JP3898794B2 - プリント板固定構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はプリント板固定構造に係り、特に、プリント板を通信機器の筐体内に固定する構造に関する。
通信機器は、通常、筐体内にプリント板が組み込まれた構成である。通信機器は組み立てが作業性良く行える構造が望ましい。
【0002】
また、通信機器では、製造工程において及び設置後の保守において、プリント板に実装してある可変抵抗等を操作して電気的な調整がなされる。この電気的な調整に際しては、プリント板を筐体から取り外し、また、プリント板を再度取り付ける作業がなされる。よって、電気的調整作業を効率良く行うためには、プリント板の取付け及び取り外しを手際良く行える構造が望ましい。
【0003】
【従来の技術】
図15は従来のプリント板固定構造が適用されている通信機器10を示す。この通信機器10は基地局として機能するものであり、架空設置型であり、図16に示すように、電柱11に固定された腕12に取付けられて架空に設置される。通信機器10は、大略、筐体20内に、電源回路用プリント板21と、無線回路用プリント板22と、制御回路用プリント板23とが組み込まれ、蓋24で覆われた構成である。
【0004】
電源回路用プリント板21は、ねじ25によって筐体20内に固定してある。無線回路用プリント板22は、シールド板26と一緒に間隔ボルト27によって、筐体20内に固定してある。また、制御回路用プリント板23はねじ28によって間隔ボルト27の頂部に固定してある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
各プリント板21、22、23は、共に、ねじ25、28、ボルト27によって固定されているため、通信機器10を組み立てるときのねじ止め作業に多くの工数がかかっていた。
また、電気的調整を行う場合には、プリント板21、22、23を取り外すためのねじ25、28、ボルト27を緩めて外す作業に多くの工数がかかり、しかも、プリント板21、22、23を再度取り付けるためにねじ25、28、ボルト27を締める作業に多くの工数がかかっていた。
【0006】
そこで、本発明は、上記課題を解決した機器のプリント板固定構造を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、プリント板を基台上に固定するプリント板固定構造において、
一端側に植設部を有し、他端側に弾性変形可能であり、プリント板を押しつけたときに一旦弾性変形しその後に復帰して押し付けられたプリント板をその高さ及び位置を規制して固定するプリント板固定部を有するプリント板固定金具を使用し、
該プリント板固定金具をその植設部を嵌合して上記基台に植設し、
該植設されたプリント板固定金具のプリント板固定部にプリント板を固定する構成としたものである。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1において、上記プリント板固定金具の植設部は、コ字形を有し、且つ、ばね性の突起部を有し、
上記基台は、上記植設部に対応した溝を有し、
上記植設部は上記溝内に圧入され、該突起部が弾性的に撓んだ状態で該溝内に嵌合した構成としたものである。
【0009】
請求項3の発明は、請求項1において、上記プリント板固定金具のプリント板固定部は、2つの腕部を有するコ字形を有し、各腕部の先端の突部と、各腕部の上端面と、板ばね製の係止部とよりなり、上記突部に対応した孔を有するプリント板に対応した構成であり、
プリント板を固定するためにプリント板を押し付けたときに、プリント板の孔が上記突部に嵌合し、各腕部の上端面に載置され、プリント板がが押し付けられたときに一旦撓んでその後弾性復帰した上記係止部がプリント板の上面を係止して、該プリント板をその高さ及び位置を規制して固定する構成としたものである。
【0010】
