JP3903370B2 - 板材支持用方立 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、窓ガラス、間仕切り用パネル等の板材を支持するための板材支持用方立に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の方立としては、例えば特開2000−45437号公報に記載のものがある。この方立は、躯体に上下に立設された本体部、厚さ方向を左右方向に向けて配置され、室内側の一側部が本体部の前面略中央部に室内外方向及び左右方向へ移動不能に連結された連結部材、及び幅方向を左右方向に向け、かつ本体部の前面と対向して配置され、幅方向の中央部が連結部材の室外側の側部に一体的に設けられた挟持部材を有する方立本体と、連結部材の左右方向を向く両側面部にそれぞれ支持された二つの載置部材とを備えている。各載置部材には、左右に隣接して配置された窓ガラス(板材)の各下端一隅部がそれぞれ載置されている。窓ガラスの各下端他隅部は、一隅部が支持された方立に隣接する他の方立の載置部材に支持されている。これにより、窓ガラスが方立に支持されている。左右に隣接する窓ガラスの側部は、本体部の前面と挟持板部とによりシール部材を介して挟持されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の方立においては、二つの載置部材が連結部材の左右両側に配置されているため、二つの載置部材は、支持部材の厚さの分だけ左右方向に離間させられる。これに対応して、左右方向に隣接する二つの窓ガラスの間隔が広くなり、二つの窓ガラスの側部を挟持する挟持板部の左右方向の幅も広くなってしまう。この結果、建築物の美観を低下させるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、上記の問題を解決するために、躯体に上下に立設された本体部、厚さ方向を左右方向に向けて配置され、室内側の一側部が上記本体部の前面部の左右方向における中間部に室内外方向及び左右方向へ移動不能に連結された板状の連結部材、及び上記本体部の室外側を向く前面部と対向して配置され、左右方向のほぼ中央部が上記連結部材の室外側の側部に一体的に設けられた板状の挟持部材を有する方立本体と、この方立本体に設けられた係止部に係止されることにより、上記方立に上記係止部に係止された係止位置から下方へ移動不能に支持され、かつ左右の両端部に左右に隣接する二つの板材の下端隅部がそれぞれ載置される載置部材とを備えた板材支持用方立において、上記連結板部にこれを左右方向に貫通し、かつ室内側が開放された切欠き凹部を形成し、この切欠き凹部内に上記載置部材を配置したことを特徴としている。
この場合、上記方立本体が筒状をなしており、上記本体部の室外側を向く前面部の左右方向における中間部には上下に延びる取付凹部が形成され、上記連結板部の室内側の一側部が上記取付凹部に室内外方向及び左右方向へ移動不能に挿入されていることが望ましい。
上記切欠き凹部と対向する上記本体部の前壁部には、これを貫通し、かつ左右方向の幅が上記取付凹部より広い切欠き孔が形成されるとともに、この切欠き孔より下方の本体部の内部に上記係止部が設けられ、上記載置部材が、挿入部、この挿入部から室外側に向かって突出する突出部、及びこの突出部の先端部に設けられ、両端部に上記二つの板材の各隅部が載置される載置部を有し、上記挿入部が、上記切欠き孔から上記本体部内に挿入された後、上記本体部内を上記係止部に突き当たるまで下方へ移動させられて上記係止位置に位置させられ、上記突出部が上記本体部の取付凹部から室外側に突出させられていることが望ましい。
上記載置部材が上記係止位置より上側では、上記方立に上下方向へ移動可能支持されていることが望ましい。その場合には、上記載置部材が、左右に二分された一対の半部を有し、各半部が上記係止位置より上側では互いに独立して上下方向へ移動可能であることがさらに望ましい。
【0005】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の一実施の形態について図1〜図9を参照して説明する。
