JP3904646B2 - 液晶表示装置の作製方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本明細書で開示する発明は、結晶性珪素膜を用いた半導体装置で制御する液晶表示装置の構成に関する。特に、アクティブマトリクス型液晶表示装置の画素領域の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、安価なガラス基板上に薄膜トランジスタ(TFT)を作製する技術が急速に発達してきている。その理由は、アクティブマトリクス型液晶表示装置の需要が高まったことにある。
【0003】
アクティブマトリクス型液晶表示装置は、マトリクス状に配置された数百万個もの各画素のそれぞれに薄膜トランジスタを配置し、各画素電極に出入りする電荷を薄膜トランジスタのスイッチング機能により制御するものである。
【0004】
各画素電極と対向電極との間には液晶が挟み込まれ、一種のコンデンサを形成している。従って、薄膜トランジスタによりこのコンデンサへの電荷の出入りを制御することで液晶の電気光学特性を変化させ、液晶パネルを透過する光を制御して画像表示を行うことが出来る。
【0005】
また、このような構成でなるコンデンサはリーク等により次第にその保持電圧が減少するため、液晶の電気光学特性が変化して画像表示のコントラストが悪化するという問題を持つ。
【0006】
そこで、液晶で構成されるコンデンサと直列に保持容量と呼ばれる別のコンデンサを設置し、リーク等で損失した電荷を液晶で構成されるコンデンサに供給する構成が一般的となっている。
【0007】
ここで、従来のアクティブマトリクス型液晶表示装置における画素領域の構成図を図1に示す。図1(A)に示す様に、ゲイト線101とそれに平行に形成された容量線102がデータ線103と格子状に交差している。それらで囲まれた領域内(以下、この領域を画素領域と呼ぶ)には画素電極104が配置されている。容量線102と画素電極104は第1、第2の層間絶縁膜を介して立体的に重なり、保持容量を形成している。
【0008】
なお、105で示されるのは薄膜トランジスタの活性層を構成する半導体層であり、106はデータ線とのコンタクト部、107は画素電極とのコンタクト部である。
【0009】
図1(A)において格子状に交差して形成されるゲイト線101とデータ線103とで囲まれた画素領域は画像表示を行う領域であり、可能な限り広い面積を確保することが要求される。
【0010】
しかしながら、図1(A)に示す構造ではその領域内に容量線102を設ける必要があるため、その分だけ画素領域が狭まる、即ち、開口率が悪くなるといった問題を抱えていた。
【0011】
また、図1(A)に示す様に画素電極104はゲイト線101およびデータ線103と重ならないように配置される。これは、重なった場合に形成される寄生容量が液晶表示装置の動作速度を落とすといった悪影響を及ぼすからである。
【0012】
しかし、一方で画素電極104の縁部分は電圧印加した際に電界の乱れが生じ、画像がぼやけるなどの表示不良が発生するので視野に入らないようにする、即ち、遮光する工夫が必要となる。
【0013】
さらに、薄膜トランジスタに活性層を構成する半導体層105は、外部からの光が照射されないように遮光する必要がある。これは、半導体層に光が照射されると光励起現象により半導体層の導電率が変化してしまうからである。
【0014】
このような遮光を目的としてブラックマトリクス(BM)を薄膜トランジスタを配置する側の基板もしくは対向基板に設ける手段が一般的に採られている。ここでは、ブラックマトリクスを配置した場合に視野に入る領域を図1(B)に示す。
【0015】
図1(B)に示す様に、ゲイト線101、容量線102、データ線103および半導体層105は全てブラックマトリクスに覆われ、視野に入らないような構成となる。従って、108で示される領域が実際の画像表示領域となる。
【0016】
以上の様に、容量線102が画素領域を必要以上に狭め、開口率を悪化させる要因となっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
本明細書で開示する発明は、上記従来の問題点を解決するための技術を提供するものである。即ち、開口率の高い画素領域を構成する技術を提供することを課題とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本明細書で開示する発明の構成は、
同一基板上にマトリクス状に配列された複数のゲイト線およびデータ線と、
前記ゲイト線およびデータ線の各交点に配置された画素電極および該画素電極に接続された薄膜トランジスタと、
を少なくとも有してなる液晶表示装置であって、
前記ゲイト線を覆う第1の層間絶縁膜と、
前記データ線を覆ってLPD法により形成された第2の層間絶縁膜と、
前記第2の層間絶縁膜を介して前記薄膜トランジスタの上方に形成されたブラックマトリクスと、
