JP3900529B2 - ディスク記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はディスク記録装置に関し、特に、データの追記が可能なマルチセッション対応のDVD+Rにデータを記録する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
大容量のデータを記録するメディアとしては、従来よりCD−RやCD−RWがよく知られているが(下記特許文献1、2参照)、近年のインターネット通信のブロードバンド化とともに、映像や音声などのデジタルデータはますます大容量化する傾向にあり、最近では映像や音声以外にも大容量データを記録することができる記録型のDVD(Digital Versatile Disc;デジタル多用途ディスク)が注目されている。
【0003】
このような記録型DVDの規格としては、DVDフォーラムが策定したDVD−R、DVD−RW、DVD−RAMと、DVD+RWアライアンスが策定したDVD+R、DVD+RWがある。DVD−RとDVD+Rは、1回に限り書き込みが可能なライトワンス規格の光ディスクであり、DVD−RW、DVD−RAMおよびDVD+RWは何回でも書換えが可能なリライタブル規格の光ディスクである。
【0004】
このうちDVD+Rは最も新しい規格であり、DVD+RWのように一度記録したデータを書換える(上書きする)ことはできないが、マルチセッション方式の採用により、あとからデータを追記できるようになっている。すなわち、DVD+Rをドライブへセットしてデータを記録した後、ドライブからディスクを取り出すと、1つのセッションが閉じられて終了するが、その後にデータを追記したい場合は、ディスクをドライブへセットして次のセッションを開くことで、新たなセッションにおいて追記が可能となる。また、DVD+Rは、追記したデータと前のデータとの間に隙間のない(1μ以下)ロスレスリンキング技術の採用により、既存のDVDプレーヤやDVD−ROMドライブでも読み取ることができるという再生互換性を備えている。
【0005】
【特許文献1】
特開2001−135029号公報
【特許文献2】
特開2001−297536号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上記のようなマルチセッション方式のDVD+Rにおいては、すでに記録されたユーザデータに続いてあとからデータを追記できるように、セッション内にフラグメントと呼ばれる領域がリザーブされ、このフラグメントにユーザデータが記録されるようになっている。この場合、フラグメントの中でデータはディスクの内側から外側に向かってシーケンシャルに記録される。また、このフラグメントには、全セッションにわたって連続するフラグメント番号が付与され、セッションの最初のフラグメントは、1つ前のセッションにおける最後のフラグメントより1大きい番号を持つ。
【0007】
しかしながら、DVD+Rの規格によれば、リザーブ可能なフラグメントの最大数は16とされており(「DVD+R Basic Format Specifications Ver1.00」)、生成されるフラグメントの総数は、1セッション内においても、また、複数のセッションにまたがる場合においても、規格上16個を超えることができない。このため、セッションをクローズしたときの最終フラグメントの番号が16になると、それ以降はセッションを開いてフラグメントを生成することができず、ディスクに記録領域が余っていてもデータの追記・再生は不可能となる。この結果、空き領域が無駄となって、ディスクを有効利用できないという問題があった。
【0008】
なお、上記特許文献1には、追記データの先頭に繋ぎブロックを記録せずにデータの追記を行なうことでディスクの記憶容量を有効に活用する技術が開示され、特許文献2には、書き繋ぎ用ブロックの数を減らして効率的にユーザデータを記録できるようにする技術が開示されているが、いずれも上述したDVD+R特有の課題を解決するものではない。
【0009】
本発明は、上記課題を解決するものであって、その目的とするところは、フラグメント数が所定数に達した後もデータの追記・再生を可能として、ディスクを有効利用できるようにしたディスク記録装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明では、データの追記が可能で、生成できるフラグメントの最大数がMであるマルチセッション対応のディスクにデータを記録する装置において、新たなフラグメントを生成する場合に、フラグメント数がMを超えているときは、記録可能なフラグメントの開始アドレスからデータを追記し、ディスクからセッション情報を読み取る場合に、Mを超えるフラグメントに対しては、当該フラグメントに記録されたデータをメモリに格納し、再生時に、Mを超えないフラグメントの記録データはディスクへアクセスして読み取り、Mを超えるフラグメントの記録データはメモリへアクセスして読み取る。
