JP3898095B2 - 夜間視力計 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、低い輝度で照明された視標の見え具合を測定することが出来る夜間視力計に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、視力には、静止する視標を認識する通常視力や、動く視標を認識する動体視力の他、夜間視力などがあり、例えば特開2000−126130公報に開示されているように、夜間視力を測定する夜間視力計が提案されている。該夜間視力計は、日中に自動車を運転する際、暗いトンネルに進入した状態などを想定して、被検眼が十分な視野角(視野空間)を確保し得るように、ボックス型の内部カバーが設けられており、十分な輝度を有す照明ランプで照明した内部カバー内を、被検者が例えば30秒間見た後、低照度下における視標を認識するまでの時間を測定する方法が採用されている。これにより、被検眼を確実に明順応させることが出来、正確な夜間視力を測定することが出来る。
【0003】
しかし、上述した夜間視力計は、視野角(視野空間)を確保するためボックス型などの内部カバーを設ける必要があり、そのため夜間視力計の大型化を招き、その小型化を図ることが困難な問題がある。また、上述した静止視力、動体視力、夜間視力などの複数種類の視力測定が可能な複合機を構成する場合、内部カバーが必要な夜間視力計を組合わせるために、上記複合機が大型化する問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記した事情に鑑み、夜間視力の正確な測定を維持しつつ、夜間視力計の小型化を図ることが出来る夜間視力計を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
即ち本発明のうち第1の発明は、接眼部(3)、視標照明光源(9)、前記接眼部(3)と前記視標照明光源(9)との間の光路(P)上に設けられた視標(12x)、及び明順応用光源(10a、10b、10c、10d、10e、10f)を有し、該明順応用光源(10a、10b、10c、10d、10e、10f)により被検眼(4a、4b)を明順応させた後、前記視標照明光源(9)により低い輝度で照明された前記視標(12x)の見え具合を測定することが出来る夜間視力計(1)において、前記接眼部(3)と前記明順応用光源(10a、10b、10c、10d、10e、10f)の間の前記接眼部(3)近傍に拡散板(21a、21b、21c、21d、21e、21f)を前記光路(P)に対して挿脱自在に設けて構成したことを特徴とする。
【0006】
また本発明のうち第2の発明は、前記拡散板(21a、21b、21e、21f)を保持し、かつ回動自在なシャッタ(18、24)を設け、前記拡散板(21a、21b、21e、21f)は、前記シャッタ(18、24)の回動により、前記光路(P)上に挿脱自在に構成したことを特徴とする。
【0007】
また本発明のうち第3の発明は、前記明順応用光源(10c、10d、10e、10f)は、前記拡散板(21c、21d、21e、21f)と共に、前記光路(P)に対して同期的に挿脱自在に構成される。
【0008】
また本発明のうち第4の発明は、前記明順応用光源(10c、10d、10e、10f)は、前記拡散板(21c、21d、21e、21f)の近傍に配置したことを特徴とする。
【0009】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のうち第1の発明は、明順応用光源による照明は、接眼部と明順応光源との間の接眼部近傍に設けられた拡散板を介して、被検眼を明順応するので、従来のようなボックス型の内部カバーを設けることなく、被検眼を確実に明順応させることが出来、これにより、夜間視力の正確な測定を維持しつつ、夜間視力計の小型化を図ることが出来る。
【0010】
また本発明のうち第2の発明は、シャッタが拡散板と共に回動されて、拡散板またはシャッタが光路上に挿入されるので、被検眼が明順応された後、夜間視力を測定する際、拡散板の離脱とシャッタの挿入を同時に行なうことが出来、明順応後速やかに夜間視力を測定することが出来る。
