JP3897960B2 - 光スイッチ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、移動側光ファイバを、位置決め台の上に配列された複数の固定側光ファイバに選択的に位置合わせして光接続する光スイッチ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の光スイッチ装置の従来例として、図7に示すものが知られている。図7において、符号10は光スイッチ装置である。本光スイッチ装置10は、屈折率整合剤であるシリコンオイル13を満たした容器12内に収納されている。接続対象である複数の固定側光ファイバ15は、外部の端子盤から容器12内に導入され、シリコンオイル液中に浸潜された位置決め用のV溝14aを有する位置決め台14の上に位置決めされて、互いに平行に配列固定されている。一方、移動側光ファイバ16は移動台20上に載置され、前記固定側光ファイバ15の先端面の直上に、その先端面が待機されるように保持されている。
【0003】
移動台20は、レール21上に移動可能に設置されている。移動台20はネジ穴27aを有しており、このネジ穴27aには、回転自在に移動手段であるボールネジ27が挿通している。ボールネジ27の一端は、前記容器の壁部12aに設けられた軸受27bに支持されている。また、ボールネジ27の他端は、移動手段の駆動部であるモータ28に連結されている。モータ28によりボールネジ27が回転されると、移動台20が矢印X−Xの方向(V溝14aに直角の方向)に動かされる。移動台20に突設された一対の突出部22、22にはピン穴(図示せず)が穿設され、このピン穴と、光ファイバ16を押さえるアーム24に設けられた孔(図示せず)には共にピン23が挿通し、突き合わせ機構である回動アーム24が回動自在に移動台20に取り付けられている。
【0004】
回動アーム24のV溝14a側の先端は、移動側光ファイバ16の先端部を押し下げるため、ゴム製の先端部24aとされている。また、回動アーム24のV溝14aと反対の後端部には、小型のネジ25と、そのネジ25を回転させるモータ26とが設けられ、モータ26の回転によりネジ25を回転させると、ネジ結合した回動アーム24の後端部が上方に押上げられ、それにより回動アーム24の先端部24aが下降し、移動側光ファイバ16の先端が、回動アーム24の先端部24aにより押下げられて、移動側光ファイバ16が、V溝14a上の固定側光ファイバ15と突き合わせ接続されるようになっている。
【0005】
光ファイバ15、16同士の接続を切り替える場合には、モータ26を逆に回転して、回動アーム24の後端部を下方に押し下げて先端部を上昇させておき、移動台20を別の位置に位置決め移動した後、再びアーム24先端部を下降させて行う。
【0006】
図7の光スイッチ装置では、レール21をガイドにして移動台20を移動させることにより、移動側光ファイバ16を、位置決め台14上の任意の位置の固定側光ファイバ15と位置合わせするようにしているが、レール21の代わりに移動台20を貫通するロッドをガイドとして、移動台20を移動させるように構成したものもある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、この種の光スイッチ装置では、移動側光ファイバ16を固定側光ファイバ15に対して平行移動しながら選択的に位置合わせする必要があり、上述の従来の光スイッチ装置では、そのための機構として、レールやロッドをガイドとして移動台20を直線運動させる機構を採用しており、構造が複雑で、装置が大型化するという問題があった。
【0008】
本発明は、上記事情を考慮し、構造が単純で、小型化・省スペース化を図ることのできる光スイッチ装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の光スイッチ装置は、可撓性の支持アームの基端を固定し、その先端に移動側光ファイバを保持させ、前記支持アームの曲げ変形により前記移動側光ファイバを、位置決め台の上に配列された複数の固定側光ファイバに選択的に位置合わせして、光接続するようにしてあり、支持アームの先端部を固定側光ファイバの配列方向の一端側に付勢するバネと、このバネに抗して支持アームの先端部を固定側光ファイバの配列方向の他端側に押し付けるステップカムとが設けられた横送り機構の前記ステップカムの縦方向の移動によって、前記支持アームが該ステップカムに多段に連設されたカム面に選択的に当接されることで、前記支持アームの先端連結部の位置が制御されるようになっていることを特徴とする。
請求項2に係る発明は、前記支持アームが、互いに平行に配置された一対のプレートの先端と基端とをそれぞれ互いに連結部で連結した構造であることを特徴とする請求項1記載の光スイッチ装置である。
