JP3888113B2 - 物流設備および物流設備における検出手段の判断方法 - Google Patents

物流設備および物流設備における検出手段の判断方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、物流設備、特にその検出手段の検出能力(または診断状態)の判断に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、物流設備では、物品の移動に際して、その物品の有無、あるいは物品の高さや幅などの荷姿を検出する手段として、また物品を移動させる装置、たとえば自走搬送台車やスタッカークレーンや昇降装置などにおける停止位置や高さ位置などを検出する手段として、様々なセンサ(検出手段)が使用されている。
【0003】
このようなセンサの動作の保証は、センサ自体の異常検出機能やメーカーの品質保証に負っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記センサに誤動作や誤不動作が発生すると、設備全体を停止させたり、正常ではない状態を拡大させるという重大な事態を招く恐れがあった。
【0005】
そこで、本発明は、検出手段が誤動作や誤不動作に到る以前に検出手段の検出能力(または診断状態)を判断して(診断して)物流設備全体に悪影響を及ぼすことを回避できる物流設備および物流設備における検出手段の判断方法を提供することを目的としたものである。
【0006】
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、検出手段が設けられ、物流設備の制御手段が物流設備に正常ではない状態があると判断するとき、この判断の少なくとも一つの要素となっている前記検出手段に対して出力される検出用信号の出力量を変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断する判断手段を設けることを特徴とするものである。
【0007】
上記構成によれば、物流設備の制御手段が物流設備に正常ではない状態があると判断するとき、この判断の少なくとも一つの要素となっている検出手段に対して出力される検出用信号の出力量が変化され、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態が判断され、その結果、検出能力の低下あるいは検出状態に不具合が認められると、制御手段は、検出手段に誤動作や誤不動作が発生している恐れがあると診断して、物流設備に正常ではない状態にあるかを再判断する。よって、判断ミスの発生が回避される。
【0008】
また請求項2に記載の発明は、上記請求項1に記載の発明であって、前記検出手段の検出能力または検出状態の判断を行うための入力手段を設け、前記判断手段は、この入力手段からの入力情報に応じて、前記検出手段から出力される検出用信号の出力量を変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断することを特徴とするものである。
【0009】
上記構成によれば、入力手段による検出手段の検出能力または検出状態の判断を行うための入力に応答して、検出手段に誤動作や誤不動作が発生する恐れがあるかどうかが判断される。よって入力手段の入力により、任意にいつでも、検出手段の検出能力または検出状態の確認を行うことができる。
【0010】
また請求項3に記載の発明は、上記請求項1または請求項2に記載の発明であって、前記判断手段は、定期的に、前記検出手段から出力される検出用信号の出力量を変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断することを特徴とするものである。
【0011】
上記構成によれば、定期的に、たとえば作業のサイクル毎に、あるいは作業の開始前に、検出手段に誤動作や誤不動作が発生する恐れがあるかどうかが判断される。よって、経年変化による検出手段の検出能力または検出状態の低下を的確に捉えることができる。
【0012】
また請求項4に記載の発明は、上記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明であって、前記判断手段は、自動で、前記検出手段から出力される検出用信号の出力量を変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断することを特徴とするものである。
【0013】
上記構成によれば、自動で、検出手段に誤動作や誤不動作が発生する恐れがあるかどうかが判断される。よって、作業者が検出手段毎に、手作業でその検出能力を測定する必要がなくなり、作業者の負担を軽減でき、また迅速に検出手段の検出能力または検出状態を判断することができる。
【0014】
また請求項5に記載の発明は、上記請求項1〜請求項4のいずれかに記載の発明であって、前記判断手段は、前記検出手段から出力される検出用信号の出力量を段階的に或いはランダムに変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断することを特徴とするものである。
【0015】
