JP3899253B2 - 押ボタン装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動販売機に組み付けられる商品選択スイッチなどの押ボタン装置に関し、特に、押ボタンケースのパネルへの取付けが容易で、前方への出っ張り寸法を小さくすることのできる押ボタン装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
自動販売機は周知のように屋内だけでなく、風雨に曝される屋外にも設置される。したがって、商品選択スイッチとしてその前面パネルに設置される押ボタン装置には、雨水などが自動販売機内、特にスイッチ回路部に侵入しないように充分な水密性が要求され、要部をシリコーンゴムでシールする技術が、例えば平成8年5月30に登録された実用新案第2506507号(実願昭63−96530号、但しこの公報にはシリコンゴムと記載されている)に提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、自動販売機の道路へのはみ出し設置が近年厳しく取り締まられるようになって来たので、押ボタン装置を含めた全体の奥行寸法を小さくする必要があるが、前記実用新案第2506507号の押ボタン構造は前面パネルの前面に取り付ける構造であるため、前方への突出量を小さくすることが困難であった。
【0004】
一方、実開平3−127971号公報には、自動販売機のパネルに開設した穴にパネル前面からスイッチの後部を差し込んで固定する技術が提案されている。このスイッチ構造ではスイッチの前方への突出量が抑えられるが、このスイッチは部材間のシール性が悪いために、内部に雨水が浸入して電気系統や駆動部分でトラブルが発生し易いと云った問題点があった。
【0005】
従って、本発明の目的は、押ボタンケースのパネルへの取付けが容易で、前方への出っ張り寸法を小さくすることのできる押ボタン装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、パネル穴を有した表面及び裏面が平坦な自動販売機の前面パネルに、前記表面側から取り付けられる押ボタン穴を有した押ボタンケースと、前記押ボタンケースの前記押ボタン穴から前方へ、脱落しないように前記押ボタンケースの前記押ボタン穴に挿入して設けられ、前記表面側から取り付けられる操作部材と、前記押ボタンケースに係合して取り付けられ、前記表面側から取り付けられるリフレクタと、前記押ボタンケースと前記リフレクタとによって周辺が挟持され、弾力によって前記操作部材を前方に押し出すようにして保持し、前記表面側から取り付けられるシール部材と、断面コ字状に形成されて前記前面パネルの裏面側から取り付けられる押ボタン取付部材と、背面板と背面板の上下両端部から前方に延設された上板と下板とを有すると共に前記上板及び前記下板の外面それぞれに設けられた傾斜突起を有し、該傾斜突起を前記押ボタン取付部材に嵌合させて前記押ボタン取付部材に取り付けられる基板取付部材からなり、前記前面パネルの裏面側から前記リフレクタと係合することにより前記押ボタンケースを前記前面パネルに取り付ける取付部材と、スイッチ回路と、発光ダイオードとを備えて、前記基板取付部材に位置決め支持されて前面パネルの背面側に配設され、前記リフレクタの背面側に配置され、操作部材の押圧によって動作する回路基板を備えたことを特徴とする押ボタン装置を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施形態を、図面に基づいて説明する。自動販売機200に使用される本発明の押ボタン装置100は、図1に示したように、自動販売機200の表裏面が平坦で透明な前面パネル201の表面側から取り付けられる押ボタンケース1、リング状シール部材であるOリング2、操作部材としてのキートップ3、ケース内シール部材4、ケース内固定部材としてのリフレクタ5と、前面パネル201の背面側から取り付けられる押ボタン取付部材6、基板7、基板取付部材8とからなる。
【0008】
押ボタンケース1は、貫通した押ボタン穴10を有して長手方向に沿って形成された複数の頭部11A、および複数の頭部11Aを連結する連結部11Bを有する板状部11と、押ボタン穴10を囲繞して複数の頭部11Aの背面から後方に延設された複数の筒状部12とを有する。この筒状部12は、自動販売機200の前面パネル201に列設されたパネル穴202と同一ピッチで、且つ、挿入可能に外径が僅かに細く形成される。
【0009】
押ボタンケース1の板状部11は、その背面側に各筒状部12を囲繞する浅い溝13を備えて、少なくとも押ボタン穴10が開設されている部分は前面パネル201のパネル穴202より大きく形成され、溝13それぞれに硬質ゴムなどの弾性体からなるOリング2が嵌め込まれて、自動販売機200への装着時における前面パネル201と押ボタンケース1との間の水密性が確保される。
