JP3183044B2 - ネットワ−ク管理システム - Google Patents

ネットワ−ク管理システム

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JP3183044B2
JP3183044B2 JP13307294A JP13307294A JP3183044B2 JP 3183044 B2 JP3183044 B2 JP 3183044B2 JP 13307294 A JP13307294 A JP 13307294A JP 13307294 A JP13307294 A JP 13307294A JP 3183044 B2 JP3183044 B2 JP 3183044B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、階層的に管理手段を配
置したネットワ−ク管理システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は例えば特開平4−342331
号公報に示された従来のネットワ−ク管理システムを示
す全体構成図であり、図において151a〜151d、
152a〜152e、153a〜153e、154a〜
154eは各ユ−ザごとに配置されたシステム監視装
置、155、156、157、158はシステム監視装
置151a〜151d、152a〜152e、153a
〜153e、154a〜154eを数システムずつ地域
ごとにまとめて接続する分散管理装置、159は分散管
理装置155、156、157、158をさらにまとめ
て接続する統合管理装置である。
【0003】次に動作について説明する。システム監視
装置151aは一定の間隔で、配下のノ−ドの構成情
報、動作情報を監視し、構成情報、動作情報を一定の間
隔もしくは分散管理装置155からの要求があったとき
に分散管理装置155に送り出す。分散管理装置155
はシステム監視装置151aから送られてきた情報を構
成情報と手段情報に分け、記憶する。統合管理装置15
9は、配下の分散管理装置から送られてきた情報を受け
取り、各分散管理装置ごとに情報を区分けし、情報を構
成情報と、手段情報と異常情報と障害情報とに分け、記
憶する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、大
規模なネットワ−クを管理する際の大量な管理情報を扱
うことに対しては十分配慮されていない。ネットワ−ク
内のノ−ド数が多くなると統合管理装置が保有すべき記
憶領域も大量になるという問題点がある。また、ノ−ド
の構成情報、動作情報として多数の情報を監視する場
合、構成情報や動作情報間では情報が削減されることな
く統合管理装置に送信されるため、統合管理装置の負荷
が大きくなる。さらに、ネットワ−ク内の各地でノ−ド
の障害が同時に多発した場合、それらの障害通知がすべ
て統合管理装置に対して送信されると、統合管理装置に
おける障害発生原因の切り分けが困難になる。
【0005】この発明の第1の目的は上記のような問題
点を解消するためになされたもので、管理手段が情報を
集約規則に基づいて集約することにより、上位の管理手
段が扱う情報量をより一層削減するとともに、上位の管
理手段がネットワ−クを効率的に管理することを目的と
している。この発明の第2の目的は、柔軟にノ−ドの管
理を行うことを目的としている。この発明の第3の目的
は、ある情報に注目したネットワ−クの管理を可能とす
ることを目的としている。この発明の第4の目的は、即
応性の高いネットワ−ク管理システムを実現することを
目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るネットワ
ーク管理システムは、管理対象であるノードから取得さ
れる複数の属性に基づいて予め定められた集約規則に従
って1つの集約属性を生成する第1の管理手段と、上記
第1の管理手段により生成される集約属性に基づいて上
記第1の管理手段よりも上位の管理を行う第2の管理手
含むものである。
【0007】請求項2に係るネットワ−ク管理システム
は、請求項1に係るネットワ−ク管理システムにおいて
さらに、少なくとも1つの管理手段をノ−ド内に設けた
ものである。
【0008】請求項3に係るネットワ−ク管理システム
は、請求項1に係るネットワ−ク管理システムにおいて
さらに、少なくとも1つの管理手段をノ−ドの外に設け
たものである。
【0009】請求項4に係るネットワ−ク管理システム
は、請求項1に係るネットワ−ク管理システムにおいて
さらに、少なくとも1つの管理手段として、その他の管
理手段の集約する対象を設定する管理手段を備えたもの
である。
【0010】請求項5に係るネットワ−ク管理システム
は、請求項1に係るネットワ−ク管理システムにおいて
さらに、少なくとも1つの管理手段として、管理する情
報が変化した時に該情報を出力する管理手段を備えたも
のである。
【0011】請求項6に係るネットワ−ク管理システム
は、請求項1に係るネットワ−ク管理システムにおいて
さらに、少なくとも1つの管理手段として、上位の管理
手段からの要求に応じて情報を出力する管理手段を備え
たものである。
【0012】請求項7に係るネットワ−ク管理システム
は、請求項1に係るネットワ−ク管理システムにおいて
さらに、少なくとも1つの管理手段として、指定された
集約属性の元となる属性を出力する管理手段を備えたも
のである。
【0013】請求項8に係るネットワ−ク管理システム
は、請求項1に係るネットワ−ク管理システムにおいて
さらに、少なくとも1つの管理手段として、管理経路を
設定する管理手段を備えたものである。
【0014】請求項9に係るネットワ−ク管理システム
は、請求項1に係るネットワ−ク管理システムにおいて
さらに、少なくとも1つの管理手段として、管理する情
報に設定された優先順位に基づいて該情報を出力する管
理手段を備えたものである。
【0015】請求項10に係るネットワーク管理システ
ムは、請求項1に係るネットワーク管理システムにおい
てさらに、少なくとも1つの管理手段が、上位の管理手
段からの情報の獲得要求にそなえて該情報を予め保持時