前記ブラックマトリクスを覆ってLPD法により形成された第3の層間絶縁膜と、
前記第3の層間絶縁膜上に形成された画素電極と、
を少なくとも有し、
前記ブラックマトリクスおよび前記画素電極との間に前記第3の層間絶縁膜を介して保持容量が形成されていることを特徴とする。
【0019】
また、他の発明の構成は、
同一基板上にマトリクス状に配列された複数のゲイト線およびデータ線と、
前記ゲイト線およびデータ線の各交点に配置された画素電極および該画素電極に接続された薄膜トランジスタと、
を少なくとも有してなる液晶表示装置であって、
前記ゲイト線を覆う第1の層間絶縁膜と、
前記データ線を覆ってLPD法により形成された単層または複数層の有機性樹脂材料で構成された第2の層間絶縁膜と、
前記第2の層間絶縁膜を介して前記薄膜トランジスタ、ゲイト線およびデータ線の上方に形成されたブラックマトリクスと、
前記ブラックマトリクスを覆ってLPD法により形成された単層または複数層の有機性樹脂材料もしくは無機性材料で構成された第3の層間絶縁膜と、
前記第3の層間絶縁膜上に形成された画素電極と、
を少なくとも有し、
前記ブラックマトリクスおよび前記画素電極との間に前記第3の層間絶縁膜を介して保持容量が形成され、
前記第3の層間絶縁膜の比誘電率は前記第2の層間絶縁膜の比誘電率よりも大きいことを特徴とする。
【0020】
また、他の発明の構成は、
同一基板上にマトリクス状に配列された複数のゲイト線およびデータ線と、
前記ゲイト線およびデータ線の各交点に配置された画素電極および該画素電極に接続された薄膜トランジスタと、
を少なくとも有してなる液晶表示装置を作製するにあたって、
前記ゲイト線を覆う第1の層間絶縁膜を形成する工程と、
前記データ線を覆って有機性樹脂材料でなる第2の層間絶縁膜をLPD法により形成する工程と、
前記第2の層間絶縁膜上に金属膜でなるブラックマトリクスを形成する工程と、
前記ブラックマトリクスを覆って有機性樹脂材料または無機性材料でなる第3の層間絶縁膜をLPD法により形成する工程と、
前記第2および第3の層間絶縁膜にコンタクトホールを形成する工程と、
前記第3の層間絶縁膜上に透明導電性膜でなる画素電極を形成する工程と、
を少なくとも有し、
前記ブラックマトリクスと前記画素電極との間に前記第3の層間絶縁膜を介して保持容量を形成せしめることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の主旨は、ブラックマトリクスに対して、本来の目的である遮光膜としての機能に加え保持容量を形成する電極としての機能を付与することにある。そして、そのための構成として層間絶縁膜にLPD(Liquid Phase Deposition )法により形成した有機性樹脂材料を用いることに特徴がある。なお、LPD法は他にも液相法やスピンコート法などと呼ばれる。
【0022】
本発明により構成した液晶表示装置の画素領域の上面図を図2に示す。図2において、201はゲイト電極から延在するゲイト線、202は画像信号を伝達するデータ線である。
【0023】
ゲイト線201とデータ線202は同一基板上にマトリクス状に配列され、その各交点には薄膜トランジスタが配置される。203はその薄膜トランジスタの活性層を構成する半導体層である。
【0024】
そして、ゲイト線201、データ線202および半導体層203の上方にはこれらを遮蔽するようにブラックマトリクス204が配置される。なお、データ線202とブラックマトリクス204とは0.1 〜5.0 μmの膜厚の第2の層間絶縁膜によって絶縁されている。この第2の層間絶縁膜はLPD法により形成された単層または複数層の有機性樹脂材料で構成される。
【0025】
さらに、ブラックマトリクス204上には第3の層間絶縁膜を介して画素電極205が設けられる。この第3の層間絶縁膜は単層または複数層の有機性樹脂材料もしくは無機性材料で構成される。また、この第3の層間絶縁膜はLPD法により形成されたものであり、その膜厚は0.1 〜0.3 μmであれば良い。
【0026】
このような構造とすると、画素電極205とブラックマトリクス204とが第3の層間絶縁膜を介して立体的に重なる領域206において容量が形成される。本発明はこの容量を保持容量として利用するものである。
【0027】
ここで本発明の特徴として、第3の層間絶縁膜の比誘電率が第2の層間絶縁膜の比誘電率よりも大きいことが重要な意味を持つ。好ましくは、第2の層間絶縁膜と第3の層間絶縁膜の比誘電率の差が大きい程良い。
【0028】
例えば、第2の層間絶縁膜の比誘電率を2.0 〜4.0 程度の小さいものとし、第3の層間絶縁膜の比誘電率を3.0 〜30、好ましくは5 〜20程度の大きいのものとする。比誘電率が5 〜20程度の大きさを持つ材料としては、代表的にはSOG、BSG、PSGなどといった酸化珪素系絶縁膜などが挙げられる。
【0029】