【0011】
また本発明のうち第3の発明は、明順応用光源は、拡散板と共に光路に対して同期的に挿脱されるので、明順応用光源を光路上に配置する場合であっても、被検眼を明順応させた後、明順応用光源を光路から脱離させて、速やかに夜間視力を測定することが出来、これにより、拡散板を効率良く照明することが出来、夜間視力を更に正確に測定することが出来る。また、シャッタが拡散板と共に回動される場合にあっては、明順応用光源、シャッタ、及び拡散板を光路に対し挿脱自在にするアクチュエータが1つで足り、これにより、更に夜間視力計の小型化を図ることが出来ると共に、夜間視力計の製造コストを低減することが出来る。
【0012】
また本発明のうち第4の発明は、明順応用光源は、拡散板の近傍に配置されるので、拡散板を更に効率良く照明することが出来、これにより、比較的輝度の低い光源であっても、被検眼を確実に明順応することが出来る。
【0013】
なお、括弧内の番号等は、図面における対応する要素を示す便宜的なものであり、従って、本記述は図面上の記載に限定拘束されるものではない。
【0014】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用される夜間視力計の一例を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図、図2は、本発明に係る夜間視力計の第1の実施の形態の構成を示す図で、(a)は構成図、(b)は拡散板を保持したシャッタの正面図、(c)は視標板の正面図、図3は、本発明に係る夜間視力計の第2の実施の形態を示す構成図、図4は、本発明に係る夜間視力計の第3の実施の形態を示す構成図である。
【0015】
以下、本発明に係る夜間視力計1を、第1の実施の形態ないし第3の実施の形態に沿って説明する。
<第1の実施の形態>
本発明が適用される夜間視力計1は、図1(a)に示すように、本体2の正面に接眼部3が設けられており、また同図(b)に示すように、本体2の側面に所定のスイッチを有する操作パネル5が設けられている。
【0016】
接眼部3は、被検者が本体2の内部に設けられた視標(後述)を観察出来るように、双眼の検査窓3a、3bを備えている。また、被検者が観察を良好に出来るように接眼部3の上方には、ガイド6に沿って暗幕7が伸縮自在に設けられている。更に、本体2の正面下方には、被検者が視標を認識して応答自在な応答スイッチ8が設けられている。
【0017】
次いで本体2の内部には、図2(a)右下方に示す光学装置2aと、同図(a)左上方に示す制御装置2bが設けられている。
【0018】
光学装置2aは、光源として、視標を照明する視標照明光源9と、被検眼4a、4bを明順応させる明順応用光源10a、10bを備えており、視標照明光源9と、接眼部3との光路P(図2(a)に示す破線)間に、視標板12、合焦レンズ13、プリズム14、補正レンズ15、ビームスプリッタ16、ハーフミラー17a、17b、及びシャッタ18を備えている。また、ハーフミラー17a、17bを透過する光路Pの延長上には、明順応用光源10a、10bがそれぞれ設けられている。
【0019】
視標照明光源9、及び明順応用光源10a、10bは、共に例えば白色発光ダイオード(以下、単に「白色LED」という)からなる。なお、視標照明光源9は、視標を適当に照明し得る光源であればいずれの光源であってもよく、また、明順応用光源10a、10bも、被検眼4a、4bを明順応させ得る所定輝度を有する光源であればいずれの光源であってもよい。これらいずれの光源9、10a、10bも、例えばハロゲンランプでもよいが、視標照明光源9、及び明順応用光源10a、10bが、同じ種類の光源であることが望ましい。
【0020】
視標板12は、図2(c)に示すように円板状に形成されており、透過性のガラスからなる。該円板上には、上下左右4方向に切れ目を有する複数のランドルト氏環の視標12a、12b、…が、遮光性の適当なコーティング材により形成されて同心円状に配置されている。また、上記視標12a、12b、…のうち、所定の視標12xは(例えば視力値0.2に対応する視標は)、夜間視力用の視標として使用される。そして、該円板の視標板回転中心19は、視標板12を矢印方向に回動自在となるように、例えばステッピングモータからなる視標板回転用モータ20の回転軸と係合されている。
