JP3896964B2 - 鍵盤構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術の分野】
本発明は、基端部と鍵本体とを接続部で接続して成る鍵ユニットを複数積層して鍵フレームに取り付けるようにした鍵盤構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、下記特許文献1、2に示されるように、基端部と鍵本体とを接続部(ヒンジ部)で接続して成る黒鍵ユニット及び白鍵ユニットをそれぞれの基端部で積層して、鍵フレームに対して取り付けるようにした鍵盤構造が知られている。
【0003】
これらの鍵盤構造では、黒鍵ユニットには5つの黒鍵本体が、2つの白鍵ユニットには、それぞれ3つ、4つの白鍵本体が分散配置され、上から、黒鍵ユニット、上側白鍵ユニット、下側白鍵ユニットの順に共通基端部で重ね合わされる。これら3つの鍵ユニットの鍵並び方向における相対的位置関係は、3つの鍵ユニットを積層した時点で、例えば、黒鍵ユニットに設けた位置決めピンが両白鍵ユニットに設けた穴に挿通嵌合される等によって一義的に規定される。
【0004】
また、各接続部は、対応する鍵本体の鍵並び方向への揺動を抑制するように、薄型で幅広に形成され、これにより、鍵フレーム側に押離鍵ガイド部を設ける必要がなくなっている。各鍵ユニットは樹脂で金型により一体成形され、従って、同一鍵ユニットにおける各鍵の位置は、成形後に固定的に定まる。
【0005】
一方、下記特許文献3の鍵盤構造では、隣接する白鍵の共通基端部同士を薄肉の鍵間部分で連結し、金型での成形後に、鍵間部分を変形させて、白鍵同士の間隔を狭める方向に変化させることができるようにしている。
【0006】
【特許文献1】
特許3082696号公報
【特許文献2】
特許3307263号公報
【特許文献3】
実公平5−42474号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記特許文献1、2の鍵盤構造では、金型による成形の際に、接続部から鍵本体が左右方向(鍵並び方向)に傾き、成形加工後に鍵先端が左右に振れた鍵ユニットが出来上がるという現象が生じることがある。この現象には、鍵ユニット自体の形状や金型成形の際の温度乃至時間管理等、多くの要因が関与していると考えられるが、温度管理を含む成形条件管理をきびしく行っても、鍵先端の振れを完全になくすことは容易でなく、振れを有する鍵ユニットは、その大小はあるが、事実上生じている。
【0008】
そして、鍵先端が所定以上振れた不良鍵がたとえ1つであっても、その不良鍵を有する鍵ユニットを組み付けに用いると、鍵フレームに組み付け後に隣接する鍵本体間のすきまが適正値より広く、あるいは狭くなり、商品として成立せず、その場合は、当該不良鍵を有する鍵ユニットあるいは、積層した3つの鍵ユニット全部が不良品となってしまい、歩留まりが悪いという問題があった。
【0009】
特に、白鍵は、黒鍵に比し長いため、接続部での僅かな曲がりが鍵先端部の大きな振れとして表れやすく、不良となることが黒鍵に比し多かった。
【0010】
また、上記特許文献3の鍵盤構造では、白鍵ユニットを黒鍵ユニットに組み付ける際に、白鍵ユニットの共通取付部に設けた嵌合穴に黒鍵ユニット下部に突設したボスを嵌合することで各白鍵の鍵並び方向における位置決めがなされるので、例えば、鍵並び方向における位置を白鍵毎に調整することはできず、上記と同様の問題があった。
【0011】