次に、上記構成の効果を簡単に説明する。まず、ブラックマトリクス204とゲイト線201およびデータ線202との間で形成される寄生容量は第2の層間絶縁膜の比誘電率を小さくすることで極力小さくすることが出来る。
【0030】
また、ブラックマトリクス204と画素電極205との間で形成される保持容量は第3の層間絶縁膜の比誘電率を大きくすることでそのキャパシティを稼ぐことが出来る。
【0031】
従って、第2および第3の層間絶縁膜が同じ材料で構成されるものであっても、比誘電率を異なるものとすることで寄生容量を小さく、保持容量を大きくすることが可能である。
【0032】
上記構成でなる本発明の詳細を、以下に記載の実施例でもって説明する。
【0033】
【実施例】
〔実施例1〕
本実施例では、本発明を利用して図2で示した構成を有する画素領域を形成する例を示す。具体的にはブラックマトリクスと画素電極とでもって保持容量を形成する技術の詳細な説明を行なうこととする。
【0034】
図3に示すのは、図2で示した画素領域を構成する画素TFTの作製工程図である。まず、表面に下地膜として2000Åの絶縁膜を有したガラス基板301の上に、図示しない非晶質珪素膜200 〜500 Åの厚さに成膜する。絶縁膜は酸化珪素(SiO2 )、酸化窒化珪素(SiOX Y )、窒化珪素膜(SiN)等をプラズマCVD法、減圧熱CVD法、スパッタ法等により成膜すれば良い。
【0035】
次に、この図示しない非晶質珪素膜を加熱またはレーザーアニール、もしくは両者を併用するなどの手段により結晶化する。また、結晶化の際、結晶化を助長する金属元素を添加すると効果的である。
【0036】
結晶化が終了したら、得られた図示しない結晶性珪素膜をパターニングして島状半導体層302を形成する。島状半導体層302を形成したら、後にゲイト絶縁膜として機能する酸化珪素膜303を1200Åの厚さに成膜する。勿論、酸化窒化珪素膜や窒化珪素膜であっても良い。
【0037】
次に、導電性被膜304を2000〜2500Åの厚さに成膜する。本実施例では、0.2 wt%のスカンジウムを含有したアルミニウム膜を用いる。スカンジウムは加熱処理等の際にアルミニウム表面に発生するヒロックやウィスカーといった突起物を抑える効果を持つ。このアルミニウム膜304は後にゲイト電極として機能する。
【0038】
こうして、図3(A)の状態が得られる。図3(A)の状態が得られたら、電解溶液中でアルミニウム膜304を陽極として陽極酸化を行う。電解溶液としては、3%の酒石酸のエチレングリコール溶液をアンモニア水で中和して、PH=6.92に調整したものを使用する。
また、白金を陰極として化成電流5mA、到達電圧10Vとして処理する。
【0039】
こうして形成される図示しない薄く緻密な陽極酸化膜は、アルミニウム膜304をパターニングする際にフォトレジストとの密着性を高める効果がある。また、電圧印加時間を制御することで膜厚を制御できる。
【0040】
次に、アルミニウム膜304をパターニングして、図示しないゲイト電極を形成する。ただし、実質的にゲイト電極として機能するのは最終的に残存する内部の一部分である。
【0041】
次に、2度目の陽極酸化を行い、多孔質の陽極酸化膜305を形成する(図3(B)参照)。電解溶液は3%のシュウ酸水溶液とし、白金を陰極として化成電流2〜3mA、到達電圧8Vとして処理する。
【0042】
この時陽極酸化は基板に対して平行な方向に進行する。また、電圧印加時間を制御することで多孔質の陽極酸化膜305の長さを制御できる。
【0043】
さらに、アルミニウム膜のパターニングに使用した図示しないフォトレジストを専用の剥離液で除去した後、3度目の陽極酸化を行い、図3(B)の状態を得る。
【0044】
この陽極酸化には、電解溶液は3%の酒石酸のエチレングリコール溶液をアンモニア水で中和して、PH=6.92に調整したものを使用する。そして、白金を陰極として化成電流5〜6mA、到達電圧40〜100 Vとして処理する。
【0045】
この際形成される陽極酸化膜306は、非常に緻密、かつ、強固である。そのため、ド−ピング工程などの後工程で生じるダメージや熱からゲイト電極307を保護する効果を持つ。また、その膜厚は500 〜1500Åとなる。
【0046】
次いで、イオンドーピング法により、島状半導体層302に不純物を注入する。例えば、Nチャネル型TFTを作製するならば、不純物としてP+イオンを、Pチャネル型TFTを作製するならば、不純物としてB+イオンを注入すれば良い。
【0047】
まず、図3(B)の状態で1度目のイオンドーピングを行う。なお、本実施例ではP+イオンの注入を加速電圧80kV、ドーズ量1×1015原子/cm2 で行う。
【0048】
すると、ゲイト電極307、多孔質の陽極酸化膜305がマスクとなり、後にソース/ドレインとなる領域308、309が自己整合的に形成される。(図3(C))
【0049】
