JP3886678B2 - 合成樹脂製チューブ容器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製のチューブ容器に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂製チューブ容器の製造方法として従来種々の方法が知られているが、そのうちサッチャー方式(特公昭38-23484号)は、溶融した樹脂をシートに形成し、これを円盤状に打抜き、該打抜き円盤をチューブ容器体の胴部形成用スリーブの上端面へ嵌合溶着させて、該スリーブ上端面を閉塞する円盤部分を圧縮成形してチューブ容器体の頭部を形成するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記サッチャー方式を利用するものであって、上記チューブ容器の頭部に、該頭部に設けた注出孔を開閉自在に閉塞する栓付きの蓋板を、その頭部と一体に付設形成すると共に、それ等頭部および蓋板を数色の縦縞模様付き、ないし各種バリヤ機能付きの積層とすることが出来るよう設けたものである。
【0004】
【発明を解決するための手段】
第1の手段として、溶融した樹脂をシートに形成し、該シートを円盤状に打抜き、該打抜き円盤をチューブ容器体の胴部形成用スリーブの上端面へ嵌合溶着させて、該スリーブ上端面を閉塞する円盤部分を圧縮成形してチューブ容器体の頭部を形成するサッチャー方式のチューブ容器成形方法により、
上記シートを透明を含む数色の縦縞模様状のシート21で形成すると共に、上記円盤を、チューブ容器の頭部形成用円盤22と、その頭部上へ着脱自在に嵌合させる蓋板形成用円盤23とで、それ等両円盤を連結板24で連結して形成し、
上記頭部形成用円盤22は、頂板4外周から垂下する第1周壁5をスリーブ1の上端部へ溶着すると共に、頂板中央部に注出孔2を穿設した頭部3に形成し、又蓋板形成用円盤23は、上記注出孔へ着脱自在に嵌合させる栓12を頂壁13中央部から垂下すると共に頂壁外周から垂設した第2周壁14を、上記頭部の頂板4の外周部上面へ載置可能とした蓋板11に形成し、更に上記連結板24は、中間部に肉薄ヒンジ17を設けて、該肉薄ヒンジを中心として、蓋板11の回動が可能な連結帯16に形成した。
【0005】
第2の手段として、溶融した樹脂をシートに形成し、該シートを円盤状に打抜き、該打抜き円盤をチューブ容器体の胴部形成用スリーブの上端面へ嵌合溶着させて、該スリーブの上端面を閉塞する円盤部分を圧縮成形してチューブ容器体の頭部を形成するサッチャー方式のチューブ容器成形方法により、
上記シートを、耐水性、酸素不透過性等を有する複数シートを積層した積層シート31で形成すると共に、上記円盤をチューブ容器の頭部形成用円盤22とその上部上へ着脱自在に嵌合させる蓋板形成用円盤23とで、それ等円盤を連結板24で連結して形成し、
上記頭部形成用円盤22は、頂板4外周から垂下する第1周壁5をスリーブ1の上端部へ溶着すると共に、頂板中央部に注出孔2を穿設した頭部3に形成し、又蓋板形成用円盤23は、上記注出孔へ着脱自在に嵌合させる栓12を頂壁13中央部から垂下すると共に、頂壁外周から垂設した第2周壁14を、上記頭部の頂板4の外周部上面へ載置可能に形成し、更に上記連結板24は、中央部に肉薄ヒンジ17を設けて、該肉薄ヒンジを中心として、蓋板11の回動が可能な連結帯16に形成した。
【0006】
【発明の実施の形態】
以下図面について説明すると、1はチューブ容器の胴部形成用のスリーブで、該スリーブの上端は注出孔2付きの頭部3で閉塞し、又該頭部からは肉薄ヒンジ17付きの連結帯16を介して蓋板11を付設している。
【0007】
該チューブ容器は、いわゆるサッチャー方式により形成したものであり、該サッチャー方式はこれを簡単に説明すると、溶融した樹脂をシート状にして、これを円盤状に打抜き、胴部形成用スリーブ上端面に溶着し、次にこの部分を圧縮成形してチューブの頭部を形成するものである。
【0008】
上記頭部、連結帯、蓋板を形成するためのシート21を、図4で示す。該シートは長手方向左右両側部21a 、21b の一方を着色し、又他方を透明としている。そのシートの着色部分と透明部分とにそれぞれ頭部成形用と蓋板形成用の円盤22、23を、それ等両円盤を連結板24で連結させて打抜き、その円盤22をスリーブ1の上端面へ嵌合溶着させ、該一方の円盤22を頭部3に、又他方の円盤23を蓋板11に、連結板24は中間部に肉薄ヒンジ17を有する連結帯16に、それぞれ圧縮形成する。頭部3は頂板4外周から垂下する第1周壁5を、スリーブ1の上端部内面へ溶着すると共に、その頂板中央部に注出孔2を穿設しており、又蓋板11は上記注出孔2へ着脱自在に嵌合させる栓12を頂壁13中央部から垂下すると共に、頂壁外周か
ら垂設した第2周壁14を、上記頭部の頂板4の外周部上面へ載置可能とし、連結帯16は中間部に肉薄ヒンジ17を設けて、該肉薄ヒンジを中心として蓋板11を回動させてその栓12を注出孔2へ嵌合可能としている。
【0009】
上記スリーブ1内へのクリーム状物等の充填は、上記栓12を注出孔2に嵌合させて図2、図3が示すように蓋板11を頭部3上へ嵌合させた後、倒立させてスリーブ下端から注入し、該充填の後にそのスリーブ下端を板状に挾着させて公知のシール部を形成する。
【0010】
既述打抜き円盤形成用のシート21は、図5が二点鎖線で示すように三色以上の縦縞模様状に形成してもよい。又図6が示すように頭部3ないし蓋板11形成用円盤の一方に吊り下げリング15を付設することも出来る。該吊り下げリングは、チューブ容器を販売場へ展示する際、壁面等へ付設された吊り下げフックへそのリングを掛けて、チューブ容器を吊り下げ展示できるよう設けたものである。