本発明は上記従来技術の問題を解決するためになされたものであり、その目的は、各鍵ユニットを積層状態で鍵並び方向に独立移動可能にして、鍵ユニット毎の位置を事後的に個別に調整することができる鍵盤構造を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明の請求項1の鍵盤構造は、基端部と該基端部に対し揺動可能に接続された少なくとも1つの鍵本体とを有する第1鍵ユニットと、複数の基端部と該基端部に対し揺動可能に接続された複数の鍵本体とを有する第2鍵ユニットであって、前記複数の鍵本体の一部で構成される1または複数の鍵本体とそれを接続する1つの基端部とからなる組合せを複数有するものとを有し、前記第1鍵ユニットと前記第2鍵ユニットが、前記第1鍵ユニットの鍵本体と前記第2鍵ユニットの鍵本体とが重ならないように両基端部を重ね合わせて鍵フレームに固定される鍵盤構造であって、前記第2鍵ユニットの前記組合せの各々の基端部と前記第1鍵ユニットの基端部には、一方に、鍵並び方向に延びる嵌合部を設けると共に、他方に、前記両基端部を積層したときに前記嵌合部に嵌合する嵌合対応部を設け、前記両基端部が積層され且つ前記嵌合部と前記嵌合対応部とが嵌合した状態で、前記第2鍵ユニットの前記組合せ毎に、前記第1鍵ユニットに対して鍵並び方向に前記嵌合部の許容分だけスライド移動可能なように構成されたことを特徴とする。
【0013】
この構成によれば、前記第1、第2鍵ユニットの両基端部を積層すると、両基端部の一方に設けた嵌合部と他方に設けた嵌合対応部とが嵌合状態となって、第2鍵ユニットの基端部が第1鍵ユニットの基端部に対して鍵並び方向にスライド移動可能になり、特に、第2鍵ユニットは、基端部及び鍵本体の組み合わせ毎に、独立してスライド移動可能であるので、各組み合わせ毎に第1鍵ユニットに対して移動させることで、それぞれを最適位置に配置することができる。よって、各鍵ユニットを積層状態で鍵並び方向に独立移動可能にして、鍵ユニット毎の位置を事後的に個別に調整することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0015】
図1は、本発明の一実施の形態に係る鍵盤構造に適用される黒鍵ユニットの平面図である。本鍵盤構造では、後述するように、それぞれ1オクターブ分の黒鍵ユニット10、上側白鍵ユニット20及び下側白鍵ユニット30を、それぞれの基端部11、21、31で積層して鍵盤ユニットが構成される。そして、この鍵盤ユニットの複数オクターブ分が、後述する鍵フレーム40に取り付けられ、鍵並び方向に複数連設される。
【0016】
黒鍵ユニット10は、樹脂で一体に形成され、(共通)基端部11に、5本の黒鍵本体13の各々が接続部12で接続されて構成される。接続部12は、上記特許文献1、2で示されるものと同様に、薄型で幅広に形成されており、各黒鍵本体13は、押離鍵方向に揺動可能であるが、押離鍵ガイド部が不要な程度に鍵並び方向への揺動が抑制されている。なお、以降、黒鍵本体13の先端方向(奏者側)を前方と称する。
【0017】
基端部11の後部には、鍵フレーム40に嵌着するための一対の係止片16が延設される。基端部11には、鍵盤ユニットを鍵フレーム40へ取り付けるための取り付け穴15、及び鍵盤後方に配置されるパネル等の部材を設置するための取り付け穴14が設けられている。
【0018】
図2は、黒鍵ユニット10を斜め下側からみた斜視図である。基端部11からは、7個の突起部17が一体に下方に突設されている。これら突起部17は、後述する1オクターブ分の白鍵であるC鍵〜B鍵の各々に対応しているので、以降、個別に呼称するときは、突起部17C、17D・・・17Bのように記す。
【0019】
図3(a)は、上側白鍵ユニット20の平面図、図3(b)は下側白鍵ユニット30の平面図である。
【0020】
上側白鍵ユニット20は、基端部21に、C、E、G、B鍵用の白鍵本体23の各々が接続部22で接続されて構成される。下側白鍵ユニット30は、基端部31に、D、F、A鍵用の白鍵本体33の各々が接続部32で接続されて構成される。接続部22、32の構成は接続部12と同様であり、白鍵本体23、33は、押離鍵方向に揺動可能で、鍵並び方向へはほとんど揺動しない。
【0021】
