JP3895009B2 - 晒粉組成物 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、次亜塩素酸カルシウムを主成分とする晒粉組成物に関するものであり、晒粉は浄化槽、プールの消毒、殺菌などに利用されている有用な化合物である。
【0002】
【従来の技術】
従来、晒粉組成物としては、次亜塩素酸カルシウムに水酸化カルシウム(消石灰)を配合することにより、安定な次亜塩素酸カルシウム組成物が得られることが知られている(特開昭56−14402号参照)。
【0003】
しかしながら、この次亜塩素酸カルシウム組成物では溶解速度を調整する機能があるがその溶解速度調整機能は十分ではないため、溶解速度のさらに遅い晒粉組成物が求められている。
【0004】
一方、晒粉は浄化槽、プールの消毒、殺菌などに利用されている有用な化合物であるが、強力な酸化剤でもあるため、塩素化イソシアヌル酸(有機系晒粉)、油、油脂、グリースなどの有機化合物、還元剤、アミン類などと混合すると発熱、発火、爆発の危険がある。そのため、晒粉に有機物を配合した例はない。次亜塩素酸ナトリウムの希薄水溶液に有機高分子界面活性剤を粘度調整剤として配合した例が知られているのみである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本願発明の目的は、浄化槽又は排水処理等に使用される場合、溶解速度が遅く効力が長時間持続する新規な晒粉組成物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記の課題の解決のため鋭意検討を行った結果、無機系晒粉に無水マレイン酸誘導体及びアクリル酸誘導体の少なくとも1種を配合することにより、安全性、安定性を損なうことなく溶解速度を調整することができることを見出し、本発明を完成するに至ったものである。すなわち、本願発明は、次亜塩素酸カルシウムを主成分とする無機系晒粉に、無水マレイン酸誘導体及びアクリル酸誘導体の少なくとも1種を配合してなることを特徴とする晒粉組成物である。
【0007】
以下、本願発明についてさらに詳細に説明する。
【0008】
本願発明における無機系晒粉とは、次亜塩素酸カルシウムを主成分とするものであれば特に限定されるものでなく、例えば、高度晒粉(次亜塩素酸カルシウム無水塩、次亜塩素酸カルシウム・2水塩)や60%高度晒粉(次亜塩素酸カルシウム・1/2塩基性塩)及びこれらの混合物があげられる。
【0009】
本願発明の晒粉組成物は、次亜塩素酸カルシウムを主成分とする無機系晒粉に、無水マレイン酸誘導体及びアクリル酸誘導体の少なくとも1種を配合してなるものである。ここに、無水マレイン酸誘導体とは、無水マレイン酸基、あるいは無水マレイン酸基の誘導体を有する化合物であれば特に限定するものでなく、例えば、無水マレイン酸ポリビニルエーテル共重合体、無水マレイン酸イソブチレン共重合体、無水マレイン酸ジシクロペンタジエン共重合体などの重合体があげられ、無水マレイン酸基の誘導体としては、該重合体のエステル、カルシウム塩及びナトリウム塩などの塩等があげられる。又、アクリル酸誘導体とは、アクリル酸基、あるいはアクリル酸基の誘導体を有する化合物であれば特に限定するものでなく、例えば、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸などの重合体、該重合体のエステル、カルシウム塩及びナトリウム塩などの塩等があげられる。なお、これらの化合物を2種以上配合してなる場合の混合割合は特に限定するものではない。
【0010】
無水マレイン酸誘導体、アクリル酸誘導体の少なくとも1種の配合量は、溶解速度をより遅く調整するため、次亜塩素カルシウムを主成分とする無機系晒粉に対し、0.1〜20重量%が好ましく、さらに有効成分濃度を維持するため、0.3〜10重量%がさらに好ましい。なお、本願発明の晒粉組成物の形態は粉末状、顆粒状、錠剤状等、いずれの形態でもよい。
【0011】
本願発明の晒粉組成物には、その特性を損なわなければ、無水マレイン酸誘導体、アクリル酸誘導体を有する化合物の他に、水酸化カルシウム、合成ゼオライト、珪酸ゲル等を配合してもよい。
【0012】
本願発明における晒粉組成物の製造方法は、特に限定するものでなく、例えば、無機系晒粉製造工程中の乾燥工程の前工程で、無水マレイン酸誘導体、アクリル酸誘導体を有する化合物の少なくとも1種を添加することにより製造できる。また、形態が粉末状である無機系晒粉の場合は、無機系晒粉と無水マレイン酸誘導体、アクリル酸誘導体を有する化合物の少なくとも1種を簡単な混合機(例えば、リボンミキサー等)で混合することにより製造ができる。
【0013】
