JP3887886B2 - 空気清浄機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、空気清浄機に関するもので、特に高耐久、低価格化に係る技術に属するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の空気清浄機の構成について図4を用いて説明する。
【0003】
図4に示すように、空気清浄機本体41内には、吸気口42側から順に、集塵フィルタ−43、脱臭フィルタ−44が設けられ、モ−タ−45に取り付けられた送風フアン46によって吸気口42から吸引された含塵空気を前記集塵フィルタ−43と脱臭フィルター44を通過して浄化され、送風口47から外部に排出される構成になっている。
【0004】
脱臭フィルタ−44は一般に、粒状または粉状の活性炭で形成されており、脱臭容量に限度があり、このため、脱臭フィルタ−44は使い捨てにして、ほぼ一定期間で交換する必要があった。このため維持費が高価になっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前記する従来例において、脱臭フィルタ−44は、添加材を加えて多種類のガスを一種類のフィルタ−で吸着させていた。このため洗浄すると添加材が落ちて、再度使用してもその効果が著しく低下し、再使用することはできなかた。
【0006】
本発明は、以上のような従来の課題を解決しようとするものであって、高耐久、低価格の空気清浄機を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本発明は、吸気口と送風口を設けた空気清浄機本体に送風ファンと集塵フィルタ−並びに脱臭フィルタ−を内蔵し、前記集塵フィルタ−と前記脱臭フィルターとを気流路に配置し、前記脱臭フィルターは洗浄可能なフィルタ−と添加材を加えた添加材入りフィルタ−で構成し、洗浄可能なフィルタ−を添加材入りフィルタ−の風上側に配置したことにより、洗浄可能なフィルタ−で脱臭可能なガスを脱臭し、残ったガスを添加材入りフィルタ−で脱臭することとなり、添加材入りフィルタ−の耐久性を延ばすことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
本発明は各請求項記載の形態で実施できるものである。すなわち、本発明の請求項1記載の発明のように、吸気口と送風口を設けた空気清浄機本体に送風ファンと集塵フィルタ−並びに脱臭フィルターを内蔵し、前記集塵フィルタ−の風下側に前記脱臭フィルターを配置し、前記脱臭フィルターは洗浄可能なフィルタ−と添加材を加えた添加材入りフィルタ−で構成し、洗浄可能なフィルタ−を添加材入りフィルタ−の風上側に配置したことに より、洗浄可能なフィルタ−で脱臭可能なガスを脱臭し、残ったガスを添加材入りフィルタ−で脱臭することとなり、添加材入りフィルタ−の耐久性を延ばすことができる。
【0009】
また、本発明の請求項2記載の発明のように、添加材として、臭気の強い特定のガスのみに作用する添加材を用いることにより、洗浄可能なフィルタ−で脱臭可能なガスを脱臭し、その他のガスを添加材入りフィルタ−で脱臭し、添加材入りフィルタ−の脱臭性能を一部のガスに特に強くすることができる。従って、特に臭いの強いガスの脱臭性能を上げることができると共に、脱臭フィルターの耐久性も延ばすことができる。
【0010】
【実施例】
(実施例1)
以下本発明の実施例1について、図1を用いて説明する。
【0011】
空気清浄機本体1は、塵埃を捕集する集塵フィルタ−2と、吸引された空気中の臭いを脱臭する脱臭フィルタ−3を内蔵している。脱臭フィルタ−3は、吸気口4側に配設された洗浄可能なフィルタ−5と、その風下側に設けられ、添加材を加えた添加材入りフィルタ−6とで構成されている。洗浄可能なフィルター5は、椰子殻活性炭等を内蔵し、酢酸等のガスを脱臭し、その他のアセトアルデヒド等のガスはそれ専用の脱臭効果を有する添加材を加えた添加材入りフィルター6で脱臭される。7はモ−タ−8に取り付けられたファン、9は送風口である。
【0012】
空気清浄機本体1には、吸気口4から集塵フィルタ−2、脱臭フィルタ−3、送風口9の順に吸入気流が流れるように、その途中にモ−タ−8に取り付けられたファン7が設けられている。
【0013】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0014】
含塵空気は、集塵フィルタ−2で除塵された後、脱臭フィルタ−3で脱臭される。脱臭フィルタ−3は、洗浄可能なフィルタ−5と添加材入りフィルタ−6を配置したので、洗浄可能なフィルタ−5は、椰子殻活性炭等を内蔵し、脱臭可能な酢酸等のガスを脱臭し、その他のアセトアルデヒド等のガスはアミン系の添加材を加えた添加材入りフィルタ−6により脱臭される。従って、添加材入りフィルタ−6の脱臭性能を一部のガスに特定することができると共に、洗浄可能なフィルタ−5と添加材入りフィルタ−6の性能を互いに補い合うため脱臭フィルター3全体の耐久性も延ばすことができる。
【0015】
