JP3886345B2 - 発光ダイオードアレイ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は発光ダイオードアレイに関する。
【0002】
従来、電子写真方式のプリンタの光源として発光ダイオード(以下、LEDと呼ぶ)を一列に配列したLEDアレイチップを搭載したLEDヘッドが用いられている。図13は例えば「光プリンタ設計」武木田義祐監修、トリケプスに記載された従来のLEDヘッドに搭載されているLEDアレイの一例を示す。
【0003】
LEDヘッドに搭載されているLEDアレイは、例えば、GaAs基板101上のn型のGaAs1-xPxエピタキシャル層102にZnを選択的に拡散させてp型領域103を形成している。この種のLEDは一般的にホモ接合と呼ばれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
LEDアレイチップでは、従来各LEDに1つの電極パッドが設けられている。そのため、LEDの集積度が高くなると電極パッド及び配線の密度が高くなる。また、LEDアレイチップを駆動するためには、LEDアレイチップと駆動ICとのAuワイヤによる接続(ワイヤボンディング)が必要である。LEDの集積度が高くなると、ワイヤボンディングの密度も高くなり、ワイヤボンディングも困難となってくる。
【0005】
一方、第1導電側例えばn側の電極と第2導電側例えばp側の電極を半導体エピタキシャルウエハ主面に設け、例えばn型領域を複数のブロックに分割し、各ブロック内に複数の、かつ互いに同数のp型領域を形成し、それぞれのブロック内の互いに対応する位置のp型領域に接続されたp側電極配線が共通の配線により結線された構造にすることにより、LEDアレイのマトリクス駆動を可能とし、配線やワイヤボンディング密度を低減することが知られている。
【0006】
このようなLEDアレイ(以下、マトリクス型LEDアレイと呼ぶ)では、電流が流れるn型の半導体エピタキシャル層の層厚が従来例のLEDアレイと比較して大幅に薄いため、n型半導体エピタキシャル層のシート抵抗が低くなるようにすることにより、n側電極とp側電極の間の抵抗を小さくし、LEDを駆動する際の電圧(以下、Vf)が高くならないようにすることが望ましい。
【0007】
例えば、n型半導体エピタキシャル層のシート抵抗を低くするためには、半導体エピタキシャル層の不純物濃度を高くする方法が考えられる。例えば図14に示すように、半導体基板111と、バッファ層112と、半導体エピタキシャル層113と、n側電極114と、層間絶縁膜115と、p側電極116と、p型領域117とを有し、pn接合が単一のn型半導体層113に形成されたLEDにおいて、n型半導体層113の不純物濃度を高くするとn型半導体層のシート抵抗は低くなるが、LEDの逆方向の耐圧(Vrth)も小さくなる。LEDアレイを駆動する際には、駆動回路の構成上、ある一定以上の逆方向の耐圧が必要である。また、n型半導体層のシート抵抗の低減のために、半導体エピタキシャル層113を厚くすることが考えられるが、半導体ウエハのコストの増加や加工プロセス設計が困難になるという問題が発生する。
【0008】
本発明の目的は、第1導電型の半導体ウエハの主面に複数の第2導電型の領域を配列したLEDアレイであって、第1導電型半導体層のシート抵抗を低減し、かつ各LEDの逆方向の耐圧を適切な値にすることができる、優れた特性を有するLEDアレイを提供することにある。
【0009】
本発明は例えば、マトリクス型LEDアレイのような薄い半導体エピタキシャル層を有する第1導電型の半導体ウエハの主面に複数の第2導電型の領域を配列し、第1導電側電極と第2導電側電極を設けたLEDアレイに適用し得るものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明は、
第1導電型の第1の半導体エピタキシャル層即ち活性層(24)と、
前記活性層(24)の上側に位置し、前記活性層に積層された第1導電型の第2の半導体エピタキシャル層即ちクラッド層(25)とを含む半導体ウエハに、複数の第2導電型の領域(27)を列をなすように形成した発光ダイオードアレイであって、
