JP3893740B2 - 電解コンデンサ型脱塩装置および脱塩方法 - Google Patents

電解コンデンサ型脱塩装置および脱塩方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はイオン捕捉材に電気二重層を形成させて脱塩する電解コンデンサ型脱塩装置およびこの装置を用いた脱塩方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
特開平6−325983号には、電気絶縁性多孔質通液性シートからなるセパレータを挟んで、活性炭層を配置し、この外側に集電極を配置した平板状の通液型電気二重層コンデンサが記載されている。この従来の電気二重層コンデンサでは、集電極に電圧を印加することにより両活性炭層がプラスまたはマイナスに帯電し、この状態で両活性炭層間に被処理液を通液することにより、被処理液中の陽イオンおよび陰イオンが帯電した活性炭層に電気的に吸着して電気二重層を形成し、これにより被処理液中のイオンが除去(脱塩)される。
【0003】
しかし上記従来の通液型電気二重層コンデンサには、以下のような問題点がある。
1)水中のイオンの大きさに比べて活性炭の細孔径が大きいこと、ならびに電気的引力のみによることが原因と推定されるが、有機電解質を用いた電解コンデンサーに比較して、活性炭当たりの蓄電量すなわちイオン除去量が少ない(約0.05〜0.4mM/g−活性炭)。
2)100mM以上の高濃度塩類の被処理液を脱塩処理すると、脱塩率が低下する(10mM程度では除去率=90%であるが、100mMでは50%以下に低下する)。このことも活性炭の細孔径が大きく、イオンを保持する力が弱いためと推定される。
3)脱塩率が最も良い条件である塩類濃度が10mMの被処理液の場合でも、脱塩率は90%程度と低い。
【0004】
また特開平1−222425号および特開平5−258992号にも電気二重層型コンデンサが記載されているが、イオン交換材を用いることは記載されていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、塩類濃度が高い高濃度被処理液を脱塩処理した場合にもイオン除去量が多く、高水質の処理水を効率よく低コストで得ることができる電解コンデンサ型脱塩装置および脱塩方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は次の電解コンデンサ型脱塩装置および脱塩方法である。
(1) 少なくとも1対の対向して設けられた電極と、
1対の電極の内側に対向して設けられた1対のイオン捕捉材と、
1対のイオン捕捉材の間に設けられた液浸透性で電気絶縁性のセパレータと、
電極間に電圧を印加する電源装置と、
電極間に被処理液を供給する給液部と、
電極間から処理水を取り出す取出部とを有し、
前記1対のイオン捕捉材が陰イオン交換材および陽イオン交換材である電解コンデンサ型脱塩装置。
(2) 1対のイオン捕捉材が陰イオン交換材と活性炭との混合物および陽イオン交換材と活性炭との混合物である上記(1)記載の電解コンデンサ型脱塩装置。
(3) 上記(1)または(2)記載の電解コンデンサ型脱塩装置に、電極間に電圧を印加した状態で、被処理液を給液部から供給し、被処理液中のイオンをイオン捕捉材に捕捉させて処理水を取出部から取り出し、電極間で放電、短絡または逆電圧を印加して、捕捉されたイオンを脱着することを特徴とする脱塩方法。
(4) 少なくとも1対の対向して設けられた電極と、
1対の電極の内側に対向して設けられた1対のイオン捕捉材と、
1対のイオン捕捉材の間に設けられた液浸透性で電気絶縁性のセパレータと、
電極間に電圧を印加する電源装置と、
電極間に被処理液を供給する給液部と、
電極間から処理水を取り出す取出部とを有する脱塩装置を少なくとも2基備え、
一方の脱塩装置の電極間に充電された電荷を他方の脱塩装置に給電する切換回路を有する電解コンデンサ型脱塩装置。