上側白鍵ユニット20中の隣接する基端部21同士は、弾性連結部26で連結されている。すなわち、基端部21、白鍵本体23及び接続部22の組み合わせが複数(4つ)鍵並び方向に並設されている。上側白鍵ユニット20は、金型成形により、弾性連結部26を含んで樹脂で一体に形成される。弾性連結部26は薄く、しかも撓みを有する形状(平面視M字型)に形成されるので、主として鍵並び方向に弾性を有する。下側白鍵ユニット30についても同様に構成され、隣接する基端部31同士が弾性連結部36で連結されている。従って、成形後において、弾性連結部26、36の弾性により、隣接する基端部21間、31間の距離をある程度(数mm)自由に伸縮することができるようになっている。
【0022】
上側白鍵ユニット20の基端部21には、鍵本体23の長手方向にやや長い穴24、鍵並び方向にやや長い穴25、鍵並び方向に細長い長穴27(27C、27E、27G、27B)、円形穴28(28D、28F、28A)、及び欠切部29が設けられる。下側白鍵ユニット30の基端部31には、鍵本体33の長手方向にやや長い穴34、鍵並び方向にやや長い穴35、鍵並び方向に細長い長穴37(37D、37F、37A)、及び円形穴38(38C、38E、38G、38B)が設けられる。
【0023】
穴24、34及び欠切部29は、黒鍵ユニット10の基端部11の取り付け穴14に対応する。穴25、35は、基端部11の取り付け穴15に対応する。長穴27C、37D、27E、37F、27G、37A、27Bは、それぞれ基端部11の突起部17C、17D・・・17Bに対応し、対応する突起部17が挿通される。円形穴38C、28D、38E、28F、38G、28A、38Bは、それぞれ基端部11の突起部17C、17D・・・17Bに対応し、対応する突起部17が挿通される。
【0024】
各円形穴28、38の直径は、突起部17の直径より十分に大きく、基端部11、21、31を積層したとき、突起部17が円形穴28、38を遊貫する。一方、各長穴27、37の前後方向の幅は、突起部17の直径とほぼ同じになっており、基端部11、21、31を積層したとき、基端部11、21、31の仮固定の役割を果たす。
【0025】
また、円形穴28、38及び長穴27、37は、基端部11、21、31を積層する際の白鍵ユニット20、30の位置の目安となり、突起部17をこれら円形穴28、38及び長穴27、37に挿通することで、各基端部21、31の鍵並び方向におけるおおよその位置決めが容易になされる。
【0026】
図4は、各鍵ユニットを積層して位置決めする手順を示す組み付け図である。
【0027】
〈治具を用いた組み付け〉
まず、治具50を用いた組み付けを説明する。治具50は、基端部31に嵌合的な凹部51、凹部51の鍵並び方向略中央に突設された基準ポール52、及び8枚の突設リブ53を有する。突設リブ53の厚みは、白鍵同士の適正隙間にほぼ等しく、隣接する突設リブ53間の間隔は、白鍵本体23、33の操作部における横幅にほぼ等しい。
【0028】
かかる構成において、治具50の上方から下側白鍵ユニット30を降ろし、下側白鍵ユニット30の基端部31を凹部51に嵌合すると共に、基準ポール52を下側白鍵ユニット30の穴34に挿通させる。すると、白鍵本体33が対応する突設リブ53間に狭入嵌合されようとするので、白鍵本体33の特に先端部の鍵並び方向における位置が適切になるように、弾性連結部36が伸縮し、各基端部31の鍵並び方向における位置が自動的に矯正される。その結果、各基端部31は、白鍵本体33の先端部の位置にとって最適となるような配置に収まる。このとき、各基端部31間の距離は必ずしも等間隔にならない。
【0029】
次に、上側白鍵ユニット20を上方から降ろし、上側白鍵ユニット20の基端部21を基端部31に嵌合すると共に、基準ポール52を上側白鍵ユニット20の欠切部29に挿通させると、上記と同様に、各基端部21の鍵並び方向における位置が自動的に矯正されて、適切な配置に収まる。
【0030】