又洗浄可能なフィルタ−5を風上側に設けてあるので、脱臭可能なガスを脱臭し、残ったガスを添加材入りフィルタ−6で脱臭することにより、添加材入りフィルタ−6の耐久性を延ばすことができる。
【0016】
(参考例1)
次に本発明の参考例1について、図2を用いて説明する。なお上記実施例1と同一構成部分については同一符号を付与して、その詳細な説明を省略する。
【0017】
脱臭フィルタ−10として、洗浄可能なフィルタ−11を添加材入りフィルタ−12の風下に配置したものである。
【0018】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0019】
添加材入りフィルタ−12で特に脱臭したいガスを脱臭した後に、洗浄可能なフィルタ−11で脱臭することにより、洗浄可能なフィルタ−11も必要以上にガスを吸着処理することが無くその耐久性を延ばすことができる。
【0020】
(実施例2)
本実施例では、上記実施例で用いた添加材入りフィルタ−12を臭気の強い特定のガスに作用する添加材を添加することにより構成するものである。
【0021】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0022】
洗浄可能なフィルタ−11で脱臭可能なガスを脱臭し、その他のガスを添加材入りフィルタ−12で脱臭するのであるが、添加材入りフィルタ−12の脱臭性能を一部のガス、例えば新建材から出やすいホルムアルデヒド等に特定して強くすることができるため、特に臭いの強いガスの脱臭性能を上げることができ、耐久性も延ばすことができる。
【0023】
(参考例2)
次に本発明の参考例2について、図3を用いて説明する。なお上記実施例または参考例と同一構成部分については同一符号を付与して、その詳細な説明を省略する。
【0024】
脱臭フィルタ−13として、洗浄可能なフィルター14と特定のガスに作用する添加材を加えた複数種類の添加材入りフィルター15A、15Bを配置したものである。
【0025】
上記構成による作用は以下の通りである。
【0026】
添加材入りフィルタ−15A、15Bの脱臭性能を夫々一部のガスに特に強くすることができるため、特に複数の臭いの強いガスに対応して脱臭性能を上げることができ、各種の環境に対して適応する有効な組み合わせにすることができることにより、確実な脱臭をすることができると共に、耐久性も延ばすことができる。
【0027】
【発明の効果】
本発明の請求項1記載の発明によれば、添加材入りフィルタ−の脱臭性能を一部のガスに特定することができると共に、洗浄可能なフィルタ−と添加材入りフィルタ−の性能を互いに補い合うため脱臭フィルター全体の耐久性も延ばすことができる。
【0028】
また脱臭フィルタ−として、洗浄可能なフィルタ−を添加材入りフィルタ−の風上側に配置したので洗浄可能なフィルタ−で脱臭可能なガスを脱臭し、残ったガスを添加材入りフィルタ−で脱臭することにより、添加材入りフィルタ−の耐久性を延ばすことができる。
【0029】
本発明の請求項2記載の発明によれば、脱臭フィルタ−として、臭気の強い特定のガスに作用する添加材入りフィルタ−を配置したので、洗浄可能なフィルタ−で脱臭可能なガスを脱臭し、その他のガスを添加材入りフィルタ−で脱臭することにより、添加材入りフィルタ−の脱臭性能を一部のガス、例えば新建材から出やすいホルムアルデヒド等に特に強くすることができるため、特に臭いの強いガスの脱臭性能を上げることができ、耐久性も延ばすことができる。
【0030】
以上のように本発明によれば、簡単な装置で従来の課題を解決するものであって、高耐久、低価格の空気清浄機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例1および実施例2における空気清浄機の要部断面図
【図2】 本発明の参考例1における空気清浄機の要部断面図
【図3】 本発明の参考例2における空気清浄機の要部断面図
【図4】 従来例における空気清浄機の要部断面図
【符号の説明】
1 空気清浄機本体
2 集塵フィルタ−
3、10、13 脱臭フィルタ−
4 吸気口
5、11、14 洗浄可能なフィルター
6、12、15A、15B 添加材入りフィルタ−
7 ファン
8 モータ
9 送風口
Claims (2)
- 吸気口と送風口を設けた本体に送風ファンと集塵フィルタ−と脱臭フィルターとを内蔵し、前記脱臭フィルタ−は集塵フィルタ−の風下側に配置し、洗浄可能なフィルタ−と添加材を加えた添加材入りフィルタ−とで構成し、洗浄可能なフィルタ−を添加材入りフィルタ−の風上側に配置した空気清浄機。
- 添加材として、臭気の強い特定のガスのみに作用する添加材を用いた請求項1記載の空気清浄機。
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- 1997-06-17 JP JP15943697A patent/JP3887886B2/ja not_active Expired - Fee Related
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