JP3895853B2 - コンテナ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、コンテナに係り、さらに詳しくは、パレット上に組み立てられたコンテナにおいて、静電気を有効に除去し得るコンテナに関する。
【0002】
【従来の技術】
使用後には、コンテナを構成する側壁を分解してパレットの上に折り畳み、嵩を小さくした状態で運送元へ返送することが可能なコンテナは、既に知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなコンテナのパレットが木製やプラスチック製の場合において、コンテナ内部に、プラスチック成形品や樹脂ペレットを収納して輸送あるいは保管する場合に、静電気が問題になることがある。すなわち、プラスチック成形品同士または樹脂ペレット同士の摩擦、あるいはこれらと側壁用パネルとの摩擦により、側壁用パネルが帯電し、コンテナの金具類に作業者の手が触れた場合に、人体との間で放電し、電撃を感じることがある。発生する静電気は、コンテナ内において、5〜6万ボルト程度であり、コンテナ外部において1〜3万ボルト程度であると考えられている。
【0004】
なお、木製パレットの場合には、その含水率が高い場合には、パレットが導体となり、コンテナ内にて発生した静電気をパレットを通して地面に逃がすことができるが、通常の使用状態では、木製パレットは乾燥状態で使用されるため、やはり静電気が問題になることがある。
【0005】
また、コンテナ内の静電気を地面に逃がすために、金属製のパレットを用いることも考えられるが、金属製のパレットは重量が大きく、コンテナ全体の重量が増大するという課題を有している。また、コストや使用目的によっては不適等の問題もある。
【0006】
本発明は、このような実状に鑑みてなされ、軽量でありながら、静電気の蓄積が少なく、プラスチック成形品や樹脂ペレットなどの多数の絶縁品を良好に保管または搬送することができるコンテナを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係るコンテナは、リフト手段が差し込まれる凹所を持つパレットと、前記パレットの上に、内部に収容空間が形成されるように組み立てられた複数の側壁用パネルとを有するコンテナであって、前記側壁用パネルを組み立てるための導電性金具と前記パレットの下部とをアース接続するアース手段が前記パレットに装着してあることを特徴とする。前記側壁用パネルは、パレットの上に折り畳み自在に組み立てられることが好ましい。
【0008】
本発明に係るコンテナにおいて、木製のパレットを用いる場合には、アース手段としては、パレットの上に取り付けられた導電性金具に一端が接続し、他端がパレットの下面に位置するアース用金具を用いることが好ましい。このようなアース金具としては、断面が「コ」の字形状の金属製金具が好ましく用いられる。
【0009】
本発明に係るコンテナにおいて、合成樹脂製のパレットを用いる場合には、アース手段としては、パレットを成形する際に形成された上端開口のリブ側壁構成用空間内に挿入され、パレットの上に取り付けられた導電性金具に一端がスプリング力で接触し、他端がパレットの下面からスプリング力で突出するアース用スプリングを用いることが好ましい。または、アース手段としては、パレットを成形する際に形成された下端開口のリブ側壁構成用空間内に挿入され、パレットの上に取り付けられた導電性金具に一端がスプリング力で接触し、他端がパレットの下面からスプリング力で突出するアース用スプリングを用いても良い。この場合のスプリングは、板状スプリングであっても良いし、コイル状スプリングであっても良い。また、スプリングの材質としては、金属が好ましいが、その他の導電性材質であっても良い。
【0010】
【作用】
本発明に係るコンテナでは、側壁用パネルを組み立てるための導電性金具とパレットの下部とをアース接続するアース手段がパレットに装着してある。このため、パレットとして、軽量な木製または樹脂製のものを用い、コンテナ内部に多数の絶縁品を収容して保管または搬送したとしても、発生する静電気は、アース手段を通して、地面へと逃げることができる。その結果、作業中において、作業者の手がコンテナの金属部分に触れたとしても、ほとんど静電気を感じることはない。
【0011】
