JP3890717B2 - 印刷回路基板 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、板状に形成された絶縁体上に回路パターンを形成した印刷回路基板であって、分割線に沿って複数に分割される印刷回路基板の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、一枚の印刷回路基板を複数に分割して使用状態とする印刷回路基板がある。このような印刷回路基板においては、回路パターンが形成された印刷回路基板上に種々の電子部品を実装した後に、該印刷回路基板を分割している。
この場合、印刷回路基板の分割を容易とするために、分割線に沿って予めV字溝やミシン目状の継手部を形成していることが多い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述のように、例えばミシン目状の継手部を形成した印刷回路基板を複数に分割する際には、該印刷回路基板の継手部が形成された部分を屈曲して破断させ、分割することとなるが、継手部が形成された部分の近傍には屈曲及び破断に伴う応力がかかる。
この応力によって、印刷回路基板上に形成されたミシン目状の継手部近傍の回路パターン、特に、線幅が細く形成されることが多い信号回路を構成する回路パターンに、剥がれやクラックが発生し、印刷回路基板の信頼性が低下したり、回路パターンが断線して導通がとれなくなったりすることがあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、給紙装置における以上のような課題を解決すべく、次のような手段を用いるものである。即ち、請求項1においては、分割線に沿って、回路パターンが形成された個別基板に分割される印刷回路基板において、前記分割線には、スリットと、該分割線で分割される前記個別基板同士をミシン目状に連結する継手部とが形成され、前記継手部と、該継手部に近接する前記回路パターンとの間に、保護パターンを配置すると共に、前記スリットの近傍にも前記回路パターンを配線する。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を、添付の図面より説明する。図1は本発明の印刷回路基板の概略を示す全体平面図、図2は図1におけるA−A断面図、図3は印刷回路基板の分割線付近を示す平面図、図4は図3におけるB−B断面図である。
【0008】
本発明の印刷回路基板について説明する。まず、図1においては、一枚の印刷回路基板を三枚に分割可能に構成した例を示している。
印刷回路基板1は、後述するように、板状に形成した基材26上に回路パターン22を形成し、該回路パターン22をソルダレジスト27で覆って構成したものであり、電子部品を実装した後に各個別基板2・3・4に分割し、分割された個別基板2・3・4が、例えば、ファクシミリ装置等の電子機器へ組み込まれるものである。
【0009】
そして、本印刷回路基板1においては、分割線X・Xに沿って三分割することにより、同一仕様の個別基板2・3・4に分割できるように構成している。
また、印刷回路基板1には分割線Xに沿ってミシン目状に継手部11・11・・・が形成され、継手部11以外の部分は分割線Xに沿って分割されてスリット12を形成しており、個別基板2と個別基板3、及び、個別基板3と個別基板4とは該継手部11・11・・・によってのみ連結されて繋がっている。
【0010】
このように、継手部11・11・・・を形成することで、印刷回路基板1を分割線Xに沿って分割する際には、該継手部11・11・・・の連結部分のみを破断すれば良いこととなり、破断する面積が少なくなって、破断に要する力が減少し、容易に分割することができるのである。
また、印刷回路基板1を分割する際には分割線Xの近傍に応力がかかるが、分割線Xに継手部11・11・・・を形成して、破断する面積を少なくさせることで、分割時に発生する応力を低く抑えるようにしている。
【0011】
尚、本実施例においては継手部11・11・・・及びスリット12・12を形成している分割線Xには、断面視略V字形状の切欠溝、所謂V溝を形成して分割を容易にすることもできる。
また、印刷回路基板1は二分割、又は、四分割以上するように構成しても良く、分割数を制限するものではない。
【0012】
本実施例の印刷回路基板1を構成する個別基板2は、例えば、図2に示すように、板状に形成した基材26の一表面に回路パターン22を形成し、該回路パターンの表面にソルダレジスト27を形成した、所謂片面基板として構成されているが、基材26の両面に回路パターン22を形成した所謂両面基板や、基材26を複数枚重ね合わせて、複数の基材26間に多層に回路パターン22を形成した所謂多層基板に構成してもよい。
【0013】
基材26は、例えば、ガラス繊維にエポキシ樹脂を含浸させて板状に形成した所謂ガラスエポキシ板や、紙にフェノール樹脂を含浸させて板状に形成した所謂紙フェノール板といった絶縁体により構成されている。
回路パターン22は、銅等の導体で構成され、例えば、表面に銅箔を貼りつけた基材26をエッチング処理して形成したり、基材26の表面上にメッキ処理を施すことにより形成したりしている。このように形成した回路パターン22により、個別基板2上に信号回路や電源回路が構成されているのである。
さらに、該回路パターン22の表面には絶縁体で構成されたソルダレジスト27を形成して、フローはんだ付けの際に該回路パターン22に余分なはんだが付着することを防止すると共に、該回路パターン22を外部からの衝撃や腐食等に対して保護している。
【0014】
また、個別基板2における電子部品の実装部には、貫通孔28を形成するとともに、該貫通孔28周囲にはソルダレジスト27を形成せずにランド部29を構成している。
そして、該貫通孔28へ電子部品の端子部を挿入するとともに、ランド部29においてはんだ付け等により電子部品の端子部と回路パターン22とを接続することで、個別基板2に電子部品を実装するように構成している。
尚、個別基板3及び個別基板4についても、前述の個別基板2と同様に構成されている。
【0015】
次に、本発明の要部について説明する。図3、図4においては、印刷回路基板1の個別基板2と個別基板3との間の分割線X付近の部分を示している。分割線Xには、前述の如く、継手部11・11・・・及びスリット12・12が形成され、個別基板2と個別基板3とは、該継手部11・11・・・の部分で断続的に連結されている。
また、個別基板2及び個別基板3上には、前記回路パターン22が形成されており、分割線Xの近傍にも配線されている。
