JP3900565B2 - ゲーム装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレイフィールド上で移動体を滑らせてゴール開口に入れるゲームを行うゲーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のゲーム装置には、本出願人が先に出願した例(特願平8−75416号)があり、同例はエアゲーム装置に係り、ゴールに入った移動体(円板状のパック)は受け箱に落下し、受け箱から傾斜した回収通路を自重により通って所定箇所に回収されるものである。
【0003】
受け箱の底面も傾斜して回収通路に連接しており、この連接部にセンサーが配置されて通過するパックを検知できるようになっている。
【0004】
プレイフィールド上にパックが1個供給されてプレイが行われ、ゴールには略同時に2個以上のパックが入ることがない場合は、ゴールに入ったパックは受け箱に落下し、その後円滑に受け箱から回収通路に移動して回収通路を通って回収され、その間センサーが確実にパックを検知することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし2個以上のパックを同時に移動させてプレイがなされるような場合は、ゴールに同時に2個以上のパックが入ることがあり、回収通路の入り口でパック同士が移動を妨げて詰まりを生じてしまうことがあり、センサーによる検知もできなくなる。
【0006】
またゴールに入ったパックは、受け箱に落下して傾斜底面を転がって移動するので、センサーが検知するまで時間がかかり、得点にすぐには表れないので、プレイヤーの興味が殺がれる。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、複数個の移動体がゴール開口に入った場合も詰まることなくゴールした移動体を1個ずつ迅速かつ確実に検知することができるゲーム装置を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
上記目的を達成するために、本発明は、プレイフィールド板上で移動体を移動させて所定のゴール開口に入れるゲーム装置において、前記ゴール開口の下方に設けられ前後ロール間に搬送ベルトが架渡された第1コンベアと、前記第1コンベアの搬出箇所に設けられ前記移動体を1個だけ通過させるゲートと、前記ゲートを通過した移動体を検知する検知手段と、前記ゲートの下方に設けられ前記検知手段により検知された前記移動体を受け取り搬送する前後ロール間に搬送ベルトが架渡された第2コンベアと、前記第2コンベアの搬出箇所下方に上流端を有し傾斜して所定位置まで前記移動体を移動させる回収通路とを備え、前記第1コンベアの後側ロールに同軸一体に設けられた被動プーリの下方に前記第2コンベアの前側ロールに同軸一体に設けられた被動プーリが配置され、前記第2コンベアの被動プーリは前記第1コンベアの被動プーリより径が小さく構成され、駆動モータの駆動軸に嵌着された駆動プーリと前記第1コンベアの被動プーリと前記第2コンベアの被動プーリに駆動ベルトが巻き掛けられることを特徴とするゲーム装置とした。
【0009】
ゴール開口に入った移動体は、第1コンベアにより強制的に搬送され、ゲートを通過して検知手段により迅速に検知され、得点等に速やかに表すことが可能でプレイヤーの興味を殺ぐようなことはない。
また複数の移動体が同時にゴール開口に入った場合でもゲートが1個の移動体のみ通過させるので、複数の移動体が同時にゲートを通過することが回避され、検出手段は移動体を順次1個ずつ確実に検出することができる。
【0011】
第1コンベアが第2コンベアに移動体を受け渡す速度よりも第2コンベアが移動体を搬送する速度の方が速く、第2コンベアは常に一定以上の間隔を存して移動体を回収通路に搬送するので、回収通路入口で移動体が詰まるようなことは回避される。
【0012】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載のゲーム装置において、前記ゲートが、前記第1コンベアの搬出箇所に立設される板部材であって、前記移動体が1個通過できるゲート開口が前記第1コンベアと同じ高さに形成されたものである。