特に、合成樹脂製のパレットの場合には、パレットを成形する際に、パレットには、上端開口または下端開口のリブ側壁構成用空間が成形されることから、この空間を利用して、導電性のスプリングを取り付けることで、極めて容易にアース接続を実現することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を、図面に示す実施形態に基づき説明する。
【0013】
図1は本発明の1実施形態に係るコンテナの分解斜視図、図2は図1に示す側壁用パネルとパレットとの連結部の詳細を示す分解斜視図、図3(A)〜(E)はコンテナの組み立て方を示す概略図、図4は合成樹脂製パレットの平面図、図5は図4に示すV−V線に沿う断面図であり、アース用スプリングの取付状態を示す図、図6は図5に示すアース用スプリングの斜視図、図7は本発明の他の実施形態に係るアース用スプリングの取付状態を示す図、図8は図7に示すアース用スプリングの斜視図、図9は本発明の他の実施形態に係るアース用スプリングの取付状態を示す図、図10は図9に示すアース用スプリングの斜視図である。
【0014】
第1実施形態
図1に示すように、本発明の1実施形態に係るコンテナ2は、フォークリフトなどのリフト手段の爪部が挿入可能な凹所4が形成してあるパレット6と、このパレット6の上面に載置される底板22と、このパレット6の上に着脱および/または折り畳み自在に装着される側壁10,12とを有する。
【0015】
図1に示すように、4つの側壁は、対向する一対の第1側壁10と、これら側壁10を連結するように対向する一対の第2側壁12とから成る。これら側壁10,12は、それぞれ単一のパネル16,18で構成してあり、後述する方法により解体自在に組み立てられる。なお、パネル10,12の辺の長さは同一であっても良い。
【0016】
パレット6の上で、側壁10,12により囲まれた空間が、樹脂ペレットや樹脂成形品などの収容物を収容する空間となり、これら側壁10,12で囲まれた空間を閉じるために、側壁10,12の上端には、蓋20が着脱自在に装着される。
【0017】
本実施形態では、各第1側壁10を構成するパネル16が、下述するような構造を採用することにより、パレット6に対して折り畳み自在となっている。また、各第2側壁12は、下述するような構造を採用することにより、パレット6に対して着脱自在となっている。なお、これらパネル16,18は、本実施形態では、木製合板で構成してあり、第1側壁10を構成するパネル16の厚みが9mmであり、第2側壁12を構成するパネル18の厚みが9mmである。
【0018】
本実施形態では、図2に示すように、パレット6の上の四隅位置には、下金具24が立設してある。各下金具24の内側には、断面略L字形状の係止片26が固定してあり、上下方向に延びる垂直溝28と、その溝28の下端部に連続するように水平方向に延びる水平溝30とを形成するようになっている。
【0019】
一方、第1側壁10を構成するパネル16の両側端部には、高さ方向に沿って金属製の側端金枠32が装着してある。各側端金枠32は、パネル16を補強する作用を有する。また、各側端金枠32には、第2側壁12を構成するパネル18の側縁部19がそれぞれスライド式に差し込まれるためのスライド溝34が形成してある。また、この側端金枠32の下端部に、回動用突起42が具備してある。
【0020】
各回動用突起42は、図2に示すように、下金具24の垂直溝28に沿って挿入され、その溝28の下端部で、水平方向に移動させることで(図2中矢印A)、回動用突起42は係止片26により上方への抜け止めがなされる。したがって、各側壁10を構成するパネル16は、パレット6に対して上方への抜け止めがなされ、その状態で、パネル16は、コンテナ2の内側方向Bへの回動が許容される。パネル10のコンテナ外側への回動は、パネル10が、パレット6の上に固定された下金具24、係止片26および帯状金具44に当接することにより制限される。
【0021】
本実施形態では、上述した構造を採用することにより、側壁10,12を構成するパネル16,18が、パレット6に対して折り畳み自在または着脱自在に装着される。なお、パネル18の側縁部19には、保護枠が装着してあることが好ましい。保護枠は、スチール製等で形成され、ポリエステル樹脂、ABS樹脂などの合成樹脂を塗布乾燥して形成することができる。保護枠を装着することが好ましいのは、側壁12を構成する各パネル18の側縁部19は、図2に示すスライド溝34に沿ってスライド移動することが要求され、多数回の使用にも耐えられる滑り易さと耐久性が要求されるからである。
【0022】
本実施形態では、このようにしてパレット6の上に側壁10,12が着脱および/または折り畳み自在に装着される。