【0021】
合焦レンズ13は、視力測定の際、接眼部3と視標12a、12b、…の光学距離を、例えば見かけ上5[m]に設定し得る所定の屈折率を有すレンズであり、補正レンズ15と組合せて適宜調整される。またプリズム14は、動体視力測定の際、上記光学距離を変化し得るように、プリズム移動用モータ21により矢印方向に移動自在に設けられている。
【0022】
シャッタ18は、視標照明光源9の照明を遮蔽し得る遮光性を有する適当な材料からなり、光路P上において接眼部3近傍に配設されている。また、シャッタ18は、図2(b)に示すように例えば略半円板状に形成されると共に、被検眼4a、4bの間隔に応じた所定間隔を介して穿設された穴部18a、18bに、拡散板21a、21bを保持している。
【0023】
拡散板21a、21bは、明順応用光源10a、10bによる照明を所定量透過し得る、例えば略円形状の半透明のガラスからなり、接眼部3と明順応用光源10a、10bとの間の接眼部3近傍に、上記シャッタ18と共に配設されており、接眼部3との距離に応じて被検眼4a、4bの視野角(視野空間)を十分覆い得る大きさ(所定の半径)を有している。
【0024】
なお、一例として略円形状で半透明のガラスからなる拡散板21a、21bを示したが、接眼部3との距離に応じて視野角(視野空間)を十分覆い得る大きさがあればいずれの形状であってもよいが、視野空間に応じる関係上、円形状が好ましい。また、明順応用光源10a、10bによる照明を所定量透過して被検眼4a、4bを明順応させ得る材料であればいずれのものであってもよく、例えば半透明のプラスチック、半透明のセラミックなどであってもよいが、透過光を広く拡散させ得る乳白色のプラスチックなどが好ましい。
【0025】
そして、拡散板21a、21bを介して明順応用光源10a、10bの光を被検眼4a、4bに見せるか、拡散板21a、21bを介さずに視標12a、12b、…を見せるか選択し得るように、即ち、拡散板21a、21bまたはシャッタ18が光路P上に挿脱自在となるように、シャッタ18のシャッタ回転中心18cは、シャッタ回転用モータ22の回転軸と矢印方向に回動自在に係合されている。
【0026】
次いで、制御装置2bは、図2(a)上方に示すように、CPU(中央処理演算装置)30を有しており、該CPU30には、表示器31、メモリ32、及びクロック33、視力測定中における被検眼の瞬きなどを防止するランプ42、またインターフェース34を介して、各視力測定を選択し得る(静止)視力スイッチ35、動体視力スイッチ36、コントラスト視力スイッチ37、及び夜間視力スイッチ38、並びに輝度調整39、応答スイッチ8、自動測定の進行を促す音声を出力する音声ガイダンス41、所定の視力値に応じた視標を選択し得る視力変更スイッチ43、左眼、右眼、または両眼のいずれかを選択し得る選択眼スイッチ44、ランドルト氏環の切れ目方向を切換え得る視標スイッチ45、及びランプ42の点灯感度を調節する感度調節46などが接続されている。
【0027】
また、上記表示器31、視力スイッチ35、動体視力スイッチ36、コントラスト視力スイッチ37、夜間視力スイッチ38、輝度調整39、音声ガイダンス41、視力変更スイッチ43、選択眼スイッチ44、視標スイッチ45、及び感度調節46は、図1(b)に示す操作パネル5上の適当な位置に配設されている。
【0028】
更に、CPU30は、光学装置2aを構成する視標照明光源9、明順応用光源10a、10b、視標板回転用モータ20、プリズム移動用モータ21、及びシャッタ回転用モータ22などに、所定出力の電源(不図示)を介して接続されている。
【0029】
夜間視力計1は、以上のような構成を有するので、夜間視力を測定する際には、まず、夜間視力スイッチ38を押下することにより、夜間視力測定が開始される。即ちCPU30が、電源(不図示)に所定信号を伝送することより、シャッタ回転用モータ22にシャッタ18を回動させ、拡散板18a、18bが被検眼4a、4bの視野角を覆う形に、それぞれ検査窓3a、3bの位置に配置される。
