JP3897206B2 - 異常監視装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、広範囲の波長スペクトルを細かく分析することで監視領域での火災、侵入者、ガス漏れなどの複数の異常を監視する異常監視装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、監視領域で発生する複数の異常を赤外線カメラを使って監視する異常監視装置としては、特開平4−252397号に示すものがある。特開平4−252397号に示す異常監視装置にあっては、赤外線カメラの前面に光学フィルタを設け、必要に応じて漏油、火災、煙を検出するための光学フィルタに切り替えて、各波長で得られたカメラ画像を処理することで漏油、火災、発煙を検出するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の異常監視装置にあっては、例えば、火災検出の場合にあっては、2μm〜5μmの波長帯域幅の広い光学フィルタを挿入するようにしているため、太陽光、ストーブ、ランプなど、この波長帯域の範囲で火災時の炎と同レベルの出力がある誤報要因を完全に除去することは困難であり、正確な異常判断が行いづらいという問題があった。
【0004】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、広範囲の波長スペクトルを細かく分析することで監視領域での火災、ガス漏れ、漏油などの複数の異常を高精度で監視できる異常監視装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために本発明の火災監視装置は次のように構成する。即ち、本発明の異常監視装置は、光の透過波長特性を広範囲の波長帯域に亘り狭波長幅で変化させる波長可変フィルタと、波長可変フィルタを前方に配置した状態で監視領域を撮像して画像データを出力するカメラと、波長可変フィルタにより透過波長特性を広範囲の波長帯域に亘り狭波長幅で変化させたときの各波長特性において撮像したカメラからの画像データの内、異常時に監視対象物から出力される特定の波長帯域と該特定の波長帯域に隣接し異常時に変化が起きにくい波長帯域の2つの異なる波長帯域において撮像した画像データの画素毎の差分値を演算することにより差分画像を生成し、生成された差分画像により異常判定処理を行い監視領域での異常内容を識別する信号処理装置とを備えたたことを特徴とする。
【0006】
このように構成することで、異常内容が特定波長にスペクトルピーク等の特有の変化をもつことから、波長可変フィルタによって波長方向に透過波長特性を変化させることで、特定波長でのスペクトルの特徴を正確に検出し、異常内容を高精度で識別することができる
【0007】
た信号処理装置は、異常判定処理で、差分画像に所定以上の変化があった場合に、この変化があった波長帯域が炎、侵入者、特定ガス、石油などの監視すべき異常対象からの特有な出力が得られる波長帯域のいずれであるかを参照することで監視領域での異常内容を識別することができる。
【0008】
このように構成することで、異常対象物質が何であるのかが具体的に識別することができる。更に、識別できた複数の異常対象から、例えば火災であれば、漏油が燃えている炎なのかガスが燃えている炎なのかなどが判明できる。
また、信号処理装置は、異常判定処理で監視領域での異常内容を識別した場合に、予め設定してある異常内容に対する対処方法を参照して、該当する対処方法に対応する制御出力を行う。このため、識別できた異常対象に対応した適切な対処をとることができる。例えば、石油等の燃えている物質を識別できることで、消火方法、例えば効果的な消火剤の種類を選択して放出できる。
【0009】
本発明の異常監視装置で使用する波長可変フィルタとしては、透過波長特性の異なる複数の波長帯域フィルタを切替える以外に、波長可変干渉フィルタ(ファブリ・ペロー型干渉フィルタ)を利用する。
即ち、波長可変フィルタとして、対向する面に反射膜を形成した一対の光学基板を微小間隔を隔てて配置すると共に光学基板の微小間隔を変化させることによって光の透過特性を可変できる波長可変干渉フィルタ(ファブリ・ペロー型干渉フィルタ)を光軸方向に2組配置し、2組の波長可変干渉フィルタの各々で分布する複数の透過スペクトルピークの内の少なくとも1つを目的とする波長λ0 に一致させることで、目的とする波長λO のみの狭帯域透過特性を実現したものを使用する。
【0010】