【0010】
また、押ボタンケース1の内側の一部、例えば下方を除く部分は押ボタン穴10から2段、すなわち第1の垂直壁14と第2の垂直壁15を介して拡径されて筒状部12の内壁に至り、第1の垂直壁14には筒状部12の後端開口部から挿入されたキートップ3の筒状部後端から延設された張出部16が係合し、第2の垂直壁15は全周に渡って形成され、この部分にケース内シール部材4の周辺部分前面が接する。
【0011】
キートップ3は、例えば透明なプラスチックからなり、その筒状体の前端は閉塞され、開口した後端下部を除く部分からは前記張出部16が外方に延設され、押ボタンケース1の開口した筒状部12の後端から挿入されたときに、張出部16が押ボタンケース1の第1の垂直壁14に係合して押ボタン穴10から前方への脱落が防止できるようになっている。
【0012】
ケース内シール部材4は、中央部がキートップ3の凹陥した内側と同形に前方に突出形成され、この前方突出部17がキートップ3の凹陥部に嵌め込まれ、その周辺部分が押ボタンケース1の第2の垂直壁15とリフレクタ5の前端とで挟持され、傾斜した中間部18の弾力によって、キートップ3を押ボタン穴10から前方に押し出す方向に作用する力で浮かせて保持すると共に、キートップ3を押ボタン穴10の内側に1mm前後押し込むことがことができるように形成されている。
【0013】
このケース内シール部材4は弾力性、耐久性、光透過性などを考慮して、半透明のシリコーン樹脂で形成される。また、ケース内シール部材4は、後端部に導電性材料を有して前方突出部17の背面から基板7の方向に直角に延設された棒状スイッチ機能部(これが「課題を解決するための手段」でスイッチ機能部材と云ったものに該当する)19、20と、棒状スイッチ機能部19、20よりは短い透光性棒状部21、22とを有し、透光性棒状部21が延設されている前方突出部17の表面側には販売中を意味する○印23が、透光性棒状部22が延設されている前方突出部17の表面側には売り切れ表示24が印刷されている。
【0014】
なお、これらの印刷は赤色を全面に途布し、さらにその上に所要の文字・図形などを黒抜き印刷することで、透光性棒状部21、22それぞれの先端部が対峙する部分の基板7に設けた発光ダイオード25、26の点灯時にも内部が透けて見えないように構成されている。
【0015】
リフレクタ5は不透明なプラスチックなどからなり、前方の略円形をした外周部に設けられた複数の傾斜突起27と、左右一対のレ型のフック28、29とを有し、押ボタンケース1の筒状部12に開設された複数の係合穴30に対応する傾斜突起27を嵌合させることで、押ボタンケース1に取り付けられる。
【0016】
この押ボタンケース1への取付状態において、リフレクタ5の前端部がケース内シール部材4の周辺部分の背面に密着し、押ボタンケース1とキートップ3との間の水密性が確保される。この場合、リフレクタ5の前端部には1本の突条31が設けられており、この突条31がケース内シール部材4の背面に食い込むように装着されるのでシール性が一層高まる構造となっている。
【0017】
また、リフレクタ5は中心部分の上下2箇所に水平に横置形成された筒状体からなる穴32、33を有すると共に、この上下の2個の穴の左右に前後に貫通した隙間34、35を有し、さらに上下に貫通した穴36を有する上板37と、同様の穴38を有する下板39とを備えて形成され、基板7の発光ダイオード25、26が出す光を前方に導く機能と、ケース内シール部材4によるシールを確実にする機能とを併有しているので、コストを下げる効果が大きい。
【0018】
上記した自動販売機200の前面パネル201にその前面側から組み付けられる押ボタンケース1、Oリング2、キートップ3、ケース内シール部材4およびリフレクタ5の5部品は、プリセットされた状態で自動販売機200の前面パネル201に組み付けられる。
【0019】
すなわち、Oリング2は押ボタンケース1の溝13に筒状部12の側から嵌め込まれ、キートップ3は押ボタンケース1の筒状部12の後部開口端から挿入されて押ボタン穴10に嵌められ、このキートップ3の内側にケース内シール部材4が同様にその前方突出部17を嵌め込まれて挿入され、この状態でリフレクタ5の傾斜突起27を押ボタンケース1の係合穴30に嵌め込ませることで一体化される。
【0020】