上記構成によれば、検出手段から出力される検出用信号の出力量が段階的に或いはランダムに変化され、これに伴う検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態が判断され、その結果、検出能力の低下あるいは検出状態に不具合が認められると、検出手段に誤動作や誤不動作が発生する恐れがあると判断される。よって、検出用信号の出力量の変化に伴う検出手段の検出情報の変化により、検出手段の検出能力または検出状態がどれだけ低下しているかを判断することが可能となる。
【0018】
また請求項6に記載の発明は、上記請求項1〜請求項5のいずれかに記載の発明であって、前記判断手段は、検出手段の検出能力または検出状態を判断するとき、検出手段から出力される検出用信号の出力量を略半減させることを特徴とするものである。
【0019】
上記構成によれば、検出手段から出力される検出用信号の出力量が略半減されることにより、検出手段の検出能力または検出状態が判断される。この検出用信号の出力量の略半減のレベルは、検出手段が検出可能な最低動作レベルに相当している。
【0020】
また請求項7に記載の発明は、上記請求項1〜請求項6のいずれかに記載の発明であって、前記判断手段は、検出手段の検出能力または検出状態の判断の結果、検出手段が正常と判断すると、検出手段から出力される検出用信号の出力量を元の状態に戻し、検出手段による検出を再開させることを特徴とするものである。
【0021】
上記構成によれば、検出手段の検出能力または検出状態の判断の結果、検出手段が正常と判断されると、検出手段は元の状態に戻され、検出手段による検出が再開され、通常の検出状態に戻される。
【0022】
また請求項8に記載の発明は、上記請求項1〜請求項7のいずれかに記載の発明であって、前記検出手段は、物品を検出する手段であることを特徴とするものである。
【0023】
上記構成によれば、検出手段は物品を検出する手段であり、この検出手段の検出能力または検出状態が判断される。
また請求項9に記載の発明は、上記請求項1〜請求項8のいずれかに記載の発明であって、前記判断手段はそれぞれの検出手段に設けられ、これら判断手段を統括して管理する管理手段を設けたことを特徴とするものである。
【0024】
上記構成によれば、検出手段毎に判断手段が設けられ、これら判断手段は管理手段により統括管理されて、管理手段からの指令に応じて各判断手段はそれぞれの検出手段の検出能力または検出状態の判断を行う。その判断結果は管理手段により保管され管理される。
【0025】
また請求項10に記載の発明は、上記請求項9に記載の発明であって、前記管理手段によりそれぞれの検出手段から出力される検出用信号の出力量を同時に変化させることを特徴とするものである。
【0026】
上記構成によれば、管理手段からの指令に応じて各判断手段はそれぞれの検出手段から出力される検出用信号の出力量を同時に変化させる。よって一斉に、検出能力または検出状態の判断が行われる。
【0027】
また請求項11に記載の発明は、物流設備の制御手段が物流設備に正常ではない状態があると判断するとき、この判断の少なくとも一つの要素となっている、物流設備に設けられる検出手段から出力される検出用信号の出力量を変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断することを特徴とするものである。
【0028】
上記方法によれば、物流設備の制御手段が物流設備に正常ではない状態があると判断するとき、この判断の少なくとも一つの要素となっている検出手段に対して出力される検出用信号の出力量が変化され、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態が判断され、その結果、検出能力の低下あるいは検出状態に不具合が認められると、制御手段は、検出手段に誤動作や誤不動作が発生している恐れがあると診断して、物流設備に正常ではない状態にあるかを再判断する。よって、判断ミスの発生が回避される。
【0029】
また請求項12に記載の発明は、上記請求項11に記載の発明であって、検出手段から出力される検出用信号の出力量を段階的に或いはランダムに変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断することを特徴とするものである。
【0030】
上記方法によれば、検出手段から出力される検出用信号の出力量が段階的に或いはランダムに変化され、これに伴う検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態が判断され、その結果、検出能力の低下あるいは検出状態に不具合が認められると、検出手段に誤動作や誤不動作が発生する恐れがあると判断される。よって、検出用信号の出力量の変化に伴う検出手段の検出情報の変化により、検出手段の検出能力または検出状態がどれだけ低下しているかを判断することが可能となる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。なお、本発明の物流設備を物品保管設備としている。
【0034】
図1に示すように、上記物品保管設備FSには、物品出し入れ方向が互いに対向するように間隔を隔てて設置した2基の収納棚Aと、それらの収納棚Aどうしの間に形成した作業通路Bを自動走行するスタッカークレーン(物品搬送手段)Cとが設けられ、各収納棚Aには多数の物品収納部Dが上下多段かつ左右に並設されている。