図1(A),(B)は、この発明が適用された建築物の一例を示すものであり、躯体Bの四角形をなす開口部Baの上下の面には、左右に延びる上枠Fu及び下枠Fdがそれぞれ固定されている。上下の枠Fu,Fd間には、上下に延びる複数の板材支持用方立(以下、単に方立と略称することもある。)1が左右に離れて配置されている。各方立10の上下の端部は、上下の枠Fu,Fdを介して躯体Bに支持されている。左右に隣接する二つの方立1,1間には、複数の桟部材2が上下に離れて配置されている。各桟部材2の両端部は、左右に隣接する二つの方立1,1に後述するようにしてそれぞれ支持されている。上枠Fu、二つの方立1,1及び桟部材2によって囲まれる空間、二つの方立1,1及び二つの桟部材2,2によって囲まれる空間、並びに下枠Fu、二つの方立1,1及び桟部材2によって囲まれる空間には、それぞれ窓ガラスG(板材)が配置されている。各窓ガラスGのうち、最下段の窓ガラスGの重量は、下枠Fdによって支持されているが、それより上側の窓ガラスGの重量は、方立1によって支持されている。
【0006】
方立1は、図2〜図9、特に図3、図4、図8及び図9に示すように、方立本体3と載置部材7とを備えている。方立本体3は、本体部4、連結部材5及び挟持部材6を有している。
【0007】
図3及び図4に示すように、本体部4は、上下に立設され、その上端部と下端部とが、上枠Fu及び下枠Fdを介して躯体Bにそれぞれ支持されている。本体部4は、断面長方形の筒状をなしており、断面の長手方向を室内外方向に向けて配置されている。本体部4の室外O側の内部には、本体部4内を室外O側と室内I側とに区分する横隔壁41が形成されている。この横隔壁41と本体部4の前壁部42との間には、二つの縦隔壁43,44が左右方向に互いに離れて配置形成されている。二つの縦隔壁43,44の間に位置する前壁部42が切り欠かれている。これにより、二つの縦隔壁43,44及び横隔壁41によって囲まれ、かつ室外O側の前面部が開放した取付凹部45が形成されている。取付凹部45に臨む一方の縦隔壁44には、他方の縦隔壁43側に向かって突出する係合突出部46,47が形成されている。各係合突出部46,47の縦隔壁43側の各先端面は、同一鉛直面上に位置しており、係合突出部46,47の先端面と縦隔壁43との間の左右方向の中央部は、本体部4の左右方向の中央部と一致している。
【0008】
連結部材5は、上下に長い板状をなすものであり、上下の端部が上枠Fu及び下枠Fdを介して躯体Bに支持されている。連結部材5は、厚さ方向を左右方向に向けた状態で本体部4の前方中央に配置されている。連結部材5の室内I側の側部は、取付凹部45内に挿入されており、縦隔壁44との対向面には、係合突出部51,52が形成されている。そして、各係合突出部51,52を係合突出部46,47と係合させることにより、連結部材5が本体部4に室内外方向及び左右方向へ移動不能に連結されている。勿論、連結部材5の上下の端部は躯体Bによって固定されているから、連結部材5は本体部4にほぼ固定状態で連結されている。したがって、連結部材5は、本体部4と一体に形成してもよい。
【0009】
挟持部材6は、連結部材5と同一の長さを有する板状をなすものであり、その幅方向を左右方向に向けて配置されている。しかも、挟持部材6は、その左右方向の幅が本体部4の左右方向の幅と同一に設定されており、幅方向の中央を本体部4の中央と一致させて本体部4の室外O側前方に配置されている。挟持部材6の中央部は、連結部材5の室外O側の側部に一体に連結されている。挟持部材6は、連結部材5と別体に形成し、連結部材5に室内外方向、左右方向及び上下方向へ移動不能に連結してもよい。
【0010】
上記載置部材7は、本体部4に支持される一方、左右に隣接する窓ガラスG,Gの下端隅部を支持するためのものであり、方立本体3の本体部4に所定の係止位置から下方へは移動不能に、係止位置より上側では上下方向へ移動可能に、さらに室内外方向及び左右方向へは移動不能に支持されている。
【0011】