一方、前面パネル201の背面側から設置される押ボタン取付部材6は、前板40と、この前板40の上下両端部から後方に延設された上板41と下板42とから断面コ字状に形成されて補強されており、前面パネル201のパネル穴202と同一ピッチで前板40に列設された穴43それぞれの左右の前板40にリフレクタ5の左右一対のレ型のフック28、29が係合して、押ボタンケース1が自動販売機200の前面パネル201に取り付けられる。
【0021】
この取付時に、自動販売機200の前面パネル201と押ボタンケース1とはその間に介在するOリング2が変形するように密着設置されて、前面パネル201と押ボタンケース1との間がOリング2によってシールされる。なお、上板41には穴44が、下板42には穴45が列設されている。
【0022】
基板7は、前面パネル201の各パネル穴202に対応する位置それぞれに、一対のスイッチ回路46a、46bからなるスイッチ回路46と、2個の発光ダイオード25、26とを備えて、基板取付部材8の複数の規制部材47と脱落防止部材48とで位置決め支持されて前面パネル201の背面側に配設される。
【0023】
規制部材47と脱落防止部材48とを有する基板取付部材8は、背面板49と、この背面板49の上下両端部から前方に延設された上板50と下板51とを有すると共に、上板50と下板51の外面それぞれに設けられた傾斜突起52、53を有し、これらの傾斜突起52、53を押ボタン取付部材6の上板41の穴44、下板42の穴45に嵌合させて、押ボタン取付部材6に取り付けられる。
【0024】
そして、この基板7の前面パネル201背面への装着時に、ケース内シール部材4の棒状スイッチ機能部19、20の導電性の後端それぞれがリフレクタ5の隙間34、35を通り抜けて基板7のスイッチ回路46a、46bの前方約0.5mmに位置し、透光性棒状部21、22それぞれが穴32、33に挿入されて基板7の発光ダイオード25、26に対峙するように構成されている。
【0025】
また、基板7のスイッチ回路46と発光ダイオード25、26は自動販売機200の図示しない制御器と接続され、この制御器が出力する制御信号によってスイッチ回路46毎に発光ダイオート25、26の何れか一方が商品の在庫状態に応じて点灯すると共に、発光ダイオート25が点灯しているときに所要の額面の貨幣が図示しない貨幣投入口から投入され、対応する押ボタンスイッチのキートップ3が押ボタン穴10の内側に押し込まれて、棒状スイッチ機能部19、20の少なくとも何れか一方の後端の導電性部分がスイッチ回路46に接したときにはスイッチ回路46が閉成し、これにより自動販売機200の図示しない制御器に制御信号が送信されて所要の商品の販売動作が行われるようになっている。
【0026】
なお、発光ダイオート25、26が点灯すると、発光ダイオート25、26から出た光は透光性棒状部21、22にその後端部から進入し、屈折率が空気より大きい透光性棒状部21、22の光ファイバー効果によって外部に漏れることなく前方に案内され、ケース内シール部材4の前方突出部17の表面に印刷した○印23または売り切れ表示24の何れか一方が明るく照らし出される。
【0027】
上記構成の押ボタン装置100によれば、自動販売機などの商品選択手段として組み付け使用する場合には、前面パネル201に開設したパネル穴202の内側に大半の部品が収納されるので、前方への出っ張り寸法は小さくなり、狭いところにも設置可能となった。また、部品同士の間のシールをケース内シール部材4で行い、自動販売機の前面パネル201との間のシールをリング状シール部材(Oリング2)で行うので、シール性が良い。
また、前面パネル201から前方への出っ張り寸法が小さく抑えられたので、押ボタン装置の部分には埃が溜り難く、清潔な状態が長く保てると共に、突起部分に手を引っ掛けて負傷すると云った懸念がなくなったので、前面パネル201や押ボタン装置の汚れを拭き取る作業が短時間で行えるようになった。
なお、前面パネル201の表面側に外装される押ボタンケース1の頭部11Aや、キートップ3の外周部分に丸みを設けることで、突起部分に手を引っ掛けて負傷する懸念がなくなると云った前記作用効果は一層顕著になる。
また、パネル穴202が列設された前面パネル201を長い押ボタンケース1と押ボタン取付部材6とで挟持する構造であるので、前面パネル201を補強する作用効果が大きく、したがって前面パネル201の薄板化が図れると云った特長がある。
さらに、一つの押ボタンケース1に複数の筒状部12が設けられ、この押ボタンケース1に一つの押ボタン取付部材6と一つの基板7が対応設置される構造であるので、生産性が極めて高くなり、コスト削減効果が一層顕著となる。
【0028】