【0016】
そして、継手部11・11・・・が形成されている部分においては、該継手部11と回路パターン22との間に保護パターン21が形成されている。
即ち、継手部11が形成されている部分では、図4に示すように、継手部11に隣接して保護パターン21が形成され、該保護パターン21の継手部11とは反対側に回路パターン22が形成されているのである。
該保護パターン21は、回路パターン22と同様の材質及び方法により形成され、信号回路や電源回路が構成されている回路パターン22とは接続されていない。
【0017】
尚、分割線X全域に渡って継手部11が形成されている場合には、該分割線X全域に渡って継手部11と回路パターン22との間に保護パターン21を形成すれば良く、分割線Xに前記V溝が形成されている場合は、該V溝と回路パターン22との間に保護パターン21を形成すれば良い。
また、前述の個別基板2と個別基板3との間の分割線X付近の部分の構成は、個別基板3と個別基板4との間の分割線X付近の部分の構成においても同様である。
【0018】
以上のように構成した印刷回路基板1を分割線Xに沿って個別基板2・3・4に分割する場合は、分割線Xの継手部11・11・・・が形成された部分を屈曲して破断させることで分割するが、この際には継手部11・11・・・が形成された部分の近傍には屈曲及び破断に伴う応力がかかる。
この場合、継手部11・11・・・に隣接して回路パターン22が形成されていると、該回路パターン22と基材26との間の接着部や回路パターン22自体に、この応力がかかって、回路パターン22に剥がれやクラックが発生することがあるが、本発明の印刷回路基板1においては、継手部11・11・・・と回路パターン22との間に保護パターン21が形成されていて、該保護パターン21が継手部11・11・・・に隣接しているので、屈曲及び破断に伴う応力は、該保護パターン21にかかることとなる。
【0019】
そして、保護パターン21にかかった応力は、保護パターン21と基材26との間の接着部や保護パターン21自体に吸収されて、該保護パターン21の継手部11とは反対側に隣接して形成された回路パターン22には、伝達されることがほとんどなくなる。
これにより、印刷回路基板1を分割線Xに沿って分割しても、回路パターン22に剥がれやクラックが発生することを防止することができ、印刷回路基板1の分割に伴う不良発生率の低減を図ることができるとともに、信頼性の低下を防止することができる。
【0020】
この保護パターン21を設けることによる効果は、印刷回路基板1を片面基板に構成したり、基材26を紙フェノール板で構成した場合等、剛性が低くて継手部11・11・・・の近傍に応力がかかりやすい状態に構成された印刷回路基板1、及び、線幅を細く形成した信号回路等に対して、特に大きく奏される。
【0021】
また、分割線Xにミシン目状に継手部11・11・・・とスリット12・12とを併せて形成することにより、各個別基板2・3・4が連結される部分である継手部11・11・・・部分の長さが短くなって、保護パターン21を形成する面積を減少させることができる。
これにより、個別基板2・3・4上のスペースを広く使用することができて、回路パターン22を形成する場合の制約が減少して自由度が広がる。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、印刷回路基板において、以上のような構成とすることで、次のような効果を奏する。請求項1の如く、分割線と印刷回路基板上に形成される回路パターンとの間に、保護パターンを配置したので、印刷回路基板の分割に伴い発生する応力が、保護パターンと基材との間の接着部や保護パターン自体により吸収されて、回路パターンに伝達されることがほとんどなくなり、回路パターンに剥がれやクラックが発生することを防止することができた。これにより、印刷回路基板の分割に伴う不良発生率の低減を図ることができるとともに、信頼性の低下を防止することができた。さらに、保護パターンが形成される面積を減少することができ、回路パターンを形成する場合の制約を減少させて自由度を広げることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印刷回路基板の概略を示す全体平面図である。
【図2】図1におけるA−A断面図である。
【図3】印刷回路基板の分割線付近を示す平面図である。
【図4】図3におけるB−B断面図である。
【符号の説明】
X 分割線
1 印刷回路基板
2・3・4 個別基板
11 継手部
12 スリット
21 保護パターン
22 回路パターン
26 基材
Claims (1)
- 分割線に沿って、回路パターンが形成された個別基板に分割される印刷回路基板において、
前記分割線には、スリットと、該分割線で分割される前記個別基板同士をミシン目状に連結する継手部とが形成され、
前記継手部と、該継手部に近接する前記回路パターンとの間に、保護パターンを配置すると共に、
前記スリットの近傍にも前記回路パターンを配線する、
ことを特徴とする印刷回路基板。
Priority Applications (1)
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JP00572398A JP3890717B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 印刷回路基板 |
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JPH11204899A JPH11204899A (ja) | 1999-07-30 |
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Family Applications (1)
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JP00572398A Expired - Fee Related JP3890717B2 (ja) | 1998-01-14 | 1998-01-14 | 印刷回路基板 |
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-
1998
- 1998-01-14 JP JP00572398A patent/JP3890717B2/ja not_active Expired - Fee Related
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