【0013】
第1コンベアに重なって複数の移動体が載り搬送された場合でも、第1コンベアと同じ高さに形成されたゲート開口は、そのゲート開口周縁で上に積み重なった移動体は通過が阻止され、最下の移動体のみ通過させることができる。
【0014】
ゲートで通過が阻止された移動体は、いずれ最下の移動体となりゲートを通過する。
このようにゲートは複数の移動体が同時に第1コンベアにより搬送されても順次1個ずつゲート開口を通過するように自動的に制御して、検出手段が移動体を1個ずつ確実に検出できるようにできる。
【0015】
また請求項3記載の発明は、請求項1記載のゲーム装置において、前記プレイフィールド板の周縁には側レールが立設され、同側レールの左右対称位置に前記ゴール開口が形成されるもので、例えばホッケーゲームのように移動体が側レールに当たって跳ね返る動きをするゲームに適用することができる。
【0016】
また請求項4記載の発明は、請求項1記載のゲーム装置において、前記プレイフィールド板には多数の孔が一面に形成され、前記多数の孔から空気を放出して前記移動体を浮揚させるもので、移動体の動きを滑らかにかつスピーディにすることができ、プレイ感覚を好ましいものとすることができる。
【0017】
また請求項5記載の発明は、請求項1記載のゲーム装置において、前記移動体を、円板状とするもので、移動体をホッケーゲームのパックに相当させることができ、実際のゲームに近似させエキサイティングがゲームとすることができる。
【0018】
また請求項6記載の発明は、請求項1記載のゲーム装置において、前記第1コンベアおよび第2コンベアをベルトコンベアとするもので、構造を簡素化することができ、低コスト化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図5に図示し説明する。
本実施の形態は、実際のアイスホッケーゲームを模したエアホッケーゲーム装置1であり、図1はその全体斜視図である。
【0020】
4本の脚部2で支持された直方体状の筐体3の上面に矩形のプレイフィールド板4が張設され、同プレイフィールド板4の周囲は側レール5によって高く縁取りされている。
プレイフィールド板4は、メラニン等の平滑で耐久性のある部材で構成され、一面に多数の孔が形成されている。
【0021】
筐体3の内部は、プレイフィールド板4の多数の孔に連通する充気室が設けられ、充気室には図示されないファンの回転により空気が供給される。
こうしてプレイフィールド板4の多数の孔からは、空気が上方に放出される。
【0022】
かかるプレイフィールド板4に供給される円板状のパック6は、多数の孔から放出される空気によって浮揚させられ、摩擦抵抗が極めて小さい滑らかな移動がなされる。
【0023】
プレイフィールド板4の左右両側の側レール5の中央位置にゴール8が開口をフィールド側に向けて設けられている。
またプレイフィールドの左右の陣営を仕切るセンターライン9の上方にはネット10が前後の側レール5間に架設されている。
【0024】
そして後側の側レール5の中央位置に自動パック供給装置15が設けられ、同自動パック供給装置15によりパック6がプレイフィールド板4上に自動的に供給されるようになっている。
【0025】
プレイヤーは左右陣営に分かれ、各ゴール8の背後に立ち、マレット7を操作してプレイする。
マレット7は、円板部の中央に把持部が上方へ突出した形状をしており、プレイヤーはこの把持部を持ってプレイフィールド板4上を滑らしてパック6に当てパック6を弾き返してシュートする。
【0026】
自動パック供給装置15の本体部15aは、横長でやや傾斜した偏平のケース16でに覆われ、同ケース16の表面中央に得点等を表示する表示部17、その左右にスピーカ18が配設されており、かかるケース16の内側から前方へ2本のパック供給通路19が突出して、その開口をプレイフィールド板4上に向けている。
この2本のパック供給通路19からパック6がプレイフィールド板4上に供給される。
【0027】
次にゴール8の内部構造を図2および図3に図示し以下説明する。
ゴール8は、プレイフィールド板4との間で1個のパック6が通る程度の高さで上方よりカバープレート21が覆い、パック6が2個ないし3個同時に入る幅の開口を側レール5を切り欠いて形成している。