請求項4の発明は、請求項1において、上記プリント板固定金具のプリント板固定部は、2つの柱部と、該2つの柱部間を繋ぐ横桟部と、該横桟部より斜め上方に突き出ているガイド部と、2つの柱部の間に上方に傾斜して延在しており上端が該横桟部に対応する高さに位置している板ばね部とよりなり、上記柱部に対応した切欠と該横桟部に対応する凸部とを有するプリント板に対応した構成であり、
プリント板を固定するためにプリント板を押し付けたときに、プリント板の凸部がガイド部を押して2つの柱部を弾性的に撓ませ、該凸部が横桟部を通過すると2つの柱部が復元し、凸部が横桟部の下側に入り込み、撓まされた上記板ばね部によって押し上げられて横桟部の下縁に押しつけられ、且つ、切欠が柱部と嵌合して、該プリント板をその高さ及び位置を規制して固定する構成としたものである。
【0011】
請求項5の発明は、請求項4において、上記板ばね部は、先端側は短冊状を有し、複数の板ばね片を有する構成としたものである。
請求項6の発明は、請求項1において、上記プリント板固定金具のプリント板固定部は、2つの腕部及び2つの柱部を有するコ字形を有し、各腕部の先端の突部と、各腕部の上端面と、板ばね製の係止部とよりなり、上記突部に対応した孔及び柱部に対応した切欠を有するプリント板に対応した構成であり、
プリント板を固定するためにプリント板を押し付けたときに、プリント板の切欠が上記柱部に嵌合し、プリント板の孔が上記突部に嵌合し、各腕部の上端面に載置され、プリント板が押し付けられたときに一旦撓んでその後弾性復帰した上記係止部がプリント板の上面を係止して、該プリント板をその高さ及び位置を規制して固定する構成としたものである。
【0012】
請求項7の発明は、請求項6において、上記板ばね製の係止部は、短冊状を有する構成としたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
図2は本発明の第1実施例になるプリント板固定構造が適用してある通信機器10Aを示す。図2中、図15に示す構成部分と同じ構成部分には同一符号を付し、図15に示す構成部分と多少変更した構成部分には添字Aを付した同一符号を付す。
【0014】
無線回路用プリント板22は、シールド板26Aと一緒にねじ40によって、筐体20A内に固定してある。制御回路用プリント板23Aは、プリント板固定金具31によってシールド板26Aに固定してある。電源回路用プリント板21Aも、プリント板固定金具41によって筐体20A内に固定してある。
ここで、プリント板固定金具41について、図1及び図3を参照して説明する。
【0015】
プリント板固定金具41は、金属板を所定の形状に打ち抜いたブランケットをプレス成形したものであり、下部の植設部42と、上部の固定部43とよりなる。植設部42は、基板等に植設されて固定される部分である。固定部43は、プリント板の固定高さ及び固定位置を定める部分である。
植設部42は、コ字形を有しており、本体部42aと、この両側からY2方向に張り出している腕部42b,42cとを有する。コ字形は、植設部42の剛性を高めている。本体部42aには、図3に示すように、3つの突起部42a−1〜42a−3が形成してある。
【0016】
突起部42a−1〜42a−3は、図3中、二点鎖線で示す逆三角形44の各頂点に位置するように配置されている。突起部42a−1〜42a−3は、本体部42aから切り起こして形成されており、逆円錐のカップ形状を有する。本体部42aの厚さt1と突起部42a−1の突出高さaを合わせた寸法は、bである。寸法bは、後述する溝の幅w1より少し大きい。
【0017】
固定部43は、コ字形を有しており、本体部43aと、この両側からY2方向に張り出している腕部43b,43cとを有する。コ字形は、固定部43の剛性を高めている。
腕部43bは腕部42bより寸法c長く、腕部42bより更にY2方向に突き出た突き出し部分43b−1を有する。43b−2は、突き出し部分43b−1の下端面である。43b−3は、腕部42bの上端面である。43b−4は、腕部43b(突き出し部分43b−1)の先端よりZ1方向に突き出ている突部である。
【0018】
腕部43cは、腕部43bと同じ構成であり、突き出し部分43c−1、下端面43c−2、上端面43c−3、及び、突部43c−4を有する。