前記第2導電型の領域(27)はそのフロント面が少なくとも部分的に前記活性層(24)内に又は前記活性層及びクラッド層の界面に存在し、
前記第2のクラッド層(25)は、そのエネルギーバンドギャップが前記活性層(24)よりも大きく、
前記第2のクラッド層(25)は、その第1導電型不純物キャリア濃度が前記活性層(24)よりも高い
ことを特徴とするLEDアレイを提供するものである。
【0011】
ここで、不純物キャリア濃度とは、不純物がイオン化し、不純物をドーピングした半導体層のシート抵抗を決定する電気伝導度に寄与するキャリアの濃度を意味している。
【0012】
前記活性層(24)の上側に位置する前記クラッド層(25)に加えて、下側に位置するクラッド層(23)をさらに備えていても良い。
【0013】
さらに、前記活性層及びクラッド層の上又は下に、前記活性層及びクラッド層と同じ導電型で、そのエネルギーバンドギャップが活性層(24)よりも大きい導通層を備えることとしても良い。
【0014】
半導体基板としては、半絶縁性のもの、第1導電型のもの、又は第2導電型のものを用い得る。
【0015】
半導体基板と前記活性層及びクラッド層の間に少なくとも1層の半絶縁性、第1導電型又は第2導電型の半導体エピタキシャル層で形成されたバッファ層をさらに備えることとしても良い。
【0016】
半導体基板、及び半導体基板と前記活性層及びクラッド層の間に設けた半導体エピタキシャル層を全て第1導電型のものとしても良い。
【0017】
第2導電型領域の最上層に前記コンタクト層と同じ組成の第2導電型の半導体層で形成されたコンタクト層(30)をさらに備え、
該第2導電型のコンタクト層(30)と前記第1導電型のコンタクト層(26)の間にはコンタクト層の層厚以上の深さの溝(36)を設けることとしても良い。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。これらの図は実施の形態の特徴が明確になるように模式的に示した図であり、本発明を限定するものではない。
【0021】
第1の実施の形態
図1は本発明の第1の実施の形態の断面図である。図2は図1のA−A′断面図である。図1及び図2に示したように本発明の第1の実施の形態のLEDアレイ1は、半導体ウエハ2に列状に配置された発光部3を有するものである。発光部3は、半導体ウエハ2の第1導電型例えばn型のエピタキシャル層4内に第2導電型例えばp型の不純物を選択的にドーピングすることにより形成されたp型領域27で構成されている。
【0022】
半導体ウエハ(エピタキシャルウエハ)2の主面(図2で上側の面)に、n側共通電極5及びp側個別電極6が設けられ、エピタキシャル層4のうちp型領域27以外の部分、即ちn型領域は、n側共通電極5に接続され、各発光部3を構成するp型領域27は、p側個別電極6に接続されている。p側電極6は、それぞれp側個別配線7に接続されている。n型領域は素子分離領域10により、各々複数の発光部3を含む複数のブロックBLに分割されている。n側電極5は各ブロックBLに対し1個ずつ設けられ、配線11を介してパッド12に接続されている。各ブロックBL内の互いに対応する位置のp型領域27に接続されたp側電極6に接続されたp側個別配線7が共通配線13で結線されている。この共通配線13はp側電極パッド14に接続されている。以上のうち、これらの電極5及び6、配線7、11及び13並びにパッド12及び14はすべてウエハ2の主面に形成されている。
【0023】
図2に示すように、本実施の形態のLEDアレイ1は下から順に設けられた、半絶縁性の半導体基板21、半絶縁性又はノンドープのバッファー層22、n型の第1の即ち下側のクラッド層23、n型の活性層24、n型の第2の即ち上側のクラッド層25、及びコンタクト層26を有する。
【0024】
LEDアレイ1はさらに上記したp型領域27を有する。このp型領域27は、ウエハ2の主面からn型の半導体エピタキシャル層(コンタクト層26、クラッド層25及び活性層24)にp型の不純物を選択的にドープして形成したものであり、半導体エピタキシャル層相互の界面と略平行なフロント面28を有する。フロント面28は少なくとも部分的に活性層24内に位置する。
【0025】