(5) 切換回路は、一方の脱塩装置の電極と、他方の脱塩装置の電極との間に電圧昇圧器を有する上記(4)記載の電解コンデンサ型脱塩装置。
(6) 上記(4)または(5)記載の電解コンデンサ型脱塩装置の一方の脱塩装置の電極間に電圧を印加した状態で、被処理液を給液部から供給し、被処理液中のイオンをイオン捕捉材に捕捉させて処理水を取出部から取り出して脱塩し、
脱塩を行った脱塩装置の電極と他方の脱塩装置の電極とを切換回路により接続した状態で、一方の電極間に充電された電荷を放電するとともに他方の脱塩装置に給電して電極間に電圧を印加し、これにより一方の脱塩装置で捕捉されたイオンを脱離するとともに、他方の脱塩装置で脱塩を行うことを特徴とする脱塩方法。
【0007】
本発明の脱塩装置を構成する電極としては、導体からなるものが制限なく使用できる。具体的には、銅、アルミニウム等の単体金属;Pt−Ti合金等の合金;グラファイト、カーボン板等の炭素などからなる電極が使用できる。電極の形状は特に限定されないが、板状またはシート状のものが好ましい。
電極には電圧を印加するための端子が設けられ、電極間に電圧が印加できるように、少なくとも1対が対向して配置される。
【0008】
電極としては、陽極および陰極の少なくとも1対の電極が設けられるが、陽極/陰極/陽極・・・・のように多数対の電極が設けられていてもよい。これらの電極には、電極とイオン捕捉材との接触面積を大きくするため、電極とイオン捕捉材間に導体からなる板状またはシート状の補助電極(集電極)を用いることもできる。
1対の電極間の間隔は0.05〜5mm、好ましくは0.1〜3mmとするのが望ましい。
【0009】
1対の電極間の内側には1対のイオン捕捉材が対向して設けられる。イオン捕捉材としてはイオン交換樹脂、イオン交換繊維、イオン交換膜、ゼオライト等の無機イオン交換体など、イオン交換能を有するイオン交換材が制限なく用いられる。またイオン捕捉材には上記イオン交換材と活性炭とを混合して用いることもできる。活性炭としては比表面積の大きいものが好ましい。上記のイオン交換材としては、陽極となる電極側には陰イオン交換材、陰極となる電極側には陽イオン交換材が用いられる。
【0010】
イオン捕捉材としては、粒状のイオン交換樹脂、または粒状のイオン交換樹脂と活性炭との混合物が好ましい。
陽極側のイオン交換材として用いる陰イオン交換樹脂としては公知の陰イオン交換樹脂が使用でき、弱塩基性陰イオン交換樹脂でも強塩基性陰イオン交換樹脂でも使用できるが、弱塩基性陰イオン交換樹脂が好ましい。
【0011】
陰極側のイオン交換材として用いる陽イオン交換樹脂としては公知の陽イオン交換樹脂が使用でき、弱酸性陽イオン交換樹脂でも強酸性陽イオン交換樹脂でも使用できるが、弱酸性陽イオン交換樹脂が好ましい。
【0012】
陰イオンおよび陽イオン交換樹脂やゼオライトなどの粒状のイオン交換材は、通常フレーム状のパッキンなどを用いてセパレータと電極との間にシート状に充填して用いられる。またイオン交換繊維、イオン交換膜などのシート状に成形可能なイオン交換材は、通常シート状の成形物をセパレータと電極との間に挟んで用いられる。
イオン捕捉材の厚さは特に制限されないが、0.05〜5mm、好ましくは0.1〜3mmとするのが望ましい。
【0013】
対向する1対のイオン捕捉材の間にはセパレータが設けられ、絶縁される。セパレータとしては液浸透性で電気絶縁性のシートが制限なく使用でき、例えば樹脂シート、不織布、織布、ろ紙などがあげられる。
セパレータの厚さは0.01〜0.2mm、好ましくは0.05〜0.1mmとするのが望ましい。
【0014】
