JP3894309B2 - 天井点検口の蓋体固定構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、天井に設けられた天井点検口を閉塞する蓋体を固定するための蓋体固定構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
浴室などの天井には、天井裏の電気配線、換気設備等のメンテナンスを行うための点検口が設けられている。通常、この点検口には蓋体が取り付けられているが、この蓋体は、天井裏側から点検口に被せるように点検口の周縁部に係合させただけのものが一般的であり、メンテナンス時にはこの蓋体を天井裏側へと持ち上げてずらすことにより、点検口を開口させるようになっている。
【0003】
しかしながら、このように単に蓋体を天井裏側から載置係合させただけの構造では、例えば密閉性の高いユニットバスルームなどの場合には出入り口ドアの開閉時に、風圧によって蓋体が持ち上がってしまったり、拭き掃除を行う際に蓋体が持ち上がってしまうなどの不都合がある。そこで、このような天井点検口の蓋体を簡易に固定する固定構造が特許第3104557号公報に提案されている。
【0004】
この固定構造は、図8,9に示したように、蓋体aの周縁近傍に固定具取付孔bを設けて、この固定具取付孔bに取り付けた固定具cを天井パネルdの点検口e周縁部に係合させることにより蓋体aを点検口eに固定するようにしたものである。
【0005】
上記蓋体aは、周縁部が断面クランク状に折曲されて、その周縁が係合縁部a1となっていると共に、この係合縁部a1にゴム等のパッキン材fが貼着されており、一方点検口eの周縁部にはパネルdが断面コ字状に折り返されて天井裏側(図中、上側)に突出した係合縁部d1が形成されている。そして、上記蓋体aを天井裏側から上記点検口aを覆うように載置し、蓋体aの周縁部に形成された上記係合縁部a1を点検口aの周縁部に形成された上記係合縁部d1係合させて、点検口aを閉塞するものである。このとき、蓋体aの係合縁部a1と点検口aの係合縁部d1との間に上記パッキン材fが介装された状態となり、このパッキン材fによって気密性を確保し、湿気が天井裏へと侵入することを防止するようになっている。
【0006】
また、上記固定具cは、円形の押え板c1の上面に偏心して円柱状の回動軸c2を立設し、該回動軸c2の基端部やや上方から二又状の脚柱c3を上方に向けて突設すると共に、該脚柱c3の両先端部に爪状の係止部c5,c5を形成し、更に押え板c1の上面に直径方向に沿ってロック突条c4を突設したものである。
【0007】
一方、上記蓋体aには、上記固定具cの回動軸c2が挿入される固定具取付孔bが形成されており、この固定具取付孔bには、図8に示されているように、上記脚柱c5,c5を挿通し得る切込みが形成されている。
【0008】
そして、この蓋体aに形成された上記固定具取付孔bに上記固定具cの上記回動軸c2を挿入して回動させることにより、図9に示されているように、上記脚柱c3の基端を固定具取付孔bの周縁部に係止させると共に、押え板c1の一部を蓋体aの外周縁から外側へと突出させ、この押え板c1の一部を上記点検口eの表側周縁部に係合させて該蓋体aを固定する。この場合、押え板c1の上面に形成された上記突条c4が蓋体aの周縁と点検口eの周縁との間に形成された隙間に嵌入し、固定具cの回動が緩ロックされると共に、このときに生じるクリック感によりこのロック状態を確認することができるようになっている。また、天井裏点検時には、この固定状態から上記固定具cを回動させて、上記押え板cと点検口eの表側周縁部との係合状態を解除し、蓋体aの固定状態を解除するようになっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この従来の固定構造は、点検口e、蓋体a、固定具取付孔b、固定具cの微妙な寸法のバラツキやパッキン材fの劣化(所謂ヘタリ等)により、上述の緩ロック状態を確実に得ることができない場合がある。
【0010】
即ち、上述のように、上記固定構造では、押え板c1の上面に突設された突条c4を蓋体aの周縁と点検口eの周縁との間に形成された隙間に嵌入させることにより、固定具cの回動を緩ロックするように構成されているため、点検口e、蓋体a、固定具取付孔b、固定具cの微妙な寸法のバラツキや、パッキン材fのヘタリなどによって天井パネルdの表面(下面)と蓋体aの表面(下面)とに微妙な段差が生じたり、蓋体a周縁部の反りによって固定具cの姿勢に歪みが生じた場合などには、蓋体a周縁と点検口e周縁との間に形成された隙間に上記突条c4が良好に係合せず、上述の緩ロック状態が不十分になったり、良好なクリック感が得られなくなる場合がある。