例えば、半導体基板21は半絶縁性GaAs基板で形成され、バッファー層22はノンドープGaAs半導体エピタキシャル層で形成され、下側のクラッド層23はn型AlxGa1-xAs半導体エピタキシャル層で形成され、活性層24はn型AlyGa1-yAs半導体エピタキシャル層で形成され、上側のクラッド層25はn型AlzGa1-zAs半導体エピタキシャル層で形成され、コンタクト層26はGaAs半導体エピタキシャル層で形成されている。
【0026】
n型不純物としては例えばSiを用いられ、p型不純物としては例えばZnが用いられる。半導体エピタキシャル層(22、23、24、25、26)は例えばMOCVD(metal organic chemical vapor deposition)法により形成することができる。
【0027】
コンタクト層26は電極とのオーミックコンタクトを形成するためのものである。コンタクト層26には、p型不純物がドープされて島状のコンタクト層30が形成されている。
【0028】
LEDアレイ1はさらに、n側電極32、p側電極33及び層間絶縁膜31を有する。層間絶縁膜31は、半導体層(第2クラッド層25及びコンタクト層26)及びn側電極32とp側電極33とを互いに絶縁するためのものである。さらに、後述のように、コンタクト層26とコンタクト層30が直接接触するのを防いでいる。
【0029】
上記のうち、基板21からコンタクト層26までは、基板21を用意し、その基板21上にエピタキシャル成長を行うことにより形成されたものであり、全体をエピタキシャルウエハ2と呼ぶ。
【0030】
このエピタキシャルウエハ2では、下側のクラッド層のエネルギーバンドギャップEg(23)、活性層のエネルギーバンドギャップEg(24)、上側のクラッド層のエネルギーバンドギャップEg(25)の間に少なくとも以下の関係がある。
Eg(23)>Eg(24) ...(1)
Eg(25)>Eg(24) ...(2)
【0031】
活性層24並びにクラッド層23及び25をAlGaAsで形成する場合、各層のエネルギーバンドギャップはAlの組成比により決定することができる。下側のクラッド層23、活性層24及び上側のクラッド層25の組成を上記のようにそれぞれAlxGa1-xAs、AlyGa1-yAs、及びAlzGa1-zAsで表わす場合、上記(1)式及び(2)式で表わされるエネルギーバンドギャップの必要条件を満たすAl組成比として、例えば
x=0.4, y=0.15, z=0.4
とすることができる。即ち、下側のクラッド層23、活性層24及び上側のクラッド層25をそれぞれ、Al0.4Ga0.6As、Al0.15Ga0.85As、及びAl0.4Ga0.6Asで形成することができる。
【0032】
本実施の形態では、クラッド層23及びクラッド層25にドープするたn型不純物の活性化率がほぼ100%となる範囲で高い不純物濃度とする。例えば、n型不純物濃度を2×1018cm-3とする。一方、活性層24にドープする不純物濃度は、クラッド層23及び25にドープした不純物濃度よりも小さくし、所望の逆耐圧が得られる範囲で適当な濃度を採用する。例えば、クラッド層にドープした不純物濃度よりも低い1×1017cm-3とする。
【0033】
コンタクト層26及び30は、まずコンタクト層26と同じ材料の層を形成した後、選択的ドーピング(この選択的ドーピングはp型領域27の形成のための選択的ドーピングとともに行われるものである)を行ない、ドーピングした部分としない部分の境界部分をエッチングすることにより形成されたものであり、ドーピングした部分がp型のコンタクト層30、しない部分がn型のコンタクト層26となり、エッチングした部分がエッチング溝36となっている。このエッチング溝36は、深さがコンタクト層26及び30の厚さよりも大となるよう形成されており、層間絶縁膜31で埋められている。その結果、コンタクト層26とp型半導体領域27とが接触しない。言換えると、GaAsで形成されたコンタクト層26及び30内には、pn接合が存在しない構造となっている。また、コンタクト層30とn型半導体領域25とが接触しないようになっている。即ち、p側コンタクト層30と接触しているp側電極33がn型半導体領域25と接触しないようになっている。
【0034】