する第1の記憶手段を備えたものである。
【0016】請求項11に係るネットワ−ク管理システ
ムは、請求項10に係るネットワ−ク管理システムにお
いてさらに、上記情報をあらかじめ保持する上記第1の
記憶手段よりも高速な第2の記憶手段を備えたものであ
る。
【0017】請求項12に係るネットワ−ク管理システ
ムは、請求項11に係るネットワ−ク管理システムにお
いてさらに、上記第2の記憶手段の記憶領域が不足した
場合に、上記第2の記憶手段が上記情報に設定された優
先順位に基づいて情報を廃棄する構成のものである。
【0018】
【作用】請求項1に係るネットワ−ク管理システムにお
いては、第1の管理手段が定められた集約規則に基づい
て管理対象であるノ−ドの属性から集約属性を生成し、
第2の管理手段が上記第1の管理手段により生成される
集約属性に基づいて上記第1の管理手段よりも上位の管
理を行う。
【0019】請求項2に係るネットワ−ク管理システム
においては、ノ−ド内に設けられた少なくとも1つの管
理手段がネットワ−クの管理を行う。
【0020】請求項3に係るネットワ−ク管理システム
においては、ノ−ドの外に設けられた少なくとも1つの
管理手段がネットワ−クの管理を行う。
【0021】請求項4に係るネットワ−ク管理システム
においては、少なくとも1つの管理手段がその他の管理
手段の集約する対象を設定し、この設定に基づき管理が
実行される。
【0022】請求項5に係るネットワ−ク管理システム
においては、少なくとも1つの管理手段が、管理する情
報が変化したときに該情報を出力し、この出力に基づき
管理が実行される。
【0023】請求項6に係るネットワ−ク管理システム
においては、少なくとも1つの管理手段が、上位の管理
手段からの要求に応じて情報を出力する。
【0024】請求項7に係るネットワ−ク管理システム
においては、上記第1の管理手段が指定された集約属性
の元となる属性を出力する。
【0025】請求項8に係るネットワ−ク管理システム
においては、少なくとも1つの管理手段が管理経路を設
定し、この設定された管理経路に基づいてネットワ−ク
内のノ−ドを管理する。
【0026】請求項9に係るネットワ−ク管理システム
においては、少なくとも1つの管理手段が、管理する情
報に設定された優先順位に基づいて該情報を出力する。
【0027】請求項10に係るネットワ−ク管理システ
ムにおいては、少なくとも1つの管理手段が、上位の管
理手段からの情報の獲得要求にそなえて、該情報をあら
かじめ第1の記憶手段に保持する。
【0028】請求項11に係るネットワ−ク管理システ
ムにおいては、少なくとも1つの管理手段が、上記情報
をあらかじめ上記第1の記憶手段よりも読み出しの高速
な第2の記憶手段に保持する。
【0029】請求項12に係るネットワ−ク管理システ
ムにおいては、上記第2の記憶手段の記憶領域が不足し
た場合に、上記第2の記憶手段が上記情報に設定された
優先順位に基づいて情報を廃棄する。
【0030】
【実施例】
実施例1.以下、この発明の一実施例について図面を参
照して説明する。
【0031】図1は、この発明におけるネットワ−ク管
理システムの管理体系図である。ネットワ−ク管理シス
テムの管理手段の階層が3段階で構成されている。1
1、12、13はネットワ−ク管理システムの管理対象
となるネットワ−ク内のノ−ドである。14、15は下
位管理手段であり、16は中位管理手段であり、17は
上位管理手段である。属性11A、11B、11C、1
1Dはノ−ド11の動作状態を示す情報であり、識別情
報と属性値で構成される。この属性値は0、1の信号で
表される。同様に、属性12A〜12Dはノ−ド12
の、属性13A〜13Dはノ−ド13の動作状態を示す
情報である。集約属性11a、11bは下位管理手段1
4で生成された集約属性であり、集約属性12a、12
b、13a、13bは下位管理手段15で生成された集
約属性である。集約属性1x、1yは中位管理手段16
で生成された集約属性である。14a、14b、15
a、15b、15c、15d、16a、16bは、下位
管理手段14、15、中位管理手段16で集約を行う際
の規則となる集約規則である。なお、図1において点線
で示す1f〜1oは、後述するようにそれぞれノ−ド及
び管理手段間の管理経路である。
【0032】ここで集約とは、1以上の属性からある集
約規則に基づいて1つの属性を生成することをいう。集
約規則には集約する対象となる属性値のうちいずれかが
特定の値を取る場合には値Aを生成し、上記属性値のす
べてが特定の値をとらない場合には値Aとは異なる値B
を生成するOR規則や、集約する対象となる属性値のす
べてが特定の値をとる場合には値Cを生成し、上記属性
値のうちいずれか1つでも特定の値をとらない場合には
値Cとは異なる値Dを生成するAND規則などがある。
【0033】次に、集約について具体的に説明する。図
2は下位管理手段14が行う集約を具体的に示した図で
ある。ノ−ド11は、ノ−ド12と通信する通信手段
a、ノ−ド13と通信する通信手段b、ノ−ド12、1
3からの情報をもとに演算する演算手段c、演算手段c
のバックアップ用の演算手段dで構成される。11A〜
11Dは上記手段a〜dに対応する属性であり、どの手
段の情報かを示す識別情報とその手段の動作状態を示す
属性値(正常に動作しているとき0、障害が発生してい
るとき1)で構成され、ノ−ド11から下位管理手段1
4に通知される。図2で示されている状態は、ノ−ド1
1の通信手段a、b、演算手段c、dは正常に動作して
いる状態を示している。
【0034】ノ−ド11を管理するために下位管理手段
14は、属性11Aの属性値0と属性11Bの属性値0
からOR規則に基づき新たな属性値0を生成する。OR
規則を採用したのは、通信手段a、bのうちいずれかに
障害が発生すると、ノ−ド11の処理に障害が発生する
からである。この属性値の識別情報を「ノ−ド11の通
信状態」とすれば、属性値と識別情報により「ノ−ド1
1の通信状態は正常である」という情報を集約属性11
aで示すことができる。
【0035】また、属性11Cの属性値0と属性Dの属
性値0からAND規則に基づき新たな属性値0を生成す