【0028】
カバープレート21は、図3に示すようにゴール奥側に湾曲した側壁21aが形成されていて、ゴール開口より突入したパック6を下方に案内して落下させる。
同カバープレート21の下方には、前後に長尺な矩形開口を上下に有する角筒22が位置しており、同角筒22の前後側壁は、下半部が内側に傾斜して下側開口を所定位置に向けている(図2参照)。
【0029】
この角筒22の下側開口の下に上段ベルトコンベア25の搬送ベルト26が、前後のロール27,28間に架渡されて配設されており、同上段ベルトコンベア25の後側ロール28の下方に前側ロール32を配置し、その後方に配置したロール33との間に搬送ベルト31を架渡して下段ベルトコンベア30が配設されている。
【0030】
上段ベルトコンベア25の下方には駆動モータ35が配設され、同駆動モータ35の駆動軸に嵌着された駆動プーリ36と、前記上段ベルトコンベア25の後側ロール28と同軸の被動プーリ29と、前記下段ベルトコンベア30の前側ロール32と同軸の被動プーリ34とが同一垂直面上に突出形成されており、この3個のプーリ36,29,34に駆動ベルト37が巻き掛けられている。
【0031】
なお下段ベルトコンベア30の被動プーリ34は、上段ベルトコンベア25の被動プーリ29より径が小さい。
したがって駆動モータ35が駆動すると、駆動ベルト37を介して上段ベルトコンベア25と下段ベルトコンベア30が駆動され、上段ベルトコンベア25より下段ベルトコンベア30の方が速度が速い。
【0032】
上段ベルトコンベア25の下流端に沿ってゲートプレート40が垂設されている。
図4を参照してゲートプレート40は、上半部40aが垂直に立ち下半部が後方へ屈曲して傾斜部40bを形成し、下端部40cはまた屈曲して垂直に垂下している。
【0033】
そして上半部40aにおいて上段ベルトコンベア25の上側搬送ベルト26と同じ高さ位置に偏平矩形のゲート開口41が穿設されており、同ゲート開口41は搬送ベルト26により搬送されてきたパック6を1個通過させるだけの上下幅と左右幅とを有する。
【0034】
したがって図5に示すように複数のパック6が重なって上段ベルトコンベア25により搬送されてくると、最下のパック61 が同じ高さ位置にあるゲート開口41に入り、パック61 の上に載っているパック62 はゲートプレート40のゲート開口41の上部に当たって停止させられ、パック61 がゲート開口41を通過した後、搬送ベルト26上に直接載ればパック61 に続いてゲート開口41を通過することができる。
【0035】
このように複数個のパック6が重なって搬送されてもゲート開口41からは常に1個ずつ搬出される。
【0036】
搬出されたパック6は下方の下段ベルトコンベア30に落下するが、その落下する軌道に交差して検出光が走るように光センサー45の投光器45aと受光器45bが配置されている。
したがってゲート開口41から飛び出し落下したパック6は投光器45aから射出された検出光を遮ることで光センサー45により検出される。
【0037】
下段ベルトコンベア30に落下したパック6は搬送ベルト31によりさらに後方に搬送され、その下流端に入口50aが開口した回収通路50に搬出される。
下段ベルトコンベア30は上段ベルトコンベア25より高速であり、連続してパック6が搬送ベルト31に落下してきたとしても、落下したパック6は高速度で搬送され、次のパック6が落下するまでにある程度搬送されていて常に所定以上の間隔を存してパック6は搬送される。
【0038】
したがって回収通路50の入口50aには、所定以上の間隔をおいてパック6が搬入されることになり、パック6が入口50aで詰まるようなことはなく、円滑に回収通路50に搬入することができる。
【0039】
なお回収通路50は、入口50aから筐体3の後壁内面に沿って下方へ傾斜しながら前記自動パック供給装置15の本体部15aの下端に至っており、パック6はこの傾斜した回収通路50を自重により転動し自動パック供給装置15の本体部15a下端に達する。
【0040】
自動パック供給装置15は、本体部15a下端に達したパック6を上方に持ち上げ、前記パック供給通路19を落下させてプレイフィールド板4上に再びパック6を供給する。