次に本実施の形態のLEDアレイ1の動作を説明する。n側電極32とp側電極33の間に順方向電圧を印加すると、n側電極32からコンタクト層26、第2クラッド層25を介して活性層24に供給された電子と、p側電極33からコンタクト層30を介してp型半導体領域27に供給された正孔とが、活性層24内のpn接合を介して、p側領域であるp型半導体領域(Zn拡散領域)27とn側領域(活性層24のうちの拡散領域27に隣接する部分)に少数キャリアとして注入され、その部分における多数キャリアである正孔及び電子と再結合を起こして発光する。
【0035】
上側のクラッド層25のエネルギーバンドギャップEg(25)は活性層24のエネルギーバンドギャップEg(24)よりも大きくしてあるため、少数キャリアは活性層24内のpn接合を介してのみ注入される。また、活性層24内のpn接合を介して注入された正孔及び電子は、下側のクラッド層23と活性層24の界面に存在するエネルギー障壁及び上側のクラッド層25と活性層24の界面に存在するエネルギー障壁によってクラッド層23及びクラッド層25へは拡散できない。すなわち注入キャリアは活性層24内に閉じ込められる。このため、発光効率が高くなる。また、光の発光波長は活性層24のAl組成で決まるエネルギーバンドギャップに相当する発光波長となる。
【0036】
また、活性層24の不純物濃度(不純物キャリア濃度)は活性層24内の接合の逆耐圧が所望の値以上になるように設定されているため、各LEDは所望の逆耐圧をもつ。
【0037】
さらに、少数キャリアがヘテロエピタキシャル層界面のエネルギー障壁によって活性層24からクラッド層23や25へ拡散できないのとは異なり、活性層24内の多数キャリアは同じ導電型のクラッド層23及び25と活性層24との間を自由に移動できるため、LEDを駆動する際の電流はn型半導体層全体を流れることができる。従って、n型領域の抵抗は不純物濃度(不純物キャリア濃度)が非常に高いクラッド層23及び25が持つ低抵抗成分と活性層24の抵抗成分が合成された抵抗となり、n電極−p電極間の抵抗が、クラッド層23及び25を低不純物ドープとした場合、例えば、活性層24のn型不純物濃度(不純物キャリア濃度)と同等にした場合(即ち、低不純物濃度のクラッド層を設けた場合、或いはクラッド層を設けない場合)と比較して小さくなる。
【0038】
図3は本実施の形態のLEDアレイの電流−電圧特性IVaと、従来のLEDアレイでn型領域の不純物ドープ量(不純物キャリア濃度)を高くした場合の電流−電圧特性IVbを比較した図である。図示の通り、従来のLEDアレイでn型ドープ量を増やすと逆方向の耐圧が減少するが、本実施の形態のLEDアレイでは、逆方向の耐圧を低下させることなく順方向の抵抗を下げることができる。
【0039】
さらにまた、上記のようにエッチング溝36が設けてあるためGaAsコンタクト層26とp型半導体領域27とは接触していない。従って、GaAsで形成されたコンタクト層26及び30内にはpn接合が存在しない。GaAsのエネルギーバンドギャップがAlyGa1-yAsのエネルギーバンドギャップよりも小さいので、仮にGaAsで形成されたコンタクト層26及び30内にpn接合が形成されているとすれば、そのpn接合を介してキャリアの注入が起こる。この場合には、発光はGaAs層26での発光が主となってしまう。すなわち、活性層24のAlyGa1-yAsのエネルギーバンドギャップに相当した発光波長の光が得られない。
【0040】
しかし、本実施の形態のエピタキシャルウエハを使ったLEDアレイ1では、上記のようにエッチング溝36を設けたことにより、表面のGaAs層26への注入(少数キャリアの供給)はない。
【0041】
要約すれば、本実施の形態のLEDアレイでは以下のような効果が得られる。即ち、活性層24とクラッド層23及び25の組成及び不純物濃度(不純物キャリア濃度)を別々に設定でき、n型層の抵抗と逆耐圧を独立して制御することができる。従って、クラッド層23及び25として、不純物濃度(不純物キャリア濃度)が高く、エネルギーバンドギャップの高いものを用いることで、p側電極及びn側電極相互間の抵抗を低くする一方、注入された正孔及び電子を活性層に閉じ込めることができ、また、LEDの逆耐圧が低下しないようにすることができる。
【0042】
第2の実施の形態