すなわち、図6〜図9に示すように、連結部材5には、切欠き凹部53が形成されている。この切欠き凹部53は、上下左右に隣接する4枚の窓ガラスGの中央部を含むように配置されている。切欠き凹部53は、連結部材5を左右方向に縦断して形成されており、室内I側の側部が開放されている。室内外方向における切欠き凹部53の幅は、この実施の形態では、同方向における連結部材5の幅と同一に設定されているが、載置部材7を切欠き凹部53内に入り込ませることができる範囲においてできる限り狭くするのが望ましい。
【0012】
本体部4の前壁部42には、第1切欠き孔(切欠き孔)42aと、この第1切欠き孔42aの下側に続く第2切欠き孔42bとが形成されている。第1、第2切欠き孔42a,42bは、いずれも四角形をなしており、前壁部42を貫通している。第1切欠き孔42aは、その上端縁が切欠き凹部53の上端縁と上下方向において一致するように配置されている。第1切欠き孔42aの左右方向の幅は、左右の側壁部48,49の内法寸法(側壁48,49の対向面間の距離)と等しく設定されている。ただし、必ずしも側壁部48,49の内法寸法と同一にする必要はなく、それより若干狭くしてもよい。
【0013】
第2切欠き孔42bは、前壁部42の左右方向における中央部に配置されている。第2切欠き孔42bの上下方向の長さは、第1切欠き孔42aの長さより長くても、短くてもよいが、この実施の形態では第1切欠き孔42aの長さとほぼ同一に設定されている。第2切欠き孔42bの下端縁は、切欠き凹部53の上下方向におけるほぼ中央部に位置している。第2切欠き孔42bの左右方向の幅は、第1切欠き孔42aの幅より狭く、縦隔壁43,44の外法寸法より広く設定されている。したがって、第1切欠き孔42aの上端から第2切欠き孔42bの下端までの間においては、縦隔壁部43,44が切り落とされている。その結果、本体部4の内部には、縦隔壁43,44の上方を向く切欠き面(係止部)43a,44aが形成されている。この切欠き面43a,43bは、第2切欠き孔42bの下端縁と上下方向において同一位置に位置している。
【0014】
載置部材7は、図4、図8、図9及び図10に示すように、左右に二等分された二つの半体7A,7Bとから構成されている。二つの半体7A,7Bは、左右に対向する面を互いに突き合わされており、突き合わせ面の一方には上下に延びる溝7aが形成され、他方には溝7aに上下方向へ摺動自在に嵌合する突起7bが形成されている点を除き、左右対称に形成されている。つまり、各半体7A,7Bは、溝7a及び突起7bを除き、載置部材7を左右方向に二分した形状を有している。したがって、載置部材7全体を説明することによって半体7A,7Bの構成は自ずと明かになるであろうから、載置部材7についてだけ説明することとし、半体7A,7Bついての説明は省略する。
【0015】
載置部材7は、頭部(挿入部)71と、この頭部71の下端面から下方へ向かって延びる脚部(挿入部)72と、この脚部72の下端部から室外O側へ向かって突出する突出部73と、この突出部73の先端部に設けられた載置部74とを有している。
【0016】
頭部71は、直方体状をなしており、その高さ及び幅は、第1切欠き孔42aの高さ及び幅とほぼ同一に設定されている。頭部71の厚さ(室内外方向の寸法)は、横隔壁41と前壁部42との間隔とほぼ同一に設定されている。したがって、頭部71は、第1切欠き孔42aを通り、横隔壁41に突き当たるまで本体部4内に挿入可能であり、本体部4内に挿入された状態では下方へ移動可能である。頭部71は、その下端面が縦隔壁43,44切欠き面43a,43bに突き当たるとそれ以上下方へ移動することができなくなるる。頭部71が切欠き面43a,43bに突き当たった位置が係止位置である。したがって、頭部71、ひいては載置部材7は、係止位置から下方へ移動不能であるが、係止位置より上側では上下方向へ移動可能である。しかも、載置部材7は、左右の二分された二つの半体7A,7Bから構成され、各半体7A,7Bが互いに上下方向へ移動可能に連結されているので、各半体7A,7Bは、それぞれ独立して上下方向へ移動可能である。また、載置部材7は、少なくともその一部が第2切欠き孔42bと対向しているときには、頭部71が前壁部42と横隔壁41とに突き当たることにより、室内外方向へ移動不能になっており、左右方向へも本体部4の左右の側壁によって移動不能とされている。つまり、載置部材7は、頭部71が第2切欠き孔42bと対向して位置しているときには、室内外方向及び左右方向へ移動不能になっている。したがって、半体7A,7Bも室内外方向及び左右方向へ移動不能になっている。