【0041】
本エアホッケーゲーム装置1のゴール8のパック回収機構は、以上のような構造をしており、ゴール8の開口に入ったパック6は、角筒22に案内されて上段ベルトコンベア25に落下し、後方へ搬送され、ゲートプレート40のゲート開口41を通過して下段ベルトコンベア30に落下し、その間に光センサー45により検知され、下段ベルトコンベア30ではさらに後方へ高速で搬送され回収通路50に搬入され、回収通路50に案内されて自動パック供給装置15に回収される。
【0042】
本エアホッケーゲーム装置1は、同時に2個以上のパック6をプレイフィールド板4上に供給することができ、相対したプレイヤーは複数のパック6を移動させて相手方ゴール8にシュートし、ゴールした回数に基づく得点で勝敗を決めるゲームとすることができる。
ゴールしたパック6を前記光センサー45が検知し、得点を加算していく。
得点は前記表示部12に表示される。
【0043】
2個以上のパック6を扱うと、略同時に複数のパック6が1つのゴール8に入ることがあり、落下した上段ベルトコンベア25の搬送ベルト26上で重なることがあるが、ゲートプレート40によりパック6は確実に1個ずつゲート開口41を通過し、下段ベルトコンベア30に落下するので、光センサー45は常にパック6を1個ずつ確実に検出することができる。
【0044】
そして下段ベルトコンベア30に落下したパック6は高速度で搬送され、回収通路50の入口50aに搬入されるので、複数のパック6がゴールしたとしても回収通路50の入口50aでパック6が詰まるようなことはない。
【0045】
またゴールしたパック6は落下して上段ベルトコンベア25により強制的に搬送されてゲート開口41を通過して光センサー45により検知されるので、パック6がゴールした瞬間から光センサー45で検知されるまでの時間は短時間であり、得点に表れるのも極めて早く、速やかに新たな得点を表示することができ、プレイヤーの興味を殺ぐようなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るエアホッケーゲーム装置の全体斜視図である。
【図2】ゴール下方のパック回収機構の構造を示す一部省略した側面図である。
【図3】図2における一部断面とした III矢視図である。
【図4】同パック回収機構の要部斜視図である。
【図5】同側面図である。
【符号の説明】
1…エアホッケーゲーム装置、2…脚部、3…筐体、4…プレイフィールド板、5…側レール、6…パック、7…マレット、8…ゴール、9…センターライン、10…ネット、
15…自動パック供給装置、16…ケース、17…表示部、18…スピーカ、19…パック供給通路、
21…カバープレート、22…角筒、25…上段ベルトコンベア、26…搬送ベルト、
27,28…ロール、29…被動プーリ、30…下段ベルトコンベア、31…搬送ベルト、
32,33…ロール、34…被動プーリ、35…駆動モータ、36…駆動プーリ、37…駆動ベルト、
40…ゲートプレート、41…ゲート開口、45…光センサー、
50…回収通路。
【発明の属する技術分野】
本発明は、プレイフィールド上で移動体を滑らせてゴール開口に入れるゲームを行うゲーム装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種のゲーム装置には、本出願人が先に出願した例(特願平8−75416号)があり、同例はエアゲーム装置に係り、ゴールに入った移動体(円板状のパック)は受け箱に落下し、受け箱から傾斜した回収通路を自重により通って所定箇所に回収されるものである。
【0003】
受け箱の底面も傾斜して回収通路に連接しており、この連接部にセンサーが配置されて通過するパックを検知できるようになっている。
【0004】
プレイフィールド上にパックが1個供給されてプレイが行われ、ゴールには略同時に2個以上のパックが入ることがない場合は、ゴールに入ったパックは受け箱に落下し、その後円滑に受け箱から回収通路に移動して回収通路を通って回収され、その間センサーが確実にパックを検知することができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし2個以上のパックを同時に移動させてプレイがなされるような場合は、ゴールに同時に2個以上のパックが入ることがあり、回収通路の入り口でパック同士が移動を妨げて詰まりを生じてしまうことがあり、センサーによる検知もできなくなる。