本体部43aは、Z1方向に延在している板ばね部43a−1を有する。この板ばね部43a−1は、中程の位置に、半円筒形状の係止部43a−2を有し、先端側に指掛け部43a−3を有する。板ばね部43a−1は、少しY2方向に傾斜している。係止部43a−2は、X1方向にみたときに、腕部42bの上端面43b−3よりプリント板の厚さt2の寸法だけ上方に位置している。板ばね部43a−1は、Y1,Y2方向に弾性的に撓む。
【0019】
制御回路用プリント板23Aは、各コーナ部毎に、一の長孔23Aaと二つの丸孔23Ab,23Acとが形成してある。長孔23Aaと丸孔23Ab,23Acとは、プリント板固定金具41をZ1の上方からみたときに、長孔23Aaが板ばね部43a−1に対応し、丸孔23Ab,23Acが突部43b−4、43c−4に対応する位置関係にある。
【0020】
基台としてのシールド板26Aは、各コーナ部毎に、コ字形の溝26Aaが形成してある。コ字形の溝26Aaは、プリント板固定金具41の下部の植設部42と対応した大きさであり、幅w1を有する。幅w1は、上記の本体部42aの寸法bより小さい。
次に、制御回路用プリント板23Aをシールド板26Aに固定する作業について説明する。
【0021】
▲1▼ 先ず、図4(A)及び図5(A),(B)に示すように、プリント板固定金具41の植設部42をシールド板26Aの溝26Aa内に強制的に差し込んで、即ち、圧入して、プリント板固定金具41をシールド板26Aに植設して固定する。
植設部42は、突起部42a−1〜42a−3が弾性的に少し潰された状態となり、突起部42a−1〜42a−3の弾性力によって本体部42aがY1方向に付勢され溝26Aaの片面26Aa−1に押しつけられてガタの無い状態とされている。また、下端面43b−2、43c−2が、シールド板26Aの上面に当接している。よって、プリント板固定金具41はシールド板26Aに対して垂直の姿勢にある。
【0022】
なお、突起部42a−1〜42a−3の傾斜面42a−1a〜42a−3aの案内作用によって、植設部42の溝26Aa内への差し込みは円滑に成される。また、プリント板固定金具41を溝26Aaから抜こうとすると、突起部42a−1〜42a−3の上端側の角張った縁42a−1b〜42a−3bが溝26Aaの他方の面26Aa−2に食い込むようになる。よって、プリント板固定金具41は溝26Aaから抜け難い。
【0023】
▲2▼ 図4(B)に示すように、制御回路用プリント板23Aを、その長孔23Aaを板ばね部43a−1の上端に嵌合させ、この状態で、Z2方向に押し下げる。半円筒形状の係止部43a−2が相対的に長孔23Aaを通り抜けるときに、板ばね部43a−1が一旦Y1方向に撓み、その後復元する方向であるY2方向に戻る。これによって、図4(C)に示すように、長孔23Aaを通り抜けた半円筒形状の係止部43a−2が制御回路用プリント板23Aの上面側に到り、板ばね部43a−1のばね力によって長孔23Aaの縁を押して係止する。また、丸孔23Ab,23Acが突部43b−4、43c−4に嵌合する。
【0024】
これにより、制御回路用プリント板23Aは、図6に併せて示すように、各コーナ部について、丸孔23Ab,23Acが突部43b−4、43c−4に嵌合してX1,X2方向及びY1,Y2方向上位置規制され、且つ、上端面43b−3,43c−3上に載り、長孔23Aaの縁を係止部43a−2によって係止されてZ1,Z2方向上位置規制されて、シールド板26Aの上面より寸法d離れて浮いた状態で固定される。
【0025】
よって、制御回路用プリント板23Aをシールド板26A上に固定する作業は、シールド板26Aの各コーナ部にプリント板固定金具41を植設し、制御回路用プリント板23Aを上方から押さえ込む短い時間の作業で完了する。
なお、上端面43b−3,43c−3及び係止部43a−2は、制御回路用プリント板23Aのアースパターン35に接触しており、制御回路用プリント板23Aのアースパターン35は、通信機器10Aのアースに確実に落ちている。
【0026】
次に、制御回路用プリント板23Aをシールド板26Aから取り外す作業について説明する。