パレット6の上に側壁10,12および上蓋20が折り畳んで装着された状態を図3(A)に示す。図3(A)に示す状態からコンテナを組み立てるには、まず、図3(A)から同図(B)に示すように、上蓋20および第2側壁12を取り出す。次に、同図(C)に示すように、第1側壁10を外側に開き、その後、同図(D)に示すように、第2側壁12をスライド式に差し込み、連結用金具60で側板相互を連結し、コンテナを組み立て、最後に、同図(E)に示すように、上蓋20を取り付ける。コンテナを分解して折り畳むには、前記の逆の工程(図3のE→D→C→B→A)を行えばよい。
【0023】
図1に示すように、第2側壁12を構成するパネル12の上端には、断面キャップ状の金属製枠体50がカシメ止めなどの手段により装着してある。また、第1側壁10を構成するパネル16の上端には、中空膨出部がコンテナ外方に形成してある断面キャップ状の金属製枠体52がカシメ止めなどの手段により装着してある。これら枠体50,52は、たとえばSS−41(亜鉛処理鋼板)などにより構成してあり、その厚みは、特に限定されないが、1.2〜2.3mm程度である。
【0024】
本実施形態では、図1,2に示すコンテナ2のパレット6が、木材を釘などで組み立てて構成してあり、コンテナ2に発生する静電気を逃がすために、パレット6の一部に、断面が「コ」の字形状の金属製アース用金具70が装着してある。この金具70の一端は、パレット6の上にビスや釘などで固定された下金具24または帯状金具44に対して接続してあり、他端は、パレット6の下面に位置し、パレットが置かれる地面などに対して接触可能になっている。このアース用金具70の幅は、特に限定されないが、好ましくは10〜50mm、特に好ましくは20〜30mmである。また、金具70の厚みは1〜2mm程度が好ましい。この金具70は、パレット6の4つの角部の内の少なくとも1つの角部に装着すればよいが、4つの角部に設けても良い。またはパレットの角部以外の部分に装着しても良い。
【0025】
本実施形態に係るコンテナ2では、側壁用パネル16,18を組み立てるための導電性金具である下金具24または帯状金具44とパレット6の下部とをアース接続するアース用金具70がパレット6に装着してある。下金具24および帯状金具44は、側端金枠32、金属製枠体50および52に対して電気的に接続してある。
【0026】
このため、パレット6として、軽量な木製のものを用い、コンテナ内部に多数の絶縁品を収容して保管または搬送したとしても、発生する静電気は、下金具24または帯状金具44からアース用金具70を通して、地面へと逃げることができる。その結果、作業中において、作業者の手がコンテナの金属部分である側端金枠32、金属製枠体50,52、下金具24または帯状金具44に触れたとしても、ほとんど静電気を感じることはない。
【0027】
第2実施形態
本実施形態では、図1に示す木製のパレット6の代わりに、図4に示すような合成樹脂製のパレット6aを用いている。合成樹脂製のパレット6aは、たとえばポリプロピレン、ポリエチレン、塩化ビニルなどの射出成形により成形され、パレット6aの4つの角部では、特に機械的強度を上げるために、図4に示すように、多数のリブ側壁72が形成される。そして、リブ側壁72の間には、金型の型抜きを考慮して、パレットの上下に対して上端開口のリブ側壁構成用空間74および下端開口のリブ側壁構成用空間76が形成される。
【0028】
本実施形態では、図4および5に示すように、アース用スプリング70aが、上端開口のリブ側壁構成用空間74内に挿入してある。スプリング70aは、図6に示すように、複数回折り曲げられた板バネ(厚み1〜2mm程度のバネ鋼材など)で構成してあり、その幅bは、特に限定されないが、好ましくは5〜20mm程度である。スプリング70aの下端には、ボルト80が固定してあり、ボルト80のネジ部下端側には、ピン82が接続してある。これらボルト80およびピン82も金属で構成してある。
【0029】
図5に示すように、スプリング70aの上端は、パレット6aの上にビスなどにより取り付けられた帯状金具44の下端にスプリング力で押し付けられ、スプリング70aの下端に接続してあるピン82は、パレット6aの底面に形成してある孔81からパレットの下面よりスプリング力により突き出している。なお、帯状金具44の取付は、パレット6aの上端開口のリブ側壁構成用空間74内にスプリング70aを入れた後に行う。帯状金具44の下端とスプリング70aの上端とは、スプリング70aのスプリング力により押圧されて接触しているのみで良いが、帯状金具44の下端に固定しても良い。
