JP3889687B2 - 通信システムの監視制御システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は通信システムの監視制御システムに関する。SNMP(SimpleNetwork Manegement Protocol)は、LAN(Local Area Network)やWAN(Wide Area Network)機器のネットワーク監視として標準的手法であり、これらの機器は従来の情報機器のネットワーク監視に多く採用されてきたが、近年、情報機器と通信機器の境がなくなりつつあり、全てを同時にネットワーク監視として扱う必要が出てきた。
【0002】
従来の通信機器と情報機器を統括したネットワークとして監視運用を実施する上で、問題となるのは、構成される伝送路が通常のLANケーブル等のメタルケーブルから、多重無線装置等のマイクロ回線を使用することとなり、回線(伝送路)の断に対するデータの喪失の可能性や、同時に複数の装置から発生する状態変化について、SNMPにおける脆弱性を吸収する手法が必要になる。
【0003】
【従来の技術】
従来は、通信機器(装置)のSNMP化は、SNMPの信頼性の点からLANケーブル等を用いた物理的に接続された情報機器のネットワーク管理に限定されていた。図5は従来システムの概念図である。図において、1はLANで、図ではループ状のネットワークが形成されている例を示している。2はLAN1に接続された複数の被監視機器、3はLAN1に接続され、前記複数の被監視機器の状態を監視するネットワークマネージャである。なお、場合によっては、被監視機器2とLAN1との接続部分にルータが接続される場合もある。
【0004】
この種の従来装置としては、トラップ(Trap:状態変化)にシーケンス番号を付与し、脱落を検出すると、脱落トラップを要求し、被要求側に再送するようにしたもの(特許文献1参照)や、トラップに版数を付与して送信し、マネージャがその不一致を検出すると、エージェントへトラップの再送を要求するようにしたもの(特許文献2参照)がある。
【0005】
図6は従来のトラップ送出部の構成例を示す図であり、被監視機器の内部構成を示している。状変検出部10に複数の監視項目が送られてくると、該状変検出部10は、各監視項目の状変部分を検出する。状変検出部10の出力は通信処理部11に送られる。該通信処理部11は、各状変部に対して状変であることを示すトラップをネットワークマネージャに対して送出する。
【0006】
図7は従来のトラップの受信処理部の構成例を示す図であり、ネットワークマネージャの内部構成を示している。被監視機器(エージェント)からのトラップを受ける通信処理部20は、そのトラップをトラップ検出部21に渡す。該トラップ検出部21は、トラップを受け取ったことを認識したら、ゲットリクエスト(Get Request:要求信号)送出部22にその旨の信号を伝える。該ゲットリクエスト送出部は、ゲットリクエストを通信処理部20に通知する。このゲットリクエスト信号は、通信処理部20を介して被監視機器に送出される。
【0007】
図7に示す装置の場合、被監視機器から送られてきたトラップを通信処理部20で受信すると、トラップ信号をトラップ検出部21に送出する。トラップ検出部21はその旨をゲットリクエスト送出部22に通知し、該ゲットリクエスト送出部22は、ゲットリクエスト信号を通信処理部20を介して被監視機器に送出する。
【0008】
図6や図7に示す装置を用いると、多重無線装置等の通信システムでは、障害の発生により各通信機器相互に影響を及ぼすため、同一タイミングで状態変化が発生し、トラップが多発することになり、ネットワークのデータの輻輳や喪失が生じる。
【0009】
図8は従来のトラップ送出処理部の構成例を示すブロック図である。図は被監視機器のトラップ送出処理部の構成例を示している。図6、図7と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、10は監視項目を受信して状変を検出する状変検出部、24は状変検出部10の出力を受けてトラップを送出するトラップ送出部で、その出力は通信処理部11に与えられる。
【0010】
25は通信処理部11から送られてくるゲットリクエストを検出するゲットリクエスト検出部である。26は状変検出部10の出力を受けてゲットレスポンス(Get Response:応答信号)を通信処理部11に与えるゲットレスポンス送出部である。通信処理部11は、図示しないネットワークマネージャと接続されている。
【0011】
