JP3889160B2 - ポンプシステム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般家庭から排出される生活廃水をポンプ槽に一時的に貯留して、水中ポンプによって、下水処理施設等に圧送するポンプシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭から排出される生活廃水を、下水処理施設等に圧送するポンプシステムは、通常、マンホール形式のポンプ槽内に生活廃水が一時的に貯留されるようになっている。ポンプ槽内には水中ポンプが設けられており、ポンプ槽内に貯留された汚水が所定の水位に達すると、水中ポンプが駆動されて、ポンプ槽内の汚水が下水処理施設等に圧送される。
【0003】
このようなポンプシステムでは、マンホール形式のポンプ槽が地中に埋設されており、ポンプ槽の上面の開口部が地表に開口した状態になっている。ポンプ槽の上面の開口部は、通常は、蓋体によって閉塞されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ポンプ槽内に貯留される生活廃水からは臭気が発生するために、ポンプ槽の内部には、臭気が籠もるという問題がある。ポンプ槽の開口部は、通常、蓋体によって閉塞されているものの、完全に気密状態になっているものではなく、そのために、ポンプ槽内に籠もった臭気が外部に流出して、周囲の環境を悪化させるおそれがある。
【0005】
本発明は、このような問題を解決するものであり、その目的は、ポンプ槽内に発生する臭気によって周囲の環境を悪化させるおそれのないポンプシステムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明のポンプシステムは、ポンプ槽に貯留される汚水の水位に基づいて、ポンプ槽内に配置された水中ポンプが駆動されて、ポンプ槽内の汚水が圧送されるポンプシステムであって、ポンプ槽と、水中ポンプなどを制御する制御機器を設けた制御盤の排気室との間に、それらの内部に連通する排気管が連結されるとともに、制御盤の排気室にファンおよび脱臭フィルターが設けられており、ファンの駆動により排気管を介してポンプ槽内の空気を吸引して、吸引された空気を、脱臭フィルターを介して大気中に排出することを特徴とする。
【0007】
前記排気管の内部には、水中ポンプに対する電力の供給等に使用されるケーブルが挿通している。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づいて詳細に説明する。
【0009】
図1は、本発明のポンプシステムの実施の形態の一例を示す概略構成図である。このポンプシステムは、汚水が流入するポンプ槽11を有している。ポンプ槽11は、地中に埋設されるマンホールタイプであり、上面が開口した円筒形状に構成されている。ポンプ槽11の上面は、地表に開口した状態になっており、その上面の開口部は、着脱可能になった蓋体11aによって閉塞されている。
【0010】
ポンプ槽11の壁体には、流入管14の端部が連結されており、この流入管14によって、家庭廃水等の汚水が、ポンプ槽11内に流入するようになっている。ポンプ槽11内には、ポンプ槽11に貯留される汚水の水位を検出する水位計16が配置されている。この水位計16は、例えば、ポンプ槽11内の汚水に対して気泡を吐出して、吐出した気泡の圧力に基づいてポンプ槽11内の水位を検出する気泡式の水位計が採用されている。
【0011】
ポンプ槽11内には、水位計16によって検出されるポンプ槽11内の汚水の水位に基づいて制御される水中ポンプ12が設けられている。水中ポンプ12は、水位計16によって、ポンプ槽11内に流入した汚水の水位が所定レベルに達したことが検出されることにより駆動されて、ポンプ槽11内の汚水が、圧送管13によって下水処理施設等に圧送される。圧送管13には、圧送される汚水が水中ポンプ12内に逆流することを防止する逆止弁15が設けられている。
【0012】
ポンプ槽11の壁体上部には、一対の排気管19aおよび19bの端部がそれぞれ連結されている。各排気管19aおよび19bは、それぞれ、地中を通って地表に引き出されており、ポンプ槽11の上面開口部に近接して配置された制御盤20に、それぞれの端部が連結されている。一方の排気管19aには、水中ポンプ12に対する電力や電気信号を伝達するケーブル17aが挿通しており、また、他方の排気管19bには、水位計16に対する電力および電気信号等を伝達するケーブル17bが、それぞれ挿通している。
【0013】
図2は、各ケーブル17aおよび17bが挿通する排気管19aおよび19bと一方の端部とポンプ槽11の壁体との取付構造を示す断面図である。各排気管19aおよび19bの一方の端部は、ポンプ槽11の上部における壁体をそれぞれ貫通して、それぞれ、ポンプ槽11の内部に開口した状態になっている。各排気管19aおよび19bの開口端部は、それぞれベルマウス状に拡径している。各排気管19aおよび19bは、ポンプ槽11内に開口する端部および地中に埋設される部分は、周面が波形状に形成された波形管がそれぞれ使用されている。各排気管19aおよび19bは、ベルマウス状に開口した端部が、ポンプ槽11内に位置した状態で、ポンプ槽11の壁体に、モルタル11bによってそれぞれ固定されている。
【0014】