ファブリ・ペロー型干渉フィルタにおいては、基板間隔Xに応じて複数の透過スペクトルピークの分布が決まる。そこで2組のファブリ・ペロー型干渉フィルタにつき、目的とする波長λ0 で透過スペクトルピークが一致し、それ以外の波長では透過スペクトルピークが一致しないように各々の基板間隔X1,X2を設定する。これによって目的とする波長λ0 の透過スペクトルピークのみに依存した狭帯域透過特性を得ることができる。
【0011】
この結果、ファブリ・ペロー型干渉フィルタのもつ大きな開口率がそのまま利用でき、このため得られる信号量(光量)が大きく、微小光測定やイメージ撮像に適する。また構造が比較的簡単で、小型化、高信頼性、コストダウンが期待できる。
目的とする波長λ0 の狭帯域透過特性を得るための2組の波長可変干渉フィルタの各々に設定する光学基板の基板間隔X1,X2は、目的とする波長λ0 に対して互いに素となる整数(M,N)に基づき、
X1=M×(λ0 /2)
X2=N×(λ0 /2)
として与えられる。
【0012】
この式で与えられる基板間隔X1,X2において、透過スペクトルピークとなる波長λ1 ,λ2 の分布は、K,Lを波長スペクトラムピークの次数を与える整数(1,2,3,・・・)とすると、
λ1 =λ0 ×M/K
λ2 =λ0 ×N/L
となる。
【0013】
更に、2組の波長可変干渉フィルタを通過する光から、目的とする波長λo 以外で一致する透過スペクトルピークの波長成分を除去する帯域制限フィルタを設ける。例えば可視光から近赤外光の波長帯域0.35μm〜1.0μmを対象に目的とする波長λo の狭帯域透過特性を設定する場合、互いに素となる整数(M,N)によっては、目的波長λ0 以外に波長帯域0.35μm〜1.0μmに他の透過スペクトラムピークが存在する場合があり、目的とする波長λ0 以外の透過波長スペクトラムを除去するために、帯域制限フィルタを組み合わせる。
【0014】
また、波長可変フィルタとしては、回折格子を用いた分光器を使用することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明の異常監視装置の実施形態であり、波長可変フィルタとして切替型の帯域透過フィルタを使用したことを特徴とする。
図1において、室内等の所定の警戒区域に向けて2台のCCDカメラ3,4が設置され、CCDカメラ3,4の前方にロータリ型波長可変フィルタ1,2をそれぞれ配置している。CCDカメラ3の前に設置されたロータリ型波長可変フィルタ1は、円盤上に6枚の帯域透過フィルタ1a〜1fを設けており、選択的にCCDカメラ3に対する光軸3aの位置に切り替えられる。
【0016】
ここで帯域透過フィルタ1a〜1fは、異なる中心波長λ11〜λ16に対し所定の透過帯域幅を持っている。CCDカメラ4の前に設置された波長可変フィルタ2は、円盤上に同じく6枚の帯域透過フィルタ2a〜2fを配置しており、CCDカメラ4の光軸4aの位置に選択的に配置される。フィルタ2a〜2fは中心波長λ21〜λ26に対し所定帯域幅の波長帯域通過特性を持っている。
【0017】
2つの波長可変フィルタ1,2に設けている帯域透過フィルタ1a〜1f,2a〜2fは、(1a,2a)(1b,2b)(1c,2c)(1d,2d)(1e,2e)(1f,2f)といった2枚ずつの組合せで使用される。例えば帯域透過フィルタ1a,2aの組み合わせを例にとると、それぞれの透過帯域の中心波長はλ11,λ21である。
【0018】
ここで警戒区域6の火災を監視する場合を例にとると、波長λ11を警戒区域6で特定の物が燃えた場合に変化する特定の波長に設定し、波長λ21は火災により変化する波長λ11に隣接した火災により変化が起きない又は起きにくい波長に設定する。例えば通常の火災にあっては木材や布等が燃えることから、火災により発生する二酸化炭素CO2 に起因して放射波長4.30μm近辺に波長スペクトラムピークが発生する。
【0019】
したがって、通常火災を監視したい場合には、帯域透過フィルタ1aの中心波長λ11をλ11=4.30μmに定め、これに対し帯域透過フィルタ2aの中心波長λ21を火災時にスペクトラム変化が起きにくい例えばλ21=5.00μmに設定する。
このような2つの波長帯域の設定は、残りの帯域透過フィルタ(1b,2b)〜(1f,2f)についても異常対象物に固有な波長スペクトラムの変化に対応して同様に設定すればよく、この実施形態にあっては6種類の波長スペクトラムの変化が監視できる。
【0020】