請求項3に係る発明は、前記移動側光ファイバは、前記支持アームの先端連結部に取り付けられたホルダに保持され、このホルダから延びる先端側の部分が、前記位置決め台上にて固定側光ファイバに選択的に位置合わせされるようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の光スイッチ装置である。
請求項4に係る発明は、前記位置決め台は、前記支持アームの基端が固定されたフレームに固定して、屈折率整合剤であるシリコンオイルを満たしたケーシング内に配備され、前記ケーシング内に、固定側光ファイバの先端部と移動側光ファイバの先端部が液密的に挿入されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光スイッチ装置である。
請求項5に係る発明は、前記位置決め台にて昇降するハンマによって、移動側光ファイバを位置決め台の位置決め溝に押し付ける押し付け機構を具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光スイッチ装置である。
【0010】
この光スイッチ装置では、可撓性の支持アームの基端を固定しているので、この支持アームを曲げ変形させた場合に、支持アームが撓み変形することによって先端が移動することになる。従って、この先端に保持した移動側光ファイバを、位置決め台の上に配列された固定側光ファイバに対して移動しながら位置合わせすることができる。この場合、移動側光ファイバを移動させるための機構が、可撓性の支持アームを用いただけの構成であるから、構造が簡単で、小型化・省スペース化を図ることができる。また、支持アームの曲げ変形によって、移動側光ファイバに微小な変位を容易に与えることができるから、固定側光ファイバの配列ピッチを極めて小さくしても、精度良く移動側光ファイバを位置合わせすることができ、結果的に、固定側光ファイバの配列方向の寸法の短縮ができる。また、従来のレールやロッドと移動台の組み合わせのように、直線運動させるための摺動部分がないので、繰り返し停止の位置精度が低下するおそれがなく、光接続の安定性が向上する。
【0011】
請求項6の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の光スイッチ装置を1つの単位として、該光スイッチ装置を、複数個集合してなることを特徴とする。
【0012】
この光スイッチ装置は、単位光スイッチ装置を複数個集合したものであるが、単位光スイッチ装置自体の小型化・省スペース化が図られているので、多数集合させた場合にも、全体の小型化・省スペース化を容易に実現することができる。つまり、単位光スイッチ装置を多数並設して用いる場合に、全体としての小型化・省スペース化を大幅に進めることができるので、特に有用である。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は実施形態の光スイッチ装置の平面図であり、(a)、(b)、(c)は異なる位置に位置合わせした状態を示している。
【0014】
この光スイッチ装置50は、複数の固定側光ファイバ51を平行に配列した状態で位置決め保持する、V溝等の位置決め溝が形成された位置決め台70と、長手方向を固定側光ファイバ51の延長方向と平行に向けて配置され、先端部(後述する先端の連結部61)で移動側光ファイバ52を保持し、且つ、基端部(後述する基端の連結部62)がフレーム53に固定された可撓性の支持アーム60と、支持アーム60の先端部(後述する先端の連結部61)を固定側光ファイバ51の配列方向の一端側に付勢するバネ55と、回転位置によりバネ55に抗して支持アーム60の先端部(後述する先端の連結部61)を固定側光ファイバ51の配列方向の他端側に押し付けるカム56と、支持アーム60の曲げ変形によって、接続しようとする固定側光ファイバ51の僅か上方位置に位置合わせされ待機させられた移動側光ファイバ52の先端を、位置決め台の位置決め溝の中に押し下げて、当該位置決め溝内に保持された固定側光ファイバ51の先端に対向させ、光接続させる移動側光ファイバ押し下げ機構(図示略)と、を備えている。
【0015】
カム56はパルスモータの駆動軸57に取り付けられ、固定側光ファイバ51の配列方向を含む面内で回転させられる。支持アーム60の先端部61には、カム56の摺接するピン63が取り付けられている。
【0016】
支持アーム60は、本例においては一対の帯状のプレート65A、65Aを板厚方向に間隔をあけて互いに平行に対向配置し、これら一対のプレート65A、65Aの先端と基端をそれぞれ互いに連結部61、62で連結した構造のものである。先端の連結部61は断面コ字形になっており、そこに移動側光ファイバ52を保持するホルダ64が取り付けられている。そして、移動側光ファイバ52は、自身の先端を固定側光ファイバ51側に向けて、固定側光ファイバ51の延長方向に平行に保持されている。
【0017】