【0035】
前記作業通路Bには、収納棚Aの長手方向に沿って走行レール1が設置され、作業通路Bの一端側に設置した物品搬出入部Eには、入出庫指令をスタッカークレーンCに入力するコントローラE1と、操作パネルE2と、走行レール1を挟んで一対の物品載置台E3とが設けられ、スタッカークレーンCは、入出庫指令に基づいて走行レール1に沿って走行して、物品載置台E3と物品収納部Dとの間でのパレットPに載せた物品Fの出し入れを行う入出庫用の搬送車として構成されている。
【0036】
前記スタッカークレーンCは、図1および図2に示すように、走行レール1に沿って走行する走行車体2に、昇降台3と、その昇降台3を昇降操作自在に案内支持する前後一対の昇降マスト4とを設けて構成され、昇降台3には物品移載用のフォーク装置5が設けられている。
【0037】
前記昇降台3は、その左右両側に連結した昇降用チェーン8にて吊下げ支持され、この昇降用チェーン8は、上部フレーム7に設けた案内スプロケット9と一方の昇降マスト4に設けた案内スプロケット10とに巻き掛けられて、走行車体2の一端に装備した巻き取りドラム11に連結されている。
【0038】
そして、巻き取りドラム11を、いわゆるインバータ式のモータである昇降用電動モータM1にて正逆に駆動回転させて、昇降用チェーン8の繰り出しや巻き取り操作で昇降台3を駆動昇降させるように構成されている。
【0039】
昇降台3の昇降位置は、図2などでは図示を省略するが、巻き取りドラム11の回転軸に連結されて、それの回転量を検出するための駆動側ロータリエンコーダ18(図5)と、昇降台3に取付けられている昇降台側ロータリエンコーダ19との検出情報に基づいて管理される。昇降台側ロータリエンコーダ19は、図3に示すように、それの回転軸に取付けられたスプロケット19aが昇降マスト4の一方に上下方向に敷設されたチェーン20に歯合しており、昇降台3の昇降に伴ってスプロケット19aが回転して、昇降台3の昇降移動を検出する。
【0040】
駆動側ロータリエンコーダ18及び昇降台側ロータリエンコーダ19の検出情報は、図5に示すように、クレーン制御装置CCの昇降制御部30に入力されている。
【0041】
前記走行車体2には、図3に示すように、走行レール1上を走行自在な前後二つの車輪12と、走行レール1に対する車体横幅方向での位置を規制するように走行レール1に係合する前後二箇所に且つ左右一対に設けた下部位置規制用ロータ13と、走行駆動装置(走行駆動手段の一例)14が設けられている。この走行駆動装置14は、走行用電動モータM2とこのモータM2の速度を制御するインバータ(図示せず)から構成されている。
【0042】
また上記上部フレーム7には、図2に示すように、ガイドレール6を左右から挟み込んで、スタッカークレーンCの走行に伴って、その側面に沿って上下軸回りで転動する左右一対の上部位置規制用ローラ17が走行方向の前後端部に設けられている。
【0043】
そして、二つの車輪12のうちの車体前後方向の一端側の車輪が、走行用電動モータM2に連結され、駆動される推進用の駆動輪12aに構成され、車体前後方向の他端側の車輪が、遊転自在な従動輪12bとして構成され、スタッカークレーンCは、上部フレーム7に設けた上部位置規制用ローラ17にて倒れ止めされながら、走行用電動モータM2による駆動で走行レール1に沿って自走自在に構成されている。
【0044】
走行車体2の走行位置は、図3に示すように、走行車体2に取付けられた車体側ロータリエンコーダ21の検出情報に基づいて管理される。車体側ロータリエンコーダ21は、それの回転軸に取付けられたスプロケット(回転体の一例)21aが走行レール1に沿って敷設されたチェーン(回転体が歯合する固定部材の一例)22に歯合しており、走行車体2の走行に伴ってスプロケット21aが回転して、走行車体2の走行移動を検出する。
【0045】
また走行レール1に沿って、走行レール1の一端側(物品搬出入部E側)の始点(HP)と他端側の終点(OP)にはそれぞれ、HP位置とOP位置を示すHP被検出体23とOP被検出体24が設けられ、さらにHPからOP側へ一定距離をおいて、またOPからHP側へ一定距離をおいてそれぞれ走行車体2を高速から低速へ減速させる、前進高速カット用被検出体25と後退高速カット用被検出体26が設けられ、走行車体2に、これら被検出体(物品の一例)23,24,25,26をそれぞれ、光軸が遮断されることにより検出する透過形光電スイッチからなる検出手段が設けられている。すなわち、走行車体2のHP側側面に、図4に示すように、取付部材49を介してHP被検出体23を検出する、投光器51Aと受光器51BからなるHP位置検出器51と、前進高速カット用被検出体25を検出する、投光器53Aと受光器53Bからなる前進高速カット検出器53が設けられ、また走行車体2のHP側側面に、同様に取付部材50を介してOP被検出体24を検出する、投光器52Aと受光器52B(図6)からなるOP検出器52と、後退高速カット用被検出体26を検出する、投光器54Aと受光器54B(図6)からなる後退高速カット検出器54が設けられている。
【0046】
またこれら車体側ロータリエンコーダ21の検出情報と、各検出器51,52,53,54の検出情報は、図5に示すように、クレーン制御装置CCの走行制御部31に入力されている。