陽極および陰極間には、陽極側イオン捕捉材/セパレータ/陰極側イオン捕捉材の順で各部材が配置され、これらは端板で挟み、ボルト等の締付具で締め付けてスタック状の電解コンデンサ型脱塩装置が構成される。電極間には正電圧または逆電圧を印加する電源装置が接続される。また電極間には放電回路が接続され、電極間に充電された電荷を、例えば短絡させることにより放電させるように構成される。二基以上の脱塩装置を組合せる場合は、一方の脱塩装置の電極間の電荷を放電して他方の脱塩装置の電極間に給電するように切換回路が構成される。切換回路には電圧昇圧器を接続するのが好ましい。
【0015】
陽極および陰極が液体を通さない液非透過性の電極である場合、電極間のイオン交換材中に被処理液が供給できるように、脱塩装置の一方のパッキンの端部付近に給液部が設けられ、他方のパッキンの端部付近には処理水を取り出すことができるように取出部が設けられる。この場合、給液部から供給された被処理液は、イオン捕捉材に沿って流れた後、取出部から取り出されるように構成される。
【0016】
また陽極および陰極が液体を通す液透過性の電極である場合、陽極側の端板に給液部、陰極側の端板に取出部を設けることもできる。給液部と取出部は脱塩装置のパッキンの両端部付近に設けるのが好ましく、この場合給液部から供給された被処理液は電極と交差する方向、およびイオン捕捉材に沿った方向に流れ、取出部から取り出されるように構成される。また陰極側の端板に給液部、陽極側の端板に取出部を設けることもできるし、場合によっては同じ電極の外側に給液部と取出部を設けることもできる。
【0017】
【作用】
本発明の電解コンデンサ型脱塩装置においては、電源装置から電極間に0.5〜5V、好ましくは0.5〜1.2Vの電圧を印加した状態で、給液部から被処理液を導入して脱塩する。イオンを含む被処理液がイオン捕捉材の間を流れると、被処理液中の陰イオンは陽極側に集まるため陰イオン交換材に吸着され、陽イオンは陰極側に集まるため陽イオン交換材に吸着され、これにより被処理液中からイオンが除去(脱塩)される。
【0018】
本発明の脱塩装置では上記のようにイオン交換材からなるイオン捕捉材にイオンを吸着させて脱塩するので、例えば活性炭にのみイオンを吸着させて脱塩する場合に比べて、イオン吸着量が多く、このため塩類濃度の高い被処理液を脱塩処理しても効率よく脱塩して高水質の処理水を得ることができる。活性炭単独の場合は電気的な引力のみによりイオンが引っぱられるのでイオンの捕捉量は少ないが、イオン交換材の場合は電気的な引力のほかに化学的な引力が加わり、イオンの捕捉量は多くなる。イオン交換材と活性炭とを混合して使用すると、これらの組合せ効果によりイオンの吸着力はさらに高くなる。
【0019】
イオン交換材のイオン交換能の限界または限界付近に達した時点で、イオン交換能を回復させる必要がある。イオン交換能の回復は、電極間に充電された電荷を、陽極と陰極とを短絡させることにより放電させたり、あるいは逆電圧を印加することにより行うことができる。短絡による放電や逆電圧を印加すると、電場による捕捉力がなくなるため、吸着(捕捉)されたイオンはイオン交換材から脱離し、これによりイオン交換材のイオン交換能が回復する。回復後は前記と同様にして脱塩処理を行うことができる。
【0020】
短絡等による放電や逆電圧の印加はそれぞれ単独で行うことができるが、これらを組合せるのが好ましい。短絡等による放電により電極に貯られた電荷が減少すると、電気的な引力の低下により、捕捉されたイオンが脱離する。このとき逆電圧を印加するとイオンは反対極の方向へ引っぱられるため、イオン捕捉材からの脱着が促進される。そして弱塩基性陰イオン交換材はアルカリ雰囲気、弱酸性陽イオン交換材は酸性雰囲気となるので、イオンの脱離がさらに促進される。
【0021】
イオン捕捉材へのイオンの吸着は、イオン捕捉材に電気二重層が形成されることにより行われるので、この状態は、電解コンデンサに電荷が充電された状態と同じである。従って、電解コンデンサ型脱塩装置を2基以上備えた脱塩処理系においては、一方の脱塩装置で充電された電荷を、切換回路を通して放電させることにより他方の脱塩装置に給電して電極間に電圧を印加し、脱塩に必要な電気エネルギーとして利用することができる。