支持アーム60は、SK材(工具鋼)等の金属角材から、一対のプレート65A、65Aと、先端及び基端の連結部61、62とを一体に削り出したもので、基端の連結部62のみがフレーム53に固定された状態で片持支持され、一対のプレート65A、65Aの曲げ変形により、先端の連結部61が、固定側光ファイバ51の配列方向に沿って平行移動できるように配置されている。
【0018】
なお、位置決め台もフレーム53に固定されており、この位置決め台は、屈折率整合剤であるシリコンオイルを満たした図示略のケーシング内に配備されている。そして、そのケーシング内に、固定側光ファイバ51の先端部と移動側光ファイバ52の先端部が液密的に挿入されている。
【0019】
ここで、固定側光ファイバ51は、例えば16心の多心光ファイバであり、各光ファイバ心線の先端は、被覆を除去した裸ファイバとなって、それぞれ位置決め溝内に挿入されている。また、移動側光ファイバ52は、単心の光ファイバ心線であり、ホルダ64よりも先端側は、被覆を除去した裸ファイバとなって、フリーの状態で保持されている。
【0020】
次に作用を述べる。
支持アーム60は、図1(b)に示すように、位置決め台の中央の位置決め溝に対して位置決めされているとき、曲げ歪みのない直線状となるように設定されている。この状態から支持アーム60の先端連結部61を、図1(a)、(b)のように、左右に振る(例えば最大でも1mmずつ左右に振る)ことで、移動側光ファイバ52を、固定側光ファイバ51に対して選択的に位置合わせすることができる。支持アーム60の先端連結部61を左右に振るには、モータによりカム56を回転させる。そうすると、カム56の回転位置によって、バネ55で押された支持アーム60の先端連結部61の位置が正確に制御される。
【0021】
この場合、支持アーム60は、平行な一対のプレート65A、65Aの先端を連結部61で連結し、基端の連結部62をフレーム53に固定した構造をなしているので、カム56によって先端連結部61を左右に振った場合、一対のプレート65A、65Aの長さ方向の中間部が撓み変形することによって、先端連結部61が、姿勢を一定に保ったまま平行移動することになる。
【0022】
この動作原理について、比較例を用いて図2を参照しながら説明する。
図2の(a)は比較例、(b)は本発明の支持アームを使用した例、(c)は比較例を示している。
【0023】
図2(a)の比較例のように、1枚のプレート80で移動側光ファイバ52を保持するヘッド部75を支持している場合、プレート80が撓み変形すると、ヘッド部75は回転することになるため、ヘッド部75の姿勢が、位置決め台70上の固定側光ファイバ51に対して斜めになり、その結果、移動側光ファイバ52と固定側光ファイバ51の調心精度が悪くなる。
【0024】
これに対して、図2(b)の本発明の例のように、一対のプレート65A、65Aの先端を連結部61で連結した構造の支持アーム60でヘッド部75を支持すると、支持アーム60の撓み変形に際して、圧縮側と伸長側の一対のプレート65A、65Aの両端が拘束されているため、両プレート65A、65Bが同じように長さ方向の中間部で撓み変形し、先端連結部61のヘッド部75が寸法δだけ平行移動する。そのため、どの位置においても、ヘッド部75の姿勢が、位置決め台70上の固定側光ファイバ51に対して正対することになり、位置決め台70上において移動側光ファイバ52と固定側光ファイバ51の調心精度が高く維持される。
【0025】
このことは、図2(c)の比較例のように、一対のプレート65A、65Aの先端が互いに拘束されていない場合を考えてみるとよく分かる。即ち、一対のプレート65A、65Aの先端が自由になっていて、その状態でプレート65A、65Aが撓み変形したとすると、左右のプレート65A、65Aの先端の長さがずれてしまう(寸法Sで示す部分)。
【0026】
ところが、図2(b)の本発明の支持アーム60は、左右のプレート65A、65Aの先端が互いに連結部6によって拘束されているので、図2(c)のように曲げ変形することは現実にはあり得ず、図2(b)のようにしか曲げ変形しない。
【0027】
従って、図2(b)のように支持アーム60を用いることで、移動側光ファイバ52を固定側光ファイバ51に対して平行移動することができるようになり、それにより、移動側光ファイバ52と固定側光ファイバ51の調心精度を高く維持することができるようになる。
【0028】
そして、上記の原理により、選択的に固定側光ファイバ51に対して移動側光ファイバ52を位置合わせしたら、その状態で、押し付け機構を駆動して移動側光ファイバ52の先端部分を位置決め台の位置決め溝の中に押し付け、当該位置決め溝に保持されている固定側光ファイバ51の先端面に対向させる。そうすると、移動側光ファイバ52と固定側光ファイバ51の先端面同士が接触あるいは微小な隙間を存して対面し、屈折率整合剤の存在により両光ファイバ51、52が適正に光接続される。
【0029】
この光スイッチ装置の場合、構造的に次のような利点がある。