次に、図3(C)に示す様に、多孔質の陽極酸化膜305を除去して、2度目のドーピングを行う。なお、2度目のP+イオンの注入は加速電圧80kV、ドーズ量1×1014原子/cm2 で行う。
【0050】
すると、ゲイト電極307がマスクとなり、ソース領域308、ドレイン領域309と比較して不純物濃度の低い、低濃度不純物領域310、311が自己整合的に形成される。
【0051】
同時に、ゲイト電極307の直下は不純物が全く注入されないため、TFTのチャネルとして機能する領域312が自己整合的に形成される。
【0052】
このようにして形成される低濃度不純物領域311は特にLDD領域と呼ばれ、チャネル領域312とドレイン領域309との間に高電界が形成されるのを抑制する効果を持つ。
【0053】
次いで、KrFエキシマレーザーを200 〜300mJ/cm2 のエネルギー密度で照射することによって、イオン注入されたP+イオンの活性化を行なう。なお、活性化は300 〜450 ℃2hr の熱アニールによっても良いし、レーザーアニールと熱アニールとを併用しても良い。
【0054】
次に、第1の層間絶縁膜313をプラズマCVD法により成膜する。層間絶縁膜313としては、酸化珪素膜、酸化窒化珪素膜、窒化珪素膜等を用いることができる。また、その膜厚は0.5 〜1.0 μmとする。
【0055】
第1の層間絶縁膜313を成膜したら、ソース領域308にコンタクトホールを形成して、図示しないアルミニウム膜を3000Åの厚さに成膜する。次いで、図示しないアルミニウム膜をパターニングして、ソース電極314を形成する。(図3(D))
【0056】
次に、ソース電極314を覆って第2の層間絶縁膜315を0.1 〜5.0 μmの厚さに成膜する。本実施例では、1.5 μmの膜厚とする。この第2の層間絶縁膜315 としては有機性樹脂材料を用いるが、本実施例では有機性樹脂材料として比誘電率が2.8 の透過性ポリイミドをLPD法により形成して用いる。
【0057】
このような有機性樹脂材料はLPD法により形成するため被膜形成が簡便であり、かつ、容易に膜厚を稼ぐことができるため、デバイス形状による凹凸を緩和して優れた平坦表面を実現することが可能である。
【0058】
また、より小さい比誘電率(例えば2.1 〜2.2 )を有するフッ素系有機樹脂材料を用いることも可能である。この場合、後に形成するブラックマトリクスとソース/ゲイト配線との間に形成される寄生容量をより効果的に低減することができる。
【0059】
次いで、第2の層間絶縁膜315の上にブラックマトリクス316としてチタン膜を1000Åの厚さに成膜する。勿論、クロム膜やアルミニウム膜等の金属膜を用いてもよい。(図4(A))
【0060】
図4(A)の状態を得たら、ブラックマトリクス316を覆って第3の層間絶縁膜317を0.1 〜0.3 μmの厚さに成膜する。この第3の層間絶縁膜317は有機性樹脂材料を用いることもできるが、第2の層間絶縁膜315よりも比誘電率が大きいものを用いることが重要である。本実施例では比誘電率が4.1 の透過性ポリイミドをLPD法により形成して用いる。
【0061】
また、第3の層間絶縁膜317は有機性樹脂材料に限らず、さらに比誘電率の大きい無機性絶縁膜を用いることも可能である。その様な無機性絶縁膜としては、LPD法で成膜可能な酸化珪素系絶縁膜などが好ましく、その場合の比誘電率は5 〜20程度の極めて大きいものを得ることもできる。
【0062】
次に、ドレイン領域309と接続するためのコンタクトホールを形成して、ITO等透明導電性膜でなる画素電極318を形成する。画素電極318の膜厚は1000〜1200Åとし、ブラックマトリクス316と出来るだけ広い面積でオーバーラップするように配置する。
【0063】
この場合、第3の層間絶縁膜317の表面は優れた平坦性を示すため、その上に形成された画素電極318も良好な平坦性を示し、セル組みの際のラビング不良や液晶への印加電界の乱れをなくすことが出来る。
【0064】
以上のような過程を経て、図4(B)に示す画素TFTが作製される。この時、図4(B)に示す画素TFTの点線で囲む領域319は図2(B)において206で示される領域に相当する。即ち、この領域319が保持容量して機能することになる。この保持容量のキャパシティは第3の層間絶縁膜317の比誘電率に比例し、その膜厚に反比例する。
【0065】
なお、図4(B)に記載の画素電極318において、画素TFT上で保持容量を形成しない領域(図4(B)においてドレイン電極309とのコンタクト部よりも右側の領域)は画像表示を行う画素領域へと延在する。
【0066】
また、図4(B)では示されないが、図4(B)で示す領域319を含めてブラックマトリクス316と画素電極318の縁部分が重なる全ての領域(図2(B)においてブラックマトリクス204と画素電極205が重なる領域)において保持容量が形成されている。
【0067】
従って、ブラックマトリクス316と画素電極318が重なる部分の面積と、第3の層間絶縁膜317の膜厚および比誘電率を計算して、所望のキャパシティを有する保持容量を設計することが可能である。