次に、黒鍵ユニット10を上方から降ろし、黒鍵ユニット10の基端部11を基端部21に嵌合すると共に、基準ポール52を下側白鍵ユニット30の穴14に挿通させる。その際、黒鍵ユニット10の突起部17を、白鍵ユニット20、30の対応する円形穴28、38、長穴27、37に挿通させる。なお、円形穴28、38は突起部17より大きく、しかも長穴27、37は、鍵並び方向に長いので、位置が矯正された基端部21、31に対して基端部11を積層するとき、突起部17は円形穴28、38、長穴27、37に支障なく挿通される。
【0031】
このようにして積層状態となった鍵ユニット10、20、30から成る鍵盤ユニット(以下、「積層鍵盤ユニット」と称する)を、治具50から外して、鍵フレーム40に取り付ける。
【0032】
図5は、鍵フレームに取り付けられた積層鍵盤ユニットの後部を示す部分側面図である。
【0033】
積層鍵盤ユニットにおいては、黒鍵ユニット10の基端部11の下面と上側白鍵ユニット20の基端部21の上面とが、側面視凹状のレール状嵌合部F1と該レール状嵌合部F1に対応する側面視凸状の嵌合対応部M2との関係になって、鍵並び方向に相対的に摺動可能に嵌合状態になっている。すなわち、基端部11の下部に、レール状嵌合部F1の一部として内側当接面11a、11bが形成されると共に、基端部21の上部に、嵌合対応部M2の一部として外側当接面21c、21dが形成され、内側当接面11a、11b、外側当接面21c、21dはいずれも、鍵並び方向に平行に延びている。
【0034】
同様に、上側白鍵ユニット20の基端部21の下面と下側白鍵ユニット30の基端部31の上面とが、レール状嵌合部F2と嵌合対応部M3との関係になって、鍵並び方向に相対的に摺動可能に嵌合状態になっている。すなわち、基端部21の下部に内側当接面21a、21bが形成されると共に、基端部31の上部に外側当接面31c、31dが形成され、内側当接面21a、21b、外側当接面31c、31dはいずれも、鍵並び方向に平行に延びている。
【0035】
そして、内側当接面11a、11bと外側当接面21c、21dとが摺動可能に当接し、内側当接面21a、21bと外側当接面31c、31dとが摺動可能に当接している。これにより、仮に基端部21、31を移動操作したならば、長穴27または長穴37内で突起部17が移動可能な範囲内で、基端部21、31が基端部11に対して相対的に鍵並び方向にスライド移動可能になっている。
【0036】
ただし、「治具50を用いた組み付け」では、積層鍵盤ユニットを鍵フレーム40に取り付ける前に、白鍵ユニット20、30の各基端部21、31の鍵並び方向の位置が適正に矯正されているので、鍵フレーム40への取り付け後には、通常、基端部21、31の位置調整を行う必要がない。
【0037】
なお、レール状嵌合部F1、F2と嵌合対応部M2、M3との嵌合により、基端部11、21、31間の前後方向における位置関係は一義的に定まる。
【0038】
鍵フレーム40にはまた、下側白鍵ユニット30の基端部31が鍵並び方向に摺動可能に嵌合されるためのガイドレール41、42が形成されている。ガイドレール41、42は、突条状に、本鍵盤装置の例えば全鍵盤幅(複数の積層鍵盤ユニット全数分の幅)に亘って設けられる。鍵フレーム40の後部には、黒鍵ユニット10の係止片16に対応して係止孔40cが形成され、さらに後端部には上方にリブ40aが突設される。
【0039】
積層鍵盤ユニットを取り付けするには、まず、下側白鍵ユニット30の基端部31がガイドレール41、42間に狭入嵌合されるように積層鍵盤ユニットを鍵フレーム40に仮置きすると共に、係止片16を係止孔40cに嵌挿させて、積層鍵盤ユニットを仮固定する。その後、不図示のネジを、取り付け穴15を介して鍵フレーム40の不図示のボスにネジ止めすることで、積層鍵盤ユニットが鍵フレーム40に取り付けられる。なお、その後、不図示のパネル等は、取り付け穴14を介してネジ止めされる。
【0040】
「治具50を用いた組み付け」では、上述したように、通常、積層鍵盤ユニットの鍵フレーム40への取り付け後においては、基端部21、31の位置調整が不要であるので、積層鍵盤ユニットの取り付け作業はここで完了する。
【0041】