【0030】
パレット6aの下面に対するピン82の突出量tは、特に限定されないが、パレット6aの下面が地面などの上に乗せられない状態で、0.5〜5mm程度が好ましい。パレット6aの下面が地面などの上に乗せられた状態では、コンテナの荷重が加わり、ピン82の下端は、スプリング70aのスプリング力に抗して孔81の中に引き込められ、パレット6aの下面と面一になる。その結果、スプリング70aのスプリング力が増大し、帯状金具44とスプリング70aとの接触力が増大すると共に、ピン82と地面との接触力も増大する。その時の接触力は、特に限定されないが、金具44と地面との間に電気的なアース接続が図られる程度である。
【0031】
本実施形態に係るコンテナにおいても、前記実施形態と同様な作用効果を奏する。特に本実施形態では、合成樹脂製のパレット6aを成形する際にできる上端開口のリブ側壁構成用空間74を利用して、導電性のスプリング70aを取り付けることで、極めて容易にアース接続を実現することができる。
【0032】
第3実施形態
図7に示すように、本実施形態では、合成樹脂製のパレット6aの上端開口のリブ側壁構成用空間74内に装着されるアース用スプリングの変形例である。図8に示すように、このアース用スプリング70bは、上端面および下端面が平板となっているリング形状の板バネ(厚み1〜2mm程度のバネ鋼材など)である。このスプリング70bの幅bは、図6に示すスプリング70aと同程度である。このスプリング70bの下端面には、ボルト80が溶接などで固定してあり、図7に示すように、パレット6aの底面に形成してある孔81からパレットの下面よりスプリング力により突き出している。スプリング70bの上端面は、パレット6aの上にビスなどにより取り付けられた帯状金具44の下端にスプリング力で押し付けられている。
【0033】
パレット6aの下面に対するボルト80の突出量tは、前記第2実施形態と同程度であり、パレット6aの下面が地面などの上に乗せられない状態で、0.5〜5mm程度が好ましい。パレット6aの下面が地面などの上に乗せられた状態では、コンテナの荷重が加わり、ボルト80の下端は、スプリング70bのスプリング力に抗して孔81の中に引き込められ、パレット6aの下面と面一になる。その結果、スプリング70bのスプリング力が増大し、帯状金具44とスプリング70bとの接触力が増大すると共に、ボルト80と地面との接触力も増大する。その時の接触力は、特に限定されないが、金具44と地面との間に電気的なアース接続が図られる程度である。
【0034】
本実施形態に係るコンテナにおいても、前記実施形態と同様な作用効果を奏する。特に本実施形態では、合成樹脂製のパレット6aを成形する際にできる上端開口のリブ側壁構成用空間74を利用して、導電性のスプリング70bを取り付けることで、極めて容易にアース接続を実現することができる。
【0035】
第4実施形態
図9に示すように、本実施形態では、パレット6aの上に金具24,44を取り付けた後に、合成樹脂製のパレット6aの下端開口のリブ側壁構成用空間72内に、パレット6aの下端開口側から、アース用スプリング70cを取り付ける。
【0036】
図10に示すように、このアース用スプリング70cは、上端面および下端面との間に複数の屈曲部を有する板バネ(厚み1〜2mm程度のバネ鋼材など)であり、中央部には、取付片86が一体に成形してある。取付片86にボルトやビス88などを通し、図9に示すように、リブ側壁72に対して取り付け固定可能になっている。
【0037】
このスプリング70cの幅bは、図6に示すスプリング70aと同程度である。このスプリング70cの下端面には、ボルト80が溶接などで固定してあり、図9に示すように、パレット6aの底面に形成してある下端開口からパレットの下面よりスプリング力により突き出している。スプリング70cの上端面にもボルト80が溶接などで固定してあり、パレット6aの上にビスなどにより取り付けられた帯状金具44または下金具24の下端にスプリング力で押し付けられている。なお、スプリング70cは、既存のパレットに対して、後付により取り付けられるため、下端開口のリブ側壁構成用空間76の上端には、天井壁が形成してあるので、その部分に、ボルト80を通すための孔84を形成する必要がある。
【0038】
