JP3899052B2 - 集積回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般に静電放電(ESD)保護回路に関し、より詳細には集積回路に関係するESD回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
電子コンポーネントならびに集積回路の内部構造がますます小型化するにつれて、電子コンポーネントを完全に破壊あるいはその他の形で損傷しやすくなる。特に、多くの集積回路は静電放電による損傷をきわめて受けやすい。静電放電(ESD)とは、直接接触によって引き起こされる、あるいは静電場によって誘導される、静電位(電圧)の異なる物体間における静電荷の移動である。静電放電、すなわちESDは電子工業において重要な問題になってきている。
【0003】
ESD事象に起因するデバイスの故障は、直ちに破局的になったり、明らかになるとは限らない。しばしば、デバイスはわずかに弱くなるだけであるが、正常な動作応力に余り耐えられず、したがって、信頼性の問題を引き起こすことがある。したがって、各種のコンポーネントを保護するために、各種のESD保護回路をデバイスに含めなければならない。
【0004】
高速データ伝送、光相互接続、無線、有線市場など様々な応用分野でシステム−オン−チップ(SOC)を使用することが指数関数的に広がっている。これらの応用分野の各々は広範囲の電力供給条件、独立電源ドメインの数、および回路性能上の目的をもつ。一般に、異なる電源ドメインが、集積チップのディジタル、アナログおよび無線周波数(RF)の機能ブロックの間に確立される。システム−オン−チップ(SOC)の場合、異なる回路およびシステム機能が共通のチップ基板に統合される。
【0005】
しかし、共通基板の使用はさらなる雑音およびESDの問題をもたらす。こうした追加の問題に対処するために、様々な方法が使用されている。たとえば、雑音の相互作用を避けるために回路を空間的に分離し、または電流の流れを妨げるために間に構造を設け、あるいはその両方を行うことが当業界で普通のことである。もう1つの方法は、別々のパッド(またはピン)を使用して、回路機能への電源接続およびアース接続を分離することである。
【0006】
あるアースから別のアースへの雑音結合を避けるために、回路機能ブロックのアースは、ウェル、タブ、半導体チップの絶縁エピタキシャル領域によって、また、バイア、導線および電源パッドの独立した電気的相互接続を使用して、一般にチップ基板から分離し、ときには減結合させる。
【0007】
上記の方法はディジタル、アナログ回路および無線周波数(RF)ブロックが同一の集積回路またはSOCで使用される場合に、最も盛んである。
【0008】
電源ドメインとアース・ドメインを互いに分離する方法は新しいESD問題をもたらす。このような集積回路のESDテストは、ピン・レール間、レール相互間およびピン相互間で行わなければならない。さらに、下記のESD規則を守らなければならない。すなわち、(1)ESD事象から導入される電流はある電源ドメインのどのピンから異なる電源ドメインのどのピンへも流れることはできない。(2)同様に、ESD事象から導入される電流はある電源ドメインから異なる電源ドメイン(従属ドメインでも独立ドメインでも)へ流れることができない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、ESD回路を、共通基板をもつ集積回路を保護するのに十分な構造にすることができれば有利であろう。このようなESD回路を雑音軽減回路と組み合わせることができれば、さらに有利であろう。本発明は、このようなESD回路を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
一態様において、本発明は、基板の固有抵抗を用いて、互いに別々の電源ピンまたはアース・ピンあるいはその両方をもつ回路に対するESDデバイスをトリガする。
【0011】
他の態様において、本発明は、基板の固有抵抗を強化し、この強化された抵抗をESDデバイスに対するトリガとして使用する。
【0012】
さらに他の態様において、本発明は、雑音が回路に導入されないようにするために低雑音デバイスを使用する。
【0013】
上記および他の目的、態様および利点は、図面を参照して行う本発明の好ましい実施形態についての以下の詳細な説明からよりよく理解されよう。
【0014】
【発明の実施の形態】
タイミングの問題などに関する詳細は、そのような詳細が本発明を完全に理解するには必要なく、かつ当該技術の技術者の技量の範囲内にある限り、大部分は省略する。