【0030】
また、CPU30は、上述と同様に電源(不図示)に所定信号を伝送することより、視標板回転用モータ20に視標板12を回動させ、夜間視力用の視標12xが選択されて光路P上に配置される。これと共にCPU30は、上述と同様に所定信号を伝送し、視標照明光源9を点灯させ、夜間視力用の視標12xは、拡散板12を介して視標照明光源9により照明される。視標照明光源9による照明は、合焦レンズ13、プリズム14、及び補正レンズ15を介して、ビームスプリッタ16で左右に分岐され、ハーフミラー17a、17bによる反射によってそれぞれ左右の検査窓3a、3bに到達する。これにより、光路Pが形成され、被検者は、検査窓3a、3bを通して視標12xを観察出来るようにされる。なお、視標照明光源9の輝度は、輝度調整39により夜間における視力を測定するに十分な低い輝度に適宜調整される。
【0031】
次いで、CPU30は、電源(不図示)に所定信号を伝送し、明順応用光源10a、10bを点灯させ、明順応用光源10a、10bは、ハーフミラー17a、17bを介して拡散板21a、21bをそれぞれ照明する。拡散板21a、21bは、明順応用光源10a、10bによる照明を所定量を透過させ、被検眼4a、4bを、例えば5、700[cd/m]の輝度で照明する。これにより、被検者が見る視界の略全体は、明順応用光源10a、10bにより照明された拡散板21a、21bに覆われた形で、被検眼4a、4bは明順応される。
【0032】
そして、CPU30は、クロック33により、例えば明順応用光源10a、10bの点灯から30秒が経過したことを計数した際、電源(不図示)に所定信号を伝送し、明順応用光源10a、10bを消灯すると共に、直ちにシャッタ18を約180°回動させ、夜間視力用の視標12xを観察出来る状態にする。また、片眼を測定する場合は、シャッタ18を所定矢印方向に約90°回動させる。
【0033】
明順応された被検眼4a、4bは、ほぼ暗闇状態で次第に暗順応され、被検者は、上記視標12xのランドルト氏環の切れ目を識別出来たところで、応答スイッチ8を押下する。これによりCPU30は、クロック33により明順応用光源10a、10bの消灯からの経過時間を測定し、操作パネル5の表示器31に該経過時間を表示する。こうして、上記経過時間から所定の特性曲線に基づき夜間視力が測定される。
【0034】
以上のように、明順応用光源10a、10bによる照明は、接眼部3と明順応光源10a、10bとの間の接眼部3近傍に設けられた拡散板21a、21bを介して、被検眼4a、4bを明順応するので、従来のようなボックス型の内部カバーを設けることなく、被検眼4a、4bを確実に明順応させることが出来、これにより、夜間視力の正確な測定を維持しつつ、夜間視力計1の小型化を図ることが出来る。また、夜間視力のみならず、動体視力、コントラスト視力などの複数種類の視力を測定可能な複合機を構成する場合であっても、上記夜間視力計1を組合わせることによって、複合機の大型化を防止することが出来る。
【0035】
また、シャッタ18が拡散板21a、21bと共に回動されて、拡散板21a、21bまたはシャッタ18が光路P上に挿入されるので、被検眼4a、4bが明順応された後、夜間視力を測定する際、拡散板21a、21bの離脱とシャッタ18の挿入を同時に行なうことが出来、明順応後速やかに夜間視力を測定することが出来る。
【0036】
なお、上述した実施の形態において、夜間視力の測定のみについて説明したが、これに限らず他の視力、例えば静止視力、動体視力なども併せて測定してもよく、更に、光路Pに不図示の減光フィルムを介して視標の背景濃度を低コントラスト状態とし、コントラスト視力を併せて測定してもよい。また、上述した実施の形態において、手動による視力測定について説明したが、これに限らず、例えば自動による測定、半自動による測定であっても本発明を適用することが出来るのは勿論である。
<第2の実施の形態>
次いで、上記第1の実施の形態を一部変更した第2の実施の形態について説明する。なお、本第2の実施の形態においては、一部変更部分を除き、同様な部分はその説明を省略する。
【0037】