このように構成された装置において、被監視機器からネットワークマネージャに対してトラップ送出部24からトラップを送出すると、このトラップは通信処理部11を介してネットワークマネージャに送られる。ネットワークマネージャはトラップを受けると、ゲットリクエストを発行する。このゲットリクエストは、被監視機器に送られ、該被監視機器では、通信処理部11を介して入ってきた信号から、ゲットリクエスト検出部25でゲットリクエストが検出される。ゲットリクエストが検出されると、このゲットリクエストは、状変検出部10に与えられる。ゲットリクエストを受けた状変検出部10は各種情報よりなるゲットレスポンスを発行する。このゲットレスポンスは、ゲットレスポンス送出部26から通信処理部11を介してネットワークマネージャに送出される。
【0012】
即ち、このネットワークシステムでは、状変が発生したら被監視機器からネットワークマネージャに対してトラップを送出し、ネットワークマネージャはトラップを受信したら被監視機器に対してゲットリクエストを発行する。このゲットリクエストを受信した被監視機器は、ネットワークマネージャに対してゲットレスポンスを発行する。このような簡単なプロトコルにより、被監視機器とネットワークマネージャは情報の送受信を行なうものである。
【0013】
この装置の場合、トラップパケットが喪失すると、ネットワークマネージャ側でゲットリクエストを送出するタイミングが無くなってしまう。
【0014】
図9は従来のゲットレスポンス処理部の構成例を示すブロック図であり、被監視機器の構成を示している。図8と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、10は監視項目を受けて状変を検出する条件検出部、24は状変検出を受けてトラップを送出するトラップ送出部、11はトラップ送出部24の出力を受けてネットワークマネージャと接続される通信処理部である。
【0015】
25はネットワークマネージャからのゲットリクエストを検出するゲットリクエスト検出部、26はネットワークマネージャに対してゲットレスポンスを送出するゲットレスポンス送出部である。これらゲットリクエスト検出部25と、ゲットレスポンス送出部26は通信処理部11と接続されている。27は各種のデータ(例えば監視項目等)が記憶されているデータベースとしてのMIB(Management Information Base)テーブルである。
【0016】
このように構成された装置において、トラップ送出部24は状変検出部10からの状変を受けてトラップを送出する。該トラップは通信処理部11を経てネットワークマネージャに通知される。ネットワークマネージャは、トラップを受けると、被監視機器に対してゲットリクエストを返す。ゲットリクエスト検出部25は、このゲットリクエストを受けると、MIBテーブル27を参照して必要な情報を得て、ゲットレスポンス送出部26から情報を送出する。この情報は、通信処理部11を経てネットワークマネージャに送出される。
【0017】
【特許文献1】
特開平9−247146号公報
【特許文献2】
特開平11−177552号公報
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
ネットワークが図5に示すような有線LANではなく、多重無線装置等の通信システムでは、障害の発生により各通信機器相互に影響を及ぼすため、同一タイミングで状態変化が発生し、トラップが多発することになり、ネットワークのデータの輻輳や喪失が生じる。また、SNMPとは、機器の状態が設定された条件と異なったことにより、ネットワークマネージャに対してトラップを送出し、状態の変化を通知し、その後のネットワークマネージャからのゲットリクエストにより最新の状態情報を通知しているが、この手順だけであると、トラップパケットが喪失すると、ネットワークマネージャ側でゲットリクエストを送出するタイミングが無くなってしまう。
【0019】
また、被監視機器の障害の検出から、ゲットレスポンスをネットワークマネージャにて受けるまでの時間差が大きくなると、障害の切り分けが正確に行えないという問題がある。
【0020】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、情報の集約と送出タイミングの分散を図ることができ、またトラフィックの削減と確実な情報の授受が可能な通信システムの監視制御システムを提供することを目的としている。
【0021】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載の発明は、ネットワークマネージャと複数の被監視機器とが接続され、ネットワークマネージャが被監視機器を監視するようにしたネットワークシステムにおいて、前記被監視機器内に、トラップの送出条件として、状態変化の発生後に任意の集約時間を待ち、発生状変情報のOR取りを行なってネットワークのトラフィックを制限する手段を設け、前記ネットワークマネージャ内に、被監視機器の状態変化が多発した時に、最初に受信したトラップから、一定時間の集約時間として待ち、関連トラップの通知情報が落ち着いた後に、順次ゲットリクエスト処理に移行する手段を設けたことを特徴とする。
