JP3899938B2 - 情報表示システム及び情報表示方法のプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、情報表示システム及び情報表示方法のプログラムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ナビゲーション装置においては、例えば、GPS(グローバルポジショニングシステム)によって車両の現在の位置、すなわち、現在地が検出されるとともに、ジャイロセンサによって検出された車両の回転角速度、すなわち、旋回角に基づいて、車両の方位、すなわち、自車方位が検出され、データ記録部から地図データが読み出され、表示部のディスプレイに地図画面が形成され、該地図画面に、現在地、現在地の周辺の地図及び自車方位が表示されるようになっている。したがって、操作者である運転者は、前記地図画面に表示された現在地、現在地の周辺の地図及び自車方位に従って車両を走行させることができる。
【0003】
また、運転者が目的地を設定し、探索条件を設定すると、探索条件に基づいて現在地から目的地までの経路が探索される。そして、探索された経路、すなわち、探索経路は、前記ディスプレイに形成された探索経路表示画面に画像で表示されるか、音声出力部によるメッセージによって音声で出力されるかして、運転者に案内される。したがって、運転者は案内された探索経路に従って車両を走行させることができる。
【0004】
また、前記ナビゲーション装置は通信部を備え、該通信部を介してFM多重放送を受信し、該FM多重放送においてFM多重情報、例えば、交通情報、ニュース、天気予報等の情報が提供され、ナビゲーション装置の出力部のディスプレイ等に形成された画面に、図形情報(デフォルメ図)及び文字情報として表示される。この場合、前記各FM多重情報は、FM多重放送の受信エリアの各受信者を対象として提供されるので、各地区の詳細情報だけでなく、広い範囲にわたる広域情報から成る。そこで、複数のページから成る番組が形成され、各受信者は、各ページを遷移させることによって、広域情報から詳細情報までの段階的な情報を得ることができるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記従来のナビゲーション装置においては、所望の情報、例えば、所望の交通情報を得ようとする場合、所定の操作を行うことによって、各番組のメニューの中から所定の番組を選択し、選択された番組の各ページを1ページ目から所望の交通情報が表示されているページまで遷移させる必要があるので、作業が煩わしいだけでなく、交通情報を得ることができるまでの時間が長く、操作性が悪い。
【0006】
本発明は、前記従来のナビゲーション装置の問題点を解決して、所望の情報を得るための作業を簡素化することができ、操作性を向上させることができる情報表示システム及び情報表示方法のプログラムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そのために、本発明の情報表示システムにおいては、データ記録部と、FM多重放送のFM多重情報を取得するFM多重情報取得処理手段と、前記FM多重情報のページ画面を特定するためのページ情報を取得する特定情報取得処理手段と、前記取得されたページ情報を前記データ記録部から取得されたリンクと共に記録する特定情報記録処理手段と、記録されたページ情報、前記リンク及び取得されたFM多重情報に基づいて、表示部に前記ページ画面を形成し、前記FM多重情報を表示する情報表示処理手段とを有する。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の第1の実施の形態における情報表示システムの機能ブロック図である。
【0018】
図において、90はFM多重放送のFM多重情報を取得するFM多重情報取得処理手段、91は前記FM多重情報の所定の画面を特定するための特定情報を取得する特定情報取得処理手段、32は記録部としてのRAM、92は取得された特定情報を前記RAM32に記録する特定情報記録処理手段、93は記録された特定情報及び取得されたFM多重情報に基づいて、表示部に前記画面を形成し、前記FM多重情報を表示する情報表示処理手段である。
【0019】
図2は本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置のブロック図である。
【0020】
図において、14はナビゲーション装置であり、該ナビゲーション装置14は、現在地等を検出する現在地検出処理部15、地図データ、道路データ、探索データ等のナビゲーション情報が記録された情報記録部及び記録媒体としてのデータ記録部16、各種のプログラム、データ等に基づいてコンピュータとして機能し、入力された情報に基づいて、ナビゲーション処理等の各種の演算処理を行うナビゲーション処理部17、操作部及び第1の入力装置としての入力部34、表示手段及び第1の出力装置としての表示部35、第2の入力装置としての音声入力部36、第2の出力装置としての音声出力部37、並びに第3の入力装置及び第3の出力装置としての通信部38を有し、前記ナビゲーション処理部17に車速センサ41が接続される。
【0021】
そして、前記現在地検出処理部15は、現在地検出部としてのGPS21、地磁気センサ22、距離センサ23、ステアリングセンサ24、方位検出部としてのジャイロセンサ26、図示されない高度計等から成る。
【0022】
前記GPS21は、人工衛星によって発生させられた電波を受信することによって地球上における現在地を検出し、前記地磁気センサ22は、地磁気を測定することによって自車方位を検出し、前記距離センサ23は、道路上の所定の位置間の距離等を検出する。距離センサ23としては、例えば、図示されない車輪の回転速度を測定し、該回転速度に基づいて距離を検出するもの、加速度を測定し、該加速度を2回積分して距離を検出するもの等を使用することができる。
【0023】
また、前記ステアリングセンサ24は、舵(だ)角を検出し、ステアリングセンサ24としては、例えば、図示されないステアリングホイールの回転部に取り付けられた光学的な回転センサ、回転抵抗センサ、車輪に取り付けられた角度センサ等が使用される。
【0024】
そして、前記ジャイロセンサ26は、旋回角を検出し、ジャイロセンサ26としては、例えば、ガスレートジャイロ、振動ジャイロ等が使用される。また、前記ジャイロセンサ26によって検出された旋回角を積分することにより、自車方位を検出することができる。
【0025】
なお、前記GPS21はそれぞれ単独で現在地を検出することができる。そして、距離センサ23によって検出された距離と、地磁気センサ22によって検出された自車方位、又はジャイロセンサ26によって検出された旋回角とを組み合わせることにより現在地を検出することもできる。また、距離センサ23によって検出された距離と、ステアリングセンサ24によって検出された舵角とを組み合わせることにより現在地を検出することもできる。