なお、本実施の形態では、積層鍵盤ユニットの鍵フレーム40への取り付け後に基端部21、31の位置が何らかの理由で狂ったために再調整を行う場合や、次に説明するように治具50を用いない組み付けを行う場合を考慮して、各基端部21、31の個々の位置を事後的に微調整するための「移動調整手段」が設けられている。
【0042】
〈治具を用いない組み付け〉
治具50を用いない場合は、黒鍵ユニット10を逆さまにして、黒鍵ユニット10の基端部11上に、上側白鍵ユニット20、下側白鍵ユニット30の各基端部21、31を順に重ね、突起部17が円形穴28、38及び長穴27、37に挿通されるようにする。これにより、基端部11に対する各基端部21、31の鍵並び方向における位置は、おおよそ定まる。しかし、積層後に隣接する白鍵本体23と白鍵本体33との隙間が適正値となっていない場合は、その後、例えば、積層鍵盤ユニットを鍵フレーム40に取り付けた後に、位置調整を行う必要がある。
【0043】
図6(a)は、積層鍵盤ユニットの部分背面図であり、鍵フレーム40が併せて示されている。図6(b)は、B鍵、G鍵の基端部21B、21Gの後部を示す部分斜視図である。
【0044】
図5、図6(a)に示すように、リブ40aは、上側白鍵ユニット20をほぼ覆う高さまで延設されている。リブ40aには、図6(a)に示すように、白鍵ユニット20、30における隣接する基端部21間、基端部31間に対応する位置に、スリット40b(40b1〜40b3のみ図示)が形成されている。また、B鍵、G鍵を例にとると、図6(a)、(b)に示すように、B鍵の基端部21BのG鍵寄りの後部上部には、切欠部21Bbが形成され、G鍵の基端部21GのB鍵寄りの後部下部には、切欠部21Gaが形成されている。他の白鍵についても同様で、すべては図示しないが、基端部21、31の弾性連結部26、36の近傍に上記切欠部が形成される。
【0045】
上記「移動調整手段」は、例えば、G鍵の基端部21Gに関していえば、スリット40b1、40b3のほか、基端部21Gの両側面21Gc、21Gd、B鍵の基端部21Bの切欠部21Bb、E鍵の基端部21Eの切欠部21Ea等で構成される。
【0046】
基端部21、31の位置調整を行っていない積層鍵盤ユニットは、鍵フレーム40上において次のようにして、個々の基端部21、31の位置調整がなされる。ここでは、G鍵の基端部21Gの調整を例にとって説明する。
【0047】
まず、積層鍵盤ユニットを、上記不図示のネジで、取り付け穴15を介して鍵フレーム40に、基端部21、31が鍵並び方向に移動可能な程度の強さで仮固定する。基端部21Gの移動操作は、通常、マイナスドライバ等の先端が薄い操作具で行う。基端部21Gを図6の右方に移動させたい場合は、ドライバをスリット40b3から挿入し、その先端部を側面21Gcに当てると共に、スリット40b3の同図左側の壁を「てこ」の支点として用いるか、あるいはドライバを回転させる等により、基端部21Gに右方への力を与える。
【0048】
ここで、円形穴28は突起部17より大きく、しかも長穴27は鍵並び方向に長いので、基端部11、21、31の積層後においても、基端部21G基端部11、31に対する鍵並び方向への多少の位置変更を妨げない。よって、上記内側当接面11a、11bと上記外側当接面21c、21dとの摺動、及び内側当接面21a、21bと外側当接面31c、31dとの摺動により、基端部21Gは、同図右方に単独でスライド移動する。移動量は任意に調整可能である。その際、切欠部21Bbがドライバに対する逃げの役割を果たし、ドライバと基端部21Bとの接触を回避して、基端部21Bが思わぬ動きをしてしまうことを防止することができる。
【0049】
基端部21Gを図6の左方に移動させたい場合は、ドライバをスリット40b1から挿入して、上記と方向を変えて同様の作業を行う。他の基端部21、31の個々の移動操作についても同様である。
【0050】
