JP3894339B2 - 木材乾燥装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、木材乾燥装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、生木といわれる未乾燥の木材を乾燥する方法としては、天日乾燥、強制乾燥等があり、いずれも生木の木材が熱収縮によりひび割れやそりを生起しないように種々の工夫がなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、ひび割れ、そり等は、要するに熱風の当る個所が偏寄して生木の芯部と表面との収縮率の差により生起するものであるため、熱が均一に、かつ緩慢に伝導するように、例えば、生木の木材の芯部に熱風挿通孔を貫通し、この貫通路中に熱風を吹込む方法等が考案されているが、貫通路を木材の芯部に形成する作業が煩雑であり、コスト上不利となる欠点を有していた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この発明は、乾燥炉内の下段にヒートパイプを配設し、その上段に木材を配置し、ヒートパイプや木材の間隙中に砂やセラミック粒等の熱伝導粒子を充填したことを特徴とする木材乾燥装置を提供せんとするものである。
【0005】
また、熱伝導粒子中に、木炭または活性炭を埋設したことにも特徴を有する。
【0006】
また、乾燥炉の下端部には開閉自在の開口部を形成すると共に、開閉口下方にはベルトコンベアを配設し、開閉口から熱伝導粒子を落下させて回収すべく構成したことにも特徴を有する。
【0007】
【発明の実施の形態】
この発明では、ヒートパイプの上方に木材が配置されており、かつ、その間隙中には、砂が充填されているため、ヒートパイプを加熱させれば、熱は砂を介して木材に伝熱され、木材が乾燥されていく。
【0008】
特にヒートパイプも木材も砂中に埋設された状態であるため遠赤外線波長の伝導熱により木材は芯部まで緩慢に乾燥されていき、木材の乾燥むらもなく、芯部も表面も均一な乾燥が行える。
【0009】
しかも、砂重量により砂中の木材周辺が固定化され、木材の乾燥等のそり等も矯正されて、曲り変形等も防止しながら乾燥されるものである。
【0010】
特に、砂中に木炭や活性炭を埋没しておけば、乾燥による蒸気水分は、木炭や活性炭に吸湿されて砂中に水分が滞溜することもなく、更に伝熱効果を向上しうると共に、砂中にやや少量の蒸散水分が充填されることにより、木材の急激な乾燥を防止できる効果も有する。
【0011】
なお、木炭、活性炭等は、乾燥炉中の上方空間部分に配置される場合もある。
【0012】
また、砂の入れかえは、乾燥炉の下方の開閉口から落下させて取出しが可能であり、ベルトコンベアを介して取出搬送し、必要に応じて乾燥炉に返還できる。
【0013】
【実施例】
この発明の実施例を図面にもとづき詳説すれば、Aは、乾燥炉であり、乾燥炉Aは、木材Bが収納できる長さを有し、下方を狭窄状に形成している。
【0014】
乾燥炉A中は、数段に目の荒い金網或は格子等の仕切り体1が架設されており、最下段には、ヒートパイプHが、木材Bの長手方向に沿って複数本敷設されている。
【0015】
ヒートパイプHは、銅製の真空パイプH-1 中に熱湯、油、エタノール等の熱媒用流体H-2 を封入し、同パイプの内底面に近接させて熱源パイプH-3 を貫挿しており、従って、熱源パイプH-3 により熱媒用流体をH-2 を全体的に効率良く加熱し、伝熱効率を向上させることができ、しかも、ヒートパイプHを水平状態に配設することができる。
【0016】
なお、H-4 は、真空パイプH-1 中において熱媒用流体の上方に形成された蒸気滞溜空間を示しており、真空パイプH-1 の大きさを変えて熱媒用流体H-2 の量を調整すれば、伝熱量の調整も容易に行なえるものである。
【0017】
かかるヒートパイプHの上方において、仕切り体1上には木材Bが一定間隔を保持して並べられており、木材Bは、数段の仕切り体1上に並べられており、木材Bの上方は空間Sを形成している。