第2の実施の形態における夜間視力計1の光学装置2aは、図3(a)に示すように、第1の実施の形態と異なり、明順応用光源10c、10dが、ビームスプリッタ16からの光を略全反射するミラー26a、26bと、接眼部3との間の光路P(図3に示す破線)上に設けられて構成されている。また、明順応用光源10c、10dは、保持板25a、25bが有する穿設された穴部にそれぞれ保持されており、視標照明光源9と、接眼部3との間の光路P上において拡散板21c、21d近傍に配設されている。
【0038】
なお、明順応用光源10c、10dの配設する位置の一例として視標照明光源9と、接眼部3との間の光路P上を示したが、視標照明光源9と、接眼部3との間の拡散板21c、21d近傍に配設され、明順応用光源10c、10dが拡散板21c、21dを介し被検眼を明順応し得るものであればいずれの位置であってもよく、例えば、上記光路P上になく拡散板21c、21dを斜めに照明する位置でもよい。
【0039】
拡散板21c、21dは、第1の実施の形態で示した拡散板21a、21bと同様に、接眼部3の近傍に配設されており、明順応用光源10c、10dによる照明を所定量透過し得る、例えば半透明のガラスからなると共に、被検眼4a、4bの視野角を十分覆い得る大きさの、例えば所定の半径の略円形状に形成されている。また、拡散板21c、21dは、第1の実施の形態で示したようにシャッタ18に保持されておらず、左眼側の拡散板21cは、明順応用光源10cを保持する保持板25aと一体に、また右眼側の拡散板21dは、明順応用光源10dを保持する保持板25bと一体に、ソレノイドなどからなる所定のアクチュエータ(不図示)により、それぞれ独立して光路Pに対し矢印方向に同期的に挿脱自在に設けられている。なお、上記挿脱自在とは、光路Pに対し移動自在であることをいい、該移動は本第2の実施の形態で示す直線移動に限らず、曲線的な移動など、例えば回動することにより挿脱自在であってもよい。
【0040】
また、拡散板21c、21dと、接眼部3との間の光路Pには、シャッタ23a、23bが設けられている。シャッタ23a、23bは、拡散板21c、21dと同様に、左右両眼に対応して分離されてそれぞれが例えば円形状からなり、被検眼4a、4bの視野角を十分覆い得る大きさ(所定の半径)を有している。また、シャッタ23a、23bは、第1の実施の形態で示したシャッタ12と同様に、視標照明光源9の照明を遮蔽し得る遮光性を有する適当な材料からなる。
【0041】
そして、シャッタ23a、23bは、拡散板21c、21dと同様に、光路Pに対しそれぞれ独立して挿脱出来るように、所定のアクチュエータ(不図示)により移動自在に設けられている。即ち、シャッタ23a、23bと、拡散板21c、21d及び明順応用光源10c、10dは、それぞれ独立して光路Pから挿脱されて、左眼、右眼、または両眼のいずれも視力測定が出来るように設けられている。
【0042】
次いで、制御装置2bのCPU30は、第1の実施の形態に加えて、上述したアクチュエータ(不図示)を介して、シャッタ23a、23bと、拡散板21c、21d及び保持板25a、25bに接続されている。
【0043】
夜間視力計1は、以上のような構成を有するので、夜間視力を測定する際には、CPU30は、所定のアクチュエータ(不図示)に所定信号を伝送することより、拡散板21c及び明順応用光源10cと、拡散板21d及び明順応用光源10dとが、それぞれ光路P上に同期的に挿入されると共に、両シャッタ23a、23bが光路Pから離脱される。またCPU30は、視標板12を回動させることより、夜間用視標12xを選択・配置すると共に、視標照明光源9を点灯する。これにより、視標照明光源9による照明は、合焦レンズ13、プリズム14、及び補正レンズ15を介して、ビームスプリッタ16で左右に分岐され、ミラー26a、26bにより略全反射されて、それぞれ左右の検査窓3a、3bに到達する。
【0044】
次いで、CPU30は、上述と同様に所定信号を伝送し、明順応用光源10a、10bを点灯させ、拡散板21c、21dをそれぞれ照明する。これにより、被検者が見る視界の略全体は、第1の実施の形態と同様に、明順応用光源10c、10dにより照明された拡散板21c、21dに覆われた形で、被検眼4a、4bが明順応される。