【0022】
ここで、OR取りとは、何れか1つでも状変情報が発生したら状変と判定することをいう。通信機器における障害発生時の複数項目への波及は、数ms〜数10msで集約するため、その間の状態変化(発生状態)情報のOR取りしたものを、遅れて送出することにより、トラップの多発を防止することができる。
通信機器のネットワークにおける他の機器への影響については、採取のトラップ受信から数10msで終息するが、状態として発生/復旧を繰り返す傾向があるため、必ず最初のトラップに対しゲットリクエストを受けとっても、その直後に新たなトラップを発行することになる。複数の影響装置の状態を同一件として処理するためにも、一旦、影響を受けた全ての装置のトラップを受けた後、受信することにより、情報を正確に受信することが可能となる。
【0023】
(2)請求項2記載の発明は、トラップの通知から一定時間内にゲットリクエストが来ない場合に、再度前記被監視機器からトラップを送出することを特徴とする。
【0024】
SNMPにおいて、トラップに対するゲットリクエストが来ないケースとしては、▲1▼トラップデータが伝送路上で喪失、▲2▼ゲットリクエストが伝送路上で喪失、▲3▼ネットワークマネージャが停止中、の3つに限られる。この時に、ゲットリクエストが受信できていないことを被監視機器は認識できるので、一定時間後に再度トラップの送出をすることができる。
【0025】
また、「丸3」については、一定回数のトラップの送出にも係わらず、ゲットリクエストが無いことにより推測が可能であり、このタイミングで再送を停止することにより、伝送路上での不要なパケットの送出を制限することが可能となる。
(3)請求項3記載の発明は、トラップの通知後、ゲットリクエストが来るまで、新たなトラップを送出しないようにした時、被監視機器内にMIB項目としてトラップの発生時間項目を追加し、最初に状態変化が発生した時間を監視情報と共に送出する手段を設けたことを特徴とする。
【0026】
被監視機器では、状態情報として定量情報を送出するが、同様に状態変化が発生したタイミングで、時間情報をMIB情報として挿入することにより、ネットワークマネージャへ、発生時刻を通知することが可能となる。
(4)請求項4記載の発明は、前記トラップの発生時間項目に加えて、ゲットリクエストを送出した時間を更に付加する手段を設けたことを特徴とする。
【0027】
被監視機器から送出した、トラップに対するゲットリクエストを受信した時に、MIB情報として最終時刻を挿入することにより、状態変化の発生期間の情報としてネットワークマネージャへ送出することが可能となる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
【0029】
本発明は、SNMPを使用して通信機器のネットワーク監視を行なった時、トラップ情報の喪失の原因となる、状態変化によるトラップの送出タイミングを、同時に発生する状態変化が安定期になる時間までを集約時間として設定し、関連状態変化や影響状態変化によるトラップの送出を集約した後に送出する。
【0030】
また、ネットワークマネージャにおいても、複数の機器からの影響による状態変化によるトラップを確実に収集するために、最初に受信した状態変化のトラップから一定の集約時間が経過した後、ゲットリクエストを先着順に送出し、収集することにより輻輳を削減するものである。
【0031】
また、トラップ自体の喪失に対する対策として、トラップ送出後、一定時間にゲットリクエストが来ない場合、再度トラップを送出する仕組みを持つことで、トラップパケットの喪失により、ネットワークマネージャにて筐体変化が検出できない問題を解決するものである。
【0032】
また、状態変化の発生からネットワークマネージャにて、その情報を受信するまでに時間がかかることにより、他の機器の状態変化タイミングとの整合が保障されない可能性が高いため、被監視機器のMIBとして状変発生時間を追加することにより、トラップ発生から復旧までの正確な時間を把握することが可能となり、保守運用者が容易に障害部位の特定を図れるシステムの構築が可能となる。
【0033】
図1は本発明のトラップ送出部の構成例を示すブロック図である。この図は、図6に示す従来構成例を示す図と対応している。図6と同一のものは、同一の符号を付して示す。図において、10は監視項目を受けて状変を検出する状変検出部、11はネットワークマネージャと接続される通信処理部である。12はタイマ値が設定され、状変検出部10からの状変トリガを基にカウントを開始するタイマ(timer)処理部、13は状変検出部10からの出力を受けて、発生状変情報をOR取りする発生OR処理部で、その出力は通信処理部11に入力されている。また、前記タイマ処理部12の出力は発生OR処理部13に与えられている。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0034】