【0026】
前記データ記録部16は、地図データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、道路データファイル、写真データファイル、探索データファイル、施設情報データファイル等のデータファイルから成るデータベースをナビゲーション情報として備え、前記施設情報データファイルには、各地域のホテル、ガソリンスタンド、駐車場、観光地案内等の施設の施設情報が施設情報データとして記録される。そして、前記各データファイルには、前記表示部35の図示されないディスプレイに形成された画面に、探索経路に沿って案内図を出力、すなわち、表示したり、交差点又は経路における特徴的な写真、コマ図等を表示したり、次の交差点までの距離、次の交差点における進行方向等を表示したり、他の案内情報を表示したりするための各種のデータが記録される。なお、前記データ記録部16には、所定の情報を音声出力部37によって出力するための各種のデータも記録される。
【0027】
ところで、前記交差点データファイルには各交差点に関する交差点データが、ノードデータファイルにはノード点に関するノードデータが、道路データファイルには道路に関する道路データが、探索データファイルには経路を探索するための探索データがそれぞれ記録され、前記交差点データ、ノードデータ、道路データ、探索データ等によって道路状況を表す道路状況データが構成される。なお、前記ノードデータは、実際の道路の分岐点(交差点、T字路等も含む)、ノード点、各ノード点間を連結するノード点間リンク等を示すデータから成る。
【0028】
そして、前記道路データによって、道路自体について、幅員、勾(こう)配、カント、バンク、路面の状態、道路の車線数、車線数の減少する箇所、幅員の狭くなる箇所等が、コーナについて、曲率半径、交差点、T字路、コーナの入口等が、道路属性について、降坂路、登坂路等が、道路種別について、国道、県道、細街路等の一般道のほか、高速道路、都市高速道路、有料道路等の高速・有料道がそれぞれ表される。さらに、道路データによって、踏切、高速道路の入口及び出口の取付道(ランプウェイ)、高速・有料道の料金所等が表される。
【0029】
また、前記ナビゲーション処理部17は、ナビゲーション装置14の全体の制御を行う演算装置としてのCPU31、該CPU31が各種の演算処理を行うに当たってワーキングメモリとして使用される記録部としてのRAM32、及び制御用のプログラムのほか、目的地までの経路の探索、経路案内、特定区間の決定等を行うための各種のプログラムが記録された記録媒体としてのROM33から成るとともに、前記ナビゲーション処理部17に、前記入力部34、表示部35、音声入力部36、音声出力部37及び通信部38が接続される。なお、前記CPU31にはMPUも含まれる。
【0030】
前記データ記録部16及びROM33は、図示されない磁気コア、半導体メモリ等によって構成される。また、前記データ記録部16及びROM33として、磁気テープ、ハードディスク等の磁気ディスク、フレキシブルディスク、磁気ドラム、CD、MD、DVD、光ディスク、MO、ICカード、光カード等の各種の記録媒体を使用することもできる。
【0031】
本実施の形態においては、前記ROM33に各種のプログラムが記録され、前記データ記録部16に各種のデータが記録されるようになっているが、プログラム、データ等を同じ外部の記録媒体に記録することもできる。この場合、例えば、前記ナビゲーション処理部17に図示されないフラッシュメモリを配設し、前記外部の記録媒体から前記プログラム、データ等を読み出してフラッシュメモリに書き込むこともできる。したがって、外部の記録媒体を交換することによって前記プログラム、データ等を更新することができる。また、図示されない自動変速機制御装置の制御用のプログラム等も前記外部の記録媒体に記録することができる。このように、各種の記録媒体に記録されたプログラムを起動し、データに基づいて各種の処理を行うことができる。
【0032】
また、前記通信部38は、情報提供者としての情報送信センタ、例えば、図示されないVICS(道路交通情報通信システム:Vehicle Information and Communication System)センタから送信され、道路に沿って配設された図示されない電波ビーコン装置、光ビーコン装置等を介して電波ビーコン、光ビーコン等として受信する第1の受信装置としてのビーコンレシーバ、FM放送局43を介してFM多重放送として受信する第2の受信装置としてのFM受信機等を備え、前記ビーコンレシーバによって、渋滞情報、規制情報、駐車場情報、交通事故情報、サービスエリアの混雑状況等の各情報から成る交通情報を受信したり、前記FM受信機によって前記交通情報ののほかに、ニュース、天気予報等の情報をFM多重情報として受信したりすることができる。前記ビーコンレシーバ及びFM受信機は、ユニット化されてVICSレシーバとして配設されるようになっているが、別々に配設することもできる。
【0033】
また、通信部38は、基地局から送信されたGPS21の検出誤差を検出するD−GPS情報等の各種のデータを受信することもできる。なお、電波ビーコン、光ビーコン等に基づいて位置情報を受信し、現在地を検出することもでき、その場合、前記ビーコンレシーバは、現在地検出部として機能する。
【0034】
また、前記入力部34は、走行開始時の現在地を修正したり、出発地及び目的地を入力したり、FM受信機を操作したりするためのものであり、前記ディスプレイに形成された画面に画像で表示された各種のキー、スイッチ、ボタン等から成る。したがって、該操作スイッチをタッチ(押下)することによって入力を行うことができる。なお、入力部34として、表示部35と別に配設されたキーボード、マウス、バーコードリーダ、ライトペン、遠隔操作用のリモートコントロール装置等を使用することもできる。
【0035】
そして、前記ディスプレイに形成された各種の画面には、操作案内、操作メニュー、キーの案内、現在地から目的地までの探索経路、該探索経路に沿った案内情報、FM多重放送の番組等が画像で表示される。前記表示部35としては、CRTディスプレイ、液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ等のディスプレイを使用したり、車両のフロントガラスにホログラムを投影するホログラム装置等を使用したりすることができる。
【0036】
また、音声入力部36は、図示されないマイクロホン等によって構成され、音声によって必要な情報を入力することができる。さらに、音声出力部37は、図示されない音声合成装置及びスピーカを備え、音声出力部37から、前記探索経路、案内情報、変速情報等が、例えば、音声合成装置によって合成された音声で出力される。なお、音声合成装置によって合成された音声のほかに、各種の音、あらかじめテープ、メモリ等に録音された各種の案内情報等を出力することもできる。
【0037】
次に、前記構成のナビゲーション装置14の動作について説明する。
