JP3894068B2 - 多数個取り基板及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、少なくとも発光層を有する有機層を一対の電極により狭持してなる有機EL素子によって発光表示部を構成し、発光表示部を透光性の支持基板上に列状に複数形成してなる多数個取り基板及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、多数個取り用の透光性の支持基板上に、少なくとも発光層を有する有機層をITO(indium tin oxide)等からなる複数の平行な陽極ラインと、各陽極ラインと直交するアルミニウム(Al)等からなる複数の平行な陰極ラインとで狭持してなる有機EL素子によってドット型の発光表示部を列状に複数構成し、複数の発光表示部を収納するとともに支持基板上に配設される凹部形状からなる封止部材と支持基板とを紫外線硬化型の接着剤を介して接合した後に、各発光表示部の間に位置する所定の切断部をスクライブ法により切断することで個々のドットマトリックス型有機ELパネルを得るものが知られている。
【0003】
この場合、各有機ELパネルの封止部材は支持基板に対して若干小さめに形成されている。そして、支持基板が封止部材に対してはみ出る支持基板の露出部に各陽極ラインから連続するように設けられる陽極接続端子と、各陰極ラインから連続するように設けられる陰極接続端子とが形成され、発光表示部を所定のブロックに分けるとともに各ブロックに対応する各陽極接続端子と各陰極接続端子とをプローブによって電気的に接続することでブロック分けされた発光表示部の所定領域を発光させ、これを全てのブロックについて(完成品前の)点灯検査を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の有機ELパネルの場合、多数個取り用の支持基板と封止部材とを接合した後に、各発光表示部毎に切断することで個々の有機ELパネルを得て、有機ELパネルにおける発光表示部の点灯検査を行う構成である。このため、有機ELパネルの点灯検査工程においては各有機ELパネルを個々に点灯検査する必要があり、しかも点灯検査は発光表示部の所定領域毎に行うようになっており、これにより各有機ELパネルの点灯検査に過大な時間を要し、点灯検査の作業効率を低下させてしまうという問題を有していた。
【0005】
本発明は、この点に鑑みてなされたもので、その主な目的は、各有機ELパネルの点灯検査時における作業効率を向上させることが可能な多数個取り基板及びその製造方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記目的を達成するため、少なくとも発光層を有する有機層を少なくとも一方が透光性の一対の電極で狭持してなる有機EL素子によって発光表示部を構成し、前記発光表示部を透光性の支持基板上に列状に複数形成してなる多数個取り基板であって、一方の複数の電極と外部電源とを電気的に接続する第1の導通ラインと、他方の複数の電極と前記外部電源とを前記第1の導通ラインとは電気的に分断されるように電気的に接続する第2の導通ラインと、前記一方の複数の電極群と前記第1の導通ラインとを電気的に接続する第1の接続部と、前記他方の複数の電極群と前記第2の導通ラインとを電気的に接続する第2の接続部と、前記支持基板上に配設され、複数の前記発光表示部を各々収納する第1の凹部と前記各接続部に対応して形成される第2の凹部とを有する封止部材と、を備えてなることを特徴とする。
【0007】
また本発明は、前記発光表示部は、ライン状に形成される前記一方の電極群と、ライン状に形成される前記他方の電極群とが交差するように形成されてなることを特徴とする。
【0008】
また本発明は、前記各接続部は、前記外部電源から供給される電流量を抑制する抵抗部からなることを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記抵抗部は、前記透光性の電極と同材料によって形成されてなることを特徴とする。
【0010】
また本発明は、前記各導通ラインに前記外部電源と電気的に接続するための第1,第2の端子を備えてなることを特徴とする。
【0012】
また本発明は、前記各導通ラインのうち一方は前記一方の複数の電極と前記外部電源とを単一配線によって電気的に接続してなるとともに、前記各導通ラインの他方は前記他方の複数の電極と前記外部電源とを単一配線によって電気的に接続してなることを特徴とする。
【0013】