【0011】
既述シート21は、図8が示すように耐水性、酸素不透過性等を有する複数の肉薄シート32を積層した積層シート31で形成することも出来る。この場合は内外両面を耐水性肉薄シートで形成することが望ましい。
【0012】
【発明の効果】
本発明は既述構成とするものであり、請求項1記載の場合は、透明を含む数色の縦縞模様を有する蓋板11付きの頭部3を、スリーブ1上端へ一体形成させて付設させることが出来る。又通常のチューブ容器の頭部のように、胴部上端から肩部を介してキャップ螺合用口頸部を起立するのではなく、その頭部3を、頂板4外周から第1周壁5を垂下し、かつ該第1周壁をスリーブ1の上端部へ溶着させてその頂板4に注出孔2を穿設して形成するから、チューブ容器体の容器を外形大きさに比して大とすることが出来る。
【0013】
請求項2記載の場合は、上記請求項1において、蓋板付き頭部3を数色の縦縞模様付きとすることに代えて、耐水性、酸素不透過性等を有する積層シート31で形成することで、又スリーブも積層シートとすることで、耐水性、酸素不透過性等のバリヤ性に富む合成樹脂製のチューブ容器とすることが出来る。又既述通常のチューブ容器に比べて容器を大きく形成できることについては、請求項1の場合と同様である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明容器を開蓋状態で示す、要部の斜視図である。
【図2】閉蓋状態で示す図1容器の斜視図である。
【図3】図2容器の断面図である。
【図4】容器の頭部等形成用円盤を、打抜き前の状態で示すシート一部の斜視図である。
【図5】図4のシートを別実施形態で示す、シート一部の斜視図である。
【図6】図4のシートを更に別実施状態で示す、シート一部の斜視図である。
【図7】図6のシートで打ち抜いたリング付き円盤で頭部等を形成した、容器要部の斜視図である。
【図8】容器の頭部等形成用円盤打抜き用シートを別実施形態で示す断面図である。
【符号の説明】
1…スリーブ 3…頭部
11…蓋板 16…連結帯
21…シート 22、23…円盤
24…連結板 31…積層シート
Claims (2)
- 溶融した樹脂をシートに形成し、該シートを円盤状に打抜き、該打抜き円盤をチューブ容器体の胴部形成用スリーブの上端面へ嵌合溶着させて、該スリーブ上端面を閉塞する円盤部分を圧縮成形してチューブ容器体の頭部を形成するサッチャー方式のチューブ容器成形方法により、
上記シートを透明を含む数色の縦縞模様状のシート21で形成すると共に、上記円盤を、チューブ容器の頭部形成用円盤22と、その頭部上へ着脱自在に嵌合させる蓋板形成用円盤23とで、それ等両円盤を連結板24で連結して形成し、
上記頭部形成用円盤22は、頂板4外周から垂下する第1周壁5をスリーブ1の上端部へ溶着すると共に、頂板中央部に注出孔2を穿設した頭部3に形成し、又蓋板形成用円盤23は、上記注出孔へ着脱自在に嵌合させる栓12を頂壁13中央部から垂下すると共に頂壁外周から垂設した第2周壁14を、上記頭部の頂板4の外周部上面へ載置可能とした蓋板11に形成し、更に上記連結板24は、中間部に肉薄ヒンジ17を設けて、該肉薄ヒンジを中心として、蓋板11の回動が可能な連結帯16に形成したことを特徴とする合成樹脂製チューブ容器。 - 溶融した樹脂をシートに形成し、該シートを円盤状に打抜き、該打抜き円盤をチューブ容器体の胴部形成用スリーブの上端面へ嵌合溶着させて、該スリーブの上端面を閉塞する円盤部分を圧縮成形してチューブ容器体の頭部を形成するサッチャー方式のチューブ容器成形方法により、
上記シートを、耐水性、酸素不透過性等を有する複数シートを積層した積層シート31で形成すると共に、上記円盤をチューブ容器の頭部形成用円盤22とその上部上へ着脱自在に嵌合させる蓋板形成用円盤23とで、それ等円盤を連結板24で連結して形成し、
上記頭部形成用円盤22は、頂板4外周から垂下する第1周壁5をスリーブ1の上端部へ溶着すると共に、頂板中央部に注出孔2を穿設した頭部3に形成し、又蓋板形成用円盤23は、上記注出孔へ着脱自在に嵌合させる栓12を頂壁13中央部から垂下すると共に、頂壁外周から垂設した第2周壁14を、上記頭部の頂板4の外周部上面へ載置可能に形成し、更に上記連結板24は、中央部に肉薄ヒンジ17を設けて、該肉薄ヒンジを中心として、蓋板11の回動が可能な連結帯16に形成したことを特徴とする合成樹脂製チューブ容器。
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JP27116299A JP3886678B2 (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | 合成樹脂製チューブ容器 |
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JP27116299A Expired - Fee Related JP3886678B2 (ja) | 1999-09-24 | 1999-09-24 | 合成樹脂製チューブ容器 |
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-
1999
- 1999-09-24 JP JP27116299A patent/JP3886678B2/ja not_active Expired - Fee Related
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