【0011】
より具体的には、ディスク記録装置はDVD+Rにデータを記録する装置であって、セッションのデータ領域にリザーブされたフラグメントにユーザデータを記録する装置である。DVD+Rでは、生成可能なフラグメントの最大数Mが16であるので、フラグメント数が16を超えているときは、記録可能なフラグメントの開始アドレスへジャンプして当該アドレスからデータを追記するとともに、最終フラグメント番号に1を加算したフラグメント番号をセッションの所定領域における最終の(16番目の)フラグメントアイテムに記録する。また、ディスクからセッション情報を読み取る場合に、全セッションにわたって、フラグメントアイテムに記録されているフラグメント番号に基づいてフラグメント数が16を超えているか否かを判定し、16を超えるフラグメントに対しては、当該フラグメントの番号および当該フラグメントに記録されたデータをメモリに格納する。そして、再生時に、16を超えないフラグメントの記録データを読み取る場合は、ディスクへアクセスして当該記録データを読み取り、16を超えるフラグメントの記録データを読み取る場合は、メモリへアクセスして当該記録データを読み取る。
【0012】
このようにすれば、ディスクの記録時には、フラグメントの数が規格で定められた所定数Mに達した後であっても、ディスクに空き領域があればデータを追記して行き、ディスクのセッション情報を読み取る時に、Mを超えるフラグメントのデータをディスクからメモリにコピーすることで、再生時には、Mを超えないフラグメントのデータはディスクから読み取り、Mを超えるフラグメントのデータはメモリから読み取ることができる。したがって、フラグメント数がMを超えていても、すべてのフラグメントの記録データを読み取ることができ、フラグメント数を増やしてディスクの空き領域を有効に利用することが可能となる。また、このディスクを現状のDVD+R対応のドライブを用いて他のディスクにコピーしようとしても、ドライブの仕様上コピーされるのはM個までのフラグメントの記録データのみであり、Mを超えるフラグメントの記録データはコピーが不可能であるため、後者の記録データにコピープロテクトをかけることができる。
【0013】
また、上記課題を解決する他の手段として、本発明では、データの追記が可能で、生成できるフラグメントの最大数がMであるマルチセッション対応のディスクにデータを記録する装置において、新たなフラグメントを生成する場合に、フラグメント数がMを超えているときは、記録可能なフラグメントの開始アドレスからデータを追記し、セッションクローズ時に、当該セッションにおけるフラグメントの開始アドレスをM番目のフラグメントの開始アドレスとするとともに、フラグメントの終了アドレスを最終フラグメントの終了アドレスとする。
【0014】
より具体的には、ディスク記録装置はDVD+Rにデータを記録する装置であって、セッションのデータ領域にリザーブされたフラグメントにユーザデータを記録するとともに、セッションの終了時に、フラグメント開始アドレスおよびフラグメント終了アドレスをセッションの所定領域に記録するディスク記録装置である。DVD+Rでは、生成可能なフラグメントの最大数Mが16であるので、フラグメント数が16を超えているときは、セッションクローズ時に、フラグメント番号は16のままとし、フラグメント開始アドレスには、16番目のフラグメントの開始アドレスを記録する。また、フラグメント終了アドレスには、最終フラグメントの終了アドレスを記録する。
【0015】
このようにすれば、フラグメントの数が規格で定められた所定数Mに達した後であっても、次に生成するフラグメントの番号はMであって、開始アドレスもM番目のフラグメントの開始アドレスとなるので、M番目のフラグメントの終了アドレスを最終フラグメントの終了アドレスに書き換えることで、M番目のフラグメントの記録領域が見かけ上延長されることになり、この延長された領域にデータを追記することができる。この結果、実質的にMを超えるフラグメントを作成できることになり、ディスクの空き領域を有効に利用することが可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、ディスクドライブと、このディスクドライブが接続されるホスト装置の電気的構成を示したブロック図である。