また本発明は、少なくとも発光層を有する有機層を少なくとも一方が透光性の一対の電極で狭持してなる有機EL素子によって発光表示部を構成し、前記発光表示部を透光性の支持基板上に列状に複数形成してなる多数個取り基板の製造方法であって、前記発光表示部に対応する透明電極と、この透明電極と外部電源とを電気的に接続する第1の導通ラインと、前記透明電極と対をなす背面電極と前記外部電源とを前記第1の導通ラインとは電気的に分断されるように電気的に接続する第2の導通ラインと、前記透明電極と前記第1の導通ラインとを電気的に接続する第1の接続部と、前記背面電極と前記第2の導通ラインとを電気的に接続する第2の接続部とを備えてなる第1電極を前記支持基板上に形成する第1電極形成工程と、前記第1電極の前記透明電極上に有機層を形成する有機層形成工程と、前記第2の接続部に接続するとともに前記有機層上に前記背面電極を形成する第2電極形成工程と、複数の前記発光表示部を各々収納する第1の凹部と、前記各接続部に対応して形成される第2の凹部とを備えるとともに、各第1の凹部を取り囲むように設けられ前記支持基板と接合するための接合部を備えた封止部材を用意し、前記発光表示部と前記第1の凹部とが対向するように且つ少なくとも前記各導通ラインのうち一方が前記接合部に対応するように前記支持基板上に前記封止部材を配設し、前記封止部材と前記支持基板とを接合する接合工程と、前記第2の凹部に対応する前記封止部材及び前記支持基板箇所を少なくとも切断することで個々の有機ELパネルを得る切断工程と、を含むことを特徴とする。
【0014】
また本発明は、前記第1電極形成工程は前記外部電源から供給される電流量を抑制する抵抗部を前記各接続部に形成してなる抵抗部形成工程を含むことを特徴とする。
【0016】
また本発明は、前記第1電極形成工程は前記各導通ラインのうち一方が前記一方の複数の電極と前記外部電源とを単一配線によって電気的に接続してなるとともに、前記各導通ラインの他方は前記他方の複数の電極と前記外部電源とを単一配線によって電気的に接続してなる工程を含むことを特徴とする。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を添付図面に基づき説明する。
【0018】
図1から図3において、有機ELパネルEは、支持基板1と、第1電極2と、絶縁層3と、リブ(隔壁)4と、有機層(有機EL層)5と、金属膜からなる背面電極(第2電極)6と、封止部材7とから主に構成される。
【0019】
支持基板1は、長方形形状の透明ガラス材からなり、電気絶縁性の基板である。
【0020】
第1電極2は、ITO等の透光性導電材料によって形成され、蒸着法やスパッタリング法等の手段によって支持基板1上に電極膜を形成した後、フォトリソグラフィー法等によって陽極ライン(透明電極)2a、第1の導通ライン2b、第2の導通ライン2c、第1の接続部2d、第2の接続部2eを有するように形成される。
【0021】
陽極ライン2aは、各発光表示部8内において、発光表示部8の長手方向に対して所定間隔で、かつ列状に複数形成されている。
【0022】
第1の導通ライン2bは、図示しない外部電源と各発光表示部8に対応する各陽極ライン2a群とを後で詳述する第1の接続部2dを介して電気的に一括接続するための単一配線であって、前記外部電源から供給される電流を各陽極ライン2a群に導入するものである。
【0023】
第2の導通ライン2cは、前記外部電源と各発光表示部8に対応する第2電極6群とを後で詳述する第2の接続部2eを介して電気的に一括接続するための単一配線であって、第1の導通ライン2bとは電気的に分断されるように形成され、前記外部電源から供給される電流を各第2電極6群に導入するものである。
【0024】
第1の接続部2dは各陽極ライン2a群に連続して設けられる接続ラインであり、各発光表示部8の1辺に集中して配列され、末端が第1の導通ライン2bと電気的に接続されている。また、第2の接続部2eは各第2電極6群に連続して設けられる接続ラインであり、第1の接続部2dに隣接するように各発光表示部8の前記1辺に集中して配列され、末端が第2の導通ライン2cと電気的に接続されている。
【0025】
そして、これら各接続部2d,2eには各導通ライン2b、2cから陽極ライン2a群、第2電極6群に供給される電流量を抑制し、発光部9である有機EL素子10(ドット箇所)の素子破壊を防止するための抵抗部2fが設けられている。なお、2g、2hは前記外部電源と各導通ライン2b、2cとを電気的に接続する第1,第2の端子である。