【0015】
本発明は、共通基板の固有抵抗(またはそれを強化したもの)を用いて、ESDデバイスまたは雑音抑止回路あるいはその両方をトリガする。先に論じたように、このような共通基板は、ディジタル、アナログ、およびRF回路の何らかの組合せを有し、かつ電源ドメインまたはアース・ドメインあるいはその両方が互いに分離されている応用例でもっとも一般に使用されている。
【0016】
ここで図面、特に図1を参照すると、本発明を実施できる集積回路のブロック図が示されている。具体的にいうと、p型でもn型でもよい基板領域16が示されている。図では3個のパッド(10、12、および14)が基板16に結合されている。説明を容易にするため、たとえば、パッド10および14がそれぞれディジタル・アース・レールおよびアナログ・アース・レールに接続されると想定することができる。固有基板抵抗がパッド10と14の間に形成され、それが、パッド12によって定義される2つの抵抗値18Aと18Bに分割される。本発明では、図2に示すように抵抗値18Aと18Bを用いてESDデバイスをトリガする。
【0017】
図2は、本発明の教示に従って基板16の固有抵抗を使用したESDデバイスを示すブロック図である。ESDネットワーク22はパッド10と14の間に置かれ、中央ノード12をトリガとして使用する。中央ノード12は、中央ノード12とパッド14の間隔に対するパッド10と中央ノード12の間隔の関数である電圧をもつ。したがって、基板16における間隔またはドープ濃度あるいはその両方を変更することにより、ESDネットワーク22に対するトリガ電圧を(対称的または非対称的に)変更することができる。
【0018】
中央ノード12およびESDネットワーク22によって提供される追加の利益として、新たに作成された抵抗要素18Aおよび18Bは、パッド10と14の間の雑音軽減機能としても働くこともできる。
【0019】
次に図3を参照すると、本発明の教示によるMOSFETトランジスタとしてのESDデバイス22の例を示す概略図が示されている。
【0020】
図1および図2に関連して先に論じたように、抵抗要素18Aと18Bは中央ノード12を形成する。抵抗要素18Aおよび18Bはパッド10と14の間の雑音軽減機能として働く。パッド10および14は回路機能、電源またはアース結線に接続されることができる。雑音軽減機能の中央ノード12もMOSFET要素22を始動するためのトリガ要素として働く。中央ノード12の電位がMOSFETの閾電位を超えると、パッド10と14の間に電流が流れる。
【0021】
複数個のESD要素は、図4に関して示し説明するように、パッド10と14の間の雑音結合をさらに軽減するために直列または並列構成でカスケード接続されることができる。
【0022】
次に図4を参照すると、複数個のESD要素が本発明の教示に従ってどのようにしてパッド10と14の間にシリアル/パラレル構成でカスケード接続できるかの例を示す概略図が示されている。
【0023】
ESD要素24および26が、パッド10と14の間に直列でカスケード接続されている。この例では、ESD要素24および26はMOSFETとして表されている。抵抗要素18A〜18CはそれぞれのMOSFET24および26(抵抗値をさらに高めるために異なるドープ量を含むことができる)の各々に対するゲートの配置によって定義され、MOSFET24および26に対するトリガ要素として働く。
【0024】
本発明をESDデバイスに対するトリガとして共通基板の固有抵抗を使用することに関して論じてきたが、この抵抗は図6に関連して示し説明するようなドーピングまたはアレイ構造あるいはその両方のような様々な手段によって強化/増大されることができる。
【0025】
図5は、本発明の教示による構造のアレイによって形成される強化基板抵抗18A〜18Bを示すブロック図である。パッド10と12の間に、抵抗30Aを形成する第1の構造アレイが置かれている。またパッド12および14の間には、抵抗30Bを形成する第2の構造アレイが置かれている。
【0026】
抵抗30Aおよび30Bは基板の固有抵抗18Aと18Bを増大させる。
【0027】
これらの構造は、たとえば、深いトレンチ分離構造、テーパ付きトレンチ領域、浅いトレンチ分離構造、絶縁アイランド(たとえば、基板領域によって分離されたシリコン・オン・インシュレータ(SOI)領域)、トリプル・ウェル注入バンド、トリプル・ウェル構造、ウェル構造、および分離エピタキシャル領域またはサブコレクタ領域である。
【0028】