【0047】
上記クレーン制御装置CCは、図5に示すように、コントローラE1からの搬送指令(入出庫指令)を受けて、昇降台3を指定された昇降位置に昇降させる昇降制御部30と、走行車体2を指定された走行位置に移動させる走行制御部31と、フォーク装置5を出退作動させて物品Fを移載させる移載制御部32から構成され、クレーン制御装置CCにより制御されて物品Fの搬送並びに各物品収納部Dなどとの間の物品Fの移載が行われる。
【0048】
また上記操作パネルE2には、データの設定・変更などの操作を行う設定スイッチ、たとえば入庫/出庫/ピッキングの作業モードを設定するモード選択スイッチや、物品収納部Dの棚番などを入力するテンキーなど(いずれも図示せず)が設けられ、さらに各検出器51,52,53,54の検出能力(検出状態)の判断を行うための入力手段として診断操作スイッチ41(図6)が設けられ、また表示手段として液晶表示パネル42(図6)が設けられている。
【0049】
またコントローラE1は、図5に示すように、物流設備の管理コンピュータ(管理手段の一例)Gに接続されており、管理コンピュータGより入力される入出庫スケジュールに基づいて上記クレーン制御装置CCへ出力する搬送指令を形成し、また操作パネルE2の入出庫の設定により搬送指令を形成している。またコントローラE1へ管理コンピュータGより判断指令信号(後述する)が入力される。
【0050】
上記走行制御部31は、図6に示すように走行用電動モータ制御部(物流設備の制御手段の一例)61と、各検出器51,52,53,54にそれぞれ接続された判断手段である、HP位置入力・判断部62、OP位置入力・判断部63、前進高速カット入力・判断部64、後退高速カット入力・判断部65と、車体側ロータリエンコーダ21に接続され、そのパルスの数をカウントすることにより走行車体2の走行位置を検出する位置検出部66が設けられている。
【0051】
上記走行用電動モータ制御部61は、コントローラE1から移動距離指令値の搬送指令を受けると、設定走行パターンを形成し、位置検出部66から出力される走行車体2の位置情報を確認しながら、前記設定走行パターンに基づいて速度指令値を走行駆動装置14(走行用電動モータM2)へ出力して駆動輪12aを駆動させ、指令値の移動距離まで走行車体2の走行を行っている。この走行中、上記入力・判断部62,63,64,65から出力される検出情報を確認しており、前進高速カット検出器53または後退高速カット検出器54の検出情報を確認すると、速度指令値を低速の走行指令値へ下げて走行車体2の走行速度を低速とし、またHP位置検出器51またはOP検出器52の検出情報を確認すると、速度指令値をゼロとして走行車体2を停止させる。
【0052】
また走行用電動モータ制御部61は、走行制御に異常が発生していないかどうか(物流設備に正常ではない状態があるかどうかの一例)を判断(監視)している。たとえば、走行用電動モータ制御部61は、前進高速カット入力・判断部64より検出情報を入力し、この検出情報により減速して低速走行に移り、HP位置で停止したとき、この低速での走行距離が通常の走行距離より長いとき、走行制御(速度制御)に正常ではない状態(異常であるというわけではなく、疑いがある状態を含む)が発生していると判断する。
【0053】
上記入力・判断部62,63,64,65はそれぞれ、各検出器51,52,53,54の診断機能を有している。またこれら入力・判断部62,63,64,65に、後述する判断指令信号がコントローラE1より入力される。
【0054】
上記入力・判断部のうち、前進高速カット入力・判断部64を例にとってその診断動作を図7のフローチャートにしたがって説明する。
コントローラE1より判断指令信号(検出器に誤動作や誤不動作が発生する恐れがあるかどうかを診断させるための指令信号)を入力すると(ステップ−1)、図8(a)に示すように、前進高速カット検出器53の投光器53Aへ投光器53Aから投射する光の量(以下、投射光量と称す;検出用信号の出力量の一例)を略半減する(略半分に低減する)指令信号を出力する(ステップ−2)。これにより、投光器53Aは発光ダイオード(検出用の光を発生する手段)へ給電する電源レベルを、略半分のレベルまで下げ、投射光量を略半分に低減する。この略半分のレベルは、受光器53Bにおいて光を検出して出力信号をオンする最低動作レベルの一例である。
【0055】
続いて受光器53Bの出力信号(オン、オフ信号;検出情報/検出状態の一例)を入力する(ステップ−3)。受光器53Bは、受光量に相当するフォト・ダイオード(受光手段)の検出電流がしきい値以上のとき出力信号をオンとし、しきい値未満のときオフとする。
【0056】
そして受光器53Bの出力信号がオン・オフを確認し(ステップ−4)、オンのとき、前進高速カット検出器53の検出能力(検出状態)は正常と判断して正常信号をコントローラE1へ出力し(ステップ−5)、オフのとき、前進高速カット検出器53の検出能力(検出状態)が低下している(誤動作が発生する恐れがある)と判断して警報信号をコントローラE1へ出力する(ステップ−6)。上記オフの原因として、発光ダイオードやフォト・ダイオードの品質低下、投光器53Aと受光器53Bとの間の光軸のずれが考えられる。
【0057】