【0006】
またゴールに入ったパックは、受け箱に落下して傾斜底面を転がって移動するので、センサーが検知するまで時間がかかり、得点にすぐには表れないので、プレイヤーの興味が殺がれる。
【0007】
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、複数個の移動体がゴール開口に入った場合も詰まることなくゴールした移動体を1個ずつ迅速かつ確実に検知することができるゲーム装置を供する点にある。
【0008】
【課題を解決するための手段および作用】
上記目的を達成するために、本発明は、プレイフィールド板上で移動体を移動させて所定のゴール開口に入れるゲーム装置において、前記ゴール開口の下方に設けられ前後ロール間に搬送ベルトが架渡された第1コンベアと、前記第1コンベアの搬出箇所に設けられ前記移動体を1個だけ通過させるゲートと、前記ゲートを通過した移動体を検知する検知手段と、前記ゲートの下方に設けられ前記検知手段により検知された前記移動体を受け取り搬送する前後ロール間に搬送ベルトが架渡された第2コンベアと、前記第2コンベアの搬出箇所下方に上流端を有し傾斜して所定位置まで前記移動体を移動させる回収通路とを備え、前記第1コンベアの後側ロールに同軸一体に設けられた被動プーリの下方に前記第2コンベアの前側ロールに同軸一体に設けられた被動プーリが配置され、前記第2コンベアの被動プーリは前記第1コンベアの被動プーリより径が小さく構成され、駆動モータの駆動軸に嵌着された駆動プーリと前記第1コンベアの被動プーリと前記第2コンベアの被動プーリに駆動ベルトが巻き掛けられることを特徴とするゲーム装置とした。
【0009】
ゴール開口に入った移動体は、第1コンベアにより強制的に搬送され、ゲートを通過して検知手段により迅速に検知され、得点等に速やかに表すことが可能でプレイヤーの興味を殺ぐようなことはない。
また複数の移動体が同時にゴール開口に入った場合でもゲートが1個の移動体のみ通過させるので、複数の移動体が同時にゲートを通過することが回避され、検出手段は移動体を順次1個ずつ確実に検出することができる。
【0011】
第1コンベアが第2コンベアに移動体を受け渡す速度よりも第2コンベアが移動体を搬送する速度の方が速く、第2コンベアは常に一定以上の間隔を存して移動体を回収通路に搬送するので、回収通路入口で移動体が詰まるようなことは回避される。
【0012】
また請求項2記載の発明は、請求項1記載のゲーム装置において、前記ゲートが、前記第1コンベアの搬出箇所に立設される板部材であって、前記移動体が1個通過できるゲート開口が前記第1コンベアと同じ高さに形成されたものである。
【0013】
第1コンベアに重なって複数の移動体が載り搬送された場合でも、第1コンベアと同じ高さに形成されたゲート開口は、そのゲート開口周縁で上に積み重なった移動体は通過が阻止され、最下の移動体のみ通過させることができる。
【0014】
ゲートで通過が阻止された移動体は、いずれ最下の移動体となりゲートを通過する。
このようにゲートは複数の移動体が同時に第1コンベアにより搬送されても順次1個ずつゲート開口を通過するように自動的に制御して、検出手段が移動体を1個ずつ確実に検出できるようにできる。
【0015】
また請求項3記載の発明は、請求項1記載のゲーム装置において、前記プレイフィールド板の周縁には側レールが立設され、同側レールの左右対称位置に前記ゴール開口が形成されるもので、例えばホッケーゲームのように移動体が側レールに当たって跳ね返る動きをするゲームに適用することができる。
【0016】
また請求項4記載の発明は、請求項1記載のゲーム装置において、前記プレイフィールド板には多数の孔が一面に形成され、前記多数の孔から空気を放出して前記移動体を浮揚させるもので、移動体の動きを滑らかにかつスピーディにすることができ、プレイ感覚を好ましいものとすることができる。
【0017】