【0026】
絶縁層3は、例えばポリイミド系の電気絶縁性材料から構成され、陽極ライン2aと第2電極6との間に位置するように陽極ライン2a上に形成され、両電極2a、6の短絡を防止するとともに、有機EL素子10の輪郭を明確にするものである。
【0027】
リブ4は、例えばフェノール系の電気絶縁性材料からなり、絶縁層3上に形成される。リブ4は、その断面が逆台形形状等のオーバーハング形状となるようにフォトリソグラフィー法等の手段によって形成されてなるものである。また、リブ4は、陽極ライン2aと直交する方向に等間隔にて複数形成される。リブ4は、その上方から蒸着法やスパッタリング法等によって有機層5及び第2電極6となる金属膜を形成する場合にオーバーハング形状によって有機層5及び前記金属膜が段切れを起こす構造を得るものである。
【0028】
有機層5は、陽極ライン2a上に正孔注入層,正孔輸送層,発光層及び電子輸送層を蒸着法やスパッタリング法等の手段によって順次積層形成してなるものである。なお、有機層5は、陽極ライン2a及びリブ4上に形成されるものであるが、リブ4によって段切れが生じリブ4の上面に積層されるものがある。
【0029】
第2電極6は、アルミニウム(AL)やマグネシウム銀(Mg:Ag)等の金属性導電性材料を用い、これら材料をスパッタリング法や蒸着法等の手段によりライン状に形成することで得られるものであり、前記材料にて形成される金属膜が有機層5と同様にリブ4によって段切れが生じ、有機層5上に積層されるものとリブ4上に積層されるものとに区分けされ、有機層5上に積層されたものが第2電極6となる。なお、第2電極6は、第1電極2よりも導電率が高い。また第2電極6は、第1電極2と同材料により形成され、発光表示部8内において第1電極2の陽極ライン2aと直交(交差)してマトリックス状の有機EL素子10を得るための陰極ライン6aと、この陰極ライン6aと第1電極2の第2の接続部2eとの間に介在し両者を電気的に接続する陰極端子6bとを有している。
【0030】
封止部材7は、例えばガラス材料からなる平板部材であり、第1電極2,絶縁層3,有機層5及び第2電極6からなる有機EL素子10によって構成される発光表示部8を収納する後述する第1の凹部と、この第1の凹部の全周を取り巻くように形成される後述する接合部とを備えている。
【0031】
以上の各部によって有機ELパネルEが構成される。
【0032】
次に、図4を用いて有機ELパネルEの製造方法を説明する。なお、絶縁層3、リブ4については以下の有機ELパネルEの製造方法の説明では説明を簡略化するために省略する。
【0033】
先ず、蒸着法やスパッタリング法等の手段によって支持基板1上に電極膜を形成した後、フォトリソグラフィー法等によって陽極ライン2a、各導通ライン2b、2c、各接続部2d、2e、抵抗部2f等からなる第1電極2が支持基板1上に形成される「第1電極形成工程(抵抗部形成工程、導通ライン形成工程を含む)、図4(a)」。そして、第1電極2の透明電極2aに対応するように有機層5を積層形成し「有機層形成工程、図4(b)」、さらに、有機層5上に第2電極(背面電極)6を積層形成する「第2電極形成工程、図4(c)」。
【0034】
そして、第1電極2,有機層5及び第2電極6からなる有機EL素子10(発光表示部8)に対応し、各有機EL素子10を収納する第1の凹部11と、この第1の凹部11の周縁を取り囲むように設けられ第1電極2を挟むように支持基板1と接合するための接合部12とを備えるとともに、後述する切断工程によって個々の有機ELパネルEが得られた状態で異方性導電膜等の接続部材を介してフレキシブルプリント配線(図示しない)と電気的に接続可能にするため陽極ライン2a、陰極ライン6aから引き出し形成された各接続部2d,2eを露出させる第2の凹部13を備えた封止部材7を用意し、接合部12全周にディスペンサによって接着剤14を塗布する「図4(d)」。なお、本実施形態の場合、封止部材7の各凹部11,13は、熱プレス成型法,エッチング法,サンドブラスト法及び切削法の何れかの手段により形成されている。
【0035】
次に、窒素雰囲気中において、接着剤14が塗布された封止部材7と支持基板1とを重ね合わせ装置(図示せず)によって平行状態を保ちながら、かつ各第1の凹部11が発光表示部8に対応するように重ね合わされるとともに「図4(d)」、例えば封止部材7側から所定の圧力が付与されることで、配設された接着剤14が接合部12の接着領域に広がる。そして、紫外線を照射することにより第1電極2の各導通ライン2b、2c及び抵抗部2fを挟むように封止部材7の接合部12と支持基板1とが接合固定され、これにより有機ELパネルEを複数有する多数個取り基板Tが得られる「接合工程,図4(e)」。