図において、1はデータの追記が可能なマルチセッション対応のDVD+R(以下、ディスクと記す)、2は本発明に係るディスク記録装置を構成するディスクドライブであって、ディスク1にデータを書き込むディスク記録部21、ディスク1のデータを読み取るディスク読取部22、制御部を構成するCPU23、メモリを構成するROM24およびRAM25を備えている。30はホスト装置を構成するパーソナルコンピュータ(以下、PCという)であって、3はキーボードやマウス等からなる操作部、4はPCの動作状態を表示するLEDランプ等からなる表示部、5はプログラムや各種パラメータを記憶したROM、6はデータを一時的に記憶するRAM、7はデータを保存するハードディスクである。ハードディスク7には、ディスクドライブ2を駆動するためのソフトウェアが格納されている。8は外部機器と接続するためのインターフェイスで、モニタ、スピーカ、モデムなどが接続される。11はPC30の動作を制御するCPUである。
【0017】
図2は、DVD+Rのマルチセッションディスクの一般的なデータ構造を示した図である。ディスクの最内周にはInner Drive Area、最外周にはOuter Drive Areaの各領域がそれぞれ存在しており、これらの領域の間に複数のセッションSession1,2,…Nの領域が設けられる。Inner Drive AreaとOuter Drive Areaは、ディスクテストやOPCアルゴリズムを実行するために使用される領域である。
【0018】
最初の第1セッションSession1は、リードイン領域Lead-inと、データ領域Dataと、クロージャ領域Closureとからなる。第2セッションSession2以下、第N−1セッションまでは、リードイン領域Lead-inに代わって設けられるイントロ領域Introと、データ領域Dataと、クロージャ領域Closureとからなる。最後の第NセッションSessionNは、イントロ領域Introと、データ領域Dataと、クロージャ領域Closureに代わって設けられるリードアウト領域Lead-outとからなる。リードイン領域Lead-inやイントロ領域Introには制御情報等が記録され、データ領域Dataにはユーザデータが記録される。クロージャ領域Closureは、セッションを終了する場合に記録され、セッション終了時には、リードイン領域Lead-inやイントロ領域Introにも所定の記録が行われる。リードアウト領域Lead-outは、ディスクをファイナライズする場合に記録され、当該領域への記録が行われると、ディスクへの追記は許されなくなる。
【0019】
以上のようなマルチセッションディスクにおいて、イントロ領域Introおよびクロージャ領域Closureを持つセッションをクローズドセッションと呼び、リードイン領域Lead-inまたはイントロ領域Introが部分的に記録されていて、リードアウト領域Lead-outまたはクロージャ領域Closureのないセッションをオープンセッションと呼ぶ。オープンセッションとして許されるのは、最後のセッションのみであり、それより前のセッションはすべてクローズドセッションとなる。ユーザデータは、オープンセッションにのみ追記することができる。また、すべてのセッションがクローズドセッションの場合は、最初に新たなオープンセッションを作成する。オープンしたセッションは、データ領域をすべてユーザデータまたはダミーデータで埋め、リードイン領域Lead-inまたはイントロ領域Introの残りの部分にデータを記録し、かつクロージャ領域Closureを記録することによって閉じられる。
【0020】
図3は、1つのセッションにおける一般的なデータ構造を階層的に示した図である。セッションにデータを記録する場合、図3(a)のように、データ領域にフラグメントと呼ばれる領域があらかじめリザーブされ、このフラグメントにユーザデータがディスクの内側から外側に向かってシーケンシャルに記録される。ここでは、フラグメント番号が#0〜#nのn+1個のフラグメントが確保されている。なお、フラグメントとフラグメントとの間には、データの区切りを表すRun-inが記録される。前述したように、フラグメント番号は全セッションにわたって連続しているから、第2セッションにおける最後のフラグメントの番号が#nであれば、第3セッションにおける最初のフラグメントの番号は#n+1となる。そして、DVD+Rの規格によれば、最大数16のフラグメント(フラグメント番号#0〜#15)がリザーブできるようになっている。
【0021】