る。AND規則を採用したのは、演算手段cに障害が発
生すると演算手段dがバックアップするので、演算手段
c、dの双方に障害が発生したときにのみノ−ド11の
処理に障害が発生するからである。この属性値の識別情
報を「ノ−ド11の演算状態」とすれば、属性値と識別
情報により「ノ−ド11の演算状態は正常である」とい
う情報を集約属性11bで示すことができる。生成され
た集約属性11a、11bは下位管理手段14から中位
管理手段16に通知される。
【0036】次に情報を通知する際に用いられる通知信
号について具体的に説明する。図3は通知信号のフォ−
マットの一例を示した図であり、図3において30はノ
−ド11から下位管理手段14への通知信号のフォ−マ
ットの一例であり、31は下位管理手段14から中位管
理手段16への通知信号のフォ−マットの一例である。
【0037】通知信号30は、ノ−ド11の属性を下位
管理手段14に通知する際に送信される信号であり、階
層、通知する属性の個数、属性11A、属性11B、属
性C、属性Dの情報によって構成され、0、1の信号で
表されている。ノ−ド11の階層を0として「000」
で表し、通知する属性の個数は4つであるので、「10
0」で表し、属性11A、11B、11C、11Dの識
別情報をそれぞれ「00」、「01」、「10」、「1
1」で表し、各属性値を0、1(正常に動作していると
きは0、障害が発生しているときは1)の信号で表して
いる。
【0038】通知信号31は、下位管理手段14で生成
した集約属性を中位管理手段16の通知する際に送信さ
れる信号であり、階層、通知する集約属性の個数、集約
属性11a、集約属性11bの情報によって構成されて
いる。下位管理手段14の階層1を1として「001」
で表し、通知する集約属性の個数は2つであるので、
「010」で表し、集約属性11a、11bの識別情報
をそれぞれ「00」、「01」で表し、各属性値を0、
1の信号で表している。通知信号30と31の信号の差
が下位管理手段14での集約によって削減された情報量
である。
【0039】次に図1に示すネットワ−ク管理システム
全体の動作について説明する。ノ−ド11は管理経路1
mによりノ−ドの動作状態を示す情報である属性11
A、11B、11C、11Dを一定時間ごとまたは下位
管理手段14の要求により、下位管理手段14に通知す
る。同様に、ノ−ド12は管理経路1nにより属性12
A〜12Dを、ノ−ド13は管理経路1oにより属性1
3A〜13Dを下位管理手段15に通知する。
【0040】下位管理手段14は属性11Aと属性11
Bをあらかじめ設定されている集約規則14aに基づい
て集約することにより集約属性11aを生成し、同様に
属性11Cと属性11Dを集約規則14bに基づいて集
約することにより集約属性11bを生成し、これら集約
属性11a、11bを知る。ここで、下位管理手段14
が管理する情報は、属性11A〜11Dと集約属性11
a、11bである。同様に、下位管理手段15は属性1
2A〜12Dから集約属性12a、12bを、属性13
A〜13Dから集約属性13a、13bを生成し、これ
ら集約属性12a、12b、13a、13bを知る。
【0041】下位管理手段14は、下位管理手段14で
生成した集約属性11a、11bを一定時間ごとまたは
中位管理手段16の要求によって管理経路1iを通じて
中位管理手段16に通知する。同様に、下位管理手段1
5は、下位管理手段15で生成した集約属性12a、集
約属性12b、13a、13bを管理経路1jを通じて
中位管理手段16に通知する。
【0042】中位管理手段16は、集約属性11a、集
約属性12aおよび集約属性13aを集約規則16aに
基づいて集約することにより集約属性1xを生成し、こ
の集約属性を知る。また、集約属性11b、集約属性1
2bおよび集約属性13bを集約規則16bに基づいて
集約することにより集約属性1yを生成し、この集約属
性を知る。また、中位管理手段16は集約属性1x、集
約属性1yを上位管理手段17に通知する。ここで、中
位管理手段16が管理する情報は、集約属性11a、1
1b、12a、12b、13a、13b、1x、1yで
ある。上位管理手段17が管理する情報は集約属性1
x、集約属性1yである。
【0043】さらに、上位管理手段17が中位管理手段
16に対して集約属性1xを指定して該集約属性を生成
する元となった属性の獲得要求を送信すると、中位管理
手段16は集約属性1xを生成する元となる集約属性1
1a、12a、13aを選びだす。中位管理手段16は
下位管理手段14に対して集約属性11aを指定して該
集約属性を生成する元となった属性の獲得要求を送信す
る。同様に、中位管理手段16は下位管理手段15に集
約属性12a、13aを生成する元となった属性の獲得
要求を送信する。
【0044】下位管理手段14は集約属性11aを生成
する元となる属性11A、11Bを選び出し、中位管理
手段16に応答する。さらに、中位管理手段16は上位
管理手段17に対し、属性11A、11Bを応答する。
同様に、上位管理手段17には、下位管理手段15から
中位管理手段16を介し属性12A、12B、13A、
13Bが送信される。
【0045】この実施例において下位管理手段14、1
5の管理の内容はノ−ドの属性を知り、この属性から集
約属性を生成し、この集約属性を知ることであり、中位
管理手段16の管理の内容は下位管理手段14、15で
生成された集約属性を知り、この集約属性から新たな集
約属性を生成し、この集約属性を知ることである。上位
管理手段17の管理の内容は中位管理手段16の生成し
た集約属性を知ることである。中位管理手段16は下位
管理手段14、15により生成された集約属性に基づい
て管理を行うため、下位管理手段14、15よりも上位
の管理を行っており、さらに上位管理手段17は中位管
理手段16により生成された集約属性に基づいて管理を
行うため、中位管理手段16よりも上位の管理を行って
いることになる。なお、この実施例において下位管理手
段14、15は第1の管理手段に対応し、中位管理手段
16は第2の管理手段に対応する。
【0046】以上のように、ノ−ドの動作状態を示す情
報である属性が各階層の管理手段により集約されること