【0038】
まず、操作者である運転者によって入力部34が操作され、ナビゲーション装置14が起動されると、CPU31の図示されないナビ初期化処理手段は、ナビ初期化処理を行う。続いて、CPU31は、GPS21によって検出された現在地、及びジャイロセンサ26によって検出された自車方位を読み込むとともに、CPU31の図示されないナビ情報取得処理手段は、ナビ情報取得処理を行い、データ記録部16から地図データファイル、道路データファイル、探索データファイル等を参照し、地図データ、道路データ、探索データ等のナビゲーション情報を読み出して取得する。なお、本実施の形態において、前記ナビ情報取得処理手段は、ナビゲーション情報をデータ記録部16から読み出して取得するようになっているが、通信部38を介して受信して取得することもできる。
【0039】
次に、前記CPU31の図示されない地図表示処理手段は、地図表示処理を行い、前記ディスプレイに地図画面を形成し、該地図画面に、前記地図データに従って現在地の周辺の地図を表示するとともに、前記現在地及び自車方位を表示する。
【0040】
そして、前記ナビゲーション装置14が経路探索装置として使用される場合、運転者が入力部34を操作して目的地を入力すると、CPU31の図示されない目的地設定処理手段は、目的地設定処理を行い、目的地を設定する。なお、必要に応じて出発地を設定することもできる。また、CPU31の図示されない経路探索処理手段は、経路探索処理を行う。そして、経路探索処理手段は、前記現在地、目的地、前記探索データ等を読み込み、該探索データに基づいて、現在地で表される出発地から目的地までの経路を探索する。
【0041】
続いて、前記CPU31の図示されない探索経路案内処理手段は、探索経路案内処理を行い、運転者に探索経路を案内する。そのために、前記探索経路案内処理手段の探索経路表示処理手段は、探索経路表示処理を行い、前記ディスプレイに探索経路表示画面を形成し、該探索経路表示画面に探索経路を表示する。また、前記探索経路案内処理手段の音声出力処理手段は、音声出力処理を行い、音声出力部37から探索経路を音声で出力する。したがって、運転者は、案内された探索経路に従って車両を走行させることができる。
【0042】
ところで、前記ナビゲーション装置は、前記通信部38を介して、前記VICSセンタから送信される交通情報を受信することができるようになっていて、受信された交通情報のうちの渋滞情報を前記地図画面に併せて表示することもできるようになっている。
【0043】
そのために、前記CPU31の図示されない交通情報取得処理手段は、交通情報取得処理を行い、通信部38を介して交通情報を、VICSセンタから受信することによって取得する。この場合、前記交通情報は、各パケットごとに、16バイトのメモリ容量を有し、情報の種別を表す情報種別データ、メッシュとしての2次メッシュを特定するための2次メッシュX、Yデータ、二つの地点(交差点)間を連結するリンクとしての道路リンクを特定し、かつ、上り/下りの別を表すリンク番号データ、該リンク番号データに対応させて提供される情報の内容を表すリンク情報、及び補助データとしての消去リンク補助番号データによって構成され、前記情報種別データ、2次メッシュX、Yデータ及びリンク番号データは固定データであり、前記リンク情報及び消去リンク補助番号データは所定のタイミングで最新のものに切り替えられる。
【0044】
そして、交通情報が渋滞情報である場合、前記リンク情報は、前記道路リンクの始点から渋滞の先頭までの距離を表す渋滞先頭データ、渋滞の度合いを渋滞区間における平均速度によって表す速度データ、及び渋滞区間を前記渋滞の先頭から渋滞の末尾までの距離によって表す渋滞長データから成る。
【0045】
次に、前記CPU31の図示されない渋滞情報表示処理手段は、渋滞情報表示処理を行い、渋滞情報のうちの各リンク情報を、例えば、渋滞が発生している道路の上り/下りの別、及び渋滞区間を表す第1の交通状況指標としての渋滞矢印に変換し、該渋滞矢印を描画し、描画された渋滞矢印を前記地図画面上の道路に沿って表示する。したがって、運転者は、車両を走行させる予定の道路における渋滞状況、すなわち、渋滞が発生しているかどうかを知ることができる。
【0046】
また、前記ナビゲーション装置14は、前記通信部38を介して、前記FM放送局43から送信される交通情報を受信することができる。そして、CPU31のFM多重情報取得処理手段90(図1)は、FM多重情報取得処理を行い、通信部38を介して交通情報を、受信することによって取得し、取得した交通情報をFM多重データとして前記RAM32に記録する。この場合、交通情報は、受信エリアごとに設定された所定の周波数の電波に乗せて送信され、前記通信部38のFM受信機は、前記周波数に対応させて自動的にチューニングされる。なお、車両の走行に伴って、周波数の異なる受信エリアに進入すると、前記FM多重情報取得処理手段90は、RAM32に記録されたFM多重データを削除し、新たに受信された交通情報のFM多重データを記録する。
【0047】
そして、運転者が入力部34の図示されないメニューボタン等をタッチすると、CPU31の情報表示処理手段93は、情報表示処理を行い、前記ディスプレイにナビメニュー画面を形成する。続いて、運転者が前記ナビメニュー画面においてFM多重放送キーをタッチしてFM多重放送を選択すると、前記情報表示処理手段93は前記ディスプレイに目次画面を形成する。そして、運転者が目次画面において交通情報キーをタッチしてFM多重放送の目次の中から交通情報を選択すると、交通情報の表示が開始される。
【0048】
次に、FM多重放送において表示される交通情報について説明する。
【0049】
図3は本発明の第1の実施の形態におけるFM多重放送の番組メニュー画面の例を示す図、図4は本発明の第1の実施の形態における番組の各ページ画面の例を示す第1の図、図5は本発明の第1の実施の形態における番組の各ページ画面を示す第2の図である。
【0050】
図3において、g1は番組メニュー画面であり、該番組メニュー画面g1は、運転者がナビメニュー画面においてFM多重放送を選択し、FM多重放送の目次の中から交通情報を選択することによって形成される。前記番組メニュー画面g1は、一般道の広域情報、高速道路情報等の道路の類型から成る各番組のメニューを表示する番組メニュー部分h1、及び番組を選択するための入力用の番組選択キー部分h2を備え、前記番組メニュー部分h1の各画像領域AR1、AR2、…に、各番組の名称及び番組番号が「1.一般道全体」、「2.一般道東部詳細」、「3.一般道西部詳細」、「4.○○高速」、「5.××高速」等のように表示される。また、前記番組選択キー部分h2には、前記番組番号に対応させて、各番組を選択するための各番組選択キーk1、k2、…が表示される。
【0051】