【0022】
例えば、イオン交換能の回復を行う一方の脱塩装置の電極と、脱塩処理を行う他方の脱塩装置の電極とを切換回路により接続することにより、一方の脱塩装置に充電された電荷が、他方の脱塩装置に供給される。これにより一方の脱塩装置ではイオン交換能の回復が行われ、他方の脱塩装置では一方の脱塩装置から供給される電荷により必要な電圧を電極間に印加して脱塩が行われる。2基の脱塩装置を用いる場合は、両方の電位が同じになった時点で電荷の移動はなくなり、充電された電気エネルギーの約半分が回収できる。また3基の脱塩装置を用いる場合は、さらにその1/2まで回収することができるので、全体として3/4の電気エネルギーが回収できる。放電回路に電圧昇圧器を設けると、電位が等しくなった後も電荷が移動するため、さらに多くの電気エネルギーが回収される。このような電気エネルギーの回収はイオン捕捉材として活性炭のみを用いた場合にも可能である。
【0023】
【発明の効果】
本発明の請求項1の電解コンデンサ型脱塩装置は、イオン捕捉材として陰イオン交換材および陽イオン交換材を用いるので、塩類濃度が低い被処理液はもちろん塩類濃度が高い被処理液を脱塩処理する場合にも、イオン除去量が多く、高水質の処理水を効率よく低コストで得ることができる。
本発明の請求項2の電解コンデンサ型脱塩装置はイオン捕捉材として陰イオン交換材と活性炭との混合物、および陽イオン交換材と活性炭との混合物を用いるので、電気的な吸着と化学的な吸着の組合せにより、吸着力をさらに高めることができる。
本発明の請求項3の脱塩方法は、上記脱塩装置を用いているので、塩類濃度が低い被処理液はもちろん塩類濃度が高い被処理液を脱塩処理する場合にも、イオン除去量が多く、高水質の処理水を効率よく低コストで得ることができる。
【0024】
本発明の請求項4の脱塩装置は2基の脱塩装置を放電回路で接続しているので、電気的エネルギーを回収して効率よく脱塩を行うことができる。
本発明の請求項5の脱塩装置は放電回路に電圧昇圧器を有するので、電気エネルギーをさらに効率的に回収することができる。
本発明の請求項6の脱塩方法は、一方の脱塩装置で充電された電気エネルギーを他方の脱塩処理の電気エネルギーとして利用しているので、低コストで脱塩処理することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
次に本発明の実施の形態について説明する。
図1は本発明の一実施形態の電解コンデンサ型脱塩装置の垂直断面図、図2は図1の脱塩装置の各部材の組み合せ状態を示す分解斜視図である。
【0026】
図1において、1は電解コンデンサ型脱塩装置であり、1対の電極として陽極2および陰極3がそれぞれ端板4、5に積層一体化された状態で対向して配置され、陽極2および陰極3には電圧を印加するための端子6、7が接続している。陽極2および陰極3は液を透過しない液非透過性である。
【0027】
1対の陽極2および陰極3の内側には、陽極2側に陰イオン交換材としての弱塩基性陰イオン交換樹脂がフレーム状のパッキン8内に充填されて陰イオン捕捉材11を構成し、陰極3側に陽イオン捕捉材としての弱酸性陽イオン交換樹脂がフレーム状のパッキン9内に充填されて陽イオン捕捉材12を構成し、陰イオン捕捉材11と陽イオン捕捉材12とが1対のイオン捕捉材として対向して配置されている。
【0028】
陰イオン捕捉材11と陽イオン捕捉材12との間には、液透過性で電気絶縁性のセパレータ13が設けられ、両者が区分されている。セパレータ13はメッシュ材14の周囲に枠材15が一体化した構造になっている。
電解コンデンサ型脱塩装置1の一端部には、電極間の陰イオン捕捉材11および陽イオン捕捉材12に被処理液21が供給できるように給液部16がパッキン8に接続し、他端部には処理水22が取り出せるように取出部17がパッキン9に接続している。