【0017】
脚部71及び突出部73は、その幅が一方の縦隔壁43と他方の縦隔壁44の係合突出部46,47の先端面との間の距離とほぼ等しく設定されており、取付凹部45のうちの縦隔壁43と係合突出部46,47との間の部分に上下方向へ移動可能に挿入されている。突出部73は、取付凹部45から室外O側に突出している。その結果、載置部74も本体部4から室外O側に突出しており、載置部74は本体部4の前壁部42と挟持部材6との間のほぼ中央に位置している。載置部74の上面の左端部、つまり左側の半体7Aの載置部74の上面には、左右に隣接して配置された窓ガラスG,Gのうちの左側に配置された窓ガラスGの下端右隅部が緩衝部材81を介して載置されており、右側の半体7Bの載置部74の上面には、右側に配置された窓ガラスGの下端左隅部が緩衝部材81を介して載置されている。勿論、各窓ガラスG,Gの他方の各下端隅部は、方立1に隣接して配置された他の方立1の載置部74に載置されている。これにより、各窓ガラスが方立1によって支持されている。しかも、窓ガラスGは、半体7A又は7Bと一体に係止位置から上方へ移動することができる。
なお、載置部材7の下端部は、切欠き凹部53の下端より若干上側に位置しており、切欠き凹部53の下端縁に接触することはない。
【0018】
載置部材7を図6に示す係止位置に位置させる場合には、まず頭部71及び脚部72を第1、第2切欠き孔42a,42bから本体部4内に挿入する。頭部71及び脚部72が横隔壁41に突き当たるまで挿入したら、載置部材7を下方へ移動させる。そして、頭部71の下端面が切欠き面43a,44aに突き当たるまで下方へ移動させることにより、載置部材7を係止位置に位置させることができる。その後、本体部4に連結部材5を組み付ける。
なお、本体部4の前面から切欠き凹部53の室外O側の端部までの幅が室内外方向における載置部材7の幅より広い場合には、連結部材5を本体部4に組み付けた後、切欠き凹部53内に左右いずれかの方向から挿入し、その後上記の手順によって載置部材7を係止位置に位置させることも可能である。
【0019】
上記桟部材2は、図5に示すように、略「H」字状をなしており、幅方向を上下方向に向けた状態で互いに対向して水平に配置された一対の挟持板部21,22と、この挟持板部21,22をそれらの全長にわたって一体に連結する連結板部23とを有している。連結板部23は、挟持板部21の室内I側を向く面の上下方向における中央より若干下側に形成された前突条23aと、挟持板部22の室外O側を向く面の上下方向における中央より若干上側に形成された後突条23bと、前後の突条23a,23bの先端部どうしを連結する縦板部23cとから構成されている。
【0020】
一対の挟持板部21,22の間隔は、本体部4の前面と挟持板部6との間隔と同一に設定されており、挟持板部21は挟持板部6と室内外方向において同一位置に配置されている。しかも、挟持板部21,22及び後突条23bは、左右に隣接する方立1,1間の距離とほぼ同一の長さを有している。したがって、挟持板部21の左右方向の端面は、挟持部材6の左右方向を向く側面にほぼ接触し、挟持板部22の左右方向の端面は、本体部4の側面の室外O側の端部にほぼ接触している。その一方、前突条23a及び縦板部23cは、一方の半体7A(7B)の載置部74の室外O側を向く前面まで延びている。そして、縦板部23cが載置部74の前面にボルトTによって固定されることにより、桟部材2が載置部材7に固定されている。したがって、桟部材2も、半体7A(7B)とともに係止位置から上方へ移動可能であり、係止位置より上側では上下方向へ移動可能である。後突条23bの上面は、載置部74の上面と同一平面上に位置しており、後突条23bの上面には、窓ガラスGの下端両隅部を除く中間部が緩衝部材82を介して載置されている。