【0036】
次に、前記接合工程によって得られた多数個取り基板Tにおいて、各接続部2d、2eと抵抗部2fとの境界に対応する封止部材7の第2の凹部13及び支持基板1箇所である第1の境界部15(図1中、横方向)と、この第1の境界部15と直交する各有機ELパネルEにおける連結部である第2の境界部16(図1中、縦方向)とをスクライブ法等の手段によって切断し、さらに各境界部15、16によって多数個取り基板Tを切断した後に第1の境界部15に隣接する余剰部分である鍔部17を前記スクライブ法等の手段によって切断することで個々の有機ELパネルEが得られる「切断工程,図4(f)」。
【0037】
かかる実施形態においては、少なくとも発光層を有する有機層5を陽極ライン2aと陰極ライン6aとで狭持してなる有機EL素子10によって発光表示部8を構成し、発光表示部8を透光性の支持基板1上に列状に複数形成してなる多数個取り基板Tであって、陽極ライン2a群と前記外部電源とを電気的に接続する第1の導通ライン2bと、陰極ライン6a群と前記外部電源とを第1の導通ライン2bとは電気的に分断されるように電気的に接続する第2の導通ライン2cと、陽極ライン2a群と第1の導通ライン2bとを電気的に接続する第1の接続部2dと、陰極ライン6a群と前記第2の導通ライン2cとを電気的に接続する第2の接続部2eと、を備えてなるものである。
【0038】
従って、封止部材7と支持基板1とを接合する前記接合工程後に各導通ライン2b,2c(各端子部2g,2h)と前記外部電源とを電気的に接続することで各有機ELパネルEにおける発光表示部8の陽極ライン2a群、陰極ライン6a群に電気供給が行われ、有機EL素子10がドットとして発光することにより、各発光表示部8の点灯状態を検査することが可能となる。これにより、従来のように多数個取り基板Tの切断工程後に得られる各有機ELパネルEを個々に点灯検査を行うことが不要となり、多数個取り基板Tの切断工程前の状態で複数の有機ELパネルEの点灯検査を一括して行うことができるので点灯検査時間が大幅に短縮され、有機ELパネルの点灯検査時における作業効率を向上させることができる。
【0039】
また本実施形態では、各接続部2d、2eには、前記外部電源から供給される電流量を抑制する抵抗部2fが設けられていることにより、各導通ライン2b、2cを通じて陽極ライン2a群及び陰極ライン6a群に供給される電流量が抵抗部2fにて抑制されるため、陽極ライン2a群及び陰極ライン6a群には抵抗部2fによって抑制された電流量が各接続部2d、2eを介して供給され、これにより有機ELパネルEの素子破壊を低減することができる。
【0040】
また本実施形態では、抵抗部2fは、陽極ライン2a群と同材料によって形成されてなることにより、陽極ライン2a群等の形成と同時に抵抗部2fを形成することができ、別途抵抗部2fを形成するための工程が不要となるため製造工程を簡略化することができる。
【0041】
また本実施形態では、各導通ライン2b、2cに前記外部電源と電気的に接続するための第1,第2の端子2g、2hを備えてなることにより、検査装置の通電部を各端子2g、2hに接続するだけでよいため、検査装置における通電部の構造をシンプルにすることができる。
【0043】
また本実施形態では、第1の導通ライン2bは陽極ライン2a群と前記外部電源とを単一配線によって電気的に接続してなるとともに、第2の導通ライン2cは陰極ライン6a群と前記外部電源とを単一配線によって電気的に接続してなることにより、各端子2g,2hと前記外部電源とを複数設けることが不要となり、単一の各端子2g,2hと前記外部電源とを接続することで複数の有機ELパネルEの点灯検査を一括して行うことができ、これにより有機ELパネルの点灯検査時における作業効率を向上させることができる。
【0044】