DRAMセルに使用されるような深いトレンチ構造は5〜15μmの深さを有することができる。バイポーラ・トランジスタに使用される深いトレンチ構造は一般に3〜7μmの範囲である。RFシリコン・ゲルマニウム技術に使用されるテーパ付きトレンチ構造は一般に2〜5μmの深さである。ウェル構造は一般にシリコン表面から2μm未満ないし12μmである。
【0029】
先に論じたように、共通基板の固有抵抗または強化抵抗はESDデバイスに対するトリガとして使用できる。図7に関連して説明するようにこの抵抗をさらに雑音抑止回路と組み合わせて使用するのも有利である。図6は、本発明の教示による共通基板の固有抵抗または強化抵抗を使用したESDデバイス52と雑音抑止回路(62および60A〜60B)の組合せを示す概略図である。ESDデバイス52はパッド40と42の間に置かれる。ESDデバイス52のトリガ部分の配置によって抵抗50A〜50Bが規定される。抵抗50A〜50BをESDデバイス52に対するトリガとして使用することに加えて、これらの抵抗をキャパシタ60A〜60Bに結合して、増幅器62に給電するRCネットワークを形成する。増幅器62はパッド44に見られる雑音を減らすため信号を抑止し反転させる。
【0030】
この実施形態で、他のESD要素を使用することができる。たとえば、MOSFET構造、シリコン制御整流器、バイポーラ・トランジスタおよび他の形態のダイオード要素を使用して、この実施形態の趣旨を実現することができる。さらに、増幅器62は電力レールとアース・レールの間のESD機能として働くこともできる。雑音機能の他に、増幅器62は一般にドレイン・ソース構成のカスケード接続MOSFETまたは共通エミッタ構成のバイポーラ・トランジスタを有する。増幅器62のサイズはそれ自体の電源レールとそれ自体のアース・レールの間に電流が流れるように定義されることができる。以下の全ての実施形態において、これを利用して、電力レール(たとえば、VDD)とそのアース・レール(たとえば、VSS)の間でESD保護を行う助けとすることができる。
【0031】
図7は本発明の教示による共通基板の固有抵抗または強化抵抗を使用した複数個のESDデバイス54〜56と雑音抑止回路(62および60A〜60B)の組合せを示す概略図である。要素62、60A〜60B、および50A〜50Bは、図7に関連して既に論じたように機能する。この例では、2個のESDデバイス54および56はパッド40と44の間にカスケード直列構成で配置されており、中央ノード42をトリガとして使用する。
【0032】
図8は、図7〜図8のESDまたは雑音軽減回路あるいはその両方が本発明の教示によって使用できるさらなる実施形態を示すブロック図である。この実施形態では、複数個の入出力回路70とサービス・モジュール80をもつ構造が示されている。複数個の入出力回路70は、サービス・モジュール80に接続され、そこでは信号がサービス・モジュール80に含まれる雑音/ESD回路82に送られる。サービス・モジュール80は雑音/ESD回路82と他のESD機能84を含む。ESD機能84は、たとえば、VDD電源とVSS電源の間に使用されるESD電力クランプとすることができる。雑音/ESD回路82は図6〜図8に関連して先に論じた実装のどれでもよい。
【0033】
このアーキテクチャは、SRAM、DRAM、論理、ASIC実装、マイクロプロセッサ、混合信号製品、BiCMOSアプリケーションおよびRF製品に使用できる。このアーキテクチャでは、回路からのディジタル雑音は雑音抑止ネットワークで吸収され、処理される。さらに、ESD保護は、サービス・モジュール内で、基板抵抗ネットワークによって始動されたESDネットワークによって扱われる。これらの回路は、オフチップ・ドライバや受信機ネットワークなどの周辺回路からなることができる。サービス・モジュールはネットワークに電力を提供することもできる。
【0034】
雑音抑止およびESDネットワークにおいては、ネットワークに使用される要素がそれ自体大きな雑音源でない(すなわち、システムの雑音環境を低化させない)ことが重要である。さらに、電源レール間の結合を最小にする要素を使用することが望ましい。低雑音抑止/ESDネットワークを提供するために、低雑音要素をできるだけ使用すべきである。低容量要素も容量性結合を最小にする。これらの要素は、たとえば、重水素ゲートを使用した低雑音トランジスタとすることができる。さらに、デュアル・ゲートMOSFETおよびトリプル・ゲートMOSFETを使用して、容量性結合を低下させ、図1〜図8のネットワーク活動化の閾電圧を増大させることができる。低直列抵抗および低容量をもつバラクタを使用して低雑音ダイオード構造を実施形態に実装することができる。低抵抗ダイオードは、バラクタ構造内に高ドープのサブコレクタを使用して作成されることができる。低容量は、p−i−nダイオード、非ペデスタル・バイポーラSiバラクタ、STI結合p+/レトログレードn―ウェル・ダイオードおよび他の低容量要素を使用して実現することができる。