ロータリ型波長可変フィルタ1,2は、所定の監視周期ごとにそれぞれの帯域透過フィルタ1a〜1f,2a〜2fをCCDカメラ3,4の光軸3a,4aの位置に切り替え、フィルタ切替えごとにCCDカメラ3,4により、そのとき光軸3a,4a上に位置している帯域透過フィルタを通して得られた警戒区域6の画像を内蔵したCCD撮像素子で撮像し、画像データを信号処理装置5に出力して画像メモリに格納する。
【0021】
信号処理装置5は、ロータリ型波長可変フィルタ1,2に設けている6枚の帯域透過フィルタ1a〜1f,2a〜2fの組合せによる6種類の波長帯域の画像データを画像メモリに格納すると、それぞれの波長帯域の画像データについてCCDカメラ3の画像データとCCDカメラ4の画像データの差分画像を求め、この差分画像と例えば監視開始時に得た初期的な差分画像(基準画像)と比較する。
【0022】
この初期的な差分画像との比較で現在の差分画像に輝度値の変化があれば、その波長帯域において波長スペクトラムに監視区域6の異常による変化が起きたものと判断し、予めデータベースに準備された異常判定波長に対応した異常内容を参照して異常内容の認識し、更に異常内容に対応した火災であれば消火等の対処方法を検索し、対処方法に対応した制御出力を行う。
【0023】
図2は図1の処理機能のブロック図である。CCDカメラ3,4には光学レンズ3a,4aとCCDカメラを用いた撮像素子3b,4bが内蔵されている。CCDカメラ3,4の前方に配置したロータリ型波長可変フィルタ1,2は駆動部13により回転され、CCDカメラ3,4の前に例えば帯域透過フィルタ1a,2aのように組み合わせたフィルタ配置を行う。駆動部13としては、例えばステップモータ等が使用される。
【0024】
信号処理装置5はCPU7を備え、CPU7からのバスにA/D変換器8a,8b、出力I/F9,11及び画像メモリ10を設けている。A/D変換器8a,8bはCCDカメラ3,4の撮像素子3b,4bで撮像した映像信号をデジタル画像データに変換して画像メモリ10に格納している。
この実施形態にあっては、ロータリ型波長可変フィルタ1,2は1組の帯域透過フィルタの組合せにより12種類の異なる波長帯域について画像データが得られることから、画像メモリ11には画像データ(D11,D21)(D12,D22)・・・(D16,D26)が1回の全波長帯域の切替え操作で格納される。
【0025】
信号処理装置5のCPU7は、画像メモリ10に12の異なる波長帯域についての画像データ(D11,D21)〜(D16,D26)の格納が済むと、それぞれの波長帯域について差分画像ΔD1〜ΔD6を求める。即ち
ΔD1 =D11−D21
ΔD2 =D12−D22
ΔD3 =D13−D23
ΔD4 =D14−D24
ΔD5 =D15−D25
ΔD6 =D16−D26
とする。この差分画像の生成は、各画素毎の差分をとることで行う。
【0026】
このようにして差分画像データΔD1〜ΔD6が得られたならば、予め作成している初期差分画像ΔD01〜ΔD06と比較する。初期差分画像データΔD01〜ΔD06は、例えば信号処理装置5の電源を投入して監視処理を開始した際に、最初に画像メモリ10に格納された画像データ(D11,D21)〜(D16,D26)から求めた基準となる差分画像データである。また別の実施形態としては、前回求めた差分画像データと比較するようにしても良い。
【0027】
このように現時点で得られた差分画像データΔD1〜ΔD6と監視処理開始時または前回の差分画像データを基準値とした比較で、現在の差分画像データに所定の閾値を越える変化があった場合には、その波長帯域において異常が発生して波長スペクトラムに変化が起きたものと判断する。
この差分画像データの比較は、例えば各差分画像の画素輝度値の総和を求めて比較すれば良い。差分画像データの監視処理開始時または前回の基準差分画像データに対する変化が検出された場合、変化があった波長帯域に対応して異常内容を格納しているデータベースを参照し、データベースの参照で認識した異常を例えば出力I/F11を介してモニタ12に出力する。また別の出力I/Fを使用し、認識した異常内容に対応して予め定められている消火方法や避難誘導等の対処方法に従った制御出力を行う。
【0028】
図3は図2のロータリ型波長可変フィルタ1,2の透過特性である。即ち図3(A)がCCDカメラ3の前に設けたロータリ型波長可変フィルタ1に設けている6枚の帯域透過フィルタ1a〜1fの帯域透過スペクトラム14a〜14fであり、それぞれ中心波長λ11〜λ16を持っている。
図3(B)は図2のCCDカメラ4の前に設けているロータリ型波長可変フィルタ2の透過特性であり、6枚の帯域透過フィルタ2a〜2fに対応した帯域透過スペクトラム15a〜15fが得られ、それぞれ中心波長λ21〜λ26を持っている。