【0021】
図2及び図3に示すように、窓ガラスGの左右の側部と本体部4の前壁部42及び挟持部材6との各間には、それらの間を気密に封止するシール部材83が設けられている。ここで、左右に隣接するシール部材(連結部材5を間にして隣接する二つのシール部材)83,83の間隔は、載置部74の左右方向の長さより小さくなっている。このため、仮に、シール部材83が方立1の全長にわたって設けられていると、シール部材83が載置部材7の上下方向への移動を阻害するしかし、シール部材83の長さは、上下に隣接する桟部材2,2間の長さとほぼ同一の長さに設定されている。しかも、シール部材83の下端部は、載置部74が地震等によって上方へ移動したとしても、載置部74がシール部材83の下端部に接触することがない範囲において、桟部材2の上端より若干下側まで延びているだけである。したがって、シール部材83が載置部材7(半体7A,7B)の上下方向への移動を阻害することはない。なお、シール部材83の上端部は、係止位置に位置している載置部74より若干下側に位置している。
【0022】
図2及び図5に示すように、窓ガラスGの上下の端部と桟部材2の一対の挟持板部21,22との各間には、それらの間を密封するシール部材84が設けられている。このシール部材84の左右方向の両端部は、シール部材83の下端部又は上端部に密封状態で接触している。したがって、窓ガラスGと方立1及び桟部材2との各間は、シール部材83,84によって密封され、室内Iと室外Oとの間が封止されている。
【0023】
図3に示すように、連結部材5と窓ガラスGとの対向面間には、ゴム等の弾性材からなる緩衝部材85が配置されており、その室内外方向の両端部は連結部材5と挟持部材6とに固定されている。したがって、窓ガラスGが方立1に対して左右方向へ相対移動したとしても、窓ガラスGが連結部材5に直接突き当たることがなく、緩衝部材85を介して突き当たる。これによって、窓ガラスGの左右方向の側部が連結部材5に突き当たって破損するのを防止している。
【0024】
上記構成の方立1によれば、連結部材5に形成した切欠き凹部53内に載置部材7を配置しているので、連結部材5の厚さの分だけ載置部材7の左右方向の幅を狭くすることができ、それに対応して左右に隣接する窓ガラスG,Gの間隔を狭くすることができる。したがって、挟持部材6の左右方向の幅を狭くすることができ、それによって建築物の美観を向上させることができる。
【0025】
また、この実施の形態の方立1では、縦壁部43,44の切欠き面43a,44aを、載置部材7を係止するための係止部として利用しているので、係止部を別途形成する必要がない。したがって、その分だけ方立1の製造費を軽減することができる。しかも、載置部材7の頭部71を本体部4内に挿入することにより、前後左右方向へ移動不能にしているので、載置部材7を前後及び左右方向に対して移動不能にする部材を設ける必要もない。よって、方立の製造費をより一層軽減することができる。
【0026】
さらに、載置部材7を上下方向へ相対移動可能な二つの半体7A,7Bで構成しているので、建築物に層間変位が発生したときに、窓ガラスGが割れるのを極力防止することができる。
【0027】
なお、この発明は、上記の実施の形態に限定されるものでなく、適宜変更可能である。
例えば、上記の実施の形態においては、第1切欠き孔42aの下側に第2切欠き孔42bを形成しているが、第2切欠き孔42bは、必ずしも形成する必要はない。ただし、その場合にも頭部71を第1切欠き孔42aから本体部4内に挿入した後、係止位置まで下方へ移動させることができるよう、縦隔壁43,44の第2切欠き孔42b対応する部分については切欠いておくことが必要である。また、上記の実施の形態においては、載置部材7を二つの半体7A,7Bによって構成しているが、載置部材7全体を一体に形成してもよい。