【0045】
そして例えば30秒経過後、CPU30は、電源(不図示)に所定信号を伝送し、明順応用光源10c、10dを消灯すると共に、直ちに拡散板21c及び明順応用光源10cと、拡散板21d及び明順応用光源10dとを、それぞれ光路Pから同期的に離脱させる。なお、右眼測定する際は、左眼側のシャッタ23aが光路P上に挿入され、また左眼測定する際は、右眼側のシャッタ23bが光路P上に挿入される。
【0046】
被検眼4a、4bは、第1の実施の形態と同様に、次第に暗順応されていき、夜間視力用の視標12xを識別出来たところで、応答スイッチ8を押下し、明順応用光源10c、10dの消灯から該押下までの経過時間を測定されると共に、表示器31に該経過時間を表示される。こうして、上記経過時間から所定の特性曲線に基づき夜間視力が測定される。
【0047】
以上のように、第2の実施の形態によると、明順応用光源10c、10dによる照明は、接眼部3と明順応光源10c、10dとの間の接眼部3近傍に設けられた拡散板21c、21dを介して、被検眼4a、4bを明順応するので、被検眼4a、4bを確実に明順応させることが出来、これにより、夜間視力の正確な測定を維持しつつ、夜間視力計1の小型化を図ることが出来る。
【0048】
また、第1の実施の形態と異なり、明順応用光源10c、10dが、拡散板21c、21dと共に光路Pに対して同期的に挿脱されるので、明順応用光源10c、10dを光路P上に配置する場合であっても、被検眼4a、4bを明順応させた後、明順応用光源10c、10dを光路Pから脱離させて、速やかに夜間視力を測定することが出来、これにより、拡散板21c、21dを効率良く照明することが出来、夜間視力を更に正確に測定することが出来る。
【0049】
更に、明順応用光源10c、10dは、拡散板21c、21d近傍に設けられているので、ハーフミラー17a、17b(図2(a)参照)を不要とすることが出来、拡散板21c、21dを更に効率良く照明することが出来る。これにより、比較的輝度が低い光源であっても、被検眼4a、4bを確実に明順応させることが出来、正確な夜間視力の測定をすることが出来る。
<第3の実施の形態>
次いで、上記第1の実施の形態を一部変更した第3の実施の形態について説明する。なお、本第3の実施の形態においては、第2の実施の形態と同様に、一部変更部分を除き同様な部分はその説明を省略する。
【0050】
第3の実施の形態における夜間視力計1の光学装置2aは、図4に示すように、第2の実施の形態と同様に、明順応用光源10e、10fが、視標照明光源9と、接眼部3との間の光路P(図4に示す破線)において拡散板21e、21f近傍に設けられている。また、明順応用光源10e、10fは、保持板25cが有する、被検眼4a、4bの間隔に応じた所定間隔を介して穿設された穴部に、それぞれ保持されている。更に拡散板21e、21fと、接眼部3との間の光路Pには、第1の実施の形態のシャッタ18(図2(b)参照)と同様に形成されたシャッタ24が設けられている。
【0051】
また、シャッタ24は、左眼側の拡散板21eと明順応用光源10eが、また右眼側の拡散板21fと明順応用光源10fが、光路Pに対しそれぞれ同期的に挿脱出来るように、互いに向かい合う配置で保持板25cと回転用モータ28の回転軸を介して一体に正逆方向に回動自在に係合されている。
【0052】
次いで、制御装置2bのCPU30は、第1の実施の形態に加えて、所定の電源(不図示)を介して、回転用モータ28、明順応用光源10e、10f、及び視標照明光源9に接続されている。
【0053】
夜間視力計1は、以上のような構成を有するので、夜間視力を測定する際には、CPU30は、回転用モータ28に所定信号を伝送することより、シャッタ24と、保持板25cを一体に回動させ、拡散板21e及び明順応用光源10eと、拡散板21f及び明順応用光源10fとが、それぞれ光路P上に同期的に挿入される。
【0054】
次いで、上述と同様に、夜間用視標12xを選択・配置すると共に、視標照明光源9を点灯し、更に明順応用光源10e、10fを点灯する。明順応用光源10e、10fにより、拡散板21e、21fがそれぞれ照明され、被検眼4a、4bが明順応される。