▲1▼ 図4(C)中、指先を指掛け部43a−3に当て、板ばね部43a−1をY1方向に少し反らせる。
▲2▼ 制御回路用プリント板23AをZ1方向に引き上げる。
【0027】
この短時間で済む操作によって、長孔23Aaが係止部43a−2より抜け出て、制御回路用プリント板23Aがシールド板26Aから取り外される。
なお、電源回路用プリント板21Aも、プリント板固定金具41によって、上記の制御回路用プリント板23Aと同様に固定されている。
次に、本発明の第2実施例になるプリント板固定構造について、図7、図8、及び図9を参照して説明する。図7中、図1に示す構成部分と同じ構成部分には同一符号を付し、図1に示す構成部分と多少変更した構成部分には添字Bを付した同一符号を付す。
【0028】
プリント板固定金具41Bは、下部の植設部42Bと、上部の固定部43Bとよりなる。
植設部42Bは、コ字形を有しており、本体部42Baと、この両側からY1方向に張り出している腕部42Bb,42Bcとを有する。本体部42Baに3つの突起部42a−1〜42a−3が形成してある。
【0029】
固定部43Bは、本体部43Baと、両側からY1方向に張り出している腕部43Bb,43Bcとを有する。
本体部43Baは、大略、H字状のフレーム部43Ba−1と、傾斜板ばね部43Ba−2とよりなる。
H字状のフレーム部43Ba−1は、植設部42Bの本体部42BaよりZ1方向に延在している2つの柱部43Ba−1a,43Ba−1bと、2つの柱部43Ba−1a,43Ba−1b間を繋ぐ横桟部43Ba−1cと、横桟部43Ba−1cのZ1側の辺よりY1方向に傾斜してZ1方向に延在しているガイド部43Ba−1dとよりなる。
【0030】
傾斜板ばね部43Ba−2は、植設部42Bの本体部42Baより、Y2方向に傾斜してZ1方向に延在している。傾斜板ばね部43Ba−2の先端は、横桟部43Ba−1cの高さに対応する高さに位置しており、且つ、短冊状となっている複数の板ばね片43Ba−2aを有している。
腕部43Bb,43Bcの付け根部には鉤状の切欠が形成してあり、腕部43Bb,43Bcは、X1方向にみてL字状となっている。
【0031】
制御回路用プリント板23Bは、各コーナ部毎に、一の辺に沿って、2つの切欠23Ba,23Bbが形成してある。2つの切欠23Ba,23Bbの間には、凸部23Bcが形成してある。
シールド板26Bは、各コーナ部毎に、コ字形の溝26Baが形成してある。次に、制御回路用プリント板23Bをシールド板26Bに固定する作業について説明する。
【0032】
先ず、図8(A)に示すように、プリント板固定金具41Bの植設部42Bをシールド板26Bの溝26Ba内に圧入して、プリント板固定金具41Bをシールド板26Bに植設して固定する。
次いで、図8(B)に示すように、制御回路用プリント板23Bを、その切欠23Ba,23Bbを柱部43Ba−1a,43Ba−1bの上端に嵌合させ、この状態で、Z2方向に押し下げる。これにより、図9(A)の状態を経て、図9(B)の状態となり、制御回路用プリント板23Bは固定される。
【0033】
制御回路用プリント板23Bは、腕部43Bb,43Bcに当たる最終位置までZ2方向に押し下げられる。制御回路用プリント板23Bが押し下げられると、図9(A)に示すように、凸部23Bcがガイド部43Ba−1dを押してフレーム部43Ba−1がY1方向に撓まされる。最終位置で押し下げられると、凸部23Bcが横桟部43Ba−1cを通り越し、フレーム部43Ba−1が復元する。よって、制御回路用プリント板23Bは、凸部23Bcが横桟部43Ba−1cの下側に入り込み、傾斜板ばね部43Ba−2によって横桟部43Ba−1cの下縁に押しつけられてZ1,Z2方向の高さを規制され、且つ、切欠23Ba,23Bbが柱部43Ba−1a,43Ba−1bに嵌合して、X1.X2,Y1,Y2方向の位置を規制されて固定される。
【0034】
なお、フレーム部43Ba−1を図9(A)に示すようにY1方向に撓ませることによって、制御回路用プリント板23Bは取り外される。