【0068】
なお、第2の層間絶縁膜315はその比誘電率が小さく、0.1 〜5.0 μmの範囲で膜厚を稼ぐことができるため、ゲイト線やデータ線とブラックマトリクス316との間に形成される寄生容量を無視しうるレベルに抑えられる。
【0069】
このような構成とすることで従来の容量線を排除して、かつ、ブラックマトリクスを利用して保持容量を形成することが可能となる。そのために必要な条件として次のことが挙げられる。
(1)第2の層間絶縁膜は出来るだけ比誘電率が小さいものを用い、その膜厚を厚くする。
(2)第3の層間絶縁膜は出来るだけ比誘電率が大きいものを用い、その膜厚を薄くする。
【0070】
以上に示す様な構成の効果として、寄生容量を抑制しつつ必要最低限のキャパシティを有する保持容量を、開口率を犠牲にすることなく形成することが可能となる。
【0071】
また、本実施例では説明していないが、同一基板上に駆動回路を組み込む場合はドライバーTFTと画素TFTを同時に作製することになる。例えば、本実施例の様にアクティブマトリクス型液晶表示装置に組み込むことを念頭に置くと、Nチャネル型およびPチャネル型の薄膜トランジスタを相補的に組み合わせたCMOC構造を駆動回路に用いる。そして、本実施例で説明した様な画素TFTを画素領域に配置すれば良い。
【0072】
本発明をこのような液晶表示装置に応用する場合、必要とするパターニングマスクは9〜10枚程度である。従って、特に工程を複雑にすることがない。
【0073】
なお、前述のドライバーTFTは基本的に画素TFTと同じ工程で作製される。ただし、画素電極は必要なく、図3(D)においてソース電極314を形成すると同時にドレイン電極を形成することで完成することになる。
【0074】
〔実施例2〕
本実施例では、図2に示した構成と異なり薄膜トランジスタの上方にのみブラックマトリクスを設けた構成とする例を示す。本実施例の最大の特徴は、ゲイト線とデータ線をブラックマトリクスとして代用する点である。
【0075】
図5に示す構成において、501はゲイト線、502はデータ線、503は薄膜トランジスタの活性層を構成する半導体層、504はブラックマトリクスである。また、505は画素電極、506は半導体層503と画素電極505とのコンタクト部分である。
【0076】
本実施例において注目すべき点は、画素電極505はその縁がゲイト線501およびデータ線502と重なり合うように形成されることである。この場合、通常ならばゲイト線501およびデータ線502と画素電極505との間に形成される寄生容量が問題となる。
【0077】
しかしながら、本実施例では寄生容量の絶縁層となる第2の層間絶縁膜315が比誘電率の小さい材料であり、かつその膜厚が厚いものとすることができるため、寄生容量は悪影響を及ぼさない程度に小さいものとなる。
【0078】
一方、ブラックマトリクス504と画素電極505との間には第3の層間絶縁膜317を介して保持容量が形成される。前述のように第3の層間絶縁膜317はその膜厚が0.1 〜0.3 μmと薄く、比誘電率が第2の層間絶縁膜315よりも大きいので十分保持容量として機能しうるキャパシティを有する。
【0079】
従って、ブラックマトリクス504により画素領域が内側に狭められることがないため、より高い開口率を実現することが可能である。
【0080】
〔実施例3〕
本実施例では、実施例1において第2または第3の層間絶縁膜を形成するにあたって利用するLPD(Liquid Phase Deposition )法についての説明を行うこととする。LPD法とは有機性樹脂材料または無機性材料を溶媒に溶かして得た溶液を、被処理基板に塗布して焼成することにより所望の被膜を得る手段である。なお、画素TFTやドライバTFTの作製工程は既に実施例1で説明したのでここでは省略する。
【0081】
LPD法による被膜形成の概要は以下の手順による。なお、説明は無機性材料である酸化珪素系被膜(SiOX )の場合について行なうが、他の無機性材料としてSiOF膜(比誘電率3.2 〜3.3 )や有機性樹脂材料として透過性ポリイミド(比誘電率2.8 〜3.4 )等を用いることも出来る。
【0082】
まず、溶媒としてH2 SiF6 溶液を準備し、これにSiO2:xH2 Oを加えて3hrの攪拌を行なう。この時の処理温度は30℃に保持しておく。次に、攪拌後の溶液を濾過して、所望の濃度の溶液となるように調節する。調節が終了したら、ウォーターバス等で50℃に達するまで温めながら攪拌する。
【0083】
以上で、塗布用の溶液の準備が終了する。また、例えばこの溶液にH3 BO3 を加えれば膜中にB+イオンを含有した酸化珪素系被膜(いわゆるBSGと呼ばれる被膜)を形成することが出来る。
【0084】