【0035】
図9は、標準の二酸化シリコン・ゲートMOSFET構造および重水素ゲートMOSFET構造の雑音を1/fに対してプロットしたグラフである。
【0036】
上記の発明の構造に、以上説明し特許請求の範囲に記載した本発明の趣旨および範囲を逸脱せずに様々な変更を加えることができる。上記の実施形態の様々な態様を組み合わせ、または変更し、あるいはその両方を行うことができる。
【0037】
まとめとして、本発明の構成に関して以下の事項を開示する。
【0038】
(1)活動化のためのトリガを有するESDデバイスと、
トリガに結合された基板と
を備える、集積回路。
(2)前記基板に結合された第1パッドと、
前記基板に結合された第2パッドと
をさらに備える、上記(1)に記載の集積回路。
(3)前記ESDデバイスが前記第1パッドと前記第2パッドの間に結合されている、上記(1)に記載の集積回路。
(4)前記トリガへの前記基板の結合位置に対する前記第1パッドの相対位置が第1抵抗を定義する、上記(3)に記載の集積回路。
(5)前記トリガへの前記基板の結合位置に対する前記第2パッドの相対位置が第2抵抗を定義する、上記(4)に記載の集積回路。
(6)ESDデバイスが、前記第1パッドに結合されたソースと、前記第2パッドに結合されたドレインと、前記基板に結合されたゲートとを有するMOSFETである、上記(5)に記載の集積回路。
(7)前記MOSFETのゲートが重水素からなる、上記(5)に記載の集積回路。
(8)雑音抑止回路と、
前記雑音抑止回路に結合され、抵抗機能を果たすための基板と
を備える、集積回路。
(9)前記基板に結合された第1パッドと、
前記基板に結合された第2パッドと
をさらに備える、上記(8)に記載の集積回路。
(10)第1抵抗が、前記雑音抑止回路に結合された前記基板の位置に対する前記第1パッドの相対位置によって定義される、上記(9)に記載の集積回路。
(11)活動化のためのトリガを有するESDデバイスと、
雑音抑止デバイスと、
前記トリガおよび雑音抑止デバイスに結合された基板と
を備える、集積回路。
(12)前記基板に結合された第1パッドと、
前記基板に結合された第2パッドと
をさらに備える、上記(11)に記載の集積回路。
(13)前記トリガおよび雑音抑止回路の結合に対する前記第1パッドの結合からの相対位置が第1抵抗を定義する、上記(12)に記載の集積回路。
(14)前記トリガおよび雑音抑止回路の結合に対する前記第2パッドの結合からの相対位置が第2抵抗を定義する、上記(13)に記載の集積回路。
(15)前記第1抵抗と直列に結合された第3抵抗と、
前記第2抵抗と直列に結合された第4抵抗と
をさらに備える、上記(14)に記載の集積回路。
(16)前記第3および第4抵抗が前記基板内のトレンチから形成されている、上記(15)に記載の集積回路。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施できる集積回路を示すブロック図である。
【図2】本発明の教示による基板の固有抵抗を使用したESDデバイスを示すブロック図である。
【図3】本発明の教示によるMOSFETトランジスタとしての図2のESDデバイスの例を示す概略図である。
【図4】本発明の教示による図2のパッド間に複数個のESD要素がどのようにシリアル/パラレル構成でカスケードされうるかの例を示す概略図である。
【図5】本発明の教示による構造のアレイによって形成される強化された基板抵抗を示すブロック図である。
【図6】本発明の教示による共通基板の固有抵抗または強化抵抗を使用したESDデバイスと雑音抑止回路の組合せを示す概略図である。
【図7】本発明の教示による共通基板の固有抵抗または強化抵抗を使用した複数個のESDデバイスと雑音抑止回路の組合せを示す概略図である。
【図8】図7および図8のESDまたは雑音抑止回路あるいはその両方が本発明の教示に従って使用できるさらなる実施形態を示すブロック図である。
【図9】標準の二酸化シリコン・ゲートMOSFET構造と重水素ゲートMOSFET構造の雑音を1/fに対してプロットしたグラフである。
【符号の説明】
10 パッド
12 パッド、中央パッド、中央ノード
14 パッド
16 基板
18A 抵抗要素