なお、白鍵本体23と白鍵本体33との適正隙間は約1.5mmであるが、金型による成形後の曲がり等の保障のため、上側白鍵ユニット20の基端部21間距離を調節して最終的に0.5mmまで近接させなければならない場合がある。そこで、移動操作時の隣接する基端部21への影響を排除するために、ドライバの先端部の厚みはなるべく薄く、且つ切欠部21Ga、21Bb等に収まる程度に小さいものを使用するのが望ましい。
【0051】
各基端部21、31について、鍵並び方向の位置調整を個別に行った上で、上記不図示のネジで、取り付け穴15を介して鍵フレーム40に基端部11、21、31を固定することで、取り付けが完了する。
【0052】
本実施の形態によれば、黒鍵ユニット10の基端部11と白鍵ユニット20、30の基端部21、31とを積層したとき、基端部11の下面と基端部21の上面、及び基端部21の下面と基端部31の上面とが、それぞれ鍵並び方向に摺動可能に構成され、且つ、個々の基端部21、31が弾性を有する弾性連結部26、36で連結されている。従って、「治具50を用いた組み付け」では、白鍵本体23、33が突設リブ53にガイドされるのに伴い、基端部21、31が適切な位置に自動的に移動するので、各鍵位置が適切に調整された積層鍵盤ユニットを容易に得ることができる。
【0053】
また、「治具50を用いない組み付け」では、積層鍵盤ユニットを、鍵フレーム40に取り付けた後に、個々の基端部21、31を鍵並び方向に独立してスライド移動可能であり、しかも、下側白鍵ユニット30の基端部31がガイドレール41、42間に摺動可能に嵌合されるので、鍵ユニットの鍵フレーム取り付け後においても、各鍵位置を個別に容易に調整することができる。
【0054】
さらに、白鍵ユニット20、30のうち隣接する基端部21同士、基端部31同士を、弾性を有する弾性連結部26、36で連結したので、鍵ユニットの積層時において各鍵を間違えることなく適切な並び順で配置できると共に、各鍵がばらばらにならず、扱いが容易である。しかも、個々の基端部21、31の事後的移動は弾性連結部26、36の伸縮により確保されるので、鍵毎の個別位置調整に支障がない。
【0055】
また、鍵ユニット10、20、30の積層時には、突起部17が円形穴28、38、長穴27、37に挿通されることで、各鍵ユニットが仮固定状態となって積層鍵盤ユニットが扱いやすくなるだけでなく、各基端部21、31の鍵並び方向における位置が、おおよそ定まるので、その後の微調整作業が容易になる。さらに、移動調整手段を設けたことで、各基端部21、31の個々の位置を事後的に微調整するのが容易である。
【0056】
また、黒鍵ユニット10の基端部11は複数の黒鍵本体13及び接続部12に対応する共通基端部として構成され、上側白鍵ユニット20と積層嵌合された後に鍵フレーム40に取り付けることで、鍵ユニットの組み付けが行われるように構成されたので、1かたまりの鍵盤ユニットを構成しやすく扱いも容易である。さらに、黒鍵本体13が白鍵本体23、33に比し短く鍵並び方向のバラツキが少ないことから、黒鍵ユニット10が鍵盤ユニットをまとめるベースとして機能することで、白鍵同士の隙間のバランス調整がやりやすくなる。また、黒鍵ユニット10が、上側白鍵ユニット20の上方から上側白鍵ユニット20に螺着状態にされるので、片持ち構造となった鍵盤ユニットとしての剛性が維持される。すなわち、上側白鍵ユニット20において、基端部21、白鍵本体23及び接続部22の組み合わせの各単位個々の剛性は高くないが、それら基端部21の上側に、黒鍵ユニット10の共通基端部である基端部11が覆うことで、例えば、黒鍵本体13の後部を強打した場合でも、上側白鍵ユニット20が一番下側に位置する場合に比し、接続部22等が破損しにくい。
【0057】
なお、移動調整手段としては、上記例示したものに限定されず、所定の操作具にて基端部21、31を個別に駆動して移動させる上で、力の支点となる力支点部や駆動操作の基準となる基準部を、白鍵ユニット20、30とは別個の部分に設けてもよい。例えば、上記鍵フレーム40に設けたスリット40bに代えて、リブ40aに穴を設けてもよい。