さらに、上記の実施の形態においては、頭部71の下端部に脚部71を設け、この脚部71の下端部に突出部73を形成しているが、頭部71に突出部73を直接形成してもよい。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、建築物の外部に露出する方立の挟持部材の左右方向の幅を狭くすることができ、それによって建築物の美観を向上させることができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る板材支持用方立が用いられた建築物を示す図であって、図1(A)はその一部省略正面図、図1(B)は図1(A)のB−B線に沿う断面図である。
【図2】図1(A)のX円部の拡大図である。
【図3】図2のX−X線に沿う断面図である。
【図4】図2のY−Y線に沿う断面図である。
【図5】図1(B)のY円部の拡大図である。
【図6】図4のX−X線に沿う断面図である。
【図7】図1〜図6に示す方立における方立本体の要部を示す斜視図である。
【図8】図7に示す方立本体に載置部材を取り付けた状態で示す斜視図である。
【図9】載置部材に桟部材を取り付けた状態で示す図8と同様の斜視図である。
【図10】この発明に係る載置部材を示す斜視図である。
【符号の説明】
G 窓ガラス(板材)
1 板材支持用方立
3 方立本体
4 本体部
5 連結部材
6 挟持部材
7 載置部材
7A 半体
7B 半体
42 (本体部の)前壁部
42a 第1切欠き孔(切欠き孔)
43a 縦隔壁の切欠き面(係止部)
44a 縦隔壁の切欠き面(係止部)
45 取付凹部
53 切欠き凹部
71 頭部(挿入部)
72 脚部(挿入部)
73 突出部
74 載置部

Claims (5)

  1. 躯体に上下に立設された本体部、厚さ方向を左右方向に向けて配置され、室内側の一側部が上記本体部の前面部の左右方向における中間部に室内外方向及び左右方向へ移動不能に連結された板状の連結部材、及び上記本体部の室外側を向く前面部と対向して配置され、左右方向のほぼ中央部が上記連結部材の室外側の側部に一体的に設けられた板状の挟持部材を有する方立本体と、この方立本体に設けられた係止部に係止されることにより、上記方立に上記係止部に係止された係止位置から下方へ移動不能に支持され、かつ左右の両端部に左右に隣接する二つの板材の下端隅部がそれぞれ載置される載置部材とを備えた板材支持用方立において、
    上記連結板部にこれを左右方向に貫通し、かつ室内側が開放された切欠き凹部を形成し、この切欠き凹部内に上記載置部材を配置したことを特徴とする板材支持用方立。
  2. 上記方立本体が筒状をなしており、上記本体部の室外側を向く前面部の左右方向における中間部には上下に延びる取付凹部が形成され、上記連結板部の室内側の一側部が上記取付凹部に室内外方向及び左右方向へ移動不能に挿入されていることを特徴とする請求項1に記載の板材支持用方立。
  3. 上記切欠き凹部と対向する上記本体部の前壁部には、これを貫通し、かつ左右方向の幅が上記取付凹部より広い切欠き孔が形成されるとともに、この切欠き孔より下方の本体部の内部に上記係止部が設けられ、
    上記載置部材が、挿入部、この挿入部から室外側に向かって突出する突出部、及びこの突出部の先端部に設けられ、両端部に上記二つの板材の各隅部が載置される載置部を有し、上記挿入部が、上記切欠き孔から上記本体部内に挿入された後、上記本体部内を上記係止部に突き当たるまで下方へ移動させられて上記係止位置に位置させられ、上記突出部が上記本体部の取付凹部から室外側に突出させられていることを特徴とする請求項2に記載の板材支持用方立。
  4. 上記載置部材が上記係止位置より上側では、上記方立に上下方向へ移動可能支持されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の板材支持用方立。
  5. 上記載置部材が、左右に二分された一対の半部を有し、各半部が上記係止位置より上側では互いに独立して上下方向へ移動可能であることを特徴とする請求項4に記載の板材支持用方立。
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