また本実施形態では、少なくとも発光層を有する有機層5を陽極ライン2aと陰極ライン6aとで狭持してなる有機EL素子10によって発光表示部8を構成し、発光表示部8を透光性の支持基板1上に列状に複数形成してなる多数個取り基板Tの製造方法であって、発光表示部8に対応する陽極ライン(透明電極)2aと、この陽極ライン2aと前記外部電源とを電気的に接続する第1の導通ライン2bと、陽極ライン2aと対をなす陰極ライン6aと前記外部電源とを第1の導通ライン2bとは電気的に分断されるように電気的に接続する第2の導通ライン2cと、陽極ライン2aと第1の導通ライン2bとを電気的に接続する第1の接続部2dと、陰極ライン6aと第2の導通ライン2cとを電気的に接続する第2の接続部2eとを備えてなる第1電極2を支持基板1上に形成する第1電極形成工程と、陽極ライン2a上に有機層5を形成する有機層形成工程と、第2の接続部2eに接続するとともに有機層5上に第2電極6を形成する第2電極形成工程と、複数の発光表示部8を各々収納する第1の凹部11と、各接続部2d、2eに対応して形成される第2の凹部13とを備えるとともに、各第1の凹部11を取り囲むように設けられ支持基板1と接合するための接合部12を備えた封止部材7を用意し、発光表示部8と第1の凹部11とが対向するように且つ少なくとも各導通ライン2b、2cのうち一方が接合部12に対応するように支持基板1上に封止部材7を配設し、封止部材7と支持基板1とを接合する接合工程と、第2の凹部13に対応する封止部材7及び支持基板1箇所を少なくとも切断することで個々の有機ELパネルEを得る切断工程と、を含むものである。
【0045】
従って、封止部材7と支持基板1とを接合する前記接合工程後に各導通ライン2b,2cと前記外部電源とを電気的に接続することで各有機ELパネルEにおける発光表示部8の陽極ライン2a群、陰極ライン6a群に電気供給が行われ、有機EL素子10がドットとして発光することにより、各発光表示部8の点灯状態を検査することが可能となる。これにより、従来のように多数個取り基板Tの切断工程後に得られる各有機ELパネルEを個々に点灯検査を行うことが不要となり、多数個取り基板Tの切断工程前の状態で複数の有機ELパネルEの点灯検査を一括して行うことができるので点灯検査時間が大幅に短縮され、有機ELパネルの点灯検査時における作業効率を向上させることができる。
【0046】
また本実施形態では、第1電極2がITO等の透光性導電材料によって形成された例について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば第1電極2の各導通ライン2b、2c、各接続部2d、2e、各端子2g、2h上にクロム等からなる補助電極を積層形成してもよい。
【0047】
また本実施形態では、前記単一配線からなる各導通ライン2b、2cと前記外部電源とを単一の各端子2g,2hによって電気的に接続する構成であったが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば単一配線からなる各導通ラインを複数の導電ラインを有するように電気的に分断させて、前記複数の導電ラインの各々に端子を設け、複数の端子と外部電源とを用いて複数の有機ELパネルの点灯検査を一括して行うようにしてもよい。
【0049】
また本実施形態では、封止部材7がガラス材料からなる例について説明したが、例えば封止部材7は金属材料によって形成してもよい。但し、この場合は、各導通ライン2b、2c、各接続部2d、2e等の金属封止部材によるショートを防止するため、接着剤中に絶縁材(樹脂、ガラス材料)からなるボール状、円柱状のスペーサを含有する必要がある。
【0050】
なお本実施形態では、ドットマトリックスタイプからなる複数の発光表示部を支持基板上に列状に複数形成してなる多数個取り基板を用いて各有機ELパネルの点灯検査をまとめて行う例について説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えばセグメントタイプからなる複数の発光表示部を支持基板上に列状に複数形成して各有機ELパネルの点灯検査をまとめて行うこともできる。
【0051】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、初期の目的を達成することができ、各有機ELパネルの点灯検査時における作業効率を向上させることが可能な多数個取り基板及びその製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における多数個取り基板の背面図。
【図2】同上実施形態の多数個取り基板の発光表示部を示す図。
【図3】図2のA−A断面図。
【図4】同上実施形態の多数個取り基板の製造方法を示す図。
【符号の説明】
E 有機ELパネル
1 支持基板
2 第1電極
2a 陽極ライン(透明電極)
2b 第1の導通ライン
2c 第2の導通ライン
2d 第1の接続部
2e 第2の接続部
2f 抵抗部
2g 第1の端子