【0058】
あるいは、スリット40bに代えて、図7に示すように、黒鍵ユニット10に操作用の窓を設けてもよい。図7(a)は、移動調整手段の他の例を示す積層鍵盤ユニットの部分平面図である。同図(b)は、同図(a)のA部の拡大図である。例えば、黒鍵ユニット10の基端部11において、B鍵、G鍵の基端部21B、21G間に対応する位置に、操作用の窓11cを形成すると共に、基端部21B、21Gに切欠部21Bc、21Gcを逃げ部としてそれぞれ形成する。移動操作はスリット40bの場合と同様である。これによれば、従来の機種からみると、鍵ユニット10、20、30の設計変更だけで済むので、鍵フレームについては従来の機種のものを変更することなく活用できるという利点もある。
【0059】
なお、下側白鍵ユニット30の基端部31を移動操作するための操作用の窓を設ける場合は、上側白鍵ユニット20においても、対応位置に同程度の大きさの窓を設ける必要がある。
【0060】
なお、このほか、切欠部については、所定の操作具の逃げ部として機能し、隣接する他の基端部に影響を与えないようなものであれば、その形状や位置は限定されない。
【0061】
なお、本実施の形態では、長穴27、37は、突起部17の直径とほぼ同じで鍵並び方向に長い形状であるとしたが、図8に示すように、長穴27、37に代えて、変形長穴50を設けてもよい。すなわち、変形長穴50は、鍵並び方向における略中央に、幅を拡大した拡大部50aが形成される。
【0062】
変形長穴50を採用した場合は、黒鍵ユニット10に白鍵ユニット20、30を積層し、突起部17が変形長穴50に挿通されるとき、突起部17は、拡大部50a近傍に落ち着くのが通常である。金型成形後において、大きな曲がり等生じることは頻繁ではない。従って、治具50を用いない組み付けの場合において、突起部17が拡大部50a近傍に位置することで、白鍵本体23、33の曲がり等の生じていない基端部21、31については、鍵ユニットを積層しただけの初期位置のままで適切位置になることが多く、実際に鍵位置調整を行わなくてもよくなる。よって、治具50を用いない組み付けの場合においては、長穴27、37を採用した場合に比し、無駄な調整作業を少なくすることができる。
【0063】
なお、本実施の形態において、基端部11と21、基端部21と31とは、レール状の嵌合部と嵌合対応部との関係である場合を例示したが、凹凸関係が逆であってもよいし、鍵並び方向に互いに摺動可能になる構成であれば、他の構成を採用してもよい。
【0064】
なお、上側白鍵ユニット20、下側白鍵ユニット30は、1鍵単位同士を弾性連結部26、36で連結し、1鍵単位で鍵並び方向に移動可能に構成したが、これに限るものでなく、2鍵以上の単位同士を弾性連結部26、36で連結するように構成することも可能である。
【0065】
なお、各鍵ユニット10、20、30は、1オクターブ分を単位として構成したが、鍵数は問わない。また、白鍵ユニット20、30については、一体の鍵ユニット(弾性連結部26、36等で連結されていない物理的に独立した鍵ユニット)を構成する鍵数は少なくとも1鍵以上であればよく、鍵数は問わない。
【0066】
なお、本実施の形態では、鍵ユニットを3つ積層して鍵盤ユニットが構成されるとしたが、積層される鍵ユニット数は2つ以上であれば数は問わず、互いに相対的に鍵並び方向に摺動可能に構成されていれば、位置調整が可能である。
【0067】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、各鍵ユニットを積層状態で鍵並び方向に独立移動可能にして、鍵ユニット毎の位置を事後的に個別に調整することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態に係る鍵盤構造に適用される黒鍵ユニットの平面図である。
【図2】 黒鍵ユニットを斜め下側からみた斜視図である。
【図3】 上側、下側白鍵ユニットの平面図である。
