JP3893726B2 - 導波管スロットアレイアンテナ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は放射スロット間相互結合を低減できる導波管スロットアレイアンテナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図6は従来の導波管スロットアレイアンテナを示す図である。図において1は放射スロット、2は放射用方形導波管、3は放射用方形導波管2へ電力を供給する給電スロット、4は給電用方形導波管である。
【0003】
次に動作について説明する。尚、動作についてはアンテナより電波が放射する場合について述べる。給電用導波管4に入力された電磁波は、給電用スロット3により放射用導波管2に入力される。放射用導波管2に入力された電磁波は放射用導波管2の管軸方向の長さを1/2管内波長のn倍とすることにより内部に定在波を発生させる。この定在波は放射用導波管2の端部より1/4管内波長離れた位置から1/2管内波長毎の位置において定在波の振幅が最大となる。この振幅最大の位置に放射スロット1を設けることで放射スロット1上に印加される電界が最大となり、空間へ電磁波が放射される。
【0004】
各スロットから放射する電磁波の放射パターンは、図7の座標系において図8、図9に示すようになる。y−z面においてはz軸から90゜方向、すなわち導波管の面上での放射はゼロとなる。一方、x−z面では無指向性となる。
【0005】
従来の導波管スロットアレイアンテナにおいては、放射用導波管は並列に配置されるため、隣接する放射導波管上の放射スロットは隣同士で同位置に存在する。ここで、隣接するスロットの面がx−z面であるから、一つの放射スロットから放射される電磁波は隣接する放射スロットヘ結合を生じさせる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来の導波管スロットアレイアンテナでは、上述したx−z面内の一つの放射スロットから放射される電磁波は隣接する放射スロットヘ結合を発生させ、放射パターンの乱れやインピーダンス特性劣化の問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
第1の発明による導波管スロットアレイアンテナは上述の問題を解決するために、放射導波管を導波管の管軸方向にずらして配置し、スロットが隣接しないよう構成し、素子間相互結合を低減したものである。
【0008】
第2の発明による導波管スロットアレイアンテナは上述の問題を解決するために、放射導波管を導波管の管軸方向に1/4管内波長ずつずらして配置し、スロットが隣接しないよう構成し、素子間相互結合を低減したものである。
【0009】
また、第3の発明による導波管スロットアレイアンテナは上述の問題を解決するために、各導波管の放射スロット面の間に遮蔽板を装荷し、上記遮蔽板の上端部を周期性を持たないような形状とすることにより素子間相互結合を低減したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示す導波管スロットアレイアンテナであり、図において1は放射スロット、2は放射用方形導波管、3は放射用方形導波管2ヘ電力を供給する給電スロット、4は給電用方形導波管である。導波管スロットアレイアンテナの放射用方形導波管2を管軸方向にずらして配置することにより、隣接する位置から放射スロットがずれるため、相互結合を減少させ、放射パターン、インピーダンス特性を改善することが可能である。
【0011】
実施の形態2.
図2はこの発明の実施の形態2を示す導波管スロットアレイアンテナであり、図において1は放射スロット、2は放射用方形導波管、3は放射用方形導波管2へ電力を供給する給電スロット、4は給電用方形導波管である。導波管スロットアレイアンテナの放射用方形導波管2を管軸方向に1/4管内波長ずつずらして配置したものである。放射スロットの間隔が1/2管内波長であるため、放射用方形導波管を素子間隔の半分である1/4管内波長ずつずらして配置することが相互結合の抑制に最も効果的である。相互結合の低減により放射パターン、インピーダンス特性を改善することが可能である。
【0012】
実施の形態3.
図3はこの発明の実施の形態3を示す導波管スロットアレイアンテナであり、1は放射スロット、2は放射用方形導波管、5は遮蔽板である。導波管スロットアレイアンテナにおいて、各導波管の放射スロット面の間に遮蔽板を装荷し、上記遮蔽板の上端部を周期性を持たないような形状とすることにより、遮蔽板の上端部の回折および散乱による干渉波が特定の部位に集中することがなくなり、隣接する放射スロットの位置での干渉波の影響が小さくなり、相互結合を減少させ、放射パターン、インピーダンス特性を改善することが可能である。
【0013】
実施の形態4.
