JP3893327B2 - 横送り搬送装置のテンション調節装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、穀粒等の搬送物の搬送する横送り搬送装置の、特に従動スプロケットの周囲に設けた穀粒案内部の取付および移動に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来公知の、実開平7−30218号公報には、搬送方向に長く形成した機筐に搬送コンベアを設け、該搬送コンベアのチェンを掛け回す従動スプロケットは、前記機筐に対して前後移動自在の取付軸により軸装し、取付軸の両端は左右一対の前後移動板に軸装し、各前後移動板は調節螺子軸により前後移動するようにした構成について記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記公知例は、取付軸の左右両端を個別に調節螺子軸により移動させるので、取付軸は常に左右何れかが斜めになって移動し、移動が円滑でないという課題がある。
また、左右の調節螺子軸により個別に調節するので、調節に時間を要するだけでなく、必ずしも取付軸が並行に移動せず、斜めになることがあり、搬送コンベアの騒音ひいては搬送不良の原因となることがある。
また、左右2か所調節するので、左右両側に夫々目盛りが必要となって、面倒である。即ち、目盛りを設けることは、実際の製作作業では製造および組立誤差を入念に調べた上で、左右両側に夫々設けなくてはならず、非常に面倒である。
本願は、テンション調節を容易に正確に行えるようにしたものである。
【0004】
【発明の目的】
テンション調節の容易化、スプロケットの取付軸の変形や捻じれの防止・抑制、組立取付の容易化、低コスト化。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、搬送方向に長く形成した略水平の機筐1の一端または中間上方位置の供給部2から該供給部2の他端側の排出部6へ供給された搬送物を縦板状の複数の搬送体12により略水平に横送り搬送する搬送コンベア7を設け、前記搬送体12を取り付けた前記搬送コンベア7のチェン13は従動スプロケット8と駆動スプロケット10に掛け回し、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸は前記機筐1の左右機筐側板15に形成した前後方向に長い略水平の取付軸案内長孔16に挿通すると共に、前記機筐1に対して前後移動可能に設けた左右一対の前後移動板17に軸装し、左右の前後移動板17には左右のロッド26の一端を回動自在に取付け、左右のロッド26の他端には左右一対のリンク杆28の一端を取付け、該一対のリンク杆28の中間部は前記機筐1に回動自在に取付け、該一対のリンク杆28の他端は連結体32により連結して該連結体32の中間部をテンション調節軸33により移動させるようにし、もって、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸の両端を同時に前記機筐1の底板44と略平行に移動させるように構成した横送り搬送装置のテンション調節装置としたものである。
本発明は、前記一対のリンク杆28はその中間部を前記機筐1に回動自在に取付け、前記各リンク杆28の上端は前記機筐1の天板34より上方に位置させて連結体32により連結し、該連結体32にはテンション調節軸33を取付け、該テンション調節軸33は前記天板34上方に設けた調節軸軸受部35に前後移動可能に取付けた横送り搬送装置のテンション調節装置としたものである。
本発明は、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸は、その両端を同時にバネ41の弾力によりチエン緊張方向に移動するように常時付勢するように構成した横送り搬送装置のテンション調節装置としたものである。
本発明は、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸は前記機筐1に前後移動可能に設けた左右一対の前後移動板17に軸装し、左右の前後移動板17にはロッド26の一端を取付け、ロッド26の他端は一対のリンク杆28の下端に取付け、リンク杆28の中間部は前記機筐1に回動自在に取付け、リンク杆28の上端を連結する連結体32と該連結体32を前後移動させるテンション調節軸33の間にバネ41を設けた横送り搬送装置のテンション調節装置としたものである。