また、押ボタン装置100においては、上記したように押ボタンケース1にOリング2と、キートップ3と、ケース内シール部材4と、リフレクタ5とをプリセットすると共に、自動販売機200の前面パネル201の背面側から取り付ける押ボタン取付部材6、基板7および基板取付部材8も、基板7を取り付けた基板取付部材8を押ボタン取付部材6に係合させてプリセットし、2部品として前面パネル201の表面側と背面側から対抗設置し、両者をプレス機などで押圧嵌合させて取り付けることができるので、これら部品を一つづつ取り付ける場合に比較して自動販売機200の生産性が格段に向上する。
【0029】
また、本発明の押ボタン装置100においては、リフレクタ5の上板37と下板39の穴36、38と、押ボタン取付部材6の上板41、下板42の穴44、45とは図14に示した位置関係で開設されているので、商品販売に供されていて破損するなどして現地で交換修理する必要が生じたときには、自動販売機200の前面パネル201が撓み易い合成樹脂製であっても穴36と穴37、あるいは穴38と穴45、あるいは穴36と穴37および穴38と穴45とにドライバー54などを差し通し、押ボタン取付部材6(または組み付けられた基板取付部材8)の背面を押さえながらリフレクタ5を矢印方向に引っ張ることで、リフレクタ5の左右一対のフック28、29が押ボタン取付部材6の前板40に簡単に係合し、押ボタンケース1などが自動販売機200の前面パネル201に密着して取り付けられるので、一人のサービス員による出張修理が可能となる。
【0030】
なお、図12に示したように、ケース内シール部材4の前方突出部17を凸レンズ状に中央部を膨らませて形成し、上下方向に位置ずれした所からも、○23や売り切れ表示24が見え易くすることができる。
【0031】
また、ケース内シール部材4の前方突出部17の背面側も破線で示すように中央部を肉厚に形成して、発光ダイオート25、26から出て透光性棒状部21、22を通って前方突出部17に至る光が前方部分で拡散して○印23や売り切れ表示24が均一に照らされるように構成することもできる。
【0032】
また、ケース内シール部材4の透光性棒状部21、22後端部を球面状に凹陥させ、この球面状に凹んだ後端部が発光ダイオート25、26を覆うように配置し、発光ダイオート25、26から出た光が漏れなく透光性棒状部21、22にその後端部から進入するように構成することもできる。
【0033】
また、ケース内シール部材4の棒状スイッチ機能部19、20は後端部によって単に押圧動作するものとし、基板7のスイッチ回路46をタクトスイッチ、すなわち押されているときだけオンするタイプのスイッチとすることもできる。
【0034】
また、操作部材であるキートップ3は張出部16を備えないで作成し、ケース内シール部材4の前面に貼り付けるなどしてキートップ3とケース内シール部材とを一体化することもできる。
【0035】
また、透光性棒状部21、22を備えないケース内シール部材4を作成すると共に、リフレクタ5の穴32、33の内面を光の反射率が高い白色で、且つ、平滑に仕上げて発光ダイオード25、26から出た光が効率よくケース内シール部材4の前方突出部17の印刷部に案内されるように構成することもできる。
【0036】
また、透光性棒状部21、22を備えないケース内シール部材4においては、例えば○印23と売り切れ表示24とが印刷表示された前方突出部17の印刷部分の背面部分を図13に示したように薄く形成し、表面側の印刷表示を発光ダイオード25、26から出た光で明るく照らすようにすることもできる。なお、この場合は黒色のシリコーン樹脂でケース内シール部材4を形成し、不要な光が横方向に漏れないように遮断することが好ましい。
【0037】
また、リフレクタ5は、左右一対のフック28、29の代わりに同様のフックを上下に設け、押ボタン取付部材6を鉄などの剛性の大きい金属で形成すると共に、前面パネル201をこの金属製押ボタン取付部材6より膨張率が遥かに大きい高分子樹脂で形成したときにも、前面パネル201の横方向の膨張/収縮の影響を受け難いものとすることもできる。
【0038】
また、リフレクタ5は左右一対のフック28、29を省略して形成し、押ボタンケース1とリフレクタ5とを上記のようにリフレクタ5の傾斜突起27を押ボタンケース1の嵌合穴30に嵌合させて係合する一方、押ボタンケース1の筒状部12は上記実施形態よりは長く形成し、その筒状部の外面に設ける傾斜突起を押ボタン取付部材6の上板41、下板42それぞれに開設する係合穴に嵌合させるなどして、押ボタンケース1を自動販売機200の前面パネル201に密着させて取り付けるように構成することもできる。
【0039】
また、押ボタンケース1は筒状部12を1個だけ有するように短く形成することもできるし、押ボタン取付部材6も穴43、44、45をそれぞれ1個だけ有するように短く形成することもできる。
【0040】