上記手順に従って準備した溶液に被処理基体を浸した後、純粋でリンスして乾燥(焼成)させれば被膜形成は完了する。この様な酸化珪素系絶縁膜の中には5 〜20程度の大きい比誘電率を有する材料もあるので、それを第3の層間絶縁膜として用いればより大きい容量の補助容量を確保することができる。
【0085】
なお、有機性樹脂材料を塗布するのであれば、所望の被膜塗布用溶液を準備し、LPD法により被膜形成を行えば良い。有機性樹脂材料を成膜する場合、スピナー上に保持した被処理基体上に被膜塗布用溶液を塗布し、スピナーを2000rpm で回転させることで被膜を形成する。被膜形成後は300 ℃30min 程度のベーク(焼成)を行い膜質を改善する。
【0086】
以上の様に、LPD法による場合、比較的容易に所望の被膜を形成することが出来る。即ち、スループットを大幅に向上することが可能である。また、溶液に浸す時間(スピナーを用いる場合は回転数等)や溶液濃度で自在に膜厚を調節できるため、厚く平坦な被膜を形成し易い。
【0087】
また、第3の層間絶縁膜を成膜する際にCVD法を用いる場合、第2の層間絶縁膜である有機性樹脂材料が露出した状態でCVDチャンバーに基板を設置することになる。これは、ともすればチャンバー内の有機汚染を招く原因ともなりうるので好ましいものではない。しかし、LPD法によって第3の層間絶縁膜を成膜するのであれば、この様な問題は生じないといった利点がある。
【0088】
〔実施例4〕
本実施例では、本発明による保持容量(本実施例では、特に第1の保持容量とよぶ)以外にさらに別の第2の保持容量を付加した構成をとる例を示す。この第2の保持容量は本発明者らの研究によって発明されたものである。
【0089】
この第2の保持容量の構成は、ゲイト線と画素電極とが第1の層間絶縁膜を介して容量を形成するものである。具体的な説明を図6でもって行う。
【0090】
図6は本発明による第1の保持容量(601で示される破線で囲まれた領域)と先の発明による第2の保持容量(602で示される破線で囲まれた領域)を併用した場合の画素領域の上面図である。
【0091】
なお、603はゲイト線、604はデータ線、605は薄膜トランジスタの活性層を構成する半導体層である。
【0092】
第1の保持容量601の作製過程は実施例1に示した通りである。ここでは、第2の保持容量602の作製過程を図7を用いて簡単に説明する。なお、図中において、TFTを構成する部分は実施例1と同様の構造なので細かな説明を省略し、必要がある場合のみ実施例1で用いた符号を記載することとする。
【0093】
また、図7に示すのは図6においてA−A’で示される破線に沿って切断した断面図である。
【0094】
まず、実施例1に従って第3の層間絶縁膜を成膜したところまで形成し、図7(A)の状態を得る。606で示されるのはブラックマトリクスとなるチタン膜である。また、603で示されるのはゲイト電極307から延在するゲイト線である。
【0095】
この状態においてゲイト線603上には第1の層間絶縁膜313、第2の層間絶縁膜315、第3の層間絶縁膜317が積層されている。
【0096】
次に、ゲイト線603上の第2の層間絶縁膜315および第3の層間絶縁膜317をエッチングして開孔を形成し、画素電極607を形成する。なお、608で示されるのは隣接する画素領域に配置された画素電極の縁部分である。
【0097】
この時、第3の層間絶縁膜317を介してブラックマトリクス606と画素電極607との間に第1の保持容量601が形成される。また、ゲイト線603上には第1の層間絶縁膜313を介してゲイト線603と画素電極607との間に第2の保持容量602が形成される。
【0098】
第2の保持容量602は膜厚が厚く、比誘電率の小さい第2の層間絶縁膜315を除去してあるため、第1の層間絶縁膜313のみを絶縁層とすることができる。従って、第1の層間絶縁膜313として比誘電率が大きい材料を選択し、かつ膜厚を薄くすることで十分なキャパシティを有する保持容量を形成することが可能なる。
【0099】
さらに、本実施例は実施例2で説明したようにゲイト線603およびデータ線604をブラックマトリクスとして利用することも可能である。この場合、実施例2と異なり、第1の保持容量(ブラックマトリクスと画素電極とで形成する容量)に加えて第2の保持容量(ゲイト線と画素電極とで形成する容量)を設けるので、十分なキャパシティ確保することができる。
【0100】
以上、本実施例に示す構成によれば十分なキャパシティを有する保持容量を形成した上で、高い開口率の画素領域を実現することが可能である。
【0101】
〔実施例5〕
本実施例では、実施例1または実施例4において画素電極を形成する際に裏面露光法を用いる場合の例を示す。説明には図8を用いる。
【0102】
実施例1と同様の手順によって第3の層間絶縁膜まで成膜したら、その上に画素電極となるITO膜を成膜する。そして、そのITO膜をパターニングするのであるが、その時、ネガティブ型のレジストマスクを使用する。ネガティブ型のレジストマスクは剥離する際に感光した領域が残存する特徴がある。