【0006】
【実施例】
本発明の一実施例を図により説明すると、1は横送り搬送装置の機筐であり、搬送方向に長く形成する。該機筐1の一端側上方位置に供給部2を設け、他端には落口5を有する排出部6を設ける。
この場合、供給部2は1個または複数を中間部に設けてもよく、同様に他端の排出部6以外にも中間部に1個または複数の排出部6を設けてもよく、中間の排出部6には落口5を開閉させるシャッター(図示省略)を設ける。
【0007】
前記供給部2の供給口(図示省略)と他端の排出部6の間の機筐1内には、搬送コンベア7を設ける。説明の都合上搬送コンベア7の搬送方向を前後方向とすると、搬送コンベア7は、前記供給部2の後部の機筐1内に従動スプロケット8を取付軸(従動軸)9により軸装する。前記終端の排出部6より手前側の機筐1内に駆動スプロケット10を取付軸(駆動軸)11により軸装する。この従動スプロケット8と駆動スプロケット10の間に複数の搬送体12を所定間隔を置いて設けたチェン13を掛け回す。
前記搬送体12は、供給部2の手前側(後側)より供給部2へ向かって移動することにより、搬送を確実にしている。
【0008】
前記取付軸9の左右両端は、機筐1の左右機筐側板15に形成した前後方向に長い取付軸案内長孔16より左右側に突出させる。取付軸案内長孔16より突出する取付軸9の左右両端は、左右一対の前後移動する前後移動板17に夫々軸受部材18を介して取付ける。
前後移動板17は縦板状に形成し、機筐側板15に対して任意の構成で前後に移動するように取付ける。実施例では、機筐側板15の側部に所定の隙間を有して上下一対の移動板取付用板19を固定し、この隙間に前後移動板17の上下縁を嵌合させて取付けている。
【0009】
しかして、前記前後移動板17には、チェン13の緊張程度を調節するテンション調節機構Tを設ける。テンション調節機構Tは、取付軸9の左右両端を同時に同量移動させてチェン13の張り具合を調節するように構成する。
取付軸9の左右両側を軸装した前後移動板17にはロッド26の前端を軸27により回動自在に取付け、ロッド26の後端にはリンク杆28の下端を軸29により軸着し、リンク杆28の上下中間部は機筐1に設けた取付支持部材30に軸31により回動自在に取付け、リンク杆28の上端は機筐1の天板より上方に位置させ、左右のリンク杆28の上端は左右方向の連結体32により連結する。
【0010】
連結体32の左右中間部分にはテンション調節軸33の後端を取付け、テンション調節軸33の前側は機筐1の天板34の上面に設けた調節軸軸受部35に挿通し、テンション調節軸33の前側部分の螺子溝を形成した部分は調節軸軸受部35より突出させ、テンション調節軸33の螺子軸部に調節用ナット36を螺合させ、調節用ナット36を回転させるとテンション調節軸33が前後に移動するように構成している。37はロック用ナットである。
即ち、前記テンション調節機構Tは、ロッド26とリンク杆28と連結体32を有するリンク機構に構成し、このテンション調節機構Tにより取付軸9の両端を同時に同量移動(牽引)させてチェン13の張り具合を調節する。
この場合、ロッド26はリンク杆28の下端の円弧移動を直線移動にして前後移動板17を移動させ、また、リンク杆28は軸31よりも下方部分の長さを所定長さに形成してロッド26の移動が水平方向に近づくように構成すると、前後移動板17の移動が円滑になって、好適である。
【0011】
図6〜図9は、他の実施例であり、取付軸9の両端を同時にバネ41の弾力によりチエン緊張方向に移動するように常時付勢するように構成したものである。テンション調節機構Tの前記左右のリンク杆28の上端を連結する連結体32に複数の取付孔40を並設し、取付孔40にはバネ41の後端を係止し、バネ41の前端は前記テンション調節軸33の後端に設けたバネ取付板42に係止し、バネ41の弾力でテンション調節機構Tを作動させて、取付軸9の両端を同時に且つ常時牽引してチェン13を緊張させる。
【0012】
この場合、バネ41は少なくとも連結体32の左右側に一対設け、連結体32の左右両側がバネ41により牽引されるようにする。また、機筐1(チエン13)の長さにより左右および中央の3本バネ41を設けたり、あるいは4本、5本と適宜変更調節する。
図中、43はモーターである。
【0013】
【作用】
次ぎに作用を述べる。