【0029】
ここで図3(A)(B)にあっては、帯域透過スペクトラムが(14a,15a)(14b,15b)・・・(14f,15f)となる組合せで使用される。例えば帯域透過スペクトラム(14a,15a)の組合せを例にとると、帯域透過スペクトラム14aの中心波長λ11を火災等の特定の監視対象で異常が起きた時の透過スペクトラムの変化する波長に合わせ、一方、図3(B)の帯域透過スペクトラム15aは、監視対象の異常に対応した中心波長λ11に対し異常時にスペクトル変化が起きにくい十分ずれた中心波長λ21としている。この点は残りの帯域透過スペクトラム(14b,15b)〜(14f,15f)の組合せについても同様である。
【0030】
図4は、図3(A)(B)における帯域透過スペクトラム(14a,15a)の組合せを例にとって、正常時と異常時のスペクトラム分布を表している。図4(A)は監視対象に異常が起きていない正常時であり、この場合、例えば監視対象の画像は波長スペクトル分布16となっている。正常時の監視対象の波長スペクトル分布16は、2組の帯域透過フィルタ1a,2aによる帯域透過スペクトラム14a,15aによって帯域制限された画像データとしてそれぞれCCDカメラ3,4で撮像され、画像メモリ10に画像データD11,D21として記憶される。
【0031】
このようにして得られた2つの画像データD11,D21について、その差分画像データΔD1を求め、求めた差分画像データの各画素の輝度値を累積すると、この累積値は図4(A)の波長スペクトル分布16における斜線の透過光量の積分値P1と、砂地の透過光量の積分値P2の差分に対応する。正常時の波長スペクトル分布16は略一定であることから、帯域透過スペクトラム14a,15aの透過帯域で得られたパワー成分P1,P2はほぼ等しく、得られる差分画像データの画素輝度値の総和も略零となっている。
【0032】
図4(B)は、監視対象に異常が起きた時の波長スペクトル分布17であり、中心波長λ11に放射スペクトルピーク18が生じている。このため、帯域透過スペクトラム14aによって抽出された斜線のパワー成分P3が図4(A)の正常時に比べ放射スペクトルピーク18分だけ増加し、帯域透過スペクトラム14a,15aの差分画像データを得て画素輝度値の総和を求めると、パワー成分P3からパワー成分P4を差し引いた放射スペクトルピーク18分だけ増加した値が得られ、これによって監視対象の異常が認識できる。
【0033】
図5は図2の実施形態で監視対象とする対象物と異常時に変化するスペクトラム変化波長の関係を例示している。例えば通常火災にあっては、放射波長4.30μm近辺に放射スペクトルピークが生ずる。また石油系にあっては、吸収波長3.38μm近辺に吸収スペクトルピークが生ずる。アルコール系にあっては、吸収波長2.74μm近辺に同じく吸収スペクトルピークを生ずる。更に盗難監視のための人体(侵入者)については、放射波長10.00μm近辺に放射スペクトルピークが発生する。
【0034】
このように監視対象の内容に応じて監視すべきスペクトラム変化波長が判明していることから、これらのスペクトラム変化波長を図3(A)の例えば中心波長λ11,λ12,・・・λ1bに割り当て、これらスペクトラム変化波長に隣接した異常時に変化が起きにくい波長を図3(B)の波長λ21,λ22,・・・λ2bに設定すれば良い。
【0035】
もちろん、本発明で監視対象とする内容及びスペクトラム変換波長は図5に限定されず、必要に応じて適宜の監視対象につき対応するスペクトラム変化波長を特定して、2組のフィルタの帯域透過スペクトラムの組合せを設定すれば良い。図6は図2の信号処理装置5による監視処理のフローチャートである。まずステップS1で、ロータリ型波長可変フィルタ1の帯域透過フィルタ1aの選択により中心波長λ11の帯域透過特性を設定して、CCDカメラ3で撮像した画像データD11を画像メモリ10に格納する。
【0036】
次にステップS2で、ロータリ型波長可変フィルタ2の帯域透過フィルタ2aを選択して中心波長λ21を設定して、その帯域透過特性によりCCDカメラ4で撮像した画像データD21を画像メモリ10に記憶する。続いてステップS3で監視波長領域数nが最終値となるn=6に達したか否かチェックする。
n=6に達していなければステップS4で監視波長領域数nを1つ更新し、次のn=2となる監視波長領域についてステップS1,S2の処理を繰り返して、画像データD12,D22を画像メモリ10に格納する。ステップS3で監視波長領域数nがn=6の最終値に達すると、ステップS5に進み、監視波長領域数n=6分の差分画像ΔD1〜6を生成する。