通信機器の障害時には、同時に複数の項目が変化するが、タイミング的にはばらつきが生じる。最初の状態変化を検出したことをトリガに任意の設定された時間、新たな状態の変化の検出を行ない、その結果は絶えず最初に検出したデータのOR取りを行ない、タイムアウトによりネットワークマネージャに対してトラップを送出することにより、同一の監視情報として送出するものである。
【0035】
この装置は、被監視機器における監視項目の状態の変化を検出し、ネットワークマネージャへ送出する仕組みを表したものである。状変検出部10が監視項目の状態の変化を検出すると、その状態をOR処理部13に与えると共に、タイマ処理部12に通知し、タイマ設定により設定された集約時間の間、発生OR処理部13から通信処理部11へのトラップ通知を止め、その間に発生した状態変化は発生OR処理部13で発生ORされる。ここで、発生ORされるとは、集約時間内に複数のデータの内1個でも状変があれば、その出力に“1”を立てるようにしたものである。
【0036】
タイマ値が設定された時間になると、タイマ処理部12は発生OR処理部13に対してトラップの通知を許可する。そして、通信処理部11からネットワークマネージャに対してトラップが通知され、ネットワークマネージャからゲットリクエストが送られてくる。そして、そのゲットリクエストの応答(ゲットレスポンス)として、発生ORされたMIBデータをネットワークマネージャへ送出する。これらの処理は、ハードウェアで実現しても、ソフトウェアで実現してもよい。
【0037】
このように、この実施の形態例によれば、状態変化情報のOR取りしたものを、集約時間だけ遅れて送出することにより、トラップの多発を防止することができる。
【0038】
図2は本発明のトラップ受信処理部の構成例を示すブロック図で、ネットワークマネージャの構成を示している。この図は、図7に示す従来構成例を示す図と対応している。図1、図7と同一のものは、同一の符号を付して示す。この装置は、ネットワークマネージャにおける通信処理と、ゲットリクエストの送出タイミングを制御する部分について示したものである。即ち、ネットワークマネージャ側では、最初のトラップを受けたことにより、すぐにゲットリクエストを送出せず、任意の設定時間、別の装置から発せられるトラップの受信に専念し、状態が安定した時点で、順次トラップを送出し状態情報の収集を行なうものである。
【0039】
図において、20は被監視機器と接続される通信処理部、21は通信処理部20の出力を受けてトラップを検出するトラップ検出部、22は該トラップ検出部21の出力を受けて時間をカウントするタイマ処理部である。23は被監視機器に対してゲットリクエストを送出するゲットリクエスト送出部であり、その出力は通信処理部20に入っている。
【0040】
30はトラップ検出部21及びタイマ処理部22と接続されて、トラップを管理するトラップ管理部である。その出力は、ゲットリクエスト送出部23に入っている。トラップ管理部30では、管理している装置の情報が記憶されている。図に示す例では、a装置、c装置、d装置の情報が記憶されている。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0041】
本発明では、被監視機器から送られてきたトラップの検出をトラップ検出部21で行なう。該トラップ検出部21は、その検出のタイミングでタイマ処理部22のタイマ値をセットする。タイマがタイムアウトするまでの時間に受信したトラップ情報は、トラップ管理部30により、受信した順番に保存される。
【0042】
その後、タイマがタイムアウトとすると、その時点におけるトラップ管理部30に記憶されている順番にゲットリクエスト送出部23からゲットリクエストを送出し、被監視機器からの状態変化情報の収集を行なう。これらの処理は、ハードウェアであってもソフトウェアであってもよい。
【0043】
この実施の形態例によれば、被監視機器からの状態変化情報を正確に受信することが可能になる。
【0044】
図3は本発明のトラップ再送出処理部の構成例を示すブロック図であり、被監視機器の構成を示している。この図は、図8に示す従来構成を示す図と対応している。図8と同一のものは、同一の符号を付して示す。この図は、被監視機器におけるトラップに対するゲットリクエスト検出の受信処理の仕組みを示したものである。
【0045】
図において、10は監視項目を受けて状変を検出する状変検出部、11はネットワークマネージャと接続される通信処理部である。24は状変検出部10の出力を受けてトラップを送出するトラップ送出部である。該トラップ送出部24の出力は通信処理部11に与えられている。25は通信処理部11からの信号を受けてゲットリクエストを検出するゲットリクエスト検出部、26は状変検出部10の出力を受けてネットワークマネージャにゲットレスポンスを送出するゲットレスポンス送出部である。