モーター43に通電すると、駆動スプロケット10が回転し、駆動スプロケット10はチェン13を回転させて搬送体12を機筐1の始端部より終端部に移動させる。
この状態で、供給部2に搬送物を供給すると、搬送物は供給部2から機筐1内に入り、移動する搬送体12により機筐底板44上に沿って終端に向けて搬送される。
【0014】
しかして、前記チェン13は、機筐1内に駆動スプロケット10と従動スプロケット8との間に掛け回されており、チェン13が緩むと、従動スプロケット8の取付軸9を移動させて緊張させる。
【0015】
従動スプロケット8の取付軸9の左右両端は、機筐1の機筐左右側板15に形成した前後方向に長い取付軸案内長孔16より左右側に突出させ、取付軸9の左右両端には機筐1に対して前後移動する前後移動板17を取付け、左右の前後移動板17にはテンション調節機構Tのロッド26を取付けているから、テンション調節機構Tのテンション調節軸33を回転させると、テンション調節機構Tは左右の前後移動板17を牽引して移動させ、これにより取付軸9の左右両端を同時に移動させてチェン13を緊張させる。
即ち、テンション調節機構Tはリンク機構によりテンション調節軸33を回転させると、左右の前後移動板17を同時に牽引するように構成しているから、チェン13のテンション調節はテンション調節軸33を回転させるだけで一度にでき、頗る簡単で調整時間を著しく短縮できるだけでなく、左右の前後移動板17を同時に同量牽引するので、取付軸9が平面視左右の何れか一方側が前後して斜めになる偏りも防止でき、搬送体12の移動も円滑にし、合理的な構成となる。
【0016】
しかして、各前後移動板17の後端側にはロッド26の前端を取付け、ロッド26の後端にはリンク杆28の下端を軸着し、リンク杆28の上下中間部は機筐1に軸軸31により回動自在に取付け、左右のリンク杆28の上端は左右方向の連結体32により連結し、連結体32の左右中間部分にはテンション調節軸33の後端を固定し、テンション調節軸33の前側部分の螺子溝を形成した部分は機筐1の天板34上面に設けた調節軸軸受部35に挿通し、調節軸軸受部35より突出部分に調節用ナット36を螺合させてテンション調節機構Tを構成しているから、調節用ナット36を回転させてテンション調節軸33を所定量牽引すると、テンション調節軸33は連結体32を牽引し、連結体32は左右のリンク杆28の上端を同時に同量牽引し、リンク杆28の下端はロッド26を後側に牽引し、これにより前後移動板17を同時に同量牽引してチェン13を緊張させ、テンション調節を終了する。
【0017】
この場合、テンション調節機構Tは、リンク杆28の上下中間部を機筐1に軸軸31により回動自在に取付けているから、チェン13を緊張させるために前後移動板17を後側に移動させる牽引作用方向をリンク杆28により前側に牽引させるように変換でき、テンション調節軸33の移動方向を前側にして、テンション調節機構Tの操作スペースを機筐1の上方に収めることができる。
即ち、テンション調節機構Tはリンク杆28を有するリンク機構に構成し、これにより取付軸9の両端を同時に牽引するだけでなく、チェン13を緊張させるための前後移動板17の後側移動による牽引作用方向をテンション調節軸33を前側移動させて牽引するように変換してチェン13の張り具合を調節する。
【0018】
また、テンション調節軸33により同時に前後移動板17を移動させるので、従来の左右側に設けた前後移動板17の移動量を示す目盛りは不要となって、構成を簡素にする。
即ち、目盛りを設けることは、実際の製作作業では製造および組立誤差を入念に調べた上で、左右両側に夫々設けなくてはならず、案外面倒であり、この工程を省略すると、製造コストを低くできる。
前記の場合、リンク杆28のうち軸31より下方部分は、ロッド26が水平移動に近づくように所定長さを有して形成するように構成すると、リンク杆28が回動してロッド26を介して前後移動板17を移動させるとき、前後移動板17の前後動が円滑になって、好適である。
また、左右のリンク杆28は軸31により個別に回動自在に取付けられているから、製造組立誤差を吸収できる。
なお、チェン13は、所定時間駆動使用すると、緩むので、所定期間ごとに点検してテンション調節するが、この際の点検時間を極めて短時間にできる。
【0019】