2h 第2の端子
3 絶縁層
4 リブ
5 有機層
6 第2電極(背面電極)
6a 陰極ライン
7 封止部材
8 発光表示部
9 発光部
10 有機EL素子
11 第1の凹部
12 接合部
13 第2の凹部
T 多数個取り基板

Claims (9)

  1. 少なくとも発光層を有する有機層を少なくとも一方が透光性の一対の電極で狭持してなる有機EL素子によって発光表示部を構成し、前記発光表示部を透光性の支持基板上に列状に複数形成してなる多数個取り基板であって、
    一方の複数の電極と外部電源とを電気的に接続する第1の導通ラインと、
    他方の複数の電極と前記外部電源とを前記第1の導通ラインとは電気的に分断されるように電気的に接続する第2の導通ラインと、
    前記一方の複数の電極群と前記第1の導通ラインとを電気的に接続する第1の接続部と、
    前記他方の複数の電極群と前記第2の導通ラインとを電気的に接続する第2の接続部と、
    前記支持基板上に配設され、複数の前記発光表示部を各々収納する第1の凹部と前記各接続部に対応して形成される第2の凹部とを有する封止部材と、
    を備えてなることを特徴とする多数個取り基板。
  2. 前記発光表示部は、ライン状に形成される前記一方の電極群と、ライン状に形成される前記他方の電極群とが交差するように形成されてなることを特徴とする請求項1に記載の多数個取り基板。
  3. 前記各接続部は、前記外部電源から供給される電流量を抑制する抵抗部からなることを特徴とする請求項1に記載の多数個取り基板。
  4. 前記抵抗部は、前記透光性の電極と同材料によって形成されてなることを特徴とする請求項3に記載の多数個取り基板。
  5. 前記各導通ラインに前記外部電源と電気的に接続するための第1,第2の端子を備えてなることを特徴とする請求項1に記載の多数個取り基板。
  6. 前記各導通ラインのうち一方は前記一方の複数の電極と前記外部電源とを単一配線によって電気的に接続してなるとともに、前記各導通ラインの他方は前記他方の複数の電極と前記外部電源とを単一配線によって電気的に接続してなることを特徴とする請求項1に記載の多数個取り基板。
  7. 少なくとも発光層を有する有機層を少なくとも一方が透光性の一対の電極で狭持してなる有機EL素子によって発光表示部を構成し、前記発光表示部を透光性の支持基板上に列状に複数形成してなる多数個取り基板の製造方法であって、
    前記発光表示部に対応する透明電極と、この透明電極と外部電源とを電気的に接続する第1の導通ラインと、前記透明電極と対をなす背面電極と前記外部電源とを前記第1の導通ラインとは電気的に分断されるように電気的に接続する第2の導通ラインと、前記透明電極と前記第1の導通ラインとを電気的に接続する第1の接続部と、前記背面電極と前記第2の導通ラインとを電気的に接続する第2の接続部とを備えてなる第1電極を前記支持基板上に形成する第1電極形成工程と、
    前記第1電極の前記透明電極上に有機層を形成する有機層形成工程と、
    前記第2の接続部に接続するとともに前記有機層上に前記背面電極を形成する第2電極形成工程と、
    複数の前記発光表示部を各々収納する第1の凹部と、前記各接続部に対応して形成される第2の凹部とを備えるとともに、各第1の凹部を取り囲むように設けられ前記支持基板と接合するための接合部を備えた封止部材を用意し、前記発光表示部と前記第1の凹部とが対向するように且つ少なくとも前記各導通ラインのうち一方が前記接合部に対応するように前記支持基板上に前記封止部材を配設し、前記封止部材と前記支持基板とを接合する接合工程と、
    前記第2の凹部に対応する前記封止部材及び前記支持基板箇所を少なくとも切断することで個々の有機ELパネルを得る切断工程と、
    を含むことを特徴とする多数個取り基板の製造方法。
  8. 前記第1電極形成工程は前記外部電源から供給される電流量を抑制する抵抗部を前記各接続部に形成してなる抵抗部形成工程を含むことを特徴とする請求項に記載の多数個取り基板の製造方法。
  9. 前記第1電極形成工程は前記各導通ラインのうち一方が前記一方の複数の電極と前記外部電源とを単一配線によって電気的に接続してなるとともに、前記各導通ラインの他方は前記他方の複数の電極と前記外部電源とを単一配線によって電気的に接続してなる工程を含むことを特徴とする請求項に記載の多数個取り基板の製造方法。
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