18B 抵抗要素
18C 抵抗要素
22 ESDネットワーク
24 ESD要素
26 ESD要素
30A 抵抗
30B 抵抗
40 パッド
42 パッド
44 パッド
50A 抵抗
50B 抵抗
52 ESDデバイス
54 ESDデバイス
56 ESDデバイス
60A キャパシタ
60B キャパシタ
62 増幅器
70 入出力回路
80 サービス・モジュール
82 雑音/ESD回路
84 ESD機能

Claims (5)

  1. ディジタル回路及びアナログ回路が設けられたP型若しくはN型の基板と、
    該基板にそれぞれ結合された第1パッド、第2パッド及び第3パッドであって、前記第1パッドは前記ディジタル回路のアースに接続され、前記第3パッドは前記アナログ回路のアースに接続されている前記第1パッド、第2パッド及び第3パッドと、
    前記第1パッドと前記第2パッドとの間隔により規定され基板自体を抵抗とする第1基板抵抗及び前記第2パッドと前記第3パッドとの間隔により規定され基板自体を抵抗とする第2基板抵抗と、
    前記第1パッドに結合された第1端子、前記第2パッドに結合されたトリガ端子及び前記第3パッドに結合された第2端子を有し、前記トリガ端子に閾電圧を超える電圧が印加されたときに前記第1端子と前記第2端子の間が導通する静電放電を保護するためのデバイスとを備え、
    前記第2パッドは前記第1基板抵抗と前記第2基板抵抗の関数である電圧を発生し、前記第2パッドの電圧が前記デバイスの前記閾電圧を超えるときに前記デバイスが導通することを特徴とする集積回路。
  2. ディジタル回路及びアナログ回路が設けられたP型若しくはN型の基板と、
    該基板にそれぞれ結合された第1パッド、第2パッド及び第3パッドであって、前記第1パッドは前記ディジタル回路のアースに接続され、前記第3パッドは前記アナログ回路のアースに接続されている前記第1パッド、第2パッド及び第3パッドと、
    前記第1パッドと前記第2パッドとの間隔により規定され基板自体を抵抗とする第1基板抵抗及び前記第2パッドと前記第3パッドとの間隔により規定され基板自体を抵抗とする第2基板抵抗と、
    前記第1パッドに結合されたソース、前記第2パッドに結合されたゲート及び前記第3パッドに結合されたドレインを有し静電放電を保護するためのMOSFETとを備え、
    前記第2パッドは前記第1基板抵抗と前記第2基板抵抗の関数である電圧を発生し、前記第2パッドの電圧が前記MOSFETの閾電圧を超えるときに前記MOSFETが導通することを特徴とする集積回路。
  3. 前記MOSFETのゲートが重水素ゲートである、請求項2に記載の集積回路。
  4. ディジタル回路及びアナログ回路が設けられたP型若しくはN型の基板と、
    該基板にそれぞれ結合された第1パッド、第2パッド、第3パッド及び第4パッドであって、前記第1パッドは前記ディジタル回路のアースに接続され、前記第4パッドは前記アナログ回路のアースに接続されている前記第1パッド、第2パッド、第3パッド及び第4パッドと、
    前記第1パッドと前記第2パッドとの間隔により規定され基板自体を抵抗とする第1基板抵抗、前記第2パッドと前記第3パッドとの間隔により規定され基板自体を抵抗とする第2基板抵抗及び前記第3パッドと前記第4パッドとの間隔により規定され基板自体を抵抗とする第3基板抵抗と、
    静電放電を保護するための第1MOSFET及び第2MOSFETであって、前記第1MOSFETのソースは前記第1パッドに接続され、前記第1MOSFETのゲートは前記第2パッドに接続され、前記第1MOSFETのドレインは前記第2MOSFETのソースに接続され、前記第2MOSFETのゲートは前記第3パッドに接続され、前記第2MOSFETのドレインは前記第4パッドに接続されている、前記第1MOSFET及び第2MOSFETとを備え、
    前記第2パッドは前記第1基板抵抗、前記第2基板抵抗及び前記第3基板抵抗の関数である電圧を発生し、前記第2パッドの電圧が前記第1MOSFETの閾電圧を超えるときに前記第1MOSFETが導通し、前記第3パッドは前記第1基板抵抗、前記第2基板抵抗及び前記第3基板抵抗の関数である電圧を発生し、前記第3パッドの電圧が前記第2MOSFETの閾電圧を超えるときに前記第2MOSFETが導通することを特徴とする集積回路。
  5. 前記第1MOSFETのゲート及び前記第2MOSFETのゲートが重水素ゲートである、請求項4に記載の集積回路。
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