上記コントローラE1への判断結果の出力が終了すると、前進高速カット検出器53の投光器53Aへ投射光量を通常に戻す指令信号を出力し(ステップ−7)、終了する。
【0058】
このように、前進高速カット入力・判断部64において、前進高速カット検出器53の投光器53Aから出力される検出用信号の投射光量が変化され、これに伴う受光器53Bの出力信号に基づいて前進高速カット検出器53の検出能力(検出状態)が判断され、その結果、検出能力の低下(検出状態に不具合)が認められると、前進高速カット検出器53に誤動作が発生する恐れがあると判断され、警報信号が出力される。そして判断結果の出力が終了すると、前進高速カット検出器53は通常の検出状態に戻される。
【0059】
なお、上記ステップ−2において、一度に投射光量を略半分に低減しているが、図8(b)に示すように、投射光量を段階的に低減して、低減する毎に、上記検出能力を判断するようにしてもよく、さらに図8(c)に示すように、連続的に投射光量を低減しながら上記検出能力を判断するようにしてもよい。このとき、受光器53Bの出力信号がオフとなると、このオフとなったときの投射光量のにより(投射光量の低減の度合いにより)、検出能力がどの程度低下しているかその低下の度合いを判断することができ、通常の投射光量から受光器53Bの出力信号がオフとなった時点の投射光量まで低下する時間(経年変化で変化する時間)を推定して、早目にメンテナンスを実行することが可能となる。
【0060】
また図8(d)に示すように、投射光量をゼロ近傍まで低下させた状態から投射光量を段階的に増加して、投射光量が最低動作レベルまで増加したときに、出力信号がオンとなるかどうかにより、上記検出能力を判断するようにしてもよい。すなわち、投射光量が最低動作レベルまで増加したときにオンとなると、前進高速カット検出器53の検出能力(検出状態)は正常と判断し、オフのままであると、前進高速カット検出器53の検出能力(検出状態)が低下している(誤動作が発生する恐れがある)と判断する。
【0061】
また投射光量をランダムに変化させて上記検出能力を判断するようにしてもよい。
上記管理コンピュータGは、上記入力・判断部62,63,64,65を統括し、管理している。
【0062】
すなわち各入力・判断部62,63,64,65へコントローラE1を介して定期的に、たとえば1週間や1ヶ月毎に、あるいは毎日の入出庫作業が開始される前に、あるいは入庫作業と出庫作業を切り換える毎に、判断指令信号を出力する。そして、上記判断指令信号に応答して、入力・判断部62,63,64,65において同時に投射光量が低減され(変化され)、入力・判断部62,63,64,65において判断された判断結果が、コントローラE1を介して入力すると、この判断結果、すなわち正常あるいは警報のデータを保管(記憶)し管理する。また判断結果が警報のデータのとき、メンテナンス情報、すなわち検出器に品質低下、あるいは光軸ずれが発生している報知情報をメンテナンスを行う作業者へ出力する。またコントローラE1より出力される判断指令信号(後述する)に応じた入力・判断部62,63,64,65の判断結果が入力されると、その判断結果を保管し管理する。
【0063】
上記コントローラE1は、上記判断指令信号を、
管理コンピュータGより判断指令信号を入力したとき、全入力・判断部62,63,64,65に対して、または
操作パネルE2の診断操作スイッチ(入力手段の一例)41の操作信号を入力したとき、全入力・判断部62,63,64,65に対して、または
走行用電動モータ制御部61において正常ではない状態があると判断され、その判断の元となった検出器51,52,53,54(判断の少なくとも一つの要素となっている検出手段)の情報を含む信号を入力したとき、この判断の元となった検出器の入力・判断部62または63または64または65に対して、
出力する。
【0064】
そして、コントローラE1は、管理コンピュータGより判断指令信号を入力したときは、入力・判断部62,63,64,65より入力した判断結果を管理コンピュータGへ出力する。
【0065】
また診断操作スイッチ(入力手段の一例)41の操作信号を入力したとき、入力・判断部62,63,64,65より入力した判断結果を液晶表示パネル42へ出力して判断結果(診断結果)を表示させ、また管理コンピュータGへ出力する。
【0066】
また上記判断の元となった検出器の入力・判断部62または63または64または65に対して判断指令信号を出力したとき、この判断指令信号に応じて入力・判断部62または63または64または65において判断された判断結果が、検出能力(検出状態)が低下していると判断されているとき、検出器51または52または53または54に誤動作や誤不動作が発生している恐れがあると判断(診断)して、走行用電動モータ制御部61において正常ではない状態がある(物流設備に正常ではない状態にある)との判断を再判断する。たとえば、上記の如く、「低速での走行距離が通常の走行距離より長く走行制御が正常ではない」との判断のとき、前進高速カット検出器53に誤動作があり、走行制御(速度制御)自体は正常であるとの結論を得ることもできる。このように、単なる検出手段の正常でない状態の発生で、「物流設備(の制御)に正常ではない状態が発生している」との判断のミスを回避することが可能となる。また判断結果を管理コンピュータGへ出力する。