【0103】
ここで裏面露光を施している時の状態を図8で説明する。図8において、801がゲイト線(またはデータ線)、802は第2の層間絶縁膜、803はブラックマトリクスであり、ゲイト線801とブラックマトリクス803とは第2の層間絶縁膜802によって絶縁されている。
【0104】
そして、ブラックマトリクス803は第3の層間絶縁膜804によって覆われて、その上に画素電極となるITO膜805が成膜されている。なお、806は前述のネガティブ型レジストマスクである。(図8(A))
【0105】
この状態で露光線807が照射されると、図8(B)に示す様にレジストマスク806が感光して露光される。そして、レジストマスク806の内、露光線807の照射された領域808は後の剥離工程において残存する領域となり、露光線807の照射されなかった領域809は剥離工程で除去される領域となる。
【0106】
本実施例で注目すべきは、光の回折現象を利用して補助容量となる領域を確保する点である。実際、本実施例の様な裏面露光を行うと図8(B)に示す様に光がブラックマトリクス803の裏側に回り込み、領域809はブラックマトリクス803の幅よりも狭いものとなる。
【0107】
また、本発明では第3の層間絶縁膜805の膜厚が0.1 〜0.3 μmと薄いため回折光が散乱して領域808と領域809との境界がぼやけることがない上、領域809の幅がばらつく様なことがない。
【0108】
そして、露光後に専用の剥離液等で露光されなかった領域809を除去し、露光されて残存した領域808マスクとしてITO膜のエッチング除去を行うと、図8(C)に示す状態が得られる。
【0109】
図8(C)において、810はパターニング後のITO膜であり、画素電極として機能する。そして、ブラックマトリクス803と画素電極810は第3の層間絶縁膜805を介して領域811で重畳し、補助容量として機能する領域を形成する。この領域811の幅は、図8(B)におけるブラックマトリクス803の幅と領域809の幅との差に相当する。
【0110】
こうして形成された補助容量として機能する領域811は、裏面露光法により自己整合的に形成されるだけでなく、上述の理由によりブラックマトリクス803の両端において全く同じ幅で形成される。即ち、補助容量の容量のバラツキをなくすことが可能となる。
【0111】
〔実施例6〕
本実施例は、本発明をAmorphous and Super-Multidomain AM-LCDに応用する例である。この場合、液晶材料として一般的なTN材料に光学活性材料を添加して用いるため、ラビング工程が不要であるという特徴を有する。
【0112】
〔実施例7〕
本実施例は、本発明を電界効果型モードの液晶表示装置に応用する例である。このようなモードは、ツイステッドネマテック(TN)モード、スーパーツイステッドネマテック(STN)モード、電界制御複屈折(ECB)モード、相転移(PC)モード、ゲストホスト(GH)モードの5つに分類して考えることができる。
【0113】
この動作モードは消費電力が少なく、駆動電圧が低いので低消費電力という特徴を生かして最も広く普及しているものである。
【0114】
〔実施例8〕
本実施例は、本発明を動的散乱型モードの液晶表示装置に応用する例である。このモードは電界効果に加えて、液晶中にドープしたイオン添加剤の存在によって生じる乱流運動に伴う光散乱状態を表示に利用するものである。
【0115】
〔実施例9〕
本実施例は、本発明を熱効果型モードの液晶表示装置に応用する例である。このモードは液晶の温度による相転移を加熱によって制御し、それに基づく光学特性の変化を表示に利用するものである。
【0116】
【発明の効果】
本明細書で開示する発明によれば、従来遮光膜として用いられていたブラックマトリクスを利用して保持容量を形成することが容易となる。これは、次に挙げる理由による。
【0117】
まず第1は、ブラックマトリクスを比誘電率が小さく、膜厚の厚い第2の層間絶縁膜上に形成することで、ゲイト線やデータ線との間に形成される寄生容量を抑制できることである。
【0118】
その第2は、ブラックマトリクス上に比誘電率が大きく、膜厚の薄い第3の層間絶縁膜を形成することで、第3の層間絶縁膜上に形成する画素電極との間に十分なキャパシティを有する保持容量を形成することが可能となるからである。
【0119】
以上の発明の効果として、従来の容量線を排除し、かつ、ブラックマトリクスを利用して保持容量を形成できるため、画素領域を最大限に有効利用して、高い開口率の液晶表示装置を構成することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 液晶表示装置における画素領域の構成を示す図。
【図2】 液晶表示装置における画素領域の構成を示す図。
【図3】 画素TFTの作製工程の概略を示す図。
【図4】 画素TFTの作製工程の概略を示す図。
【図5】 液晶表示装置における画素領域の構成を示す図。