また請求項5記載の発明は、請求項1記載のゲーム装置において、前記移動体を、円板状とするもので、移動体をホッケーゲームのパックに相当させることができ、実際のゲームに近似させエキサイティングがゲームとすることができる。
【0018】
また請求項6記載の発明は、請求項1記載のゲーム装置において、前記第1コンベアおよび第2コンベアをベルトコンベアとするもので、構造を簡素化することができ、低コスト化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下本発明に係る一実施の形態について図1ないし図5に図示し説明する。
本実施の形態は、実際のアイスホッケーゲームを模したエアホッケーゲーム装置1であり、図1はその全体斜視図である。
【0020】
4本の脚部2で支持された直方体状の筐体3の上面に矩形のプレイフィールド板4が張設され、同プレイフィールド板4の周囲は側レール5によって高く縁取りされている。
プレイフィールド板4は、メラニン等の平滑で耐久性のある部材で構成され、一面に多数の孔が形成されている。
【0021】
筐体3の内部は、プレイフィールド板4の多数の孔に連通する充気室が設けられ、充気室には図示されないファンの回転により空気が供給される。
こうしてプレイフィールド板4の多数の孔からは、空気が上方に放出される。
【0022】
かかるプレイフィールド板4に供給される円板状のパック6は、多数の孔から放出される空気によって浮揚させられ、摩擦抵抗が極めて小さい滑らかな移動がなされる。
【0023】
プレイフィールド板4の左右両側の側レール5の中央位置にゴール8が開口をフィールド側に向けて設けられている。
またプレイフィールドの左右の陣営を仕切るセンターライン9の上方にはネット10が前後の側レール5間に架設されている。
【0024】
そして後側の側レール5の中央位置に自動パック供給装置15が設けられ、同自動パック供給装置15によりパック6がプレイフィールド板4上に自動的に供給されるようになっている。
【0025】
プレイヤーは左右陣営に分かれ、各ゴール8の背後に立ち、マレット7を操作してプレイする。
マレット7は、円板部の中央に把持部が上方へ突出した形状をしており、プレイヤーはこの把持部を持ってプレイフィールド板4上を滑らしてパック6に当てパック6を弾き返してシュートする。
【0026】
自動パック供給装置15の本体部15aは、横長でやや傾斜した偏平のケース16でに覆われ、同ケース16の表面中央に得点等を表示する表示部17、その左右にスピーカ18が配設されており、かかるケース16の内側から前方へ2本のパック供給通路19が突出して、その開口をプレイフィールド板4上に向けている。
この2本のパック供給通路19からパック6がプレイフィールド板4上に供給される。
【0027】
次にゴール8の内部構造を図2および図3に図示し以下説明する。
ゴール8は、プレイフィールド板4との間で1個のパック6が通る程度の高さで上方よりカバープレート21が覆い、パック6が2個ないし3個同時に入る幅の開口を側レール5を切り欠いて形成している。
【0028】
カバープレート21は、図3に示すようにゴール奥側に湾曲した側壁21aが形成されていて、ゴール開口より突入したパック6を下方に案内して落下させる。
同カバープレート21の下方には、前後に長尺な矩形開口を上下に有する角筒22が位置しており、同角筒22の前後側壁は、下半部が内側に傾斜して下側開口を所定位置に向けている(図2参照)。
【0029】
この角筒22の下側開口の下に上段ベルトコンベア25の搬送ベルト26が、前後のロール27,28間に架渡されて配設されており、同上段ベルトコンベア25の後側ロール28の下方に前側ロール32を配置し、その後方に配置したロール33との間に搬送ベルト31を架渡して下段ベルトコンベア30が配設されている。
【0030】
上段ベルトコンベア25の下方には駆動モータ35が配設され、同駆動モータ35の駆動軸に嵌着された駆動プーリ36と、前記上段ベルトコンベア25の後側ロール28と同軸の被動プーリ29と、前記下段ベルトコンベア30の前側ロール32と同軸の被動プーリ34とが同一垂直面上に突出形成されており、この3個のプーリ36,29,34に駆動ベルト37が巻き掛けられている。