により、情報量が階層ごとに削減されるため、上位管理
手段はすべてのノ−ドを集中的に管理できるとともに、
上位の管理手段へ通知される情報量が少なくなる。ま
た、上位の管理手段の要求により集約属性の属性値の変
化の元となったより詳細な情報を辿ることが可能とな
り、障害発生時等の原因の特定が容易になる。
【0047】この実施例では、管理階層が3段階のネッ
トワ−ク管理システムを示したが、任意の複数段階のネ
ットワ−ク管理システムに対してもこの発明を適用でき
る。また、集約する対象は任意に設定することができ、
集約規則もOR規則やAND規則だけでなく、集約する
対象となる属性値から生成可能な任意の規則を適用する
ことができる。同一階層の管理手段でも、同一のパタ−
ンで集約する必要はなく、各管理手段で任意の集約を行
うことができる。またこの実施例では、上位管理手段が
属性の獲得要求を送信する場合を示したが、任意のレベ
ルの管理手段が属性の獲得要求を送信することもでき
る。この実施例で記載されたネットワ−ク管理システム
を実現するには、管理手段はノ−ドの内部に配置する構
成またはノ−ドの外部に配置する構成のいずれかの場合
となる。
【0048】実施例2.この実施例は各管理手段をノ−
ド内部に配置することによって実現した構成のもので、
以下図4、図5に基づき説明する。図4は、ネットワ−
ク管理システムの管理体系の階層を概念的に示す図であ
る。この実施例は管理手段の階層が2段階で構成されて
いる。41、42、43、44はネットワ−クを構成す
る各ノードであり、ネットワ−ク管理システムの管理対
象である。4Aは上位管理手段であり上記ノ−ドを後述
の4B、4Cの管理手段を介して間接的に管理する。4
B、4Cは下位管理手段であり、上記ノ−ドを直接的に
管理する。点線で示す4a、4b、4c、4d、4e、
4fは、ノ−ドと管理手段または管理手段と管理手段を
接続する管理経路である。
【0049】図5は図4の管理体系を実現するための具
体的構成図である。41〜44は図4の41〜44に相
当するノ−ドであり、ノ−ドがネットワ−ク内で何らか
の処理を行うために必要な処理手段410、420、4
30、440を備えている。これら処理手段410、4
20、430、440は、例えば図2の通信手段a、
b、演算手段c、dに相当する。ノ−ド41は処理手段
410と上位管理手段4Aからなり、ノ−ド42は処理
手段420からなる。ノ−ド43は処理手段430と下
位管理手段4Bからなり、ノ−ド44は処理手段440
と下位管理手段4Cからなる。5a、5b、5c、5d
はノ−ド41〜44を物理的に接続するネットワ−クの
回線である。図4の管理経路4aは回線5b、管理経路
4bは回線5d、管理経路4cは回線5b、管理経路4
dは回線5cにより実現され、管理経路4eはノ−ド4
3内部で設定され、管理経路4fはノ−ド44内部で設
定される。
【0050】次に実施例の動作について説明する。下位
管理手段4Bはノード43の処理手段430の動作状態
を表す属性を管理するとともに、その属性から集約属性
を生成し、管理する。また、回線5bを介してノード4
1の処理手段410の動作状態を表す属性を管理すると
ともに、その属性から集約属性を生成し、管理する。更
に、回線5cを介してノード42の処理手段420の動
作状態を表す属性を管理するとともに、その属性から集
約属性を生成し、管理する。下位管理手段4Cは、ノー
ド44の処理手段440の動作状態を表す属性を管理す
るとともに、その属性から集約属性を生成し、管理す
る。上位管理手段4Aは、回線5bおよび回線5dを介
して下位管理手段4Bおよび4Cが生成する集約属性を
管理する。
【0051】このようにネットワークを構成する特定の
ノードに管理手段を配置することによって、ネットワー
クを構築と同時にネットワ−ク管理システムを構築する
ことが可能となり、ネットワ−ク管理システムの構築が
容易にできる。
【0052】実施例3.この実施例は各管理手段をノ−
ドの外部に配置することによって実現した構成のもの
で、以下図6、図7に基づき説明する。図6はネットワ
−ク管理システムの管理体系の階層を概念的に示す図で
ある。この実施例は管理手段の階層が2段階で構成され
ている。61、62、63はネットワ−クを構成する各
ノードであり、管理対象である。6Aは上位管理手段で
あり上記ノ−ドを後述の6Bの管理手段を介して間接的
に管理する。6Bは下位管理手段であり、上記ノ−ドを
直接的に管理する。点線で示す6a、6b、6c、6d
は、ノ−ドと管理手段または管理手段と管理手段を接続
する管理経路である。
【0053】図7は図6の管理体系を実現するための具
体的構成図である。61〜63は図6の61〜63に相
当するノ−ドであり、対管理装置通信手段610、62
0、630を備えている。71は管理装置であり、上位
管理手段6Aと対ノ−ド通信手段710を備えている。
72は管理装置であり、下位管理手段6Bと対ノ−ド通
信手段720を備えている。7a、7b、7c、7d、
7e、7f、7gはノ−ド間および対ノ−ド通信手段、
対管理装置通信手段、管理手段間を物理的に接続する回
線である。図6の管理経路6aは回線7a、7b、7
c、7f、7gで実現され、管理経路6bは回線7c、
7f、7gで実現され、管理経路6cは回線7e、7
f、7gで実現され、管理経路6dは回線7f、7gで
実現される。
【0054】次に実施例の動作について説明する。下位
管理手段6Bは、回線7f、7gを介してノード63の
属性を管理するとともに、その属性から集約属性を生成
し、管理する。また、回線7c、7f、7gを介してノ
ード61の属性を管理するとともに、その属性から集約
属性を生成し、管理する。更に、回線7e、7f、7g
を介してノード62の属性を管理するとともに、その属
性から集約属性を生成し、管理する。上位管理手段6A
は、回線7a、7b、7c、7f、7gを介して下位管
理手段6Bが生成する集約属性を管理する。
【0055】このようにノードとは別の装置に管理手段
を配置することによって、管理手段と任意のノ−ドに接
続することが可能となり、ネットワ−クの拡大、変更に
伴うネットワーク管理システムの再構築が容易になる。