図4は、本発明の第2の実施の形態のLEDアレイを示す。同図において、図1及び図2と同一の符号は、同一又は対応する構成要素を示す。この実施の形態は概して第1の実施の形態と同じである。異なるのは、以下の点である。即ち、バッファー層22と下側のクラッド層23の間にn型の導通層41が挿入されている。
【0043】
この導通層41は、エネルギーバンドギャップEgがクラッド層23及び25よりも小さい半導体層、例えばGaAsとし、電気的に活性な不純物の濃度がクラッド層23及び25よりも高い構造としている。
【0044】
本実施の形態の動作及び効果は概して第1の実施の形態と同様である。しかし、導通層41を設けたため、以下のような付加的な作用効果がある。即ち、導通層41はその電気的に活性な不純物濃度がクラッド層23及び25よりも高いので、抵抗が小さい。第1の実施の形態と同様、n型領域の抵抗は不純物濃度が非常に高いクラッド層23及び25並びに導通層41が持つ低抵抗成分と活性層24の抵抗成分とが合成された抵抗となるので、n側電極及びp側電極相互間の抵抗を第1の実施の形態の場合よりもさらに小さくすることができる。
【0045】
第3の実施の形態
図5は本発明の第3の実施の形態のLEDアレイを示す。同図において、図4と同一の符号は、同一又は対応する構成要素を示す。図示のように、この実施の形態のLEDアレイは概して第2の実施の形態と同じである。異なるのは以下の点である。
【0046】
第3の実施の形態の導通層41がなく、代りに、上側のクラッド層25とコンタクト層26の間に挿入されたn型の導通層42が設けてある。n型の導通層42は例えばn型AltGa1-tAsで形成され、第1の実施の形態についての説明における、上記の式(1)、式(2)の条件に加えて、
Eg(25)>Eg(42)>Eg(24) ...(3)
が満たされるように、導通層42の組成が定められている。
この条件を満たすため、例えば、t=0.2と定められている。即ち、導通層42をn型Al0.2Ga0.8Asで形成している。
【0047】
また、導通層42は、エネルギーバンドギャップEgがクラッド層23及び25よりも小さく、電気的に活性な不純物濃度(不純物キャリア濃度)が、クラッド層103及び105よりも高い。
【0048】
例えば、活性層24のn型不純物のドーピンク量を1×1017cm-3とし、クラッド層23及び25のn型不純物のドーピンク量を2×1018cm-3とし、導通層42のn型不純物のドーピング量を5×1018cm-3とすることで上記各層の不純物キャリア濃度(不純物濃度)の大小関係の条件を満たすことができる。
【0049】
本実施の形態の動作は、概して第2の実施の形態と同様である。しかし、以下の点で異なる。即ち、導通層42は、電気的に活性な不純物濃度(不純物キャリア濃度)がクラッド層23及び25よりも高いため、抵抗が低い。第1の実施の形態等と同様、n型領域の抵抗は不純物濃度(不純物キャリア濃度)が非常に高いクラッド層23及び25並びに導通層42がもつ低抵抗成分と活性層24の抵抗成分が合成された抵抗となるので、n側電極及びp側電極相互間の抵抗が、クラッド層を活性層と同等の低不純物ドープ量とし、高不純物ドープした導通層を設けない場合と比較して小さくなる。
【0050】
また、n型の導通層42がn側電極の直下に設けてあるため、第2の実施の形態よりもさらに抵抗が低くなる。
【0051】
第4の実施の形態
第3の実施の形態では、n型のコンタクト層26と上側のクラッド層25の間に導通層42を設けた構造としたが、図6に示すように、この導通層42に加え、第2の実施の形態に関連して述べた導通層41を下側のクラッド層23とバッファー層22の間に設けた構造とすれば、さらに抵抗を低減できる。
【0052】
第5の実施の形態
図7は本発明の第5の実施の形態を示す。同図において、図1及び図2と同一の符号は同一又は対応するである。本実施の形態の構造は第1の実施の形態と同様である。しかし、以下の点で異なる。即ち第1の実施の形態の下側のクラッド層23が設けられておらず、バッファー層22の上に活性層24が形成されている。
【0053】