本実施形態においても、パレット6aの下面に対するボルト80の突出量tは、前記第2実施形態と同程度であり、パレット6aの下面が地面などの上に乗せられない状態で、0.5〜5mm程度が好ましい。パレット6aの下面が地面などの上に乗せられた状態では、コンテナの荷重が加わり、ボルト80の下端は、スプリング70cのスプリング力に抗して下端開口のリブ側壁構成用空間72の中に引き込められ、パレット6aの下面と面一になる。その結果、スプリング70cのスプリング力が増大し、金具24とボルト80との接触力が増大すると共に、ボルト80と地面との接触力も増大する。その時の接触力は、特に限定されないが、金具24と地面との間に電気的なアース接続が図られる程度である。
【0039】
本実施形態に係るコンテナにおいても、前記実施形態と同様な作用効果を奏する。特に本実施形態では、合成樹脂製のパレット6aを成形する際にできる下端開口のリブ側壁構成用空間74を利用して、導電性のスプリング70cを取り付けることで、既存のパレット6aに対して、極めて容易にアース接続を実現することができる。
【0040】
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内で種々に改変することができる。
【0041】
たとえば、側壁10,12を構成するパネル16,18と、パレット6とを分解可能に組み立てるための手段としては、本発明では、図2に示す構造に限定されず、種々の構造を採用することができる。
【0042】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明によれば、コンテナのパレットとして、軽量な木製または樹脂製のものを用い、コンテナ内部に多数の絶縁品を収容して保管または搬送したとしても、発生する静電気は、アース手段を通して、地面へと逃げることができる。その結果、作業中において、作業者の手がコンテナの金属部分に触れたとしても、ほとんど静電気を感じることはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の1実施形態に係るコンテナの分解斜視図である。
【図2】図2は図1に示す側壁用パネルとパレットとの連結部の詳細を示す分解斜視図である。
【図3】図3(A)〜(E)はコンテナの組み立て方を閉めず概略図である。
【図4】図4は合成樹脂製パレットの平面図である。
【図5】図5は図4に示すV−V線に沿う断面図であり、アース用スプリングの取付状態を示す図である。
【図6】図6は図5に示すアース用スプリングの斜視図である。
【図7】図7は本発明の他の実施形態に係るアース用スプリングの取付状態を示す図である。
【図8】図8は図7に示すアース用スプリングの斜視図である。
【図9】図9は本発明の他の実施形態に係るアース用スプリングの取付状態を示す図である。
【図10】図10は図9に示すアース用スプリングの斜視図である。
【符号の説明】
2… コンテナ
4… 凹所
6,6a… パレット
10,12… 側壁
16,18… パネル
24,44… 金具
50,52… 枠体
70… アース用金具
70a,70b,70c… アース用スプリング
72… リブ側壁
74… 上端開口のリブ側壁構成用空間
76… 下端開口のリブ側壁構成用空間
80… ボルト
82… ピン

Claims (1)

  1. リフト手段が差し込まれる凹所を持つパレットと、前記パレットの上に、内部に収容空間が形成されるように組み立てられた複数の第1側壁用パネルおよび第2側壁用パネルとを有するコンテナであって、
    前記側壁用パネルを組み立てるための導電性金具と前記パレットの下部とをアース接続するアース手段が前記パレットに装着してあり、
    前記導電性金具が、前記パレットの上の四隅位置に立設してある下金具と、帯状金具とを有し、
    各下金具の内側には、断面略L字形状の係止片が固定してあり、上下方向に延びる垂直溝と、その垂直溝の下端部に連続するように水平方向に延びる水平溝とを形成するようになっており、
    前記第1側壁用パネルの両側端部には、高さ方向に沿って金属製の側端金枠が装着してあり、各側端金枠には、第2側壁用パネルの側縁部がそれぞれスライド式に差し込まれるためのスライド溝が形成してあり、前記側端金枠の下端部に、回動用突起が具備してあり、
    前記下金具および帯状金具が、前記側端金枠に対して電気的に接続してあり、
    発生する静電気が、前記下金具または帯状金具から前記アース手段を通して地面へ逃げることを特徴とするコンテナ。
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