【0037】
続いてステップS6で差分画像ΔD1に所定値以上の輝度領域があるか否かチェックする。所定値以上の輝度領域があれば、この波長帯域の透過スペクトルに変化があったものとして、ステップS7で監視処理開始時または前回の差分原画像ΔD01と比較し、差分画像に異常を示す変化があったか否かチェックする。この差分原画像との比較で現在の差分画像に変化があれば、ステップS8に進み、現在の監視波長領域によるデータベース例えば図5のようなスペクトル変化波長によるデータベースの検索で監視対象の異常内容を判定して表示させる。更にステップS9で異常内容に対応して予めデータベースに定められている対処制御を実行する。
【0038】
続いてステップS10で、最終波長領域n=6までの処理が済んだか否かチェックし、済んでいなければ再びステップS6に戻り、次の波長領域n=2についてステップS6〜S9の処理を繰り返す。最終波長領域n=6までの処理が済むと、ステップS11に進み、監視終了の有無をチェックし、監視終了でなければ再びステップS1に戻り、6つの監視波長帯域のそれぞれについての画像データの画像メモリに対する記憶処理から処理を繰り返す。
【0039】
通常は、ステップS1〜S10が1周期であることから、ステップS10まで進んだら、またステップS1に戻り次の周期に移ることになる。
また、ステップS6〜S10の処理において、複数の異常対象物を識別した際は、ステップS9でその複数異常対象物にある異常内容に対応した対処制御を行うことになる。例えば、火災と石油を識別すれば石油火災、火災とアルコールを識別すればアルコール火災等と判定できることから、その火災によって効果がある消火済を選択して消火制御を行うこと等ができる。
【0040】
図7は本発明の監視装置の他の実施形態であり、この実施形態にあっては、波長可変フィルタとしてファブリ・ペロー型干渉フィルタを使用したことを特徴とする。
図7において、CCDカメラ3,4の前部には波長可変フィルタ20,21が設けられ、この実施形態にあっては、波長可変フィルタ20,21のそれぞれに一対のファブリ・ペロー型干渉フィルタ20a,20b及び21a,21bを設け、2組のファブリ・ペロー型干渉フィルタによって波長方向で変化する狭帯域透過特性を得ている。
【0041】
波長可変フィルタ20,21に設けたファブリ・ペロー型干渉フィルタ20a,20b,21a,21bは、内蔵した圧電素子に対する駆動部24からの駆動電圧の印加による光学基板、例えばガラス基板の間隔の変化で狭帯域透過特性の波長を変化させることができる。
尚、光学基板としてはガラス基板の他、シリコン基板、ゲルマニュウム基板等を用いることができる。
【0042】
信号処理装置5は、図2の実施例と同様、CPU7、A/D変換器8a,8b、出力I/F9,11、及び画像メモリ10で構成され、更にモニタ12を接続している。
図8は図7のCCDカメラ3の前に設置している波長可変フィルタ20の内部構造であり、CCDカメラ4側の波長可変フィルタ21も同じ構成となる。
【0043】
図8において、波長可変フィルタ装置20は、3分割された鏡筒を光軸方向にねじ込み固定することで間にファブリ・ペロー型干渉フィルタ20a,20bを配置している。更に鏡筒の先端には必要に応じて帯域制限用のローパスフィルタ30を装着する。ファブリ・ペロー型干渉フィルタ20a,20に対しては、駆動部24に設けている駆動電圧源24a,24bから駆動電圧が印加されている。
【0044】
図9は、図8のファブリ・ペロー型干渉フィルタ20aを取り出して構造を示している。ファブリ・ペロー型干渉フィルタ20aは、例えば200〜300Å程度の厚みを有するAu等の反射膜となる透光性の金属膜26a,26bを、対向する面に蒸着した一対のガラス基板25a,25bを間に圧電素子27を介して対向配置し、その間に微小間隔X1を設定している。圧電素子27は駆動電圧源24aによる直流電圧の印加を受けて、基板間隔X1を変化させることができる。
【0045】
このファブリ・ペロー型干渉フィルタ20aは、ガラス基板25b側からの入射光に対し、透光性をもつ金属膜10b,10a間での多重反射によって生ずる干渉作用に起因して複数の透過スペクトルピークが分布して光を透過する。このようなファブリ・ペロー型干渉フィルタとしては、例えば特開平8−285688号のものが使用できる。図8のファブリ・ペロー型干渉フィルタ20bも図9のファブリ・ペロー型干渉フィルタ20aと同じ構造であり、ガラス基板25a,25bの基板間隔をX2としている。