そして、例えば、運転者がメニューの中から「2.一般道東部詳細」の番組を選択し、番組選択キーk2をタッチすると、前記情報表示処理手段93(図1)は、選択された番組の1ページ目のFM多重データをRAM32から読み出し、前記FM多重データに対して所定の画像処理を施し、画像データを生成し、1ページ目のページ画面p1を形成する。続いて、運転者がページ画面p1に表示された次ページキーk11(「次」の文字で表される。)をタッチすると、前記情報表示処理手段93は、2ページ目のFM多重データをRAM32から読み出し、同様に画像データを生成し、2ページ目のページ画面p2を形成し、運転者がページ画面p2に表示された次ページキーk12をタッチすると、前記情報表示処理手段93は、3ページ目のFM多重データをRAM32から読み出し、同様に画像データを生成し、3ページ目のページ画面p3を形成し、運転者がページ画面p3に表示された前ページキーk13(「前」の文字で表される。)をタッチすると、前記情報表示処理手段93は、2ページ目のFM多重データをRAM32から読み出し、同様に画像データを生成し、2ページ目のページ画面p2を形成し、運転者がページ画面p2に表示された前ページキーk14をタッチすると、前記情報表示処理手段93は、1ページ目のFM多重データをRAM32から読み出し、同様に画像データを生成し、1ページ目のページ画面p1を形成する。このように、次ページキーk11、k12、前ページキーk13、k14等をタッチすることによって、番組の各ページを選択することができる。
【0052】
各ページ画面p1〜p3には、ページ番号r1、交通情報を案内する対象となる各エリア(地域)の名称r2、各エリアの地図r3等が表示される。なお、該地図r3には、一般道、及び該一般道における渋滞状況を表す交通量、旅行時間等の情報が渋滞情報として表示される。また、渋滞情報のほかに、規制情報、所要時間情報、駐車場情報等の各情報を表示することもできる。
【0053】
また、運転者がメニューの中から「4.○○高速」の番組を選択し、番組選択キーk4をタッチすると、前述されたように、選択された番組の1ページ目のページ画面p11が形成される。続いて、該ページ画面p11に表示された次ページキーk21(「次」の文字で表される。)をタッチすると、2ページ目のページ画面p12が形成され、該ページ画面p12に表示された次ページキーk22をタッチすると、3ページ目のページ画面p13が形成され、該ページ画面p13に表示された前ページキーk23(「前」の文字で表される。)をタッチすると、2ページ目のページ画面p12が形成され、該ページ画面p12に表示された前ページキーk24をタッチすると、1ページ目のページ画面p11が形成される。このように、次ページキーk21、k22、前ページキーk23、k24等をタッチすることによって、番組の各ページを選択することができる。
【0054】
各ページ画面p11〜p13には、ページ番号r11、交通情報を案内する対象となる各高速道路の名称r12、各高速道路の地図r13等が表示される。なお、前記各高速道路の名称r12には、高速道路の広域の情報であることを表すための「広域」、高速道路の詳細の情報であることを表すための「詳細」の文字が表示される。また、地図r13には、各インターチェンジの名称、各インターチェンジ間における渋滞状況を表す旅行時間等が渋滞情報として表示される。この場合、渋滞情報のほかに、規制情報、所要時間情報、駐車場情報等の各情報を表示することもできる。
【0055】
なお、前記FM多重放送において、交通情報、ニュース、天気予報等のうちのニュース、天気予報等の情報については、車両を停止させているときだけ表示され、交通情報等については、車両を走行させているときにも表示されるようになっている。したがって、運転者は、提供された交通情報に基づいて車両を走行させることができる。
【0056】
ところで、運転者が所定の画面の交通情報、例えば、「4.○○高速」の番組の3ページ目のページ画面p13の交通情報を得ようとすると、メニューボタン等をタッチし、ナビメニュー画面においてFM多重放送キーをタッチし、目次画面において交通情報キーをタッチし、番組メニュー画面において番組選択キーk4をタッチするだけでなく、1ページ目のページ画面p11において次ページキーk21をタッチし、2ページ目のページ画面p12において次ページキーk22をタッチする必要があり、メニューの選択及びページの遷移を行うための入力部34(図2)の操作が煩わしいだけでなく、所望の交通情報を得ることができるようになるまでの時間が長く、操作性が悪い。
【0057】
そこで、所定のページ画面の交通情報を、メニューの選択及びページの遷移を行うことなく、簡単な操作で得ることができるように、所定のページ画面を特定するための特定情報としてのページ情報を、運転者による入力部34の所定の操作によって取得し、登録することができるようになっている。そのために、前記各ページ画面p1〜p3、p11〜p13の所定の箇所に、登録キーk31が表示され、運転者が登録キーk31をタッチすると、ディスプレイに形成されているページ画面についてのページ情報が登録されるようになっている。
【0058】
次に、前記ページ情報を登録する際のCPU31の動作について説明する。
【0059】
図6は本発明の第1の実施の形態におけるページ情報を登録する際のCPUの動作を示すフローチャート、図7は本発明の第1の実施の形態における登録処理が終了したときのページ画面を示す図、図8は本発明の第1の実施の形態における登録処理が終了した後の地図地面を示す図である。
【0060】
運転者によって登録キーk31がタッチされると、前記CPU31(図2)の特定情報取得処理手段91(図1)は、特定情報取得処理を行い、現在形成されているページ画面、例えば、ページ画面p13についてのページ情報を、特定情報として読み込むことによって取得する。この場合、前記ページ情報は、前記FM多重データにあらかじめインデックスとして含まれ、FM放送局43によって構築されたネットワークの名称(例えば、「VICS愛知」、「FM愛知」等のキー局の名称)、FM多重放送によって提供されているサービスの識別番号を表すSI番号(例えば、図形情報をVICSレベル2で提供するサービスの場合、SI番号は5である。)、番組番号、及び登録しようとするページ画面のページ番号によって構成される。
【0061】
なお、前記FM放送局43から送信された交通情報は、前記FM多重情報取得処理手段90によってページ単位で受信され、受信された時点で、画像データに変換される各ページ画面p1〜p3、p11〜p13ごとの表示用のデータに、前記ページ情報がインデックスとして付加され、FM多重データとしてページ単位でRAM32に記録される。そして、前記FM多重データは、その後も、ページ単位で管理される。
【0062】
続いて、前記CPU31の特定情報記録処理手段92は、特定情報記録処理を行い、RAM32において現在形成されているページ画面p13について既に登録されているページ情報があるかどうかを判断し、既に登録されているページ情報がある場合、該ページ情報を削除し、前記特定情報取得処理手段91によって取得されたページ情報をRAM32に記録する。なお、本実施の形態においては、既に登録されているページ情報は削除され、一つのページ情報だけが登録されるようになっているが、複数のページ情報を登録し、所定のページ情報を選択することもできる。
