JP3886138B2 - チェーン用スプロケットの製造方法 - Google Patents

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本発明は、チェーンのローラまたはブシュがスプロケット本体に周設された多数のスプロケット歯に噛み合うチェーン用スプロケットの製造方法に関するものである。
従来、図8に示すように、ISO 606:1994(E)に規定されている歯形を備えたローラチェーン用スプロケット500は、図9に示すように、ローラチェーンRCを巻き掛けて動力伝達を行なうと、ローラRがスプロケット歯520の歯底521で噛み合うため、周知のようにローラチェーンRCの多角形運動を生じる。この多角形運動によりローラチェーンRCは上下動(脈動)し、この上下動(脈動)はローラチェーンRCを振動させ、騒音の発生要因となる。また、この多角形運動はローラチェーンRCの進行方向の速度変動も発生させる。
そこで、本出願人は、このような多角形運動によるローラチェーンRCの上下動を減少させるチェーン用スプロケットとして、図示しないが、スプロケット本体に周設された多数のスプロケット歯が歯底に連続して互いに向かい合う回転方向前面側の歯面と回転方向背面側の歯面とを備えているとともに、前記スプロケット本体の回転中心とスプロケット歯の中心とを結ぶ仮想基準線から前記スプロケット歯の少なくとも回転方向前面側の歯面までの距離がピッチ円より歯先側部分においてピッチ円部分より大きいかまたは等しいチェーン用スプロケットを開発している。(例えば、特許文献1参照)。
特願2003−271106号明細書
しかし、特願2003−271106号明細書に開示されたチェーン用スプロケットは、スプロケット本体の回転中心とスプロケット歯の中心とを結ぶ仮想基準線から前記スプロケット歯の少なくとも回転方向前面側の歯面までの距離がピッチ円より歯先側部分においてピッチ円部分より大きいかまたは等しいスプロケット歯を備えているため、ピッチ円より歯先側部分の歯厚がピッチ円部分の歯厚に比べると大きくなっており、スプロケットの半径方向からホブカッターなどの創成歯切り方法によって加工する際に、歯先欠けなどの損傷を生じることなくスプロケット歯を形成することができず、更なる改良の余地があるという問題があった。
そこで、本発明は、上述したような課題を解決するものであって、スプロケット製造時に歯先欠けなどの損傷を生じることなく、潤滑油との親和性に優れた歯面粗度でスプロケット歯を加工することができ、噛み合い駆動時に多角形運動によるチェーンの上下動の量を抑制して円滑な噛み外れを達成することができるチェーン用スプロケットの製造方法を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明は、スプロケット本体に周設された多数のスプロケット歯が歯底に連続して互いに向かい合う回転方向前面側の歯面と回転方向背面側の歯面とを備えているとともに、前記スプロケット本体の回転中心とスプロケット歯の中心とを結ぶ仮想基準線から前記スプロケット歯の少なくとも回転方向前面側の歯面までの距離がピッチ円より歯先側部分においてピッチ円部分より大きいかまたは等しく、前記スプロケット歯の歯底円直径がISO歯形の歯底円直径より小さいチェーン用スプロケットの製造方法であって、前記スプロケット本体をスプロケット軸方向から切断加工して多数のスプロケット歯を形成することである。
本発明に係るチェーン用スプロケットの製造方法によれば、スプロケット歯がスプロケット軸方向から切断加工されていることによって、スプロケット製造時にスプロケット歯の回転方向前面側の歯面までの距離がピッチ円部分より大きいかまたは等しくなっているピッチ円より歯先側部分に歯先欠けなどの損傷を生じることなく、潤滑油との親和性に優れた歯面粗度でスプロケット歯を加工することができるとともに、噛み合い駆動時に多角形運動によるチェーンの上下動の量を抑制して円滑な噛み外れと低騒音効果を達成することができ、しかも、チェーン寿命を長くすることができる。