【0055】
そして例えば30秒経過後、CPU30は、明順応用光源10e、10fを消灯して回転用モータ28に所定信号を伝送することより、シャッタ24と、保持板25cを一体に例えば約180°回動させ、拡散板21c及び明順応用光源10eと、拡散板21d及び明順応用光源10fとが、それぞれ光路Pから同期的に離脱される。
【0056】
被検眼4a、4bは、第1及び第2の実施の形態と同様に、次第に暗順応されていき、夜間視力用の視標12xを識別出来たところで、応答スイッチ8を押下し、明順応用光源10e、10fの消灯から該押下までの経過時間を測定されると共に、表示器31に該経過時間が表示される。こうして、上記経過時間から所定の特性曲線に基づき夜間視力が測定される。
【0057】
以上のように、第3の実施の形態によると、明順応用光源10e、10fによる照明は、接眼部3と明順応光源10e、10fとの間の接眼部3近傍に設けられた拡散板21e、21fを介して、被検眼4a、4bを明順応するので、被検眼4a、4bを確実に明順応させることが出来、これにより、夜間視力の正確な測定を維持しつつ、夜間視力計1の小型化を図ることが出来る。
【0058】
また、第2の実施の形態と同様に、明順応用光源10e、10fが、拡散板21e、21fと共に光路Pに対して同期的に挿脱されるので、拡散板21e、21fを効率良く照明することが出来、夜間視力を更に正確に測定することが出来る。また、明順応用光源10e、10fが、拡散板21e、21f近傍に設けられているので、ハーフミラー17a、17b(図2(a)参照)を不要とすることが出来、比較的輝度が低い光源であっても、被検眼4a、4bを確実に明順応させることが出来、正確な夜間視力の測定をすることが出来る。
【0059】
更に、第2の実施の形態と異なり、回転用モータ28によりシャッタ24と保持板25cが一体に回動されるので、1つのモータ(アクチュエータ)で光路Pに対する挿脱を可能とすることが出来、これにより、更に夜間視力計1の小型化を図ることが出来ると共に、夜間視力計の製造コストを低減することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明が適用される夜間視力計の一例を示す図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図2】図2は、本発明に係る夜間視力計の第1の実施の形態の構成を示す図で、(a)は構成図、(b)は拡散板を保持したシャッタの正面図、(c)は視標板の正面図である。
【図3】図3は、本発明に係る夜間視力計の第2の実施の形態を示す構成図である。
【図4】図4は、本発明に係る夜間視力計の第3の実施の形態を示す構成図である。
【符号の説明】
1……夜間視力計
3……接眼部
9……視標照明光源
10a、10b、10c、10d、10e、10f……明順応用光源
12x……視標(夜間視力用の視標)
21a、21b、21c、21d、21e、21f……拡散板
18、24……シャッタ
P……光路

Claims (4)

  1. 接眼部、視標照明光源、前記接眼部と前記視標照明光源との間の光路上に設けられた視標、及び明順応用光源を有し、該明順応用光源により被検眼を明順応させた後、前記視標照明光源により低い輝度で照明された前記視標の見え具合を測定することが出来る夜間視力計において、
    前記接眼部と前記明順応用光源の間の前記接眼部近傍に拡散板を前記光路に対して挿脱自在に設けて構成した夜間視力計。
  2. 前記拡散板を保持し、かつ回動自在なシャッタを設け、
    前記拡散板は、前記シャッタの回動により、前記光路上に挿脱自在に構成したことを特徴とする請求項1記載の夜間視力計。
  3. 前記明順応用光源は、前記拡散板と共に、前記光路に対して同期的に挿脱自在に構成したことを特徴とする請求項1または2記載の夜間視力計。
  4. 前記明順応用光源は、前記拡散板の近傍に配置したことを特徴とする請求項1記載の夜間視力計。
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