【0046】
図10は図7の2組のファブリ・ペロー型干渉フィルタにより波長方向で変化可能な狭帯域特性を得た場合の波長可変フィルタ20,21による切替波長と狭帯域透過ピークスペクトラムの波長分布である。即ち、図10(A)が図7のCCDカメラ3の前に設けた波長可変フィルタ20に設けた2組のファブリ・ペロー型干渉フィルタ20a,20bによる狭帯域透過ピークスペクトラム22a〜22fであり、それぞれの中心波長λ11〜λ16を目的波長として図8に示すそれぞれの基板間隔X1,X2を定め、これに対応した駆動電圧V1,V2を圧電素子27に印加し、例えば狭帯域透過ピークスペクトラム22a〜22fの順に切り替える。
【0047】
図10(B)は図7の波長可変フィルタ21に設けた2組のファブリ・ペロー型干渉フィルタ21a,21bにより得られる狭帯域透過ピークスペクトラム23a〜23fであり、図10(A)の中心波長λ11〜λ16は監視対象の異常発生時にスペクトル変化が起きる波長について定めていることから、図10(B)側の中心波長λ21〜λ26は、それぞれ対応するスペクトラム変化波長λ11〜λ16に対し異常時にスペクトル変化がほとんど起きない隣接する波長を設定している。
【0048】
図11は、図8の波長可変フィルタ20について、任意の目的波長λ0 の狭帯域透過特性を表している。即ち、図11(A)は目的波長λ0 =0.5μmの場合であり、図11(B)は目的波長λ0 =0.555μmの場合である。具体的には、図11(A)(B)の横軸に示す0.3μm〜1.0μmの可視光から近赤外光の波長領域について、縦軸に示す透過率を持つ透過スペクトラムピークの分布が得られる。
【0049】
図11(A)は、ファブリ・ペロー型干渉フィルタ20aの基板間隔X1をX1=1.50μm、ファブリ・ペロー型干渉フィルタ20bの基板間隔X2をX2=1.75μmとした場合の透過スペクトルピークの分布であり、実線が波長可変干渉フィル20aであり、破線がファブリ・ペロー型干渉フィルタ20bである。
【0050】
この2つの透過スペクトルピークの分布において、目的波長λ11=λ0 =0.5μmにおいて、2つのフィルタの透過スペクトルピーク22aが一致しており、それ以外の透過スペクトルピークは全て一致せずに、ずれた分布となっている。この場合も、透過光は2つの透過特性曲線の積で表される。即ち、2つのフィルタの透過特性曲線が重なりあっている目的波長λ0 =0.5μmの透過スペクトルピーク22aに対応した狭帯域透過特性が得られる。
【0051】
図11(B)は、実線の透過スペクトル分布を示す波長可変干渉フィル20aの基板間隔をX1=1.66μmとし、破線の透過スペクトル分布を示すファブリ・ペロー型干渉フィルタ20bの基板間隔をX2=1.94μmとした場合である。この場合にも目的波長λ21=λ0 =0.555μmで2つのフィルタの透過スペクトルピーク23aが一致し、それ以外では透過スペクトルピークは互いにずれている。この結果、目的波長λ0 =0.555μmにおける2つのフィルタの透過スペクトルピーク23aの帯域特性曲線の積となる狭帯域透過特性が得られる。
【0052】
図12は、図11(A)(B)の目的波長λ0 =0.5μm、0.555μmのそれぞれの狭帯域透過特性を実現するために必要な図8の波長可変干渉フィル20a,20bの基板間隔X1,X2、及び波長方向に分布する複数の透過スペクトルピークの次数K,Lとそれぞれの波長λ1,λ2を表している。
ここで図8の波長可変フィルタ20における狭帯域透過特性の原理を説明する。まず目的波長をλ0 とすると、ファブリ・ペロー型干渉フィル20a,20bの基板間隔X1,X2は、互いに素となる2つの整数(M,N)に基づいて次式で与えられる。
【0053】
X1=M×(λ0 /2) (1)
X2=N×(λ0 /2) (2)
ここで、互いに素となる2つの整数(M,N)とは、任意の素数の組合せを意味し、例えば(2,3)(3,4)(4,5)(5,6)(6,7)等がある。これに対し互いに素でない2つの整数(M,N)としては、(2,4)(3,6)(4,6)(6,9)等がある。
【0054】
この(1)(2)で与えられる基板間隔X1,X2において、透過スペクトルピークが得られる波長方向での波長λ1,λ2は、波長方向での透過スペクトルピークの位置を示す次数を整数K,Lとすると、
λ1 =λ0 ×M/K (3)
λ2 =λ0 ×N/L (4)
で与えられる。ここで波長軸での透過スペクトルピークの分布の次数を与える整数K,Lは、共に1,2,3,・・・の整数となる。
【0055】