次に、本発明の第3実施例になるプリント板固定構造について、図10、図11、及び図12を参照して説明する。図10中、図1に示す構成部分と同じ構成部分には同一符号を付し、図1に示す構成部分と多少変更した構成部分には添字Cを付した同一符号を付す。
【0035】
プリント板固定金具41Cは、下部の植設部42Cと、上部の固定部43Cとよりなる。
植設部42Cは、図1中の植設部42と実質上同じ構成である。
固定部43Cは、コ字形を有しており、本体部43Caと、この両側からY2方向に張り出している腕部43Cb,43Ccと、本体部43Caの両側にある柱部43Cd,43Ceと、本体部43Caの上端より折り返されて斜め下向きに延在している板ばね部43Cfとを有する。
【0036】
腕部43Cb,43Ccは、先端に、Z1方向に突き出した突部43Cb−4,43Cc−4を有する。腕部43Cb,43Ccは、夫々、下端面43Cb−2,43Cc−2及び上端面43Cb−3,43Cc−3を有する。
板ばね部43Cfは、下端に円弧状係止部43Cf−1を有する。本体部43Caには、板ばね部43Cfが撓んだときに円弧状係止部43Cf−1を受け入れる窓43Ca−1が形成してある。
【0037】
制御回路用プリント板23Cは、各コーナ部毎に、二つの丸孔23Cb,23Ccと、二つの切欠23Cd,23Ceと、切欠23Cd,23Ce間の凹部23Cfとを有する。
シールド板26は、各コーナ部毎に、コ字形の溝26aが形成してある。
次に、制御回路用プリント板23Cをシールド板26に固定する作業について説明する。
【0038】
先ず、図11(A)に示すように、プリント板固定金具41Cの植設部42Cをシールド板26の溝26a内に圧入して、プリント板固定金具41Cをシールド板26に植設して固定する。
次いで、図11(B)に示すように、制御回路用プリント板23Bを、その切欠23Cd,23Ceを柱部43Cd,43Ceの上端に嵌合させ、この状態で、Z2方向に押し下げる。これにより、板ばね部43Cfが本体部43Caと平行となるように撓まされた図12(A)の状態を経て、図12(B)の状態となり、制御回路用プリント板23Cは固定される。
【0039】
制御回路用プリント板23Cは、各コーナ部について、丸孔23Cb,23Ccが突部43Cb−4、43Cc−4に嵌合してX1,X2方向及びY1,Y2方向上位置規制され、且つ、上端面43Cb−3,43Cc−3上に載り、凹部23Cfの縁を板ばね部43Cfの円弧状係止部43Cf−1によって係止されてZ1,Z2方向上位置規制されて固定される。
【0040】
なお、板ばね部43CfをY2方向に押して板ばね部43Cfを図12(A)に示すようにY1方向に撓ませることによって、制御回路用プリント板23Cは取り外される。
図13は、図10中のプリント板固定金具41Cの第1の変形例を示す。このプリント板固定金具41CAは、短冊状の円弧状係止部43CAf−1を有する。円弧状係止部43CAf−1が短冊状であるため、アースパターンとの接触が確実となる。
【0041】
図14は、図10中のプリント板固定金具41Cの第2の変形例を示す。このプリント板固定金具41CBは、カップ状の突起部に代えて、短冊状の円弧状のばね41CBaを有する。短冊状の円弧状のばね41CBaは突起部に含まれる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1、3、4、6の発明によれば、プリント板固定金具をその植設部を嵌合して基台に植設し、プリント板を押しつけることによって弾性変形しその後に復元してプリント板を植設されたプリント板固定金具のプリント板固定部に固定することが出来るため、ねじを使用してプリント板を固定している従来の固定構造に比べて短時間でプリント板を固定することが出来る。また、プリント板固定部を撓ませる操作によってプリント板を取り外すことが出来、よって、調整操作等のためにプリント板を取り外す作業を短時間で行うことが出来る。
【0043】
請求項2の発明によれば、突起部が弾性的に撓んだ状態で溝内に嵌合しているため、プリント板固定金具をガタの無い状態で基台に植設することが出来る。よって、プリント板を十分に安定に固定出来る。