【0063】
このようにして、ページ画面p13についてのページ情報が登録されると、前記情報表示処理手段93は、ページ情報の登録が行われた旨を表すメッセージをページ画面p13に表示するとともに、地図画面に登録されたページ情報に対応するページ画面p13を呼び出すための呼出キーを表示する。
【0064】
図7において、p13はページ画面、r11はページ番号、r12は高速道路の名称、r13は高速道路の地図、r14はページ情報の登録が行われた旨を表す「現ページを登録しました」等のメッセージ、k23は前ページキー、k31は登録キーである。
【0065】
このようにして、ページ情報が登録されると、その後、図8に示されるように、ディスプレイに形成される地図画面に呼出キーk32が表示される。そして、運転者による所定の呼出動作が行われ、例えば、運転者が呼出キーk32をタッチすると、登録されたページ情報に対応するページ画面が呼び出される。
【0066】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS1 登録キーk31がタッチされた。
ステップS2 現在形成されているページ画面のページ情報を取得する。
ステップS3 既に登録されているページ情報があるかどうかを判断する。既に登録されているページ情報がある場合はステップS4に、ない場合はステップS5に進む。
ステップS4 既に登録されているページ情報を削除する。
ステップS5 取得したページ情報をRAM32に記録する。
ステップS6 ページ情報が登録された旨を表示し、処理を終了する。
【0067】
次に、前記ページ画面p13を呼び出す際のCPU31の動作について説明する。
【0068】
図9は本発明の第1の実施の形態におけるページ画面を呼び出す際のCPUの動作を示すフローチャート、図10は本発明の第1の実施の形態におけるFM多重データの記録状態を示す図、図11は本発明の第1の実施の形態における呼び出されたページ画面を示す図である。
【0069】
運転者によって呼出キーk32(図8)がタッチされると、前記情報表示処理手段93(図1)は、登録されているページ情報をRAM32から読み出すとともに、現在、前記FM多重情報取得処理手段90によって受信され、RAM32にFM多重データとして記録されている交通情報があるかどうかを判断し、交通情報がある場合、前記ページ情報とFM多重データのインデックスとを比較する。
【0070】
前記FM多重データは、図10に示されるように、ページ単位でページデータdi(i=1、2、…)として記録され、各ページデータdiは、表示用のデータ、及び該データに付加されたインデックスから成り、該インデックスは、前記ページ情報を構成するネットワークの名称(例えば、「VICS愛知」のキー局の名称)、SI番号(例えば、SI=5(VICS図形))、番組番号(例えば、番組#A、D)、及びページ番号(例えば、Page#1〜#3)から成る。
【0071】
そして、前記情報表示処理手段93は、前記ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致するかどうかを判断し、前記ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致する場合、FM多重データに対して所定の画像処理を施し、画像データを生成し、ディスプレイにページ画面p13を形成する。例えば、前記ページ画面p13に対応するページ情報が「VICS愛知」、SI=5(VICS図形)、番組#D)及びPage#3である場合、ページデータd4の表示用のデータに対して所定の画像処理が施され、画像データが生成され、ディスプレイにページ画面p13が形成される。
【0072】
このようにして、ページ画面p13を呼び出すことができる。これに伴って、前記情報表示処理手段93は、前記ページ画面p13に、FM多重データに従って所定の交通情報を表示する。
【0073】
また、現在、前記FM多重情報取得処理手段90によって受信され、RAM32にFM多重データとして記録されている交通情報がない場合、及び前記ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致しない場合は、前記情報表示処理手段93は、交通情報を表示しない旨のメッセージを表示する。
【0074】
このように、呼出キーk32をタッチするだけで、あらかじめ登録されたページ情報に対応するページ画面p13が呼び出され、該ページ画面p13に所定の交通情報が表示されるので、メニューの選択及びページの遷移を行う必要がない。したがって、入力部34を操作する作業を簡素化することができるだけでなく、所望の交通情報を得ることができるようになるまでの時間を短くすることができ、操作性を向上させることができる。
【0075】
なお、本実施の形態においては、ページ情報が登録されると、呼出キーk32が常時表示され、呼出キーk32がタッチされると、前記FM多重情報取得処理手段90によって受信され、RAM32にFM多重データとして記録されている交通情報があるかどうか、及び前記ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致するかどうかを判断するようになっているが、ページ情報が登録されても、呼出キーk32を表示せず、前記FM多重情報取得処理手段90によって受信され、RAM32にFM多重データとして記録されている交通情報があるかどうか、及び前記ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致するかどうかを自動的に判断し、前記FM多重情報取得処理手段90によって受信され、RAM32にFM多重データとして記録されている交通情報があり、かつ、前記ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致する場合に、呼出キーk32を表示するようにすることもできる。このようにすると、運転者は呼出キーk32が表示されているときだけ呼出キーk32をタッチするだけでよくなるので、入力部34の操作を一層簡素化することができる。
【0076】
また、あらかじめ呼出キーk32を表示しておき、RAM32にFM多重データとして記録されている交通情報があり、かつ、前記ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致する場合に、呼出キーk32をトーンアップしたり、呼出キーk32を点滅させたり、呼出キーk32の色を変えたりすることもできる。なお、k23は前ページキー、k31は登録キーである。
【0077】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS11 呼出キーk32がタッチされた。