図4はこの発明の実施の形態4を示す導波管スロットアレイアンテナであり、1は放射スロット、2は放射用方形導波管、5は遮蔽板、6は遮蔽板5に設けられた穴である。
【0014】
実施の形態4を図4を参照し詳細に説明する。図中Aは任意の放射用導波管上の任意のスロットの位置を示し、Bは上記導波管に併設された導波管上の上記スロットに隣接するスロットの位置を示し、CはAより放射され遮蔽板の上端部で回折、散乱してBに到達する電波を示し、DはAより放射され遮蔽板上に設けられた穴を通ってBに到達する電波を示す。Aから放射された電波のうち遮蔽板の上端部で回折、散乱されBに到達する電波Cが存在する。また、Aから放射された電波のうち遮蔽板上に設けられた穴を通してBに到達する電波Dが存在する。一般にはCとDの振幅は等しくならず、任意の位相差をもつ。Bにおける2つの電波C、Dの振幅が等しく、位相差が180度となるような遮蔽板の高さ、穴の寸法、位置とすることにより、2つの電波は相殺され相互結合を減少させ、放射パターン、インピーダンス特性を改善することが可能である。
【0015】
実施の形態5.
図5はこの発明の実施の形態5を示す導波管スロットアレイアンテナであり、図において1は放射スロット、2は放射用方形導波管、7は給電用導波管の幅の狭い面に設けられた穴である。
【0016】
実施の形態5を図5を参照し詳細に説明する。図中Aは任意の放射用導波管上の任意のスロットの位置を示し、Bは上記導波管に併設された導波管上の上記スロットに隣接するスロットの位置を示し、CはAから放射されBに到達する電波、DはCによりBを通し導波管内に誘起される電磁波、Eは上記2つの放射用導波管が接する管壁に設けられた穴により導波管内に生じる電磁波を示す。AからBへ放射される電波CによりBを通し導波管内に電磁波Dが生じる。また、上記2つの放射用導波管が接する管壁に設けられた穴により、導波管内に電磁波Eが生じる。一般に、導波管内の2つの電磁波D、Eの振幅は等しくなく、任意の位相差をもつ。2つの電磁波D、Eの振幅が等しく、位相差が180度となるような穴の寸法、位置とすることにより2つの電波は相殺され相互結合を減少させ、放射パターン、インピーダンス特性を改善することが可能である。
【0017】
【発明の効果】
第1の発明によれば、方形導波管の幅広面上に設けられたスロットに上記導波管より給電する導波管給電スロットアンテナを複数並接した導波管スロットアレイアンテナにおいて、方形導波管を長手方向にずらし、スロットが隣接しないよう構成することにより素子間相互結合を低減し、放射パターン、インピーダンス特性を改善することが可能である。また、素子間相互結合を考慮した設計が不要となり、設計が容易になる。
【0018】
また、第2の発明によれば、方形導波管の幅広面上に設けられたスロットに上記導波管より給電する導波管給電スロットアンテナを複数並接した導波管スロットアレイアンテナにおいて、方形導波管を管軸方向に1/4管内波長ずつずらし、スロットが隣接しないよう構成することにより素子間相互結合を低減し、放射パターン、インピーダンス特性を改善することが可能である。また、素子間相互結合を考慮した設計が不要となり、設計が容易になる。
【0019】
また、第3の発明によれば、方形導波管の幅広面上に設けられたスロットに上記導波管より給電する導波管給電スロットアンテナを複数並接した導波管スロットアレイアンテナにおいて、導波管と導波管の間に遮蔽板を装荷し、上記遮蔽板の上端部を周期性を持たないような形状とすることにより、素子間相互結合を低減し、放射パターン、インピーダンス特性を改善することが可能である。また、遮蔽板を設けることにより、スロットから放射される広角方向の電磁波を抑制することにより、広角方向のサイドローブを低減させることが可能である。また、素子間相互結合を考慮した設計が不要となり、設計が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に係る導波管スロットアレイアンテナを示す図である。
【図2】 この発明の実施の形態2に係る導波管スロットアレイアンテナを示す図である。
【図3】 この発明の実施の形態3に係る導波管スロットアレイアンテナを示す図である。
【図4】 この発明の実施の形態4に係る導波管スロットアレイアンテナを示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態5に係る導波管スロットアレイアンテナを示す図である。
【図6】 従来の導波管スロットアレイアンテナを示す図である。
【図7】 導波管スロットアレイアンテナの構成図および座標系を示す図である。
【図8】 スロットアンテナの放射パターンを示す図である。
【図9】 スロットアンテナの放射パターンを示す図である。
【符号の説明】
1 放射スロット、2 放射用方形導波管、3 放射用方形導波管へ電力を供給する給電スロット、4 給電用方形導波管、5 遮蔽板、6 遮蔽板に設けられた穴、7 2つの放射用方形導波管が接する管壁に設けられた穴。
Claims (1)
- 複数の方形導波管を上記導波管の幅の狭い面が接するように配置し、上記各導波管の幅の広い面上に管軸に平行な複数の細長い放射スロットを1/2管内波長ごとに配置した導波管スロットアレイアンテナにおいて、上記各導波管の放射スロット面の間に遮蔽板を装荷し、上記遮蔽板の上端部を周期性を持たないような形状としたことを特徴とする導波管スロットアレイアンテナ。
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