そして、スプロケット歯の歯底円直径がISO歯形の歯底円直径より小さくなっていることによって、スプロケットの回転に伴って先行するチェーンのローラまたはブシュが、歯溝内を転動しながら回転方向前面側の歯面側から回転方向背面側の歯面側へと移動し、後続するローラまたはブシュが回転方向背面側の歯面に噛み合っているときに、先行するローラまたはブシュと回転方向背面側の歯面との噛み合いが解除されるため、チェーンがスプロケットから円滑に噛み外れるようにすることができる。
本発明は、スプロケット本体に周設された多数のスプロケット歯が歯底に連続して互いに向かい合う回転方向前面側の歯面と回転方向背面側の歯面とを備えているとともに、前記スプロケット本体の回転中心とスプロケット歯の中心とを結ぶ仮想基準線から前記スプロケット歯の少なくとも回転方向前面側の歯面までの距離がピッチ円より歯先側部分においてピッチ円部分より大きいかまたは等しく、前記スプロケット歯の歯底円直径がISO歯形の歯底円直径より小さいチェーン用スプロケットの製造方法であって、前記スプロケット歯をスプロケット軸方向から切断加工するものであり、その具体的な態様は如何なるものであっても差し支えない。
すなわち、本発明で得られるチェーン用スプロケットが噛み合う具体的なチェーンとしては、ローラチェーンとブシュチェーンのいずれであっても良く、ローラチェーンの場合にはローラと噛み外れ、ブシュチェーンのブシュと噛み外れることは言うまでもない。
そして、本発明で得られるスプロケット歯の歯形については、スプロケット本体の回転中心とスプロケット歯の中心とを結ぶ仮想基準線から前記スプロケット歯の少なくとも回転方向前面側の歯面までの距離がピッチ円より歯先側部分においてピッチ円部分より大きいかまたは等しく、前記スプロケット歯の歯底円直径がISO歯形の歯底円直径より小さい歯形であれば、如何なる歯形であっても良い。
さらに、本発明で採用する切断加工手段については、スプロケット本体をスプロケット軸方向から加工して多数のスプロケット歯を形成することができる切断加工手段であれば、如何なる切断加工手段であっても差し支えなく、例えば、効率の高い連続波CO2レーザによって切断加工するレーザ加工手段を用いたり、電極となるワイヤを弛みのない状態で巻き取りながらワイヤと工作物との間に放電させて切断加工するワイヤーカット放電加工手段を用いたり、ガス炎の熱、アーク熱、高密度のプラズマジェットなどによって切断加工する熱切断加工手段を用いたり、ウォータージェットなどの超高速流体によって切断加工する流体切断加工手段を用いたり、鋸歯などによって切断加工する機械的な切断加工手段を用いても何ら構わない。
本発明の実施例1で得られるローラチェーン用スプロケット100について以下に説明する。図1は、本発明の実施例1で得られるスプロケット歯を拡大して示す正面図であり、図2は、図1のスプロケット歯とローラチェーンとの噛み合い状態を示す正面図であり、図3は、図2の噛み合い部Aにおける拡大図であり、図4は、図2の噛み外れ部Bにおける拡大図である。
まず、図1乃至図2に示すローラチェーン用スプロケット100は、スプロケット本体110に周設された多数のスプロケット歯120が歯底121に連続して互いに向かい合う回転方向前面側の歯面122と回転方向背面側の歯面123とを備えている。
すなわち、図1に示すスプロケット歯120は、効率の高い連続波CO2レーザによって切断加工するレーザ加工手段でスプロケット本体110のスプロケット軸方向から切断加工することによって、スプロケット本体110の回転中心oとスプロケット歯120の中心とを結ぶ仮想基準線xに対してスプロケット歯120の回転方向前面側の歯面122と回転方向背面側の歯面123が左右対称に形成されており、これらの互いに向かい合う回転方向前面側の歯面122と回転方向背面側の歯面123は、それぞれ断面略凹状の曲面で形成されている。
また、前記歯底121は、少なくとも1つの歯底円弧半径rにより円弧状に形成され、回転方向前面側の歯面122と回転方向背面側の歯面123に滑らかに連続している。
また、スプロケット本体110の回転中心oとスプロケット歯120の中心とを結ぶ仮想基準線xからスプロケット歯120の回転方向前面側の歯面122及び回転方向背面側の歯面123までの距離が、ピッチ円pcより歯先側部分においてピッチ円部分での距離Lより大きくなっている。