【0029】
端板4、5、パッキン8、9、枠材15に設けられた貫通孔18a、18b・・・・にボルト等の締付具19を通して締付けることにより電解コンデンサ型脱塩装置1が形成されている。端子6、7には電源装置10が切換回路20を介して接続している。電源装置10は整流器、バッテリ等を含む。また切換回路20は正逆電圧の印加、放電、短絡等を切換えるように構成されているが、詳細の図示は省略されている。
図1の装置においては、陰イオン捕捉材11としては陰イオン交換樹脂と活性炭との混合物を用いることもできる。また陽イオン捕捉材12としては陽イオン交換樹脂と活性炭との混合物を用いることもできる。
【0030】
図1の電解コンデンサ型脱塩装置1を用いて被処理液21を脱塩処理するには、電源装置10から切換回路20を介して端子6、7を通して陽極2および陰極3間に電圧を印加した状態で、被処理液21を給液部16から両電極2、3間に導入し、陰イオン捕捉材11、セパレータ13および陽イオン捕捉材12を通して流す。陽極2および陰極3間に正電圧を印加すると、被処理液21中の陰イオンは陽極2側に集まり、陰イオン捕捉材11に吸着され、陽イオンは陰極3側に集まり、陽イオン捕捉材12に吸着される。このような状態で被処理液21が給液部16から取出部17に向って、陰イオン捕捉材11および陽イオン捕捉材12の層に沿って流れるに伴って、被処理液21中の陰イオンおよび陽イオンが陰イオン捕捉材11および陽イオン捕捉材12に吸着され脱塩される。脱塩された処理水22は取出部17から取り出される。
【0031】
陰イオン捕捉材11および/または陽イオン捕捉材12のイオン捕捉能が限界または限界付近に達した時点で、イオン捕捉能を回復させる。イオン捕捉能の回復は、切換回路20により、陽極2および陰極3に充電された電荷を短絡などにより放電させ、場合によってはさらに電源装置10から陽極2および陰極3間に逆電圧を印加することにより行うことができる。このような回復処理を行うことにより、陰イオン捕捉材11に吸着された陰イオンおよび陽イオン捕捉材12に吸着された陽イオンが脱離し、イオン捕捉能が回復する。陰イオンおよび陽イオンを高濃度に含む回復処理排液は取出部17から取り出す。イオン捕捉能回復後は前記方法を繰り返すことにより再び脱塩を行うことができる。
【0032】
陰イオン交換材および陽イオン交換材を充填した電解コンデンサ型脱塩装置1により被処理液21を脱塩処理すると、陰イオン交換材および陽イオン交換材のイオン吸着量は活性炭のみの場合よりも多いため、効率よく脱塩処理を行うことができ、しかも塩類濃度が高い被処理液21の場合にも高水質の処理水22が得られる。
【0033】
図3は陽極2および陰極3が液透過性である場合の電解コンデンサ型脱塩装置1の例であり、給液部16が陽極2の外側に設けられ、取出部17が陰極3の外側に設けられた以外は図1の構成と同じである。図3の脱塩装置においては、陰極3側に給液部16を設け、陽極2側に取出部17を設けることもできる。また同じ極側にそれぞれ給液部16と取出部17とを設けることもできる。
【0034】
図3の脱塩装置1を用いた場合も、図1の場合と同様にして脱塩処理することができる。ただし図3の場合、被処理液21は陽極2および陰極3内にも流れ、電極2、3およびイオン捕捉材11、12と交差する方向の流れと、セパレータ13に沿った方向の流れとが混在する。
【0035】
図4(a),(b)はそれぞれ2基の脱塩装置1a,1bを接続した電解コンデンサ型脱塩装置を示すブロック図である。脱塩装置1a,1bはそれぞれ陽極2a,2bおよび陰極3a,3bを有し、図1および図3と同様に構成されており、切換回路20を介して電源装置10に接続されている。切換回路20は電源装置10から正逆電圧を陽極2aまたは2b、陰極3aまたは3bに印加し、また陽極2a,2b、陰極3a,3bを接続して短絡等による放電を行うように構成されている。図4(b)ではさらに電圧昇圧器30が切換回路20に接続している。電圧昇圧器30としては直流を昇圧して供給できるものであればよく、例えば(社)電子情報通信学会発行、電子情報通信学技報PE94−61、CPM94−104(1995−01)の第31〜38頁に記載されているように、スイッチング電源で矩形波を発生させ、これをコイルで昇圧し、整流するような装置が好ましい。