即ち、移動側光ファイバ51を平行移動させるための機構が、上述したように一対のプレート65A、65Aを連結した支持アーム60を使用しただけの構成であるから、従来のレールやロッド等を用いて直線的なガイドをとる方式と比べて、構造が極めて簡単であり、小型化・省スペース化を図ることが可能になる。
【0030】
また、一対のプレート65A、65Aの曲げ変形によって、移動側光ファイバ52を平行移動するので、移動側光ファイバ52に1mm以下の微小な分解能で微小な変位を容易に与えることができる。従って、固定側光ファイバ51の配列ピッチを極めて小さく設定しても、精度良く移動側光ファイバ52を位置合わせすることができるようになり、結果的に、固定側光ファイバ51の配列方向の寸法を大幅に短縮することができる。また、従来のレールやロッドと移動台の組み合わせのように、直線運動させるための摺動部分がないので、繰り返し停止の位置精度が低下するおそれがなく、光接続の安定性が向上する。
【0031】
また、支持アーム60については、一対のプレート65A、65Aと、連結用のブロックとを別々に製作して、後で溶接やネジ等により一体品として組み立てることもできるが、上記の光スイッチ装置の場合は、支持アーム60を最初から一体の金属素材により加工しているので、構造が一層単純化され、部品の精度が高まる。また、振動にも強くなる上、支持アーム60上での熱膨脹差がなくなるので、周囲の構造材との材質の統一を図ることにより、熱膨脹の影響を排除することができるようになる。
【0032】
次に、上記の光スイッチ装置50を1つの単位として、該光スイッチ装置50を多数集合させた光スイッチ装置について述べる。
【0033】
図3はその光スイッチ装置100の平面図、図4は同側面図である。
この光スイッチ装置100は、図1に示した単体の光スイッチ装置50を、ベースフレーム103上に、各一対のプレート65A、65Aの曲げ変形方向に複数個配列してなるものである。
【0034】
図3、図4において、51は固定側光ファイバ、52は移動側光ファイバ、56はカム、58はカムを回転するパルスモータ、57はパルスモータの駆動軸、60は支持アーム、65Aは一対のプレート、70は位置決め台、90は押し付け機構、91はその押し付けハンマ、92はハンマ駆動用パルスモータ、105は屈折率整合剤を満たしたケーシングである。
【0035】
押し付け機構90は図5のように構成されている。即ち、屈曲部がピン94で回動可能支持されたL型アーム93の先端に、移動側光ファイバ52を位置決め台70の位置決め溝に押し付けるハンマ91がついており、L型アーム93の基端が、モータ92によって回転駆動される送りネジ95に螺合した送りネジナット96に連結されている。ここで、ハンマ91は、棒状の金属が屈曲させられてバネ体状に形成されたもので、先端が光ファイバを傷めずに押えることができる程度に、平らに扁平せしめられたものである。
【0036】
従って、図5(a)のように、移動側光ファイバ52が位置決め台70上の固定側光ファイバ51に位置合わせされて位置決め台70の上方位置で待機している状態で、モータ92を駆動すると、図5(b)のようにナット96が矢印(イ)方向に移動し、L型アーム93が矢印(ロ)方向に回動して、ハンマ91が、上方に待機している移動側光ファイバ52を位置決め台70の位置決め溝に押し付け、それにより、移動側光ファイバ52と固定側光ファイバ51が光接続される。
【0037】
この光スイッチ装置100は、単位光スイッチ装置50を複数個並べて集合したものであるが、上述したように単位光スイッチ装置50自体の小型化・省スペース化が図られているので、多数集合させた場合にも、当然、全体の小型化・省スペース化が容易に実現される。
【0038】
図6(a)〜(c)は、本発明の別実施形態の単位光スイッチを示すものであり、移動側光ファイバの横送り機構を変更したものである。
この単位光スイッチでは、細長形状のステップカム30を、横方向(各位置決め溝が配列形成された位置決め台上面に沿った方向)に直交する縦方向(各位置決め溝の調心軸線と平行な方向)に移動して、前記ステップカム30に縦方向にステップ状に多段に連設されたカム面30aを選択的に先端部31側のローラからなる当接部32に当接することで、先端部31並びに先端部31に支持された移動側光ファイバ52を横送りするようになっている。
【0039】
前記ステップカム30を縦方向に移動する機構としては各種構成が採用可能であるが、図6(a)〜(c)では、前記ステップカム30が螺着された送りねじ33をパルスモータ34によって回転駆動することで、縦方向に沿って延在された送りねじ33に沿ってステップカム30を移動する構成を採用している。