【0067】
以上のように本実施の形態によれば、各検出器51,52,53,54から出力される検出用信号の投射光量(出力量)を変化させ、これに伴う各検出器51,52,53,54の出力信号(検出情報)に基づいて検出能力の低下(あるいは検出状態に不具合)を判断することにより、各検出器51,52,53,54に誤動作や誤不動作が発生する恐れがあることを予め診断することができる。よって、検出器51,52,53,54が誤動作や誤不動作に到る以前に交換するなどのメンテナンス(対策)を行うことができ、各検出器51,52,53,54の誤動作や誤不動作により物流設備全体に悪影響が及ぶ恐れを回避できる。
【0068】
また本実施の形態によれば、操作パネルE2の診断操作スイッチ41の操作入力に応答して、各検出器51,52,53,54の検出能力の診断が行われることにより、作業者はいつでも前記判断を行わせることができ、各検出器51,52,53,54の検出能力を確認することができる。
【0069】
また本実施の形態によれば、定期的に、各検出器51,52,53,54の検出能力の診断が行われることにより、経年変化する検出能力(検出状態)を的確に捉えて判断でき、メンテナンスを早目に行うことができる。
【0070】
また本実施の形態によれば、自動で判断が行なわれることにより、作業者が投光器毎に光量の測定などその検出能力を測定する作業を行う必要がなくなり、作業者の負担を軽減でき、また省力化を図ることができる。さらに、迅速に検出手段の検出能力または検出状態を判断することができる。
【0071】
また本実施の形態によれば、各検出器51,52,53,54から出力される検出用信号の投射光量(出力量)を段階的に或いはランダムに変化させて、各検出器51,52,53,54の検出能力の診断が行われることにより、検出能力の低下の度合いを確認でき、その度合いによって誤動作や誤不動作に到る時期を推定でき、メンテナンス時期を調整することができる。
【0072】
また本実施の形態によれば、走行用電動モータ制御部61において正常ではない状態があると判断され、その判断の元となった検出器51,52,53,54(判断の少なくとも一つの要素となっている検出手段)の情報を含む信号を入力したとき、この判断の元となった検出器の入力・判断部62または63または64または65に対して、判断指令信号が出力され、検出器51または52または53または54の検出能力の診断が行われることにより、検出器51または52または53または54の判断結果により、上記「正常ではない状態がある」との判断が正しいかどうかを確認でき、判断ミスの発生を回避することができる。
【0073】
また本実施の形態によれば、検出器51,52,53,54毎に入力・判断部62,63,64,65が設けられ、これら入力・判断部62,63,64,65は管理コンピュータGにより統括管理されて、管理コンピュータGからの指令に応じて各入力・判断部62,63,64,65はそれぞれの検出器51,52,53,54から出力される検出用信号の投射光量を同時に変化させ、検出器51,52,53,54の検出能力(検出状態)の判断を行うことにより、管理コンピュータGにおいて、検出器51,52,53,54の検出能力の履歴を管理でき、設備全体の検出手段の状態を把握することができる。
【0074】
なお、上記本実施の形態では、検出器の検出能力の判断により「誤動作」の恐れがあるかを判断しているが、すなわち経年変化により、発光ダイオードの投射光量が減衰し、あるいはフォト・ダイオードの受光能力が低下して、光電スイッチが誤動作してしまう恐れの判断を行っているが、検出器の検出能力の判断により「誤不動作」の恐れを判断することもできる。
【0075】
たとえば検出器が過電圧検出器(常に電圧を検出しており、設定値以上の電圧が印加されたときに動作する検出器)のとき、検出器の(動作)設定値(設定電圧)を通常電圧のレベルまで低減して動作するかどうかにより、検出能力を判断し、検出能力が低下して設定値以上の電圧が印加されても動作しない誤不動作の恐れを判断することができる。また、たとえば検出器が不足電圧検出器(常に電圧を検出しており、設定値以下まで電圧が低下したときに動作する検出器)のとき、検出器の設定値(設定電圧)を通常電圧のレベルまで上げて(増加させて)動作するかどうかにより、検出能力を判断し、検出能力が低下して設定値以下まで電圧が低下しても動作しない誤不動作の恐れを判断することができる。このように、検出手段の動作設定値を増減させて検出能力を判断し、誤不動作の恐れを判断することができる。
【0076】
また本実施の形態では、物流設備を物品保管設備としているが、物品保管設備に限ることなく、本発明を物品搬送台車(車両)や物品の昇降装置などを備えた物品搬送設備などに適用することができる。
【0077】
また本実施の形態では、検出手段である、位置検出器51,OP検出器52,前進高速カット検出器53,および後退高速カット検出器54を、透過型光電スイッチで形成しているが、投受光器と反射体からなる反射型光電スイッチから形成することもできる。
【0078】