一方、イントロ領域Introには、図3(b)のようにInner Session Identification Zoneが設けられている。この領域には、セッションに関する情報が保存される。より詳細に述べると、Inner Session Identification Zoneには、図3(c)のように、以前の全セッションの位置とオープンセッションの構造を表すセッション・ディスク・コントロール・ブロックSDCBが記録される。このSDCBは、図3(d)のように、セッション番号やセッションアイテムを含んでいる。そして、各セッションアイテムには、図3(e)のように、フラグメント番号、フラグメント開始アドレス、フラグメント終了アドレスなどからなるフラグメントアイテムが記録される。新たなセッションはSDCBの記録によりオープンされ、セッションがクローズされるとき、SDCBの内容は更新される。
【0022】
次に、本発明の原理を図4および図5を参照して説明する。いま、図4において、セッションXにおけるフラグメント#15(16個目のフラグメント)にデータが記録されて、セッションXがクローズされているとする。なお、図のIはイントロ領域、Cはクロージャ領域を示す。ここでは説明を簡単にするために、1つのセッションにフラグメントが1つだけ存在するものとする。この状態から、次のセッションYをオープンしてフラグメント#16(17個目のフラグメント)を生成しデータを追記する場合、フラグメント数が16を超えることになるので、通常の処理ではデータの追記はできない。
【0023】
そこで、本発明では、データ領域に空きがある場合、記録可能なフラグメント#16の開始アドレスA2へジャンプして当該アドレスA2からデータ(ユーザデータ)を追記するとともに、最終フラグメント番号(この場合#15)に1を加算したフラグメント番号#16を、図5のように、SDCBの最終のセッションアイテム15におけるフラグメントアイテム(最終フラグメントアイテム)に記録する。そして、セッションYをクローズする場合に、フラグメント番号#16のフラグメント開始アドレスにアドレスA2を記録し、フラグメント終了アドレスにアドレスB2を記録する。また、セッションYをクローズした後、セッションZをオープンしてデータを追記する場合は、次の記録可能なフラグメントの開始アドレスA3へジャンプして当該アドレスA3からデータ(ユーザデータ)を追記するとともに、最終フラグメント番号(この場合#16)に1を加算したフラグメント番号#17を、図5のように、SDCBのセッションアイテム15の最終フラグメントアイテムに追加記録する。そして、セッションZをクローズする場合に、フラグメント番号#17のフラグメント開始アドレスにアドレスA3を記録し、フラグメント終了アドレスにアドレスB3を記録する。以下、同様の動作が反復され、最終フラグメントアイテムには、#16以降のフラグメント番号とその開始・終了アドレスとが順次追加されてゆく。
【0024】
一方、このようにして追記が行なわれたディスク1をディスクドライブ2へセットして記録データを再生する場合は、ディスク1が挿入された時点でディスク読取部22によりディスク1のセッション情報を読み取り、フラグメントアイテムに記録されているフラグメント番号を参照して、フラグメント番号が#15を超えているか、すなわちフラグメント数が16を超えているか否かをチェックする。もし、フラグメント数が16を超えておれば、17個目のフラグメント(#16)以降のフラグメントについて、フラグメント番号と当該フラグメントに記録されたデータをディスク1からRAM25へコピーして格納する。図6は、RAM25の内容を示したテーブルである。そして、ディスク1の再生にあたっては、#15までのフラグメントの記録データを再生する場合は、ディスク1へアクセスして記録データを読み取り、#16以降のフラグメントの記録データを再生する場合は、RAM25へアクセスして記録データを読み取る。
【0025】
このようにして、ディスク1の記録時には、フラグメント数が16に達した後であっても、ディスク1に空き領域があればデータを追記して行き、ディスク1のセッション情報を読み取る際に、#16以降のフラグメントのデータをメモリ(RAM25)にコピーすることで、再生時に、通常ではディスク1から読み出すことができない#16以降のデータを、ドライブ側のメモリから読み出すことができる。したがって、フラグメント数が16を超えていても、すべてのフラグメントの記録データを再生することができ、フラグメント数を増やしてディスク1の空き領域を有効に利用することが可能となる。
【0026】
また、上記のようにして作成されたディスク1を他のディスクにコピーしようとしても、現状のDVD+Rを扱うディスクドライブは、規格上#15までのフラグメントの記録データしかコピーできない仕様となっているので、#16以降のフラグメントの記録データはコピーが不可能となる。したがって、#16以降に機密性の高いデータが入っていても、そのデータが不正にコピーされるのを未然に防止することができる。