【図4】 各鍵ユニットを積層して位置決めする手順を示す組み付け図である。
【図5】 鍵フレームに取り付けられた積層鍵盤ユニットの後部を示す部分側面図である。
【図6】 積層鍵盤ユニットの部分背面図(同図(a))及びB鍵、G鍵の基端部の後部を示す部分斜視図(同図(b))である。
【図7】 移動調整手段の他の例を示す積層鍵盤ユニットの部分平面図(同図(a))及び同図(a)のA部の拡大図(同図(b))である。
【図8】 白鍵ユニットの基端部に設けられる長穴の変形例を示す図である。
【符号の説明】
10 黒鍵ユニット(第1鍵ユニット)、 20 上側白鍵ユニット(第2鍵ユニット)、 30 下側白鍵ユニット、 11、21、31 基端部、 12、22、32 接続部、 13 黒鍵本体(鍵本体)、 17 突起部、 23、33 白鍵本体(鍵本体)、 26、36 弾性連結部、 27、37 長穴、 40 鍵フレーム、 40b スリット(移動調整手段の一部)、 F1、F2 レール状嵌合部(嵌合部)、 M2、M3 嵌合対応部(嵌合対応部)

Claims (6)

  1. 基端部と該基端部に対し揺動可能に接続された少なくとも1つの鍵本体とを有する第1鍵ユニットと、
    複数の基端部と該基端部に対し揺動可能に接続された複数の鍵本体とを有する第2鍵ユニットであって、前記複数の鍵本体の一部で構成される1または複数の鍵本体とそれを接続する1つの基端部とからなる組合せを複数有するものとを有し、
    前記第1鍵ユニットと前記第2鍵ユニットが、前記第1鍵ユニットの鍵本体と前記第2鍵ユニットの鍵本体とが重ならないように両基端部を重ね合わせて鍵フレームに固定される鍵盤構造であって、
    前記第2鍵ユニットの前記組合せの各々の基端部と前記第1鍵ユニットの基端部には、一方に、鍵並び方向に延びる嵌合部を設けると共に、他方に、前記両基端部を積層したときに前記嵌合部に嵌合する嵌合対応部を設け、
    前記両基端部が積層され且つ前記嵌合部と前記嵌合対応部とが嵌合した状態で、前記第2鍵ユニットの前記組合せ毎に、前記第1鍵ユニットに対して鍵並び方向に前記嵌合部の許容分だけスライド移動可能なように構成されたことを特徴とする鍵盤構造。
  2. 前記第2鍵ユニットの隣接する基端部同士が弾性連結部で連結されていることを特徴とする請求項1記載の鍵盤構造。
  3. 前記第1、第2鍵ユニットの両基端部を積層した状態で、前記第2鍵ユニットの基端部を操作して移動させ、その位置を微調整するための移動調整手段が設けられたことを特徴とする請求項1または2記載の鍵盤構造。
  4. 前記第1鍵ユニットは黒鍵ユニットであり、該黒鍵ユニットの基端部は、複数の鍵本体及び複数の接続部に対応する共通基端部として構成され、前記黒鍵ユニットの前記共通基端部と前記第2鍵ユニットの基端部とが積層され且つ前記嵌合部と前記嵌合対応部とが嵌合された後に、該積層された両基端部が前記鍵フレームに対して取り付けられることで、鍵ユニットの組み付けが行われるように構成されたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鍵盤構造。
  5. 前記第2鍵ユニットは、前記積層された第1、第2鍵ユニットの両基端部を前記鍵フレームに対して仮取り付けした状態では、前記第1鍵ユニットの基端部と前記鍵フレームの双方に対して相対的に鍵並び方向にスライド移動可能なように構成されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鍵盤構造。
  6. さらに、前記第1鍵ユニットを前記鍵フレームに対して取り付けると共に前記第2鍵ユニットをその組合せ毎に前記鍵フレームに対して取り付けるための取り付け手段を有し、前記第1鍵ユニット及び前記第2鍵ユニットは、積層された状態で前記鍵フレームに対して取り付けられることを特徴とする請求項1記載の鍵盤構造。
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