このため図12にあっては、前記(1)(2)式について、目的波長λ0 =0.5μm及び0.555μmとして、それぞれ基板間隔(X1,X2)として(1.5μm,1.75μm)及び(1.666μm,1.944μm)を求め、更に透過スペクトルピークを示す次数K1=1〜20のそれぞれについて、対応する波長λ1,λ2を算出した結果である。
【0056】
例えば図11(A)に対応した図12(A)の目的波長λ0 =0.5μmの狭帯域透過特性を与える基板間隔X1=1.5μm及びX2=1.75μmの次数K,L=1〜20の波長λ1,λ2に注目すると、基板間隔X1にあってはK=6でλ1=0.500μmの透過スペクトルピークが得られ、また基板間隔X2については次数L=7でλ2=0.500μmの透過スペクトルピークが得られ、両者が一致することで、図11(A)のように目的波長λ0 =0.5μmの透過スペクトルピーク22aが得られ、この積として狭帯域透過特性が実現される。
【0057】
また基板間隔X1=1.5μmについては次数K=12でλ1=0.250μmとなり、基板間隔X2=1.75μmについては次数L=14で同じくλ2=0.250μmとなって透過スペクトルピークが一致している。しかしながら、図11(A)にあっては、測定波長帯域を0.3μm〜1.0μmの可視光から近赤外光の波長領域としていることから、λ1=λ2=0.250μmでの透過波長は測定対象とする波長帯域には含まれない。このλ1=λ2=0.250μmの除去は、図8のように、例えば波長0.3μm以上の通過帯域特性をもつローパスフィルタ30を設ければ良い。
【0058】
図11(B)に対応した図12(B)の目的波長λ0 =0.555μmにあっては、基板間隔X1=1.666μmの次数K=6の波長λ1=0.555μmと基板間隔X2=1.944μmの次数L=7の波長λ2=0.555μmが一致し、これが狭帯域透過特性の透過スペクトルピークを与える。また次数K=12におけるλ1=2.78μmとL=14でのλ2=0.278μmでの透過スペクトルピークが一致しているが、この部分については図12(A)の場合と同様、0.3μmの通過特性を持つローパスフィルタ30を使用することで除去すこのようなファブリ・ペロー型干渉フィルタを用いた場合には、ファブリ・ペロー型干渉フィルタのもつ大きな開口率がそのまま利用でき、このため得られる信号量(光量)が大きく、十分なSN比率をもった画像データが得られ、また図1のロータリ型波長可変フィルタに比べ小型化、高信頼性、コストダウンを図ることができる。
【0059】
尚、上記実施形態にあっては、波長可変フィルタとしてロータリ型波長可変フィルタ、ファブリ・ペロー型干渉フィルタを使用していたが、回折格子を用いた分光器、干渉フィルタホイール、マイクルソン干渉計等も同様に使用することができる。
また図7の実施形態にあっては、2台のCCDカメラ3,4のそれぞれに設けた波長可変フィルタ20,21により、図10(A)(B)のように、異常発生時に変化の起きる波長と変化の起きない波長に分けた波長切替で差分画像を得ているが、1台のCCDカメラに設けた単一の波長可変フィルタにより、図10(A)(B)の波長に交互に切替えて差分画像を得るようにしても良い。
【0060】
また図7の実施形態にあっては、監視波長領域過数n=6の場合を例にとっているが、監視したい異常対象物に対応してnは増減できることは勿論である。
更に、本発明は上記の実施形態に限定されず、目的と利点を損わない範囲で適宜の変形が可能である。また実施形態に示した数値による限定は受けない。
【0061】
【発明の効果】
以上説明してきたように本発明によれば、監視対象の異常内容が特定波長にスペクトルピーク等の特有の変化をもつことに着目し、波長可変フィルタによって透過波長特性を広範囲の波長帯域に亘り変化させることで、特定波長でのスペクトルの特徴を正確に検出し、異常内容を高精度で識別することができる。
【0062】
例えば火災、石油系、アルコール系等によって、放射または吸収スペクトルピークが特有の波長をもつことから、本発明の異常監視装置によれば、これら対象物の異常を示すスペクトルピークを生ずる特定波長を正確に検出することでができる。また、例えば同じ火災であっても通常火災か石油が燃えているか等の燃焼対象を識別できることで、燃焼物に対応した効果的な消火剤の選択等の対応処理ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光学的な波長可変フィルタの本発明による異常監視装置の説明図
【図2】図1の処理機能を示したブロック図