【0011】
この場合、上記ロック状態が不十分であると、固定具cが回動して不意に固定状態が解除されてしまう場合があり、また固定時には良好なクリック感が得られないために、固定作業時の操作性が低下することとなる。
【0012】
本発明は、上記事情に鑑みなされたもので、多少の寸法精度のバラツキやパッキン材の劣化が生じても、良好なクリック感をもって確実に固定具をロックすることができ、良好かつ確実に蓋体を固定することができる、天井点検口の蓋体固定構造を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するため、天井に設けられた点検口の周縁部に天井裏側から係合させ、該点検口を閉塞する蓋体を、押え板に回動軸を立設した固定具を用いて固定する蓋体固定構造であり、上記蓋体の周縁近傍に設けた固定具取付孔に上記回動軸を回動可能に係合させて上記固定具を蓋体に取り付け、上記固定具を回動させて該固定具の上記押え板の一部を蓋体の外周縁から外側へと突出させ、この押え板の一部を上記点検口の表側周縁部に係合させて該蓋体を固定し、またこの状態から上記固定具を回動させて、上記押え板と点検口の表側周縁部との係合状態を解除し、蓋体の固定状態を解除する蓋体固定構造において、上記固定具取付孔にロック部を設けると共に、上記固定具の回動軸に上記ロック部と弾性的に係合する係合部を設け、上記押え板の一部が上記蓋体の外周縁から突出して上記点検口の表側周縁部と係合する所定の回動角度で、上記ロック部と上記係合部とが弾性的に係合し、適度なクリック感を伴って固定具の回動が緩ロックされるように構成したことを特徴とする天井点検口の蓋体固定構造を提供する。
【0014】
即ち、本発明の蓋体固定構造は、上記従来の固定構造と同様に、蓋体に設けられた固定具取付孔に取り付けた固定具を回動させることにより、該回動具の押え板の一部を蓋体の外周縁から突出させて点検口の周縁部に係合させ、蓋体を点検口に固定するものである。この場合、本発明の固定構造では、蓋体に設けられた固定具取付孔にロック部を設けると共に、この固定具取付孔に挿入される固定具の回動軸に上記ロック部と弾性的に係合する係合部を設け、上記押え板の一部が点検口周縁部に係合する所定角度において、固定具の回動軸に形成された上記係合部が固定具取付孔の上記ロック部に弾性的に係合するようにし、これにより上記固定具を回動させて蓋体を固定する際、適度なクリック感をもって上記固定状態の完成を確認することができると共に、この固定状態で上記固定具を緩ロックするものである。
【0015】
このように、本発明の固定構造は、固定具取付孔に形成された上記ロック部と固定具の回動軸に形成された上記係合部とを係合させることにより、固定具を蓋体の固定状態で緩ロックすると共に、上記ロック部と係合部とが係合状態に至る際のクリック感により蓋体固定状態の完成を確認することができるようにしたものである。従って、この固定具の緩ロック状態は、点検口、蓋体、固定具取付孔、固定具の微妙な寸法のバラツキや、パッキン材の劣化などにほとんど影響されることがなく、確実に所期の目的を達成することができ、良好かつ確実に蓋体を固定することができるものである。
【0016】
なお、本発明で言う「緩ロック」とは、不意に上記固定具が回動してしまうようなことがなく固定具を所定の角度で確実に保持し得、しかも所定以上の力で故意に固定具を回動させた場合には、そのロック状態を容易に解除することができるように固定具の回動運動をロックすることをいう。
【0017】
【発明の実施の形態及び実施例】
以下、本発明の実施例を示し、本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明の一実施例にかかる天井点検口の蓋体固定構造を示すものであり、浴室の天井パネルdに設けられた天井点検口eを閉塞する蓋体aを固定具1を用いて固定したものである。
【0018】
上記蓋体aの周縁部には、クランク状に折曲して段差状に形成された係合縁部a1が設けられていると共に、点検口eの周縁部にはL字状に折曲して壁状に立設された係合縁部d1が形成されており、天井裏側から点検口eを覆うように載置された蓋体aの上記係合縁部a1と点検口eの上記係合縁部d1とが係合していると共に、両者a1,d1間にゴム等のパッキン材fが配設されて、浴室内の湿気が天井裏に侵入することのないようになっている。また、蓋体aの表面(下面)と天井パネルdの表面(下面)とはほぼ同一面を形成するようになっており、この状態で蓋体aの周縁近傍に設けられた固定具取付孔2に取り付けた固定具1で蓋体aが点検口eに固定されている。