また、管理装置同士をノード間の回線とは別の回線によ
って接続し、独立した管理ネットワークを構成すればノ
ードの障害等を起因とする管理手段の機能消失、機能低
下を回避することが可能となる。
【0056】また、この実施例ではネットワーク内の管
理手段を全てノードとは別の管理装置内に設けたが、1
つのネットワーク管理システムにおいてノード内の管理
手段と管理装置内の管理手段を混在させることも可能で
ある。
【0057】実施例4.この実施例は図1の中位管理手
段において集約の対象が変更されるように構成したもの
で、以下図1、図8に基づいて説明する。図8は中位管
理手段16の集約の対象の変更前後を示したものであ
る。図8aは変更前の中位管理手段16の集約の対象を
示したものであり、図8bは変更後の中位管理手段16
の集約の対象を示したものである。8x、8yは変更後
に中位管理手段16により生成された集約属性である。
【0058】次に動作について図1と図8を用いて説明
する。図1に示すように、各階層の管理はノ−ドの動作
状態を示す属性を階層ごとに集約し、最終的に上位管理
手段17に集約属性を通知する。図1の中位管理手段1
6では、図8aに示すように集約属性11a、12aお
よび13aを集約し、集約属性1xを生成する。つま
り、集約属性1xを生成する際の集約の対象は、集約属
性11a、12aおよび13aである。また、中位管理
手段16では、図8aに示すように集約属性11b、1
2bおよび13bを集約し、集約属性1yを生成する。
つまり、集約属性1yを生成する際の集約の対象は、集
約属性11b、12bおよび13bである。
【0059】上位管理手段17は、管理手段16での集
約の対象を、集約属性11a、12aおよび13aから
集約属性11a、12aに変更することを図1の管理経
路1fにより中位管理手段16に通知する。また、集約
の対象を集約属性11b、12bおよび13bから集約
属性11b、12bに変更することを図1の管理経路1
fにより中位管理手段16に通知する。
【0060】中位管理手段16では図8bに示すよう
に、上位管理手段17からの通知に基づいて、集約属性
11aと集約属性12aから集約属性8xを生成するよ
うに変更する。また、集約属性11bと集約属性12b
から集約属性8yを生成するように変更する。中位管理
手段16は生成された集約属性8x、8yを上位管理手
段17に管理経路1fにより通知する。上位管理手段1
7は集約属性8x、集約属性8yを管理する。
【0061】以上のように、上位管理手段が中位管理手
段の集約の対象を設定することにより、任意の組み合わ
せを集約することができることになり、柔軟なネットワ
−クの管理体系を構築できる。この実施例では、上位管
理手段が1階層下の管理手段の集約の対象を設定する場
合を示したが、任意の階層の管理手段の集約の対象を設
定することもできる。また、任意の階層の管理手段が集
約の対象を設定することもできる。
【0062】実施例5.この実施例は管理手段が新たに
管理経路を設定する構成のものであり、以下図9、図1
0に基づいて説明する。図9は、ネットワ−ク管理シス
テムの管理体系の階層を概念的に示す図である。この実
施例は管理手段の階層が2段階で構成されている。9
1、92、93、94はノ−ドである。9Aは上位管理
手段であり、ノ−ド91、92、93を後述の9Bの管
理手段を介して間接的に管理する。9Bは下位管理手段
であり、ノ−ド91、92、93を直接的に管理する。
図9の状態は、94が管理の対象になっていない状態を
示している。図9において点線で示す9a〜9dは管理
経路である。
【0063】図10は、図9の管理手段をノ−ド内部に
配置することで実現した具体的構成図である。91〜9
4は図9の91〜94に相当するノ−ドである。ノ−ド
91は上位管理手段9Aを備え、ノ−ド93は下位管理
手段9Bを備えている。10a〜10dはノ−ド間を物
理的に接続するネットワ−クの回線である。図9の管理
経路9aは回線10b、管理経路9bは回線10b、管
理経路9cは回線10cにより実現され、管理経路9d
はノ−ド93内部で設定される。
【0064】次に、新たにノ−ド94を管理の対象とす
る場合の動作について説明する。図9の構成において上
位管理手段9Aが新たにノ−ド94に関する情報を管理
したい場合、上位管理手段9Aは下位管理手段9Bに対
して下位管理手段9Bとノ−ド94との間に管理経路を
設定する要求を送信し、要求を受信した下位管理手段9
Bは回線10b、10dまたは回線10c、10a、1
0dにより管理経路を実現する。その後、下位管理手段
9Bは、新たにノ−ド94の属性から生成された集約属
性を管理することになり、上位管理手段9Aは下位管理
手段9Bで生成された集約属性を管理することになる。
【0065】以上のように上位の管理手段の設定要求に
基づいて管理経路を設定することによって、上位の管理
手段は任意のノ−ドを管理することが可能となる。な
お、この実施例では、管理手段とノ−ド間の管理経路を
設定しているが、管理手段と管理手段間の管理経路を設
定してもよい。
【0066】実施例6.この実施例は管理手段の管理す
る情報に優先順位を設け、この優先順位にしたがって該
情報を上位の管理手段に通知する構成のもので、以下図
11に基づいて説明する。図11は図1における下位管
理手段14の管理する情報の変化を上から下に向かって
時系列順に示している。時刻110aの時点で属性11
Aの属性値を0、属性11Bの属性値を0、属性11C
の属性値を0、属性11Dの属性値を0とする。また、
集約規則14aはOR規則、集約規則14bはAND規
則とする。また、中位管理手段16は、属性11A〜1
1Dに関し、属性11Aは優先順位4とし、属性11B
は優先順位3とし、属性11Cは優先順位2とし、属性
11Dは優先順位1とし、優先順位1の属性の属性値が
変化した時のみ該属性を中位管理手段16に通知するよ
うに下位管理手段14に通知する。下位管理手段14は
中位管理手段16からの通知に基づき、優先順位を設定
する。
【0067】次に動作を説明する。この下位管理手段1
4では時刻110aの時点で、属性11Aの属性値=
0、属性11Bの属性値=0からOR規則により集約属