しかして、図6〜図9の他の実施例では、テンション調節機構Tの前記左右のリンク杆28の上端を連結する連結体32に複数の取付孔40を並設し、取付孔40にはバネ41の後端を係止し、バネ41の前端は前記テンション調節軸33の後端に設けたバネ取付板42に係止しているから、調節用ナット36を回転させてテンション調節軸33を所定量牽引すると、テンション調節軸33はバネ取付板42を牽引し、バネ取付板42はバネ41を牽引し、バネ41は連結体32を常時前側に牽引する。
【0020】
連結体32はバネ41の弾力で左右のリンク杆28の上端を同時に同量常時牽引し、リンク杆28の下端はロッド26を後側に牽引し、これにより前後移動板17を同時に同量牽引してチェン13を緊張させ、テンション調節を終了する。したがって、テンション調節機構Tの作動経路中にバネ41を設けているから、バネ41の弾力が常時チェン13を所定の力で緊張させた状態を維持し、テンション調節の回数を減少させることができ、メンテナンスを容易にする。
なお、チェン13が緩むと、所定量伸びていたバネ41が縮むので、定期的にバネ41の長さを見ると、チェン13の張り具合を点検でき、点検作業を容易にする。
【0021】
なお、実施例では、従動軸9を移動させてテンション調節するようにしているが、駆動スプロケット10の取付軸(駆動軸)11を移動させてテンション調節するようにしてもよく、取付軸(駆動軸)11を前後移動板17に軸装し、その他の構成は同一でよい。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、搬送方向に長く形成した略水平の機筐1の一端または中間上方位置の供給部2から該供給部2の他端側の排出部6へ供給された搬送物を縦板状の複数の搬送体12により略水平に横送り搬送する搬送コンベア7を設け、前記搬送体12を取り付けた前記搬送コンベア7のチェン13は従動スプロケット8と駆動スプロケット10に掛け回し、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸は前記機筐1の左右機筐側板15に形成した前後方向に長い略水平の取付軸案内長孔16に挿通すると共に、前記機筐1に対して前後移動可能に設けた左右一対の前後移動板17に軸装し、左右の前後移動板17には左右のロッド26の一端を回動自在に取付け、左右のロッド26の他端には左右一対のリンク杆28の一端を取付け、該一対のリンク杆28の中間部は前記機筐1に回動自在に取付け、該一対のリンク杆28の他端は連結体32により連結して該連結体32の中間部をテンション調節軸33により移動させるようにし、もって、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸の両端を同時に前記機筐1の底板44と略平行に移動させるように構成した横送り搬送装置のテンション調節装置としたものであるから、回転軸の両端を同時に移動させて調節するので、一度で調節でき、短時間で簡単にでき、取付軸の左右両端を同時に移動させるので、取付軸は常に平行状態を保ったまま円滑に移動させることができ、そのため、取付軸の移動による捻じれ湾曲変形が抑制あるいは防止され、取付軸が斜めになることがなく、搬送コンベアの騒音や搬送不良の不具合の原因を発生させず、また、テンション調節装置をリンク機構で構成でき、リンク杆28を追加すればよいので部品点数および組立工数を増さなくてコストを高くしなくてすみ、また、チェン13のテンション調節に伴う移動の際、前後移動板17の変形や捻じれの発生を抑制あるいは防止する。
本発明は、前記一対のリンク杆28はその中間部を前記機筐1に回動自在に取付け、前記各リンク杆28の上端は前記機筐1の天板34より上方に位置させて連結体32により連結し、該連結体32にはテンション調節軸33を取付け、該テンション調節軸33は前記天板34上方に設けた調節軸軸受部35に前後移動可能に取付けた横送り搬送装置のテンション調節装置としたものであるから、チェン13の緊張移動方向をリンク杆28により変換して機筐1の上方にテンション調節軸33を設けることができ、機筐1の上方空間を有効利用して横送り搬送装置全体の大きさを大型にしないですむ。
本発明は、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸は、その両端を同時にバネ41の弾力によりチエン緊張方向に移動するように常時付勢するように構成した横送り搬送装置のテンション調節装置としたものであるから、常時チェン13を所定の力で緊張させた状態を維持し、テンション調節の回数を減少させることができ、メンテナンスを容易にする。