【0027】
なお、#16以降のフラグメントのデータは、ディスクドライブ2にディスク1がセットされる都度RAM25へコピーされ、ディスク1が取り出されて新たなディスクがセットされると、RAM25のデータは新たなディスクのデータで上書きされるようになっているので、RAM25においてディスクのIDを管理する必要はなく、メモリ容量を節約できる。ただし、このことは本発明にとって本質的なことではなく、ディスク1から最初にRAM25へコピーする際に、ディスクのIDと対応づけてディスクごとに#16以降のデータを保存するようにしてもよい。この場合は、次回よりディスクセット時のメモリへのコピーが不要となり、処理時間が短縮される。
【0028】
本発明のディスクドライブ2は、現状のDVD+Rを扱うディスクドライブに、上述したような#16以降のデータに対するメモリへのアクセス機能を付加するだけで簡単に実現することができる。また、再生時に#16以降の記録データを直接ディスクから読み取ることができる特殊仕様のディスクドライブは、DVD+Rの規格から外れていて互換性がないため現状では存在しないが、本発明のディスクドライブ2で作成したディスク1は、このような特殊仕様のディスクドライブにも対応することができる。
【0029】
図7は、フラグメント生成の手順を示したフローチャートである。新たなフラグメントを生成する場合、SDCBのセッションアイテムを読み取って(ステップS1)、フラグメント数が16以下か否かを判定する(ステップS2)。フラグメント数が16以下であれば(ステップS2:YES)、DVD+Rの規格に沿うので、通常の処理を行なう(ステップS6)。一方、フラグメント数が16以下でなければ(ステップS2:NO)、DVD+Rの規格に沿わないので、前述した本発明の原理に従い、記録可能な開始アドレスへジャンプし(ステップS3)、その開始アドレスからフラグメントデータ(ユーザデータ)を記録する(ステップS4)。なお、このときの開始アドレスはRun-inの直後のアドレスである。その後、SDCBの最終フラグメントアイテム(図5)にフラグメント番号を記録する(ステップS5)。この番号は、最終フラグメント番号に1を加算したものとなる。
【0030】
図8は、セッション情報を読み取る手順を示したフローチャートである。ディスクドライブ2にセットされたディスク1のSDCBからセッションアイテムを順番に読み取って(ステップS11)、フラグメント番号をチェックし、番号が#15を超えるか否か(ステップS12)、すなわちフラグメント数が16を超えるか否かを判定する。フラグメント番号が#15を超えない場合は(ステップS12:NO)、次に、セッションが最終セッションか否かを判定する(ステップS13)。最終セッションであれば(ステップS13:YES)処理を終了し、最終セッションでなければ(ステップS13:NO)、ステップS11に戻って次のセッションアイテムを読み取り、ステップS12でフラグメント番号をチェックする。フラグメント番号が#15を超えなければ、ステップS13で最終セッションか否かを判定し、最終でなければステップS11に戻って上述した手順を反復する。
【0031】
一方、ステップS12において、フラグメント番号が#15を超えると判断された場合は(ステップS12:YES)、フラグメントの編集を行なう(ステップS14)。すなわち、当該フラグメントのフラグメント番号と記録データをRAM25へコピーする。その後、セッションが最終セッションか否かを判定し(ステップS13)、最終であれば処理を終了し、最終でなければステップS11に戻って、全セッションが終了するまで上述した手順を反復する。この結果、ディスク1に記録されているすべてのフラグメントアイテム情報が取り込まれる。そして、PC30からの指令に基づきディスクドライブ2がフラグメント#15までの記録データを再生する場合は、ディスク1へのアクセスによりデータが読み取られ、フラグメント#16以降の記録データを再生する場合は、RAM25へのアクセスによりデータが読み取られる。
【0032】
次に、本発明の他の実施形態を図9〜図12に従って説明する。図9および図10はその原理を説明する図である。いま、図9において、セッションXにおける16番目のフラグメント#15にデータが記録されて、セッションXがクローズされているとする。なお、図のIはイントロ領域、Cはクロージャ領域を示す。ここでは説明を簡単にするために、1つのセッションにフラグメントが1つだけ存在するものとする。この状態から、次のセッションYをオープンしてフラグメント#16(17個目のフラグメント)を生成しデータを追記する場合、フラグメント数が16を超えることになるので、通常の処理ではデータの追記はできない。