【0040】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、可撓性の支持アームの基端を固定し、その先端に移動側光ファイバを保持させ、前記支持アームの曲げ変形により前記移動側光ファイバを、位置決め台の上に配列された複数の固定側光ファイバに選択的に位置合わせして、光接続するようにしているので、先端に保持した移動側光ファイバを、位置決め台の上に配列された固定側光ファイバに対して平行に移動しながら位置合わせすることができる。従って、多数の固定側光ファイバに対して、常に適正な姿勢で移動側光ファイバを光接続することができる。しかも、移動側光ファイバを平行移動させるための機構が、可撓性の支持アームを用いただけの構成であるから、構造が極めて単純であり、大幅な小型化・省スペース化を図ることができる。また、支持アームの曲げ変形によって、移動側光ファイバに微小な変位を与えることが可能であることから、固定側光ファイバの配列ピッチを極めて小さく設定して、配列方向の寸法短縮を図ることができる。また、従来例のような直線運動させるための摺動部分がないので、繰り返し停止の位置精度が低下するおそれがなく、光接続の安定性の向上が図れる。
【0041】
請求項6の発明によれば、請求項1〜5のいずれかに記載の光スイッチ装置を1つの単位としてこれを多数集合してなるものであるから、多数のスイッチ機能を備えた設備の小型化・省スペース化を大幅に進めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態の光スイッチ装置の平面図であり、(a)は移動側光ファイバを固定側光ファイバの配列方向の一端側に位置合わせした状態を示す図、(b)は中央に位置合わせした状態を示す図、(c)は他端側に位置合わせした状態を示す図である。
【図2】 同実施形態の光スイッチ装置の支持アームの動作原理を比較例と比べて示す図で、(a)は比較例を示す図、(b)は本発明の例を示す図、(c)は比較例を示す図である。
【図3】 図1の光スイッチ装置を1つの単位として、それを多数個集合して構成した光スイッチ装置の平面図である。
【図4】 図3の光スイッチ装置の側面図である。
【図5】 図4に示される押し付け機構の拡大図で、(a)は動作前の状態、(b)は動作後の状態を示す図である。
【図6】 本発明の別の実施形態の光スイッチ装置の平面図であり、(a)は移動側光ファイバを固定側光ファイバの配列方向の一端側に位置合わせした状態を示す図、(b)は中央に位置合わせした状態を示す図、(c)は他端側に位置合わせした状態を示す図である。
【図7】 従来の光スイッチ装置の斜視図である。
【符号の説明】
50…光スイッチ装置、51…固定側光ファイバ、52…移動側光ファイバ、60…支持アーム、61,62… 連結部、65A…プレート、70…位置決め台、100…光スイッチ装置
Claims (6)
- 可撓性の支持アーム(60)の基端を固定し、その先端に移動側光ファイバ(52)を保持させ、前記支持アームの曲げ変形により前記移動側光ファイバを、位置決め台(70)の上に配列された複数の固定側光ファイバ(51)に選択的に位置合わせして、光接続するようにしてあり、
支持アーム(60)の先端部を固定側光ファイバ(51)の配列方向の一端側に付勢するバネ(55)と、このバネ(55)に抗して支持アーム(60)の先端部を固定側光ファイバ(51)の配列方向の他端側に押し付けるステップカム(30)とが設けられた横送り機構の前記ステップカムの縦方向の移動によって、前記支持アーム(60)が該ステップカムに多段に連設されたカム面(30a)に選択的に当接されることで、前記支持アームの先端連結部(61)の位置が制御されるようになっていることを特徴とする光スイッチ装置。 - 前記支持アーム(60)が、互いに平行に配置された一対のプレート(65A、65A)の先端と基端とをそれぞれ互いに連結部(61、62)で連結した構造であることを特徴とする請求項1記載の光スイッチ装置。
- 前記移動側光ファイバは、前記支持アーム(60)の先端連結部(61)に取り付けられたホルダ(64)に保持され、このホルダ(64)から延びる先端側の部分が、前記位置決め台(70)上にて固定側光ファイバ(51)に選択的に位置合わせされるようになっていることを特徴とする請求項1又は2記載の光スイッチ装置。
- 前記位置決め台(70)は、前記支持アーム(60)の基端が固定されたフレーム(53)に固定して、屈折率整合剤であるシリコンオイルを満たしたケーシング内に配備され、前記ケーシング内に、固定側光ファイバ(51)の先端部と移動側光ファイバ(52)の先端部が液密的に挿入されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の光スイッチ装置。
- 前記位置決め台(70)にて昇降するハンマ(91)によって、移動側光ファイバ(52)を位置決め台(70)の位置決め溝に押し付ける押し付け機構(90)を具備することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の光スイッチ装置。
- 請求項1〜5のいずれかに記載の光スイッチ装置を1つの単位として、該光スイッチ装置を、複数個集合してなることを特徴とする光スイッチ装置。
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