【0018】
2は、ヒートパイプHと木材Bを配設した炉内の内周に設けた断熱材である。
【0019】
更には、ヒートパイプHや木材Bの隙間には、熱伝導粒子としての砂3が充填されている。
【0020】
砂3のかわりにセラミック粒子でもよい。
【0021】
砂3はヒートパイプHの間隙中に充填すると共に、木材Bの周辺間隙中にも充填する。
【0022】
また、砂3中には、木炭4を埋設している。木炭4のかわりに活性炭を用いてもよい。これらは砂3中の湿気を吸湿して、木材Bからの脱水を迅速に行い乾燥を促進する。
【0023】
なお、木炭4は、必ずしも砂3中に埋設しなくても、炉内の空間Sの所要個所、たとえば、木材Bの上方の格子上に載置したり、空間S隅部に支持棚5を介して配置してもよい。
【0024】
6は、乾燥炉Aの下底部に開閉自在に設けた排出用開閉蓋、7は、乾燥炉Aの上部に設けた開閉蓋である。
【0025】
乾燥炉Aの砂3は、排出用開閉蓋6を開蓋し、その下方に配設したベルトコンベア8により搬送してホッパー9で集めて、再度、乾燥炉A上部の開閉蓋を開蓋して炉内に投入、返還する。
【0026】
10は、乾燥炉Aの前後壁に開閉自在に設けた木材投入用蓋を示す。
【0027】
本発明の実施例は上記のように構成されており、乾燥炉A中においては、砂3を介してヒートパイプHからの伝熱が木材Bに伝達されることになり、遠赤外線効果により木材Bは、芯部まで乾燥されていき、しかも砂3中に埋没した木材Bは木材外周より伝熱され、かつ砂の密度と重量とにより木材Bの変形も矯正される効果も有する。
【0028】
【発明の効果】
この発明によれば、ヒートパイプを使用することにより簡便に炉内を乾燥でき、また砂を介して木材を加熱乾燥するために、遠赤外線効果により木材を緩慢に芯部まで乾燥できる効果を有する。
【0029】
更には、砂等の熱伝導粒子中に木材が埋没しているため、乾燥による木材の変形を熱伝導粒子の密度と重量で矯正できる効果も有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明装置の側面図。
【図2】図1のI-I 線の断面図。
【図3】図2のII-II 線の断面図。
【符号の説明】
A 乾燥炉
B 木材
H ヒートパイプ
S 空間
1 仕切り体
2 断熱材
3 砂
4 木炭

Claims (2)

  1. 木材 (B) が収納できる長さを有する乾燥炉 (A) と、
    該乾燥炉(A)内の下段に配設されたヒートパイプ(H)と、
    該ヒートパイプ (H) 及びヒートパイプ (H) の上方に配置される木材 (B) を埋設すべく、ヒートパイプ(H)と木材(B)の間隙中に充填される砂(3)やセラミック粒等の熱伝導粒子と、
    を備えており、
    乾燥による蒸気水分を吸湿する木炭 (4) または活性炭が熱伝導粒子中に埋設されているか、または乾燥炉 (A) 内の上方空間部分 (S) に配置されている、
    木材乾燥装置。
  2. 木材 (B) が収納できる長さを有する乾燥炉 (A) と、
    該乾燥炉(A)内の下段に配設されたヒートパイプ(H)と、
    該ヒートパイプ (H) 及びヒートパイプ (H) の上方に配置される木材 (B) を埋設すべく、ヒートパイプ(H)と木材(B)の間隙中に充填される砂(3)やセラミック粒等の熱伝導粒子と、
    を備えており、
    乾燥による蒸気水分を吸湿する木炭 (4) または活性炭が熱伝導粒子中に埋設されているか、または乾燥炉 (A) 内の上方空間部分 (S) に配置されており、
    上記乾燥炉(A)の下端部には開閉自在の開閉口を形成すると共に、開閉口下方にはベルトコンベアを配設し、該開閉口から熱伝導粒子を落下させて回収すべく構成した、
    木材乾燥装置。
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