そして、図1に示すように、歯底円直径dfは、ISO歯形の歯底円直径Dfより小さく、df<Dfの関係にある。
なお、図1の破線は、ISO歯形の歯底円直径Dfを示している。
次に、本実施例で得られるローラチェーン用スプロケット100が駆動側スプロケットとしてローラチェーンRCを駆動する場合について、図2乃至図4に基づいて説明する。
図2に示すように、ローラチェーン用スプロケット100が矢印で示すような反時計方向に回転すると、ローラチェーンRCのローラRは、歯底121に連続して互いに向かい合う回転方向前面側の歯面122と回転方向背面側の歯面123とで構成される歯溝S内へ噛み合いながら駆動するようになっている。
この際、図3に示すように、ローラチェーン用スプロケット100とローラチェーンRCとの噛み合い部Aにおいて、先行するローラRaが歯溝S内に噛み合っている状態で、後続するローラRbが既にスプロケット歯120の回転方向前面側の歯面122と噛み合う。
この時、先行するローラRaの中心と後続するローラRbの中心とは同一水平線上に位置しているが、ローラチェーン用スプロケット100の反時計方向の回転に伴って、それぞれのローラRは、歯溝S内を転動しながら回転方向前面側の歯面122側から回転方向背面側の歯面123側へ移動する。
そして、図4に示すように、ローラチェーン用スプロケット100とローラチェーンRCの噛み外れ部Bにおいて、後続するローラRcが回転方向背面側の歯面123に噛み合っているとき、先行するローラRdは回転方向背面側の歯面123との噛み合いが解除され、スプロケット歯120からスムーズに噛み外れることになる。
したがって、本実施例で得られるローラチェーン用スプロケット100によれば、スプロケット歯120をスプロケット軸方向から切断加工していることによって、スプロケット製造時に、スプロケット本体110の回転中心oとスプロケット歯120の中心とを結ぶ仮想基準線xからスプロケット歯120の回転方向前面側の歯面122および回転方向背面側の歯面123までの距離がピッチ円pcより歯先側部分においてピッチ円部分より大きくなっているため、このようなピッチ円pcより歯先側部分に歯先欠けなどの損傷を生じることなく、潤滑油との親和性に優れた歯面粗度でスプロケット歯を加工することができる。
また、噛み合い駆動時に多角形運動によるローラチェーンRCの上下動の量を抑制してチェーン振動と速度変動を減少させて円滑な噛み外れと低騒音効果を達成することができ、しかも、チェーン寿命を長くすることができるなど、その効果は甚大である。
つぎに、本発明の実施例2で得られるローラチェーン用スプロケット200について以下に説明する。
なお、図5は、本発明の実施例2で得られるスプロケット歯を拡大して示す正面図である。
まず、図5に示すローラチェーン用スプロケット200は、スプロケット本体210に周設された多数のスプロケット歯220が歯底221に連続して互いに向かい合う回転方向前面側の歯面222と回転方向背面側の歯面223とを備えている。
すなわち、図5に示すスプロケット歯220は、電極となるワイヤを弛みのない状態で巻き取りながらワイヤと工作物との間に放電させて切断加工するワイヤーカット放電加工手段でスプロケット本体210のスプロケット軸方向から切断加工することによって、スプロケット本体210の回転中心oとスプロケット歯220の中心とを結ぶ仮想基準線xに対してスプロケット歯220の回転方向前面側の歯面222と回転方向背面側の歯面223が左右対称に形成されており、これらの互いに向かい合う回転方向前面側の歯面222と回転方向背面側の歯面223は、それぞれ断面略凸状の曲面で形成されている。
また、前記歯底221は、歯底円弧半径rにより円弧状に形成され、断面略凸状の曲面に形成された回転方向前面側の歯面222と回転方向背面側の歯面223に滑らかに連続している。
また、前記スプロケット本体210の回転中心oとスプロケット歯220の中心とを結ぶ仮想基準線xから断面略凸状の曲面で形成されている歯面222及び歯面223までの距離が、ピッチ円pcより歯先側部分においてピッチ円部分での距離Lより大きくなっている。
