に嵌合されて前記フード(1)の内部に配置されるように形成され、
前記凹部(8)は、前記仕切り板(7)の形状と同じ形状で、かつ、前記フードカバー(102)の外側に取り付けられるオイルパック(9)への流出口(10)に連絡するように、前記フードカバー(102)の内面に形成されていることを特徴とするレンジフード。 - 前記仕切り板(7)は、ボリューム形状(7a)で舌部(7b)を有していることを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
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- 1997-11-26 JP JP32421897A patent/JP3905963B2/ja not_active Expired - Fee Related
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