性11aの属性値=0を、属性11Cの属性値=0、属
性11Dの属性値=0からAND規則により集約属性1
1bの属性値=0を生成する。
【0068】次に時刻110bにおいて、ノ−ド11内
部で動作状態が変化した結果、属性11Cの属性値=1
に変化すると、ノ−ド11は下位管理手段14に通知
し、その結果集約属性11bの属性値は0から1に変化
する。このとき、下位管理手段14は集約属性11bの
属性値が1に変化したことを中位管理手段16に通知す
る。また、下位管理手段14は属性11Cの優先順位を
調べ、属性11Cの優先順位は2であるので、属性11
Cを中位管理手段16に通知しない。この時点で集約属
性11aの属性値は変化しないので、中位管理手段16
に集約属性11aを通知しない。
【0069】さらに、時刻110cにおいて、ノ−ド1
1内部で動作状態が変化した結果、属性11Dの属性値
=1に変化すると、ノ−ド11は下位管理手段14に通
知するが、集約属性11bの属性値1のままで変化しな
い。このため、下位管理手段14は集約属性11bを中
位管理手段16に対して通知しない。また、下位管理手
段14は属性11Dの優先順位を調べ、属性11Dの優
先順位は1であるので、属性11Dを中位管理手段16
に通知する。この時点で集約属性11aの属性値は変化
しないので、中位管理手段16に集約属性11aを通知
しない。
【0070】以上のようにこのネットワ−ク管理システ
ムでは、管理手段は、集約属性が変化したときのみ上位
の管理手段に通知するため、通知する情報量が適当にな
り、さらに上位の管理手段の負荷が少なくなる。また、
上位の管理手段が、下位の管理手段の管理する情報に対
して優先順位を設定し、下位の管理手段では該優先順位
にしたがって上位の管理手段に情報を通知することによ
り、上位の管理手段は必要な情報に注目してネットワ−
クを管理することができる。
【0071】実施例7.この実施例は上位の管理手段か
らの情報の獲得要求にしたがって該情報を通知する構成
のもので、以下図12に基づいて説明する。図12は、
図1の構成における下位管理手段14、中位管理手段1
6、上位管理手段17間のメッセ−ジのやりとりを示す
シ−ケンス図である。120aは上位管理手段17から
送信される情報獲得要求であり、120bは情報獲得要
求120aに対する応答である。120cは上位管理手
段17から送信される情報獲得要求であり、120dは
中位管理手段16から送信される情報獲得要求であり、
120eは情報獲得要求120dに対する応答であり、
120fは情報獲得要求120cに対する応答である。
【0072】次に、実施例の動作について説明する。上
位管理手段17が配下の中位管理手段16が管理する集
約属性11aを獲得することを要求する場合、上位管理
手段17は中位管理手段16に対して集約属性11aの
情報獲得要求120aを送信する。中位管理手段16は
集約属性11aを管理しているので、情報獲得要求12
0aを受信すると集約属性11aを含む応答120bを
上位管理手段17に送信する。
【0073】上位管理手段17がノ−ド11の属性11
Aを獲得することを要求する場合、上位管理手段17は
中位管理手段16に対してノ−ド11の属性11Aの情
報獲得要求120cを送信する。この時、中位管理手段
16はノ−ド11の属性11Aを管理していないので、
獲得要求120cを受信すると下位管理手段14に対し
てノ−ド11の属性11Aの情報獲得要求120dを送
信する。下位管理手段14は、ノ−ド11の属性11A
の獲得要求120dを受信した時、要求された情報を管
理しているため、ノ−ド11の属性11Aを含む応答1
20eを中位管理手段16に送信し、中位管理手段16
は応答120eによって獲得した情報を含む応答120
fを上位管理手段17に送信する。管理手段17はノ−
ドの属性11Aを受けることにより、ノ−ド11を管理
する。
【0074】以上のようなネットワ−ク管理システムに
おいて、上位の管理手段は配下の任意の階層の管理手段
が管理する情報を獲得することが可能となり、ネットワ
−クの一元管理が実現できる。ここで一元管理とは、管
理手段が階層構造になっているにもかかわらず、上位の
管理手段がノ−ドを直接管理できることをいう。
【0075】実施例8.この実施例は図1に示す中位管
理手段16が記憶手段を含んだもので、以下図13に基
づいて説明する。図13は記憶手段を含む中位管理手段
16の構成図である。160は管理部であり、集約属性
11a、11b、12a、12b、13a、13bから
集約属性1x、1yを生成する。161は中位管理手段
16内に設けられた記憶手段である。
【0076】次に動作について説明する。中位管理手段
16の管理部160において、集約属性11aの属性値
が変化した結果、集約属性1xの属性値が変化すると、
中位管理手段16は該集約属性1xの変化を管理経路1
fを介して上位管理手段17に通知する。この時、中位
管理手段16は、下位管理手段14に対して集約属性1
1aの元となる属性11A、属性11Bの情報獲得要求
を送信し、その応答である属性11A、属性11Bを記
憶手段161にあらかじめ保持する。
【0077】また、記憶手段161は上位管理手段17
からの要求に備えて、管理部160の情報(集約属性1
1a、11b、12a、12b、13a、13b)をあ
らかじめ保持することもできる。
【0078】以上の機能を有する管理手段は、上位の管
理手段からの情報の獲得要求に備えて該情報を予め保持
し、該情報の要求に迅速に応答することが可能となる。
【0079】実施例9.この実施例は図1に示す中位管
理手段16が2種類の記憶手段を含んだもので、以下図
14に基づいて説明する。図14は2種類の記憶手段を
含んだ中位管理手段16の構成図である。160は管理
部、161は記憶手段であり、162は記憶手段161
よりも読み出しの高速な記憶手段、163は記憶手段1
61の情報を読み出し、記憶手段162に書き込む読み
出し/書き込み手段である。図14の属性11a、12
a、13a、11b、12b、13bには、中位管理手
段16の内部に配置され図示していない優先順位設置部
により、属性11a、12a、13a、11b、12