【0036】
図5は図4(a)の電解コンデンサ型脱塩装置を用いて脱塩処理する場合の脱塩工程を示す動作説明図であり、(a)は第1の脱塩装置1aが脱塩処理中であり、第2の脱塩装置1bが待機中の状態を示し、(b)は第1の脱塩装置1aがイオン交換能回復処理中であり、第2の脱塩装置1bが脱塩処理中であり、(c)は第1の脱塩装置1aがイオン交換能回復処理終了時点にあり、第2の脱塩装置1bが電源装置10から電圧を印加して脱塩処理を行っている状態を示し、切換回路20は(a)〜(c)の接続を行うように切換えられる。なお電源装置10は便宜上10a,10bに分けて図示されている。脱塩過程は(a)、(b)、(c)の順で進行する。
【0037】
図5の(a)において、第1の脱塩装置1aは切換回路20により実線a,bで示すように接続して、電源装置10aから陽極2a、陰極3a間に正電圧を印加し、被処理液21aを導入して脱塩を行い、処理水22aを取り出す。イオン捕捉材のイオン交換能が限界付近に達すると、陽極2aおよび陰極3aは電気エネルギーを十分に充電した状態になる。
【0038】
この時点で図5の(b)に示すように、切換回路20により実線c,dで示すように第1の脱塩装置1aの陽極2aと第2の脱塩装置1bの陽極2bとを接続するとともに、第1の脱塩装置1aの陰極3aと第2の脱塩装置1bの陰極3bとを接続して放電することにより、第1の脱塩装置1aに充電された電荷が第2の脱塩装置1bに移動するので、第2の脱塩装置1bでは電極2b,3b間に電圧が印加された状態となり、被処理液21bを導入することにより第2の脱塩装置1bで脱塩処理が進行し、処理水22bを取り出す。
第1の脱塩装置1aでは保持することができなくなった陰イオンおよび陽イオンが陰イオン捕捉材および陽イオン捕捉材から脱離し、イオン交換能の回復が進行する。この場合洗浄用水23aを給液部から導入することにより、取出部から回復処理排液24aが排出される。第1の脱塩装置1aの電荷量と第2の脱塩装置1bの電荷量とが等しくなった時点で電気の移動は停止する。
【0039】
停止後は図5の(c)において、切換回路20により破線eで示すように、第1の脱塩装置1aで電極間を短絡させ、場合によってはさらに実線f,gで示すように電源装置10aから逆電圧を印加することにより、吸着イオンを完全に脱離させてイオン交換能を完全に回復させる。第2の脱塩装置1bでは切換回路20により実線h,iで示すように電源装置10bから正電圧を印加して脱塩処理を続行する。第2の脱塩装置1bが十分に充電された時点で、上記と同様の操作で第2の脱塩装置1bから第1の脱塩装置1aに電荷を移動させ、第1の脱塩装置1aの脱塩に利用する。このようにして一方の脱塩装置で充電された電荷を他方の脱塩装置に供給することにより、電気エネルギー消費量を低減させることができ、これにより低コストで脱塩処理することができる。
【0040】
図6は図4(b)の電解コンデンサ型脱塩装置を用いて脱塩処理する場合の脱塩工程を示す動作説明図であり、電圧昇圧器30が接続されるほかは図5(a)〜(c)とほぼ対応している。相違点について説明すると、図6(b)において陽極2a,2bおよび陰極3a,3b間を接続するとき電圧昇圧器30を介して接続する。これにより第1の脱塩装置1aから第2の脱塩装置1bに電荷を移動させる場合、電圧昇圧器30において、例えばスイッチング電源により矩形波を発生させ、コイルで昇圧、整流し、やや電圧の高い直流電流を第2の脱塩装置1bの陽極2bおよび陰極3bに印加する。このように電圧昇圧器30を用いることにより、陽極2a,2b間および陰極3a,3b間の電荷が等しくなった後も、昇圧して電荷を移動させることができ、これにより電極間に充電した電気量を有効に利用できる。