【0031】
なお下段ベルトコンベア30の被動プーリ34は、上段ベルトコンベア25の被動プーリ29より径が小さい。
したがって駆動モータ35が駆動すると、駆動ベルト37を介して上段ベルトコンベア25と下段ベルトコンベア30が駆動され、上段ベルトコンベア25より下段ベルトコンベア30の方が速度が速い。
【0032】
上段ベルトコンベア25の下流端に沿ってゲートプレート40が垂設されている。
図4を参照してゲートプレート40は、上半部40aが垂直に立ち下半部が後方へ屈曲して傾斜部40bを形成し、下端部40cはまた屈曲して垂直に垂下している。
【0033】
そして上半部40aにおいて上段ベルトコンベア25の上側搬送ベルト26と同じ高さ位置に偏平矩形のゲート開口41が穿設されており、同ゲート開口41は搬送ベルト26により搬送されてきたパック6を1個通過させるだけの上下幅と左右幅とを有する。
【0034】
したがって図5に示すように複数のパック6が重なって上段ベルトコンベア25により搬送されてくると、最下のパック61 が同じ高さ位置にあるゲート開口41に入り、パック61 の上に載っているパック62 はゲートプレート40のゲート開口41の上部に当たって停止させられ、パック61 がゲート開口41を通過した後、搬送ベルト26上に直接載ればパック61 に続いてゲート開口41を通過することができる。
【0035】
このように複数個のパック6が重なって搬送されてもゲート開口41からは常に1個ずつ搬出される。
【0036】
搬出されたパック6は下方の下段ベルトコンベア30に落下するが、その落下する軌道に交差して検出光が走るように光センサー45の投光器45aと受光器45bが配置されている。
したがってゲート開口41から飛び出し落下したパック6は投光器45aから射出された検出光を遮ることで光センサー45により検出される。
【0037】
下段ベルトコンベア30に落下したパック6は搬送ベルト31によりさらに後方に搬送され、その下流端に入口50aが開口した回収通路50に搬出される。
下段ベルトコンベア30は上段ベルトコンベア25より高速であり、連続してパック6が搬送ベルト31に落下してきたとしても、落下したパック6は高速度で搬送され、次のパック6が落下するまでにある程度搬送されていて常に所定以上の間隔を存してパック6は搬送される。
【0038】
したがって回収通路50の入口50aには、所定以上の間隔をおいてパック6が搬入されることになり、パック6が入口50aで詰まるようなことはなく、円滑に回収通路50に搬入することができる。
【0039】
なお回収通路50は、入口50aから筐体3の後壁内面に沿って下方へ傾斜しながら前記自動パック供給装置15の本体部15aの下端に至っており、パック6はこの傾斜した回収通路50を自重により転動し自動パック供給装置15の本体部15a下端に達する。
【0040】
自動パック供給装置15は、本体部15a下端に達したパック6を上方に持ち上げ、前記パック供給通路19を落下させてプレイフィールド板4上に再びパック6を供給する。
【0041】
本エアホッケーゲーム装置1のゴール8のパック回収機構は、以上のような構造をしており、ゴール8の開口に入ったパック6は、角筒22に案内されて上段ベルトコンベア25に落下し、後方へ搬送され、ゲートプレート40のゲート開口41を通過して下段ベルトコンベア30に落下し、その間に光センサー45により検知され、下段ベルトコンベア30ではさらに後方へ高速で搬送され回収通路50に搬入され、回収通路50に案内されて自動パック供給装置15に回収される。
【0042】
本エアホッケーゲーム装置1は、同時に2個以上のパック6をプレイフィールド板4上に供給することができ、相対したプレイヤーは複数のパック6を移動させて相手方ゴール8にシュートし、ゴールした回数に基づく得点で勝敗を決めるゲームとすることができる。
ゴールしたパック6を前記光センサー45が検知し、得点を加算していく。
得点は前記表示部12に表示される。
【0043】
2個以上のパック6を扱うと、略同時に複数のパック6が1つのゴール8に入ることがあり、落下した上段ベルトコンベア25の搬送ベルト26上で重なることがあるが、ゲートプレート40によりパック6は確実に1個ずつゲート開口41を通過し、下段ベルトコンベア30に落下するので、光センサー45は常にパック6を1個ずつ確実に検出することができる。