【0033】
そこで、本発明では、データ領域に空きがある場合、記録可能なフラグメント#16の開始アドレスA2へジャンプして、当該アドレスA2からデータ(ユーザデータ)を追記するとともに、セッションYをクローズする場合に、SDCBのセッションアイテムにおけるフラグメント開始アドレス(図3(e))に、フラグメント#16の開始アドレスA2ではなく、フラグメント#15の開始アドレスA1を記録する。一方、フラグメント終了アドレス(図3(e))には、フラグメント#16の終了アドレスB2を記録する。この場合、SDCBのセッションアイテムにおけるフラグメント番号は#15のままである。また、セッションYをクローズした後、セッションZをオープンしてデータを追記する場合は、フラグメント#17の開始アドレスA3へジャンプして、当該アドレスA3からデータを追記するとともに、セッションZをクローズする場合に、SDCBのセッションアイテムにおけるフラグメント開始アドレスに、フラグメント#15の開始アドレスA1を記録する。一方、フラグメント終了アドレスには、フラグメント#17の終了アドレスB3を記録する。この場合も、SDCBのセッションアイテムにおけるフラグメント番号は#15のままである。以下、同様の動作が反覆される。
【0034】
このようにして、フラグメント数が16に達した以降に生成するフラグメントの開始アドレスを、常にフラグメント#15の開始アドレスA1とし、終了アドレスを最終フラグメントの終了アドレスとすることで、図10(a)〜(c)に模式的に示したように、フラグメント#15の記録領域が見かけ上延長されることになり、この延長された領域にデータを追記し、また追記したデータを再生することができる。この結果、フラグメント数を16に制限したDVD+Rの規格を満たしつつ、実質的に16個を超えるフラグメントを作成することができ、ディスクの空き領域を有効に利用することが可能となる。
【0035】
図11は、フラグメント生成の手順を示したフローチャートである。新たなフラグメントを生成する場合、SDCBのセッションアイテムを読み取って(ステップS21)、フラグメント数が16以下か否かを判定する(ステップS22)。フラグメント数が16以下であれば(ステップS22:YES)、DVD+Rの規格に沿うので、通常の処理を行なう(ステップS26)。一方、フラグメント数が16以下でなければ(ステップS22:NO)、DVD+Rの規格に沿わないので、前述した本発明の原理に従い、記録可能なフラグメントの開始アドレスへジャンプし(ステップS23)、その開始アドレスからフラグメントデータ(ユーザデータ)を記録する(ステップS24)。このとき、フラグメントの先頭にはデータの区切りを示すRun-inを記録しない。ただし、これは本発明にとって本質的なことではなく、前後のデータがファイルシステム上つながるのであれば、Run-inを記録してもよい。その後、SDCBの該当エリア(セッションアイテム)にフラグメントアイテムを記録して(ステップS25)、処理を終了する。
【0036】
図12は、セッションクローズの手順を示したフローチャートである。セッションをクローズする場合、SDCBのセッションアイテムを読み取って(ステップS31)、フラグメント数が16以下か否かを判定する(ステップS32)。フラグメント数が16以下であれば(ステップS32:YES)、そのままセッションクローズ処理を行なう(ステップS35)。一方、フラグメント数が16以下でなければ(ステップS32:NO)、セッションアイテムにおけるフラグメント#15の開始アドレスはA1のままとし(ステップS33)、フラグメント#15の終了アドレスを最終フラグメントの終了アドレスに書き換えた後(ステップS34)、セッションクローズ処理を行なう(ステップS35)。
【0037】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、フラグメントの数が規格で定められた所定数を超える場合でもデータの追記・再生が可能となり、ディスクの空き領域を有効に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るディスクドライブとPCの電気的構成を示したブロック図である。
【図2】DVD+Rのマルチセッションディスクの一般的なデータ構造を示した図である。
【図3】セッションにおける一般的なデータ構造を階層的に示した図である。
【図4】本発明の原理を説明する図である。
【図5】本発明の原理を説明する図である。
【図6】本発明の原理を説明する図である。
【図7】フラグメント生成の手順を示したフローチャートである。