また本実施の形態では、検出手段である光電スイッチを、スタッカークレーンCの走行位置などを検出する検出器として使用した場合について説明しているが、他の用途に使用される検出器であってもよい。たとえば、荷捌き場における荷姿・在荷を検出する検出器、左右一対の昇降用リンク装置の高さのずれを検出する検出器、パレット上に積み付けられている物品の有無を検出する検出器、昇降台上のパレットの有無、物品の有無を検出する検出器、物品の高さを検出する検出器、物品搬送台車(車両)の物品の有無を検出する検出器などである。図9にその一例を示す。
【0079】
図9では、一対の物品載置台E3に代えて、一対のコンベヤ装置E3a,E3bが設けられ、このコンベヤ装置E3a,E3bとスタッカークレーンCとのパレットP(物品F)の移載位置には、スタッカークレーンCとの移載時に上昇してパレットPを支持し、コンベヤ装置E3a,E3bによるパレットPの搬入出時には下降してパレットPをコンベヤ上へ載置する移載装置71が設けられ、またこの移載位置に物品Fの有無(在荷)を検出する透過型光電スイッチ72が設けられている。また、コンベヤ装置E3a,E3bの前面には、一対の走行レール73が敷設され、これら走行レール73に案内されて自走し、コンベヤ装置E3a,E3bとの間でパレットPの移載を行い、パレットPを搬送する物品搬送台車74が設けられている。この物品搬送台車74には、パレットPを移載する移載手段としてローラコンベヤ75が設けられ、このローラコンベヤ75上にへおけるパレットPの有無(在荷)を検出する透過型光電スイッチ76が設けられている。またコンベヤ装置E3a,E3bには、物品搬送台車74とのパレットPの移載位置に、パレットPの有無(在荷)を検出する反射型光電スイッチ77が設けられている。この構成により、光電スイッチ72によるパレットPの有無の確認によりパレットPの有無およびスタッカークレーンCとコンベヤ装置E3a,E3b(移載装置71)とのパレットPの移載動作が確認され、また光電スイッチ76および77によるパレットPの有無の確認によりパレットPの有無およびコンベヤ装置E3a,E3bと物品搬送台車74とのパレットPの移載動作が確認される。
【0080】
また昇降台3には、図9および図10に示すように、パレットPおよび物品Fの高さおよび有無を検出するために、物品Fの高さ方向に透過型光電スイッチ78が6台設けられ、また物品Fの横幅(大小)を検出するために、フォーク装置5を中心に対称に2台の透過型光電スイッチ79が設けられ、さらにこれら2台の透過型光電スイッチ79の外方に物品Fの荷姿を検出するために、フォーク装置5を中心に対称に2台の透過型光電スイッチ80が設けられている。この構成により、各光電スイッチ78による物品Fの有無の確認により、パレットP上の物品Fの有無および高さが検出され、また光電スイッチ79による物品Fの有無の確認により物品Fの有無および物品Fの横幅による物品Fの大きさ(大小)が確認され、さらに光電スイッチ80による物品Fの有無の確認により物品Fがフォーク装置6により荷崩れすることなく移載可能な位置に載せられているか、あるいは物品Fが傾いていないか、すなわち物品Fの荷姿が確認される。
【0081】
また本実施の形態では、検出手段を光電スイッチとしているが、他の検出器、たとえば磁気センサ、振動(加速度)センサ、超音波センサ、ストレージ・ゲージ圧力センサ、近接スイッチなどであってもよい。
【0082】
また本実施の形態では、左右方向に並設された各収納棚Aをそれぞれ、前後方向に物品収納部Dを有する構成としているが、各収納棚Aを前後方向のみでなく左右方向(奥行き方向)に物品収納部Dを並べた構成とすることもできる。このとき、フォーク装置5を、フォーク(出し入れ具)が各収納棚Aの左右方向の各物品収納部Dに対して位置決め出退可能な構成(ダブルディープタイプ)とする。
【0083】
また本実施の形態では、物品搬入出部Eの一対の物品載置台E2を物品Fの搬入出を行う搬入出口として使用しているが、これら物品載置台E2の一方を物品Fの搬入口専用、他方を搬出口専用として使用することもできる。
【0084】
また本実施の形態では、物品搬入出部Eの物品捌き手段として固定の物品載置台(荷受台)E2を使用しているが、コンベヤ、自走台車、リフター付荷受台などを使用してもよい。
【0085】
また本実施の形態では、走行車体2と昇降台3の移動位置を、車体側ロータリエンコーダ25などのロータリエンコーダの出力パルスをカウントして求めているが、光を使用した測距装置、すなわち移動経路Bの一端または昇降台3の下面に設置された反射体と、測距用のビーム光を投射し、前記反射体からの反射光により距離を測定するレーザ測距計を使用して走行車体2と昇降台3の移動位置を求めるようにしてもよい。
【0086】
【発明の効果】
以上述べたように本発明によれば、物流設備の制御手段が物流設備に正常ではない状態があると判断するとき、この判断の少なくとも一つの要素となっている検出手段の検出能力または検出状態を判断し、その結果、検出能力の低下あるいは検出状態に不具合が認められると、検出手段に誤動作や誤不動作が発生している恐れがあると診断して、物流設備に正常ではない状態にあるかを再判断することができ、判断ミスの発生を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における物流設備である物品保管設備の要部斜視図である。
【図2】同物品保管設備のスタッカークレーンの概略構成図である。