【0046】
前記ゲットリクエスト検出部25の出力は状変検出部10に与えられ、ゲットレスポンス送出部26の出力は通信処理部11に与えられている。32は、トラップ送出部24及びゲットリクエスト検出部25と接続されるタイマ/カウンタ処理部である。該タイマ/カウンタ部は、時間をカウントすると共に、トラップの再送を行なう度にカウンタをカウントアップするものである。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0047】
監視項目を受けて状変検出部10が状変を検出すると、トラップ送出部24からトラップがネットワークマネージャに向けて送出されると共に、該トラップ送出部24はタイマ/カウンタ処理部32のタイマカウントを開始させ、トラップの送出回数を示すカウンタの値を1だけ更新する。
【0048】
通常の状態により、ネットワークマネージャからゲットリクエストが返ってくると、ゲットリクエスト検出部25は、ゲットリクエストを検出し、タイマ/カウンタ処理部32をリセットすると共に、状変検出部10にゲットリクエスト信号を与える。この結果、状変検出部10は、ゲットレスポンスを発生し、ゲットレスポンス送出部26からネットワークマネージャに向けてゲットレスポンスを送出する。
【0049】
ここで、ネットワークマネージャからのゲットリクエストが返って来ない場合、タイマ/カウンタ処理部32のタイマがタイムアウトする。このタイムアウトを受けたトラップ送出部24はトラップをネットワークマネージャに再送する。それと同時にカウンタを1だけ更新する。
【0050】
以上の動作を繰り返しても、ネットワークマネージャからゲットリクエストが返ってこない場合、前記カウンタが所定の値までカウントアップし、所定の値までカウントしたら、相手不在としてトラップの再送を停止する。
【0051】
この実施の形態例によれば、ネットワークマネージャからゲットリクエストが返ってこない時には、トラップを再送することができ、所定時間経過してもゲットリクエストが返ってこない場合には、トラップの送出を制限することができる。
【0052】
被監視機器において、トラップを送出したにも係わらず、ゲットリクエストが返ってこない場合は、トラップが喪失した可能性が高いので、トラップ喪失時間よりタイマを起動し、任意のタイムアウト時間を経過した時点で、再度トラップを送出することにより、情報の欠落を防止することができる。
【0053】
図4は本発明のMIB時間書替処理部の構成例を示すブロック図である。この図は、図9に示す従来の構成図と対応している。図9と同一のものは、同一の符号を付して示す。図は、被検査機器の構成を示している。図に示す装置は、被監視機器におけるMIBテーブルへの状変発生時間及びゲットレスポンス送出時間を書き込む処理を行なうものである。
【0054】
図において、10は監視項目を受けて状変を検出する状変検出部、11はネットワークマネージャと接続される通信処理部である。24は状変検出部10の出力を受けてトラップを送出するトラップ送出部、25はネットワークマネージャからのゲットリクエストを検出するゲットリクエスト検出部である。
【0055】
27は各種の情報を記憶するMIBテーブルである。26は、該MIBテーブル27の出力を受けてゲットレスポンスをネットワークマネージャに送出するゲットレスポンス送出部である。該ゲットレスポンス送出部26の出力は通信処理部11に入る。35はトラップの時間を管理する時間管理部であり、トラップ送出部24の出力を受けて、MIBテーブル27に時間情報を書き込む。また、ゲットリクエスト検出部25の出力は、時間管理部35とMIBテーブル27に入っている。このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0056】
状変検出部10により状変が検出されると、トラップ送出部24からネットワークマネージャに対してトラップが送出される。この処理と同じタイミングでトラップ送出部24は、時間管理部35に対して現時間のMIBテーブル27への書き込みを指示する。ゲットリクエスト検出部25がゲットリクエストを検出した時には、時間管理部35に対して応答時間としてMIBテーブル27への現時間の書き込みを行なう。その後、MIBテーブル27の内容をゲットレスポンスとしてゲットレスポンス送出部26からネットワークマネージャへ送出する。
【0057】
この実施の形態例によれば、状態変化が発生したタイミングで、時間情報をMIB情報としてMIBテーブル27に挿入し、ネットワークマネージャにトラップの発生時刻を通知することが可能となる。即ち、状態の変化を最初に検出した時点の時間情報をMIBデータとして扱うことにより、ゲットレスポンスまでの時間が発生時間から乖離しても、ネットワークマネージャ側では、正確な発生時刻を知ることが可能となる。