【図6】 液晶表示装置における画素領域の構成を示す図。
【図7】 液晶表示装置における補助容量の構成を示す図。
【図8】 裏面露光法を説明するための図。
【符号の説明】
101 ゲイト線
102 容量線
103 データ線
104 画素電極
105 半導体層
106 半導体層とデータ線とのコンタクト部
107 半導体層と画素電極とのコンタクト部
108 画像表示領域
301 ガラス基板
302 島状半導体層
303 酸化珪素膜
304 導電性被膜
305 多孔質の陽極酸化膜
306 緻密な陽極酸化膜
307 ゲイト電極
308 ソース領域
309 ドレイン領域
310、311 低濃度不純物領域
312 チャネル形成領域
313 第1の層間絶縁膜
314 配線電極
315 第2の層間絶縁膜(透過性ポリイミド)
316 ブラックマトリクス
317 第3の層間絶縁膜(窒化珪素膜)
318 画素電極
319 保持容量
601 第1の保持容量
602 第2の保持容量
603 ゲイト線
606 ブラックマトリクス
607 画素電極

Claims (9)

  1. 同一基板上にマトリクス状に配列される複数のゲイト線およびデータ線と、
    前記ゲイト線およびデータ線の各交点に配置される画素電極および該画素電極に接続され、前記ゲイト線から延在したゲイト電極を有する薄膜トランジスタと、
    を有する液晶表示装置の作製方法であって、
    前記ゲイト線および前記ゲイト電極を覆う第1の層間絶縁膜をプラズマCVD法により形成する工程と、
    前記第1の層間絶縁膜およびデータ線を覆って有機性樹脂材料でなる第2の層間絶縁膜を溶液を塗布する方法により形成する工程と、
    前記薄膜トランジスタ上方の前記第2の層間絶縁膜上に、金属膜でなるブラックマトリクスを形成する工程と、
    前記第2の層間絶縁膜上に、前記ブラックマトリクスを覆って無機性材料でなる第3の層間絶縁膜を溶液を塗布する方法により形成する工程と、
    前記ゲイト線上の前記第2および第3の層間絶縁膜に開孔部を形成する工程と、
    前記開孔部および前記第3の層間絶縁膜上に透明導電性膜でなる画素電極を形成する工程と、
    を有し、
    前記第3の層間絶縁膜として前記第2の層間絶縁膜よりも比誘電率の大きい材料を用い、
    前記ブラックマトリクスと前記画素電極との間に前記第3の層間絶縁膜を介して第1の保持容量を形成し、
    前記開孔部において、前記ゲイト線と前記画素電極との間に前記第1の層間絶縁膜を介して第2の保持容量を形成することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  2. 請求項において、前記第1の層間絶縁膜として、酸化珪素膜、酸化窒化珪素膜、または窒化珪素膜を用いることを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  3. 請求項1または請求項2において、前記第2の層間絶縁膜は、表面が平坦性を有することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  4. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、前記第3の層間絶縁膜は、表面が平坦性を有することを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  5. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、前記第3の層間絶縁膜の比誘電率は5〜20であることを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  6. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、前記第2の層間絶縁膜の比誘電率は2.0〜4.0であることを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、前記第3の層間絶縁膜の膜厚は0.1〜0.3μmであることを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  8. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、前記第2の層間絶縁膜の膜厚は0.1〜5.0μmであることを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
  9. 請求項1乃至請求項のいずれか一において、前記溶液を塗布する方法として有機性樹脂材料または無機性材料を溶媒に溶かした溶液を塗布して焼成する方法を用いることを特徴とする液晶表示装置の作製方法。
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