各排気管19aおよび19bは、地中に埋設されて、制御盤20の近傍にて地表に露出するように立ち上げられており、地表に露出した端部が、制御盤20の制御ボックス21に取り付けられている。
【0015】
図3は、各排気管19aおよび19bがそれぞれ取り付けられた制御盤20の要部の断面図である。各排気管19aおよび19bの端部は、それぞれベルマウス状に拡径しており、制御盤20における制御ボックス21の下面21aを挿通して、制御ボックス21内に開口している。各排気管19aおよび19bの開口端部は、制御ボックス21内の隅部において仕切り壁22にて仕切られた排気室23内に位置している。各排気管19aおよび19b内を挿通するケーブル17aおよび17bは、各排気管19aおよび19bから排気室23内に引き出されて、仕切り壁22を貫通して制御ボックス21の内部に設けられた制御機器(図示せず)に接続されている。各ケーブル17aおよび17bと仕切り壁22との間は、それぞれ気密状態にシールされている。
【0016】
仕切り壁22にて仕切られた排気室23は、制御ボックス21の側面に設けられた排気口22aを介して外部に連通している。排気室23の内部には、排気口22aに近接してファン25が設けられており、排気室23内の空気を排気口22aを介して外部に排出するようになっている。排気口22aには、外部に排出される空気を下方に向ける風向板24が設けられている。ファン25の吸引側には、各排気管19aおよび19bの開口端部とファン25との間を仕切るように、活性炭等によって構成された脱臭フィルター26が設けられている。
【0017】
従って、排気管19内の空気は、ファン25にて吸引されることによって、脱臭フィルター26を通って、排気口22aから、制御ボックス21の外部に排出される。
【0018】
このような構成のポンプシステムでは、制御ボックス21内に設けられたファン25が駆動されると、制御ボックス21の排気室23に連通した各排気管19aおよび19bを介して、ポンプ槽11の内部の空気が、排気室23内に吸引される。そして、排気室23内の空気が、脱臭フィルター26を通過して、排気口22aから排出される。従って、ポンプ槽11内に貯留される汚水から発生する臭気は、脱臭フィルター26によって脱臭された状態で大気中に排出されるために、ポンプ槽11内に臭気が籠もるおそれがなく、また、周囲に臭気が放散されて周囲の環境が悪化するおそれもない。
【0019】
また、排気管19aおよび19bは、それぞれの内部をケーブル17aおよび17bが挿通するケーブル保護管として利用することにより、制御盤20内の空間を利用してファン25等を配置することができ、従来のポンプシステムに対して特に大幅な変更を加える必要もない。
【0020】
【発明の効果】
本発明のポンプシステムは、このように、ポンプ槽内の臭気が、排気管を通って吸引されて脱臭フィルターによって脱臭された状態で大気中に排出されるようになっているために、ポンプ槽内に臭気が籠もるおそれがなく、従って、ポンプ槽の周囲の環境が臭気によって悪化するおそれがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のポンプシステムの実施の形態の一例を示す概略構成図である。
【図2】その要部の断面図である。
【図3】他の要部の断面図である。
【符号の説明】
11 ポンプ槽
12 水中ポンプ
13 圧送管
14 流入管
16 水位計
17a、17b ケーブル
19a、19b 排気管
20 制御盤
21 制御ボックス
22 仕切り板
23 排気室
25 ファン
26 脱臭フィルター
Claims (2)
- ポンプ槽に貯留される汚水の水位に基づいて、ポンプ槽内に配置された水中ポンプが駆動されて、ポンプ槽内の汚水が圧送されるポンプシステムであって、ポンプ槽と、水中ポンプなどを制御する制御機器を設けた制御盤の排気室との間に、それらの内部に連通する排気管が連結されるとともに、制御盤の排気室にファンおよび脱臭フィルターが設けられており、ファンの駆動により排気管を介してポンプ槽内の空気を吸引して、吸引された空気を、脱臭フィルターを介して大気中に排出することを特徴とするポンプシステム。
- 前記排気管の内部には、水中ポンプに対する電力の供給等に使用されるケーブルが挿通している請求項1に記載のポンプシステム。
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JP20021798A JP3889160B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | ポンプシステム |
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JP20021798A Expired - Fee Related JP3889160B2 (ja) | 1998-07-15 | 1998-07-15 | ポンプシステム |
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1998
- 1998-07-15 JP JP20021798A patent/JP3889160B2/ja not_active Expired - Fee Related
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