【図3】同物品保管設備のスタッカークレーンの要部拡大図である。
【図4】同物品保管設備のスタッカークレーンの検出器の取付図である。
【図5】同物品保管設備の制御構成図である。
【図6】同物品保管設備の走行制御部の制御構成図である。
【図7】同物品保管設備の走行制御部の入力・判断部における判断手順を示すフローチャートである。
【図8】同物品保管設備の走行制御部の入力・判断部の動作の説明図である。
【図9】同物品保管設備における光電スイッチの使用例を示す図である。
【図10】図9の昇降台における光電スイッチの配置を示す図である。
【符号の説明】
FS 物品保管設備
A 収納棚
B 作業通路
C スタッカークレーン
CC クレーン制御装置
D 物品収納部
E 物品搬入出部
E1 コントローラ
E2 操作パネル
G 管理コンピュータ
M2 走行用電動モータ
1 走行レール
2 走行車体
14 走行駆動装置
21 車体側ロータリエンコーダ
31 走行制御部
41 診断操作スイッチ
51 HP検出器
52 OP検出器
53 前進高速カット検出器
54 後退高速カット検出器
61 走行用電動モータ制御部
62 HP位置入力・判断部
63 OP位置入力・判断部
64 前進高速カット入力・判断部
65 後退高速カット入力・判断部

Claims (12)

  1. 検出手段が設けられ、
    物流設備の制御手段が物流設備に正常ではない状態があると判断するとき、この判断の少なくとも一つの要素となっている前記検出手段に対して出力される検出用信号の出力量を変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断する判断手段を設けること
    を特徴とする物流設備。
  2. 前記検出手段の検出能力または検出状態の判断を行うための入力手段を設け、
    前記判断手段は、この入力手段からの入力情報に応じて、前記検出手段から出力される検出用信号の出力量を変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断すること
    を特徴とする請求項1に記載の物流設備。
  3. 前記判断手段は、定期的に、前記検出手段から出力される検出用信号の出力量を変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断すること
    を特徴とする請求項1または請求項2に記載の物流設備。
  4. 前記判断手段は、自動で、前記検出手段から出力される検出用信号の出力量を変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断すること
    を特徴とする請求項1〜請求項3に記載の物流設備。
  5. 前記判断手段は、前記検出手段から出力される検出用信号の出力量を段階的に或いはランダムに変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断すること
    を特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の物流設備。
  6. 前記判断手段は、検出手段の検出能力または検出状態を判断するとき、検出手段から出力される検出用信号の出力量を略半減させること
    を特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の物流設備。
  7. 前記判断手段は、検出手段の検出能力または検出状態の判断の結果、検出手段が正常と判断すると、検出手段から出力される検出用信号の出力量を元の状態に戻し、検出手段による検出を再開させること
    を特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の物流設備。
  8. 前記検出手段は、物品を検出する手段であること
    を特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかに記載の物流設備。
  9. 前記判断手段はそれぞれの検出手段に設けられ、
    これら判断手段を統括して管理する管理手段を設けたこと
    を特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかに記載の物流設備。
  10. 前記管理手段によりそれぞれの検出手段から出力される検出用信号の出力量を同時に変化させること
    を特徴とする請求項9に記載の物流設備。
  11. 物流設備の制御手段が物流設備に正常ではない状態があると判断するとき、この判断の少なくとも一つの要素となっている、物流設備に設けられる検出手段から出力される検出用信号の出力量を変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断すること
    を特徴とする物流設備における検出手段の判断方法
  12. 検出手段から出力される検出用信号の出力量を段階的に或いはランダムに変化させ、これに伴う前記検出手段の検出情報に基づいて検出手段の検出能力または検出状態を判断すること
    を特徴とする請求項11に記載の物流設備における検出手段の判断方法。
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