【0041】
図4(a),(b)の装置では2基の脱塩装置を使用しているが、3基以上の脱塩装置を用いた場合にも、少なくとも1基の脱塩装置から別の脱塩装置に電荷を移動させて脱塩処理することもできる。2基の脱塩装置から1基の脱塩装置に電荷を移動させた場合、1/2の1/2まで給電できるため、3/4の電気量が回収でき、より低コストで脱塩処理することができる。
また図4(a),(b)の装置では、陰イオン交換材および陽イオン交換材の代わりに活性炭のみをイオン捕捉材として使用することもできる。
【0042】
【実施例】
実施例1
下記部材を下記順序で配置した図1の脱塩装置を用いて、下記条件で脱塩処理を行った。結果を表1に示す。
【0043】
陽極2: Pt−Ti(断面積=400cm2
補助電極: グラファイトシート(厚み=0.2mm)
弱塩基性陰イオン交換樹脂: Diaion WA−11、三菱化学(株)、商標、充填厚み=1mm、充填量=40ml
非電導性、水透過性セパレーター13: ゴアテックスシート(厚み=0.3mm)
弱酸性陽イオン交換樹脂: Diaion WK−11、三菱化学(株)、商標、充填厚み=1mm、充填量=40ml
補助電極: グラファイトシート(厚み=0.2mm)
陰極3: Pt−Ti(断面積=400cm2
電圧: 1.5V
通水流量: 10ml/min
原水水質aの電気伝導率: 10mS/m
原水水質bの電気伝導率: 1mS/m
原水水質cの電気伝導率: 100mS/m
【0044】
なお10mM NaCl水溶液の電気伝導率は130mS/m程度である。また一般の市水などでは電気伝導率(mS/m)の5倍が塩分濃度(ppm)に相当する。
【0045】
比較例1
実施例1において、弱塩基性陰イオン交換樹脂および弱酸性陽イオン交換樹脂の代わりに活性炭(比表面積1600m2/g)のみを充填した脱塩装置を用いて、実施例1と同様に脱塩処理した。結果を表1に示す。
【0046】
【表1】
Figure 0003893740
注)原水の10分の1の電気伝導率までを処理水とした。
【0047】
表1の結果から、実施例1は比較例1に比べて脱塩率および脱塩水量に優れ、通液量の増加(1サイクル当たり)、処理水質の向上および高塩類濃度への対応効果が確認できた。
【0048】
実施例2
下記部材を下記順序で配置した電解コンデンサ型脱塩装置を2基用いて、図5および図6の方法により下記条件で脱塩処理を行った。下記脱塩装置はイオン交換材の代わりに高比表面積活性炭を充填した装置である。結果を図7に示す。
【0049】
陽極2: Pt−Ti(断面積=400cm2
補助電極: グラファイトシート(厚み=0.2mm)
活性炭繊維: 比表面積1500m2/g(厚み=1mm、40ml)
非電導性、水透過性セパレーター13: ゴアテックスシート(厚み=0.3mm)
活性炭繊維: 比表面積1500m2/g(厚み=1mm、40ml)
補助電極: グラファイトシート(厚み=0.2mm)
陰極3: Pt−Ti
通水流量: 10ml/min
原水水質の電気伝導率: 10mS/m(140mg−NaCl/l)
【0050】
第1の脱塩装置に1.5Vの電圧を掛け、上記の条件で脱塩し、充電した(図5の(a)および図6の(a)参照、処理水質は図7の○印参照)。第2の脱塩装置に上記の原水を通水し、第1の脱塩装置と第2の脱塩装置の電極を接続した。接続後、第1の脱塩装置の約半分の通水量まで、脱塩処理ができた(図5の(b)および図6の(b)参照、処理水質は図7の●印参照)。
【0051】