また、押ボタンケース1または押ボタン取付部材6の一方を前記図面に示したように長く形成し、他方を上記変形実施のように短く形成することもできる。
【0041】
また、本発明の押ボタン装置100は、自動販売機200以外のもの、例えば飲料供給機や自動貸し出し機などにも組み込むことができる。
なお、上記実施の形態では、押ボタン取付部材6は、リフレクタ5と係合したが、押ボタンケース1と係合して押ボタンケース1を前面パネル201に密着固定してもよい。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の押ボタン装置によれば、パネル穴の内側に大半の部品が収納されるので、前方への出っ張り寸法は小さくなり、狭いところにも設置可能となる。また、操作部材が取り付けられた押ボタンケース側と回路基板が取り付けられた取付部材とを嵌合させて押ボタンケースをパネルに取り付けることができるので、押ボタンケースの取り付けが容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の部品構成を示す説明図である。
【図2】本発明の装置が自動販売機に装着されたときの縦断面の説明図である。
【図3】本発明の装置の部品複数を分解して示した説明図である。
【図4】ケース内シール部材の印刷部の説明図である。
【図5】リフレクタを斜め前方から見た説明図である。
【図6】リフレクタを斜め後方から見た説明図である。
【図7】複数の部品がプリセットされた状態を示す説明図である。
【図8】押ボタン取付部材の説明図である。
【図9】プリセットされて自動販売機の前面パネルの前方から取り付けられる部品と押ボタン取付部材との係合状態を示す説明図である。
【図10】基板と基板取付部材の説明図である。
【図11】自動販売機の説明図である。
【図12】ケース内シール部材の一変形実施形態を示す説明図である。
【図13】ケース内シール部材の他の変形実施形態を示す説明図である。
【図14】リフレクタの穴と、押ボタン取付部材の穴との位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 押ボタンケース
2 Oリング
3 キートップ
4 ケース内シール部材
5 リフレクタ
6 押ボタン取付部材
7 基板
8 基板取付部材
10 押ボタン穴
11 板状部
11A 頭部
11B 連結部
12 筒状部
13 溝
14 第1の垂直壁
15 第2の垂直壁
16 張出部
17 前方突出部
18 中間部
19,20 棒状スイッチ機能部
21,22 透光性棒状部
23 ○印
24 売り切れ表示
25,26 発光ダイオード
27 傾斜突起
28,29 フック
30 係合穴
31 突条
32,33 穴
34,35 隙間
36 穴
37 上板
38 穴
39 下板
40 前板
41 上板
42 下板
43,44,45 穴
46,46a,46b スイッチ回路
47 規制部材
48 脱落防止部材
49 背面板
50 上板
51 下板
52,53 傾斜突起
54 ドライバー
100 押ボタン装置
200 自動販売機
201 前面パネル
202 パネル穴
Claims (1)
- パネル穴を有した表面及び裏面が平坦な自動販売機の前面パネルに、前記表面側から取り付けられる押ボタン穴を有した押ボタンケースと、
前記押ボタンケースの前記押ボタン穴から前方へ、脱落しないように前記押ボタンケースの前記押ボタン穴に挿入して設けられ、前記表面側から取り付けられる操作部材と、
前記押ボタンケースに係合して取り付けられ、前記表面側から取り付けられるリフレクタと、
前記押ボタンケースと前記リフレクタとによって周辺が挟持され、弾力によって前記操作部材を前方に押し出すようにして保持し、前記表面側から取り付けられるシール部材と、
断面コ字状に形成されて前記前面パネルの裏面側から取り付けられる押ボタン取付部材と、背面板と背面板の上下両端部から前方に延設された上板と下板とを有すると共に前記上板及び前記下板の外面それぞれに設けられた傾斜突起を有し、該傾斜突起を前記押ボタン取付部材に嵌合させて前記押ボタン取付部材に取り付けられる基板取付部材からなり、前記前面パネルの裏面側から前記リフレクタと係合することにより前記押ボタンケースを前記前面パネルに取り付ける取付部材と、
スイッチ回路と、発光ダイオードとを備えて、前記基板取付部材に位置決め支持されて前面パネルの背面側に配設され、前記リフレクタの背面側に配置され、操作部材の押圧によって動作する回路基板を備えたことを特徴とする押ボタン装置。
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2001
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