本発明は、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸は前記機筐1に前後移動可能に設けた左右一対の前後移動板17に軸装し、左右の前後移動板17にはロッド26の一端を取付け、ロッド26の他端は一対のリンク杆28の下端に取付け、リンク杆28の中間部は前記機筐1に回動自在に取付け、リンク杆28の上端を連結する連結体32と該連結体32を前後移動させるテンション調節軸33の間にバネ41を設けた横送り搬送装置のテンション調節装置としたものであるから、バネ41を簡単に設けることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 横送り搬送装置の側面図。
【図2】 テンション調節装置部分の側面図。
【図3】 同斜視図。
【図4】 同平面図。
【図5】 同背面図。
【図6】 テンション調節装置の他の実施例の側面図。
【図7】 同斜視図。
【図8】 同平面図。
【図9】 同背面図。
【図10】 第1実施例の作用状態図。
【図11】 第2実施例の作用状態図。
【符号の説明】
1…機筐1、2…供給部、5…落口、6…排出部、7…搬送コンベア、8…従動スプロケット、9…取付軸、10…駆動スプロケット、11…取付軸、12…搬送体、13…チェン、15…機筐側板、16…取付軸案内長孔、17…前後移動板、18…軸受部材、26…ロッド、27…軸、28…リンク杆、29…軸、30…取付支持部材、31…軸、32…連結体、33…テンション調節軸、35…調節軸軸受部、36…調節用ナット、37…ロック用ナット、40…取付孔、41…バネ、42…バネ取付板、T…テンション調節機構。

Claims (4)

  1. 搬送方向に長く形成した略水平の機筐1の一端または中間上方位置の供給部2から該供給部2の他端側の排出部6へ供給された搬送物を縦板状の複数の搬送体12により略水平に横送り搬送する搬送コンベア7を設け、前記搬送体12を取り付けた前記搬送コンベア7のチェン13は従動スプロケット8と駆動スプロケット10に掛け回し、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸は前記機筐1の左右機筐側板15に形成した前後方向に長い略水平の取付軸案内長孔16に挿通すると共に、前記機筐1に対して前後移動可能に設けた左右一対の前後移動板17に軸装し、左右の前後移動板17には左右のロッド26の一端を回動自在に取付け、左右のロッド26の他端には左右一対のリンク杆28の一端を取付け、該一対のリンク杆28の中間部は前記機筐1に回動自在に取付け、該一対のリンク杆28の他端は連結体32により連結して該連結体32の中間部をテンション調節軸33により移動させるようにし、もって、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸の両端を同時に前記機筐1の底板44と略平行に移動させるように構成した横送り搬送装置のテンション調節装置。
  2. 請求項1において、前記一対のリンク杆28はその中間部を前記機筐1に回動自在に取付け、前記各リンク杆28の上端は前記機筐1の天板34より上方に位置させて連結体32により連結し、該連結体32にはテンション調節軸33を取付け、該テンション調節軸33は前記天板34上方に設けた調節軸軸受部35に前後移動可能に取付けた横送り搬送装置のテンション調節装置。
  3. 請求項1または請求項2の何れかにおいて、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸は、その両端を同時にバネ41の弾力によりチエン緊張方向に移動するように常時付勢するように構成した横送り搬送装置のテンション調節装置。
  4. 請求項3において、前記従動スプロケット8または前記駆動スプロケット10の何れかの回転軸は前記機筐1に前後移動可能に設けた左右一対の前後移動板17に軸装し、左右の前後移動板17にはロッド26の一端を取付け、ロッド26の他端は一対のリンク杆28の下端に取付け、リンク杆28の中間部は前記機筐1に回動自在に取付け、リンク杆28の上端を連結する連結体32と該連結体32を前後移動させるテンション調節軸33の間にバネ41を設けた横送り搬送装置のテンション調節装置。
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