本実施の形態の動作は第1の実施の形態と同様である。しかし、以下の点で異なる。即ち、活性層24内のpn接合を介してp型領域に注入された電子は、クラッド層25と活性層24の界面に存在するエネルギー障壁によってクラッド層25へは拡散できない。一方活性層24内のpn接合を介してn型領域に注入された正孔に対する閉じ込め効果はない。また、活性層24の下側にはクラッド層がないので、閉じ込め効果は上側のクラッド層25によるものに限定される。また、上側のクラッド層25による抵抗低減効果がある。さらにまた、活性層24の下側にクラッド層を設けないので、第1の実施の形態に比べ、半導体エピタキシャル層の層数を少なくでき、半導体ウエハのコストを低減することができる。
【0054】
第6の実施の形態
図8は本発明の第6の実施の形態の断面図である。同図において、図4と同一の符号は同一又は対応する構成要素を示す。第6の実施の形態の構造は第2の実施の形態と同様である。しかし、以下の点で異なる。即ち、上側のクラッド層25が設けられておらず、活性層24の上にコンタクト層26が形成されている。第2の実施の形態と同様、下側のクラッド層23が設けてあるため、活性層24内のpn接合を介してn型領域に注入された正孔は、クラッド層23と活性層24の界面に存在するエネルギー障壁によってクラッド層23へは拡散できない。一方、一方活性層24内のpn接合を介してp型領域に注入された電子に対する閉じ込め効果はない。また、活性層24の上側にはクラッド層がないので、閉じ込め効果は下側のクラッド層23によるものに限定される。
【0055】
また、第2の実施の形態と同様、クラッド層23及び導通層41による抵抗低減効果がある。さらに本実施の形態では、発光領域としてZn拡散領域をほぼ単一の半導体層24に形成するため、ドーピングによるp型領域27の形成に当たり、拡散深さばらつきが小さい高精度の拡散制御が可能である。従って、発光特性のばらつきの小さいLEDアレイを作製できるという効果がある。
【0056】
第7の実施の形態
図9は本発明の第7の実施の形態を示す。同図において、図8と同一の符号は同一又は対応する構成要素を示す。本実施の形態の構造は第6の実施の形態と同様である。しかし、以下の点で異なる。即ち、下側のクラッド層23が設けられていない。言換えると、本実施の形態のLEDアレイは、第1の実施の形態に導通層41のみを付加した構成となっている。
【0057】
本実施の形態の動作は第6の実施の形態と同様である。しかし、以下の点で異なる。即ち、クラッド層がないので、閉じ込め効果がない。しかし、導通層41による抵抗低減効果がある。第1の実施の形態等と同様、n型領域の抵抗は不純物濃度(不純物キャリア濃度)が非常に高い導通層がもつ低抵抗成分と活性層の抵抗成分が合成された抵抗となるので、n電極−p電極間の抵抗が、導通層を設けない場合と比較して小さくなる。さらに、第6の実施の形態と比較して、クラッド層がないので、半導体エピタキシャル層の構造を簡単にすることができる。
【0058】
第8の実施の形態
以上の実施の形態では、n側電極がp側電極とともにウエハの主面に設けてあるが、n側電極を裏面に設けても良い。その例を第8及び第9の実施の形態として説明する。
【0059】
図10及び図11は本発明の第8の実施の形態を示す。図10は本実施の形態の上面図であり、図11は図10のA−A′断面図である。これらの図において、図1及び図5と同一の符号は同一又は対応する構成要素を示す。本実施の形態の構造は概して第3の実施の形態と同じである。しかし、以下の点で異なる。
【0060】
即ち、第3の実施の形態の半絶縁性の基板21及びバッファ層22の代りに、n型の基板51及びn型のバッファ層52が用いられ、ウエハの主面に設けられたp側電極33の代りに、ウエハの裏面にn側電極53が設けられている。n型半導体基板51としては例えばn型GaAs基板が用いられ、n型のバッファー層52としては、例えばn型GaAs半導体エピタキシャル層が用いられている。n型半導体基板51は、その不純物濃度(不純物キャリア濃度)が活性層24の不純物濃度(不純物キャリア濃度)よりも高く、例えば1×1019cm-3である。また、この実施の形態の層間絶縁膜31は、p側電極33とコンタクト層26及び導通層410とを互いに絶縁する役割を持つとともに、コンタクト層26とコンタクト層30とが互いに直接接触するのを防いでいる。
【0061】
本実施の形態の動作は概して第3の実施の形態と同様である。しかし、以下の点で異なる。
【0062】
