JP3892780B2 - エレベーター装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、昇降路内に立設したガイドレールに案内されて乗かごを昇降案内するエレベーター装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献】
特開昭57−57178号公報
特許文献に示すように、従来、乗かごや釣合いおもり等の昇降体が地震時の揺れによってガイドレールから外れるのを防止するために、乗かごが待機している基準停止階に対応するガイドレールを高剛性構造とすることが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術は、地震時の建築物の応答加速度に対する配慮がなされていない。
【0004】
即ち、地震時に乗かごや釣合いおもりによってガイドレールに作用する慣性荷重は、建築物の応答加速度に比例する。そして、建築物の応答加速度は建築物の上方ほど大きくなる。
【0005】
具体的に云うと、上記従来の技術において、地震時に、乗かごや釣合いおもりが建築物の上方で、特定基準階以外に緊急停止する場合がある。
【0006】
このような場合、特定基準階以外のガイドレールは高剛性構造となっていないので、建築物の応答加速度に比例して大きな慣性荷重を受け、その結果、ガイドレールを変形させ、乗かごや釣合いおもりがガイドレールから外れる危険がある。
【0007】
本発明の目的は、建築物の上方においても地震時に乗かごや釣合いおもりがガイドレールから外れることがないエレベーター装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記目的を達成するため、ガイドレールを上部ガイドレールと下部ガイドレールとで構成し、上部ガイドレールを下部ガイドレールよりも降伏点の高い材料で形成し、かつ、この上部ガイドレールの断面形状を下部ガイドレールの断面形状と同一としたのである。
【0009】
このように、上部ガイドレールを下部ガイドレールに比べて降伏点の高い材料で形成したので、上部ガイドレールは乗かごや釣合いおもりによる慣性荷重に耐えることができ、乗かごや釣合いおもりのガイドレールからの外れを防止することができる。
【0010】
さらに、上部ガイドレールの降伏点を大きくしても、上部と下部ガイドレールはその断面形状が同じであるので、ガイドレールの断面積を増加させて強度を向上させた場合のように、昇降路断面積が増加するようなことは回避される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のエレベーター装置の一実施形態を図に基づいて説明する。
【0012】
図1は本発明の一実施形態になるエレベーター装置を示す概略縦断面図、図2はガイドレールを示す概略図、図3(a)は下部ガイドレールを示す断面図、図3(b)は上部ガイドレールを示す断面図である。
【0013】
地上に設けられた基礎1に対して1階床分埋設された建築物2には、各階の居室3に連なる各床4を貫通して昇降路5が形成されている。この昇降路5内には、昇降体である乗かご6や釣合いおもり(図示せず)が昇降するように構成されている。
【0014】
一般的に、前記建築物2は、各階床の強度部材である階床梁や柱の間に壁が形成されているが、この壁は重量物を支持できるような強度を有していない。
【0015】
そのために、昇降路5内の固定部である各階床梁に対応する位置に、レールブラケット等の複数の支持具7を固定し、この支持具7に前記ガイドレール8を固定するようにしている。
【0016】
そして、前記乗かご6は、昇降路5内に固定されたガイドレール8によって上下方向にのみ移動可能なように案内されている。
【0017】
前記ガイドレール8は、上部ガイドレール9と下部ガイドレール10とで構成され、上部ガイドレール9と下部ガイドレール10との境は、建築物2の地上からの高さのほぼ1/3の位置Hに対応する位置である。
【0018】
また、上部ガイドレール9に下部ガイドレール10を接続することを考慮すると、上部ガイドレール9の下端部が前記支持具7をオーバハングした位置の近傍で前記下部ガイドレール10と接続することが望ましい。
【0019】
それは、上部ガイドレール9の下端部が前記支持具7で強固に支持されることにより、強固に支持された上部ガイドレール9の下端部に対して下部ガイドレール10を安定して連結することができるからである。
【0020】
前記ガイドレール8のうち上部ガイドレール9は、下部ガイドレール10の降伏点よりも高い降伏点を有する材料で形成したものであり、加えて上部ガイドレール9の断面形状(図3(b))は、下部ガイドレール10の断面形状(図3(a))と同じにしている。
【0021】
因みに、上部ガイドレール9の降伏点における許容応力は、建築基準法に基づけば、325N/mm2であり、下部ガイドレール10の許容応力は、255N/mm2である。
【0022】
このように、許容応力に差があっても両ガイドレール9,10の断面形状は同一であるので、使用する支持具7やレールつなぎ部材11を標準化することができる。
【0023】
以上説明したように本実施の形態によれば、建築物2の上部ガイドレール9を下部ガイドレール10に比べて高降伏点の材料で形成したので、地震時に大きな慣性荷重がかかっても十分耐えることができる。
【0024】
また、上部ガイドレール9を下部ガイドレール10と断面形状を同一としたので、強度確保のためにガイドレールの断面形状を増大させることによる昇降路3の断面積を大きくするような不都合を回避することができる。
【0025】
さらに、両ガイドレール9,10の断面形状が同一であるため、レールつなぎ部材11や支持具7として同一のものが使用することができ、経費を安くすることができる。
【0026】
なお、上部ガイドレール9の許容応力としては、下部ガイドレール10の許容応力の1.27〜1.47倍が最適である。即ち、1.27倍以下では補助的な機構を設けねばならず、また、1.47倍以上では十分なる強度が確保できるが材料費が高価なものとなってしまうためである。
【0027】
【発明の効果】
本発明によれば、建築物の上方においても地震時に乗かごや釣合いおもりがガイドレールから外れることがないエレベーター装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の一実施形態になるエレベーター装置を示す概略縦断面図である。
【図2】図2はガイドレールを示す概略図である。
【図3】図3はガイドレールの断面形状を示し、図3(a)は下部ガイドレールの断面図であり、図3(b)は上部ガイドレールの断面図である。
【符号の説明】
2…建築物、5…昇降路、6…乗かご、7…支持具、8…ガイドレール、9…上部ガイドレール、10…下部ガイドレール、11…レールつなぎ部材。
Claims (5)
- 建築物に形成された昇降路内の各階床梁に対応する位置に、夫々支持具を介して乗かごの昇降を案内するガイドレールを取付けたエレベーター装置において、前記ガイドレールを上部ガイドレールと下部ガイドレールとで構成し、前記上部ガイドレールを前記下部ガイドレールよりも降伏点の高い材料で形成し、かつ、この上部ガイドレールの断面形状を下部ガイドレールの断面形状と同一としたことを特徴とするエレベーター装置。
- 前記上部ガイドレールは降伏点において、前記下部ガイドレールに対して1.27〜1.47倍の許容応力を有することを特徴とする請求項1記載のエレベーター装置。
- 前記上部ガイドレールは、前記支持具よりオーバハングした位置で前記下部ガイドレールに接続されていることを特徴とする請求項1または2記載のエレベーター装置。
- 前記上部ガイドレールと前記下部ガイドレールとを連結する複数のレールつなぎ部材を同一形状とすると共に、前記複数の支持具も同一形状としたことを特徴とする請求項1,2または3記載のエレベーター装置。
- 前記上部ガイドレールは、建築物の地上から1/3以上の高さに取付けられていることを特徴とする請求項1,2,3または4記載のエレベーター装置。
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