b、13bの順に優先順位が設けられている。
【0080】次に動作について説明する。中位管理手段
16の管理部160では、集約属性11a、11b、1
2a、12b、13a、13bから集約属性1x、1y
を生成する。中位管理手段16は、集約属性11aが変
化した結果集約属性1xの属性値が変化すると上位管理
手段17へ集約属性1xを通知する。このとき管理部1
60は管理部160内の情報(集約属性11a、11
b、12a、12b、13a、13b、1x、1y)
を、読み出し/書き込みが低速な記憶手段161に通知
し、記憶手段161はこれらの情報を記憶する。次に集
約属性1xを生成する元となる集約属性11a、12a
および13aを読み出し/書き込み手段163を介して
記憶手段162にあらかじめ記憶させる。
【0081】その後、集約属性11bが変化した結果集
約属性1yの属性値が変化すると中位管理手段16は、
上位管理手段17へ集約属性1yを通知する。このとき
管理部160は変化した情報(集約属性11b、1y)
を読み出し/書き込みが低速な記憶手段161に通知
し、記憶手段161はこれらの情報を記憶する。次に集
約属性1yを生成する元となる集約属性11b、12b
および13bを記憶手段162にあらかじめ記憶させ
る。
【0082】このとき、属性11a、12a、13a、
11b、12b、13bをすべて記憶するのに必要な領
域が記憶手段162に残されていない場合には、記憶手
段162は、この中位管理手段16の内部において設定
されている前述の優先順位を比較して、記憶手段162
の記憶領域に記憶できるまで優先順位の低い情報から廃
棄していき、優先順位の高い情報を記憶する。記憶装置
162の記憶領域が4つ分のみ記憶できる状態であるな
ら、属性12b、13bが廃棄され、属性11a、12
a、13a、11bが記憶装置162に記憶される。
【0083】中位管理手段16が上位管理手段17から
集約属性11a、12a、13a、または11bの情報
獲得要求を受信した場合、中位管理手段16は読み出し
の高速な記憶手段162から必要な情報を読み出すこと
によって迅速に応答を送信することができる。
【0084】以上の機能を有する管理手段は、上位の管
理手段からの情報の獲得要求に備えて該情報をあらかじ
め読み出しの高速な記憶手段に保持しておくことによっ
て、該情報の獲得要求に迅速に応答することが可能とな
る。また、情報をあらかじめ読み出しの高速な記憶手段
に保持する際に、該情報に設定された優先順位の低い情
報を廃棄することによって、記憶手段の記憶領域を効率
よく使用することができる。
【0085】この実施例では、中位管理手段16が管理
している情報をあらかじめ記憶手段161、162に記
憶させているが、下位の管理手段14から獲得した情報
を記憶させる場合にもこの発明を適用できる。
【0086】
【発明の効果】この発明は以上説明したように構成され
ているので、以下に示すような効果を奏する。
【0087】請求項1の発明においては、第1の管理手
が管理対象であるノードから取得される複数の属性
基づいて予め定められた集約規則に従って1つの集約属
性を生成し、第2の管理手段が上記第1の管理手段によ
り生成される集約属性に基づいて上記第1の管理手段よ
りも上位の管理を行うことにより、上位の管理手段へ通
知される情報量を削減し、かつネットワークの集中管理
が可能となる。
【0088】請求項2の発明においては、少なくとも1
つの管理手段をネットワ−ク内の特定のノ−ド内に設け
ることによってネットワ−ク管理システムの構築が容易
になる。
【0089】請求項3の発明においては、少なくとも1
つの管理手段をノ−ドの外に設けることによってネット
ワ−ク管理システムの再構築が可能になる。
【0090】請求項4の発明においては、少なくとも1
つの管理手段がその他の管理手段の集約する対象を設定
することによって、柔軟に管理体系を構築することがで
きる。
【0091】請求項5の発明においては、少なくとも1
つの管理手段の管理する情報が変化したときのみ該情報
を出力することによって、上位の管理手段に通知される
情報量を削減できる。
【0092】請求項6の発明においては、少なくとも1
つの管理手段が上位の管理手段からの要求に応じて情報
を出力することによって、上位の管理手段が下位の階層
の管理手段の情報を獲得することが可能になり、ネット
ワ−クの一元管理が実現できる。
【0093】請求項7の発明においては、上記第1の管
理手段が指定された集約属性の元となる属性を出力する
ことによって、障害発生時等での原因の特定が容易にな
る。
【0094】請求項8の発明においては、少なくとも1
つの管理手段が管理経路を設定することによって、柔軟
なノ−ドの管理が可能となる。
【0095】請求項9の発明においては、少なくとも1
つの管理手段が、管理する情報に設定された優先順位に
基づいて該情報を出力することによって、必要な情報に
注目してネットワ−クを管理することが可能になる。
【0096】請求項10の発明においては、少なくとも
1つの管理手段が、上位の管理手段からの情報の獲得要
求にそなえて該情報をあらかじめ第1の記憶手段に保持
することによって、情報の獲得要求に対する応答時間を
削減して即応性の高いネットワ−ク管理システムを実現
する。
【0097】請求項11の発明においては、上記情報を
あらかじめ上記第1の記憶手段よりも読み出しの高速な
第2の記憶手段に保持することによって、情報の獲得要
求に対する応答時間を削減して即応性の高いネットワ−
ク管理システムを実現する。
【0098】請求項12の発明においては、上記第2の
記憶手段の記憶領域が不足した場合に、上記第2の記憶
手段が上記情報に設定された優先順位に基づいて情報を
廃棄することによって、記憶領域を効率的に利用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すネットワ−ク管理シ
ステムの管理体系図である。
【図2】図1の下位管理手段14の集約を具体的に示し
た図である。
【図3】通知信号のフォ−マットの1例を示した図であ
る。
【図4】この発明の実施例2を示すネットワ−ク管理シ
ステムの管理体系図である。