形態が顆粒状である無機系晒粉の場合は、前記製造工程で無水マレイン酸誘導体、アクリル酸誘導体を有する化合物の少なくとも1種を配合するほか、顆粒に成形する前工程で、無水マレイン酸誘導体、アクリル酸誘導体を有する化合物の少なくとも1種を混合し顆粒に成形するか、顆粒化工程後に混合する方法等で製造できる。形態が錠剤の無機系晒粉の場合は、打錠原料が粉末状のものにあっては、前記粉末状晒粉組成物の製造方法で製造したものを打錠することにより、また、顆粒状の原料を使用するときは、前記顆粒状晒粉組成物の製造方法で製造したものを打錠することにより製造できる。この製造の際に、スケール防止剤としての合成ゼオライトなどの他の添加物を同時に配合することは何等差し支えない。
【0014】
【実施例】
以下、実施例により本願発明を具体的に説明するが、これらの実施例により本願発明は何等限定されるものでない。
【0015】
実施例1
70%次亜塩素酸カルシウムを含有する顆粒状高度晒粉に無水マレイン酸イソブチレン共重合体3重量%混合した後、20gの高度晒粉錠剤を製造し、図1に示す装置で、溶解水温30℃、撹拌回転数60rpmで溶解試験を行った。その結果、4時間後の溶解率は40%であった。
【0016】
実施例2
70%次亜塩素酸カルシウムを含有する顆粒状高度晒粉に無水マレイン酸ビニルエーテル共重合体3重量%混合した後、20gの高度晒粉錠剤を製造し、図1に示す装置で、溶解水温30℃、撹拌回転数60rpmで溶解試験を行った。その結果、4時間後の溶解率は35%であった。
【0017】
実施例3
70%次亜塩素酸カルシウムを含有する顆粒状高度晒粉にポリアクリル酸3重量%混合した後、20gの高度晒粉錠剤を製造し、図1に示す装置で、溶解水温30℃、撹拌回転数60rpmで溶解試験を行った。その結果、4時間後の溶解率は42%であった。
【0018】
実施例4
70%次亜塩素酸カルシウムを含有する顆粒状高度晒粉にポリアクリル酸カルシウム3重量%混合した後、20gの高度晒粉錠剤を製造し、図1に示す装置で、溶解水温30℃、撹拌回転数60rpmで溶解試験を行った。その結果、4時間後の溶解率は38%であった。
【0019】
実施例5
70%次亜塩素酸カルシウムを含有する顆粒状高度晒粉に無水マレイン酸イソブチレン共重合体3重量%及び水酸化カルシウム7重量%混合した後、20gの高度晒粉錠剤を製造し、図1に示す装置で、溶解水温30℃、撹拌回転数60rpmで溶解試験を行った。その結果、4時間後の溶解率は32%であった。
【0020】
実施例6
70%次亜塩素酸カルシウムを含有する顆粒状高度晒粉にポリアクリル酸カルシウム3重量%及び水酸化カルシウム7重量%混合した後、20gの高度晒粉錠剤を製造し、図1に示す装置で、溶解水温30℃、撹拌回転数60rpmで溶解試験を行った。その結果、4時間後の溶解率は28%であった。
【0021】
実施例7
70%次亜塩素酸カルシウムを含有する顆粒状高度晒粉に無水マレイン酸イソブチレン共重合体1重量%及びポリアクリル酸カルシウム3重量%混合した後、20gの高度晒粉錠剤を製造し、図1に示す装置で、溶解水温30℃、撹拌回転数60rpmで溶解試験を行った。その結果、4時間後の溶解率は26%であった。
【0022】
実施例8
70%次亜塩素酸カルシウムを含有する顆粒状高度晒粉に無水マレイン酸イソブチレン共重合体10重量%混合した後、20gの高度晒粉錠剤を製造し、図1に示す装置で、溶解水温30℃、撹拌回転数60rpmで溶解試験を行った。その結果、4時間後の溶解率は26%であった。
【0023】
比較例1
70%次亜塩素酸カルシウムを含有する顆粒状高度晒粉の20gの錠剤を製造し、図1に示す装置で、溶解水温30℃、撹拌回転数60rpmで溶解試験を行った。その結果、4時間後の溶解率は90%であった。
【0024】
比較例2
70%次亜塩素酸カルシウムを含有する顆粒状高度晒粉に水酸化カルシウム10重量%混合した後、20gの高度晒粉錠剤を製造し、図1に示す装置で、溶解水温30℃、撹拌回転数60rpmで溶解試験を行った。その結果、4時間後の溶解率は50%であった。
【0025】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明の晒粉組成物は、無機系晒粉に無水マレイン酸誘導体、アクリル酸誘導体を有する化合物の少なくとも1種を配合してなることにより、安全性及び安定性を損なうことなく、溶解速度を遅く調節することができ、従来品よりも効果が長時間持続できる効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例および比較例で使用した装置を説明する図である。

Claims (2)

  1. 次亜塩素酸カルシウムを主成分とする無機系晒粉に、無水マレイン酸誘導体及びアクリル酸誘導体の少なくとも1種を配合してなることを特徴とする晒粉組成物。
  2. 請求項1に記載の晒粉組成物において、無水マレイン酸誘導体及びアクリル酸誘導体の少なくとも1種の配合量が無機系晒粉に対し0.1〜20重量%であることを特徴とする晒粉組成物。
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