【0019】
上記固定具取付孔2は、図2(B)に示されているように、内周縁の互いに対向する2箇所にそれぞれ凹状のロック部21,21が形成された円形孔であり、これらロック部21,21を除く部分の直径が、上記固定具1の後述する回動軸12の径(軸板121及び補強板122の幅)とほぼ同一に設定されている。
【0020】
一方、上記固定具1は、図3〜7に示されているように、円板状の押え板11の上面に偏心して回動軸12を一体に立設したものである。
【0021】
上記回動軸12は、中間部から先端部にかけて漸次やや幅狭になるように形成された板状の軸板121の基端部両側面にそれぞれ補強板122,122を突設したものであり、基端部が上記軸板121及び上記両補強板122,122により十字状に形成されている。そして、上記軸板121の幅及び上記両補強板122の端縁間の幅は、上記固定具取付孔2の上記ロック部21,21を除く部分の直径とほぼ同一寸法に形成されている。
【0022】
この回動軸12の上記軸板121の先端部両側面には、弾性変形可能な係止片123,123が斜め下方に向けて突設されており、これら係止片123,123の先端部外側にはそれぞれ係止段差124,124が形成され、該係止段差124,124から先端側が上記固定具取付孔2のロック部21,21と係合する係合部125,125となっている。また、十字状に形成された上記回動軸12の基端部周囲には、弾性変形可能な吸盤状の押圧フランジ126が一体に形成されている。
【0023】
また、上記押え板11の上面中央部には、弾性変形可能な舌状の押圧片13がやや上方に向けて斜めに突設されており、その先端部は上記回動軸12の突設部分と反対側の押え板11辺縁部近傍に達しており、その先端部下面(押圧板11側の面)には、小凸部131が突設されている。
【0024】
更に、上記押え板11の下面には、図7に示されているように、周縁部の互いに対向する位置に、固定具1の操作方法を示す矢印状の突条14,14が押え板11の周縁に沿って突設されている。この場合、操作方法をより明確に示すため「まわす」等の文字を押え板11の下面に刻印してもよい。
【0025】
この固定具1は、図1に示されているように、上記回動軸12を蓋体aの上記固定具取付孔2に蓋体aの表側(下面側)から圧入し、上記両係止片123,123の係止段差124,124を固定具取付孔2の裏側(上面側)周縁部に係合させることにより、該固定具取付孔2に回動可能に取り付けられている。
【0026】
この場合、上記両係止片123,123はいずれも内側に撓んだ弾性変形状態となっており、その弾性により固定具取付孔2の内周縁を外側へと押圧した状態となっている。また、上記押圧片13が下方へと弾性変形した状態で、その先端部上面が天井パネルd又は蓋体aに当接した状態となっている。
【0027】
この蓋体固定構造は、図1(A)に示されているように、常時は、固定具1の上記押え板11の一部が上記蓋体aの外周縁から突出して、この突出した押え板11の一部が点検口eの表側(下面側)周縁部に係合し、この押え板11と蓋体aの係合縁部a1とで点検口eの係合縁部d1が挟持された状態となっており、これにより蓋体aを点検口eに固定した状態となっている。
【0028】
このとき、図1(A)及び図2(A)に示されているように、固定具1の両係止片123,123先端部外面の係合部125,125がそれぞれ固定具取付穴2のロック部21,21に嵌入係合した状態となっており、これにより固定具1の回動が緩ロックされた状態になっている。
【0029】
また、このとき、押え板11上面に設けられた上記押圧片13が弾性変形した状態で点検口eの表側(下面側)周縁部に当接し、この押圧片13の弾発力により蓋体aのガタツキが防止され、更に上記押圧フランジ126の周縁部が弾性変形した状態で固定具取付孔2の表側(下面側)周縁部に当接密着し、この押圧フランジ126の弾発力及び両係止片124,124の弾発力により固定具1自体のガタツキも防止される。
【0030】
更に、上記押圧フランジ126により浴室内の湿気が固定具取付孔2を通って天井裏に侵入することも確実に防止されると共に、上記押圧片13の弾発力により点検口e周縁部の係合縁部d1先端及び蓋体a周縁部の係合縁部a1が共に所定の圧力で上記パッキン材fに良好に密着し、蓋体aと点検口e周縁部との間から浴室内の湿気が天井裏に侵入することも良好に防止される。
【0031】
なお、特に制限されないが、通常は、上記固定具1が蓋体a周縁部の2箇所以上に取り付けられ、蓋体aが複数箇所で固定具1により固定される。