【0044】
そして下段ベルトコンベア30に落下したパック6は高速度で搬送され、回収通路50の入口50aに搬入されるので、複数のパック6がゴールしたとしても回収通路50の入口50aでパック6が詰まるようなことはない。
【0045】
またゴールしたパック6は落下して上段ベルトコンベア25により強制的に搬送されてゲート開口41を通過して光センサー45により検知されるので、パック6がゴールした瞬間から光センサー45で検知されるまでの時間は短時間であり、得点に表れるのも極めて早く、速やかに新たな得点を表示することができ、プレイヤーの興味を殺ぐようなことはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るエアホッケーゲーム装置の全体斜視図である。
【図2】ゴール下方のパック回収機構の構造を示す一部省略した側面図である。
【図3】図2における一部断面とした III矢視図である。
【図4】同パック回収機構の要部斜視図である。
【図5】同側面図である。
【符号の説明】
1…エアホッケーゲーム装置、2…脚部、3…筐体、4…プレイフィールド板、5…側レール、6…パック、7…マレット、8…ゴール、9…センターライン、10…ネット、
15…自動パック供給装置、16…ケース、17…表示部、18…スピーカ、19…パック供給通路、
21…カバープレート、22…角筒、25…上段ベルトコンベア、26…搬送ベルト、
27,28…ロール、29…被動プーリ、30…下段ベルトコンベア、31…搬送ベルト、
32,33…ロール、34…被動プーリ、35…駆動モータ、36…駆動プーリ、37…駆動ベルト、
40…ゲートプレート、41…ゲート開口、45…光センサー、
50…回収通路。
Claims (6)
- プレイフィールド板上で移動体を移動させて所定のゴール開口に入れるゲーム装置において、
前記ゴール開口の下方に設けられ前後ロール間に搬送ベルトが架渡された第1コンベアと、
前記第1コンベアの搬出箇所に設けられ前記移動体を1個だけ通過させるゲートと、
前記ゲートを通過した移動体を検知する検知手段と、
前記ゲートの下方に設けられ前記検知手段により検知された前記移動体を受け取り搬送する前後ロール間に搬送ベルトが架渡された第2コンベアと、
前記第2コンベアの搬出箇所下方に上流端を有し傾斜して所定位置まで前記移動体を移動させる回収通路とを備え、
前記第1コンベアの後側ロールに同軸一体に設けられた被動プーリの下方に前記第2コンベアの前側ロールに同軸一体に設けられた被動プーリが配置され、
前記第2コンベアの被動プーリは前記第1コンベアの被動プーリより径が小さく構成され、
駆動モータの駆動軸に嵌着された駆動プーリと前記第1コンベアの被動プーリと前記第2コンベアの被動プーリに駆動ベルトが巻き掛けられることを特徴とするゲーム装置。 - 前記ゲートは、前記第1コンベアの搬出箇所に立設される板部材であって、前記移動体が1個通過できるゲート開口が前記第1コンベアと同じ高さに形成されたものであることを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
- 前記プレイフィールド板の周縁には側レールが立設され、同側レールの左右対称位置に前記ゴール開口が形成されたことを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
- 前記プレイフィールド板には多数の孔が一面に形成され、前記多数の孔から空気を放出して前記移動体を浮揚させたことを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
- 前記移動体は、円板状をなすことを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
- 前記第1コンベアおよび第2コンベアは、ベルトコンベアであることを特徴とする請求項1記載のゲーム装置。
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