ステップS12 現在登録されているページ情報を読み出す。
ステップS13 現在受信されている交通情報があるかどうかを判断する。現在受信されている交通情報がある場合はステップS14に、ない場合はステップS16に進む。
ステップS14 ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致するかどうかを判断する。ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致する場合はステップS15に、一致しない場合はステップS16に進む。
ステップS15 FM多重データに従って交通情報を表示し、処理を終了する。
ステップS16 交通情報を表示しない旨のメッセージを表示し、処理を終了する。
【0078】
次に、ページ情報を登録した地点を併せて登録し、その後、車両が登録された地点、すなわち、登録地点を通過する際に前記ページ情報に対応するページ画面を自動的に形成することができるようにした本発明の第2の実施の形態について説明する。なお、第1の実施の形態と同じ構造を有するものについては、同じ符号を付与することによってその説明を省略する。
【0079】
まず、前記ページ情報及び地点を登録する際のCPU31の動作について説明する。
【0080】
図12は本発明の第2の実施の形態におけるページ情報及び地点を登録する際のCPUの動作を示すフローチャート、図13は本発明の第2の実施の形態における登録処理を行う際のページ画面を示す図、図14は本発明の第2の実施の形態における登録処理を行う際の地図画面を示す図である。
【0081】
この場合、前記各ページ画面p1(図4)〜p3、p11(図5)〜p13に、ページ情報を登録しようとする地点を登録するための地点登録キーk33が表示される。そして、例えば、図13に示されるようなページ画面p13が形成されているときに、運転者によって地点登録キーk33がタッチされると、前記CPU31(図2)の特定情報取得処理手段91(図1)は、特定情報取得処理を行い、現在形成されているページ画面、例えば、ページ画面p13についてのページ情報を、特定情報として読み込むことによって取得する。
【0082】
次に、前記CPU31の特定情報記録処理手段92は、特定情報記録処理を行い、記録部としてのRAM32において既に登録されているページ情報があるかどうかを判断し、既に登録されているページ情報がある場合、該ページ情報を削除し、前記特定情報取得処理手段91によって取得されたページ情報をRAM32に記録する。
【0083】
続いて、前記CPU31の情報表示処理手段93は、ディスプレイに図14に示されるような地図画面を形成し、前記地点登録キーk33をタッチした時点の現在地の位置する地点を表すカーソルCr1、及び登録キーk34を表示する。
【0084】
そして、運転者によって登録キーk34がタッチされると、CPU31の特定情報記録処理手段92は、前記カーソルCr1の絶対座標を読み出すとともに、RAM32に記録されたページ情報を読み出し、前記絶対座標及びページ情報を組み合わせてRAM32に記録する。なお、前記カーソルCr1の絶対座標は、ページ情報を登録しようとする地点の位置情報を構成する。
【0085】
このようにして、ページ画面p13が形成されていた地点を登録し、併せて前記ページ画面p13に対応するページ情報を登録することができる。
【0086】
なお、本実施の形態においては、位置情報として絶対座標が使用され、地点が絶対座標で登録されるようになっているが、位置情報として現在地に最も近いリンクのリンク番号(方向付き)を使用し、地点をリンクで登録することもできる。また、本実施の形態においては、地点登録キーk33がタッチされると、一旦(いったん)ページ情報がRAM32に記録され、その後、登録キーk34をタッチすると、RAM32に記録されたページ情報が読み出され、カーソルCr1の絶対座標及びページ情報がRAM32に記録されるようになっているが、地点登録キーk33がタッチされたときには、ページ情報を記録せず、登録キーk34がタッチされたときに、カーソルCr1の絶対座標及びページ情報を記録することもできる。
【0087】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS21 地点登録キーk33がタッチされた。
ステップS22 現在形成されているページ画面のページ情報を取得する。
ステップS23 既に登録されているページ情報があるかどうかを判断する。既に登録されているページ情報がある場合はステップS24に、ない場合はステップS25に進む。
ステップS24 既に登録されているページ情報を削除する。
ステップS25 取得したページ情報をRAM32に記録する。
ステップS26 地図画面を形成する。
ステップS27 登録キーk34がタッチされるのを待機する。
ステップS28 カーソルCr1の絶対座標を読み出す。
ステップS29 先に記録されたページ情報を読み出す。
ステップS30 絶対座標及びページ情報を記録し、処理を終了する。
【0088】
次に、前記ページ画面p13を呼び出す際のCPU31の動作について説明する。
【0089】
図15は本発明の第2の実施の形態におけるページ画面を呼び出す際のCPUの動作を示すフローチャート、図16は本発明の第2の実施の形態におけるページ画面が呼び出される前の地図画面を示す図、図17は本発明の第2の実施の形態における呼び出されたページ画面を示す図である。
【0090】
図16の地図画面に示されるように、車両を走行させていて、現在地Prが変化しているときに、CPU31(図2)の情報表示処理手段93(図1)は、情報表示処理を行い、現在地Prの絶対座標を読み込むとともに、RAM32に記録されている絶対座標及びページ情報を読み出す。
【0091】
次に、前記情報表示処理手段93は、前記現在地Prの絶対座標とRAM32に記録されている絶対座標とを比較し、現在地Prが登録地点に近づいたかどうかを判断する。そして、登録地点に近づいた場合、前記ページ情報と、現在、前記FM多重情報取得処理手段90によって受信され、RAM32にFM多重データとして記録されている交通情報のインデックスとを比較する。なお、現在地Prが登録地点に近づいたかどうかの判断は、現在地Prが登録地点を中心とする所定の範囲内にあるかどうか、表示されている地図画面に登録地点が現れたかどうか、現在地Prから登録地点までの道なりの距離が閾(しきい)値より短くなったかどうか等によって判断することができる。
【0092】
また、前記情報表示処理手段93は、前記ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致するかどうかを判断し、前記ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致する場合、FM多重データに対して所定の画像処理を施し、画像データを生成し、ディスプレイに図17に示されるようなページ画面p13を形成する。
【0093】