【0032】
次に、蓋体aを取り外して点検口eから天井裏の点検等を行う場合には、図1(A)及び図2(A)の状態から固定具1を上記回動軸12を中心にしていずれかの方向に回動させる。
【0033】
すると、図2(B)に示されているように、両係止片123,123の係合部125(図1又は図3参照)が固定具取付孔2の上記ロック部21,21から移動し、更に回動させることにより、図1(B)及び図2(C)に示されているように、180°回動した時点で、上記両係止片123,123の係合部125(図1又は図3参照)が固定具取付孔2の上記ロック部21,21に再び係合し、両係合片123,123の弾発力により適度なクリック感を伴って、この固定具1が180°回動した状態で再び緩ロックされる。
【0034】
この状態において、図1(B)及び図2(C)に示されているように、蓋体aの周縁から突出していた押え板11の一部が点検口eの周縁部から退去し、蓋体aの固定状態が解除される。そしてこの状態で、蓋体aを天井裏側へと押し上げて取り外し、天井裏の点検等を行うが、この場合、固定具1はこの非固定状態で緩ロックされており、蓋体aの取り外し時に蓋体aの周縁から突出して作業を妨げるようなことがない。
【0035】
天井裏点検後、再び蓋体aを点検口eに取り付けて固定する場合には、蓋体aを上述のように点検口eに天井裏側から被せて両者の係合縁部a1及びd1を係合させ、図1(B)及び図2(C)の状態になっている固定具1をいずれかの方向に回動させる。すると、図2(B)に示されているように、両係止片123,123の係合部125(図1又は図3参照)が固定具取付孔2の上記ロック部21,21から移動し、更に回動させることにより、180°回動した時点で、上記両係止片123,123の係合部125(図1又は図3参照)が固定具取付孔2の上記ロック部21,21に再び係合し、図1(A)及び図2(A)に示された固定状態となり、このとき両係合片123,123の弾発力により適度なクリック感を伴って、固定具1の回動が再び緩ロックされる。
【0036】
また、この蓋体aの取り付け作業時も、固定具1はこの非固定状態で緩ロックされており、蓋体aの取り付け時に蓋体aの周縁から突出して作業を妨げるようなことがなく、作業性よく蓋体aを点検口eに取り付けた後、上記固定作業を行うことができる。
【0037】
このように、本実施例の蓋体固定構造は、蓋体aに設けられた固定具取付孔2に取り付けた固定具1を回動させることにより、該回動具1の押え板11の一部を蓋体aの外周縁から突出させて点検口eの周縁部に係合させ、蓋体aを点検口eに固定するものである。この場合、本例固定構造では、蓋体aに設けられた固定具取付孔2にロック部21,21を設けると共に、この固定具取付孔2に挿入される固定具1の回動軸12に上記ロック部21,21と弾性的に係合する係合部125,125を設け、上記押え板11の一部が点検口e周縁部に係合する所定角度において、固定具1の回動軸12に形成された上記係合部125,125が固定具取付孔2の上記ロック部21,21に弾性的に係合するようにし、これにより上記固定具1を回動させて蓋体aを固定する際、適度なクリック感をもって上記固定状態の完成を確認することができると共に、この固定状態で上記固定具1を緩ロックするものである。
【0038】
即ち、本実施例の固定構造は、固定具取付孔2に形成された上記ロック部21,21と固定具1の回動軸12に形成された上記係合部125,125とを係合させることにより、固定具1を蓋体aの固定状態で緩ロックすると共に、上記ロック部21,21と係合部125,125とが係合状態に至る際のクリック感により蓋体固定状態の完成を確認することができるようにしたものである。従って、この固定具の緩ロック状態は、点検口e、蓋体a、固定具取付孔2、固定具1の微妙な寸法のバラツキや、パッキン材fの劣化などにほとんど影響されることがなく、確実に所期の目的を達成することができ、良好かつ確実に蓋体aを固定することができるものである。
【0039】
更に、本実施例の固定構造では、両係止片123,123、押圧フランジ126及び押圧片13が、それぞれ蓋体aの固定具取付孔2周縁部及び点検口e周縁部に弾性的に当接して、蓋体aを固定するようになっているので、これら両係止片123,123、押圧フランジ126及び押圧片13の弾性変形により、上記寸法のバラツキ等を確実に吸収して、多少の寸法バラツキであれば、なんら不都合なく蓋体aを確実に固定することができる。
【0040】