第2の脱塩装置の処理水の脱塩率が低下した後、電圧昇圧器を稼働し、第1の脱塩装置から第2の脱塩装置への電荷を移動させたところ、第2の脱塩装置の処理水の電気伝導率が下がり、脱塩が再開できた(図6の(b)参照、処理水質は図7の△印参照)。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の電解コンデンサ型脱塩装置の垂直断面図である。
【図2】図1の脱塩装置の各部材の組み合せ状態を示す分解斜視図である。
【図3】本発明の他の実施形態の電解コンデンサ型脱塩装置の垂直断面図である。
【図4】(a),(b)はそれぞれ2基の脱塩装置を用いて脱塩する一実施形態の電解コンデンサ型脱塩装置のブロック図である。
【図5】(a)〜(c)は図4(a)の脱塩装置による脱塩工程を示す動作説明図である。
【図6】(a)〜(c)は図4(b)の脱塩装置による脱塩工程を示す動作説明図である。
【図7】実施例2の結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 電解コンデンサ型脱塩装置
1a 第1の脱塩装置
1b 第2の脱塩装置
2、2a、2b 陽極
3、3a、3b 陰極
4、5 端板
6、7 端子
8、9 パッキン
10、10a、10b 電源装置
11 陰イオン捕捉材
12 陽イオン捕捉材
13 セパレータ
14 メッシュ材
15 枠材
16 給液部
17 取出部
18a、18b・・・・ 貫通孔
19 締付具
20 切換回路
21、21a、21b 被処理液
22、22a、22b 処理水
23a 洗浄用水
24a 回復処理排液
30 電圧昇圧器

Claims (6)

  1. 少なくとも1対の対向して設けられた電極と、
    1対の電極の内側に対向して設けられた1対のイオン捕捉材と、
    1対のイオン捕捉材の間に設けられた液浸透性で電気絶縁性のセパレータと、
    電極間に電圧を印加する電源装置と、
    電極間に被処理液を供給する給液部と、
    電極間から処理水を取り出す取出部とを有し、
    前記1対のイオン捕捉材が陰イオン交換材および陽イオン交換材である電解コンデンサ型脱塩装置。
  2. 1対のイオン捕捉材が陰イオン交換材と活性炭との混合物および陽イオン交換材と活性炭との混合物である請求項1記載の電解コンデンサ型脱塩装置。
  3. 請求項1または2記載の電解コンデンサ型脱塩装置に、電極間に電圧を印加した状態で、被処理液を給液部から供給し、被処理液中のイオンをイオン捕捉材に捕捉させて処理水を取出部から取り出し、電極間で放電、短絡または逆電圧を印加して、捕捉されたイオンを脱着することを特徴とする脱塩方法。
  4. 少なくとも1対の対向して設けられた電極と、
    1対の電極の内側に対向して設けられた1対のイオン捕捉材と、
    1対のイオン捕捉材の間に設けられた液浸透性で電気絶縁性のセパレータと、
    電極間に電圧を印加する電源装置と、
    電極間に被処理液を供給する給液部と、
    電極間から処理水を取り出す取出部とを有する脱塩装置を少なくとも2基備え、
    一方の脱塩装置の電極間に充電された電荷を他方の脱塩装置に給電する切換回路を有する電解コンデンサ型脱塩装置。
  5. 切換回路は、一方の脱塩装置の電極と、他方の脱塩装置の電極との間に電圧昇圧器を有する請求項4記載の電解コンデンサ型脱塩装置。
  6. 請求項4または5記載の電解コンデンサ型脱塩装置の一方の脱塩装置の電極間に電圧を印加した状態で、被処理液を給液部から供給し、被処理液中のイオンをイオン捕捉材に捕捉させて処理水を取出部から取り出して脱塩し、
    脱塩を行った脱塩装置の電極と他方の脱塩装置の電極とを切換回路により接続した状態で、一方の電極間に充電された電荷を放電するとともに他方の脱塩装置に給電して電極間に電圧を印加し、これにより一方の脱塩装置で捕捉されたイオンを脱離するとともに、他方の脱塩装置で脱塩を行うことを特徴とする脱塩方法。
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