請求項5及び7の発明によれば、短冊状となっているため、板ばね部及び係止部のプリント板への接触をより確実に出来る。
【0044】
請求項6の発明によれば、プリント板の孔が突部に嵌合し、且つ、プリント板の切欠が柱部に嵌合した構成であるため、プリント板の孔が突部に嵌合しただけの構成及びプリント板の切欠が柱部に嵌合しただけの構成に比べて、プリント板をより強固に位置規制出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例になるプリント板固定構造の分解斜視図である。
【図2】図1のプリント板固定構造が適用された通信機器を示す図である。
【図3】図1中のプリント板固定金具の一部切截斜視図である。
【図4】プリント板のシールド板上への固定の手順を説明する図である。
【図5】プリント板固定金具のシールド板への固定を説明する図である。
【図6】プリント板が固定された状態を示す図である。
【図7】本発明の第2実施例になるプリント板固定構造の分解斜視図である。
【図8】プリント板のシールド板上への固定を説明する図である。
【図9】プリント板のシールド板上への固定及びプリント板の取り外しを説明する図である。
【図10】本発明の第3実施例になるプリント板固定構造の分解斜視図である。
【図11】プリント板のシールド板上への固定を説明する図である。
【図12】プリント板のシールド板上への固定及びプリント板の取り外しを説明する図である。
【図13】図10中のプリント板固定金具の第1の変形例を示す図である。
【図14】図10中のプリント板固定金具の第2の変形例を示す図である。
【図15】従来のプリント板固定構造を示す図である。
【図16】図15の通信機器の設置状態を示す図である。
【符号の説明】
10A 通信機器
23A,23B,23C 制御回路用プリント板
23Aa 長孔
23Ab,23Ac,23Cb,23Cc 丸孔
23Ba,23Bb,23Cd,23Ce 切欠
23Bc 凸部
23Cf 凹部
26A,26B シールド板
26Aa,26Ba コ字形の溝
35 アースパターン
41,41B,41C,41BA,41CA プリント板固定金具
42,42B,42C 植設部
43,43B,43C 固定部
42a 本体部
42b,42c 腕部
42a−1〜42a−3 逆円錐のカップ形状の突起部
43a 本体部
43b,43c 腕部
43a−1 板ばね部
43a−2 半円筒形状の係止部
43b−3 上端面
43b−4、43c−4 突部
43Ba 本体部
43Ba−1 H字状のフレーム部
43Ba−1a,43Ba−1b 柱部
43Ba−1c 横桟部
43Ba−1d ガイド部
43Ba−2 傾斜板ばね部
43Ba−2a 複数の板ばね片
43Ca 本体部
43Cb−3 上端面
43Cb−4、43Cc−4 突部
43Cf 板ばね部
43Cf−1 円弧状係止部

Claims (7)

  1. 一端側に植設部を有し、他端側にプリント板をその高さ及び位置を規制して固定するプリント板固定部を有するプリント板固定金具を使用し、
    該プリント板固定金具をその植設部を嵌合して基台に植設し、該植設されたプリント板固定金具のプリント板固定部にプリント板を固定して、前記プリント板を前記基台の上方に前記基台と平行に固定するプリント板固定構造であって、
    前記プリント板固定金具の前記プリント板固定部は、半円筒形状の係止部を有する板ばね部と2つの腕部とを有するコ字形を有し、各腕部の先端に突部を有する構成であり、
    前記プリント板は、上記突部に対応した孔を有する構成であり、
    前記プリント板を押し付けたときに、前記プリント板の孔が上記突部に嵌合し、前記プリント板が各腕部の上端面に載置され、且つ、プリント板が押し付けられたときに一旦撓んでその後弾性復帰した前記板ばね部の前記半円筒形状の係止部がプリント板の上面を係止して、該プリント板をその高さ及び位置を規制して固定する構成としたことを特徴とするプリント板固定構造。
  2. 上記プリント板固定金具の植設部は、本体部と、前記本体部の両側から張り出している腕部とよりなり、コ字形を有しており、且つ、前記本体部にばね性の突起部を有する構成であり、