【図5】この発明の実施例2を示す図4の管理体系を実
現した具体的構成図である。
【図6】この発明の実施例3を示すネットワ−ク管理シ
ステムの管理体系図である。
【図7】この発明の実施例3を示す図6の管理体系を実
現した具体的構成図である。
【図8】この発明の実施例4に示す管理手段の集約の対
象の変更前後を表した図である。
【図9】この発明の実施例5を示すネットワ−ク管理シ
ステムの管理体系図である。
【図10】この発明の実施例5を示す図9の管理体系を
実現した具体的構成図である。
【図11】この発明の実施例6に示すネットワ−ク管理
システムにおける管理手段の管理する情報の時間的な変
化を表した図である。
【図12】この発明の実施例7に示すネットワ−ク管理
システムにおける管理手段のメッセ−ジの送受信を示す
シ−ケンス図である。
【図13】この発明の実施例8を示すネットワ−ク管理
システムにおける記憶手段を含む管理手段の構成図であ
る。
【図14】この発明の実施例9を示すネットワ−ク管理
システムにおける2種類の管理手段を含む管理手段の構
成図である。
【図15】従来のネットワ−ク管理システムを示す構成
図である。
【符号の説明】
11,12,13,41,42,43,44,61,6
2,63,91,92,93,94 ノ−ド 14,15,4B,4C,6B,9B 下位管理手段 16 中位管理手段 17,4A,6A,9A 上位管理手段 11A,11B,11C,11D ノ−ド11の属性 12A,12B,12C,12D ノ−ド12の属性 13A,13B,13C,13D ノ−ド13の属性 11a,11b 下位管理手段14で生成される集約属
性 12a,12b,13a,13b 下位管理手段15で
生成される集約属性 1x,1y,8x,8y 中位管理手段16で生成され
る集約属性 14a,14b 下位管理手段14の集約規則 15a,15b,15c,15d 下位管理手段15の
集約規則 16a,16b 中位管理手段16の集約規則 1f,1g,1h,1i,1j,1k,1m,1n,1
p,4a,4b,4c,4d,4e,4f,6a,6
b,6c,6d,9a,9b,9c,9d 管理経路 71,72 管理装置 161,162 記憶手段 120a,120b,120c,120d 情報獲得要
求 120e,120f 応答
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青山 滋 鎌倉市大船五丁目1番1号 三菱電機株 式会社 通信システム研究所内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04L 12/44

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のノードを含んで構成されるネット
    ワーク内に階層的に複数の管理手段を配置したネットワ
    ーク管理システムにおいて、上記管理手段は、 理対象であるノードから取得される複数の属性に基づ
    いて予め定められた集約規則に従って1つの集約属性を
    生成する第1の管理手段と、 上記第1の管理手段により生成される集約属性に基づい
    て上記第1の管理装置よりも上位の管理を行う第2の管
    理手段とを含むことを特徴とする通信ネットワーク管理
    システム。
  2. 【請求項2】 上記管理手段の内少なくとも1つの管理
    手段が、上記ネットワ−ク内の特定のノ−ド内に設けら
    れたことを特徴とする請求項1記載のネットワ−ク管理
    システム。
  3. 【請求項3】 上記管理手段の内少なくとも1つの管理
    手段が、上記ノ−ドの外に設けられたことを特徴とする
    請求項1記載のネットワ−ク管理システム。
  4. 【請求項4】 上記管理手段の内少なくとも1つの管理
    手段が、その他の管理手段の集約する対象を設定するこ
    とを特徴とする請求項1記載のネットワ−ク管理システ
    ム。
  5. 【請求項5】 上記管理手段の内少なくとも1つの管理
    手段が、管理する情報が変化したときに該情報を出力す
    ることを特徴とする請求項1記載のネットワ−ク管理シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 上記管理手段の内少なくとも1つの管理
    手段が、上位の管理手段からの要求に応じて情報を出力
    することを特徴とする請求項1記載のネットワ−ク管理
    システム。
  7. 【請求項7】 上記第1の管理手段が、指定された集約
    属性の元となる属性を出力することを特徴とする請求項
    1記載のネットワ−ク管理システム。
  8. 【請求項8】 複数のノ−ドを含んで構成されるネット
    ワ−ク内に階層的に複数の管理手段を配置したネットワ
    −ク管理システムにおいて、上記管理手段の内少なくと
    も1つの管理手段が、管理経路を設定することを特徴と
    する請求項1記載のネットワ−ク管理システム。
  9. 【請求項9】記管理手段の内少なくとも1つの管理
    手段が、管理する情報に設定された優先順位に基づいて
    該情報を出力することを特徴とする請求項1記載のネッ
    トワーク管理システム。
  10. 【請求項10】記管理手段の内少なくとも1つの管
    理手段が、上位の管理手段からの情報の獲得要求にそな
    えて、該情報をあらかじめ保持する第1の記憶手段を備
    えたことを特徴とする請求項1記載のネットワーク管理
    システム。
  11. 【請求項11】 上記管理手段が、上記情報をあらかじ
    め保持する上記第1の記憶手段よりも高速な第2の記憶
    手段を備えたことを特徴とする請求項第10記載のネッ
    トワ−ク管理システム。
  12. 【請求項12】 上記第2の記憶手段の記憶領域が不足
    した場合に、上記第2の記憶手段が上記情報に設定され
    た優先順位に基づいて情報を廃棄することを特徴とする
    請求項第11記載のネットワ−ク管理システム。
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