このようにして、ページ画面p13を呼び出すことができる。これに伴って、前記情報表示処理手段93は、前記ページ画面p13に、FM多重データに従って所定のFM多重情報、例えば、交通情報を表示する。
【0094】
また、現在、前記ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致しない場合は、前記情報表示処理手段93は、交通情報を表示しない旨のメッセージを表示する。
【0095】
このように、車両が登録地点に近づくと、あらかじめ登録されたページ情報に対応するページ画面p13が呼び出され、該ページ画面p13に所定の交通情報が表示されるので、メニューの選択及びページの遷移を行う必要がない。したがって、入力部34を操作する作業を簡素化することができるだけでなく、所望の交通情報を得ることができるようになるまでの時間を短くすることができ、操作性を向上させることができる。
【0096】
例えば、高速道路を使用して目的地に行くか、一般道を使用して目的地に行くかを選択する必要がある場合、分岐点において高速道路の交通情報を得ることができるので、選択が容易になる。
【0097】
なお、本実施の形態においては、位置情報として絶対座標が使用され、情報表示処理手段93は、現在地Prの絶対座標とRAM32に記録されている絶対座標とを比較し、現在地Prが登録地点に近づいたかどうかを判断するようにしているが、位置情報として、最も近いリンクのリンク番号を使用した場合、情報表示処理手段93は、現在地Prに最も近いリンク番号とRAM32に記録されているリンク番号とを比較し、現在地Prが登録地点に近づいたかどうかを判断することもできる。
【0098】
次に、フローチャートについて説明する。
ステップS31 現在地Prが変化するのを待機する。
ステップS32 絶対座標を読み込む。
ステップS33 記録されている絶対座標及びページ情報を読み出す。
ステップS34 現在地Prが登録地点に近づいたかどうかを判断する。現在地Prが登録地点に近づいた場合はステップS35に進み、近づいていない場合はステップS31に戻る。
ステップS35 ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致するかどうかを判断する。ページ情報とFM多重データのインデックスとが一致する場合はステップS36に、一致しない場合はステップS37に進む。
ステップS36 FM多重データに従って交通情報を表示し、処理を終了する。ステップS37 交通情報を表示しない旨のメッセージを表示し、処理を終了する。
【0099】
ところで、本実施の形態において、FM多重放送によって提供されているFM多重情報を取得し、表示するようになっているが、FM多重情報以外のプロバイダ等の情報提供者から提供される所定の情報、例えば、交通情報等を取得し、表示することもできる。その場合、CPU31の図示されない情報取得処理手段は、情報取得処理を行い、複数のページ画面から成る交通情報を、通信部38を介して受信することによって取得すると、前記特定情報取得処理手段91は、複数のページ画面のうちの所定のページ画面を特定するための特定情報を取得し、前記特定情報記録処理手段は、取得された特定情報を現在地の位置情報と共にRAM32に記録する。
【0100】
そして、前記情報表示処理手段93は、現在地の位置情報、RAM32に記録された特定情報及び位置情報並びに取得された交通情報に基づいて、表示部に前記ページ画面を形成し、前記交通情報を表示する。
【0101】
次に、本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0102】
図18は本発明の第3の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【0103】
図において、14はナビゲーション装置、50はナビゲーションシステム、51は情報基地、52は該情報基地51とナビゲーション装置14とを接続する情報ネットワーク、53は前記情報基地51に配設されたサーバであり、該サーバ53によって、情報基地51とナビゲーション装置14との間で、各種のプログラム、データ等の送受信を行うことができる。
【0104】
そのために、前記ナビゲーション装置14の通信部38(図2)は送受信装置を備える。また、前記サーバ53は、演算装置としてのCPU54、RAM55、ROM56、図示されない通信部等を備え、コンピュータを構成する。なお、前記サーバ53及びナビゲーション装置14のナビゲーション処理部17によってコンピュータを構成することもでき、更にコンピュータに他の演算装置を含むこともできる。この場合、前記ナビゲーション装置14によって車載端末が構成される。
【0105】
そして、前記情報基地51が情報センタである場合、情報センタに前記サーバ53としてナビゲーション用サーバが配設され、前記情報センタとナビゲーション装置14とが情報ネットワーク52としての通信回線網を介して接続される。また、情報基地51がプロバイダである場合、該プロバイダにサーバ53としてインターネット用サーバが配設され、前記プロバイダとナビゲーション装置14とが情報ネットワーク52としてのインターネット網を介して接続される。そして、情報基地51が基地局である場合、該基地局にサーバ53として基地局用サーバが配設され、前記基地局とナビゲーション装置14とが情報ネットワーク52としてのFM多重放送網、電話回線網等を介して接続される。
【0106】
前記サーバ53には、地図データファイル、道路データファイル、交差点データファイル、ノードデータファイル、探索データファイル、案内データファイル、施設データファイル等から成るデータベースをナビゲーション情報として記録する情報記録部としての記録装置57が接続され、該記録装置57に各種のデータが記録される。
【0107】
前記ナビゲーション装置14において、通信部38によって各種のプログラム、データ等が受信されると、前記ナビゲーション処理部17のCPU31は、例えば、RAM32、フラッシュメモリ、ハードディスク等にダウンロードし、前記プログラムを起動し、前記データに基づいて各種の処理を行う。すなわち、前記CPU31は、前記データベースをRAM32、フラッシュメモリ、ハードディスク等の記録媒体にダウンロードし、前記データベースの各データに基づいて各種の処理を行う。なお、プログラムとデータとを互いに異なる記録媒体に記録したり、同じ記録媒体に記録したりすることもできる。
【0108】
また、家庭用のパソコンを使用して、前記情報基地51から送信されたプログラム、データ等を、パソコンに対して着脱自在なメモリカード、フレキシブルディスク等の外部の記録媒体にダウンロードし、前記プログラムを起動し、データに基づいて各種の処理を行うこともできる。
【0109】
ところで、サーバ53は、各種のデータを管理することができるので、サーバ53のCPU54に図示されないFM多重情報取得処理手段を配設することができる。そして、前記CPU31に図示されない情報表示処理手段、特定情報取得処理手段、特定情報記録処理手段等を配設することができる。