【図3】図2に設けた2組の波長可変フィルタの透過特性図
【図4】特定の監視対象についてのフィルタにより波長帯域が抽出される正常時と異常時のスペクトラム分布の説明図
【図5】本発明の監視対象とスペクトラム変化波長との対応関係の説明図
【図6】図2の信号処理装置による本発明の異常監視処理のフローチャート
【図7】ファブリ・ペロー型干渉フィルタを用いて波長帯域を可変する本発明の他の実施形態のブロック図
【図8】図8の波長可変フィルタの断面図
【図9】図8に設けたファブリ・ペロー型干渉フィルタの構造説明図
【図10】図7に設けた2組の波長可変フィルタの透過特性図
【図11】図7に設けた2組の波長可変フィルタに対し互いに素となる整数(6,7)に基づき基板間隔(X1,X2)を決めた目的波長λ0 =0.5μm,0.555μmの各狭帯域透過特性の説明図
【図12】図11の狭帯域透過特性を与える素数(M.N)、実数(K,L)及び分波波長λ1,λ2 の説明図
【符号の説明】
1,2:ロータリ型波長可変フィルタ
1a〜1f,2a〜2f:帯域透過フィルタ
3,4:CCDカメラ
5:信号処理装置
6:監視区域
7:CPU
8a,8b:A/D変換器
9,11:出力I/F
10:画像メモリ
12:モニタ
13,24:駆動部
14a〜14f,15a〜15f:帯域透過スペクトラム
16,17:波長スペクトル分布
18:放射スペクトルピーク
20,21:波長可変フィルタ
20a,20b,21a,21b:ファブリ・ペロー型干渉フィルタ
22a〜22f,23a〜23f:狭帯域透過ピークスペクトラム
24a,24b:駆動電圧源
25a,25b:ガラス基板
26a,26b:金属膜
27:圧電素子

Claims (7)

  1. 光の透過波長特性を広範囲の波長帯域に亘り狭波長幅で変化させる波長可変フィルタと、
    該波長可変フィルタを前方に配置した状態で監視領域を撮像し、画像データを出力するカメラと、
    前記波長可変フィルタにより透過波長特性を広範囲の波長帯域に亘り狭波長幅で変化させたときの各波長特性において撮像した前記カメラからの画像データの内、異常時に監視対象物から出力される特定の波長帯域と該特定の波長帯域に隣接し異常時に変化が起きにくい波長帯域の2つの異なる波長帯域において撮像した画像データの画素毎の差分値を演算して差分画像を生成し、該生成された差分画像により異常判定処理を行って監視領域での異常内容を識別する信号処理装置と、
    を設けたことを特徴とする異常監視装置。
  2. 請求項1記載の異常監視装置に於いて、前記信号処理装置は、異常判定処理で、前記差分画像に所定以上の変化があった場合に、該変化があった波長帯域が、炎、侵入者、特定ガス、石油など監視すべき異常対象物からの特有な出力が得られる波長帯域のいずれであるかを参照することで監視領域での異常内容を識別することを特徴とする異常監視装置。
  3. 請求項2記載の異常監視装置に於いて、前記信号処理装置は、異常判定処理で監視領域での異常内容を識別した場合に、予め設定してある異常内容に対する対処方法を参照して、該当する対処方法に対応する制御出力を行うことを特徴とする異常監視装置。
  4. 請求項記載の異常監視装置に於いて、前記波長可変フィルタとして、対向する面に反射膜を形成した一対の光学基板を微小間隔を隔てて配置すると共に前記光学基板の微小間隔を変化させることによって光の透過特性を可変できる波長可変干渉フィルタを光軸方向に2組配置し、前記2組の波長可変干渉フィルタの各々で分布する複数の透過スペクトルピークの内の少なくとも1つを目的とする波長に一致させることで、前記目的とする波長のみの狭帯域透過特性を実現したことを特徴とする異常監視装置。
  5. 請求項記載の異常監視装置に於いて、前記2組の波長可変干渉フィルタの各々に設定する前記光学基板の基板間隔(X1,X2)は、前記目的とする波長λ0 に対して互いに素となる整数(M,N)に基づいて
    X1=M×(λ0 /2)
    X2=N×(λ0 /2)
    としたことを特徴とする異常監視装置。
  6. 請求項記載の異常監視装置に於いて、更に、前記2組の波長可変干渉フィルタを通過する光から、前記目的とする波長λ0 以外で一致する透過スペクトルピークの波長成分を除去する帯域制限フィルタを設けたことを特徴とする異常監視装置。
  7. 請求項1記載の異常監視装置に於いて、前記波長可変フィルタは、回折格子を用いた分光器であることを特徴とする異常監視装置。
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