    上記植設部は、上記基台に上記植設部に対応して形成してある溝に圧入され、該突起部が弾性的に撓んだ状態とされる構成としたことを特徴とする請求項1記載のプリント板固定構造。
  3. 一端側に植設部を有し、他端側に弾性変形可能であり、プリント板を押しつけたときに一旦弾性変形しその後に復帰して押し付けられたプリント板をその高さ及び位置を規制して固定するプリント板固定部を有するプリント板固定金具を使用し、該プリント板固定金具をその植設部を嵌合して基台に植設し、該植設されたプリント板固定金具のプリント板固定部にプリント板を固定する構成のプリント板固定構造において、
    上記プリント板固定金具のプリント板固定部は、2つの腕部を有するコ字形を有し、各腕部の先端の突部と、各腕部の上端面と、板ばね製の係止部とよりなり、上記突部に対応した孔を有するプリント板に対応した構成であり、プリント板を固定するためにプリント板を押し付けたときに、プリント板の孔が上記突部に嵌合し、各腕部の上端面に載置され、プリント板が押し付けられたときに一旦撓んでその後弾性復帰した上記係止部がプリント板の上面を係止して、該プリント板をその高さ及び位置を規制して固定する構成としたことを特徴とするプリント板固定構造。
  4. 一端側に植設部を有し、他端側に弾性変形可能であり、プリント板を押しつけたときに一旦弾性変形しその後に復帰して押し付けられたプリント板をその高さ及び位置を規制して固定するプリント板固定部を有するプリント板固定金具を使用し、該プリント板固定金具をその植設部を嵌合して基台に植設し、該植設されたプリント板固定金具のプリント板固定部にプリント板を固定する構成のプリント板固定構造において、
    上記プリント板固定金具のプリント板固定部は、2つの柱部と、該2つの柱部間を繋ぐ横桟部と、該横桟部より斜め上方に突き出ているガイド部と、2つの柱部の間に上方に傾斜して延在しており上端が該横桟部に対応する高さに位置している板ばね部とよりなり、上記柱部に対応した切欠と該横桟部に対応する凸部とを有するプリント板に対応した構成であり、プリント板を固定するためにプリント板を押し付けたときに、プリント板の凸部がガイド部を押して2つの柱部を弾性的に撓ませ、該凸部が横桟部を通過すると2つの柱部が復元し、凸部が横桟部の下側に入り込み、撓まされた上記板ばね部によって押し上げられて横桟部の下縁に押しつけられ、且つ、切欠が柱部と嵌合して、該プリント板をその高さ及び位置を規制して固定する構成としたことを特徴とするプリント板固定構造。
  5. 上記板ばね部は、先端側は短冊状を有し、複数の板ばね片を有する構成としたことを特徴とする請求項4記載のプリント板固定構造。
  6. 一端側に植設部を有し、他端側に弾性変形可能であり、プリント板を押しつけたときに一旦弾性変形しその後に復帰して押し付けられたプリント板をその高さ及び位置を規制して固定するプリント板固定部を有するプリント板固定金具を使用し、該プリント板固定金具をその植設部を嵌合して基台に植設し、該植設されたプリント板固定金具のプリント板固定部にプリント板を固定する構成のプリント板固定構造において、
    上記プリント板固定金具のプリント板固定部は、2つの腕部及び2つの柱部を有するコ字形を有し、各腕部の先端の突部と、各腕部の上端面と、板ばね製の係止部とよりなり、上記突部に対応した孔及び柱部に対応した切欠を有するプリント板に対応した構成であり、プリント板を固定するためにプリント板を押し付けたときに、プリント板の切欠が上記柱部に嵌合し、プリント板の孔が上記突部に嵌合し、各腕部の上端面に載置され、プリント板が押し付けられたときに一旦撓んでその後弾性復帰した上記係止部がプリント板の上面を係止して、該プリント板をその高さ及び位置を規制して固定する構成としたことを特徴とするプリント板固定構造。
  7. 上記板ばね製の係止部は、短冊状を有する構成としたことを特徴とする請求項6記載のプリント板固定構造。
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