【0110】
この場合、前記CPU54のFM多重情報取得処理手段は、FM多重情報取得処理を行い、通信部を介してFM多重放送のFM多重情報、例えば、交通情報を受信し、FM多重データとしてページ単位で記録装置57に記録する。
【0111】
また、CPU31の特定情報取得処理手段は、特定情報取得処理を行い、所定の画面としてのページ画面を特定するための、特定情報としてのページ情報を取得し、CPU31の特定情報記録処理手段は、特定情報記録処理を行い、前記ページ情報を記録装置57に記録する。
【0112】
したがって、CPU31の情報表示処理手段は、情報表示処理を行い、車両が所定の受信エリア内を走行しているときに前記ページ情報を情報基地51に送ると、サーバ53は記録装置57からページ情報に対応するFM多重データを読み出し、該FM多重データをナビゲーション装置14に送る。そして、前記CPU31の図示されない記録処理手段は、記録処理を行い、情報基地51から送られたFM多重データをRAM32に記録する。したがって、前記情報表示処理手段は、RAM32からFM多重データを読み出し、該FM多重データに基づいて所定のページ画面を形成し、交通情報を表示することができる。
【0113】
本実施の形態においては、FM多重情報のうちの交通情報を表示する場合について説明しているが、FM多重情報のうちのニュース、天気予報等の他の情報を表示する場合についても、本発明を適用することができる。
【0114】
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
【0115】
【発明の効果】
以上詳細に説明したように、本発明によれば、あらかじめ登録されたページ情報に対応するページ画面が形成され、ページ画面に所定の情報が表示されるので、メニューの選択及びページの遷移を行う必要がない。したがって、入力部を操作する作業を簡素化することができるだけでなく、所望の情報を得ることができるようになるまでの時間を短くすることができ、操作性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における情報表示システムの機能ブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるナビゲーション装置のブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるFM多重放送の番組メニュー画面の例を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における番組の各ページ画面の例を示す第1の図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態における番組の各ページ画面を示す第2の図である。
【図6】本発明の第1の実施の形態におけるページ情報を登録する際のCPUの動作を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態における登録処理が終了したときのページ画面を示す図である。
【図8】本発明の第1の実施の形態における登録処理が終了した後の地図地面を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施の形態におけるページ画面を呼び出す際のCPUの動作を示すフローチャートである。
【図10】本発明の第1の実施の形態におけるFM多重データの記録状態を示す図である。
【図11】本発明の第1の実施の形態における呼び出されたページ画面を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施の形態におけるページ情報及び地点を登録する際のCPUの動作を示すフローチャートである。
【図13】本発明の第2の実施の形態における登録処理を行う際のページ画面を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態における登録処理を行う際の地図画面を示す図である。
【図15】本発明の第2の実施の形態におけるページ画面を呼び出す際のCPUの動作を示すフローチャートである。
【図16】本発明の第2の実施の形態におけるページ画面が呼び出される前の地図画面を示す図である。
【図17】本発明の第2の実施の形態における呼び出されたページ画面を示す図である。
【図18】本発明の第3の実施の形態におけるナビゲーションシステムを示すブロック図である。
【符号の説明】
17 ナビゲーション処理部
32 RAM
35 表示部
90 FM多重情報取得処理手段
91 特定情報取得処理手段
92 特定情報記録処理手段
93 情報表示処理手段
p1〜p3、p11〜p13 ページ画面
Pr 現在地
Claims (6)
- データ記録部と、FM多重放送のFM多重情報を取得するFM多重情報取得処理手段と、前記FM多重情報のページ画面を特定するためのページ情報を取得する特定情報取得処理手段と、前記取得されたページ情報を前記データ記録部から取得されたリンクと共に記録する特定情報記録処理手段と、記録されたページ情報、前記リンク及び取得されたFM多重情報に基づいて、表示部に前記ページ画面を形成し、前記FM多重情報を表示する情報表示処理手段とを有することを特徴とする情報表示システム。
- 前記特定情報取得処理手段は、前記ページ画面に表示された登録キーが選択された場合に、前記ページ情報を取得し、前記特定情報記録処理手段は、地図画面に表示された登録キーが選択された場合に、前記取得されたページ情報を前記リンクと共に記録する請求項1に記載の情報表示システム。
- 現在地を検出する現在地検出処理部を有するとともに、前記特定情報記録処理手段は、前記現在地検出処理部によって検出された現在地に最も近いリンクを記録する請求項1又は2に記載の情報表示システム。
- 現在地を検出する現在地検出処理部を有するとともに、前記情報表示処理手段は、前記現在地検出処理手段によって検出された現在地に基づいて前記FM多重情報を表示する請求項1又は2に記載の情報表示システム。
- 前記情報表示処理手段は、運転者によるFM多重情報の呼出動作に基づいて前記ページ画面を形成し、前記FM多重情報を表示する請求項1に記載の情報表示システム。
- コンピュータを、FM多重放送のFM多重情報を取得するFM多重情報取得処理手段、前記FM多重情報のページ画面を特定するためのページ情報を取得する特定情報取得処理手段、前記取得されたページ情報をデータ記録部から取得されたリンクと共に記録する特定情報記録処理手段、並びに記録されたページ情報、前記リンク及び取得されたFM多重情報に基づいて、表示部に前記ページ画面を形成し、前記FM多重情報を表示する情報表示処理手段として機能させることを特徴とする情報表示方法のプログラム。
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