なお、本発明の天井点検口の蓋体固定構造は、上記実施例に限定されるものではなく、固定具1や固定具取付孔2の形状や構成、蓋体aと点検口eとの係合構造等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更することができ、また上記実施例では浴室の天井パネルに設けられた点検口に取り付けられる蓋体の固定構造を示したが、蓋体は浴室の天井に設けられる点検口を閉塞するものに限定されるものではなく、種々の天井に設けられる点検口の蓋体に本発明の固定構造を採用することができる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の天井点検口の蓋体固定構造によれば、多少の寸法精度のバラツキやパッキン材の劣化が生じても、良好なクリック感をもって確実に固定具をロックすることができ、良好かつ確実に蓋体を固定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例にかかる天井点検口の蓋体固定構造を示す断面図であり、(A)は固定状態、(B)は固定状態を解除した状態である。
【図2】同蓋体固定構造を天井裏側から見た一部を断面とした平面図であり、(A)は固定状態、(B)固定状態を解除する際の中間状態、(C)は固定状態を解除した状態である。
【図3】同蓋体固定構造を構成する固定具を示す斜視図である。
【図4】同固定具を示す正面図である。
【図5】同固定具を示す平面図である。
【図6】同固定具を示す側面図である。
【図7】同固定具を示す底面図である。
【図8】従来の固定構造を示す分解斜視図である。
【図9】同従来の固定構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 固定具
11 押え板
12 回動軸
123 係止片
124 係止段差
125 係合部
126 押圧フランジ
13 押圧片
2 固定具取付穴
21 ロック部
a 蓋体
d 天井パネル
e 点検口
f パッキン材

Claims (5)

  1. 天井に設けられた点検口の周縁部に天井裏側から係合させ、該点検口を閉塞する蓋体を、押え板に回動軸を立設した固定具を用いて固定する蓋体固定構造であり、上記蓋体の周縁近傍に設けた固定具取付孔に上記回動軸を回動可能に係合させて上記固定具を蓋体に取り付け、上記固定具を回動させて該固定具の上記押え板の一部を蓋体の外周縁から外側へと突出させ、この押え板の一部を上記点検口の表側周縁部に係合させて該蓋体を固定し、またこの状態から上記固定具を回動させて、上記押え板と点検口の表側周縁部との係合状態を解除し、蓋体の固定状態を解除する蓋体固定構造において、
    上記固定具取付孔にロック部を設けると共に、上記固定具の回動軸に上記ロック部と弾性的に係合する係合部を設け、上記押え板の一部が上記蓋体の外周縁から突出して上記点検口の表側周縁部と係合する所定の回動角度で、上記ロック部と上記係合部とが弾性的に係合し、適度なクリック感を伴って固定具の回動が緩ロックされるように構成したことを特徴とする天井点検口の蓋体固定構造。
  2. 上記固定具が、押え板の上面に偏心して上記回動軸を突設し、該回動軸の先端から斜め下方に向けて弾性変形可能な2以上の係止片を均等に突設すると共に、該係止片の先端部近傍に係止段差を設け、この係止段差から先の部分を上記係合部としたものであり、かつ上記固定具取付孔が、円形孔の内周の一部に凹状の上記ロック部を形成したものであり、
    上記固定具取付孔に挿入された上記回動軸に設けられた上記係止片の係合部が固定具取付孔の内周面に弾性的に当接し、かつ係止片の上記係止段差が固定具取付孔の周縁部に係合して、上記固定具が上記固定具取付孔に回動可能に取り付けられていると共に、上記所定の回動角度で上記係止片の係合部が固定具取付孔に設けられた上記凹状のロック部に弾性的に嵌入して、固定具の回動が緩ロックされるように構成された請求項1記載の天井点検口の蓋体固定構造。
  3. 上記固定具の回動軸基端部に、該回動軸を囲うように弾性変形可能な吸盤状の押圧フランジが設けられており、該押圧フランジが上記固定具取付孔の表側周縁部に弾性的に当接した請求項1又は2記載の天井点検口の蓋体固定構造。
  4. 上記押え板上面に弾性変形可能な押圧片を突設し、蓋体の固定時に、該押圧片が上記点検口の表側周縁部に弾性的に当接するように構成された請求項1〜3のいずれか1項に記載の天井点検口の蓋体固定構造。
  5. 浴室の天井に設けられた天井点検口の蓋体を固定する、請求項1〜4のいずれか1項に記載の天井点検口の蓋体固定構造。
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