【図8】セッション情報読み取りの手順を示したフローチャートである。
【図9】本発明の他の実施形態の原理を説明する図である。
【図10】本発明の他の実施形態の原理を説明する図である。
【図11】フラグメント生成の手順を示したフローチャートである。
【図12】セッション情報読み取りの手順を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 ディスク(DVD+R)
2 ディスクドライブ
3 操作部
4 表示部
5 ROM
6 RAM
7 ハードディスク
8 インターフェイス
9 モニタ
10 スピーカ
11 CPU
21 ディスク記録部
22 ディスク読取部
23 CPU
24 ROM
25 RAM
A1〜A3 開始アドレス
B1〜B3 終了アドレス

Claims (4)

  1. データの追記が可能なマルチセッション対応のDVD+Rにデータを記録する装置であって、セッションのデータ領域にリザーブされたフラグメントにユーザデータを記録するディスク記録装置において、
    新たなフラグメントを生成する場合に、フラグメント数が16を超えているか否かを判定し、フラグメント数が16を超えているときは、記録可能なフラグメントの開始アドレスへジャンプして当該アドレスからデータを追記するとともに、最終フラグメント番号に1を加算したフラグメント番号をセッションの所定領域における最終フラグメントアイテムに記録し、
    ディスクからセッション情報を読み取る場合に、全セッションにわたって、フラグメントアイテムに記録されているフラグメント番号に基づいてフラグメント数が16を超えているか否かを判定し、16を超えるフラグメントに対しては、当該フラグメントの番号および当該フラグメントに記録されたデータをメモリに格納し、
    再生時に、16を超えないフラグメントの記録データを読み取る場合は、ディスクへアクセスして当該記録データを読み取り、16を超えるフラグメントの記録データを読み取る場合は、メモリへアクセスして当該記録データを読み取ることを特徴とするディスク記録装置。
  2. データの追記が可能で、生成できるフラグメントの最大数がMであるマルチセッション対応のディスクにデータを記録する装置において、
    新たなフラグメントを生成する場合に、フラグメント数がMを超えているときは、記録可能なフラグメントの開始アドレスからデータを追記し、
    ディスクからセッション情報を読み取る場合に、Mを超えるフラグメントに対しては、当該フラグメントに記録されたデータをメモリに格納し、
    再生時に、Mを超えないフラグメントの記録データはディスクへアクセスして読み取り、Mを超えるフラグメントの記録データはメモリへアクセスして読み取ることを特徴とするディスク記録装置。
  3. データの追記が可能なマルチセッション対応のDVD+Rにデータを記録する装置であって、セッションのデータ領域にリザーブされたフラグメントにユーザデータを記録するとともに、セッションの終了時に、フラグメント開始アドレスおよびフラグメント終了アドレスをセッションの所定領域に記録するディスク記録装置において、
    新たなフラグメントを生成する場合に、フラグメント数が16を超えているか否かを判定し、フラグメント数が16を超えているときは、記録可能なフラグメントの開始アドレスへジャンプして当該アドレスからデータを追記し、
    セッションをクローズする場合に、フラグメント数が16を超えているか否かを判定し、フラグメント数が16を超えているときは、当該セッションにおけるフラグメント番号は16のままとし、フラグメント開始アドレスに16番目のフラグメントの開始アドレスを記録するとともに、当該セッションにおけるフラグメント終了アドレスに最終フラグメントの終了アドレスを記録することを特徴とするディスク記録装置。
  4. データの追記が可能で、生成できるフラグメントの最大数がMであるマルチセッション対応のディスクにデータを記録する装置において、
    新たなフラグメントを生成する場合に、フラグメント数がMを超えているときは、記録可能なフラグメントの開始アドレスからデータを追記し、セッションクローズ時に、当該セッションにおけるフラグメントの開始アドレスをM番目のフラグメントの開始アドレスとするとともに、フラグメントの終了アドレスを最終フラグメントの終了アドレスとすることを特徴とするディスク記録装置。
JP2002379342A 2002-12-27 2002-12-27 ディスク記録装置 Expired - Fee Related JP3900529B2 (ja)

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