【0058】
また、被監視機器から送出したトラップに対するゲットリクエストを受信した時に、MIB情報として最終時刻を挿入することにより、状態変化の発生期間の情報としてネットワークマネージャへ送出することが可能となる。即ち、状態の変化は、一定期間継続する可能性があるため、状態のサンプリング時間をMIBデータとして扱うことにより、状態変化範囲としてネットワークマネージャ側で判断することが可能となる。
【0059】
通信機器における障害の発生は、情報機器のそれと大きく異なり、単純な機器単独の障害だけでなく無線機器等では、警報を送るための伝送路自体が断となり関連する機器からも同時に警報が頻繁に送出され、最悪の状態では情報の喪失に至る。本発明によれば、情報の集約と送出タイミングの分散を図ることが可能となり、トラフィックの削減と確実な情報の授受が可能となり、従来より指摘されてきたSNMPの弱点の克服を図ることが可能となる。
【0060】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、以下の効果が得られる。
(1)請求項1記載の発明によれば、トラップの多発を防止することができる。また、一旦、影響を受けた全ての装置のトラップを受けた後、受信することにより、情報を正確に受信することが可能となる。
(2)請求項2記載の発明によれば、伝送路上での不要なパケットの送出を制限することが可能となる。
(3)請求項3記載の発明によれば、ネットワークマネージャへ、状態変化が発生した時刻を通知することが可能となる。
(4)請求項4記載の発明によれば、被監視機器から送出した、トラップに対するゲットリクエストを受信した時に、MIB情報として最終時刻を挿入することにより、状態変化の発生期間の情報としてネットワークマネージャへ送出することが可能となる。
【0061】
このように、本発明によれば、情報の集約と送出タイミングの分散を図ることができ、またトラフィックの削減と確実な情報の授受が可能な通信システムの監視制御システムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトラップ送出部の構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明のトラップ受信処理部の構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明のトラップ再送出処理部の構成例を示すブロック図である。
【図4】本発明のMIB時間書替処理部の構成例を示すブロック図である。
【図5】従来システムの概念図である。
【図6】従来のトラップ送出部の構成例を示すブロック図である。
【図7】従来のトラップ受信処理部の構成例を示すブロック図である。
【図8】従来のトラップ送出処理部の構成例を示すブロック図である。
【図9】従来のゲットレスポンス処理部の構成例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10 状変検出部
11 通信処理部
12 タイマ処理部
13 発生OR処理部
Claims (4)
- ネットワークマネージャと複数の被監視機器とが接続され、ネットワークマネージャが被監視機器を監視するようにしたネットワークシステムにおいて、
前記被監視機器内に、トラップの送出条件として、状態変化の発生後に任意の集約時間を待ち、発生状変情報のOR取りを行なってネットワークのトラフィックを制限する手段を設け、
前記ネットワークマネージャ内に、被監視機器の状態変化が多発した時に、最初に受信したトラップから、一定時間の集約時間として待ち、関連トラップの通知情報が落ち着いた後に、順次ゲットリクエスト処理に移行する手段を設けたことを特徴とする通信システムの監視制御システム。 - トラップの通知から一定時間内にゲットリクエストが来ない場合に、再度前記被監視機器からトラップを送出することを特徴とする請求項1記載の通信システムの監視制御システム。
- トラップの通知後、ゲットリクエストが来るまで、新たなトラップを送出しないようにした時、被監視機器内にMIB項目としてトラップの発生時間項目を追加し、最初に状態変化が発生した時間を監視情報と共に送出する手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の通信システムの監視制御システム。
- 前記トラップの発生時間項目に加えて、ゲットリクエストを送出した時間を更に付加する手段を設けたことを特徴とする請求項3記載の通信システムの監視制御システム。
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