即ち、p側電極がウエハの裏面に設けられ、電流が活性層24よりも下側のn型半導体層を通って流れる。また、半導体基板51がn型であり、その不純物濃度(不純物キャリア濃度)を高くすることにより抵抗が低くなり、これによりp側電極及びn側電極相互間の抵抗を一層低くすることができる。さらに、本実施の形態のLEDアレイでは半導体ウエハの裏面に共通電極を設けてあるので、素子構造が単純になる。従って、LEDアレイの製造プロセスが容易になり、LEDアレイの歩留まりや信頼性もより一層高くなる。
【0063】
さらにまた、導通層42のうちのp型の領域は電気的なに活性な不純物濃度をクラッド層23及び25よりも高くすることができ、従って抵抗が低い。
【0064】
第9の実施の形態
図12に示すように、第8の実施の形態の導通層42を省略しても良い。この場合、導通層52による抵抗低減効果はあるが、クラッド層23及び25による抵抗低減効果及び閉じ込め効果は得られない。
【0065】
変形例
上記の実施の形態において、第1導電型がn型であり、第2導電型がp型であるが逆に第1導電型がp型であり、第2導電型がn型であっても良い。
【0066】
上記の実施の形態では、コンタクト層26がn型のエピタキシャル層で形成されているが、コンタクト層26は全体的には半絶縁性又はノンドープとし、n側電極32とのコンタクト領域のみにn型不純物領域を選択的に形成してもよい。
【0067】
上記の実施の形態では、基板が半絶縁性又は第1導電型(発光部を形成する拡散領域の導電型とは逆の型)であるが、第2導電型であっても良い。
【0068】
上記の実施の形態では、活性層24及びクラッド層23及び/又は25と、基板21又は51の間にノンドープのバッファ層22又はn型の、即ち活性層やクラッド層と同じ導電型のバッファ層52が設けられているが、代りに活性層やクラッド層とは異なる導電型のバッファ層を設けても良い。
【0069】
【発明の効果】
本発明によれば、逆方向の耐圧を低下させることなく、電極相互間の抵抗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態のLEDアレイを示す上面図である。
【図2】 図1のA−A′断面図である。
【図3】 本発明の第1の実施の形態のLEDアレイの電流−電圧特性を示す図である。
【図4】 本発明の第2の実施の形態のLEDアレイを示す断面図である。
【図5】 本発明の第3の実施の形態のLEDアレイを示す断面図である。
【図6】 本発明の第4の実施の形態のLEDアレイを示す断面図である。
【図7】 本発明の第5の実施の形態のLEDアレイを示す断面図である。
【図8】 本発明の第6の実施の形態のLEDアレイを示す断面図である。
【図9】 本発明の第7の実施の形態のLEDアレイを示す上面図である。
【図10】 本発明の第8の実施の形態のLEDアレイを示す上面図である。
【図11】 図10のA−A′断面図である。
【図12】 本発明の第9の実施の形態のLEDアレイを示す断面図である。
【図13】 従来のLEDアレイの一例を示す。
【図14】 半導体エピタキシャル層の不純物濃度を示す。
【符号の説明】
21 半導体基板、 22 バッファ層、 23 下側のクラッド層、 24活性層、 25 上側のクラッド層、 26 コンタクト層、 27 p型領域、 28 p型領域のフロント面、 30 コンタクト層、 31 層間絶縁膜、 32 n側電極、 33 p側電極、 41 導通層、 42導通層、 51 半導体基板、 52 バッファー層、 53 n側電極。
Claims (15)
- 第1導電型の第1の半導体エピタキシャル層(24)と、
前記第1の半導体エピタキシャル層(24)に積層された第1導電型の第2の半導体エピタキシャル層(25)とを含む半導体ウエハに、複数の第2導電型の領域(27)を列をなすように形成した発光ダイオードアレイであって、
前記第2導電型の領域(27)はそのフロント面が少なくとも部分的に前記第1の半導体エピタキシャル層(24)内に又は前記第1及び第2の半導体エピタキシャル層の界面に存在し、
前記第2の半導体エピタキシャル層(25)は、そのエネルギーバンドギャップが前記第1の半導体エピタキシャル層(24)よりも大きく、
前記第2の半導体エピタキシャル層(25)は、その第1導電型不純物キャリア濃度が前記第1の半導体エピタキシャル層(24)よりも高く、
前記第2の半導体エピタキシャル層(25)が、前記第1の半導体エピタキシャル層(24)の上側に位置する
ことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードアレイ。
ことを特徴とする発光ダイオードアレイ。 - 前記第1の半導体エピタキシャル層(24)の下側に第1導電型の第3の半導体エピタキシャル層(23)をさらに備え、
前記第3の半導体エピタキシャル層(23)は、そのエネルギーバンドギャップが第1の半導体エピタキシャル層(24)よりも大きい
ことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードアレイ。 - 前記第2の半導体エピタキシャル層(25)の上に第1導電型の第4の半導体エピタキシャル層(42)をさらに備え、
前記第4の半導体エピタキシャル層(42)は、そのエネルギーバンドギャップが前記第2の半導体エピタキシャル層(25)よりも小さく、第1の半導体エピタキシャル層(24)よりも大きい
ことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードアレイ。 - 前記第4の半導体エピタキシャル層(42)は前記第2の半導体エピタキシャル層(25)よりも、不純物キャリア濃度が高いことを特徴とする請求項3に記載の発光ダイオードアレイ。
- 前記第3の半導体エピタキシャル層(23)の下に第1導電型の第5の半導体エピタキシャル層(41)をさらに備え、
前記第5の半導体エピタキシャル層(41)は、そのエネルギーバンドギャップが前記第3の半導体エピタキシャル層(23)よりも小さい
ことを特徴とする請求項2に記載の発光ダイオードアレイ。 - 半絶縁性又は第2導電型の半導体基板の上に前記半導体エピタキシャル層を設けていることを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードアレイ。
- 半導体基板と前記第1及び第2の半導体エピタキシャル層の間に少なくとも1層の半絶縁性又はノンドープ又は第2導電型の半導体エピタキシャル層を含むエピタキシャル層で形成されたバッファ層をさらに備えている
ことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードアレイ。 - 半導体基板、及び半導体基板と前記第1及び第2の半導体エピタキシャル層の間に設けた半導体エピタキシャル層が全て第1導電型のものである
ことを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードアレイ。 - 第1導電型不純物がSiであることを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードアレイ。
- 第2導電型不純物がZnであることを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードアレイ。
- 第2導電型領域が第2導電型不純物の拡散により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードアレイ。
- 前記第1及び第2の半導体エピタキシャル層がAlxGa1−x As(x≧0)であることを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードアレイ。
- 電極とのコンタクトを形成するための第1導電型のコンタクト層をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の発光ダイオードアレイ。
- 前記コンタクト層がGaAs層であることを特徴とする請求項13に記載の発光ダイオードアレイ。
- 第2導電型領域の最上層に前記コンタクト層と同じ組成の第2導電型の半導体層で形成されたコンタクト層(30)をさらに備え、
該第2導電型のコンタクト層(30)と前記第1導電型のコンタクト層(26)の間にはコンタクト層の層厚以上の深さの溝(36)があることを特徴とする請求項13に記載の発光ダイオードアレイ。
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