そして、図5に示すように、歯底円直径dfは、ISO歯形の歯底円直径Dfより小さく、df<Dfの関係にある。
なお、図5の破線は、ISO歯形の歯底円直径Dfを示している。
したがって、本実施例で得られるローラチェーン用スプロケット200によれば、前述した実施例1のローラチェーン用スプロケット100と同様に、スプロケット歯220をスプロケット軸方向から切断加工していることによって、スプロケット製造時に、スプロケット本体210の回転中心oとスプロケット歯220の中心とを結ぶ仮想基準線xから断面略凸状の曲面で形成されている歯面222および歯面223までの距離がピッチ円pcより歯先側部分においてピッチ円部分より大きくなっているため、このようなピッチ円pcより歯先側部分に歯先欠けなどの損傷を生じることなく、潤滑油との親和性に優れた歯面粗度でスプロケット歯を加工することができる。
また、噛み合い駆動時に多角形運動によるローラチェーンRCの上下動の量を抑制してチェーン振動と速度変動を減少させて円滑な噛み外れと低騒音効果を達成することができ、しかも、チェーン寿命を長くすることができるなど、その効果は甚大である。
つぎに、本発明の実施例3で得られるローラチェーン用スプロケット300について以下に説明する。
なお、図6は、本発明の実施例3で得られるスプロケット歯を拡大して示す正面図である。
まず、図6に示すローラチェーン用スプロケット300は、スプロケット本体310に周設された多数のスプロケット歯320が歯底321に連続して互いに向かい合う回転方向前面側の歯面322と回転方向背面側の歯面323とを備えている。
すなわち、図6に示すスプロケット歯320は、効率の高い連続波CO2レーザによって切断加工するレーザ加工手段でスプロケット本体310のスプロケット軸方向から切断加工することによって、スプロケット本体310の回転中心oとスプロケット歯320の中心とを結ぶ仮想基準線xに対してスプロケット歯320の回転方向前面側の歯面322と回転方向背面側の歯面323が左右対称に形成されており、これらの互いに向かい合う回転方向前面側の歯面322と回転方向背面側の歯面323は、それぞれ相互に略平行な平面で形成されている。
また、前記歯底321は、歯底円弧半径rにより円弧状に形成され、相互に略平行な平面に形成された回転方向前面側の歯面322と回転方向背面側の歯面323に滑らかに連続している。
また、スプロケット本体310の回転中心oとスプロケット歯320の中心とを結ぶ仮想基準線xから相互に略平行な平面で形成されている歯面322及び歯面323までの距離は、ピッチ円pcより歯先側部分においてピッチ円部分での距離Lと等しい。
そして、図6に示すように、歯底円直径dfは、ISO歯形の歯底円直径Dfより小さく、df<Dfの関係にある。
なお、図6の破線は、ISO歯形の歯底円直径Dfを示している。
したがって、本実施例で得られるローラチェーン用スプロケット300によれば、前述した実施例1で得られるローラチェーン用スプロケット100と同様に、スプロケット歯320をスプロケット軸方向から切断加工していることによって、スプロケット製造時に、スプロケット本体310の回転中心oとスプロケット歯320の中心とを結ぶ仮想基準線xから相互に略平行な平面で形成されている歯面322および歯面323までの距離がピッチ円pcより歯先側部分においてピッチ円部分と等しくなっているため、このようなピッチ円pcより歯先側部分に歯先欠けなどの損傷を生じることなく、潤滑油との親和性に優れた歯面粗度でスプロケット歯を加工することができる。
また、噛み合い駆動時に多角形運動によるローラチェーンRCの上下動の量を抑制してチェーン振動と速度変動を減少させて円滑な噛み外れと低騒音効果を達成することができ、しかも、チェーン寿命を長くすることができるなど、その効果は甚大である。
つぎに、本発明の実施例4で得られるローラチェーン用スプロケット400について以下に説明する。
なお、図7は、本発明の実施例4で得られるスプロケット歯を拡大して示す正面図である。
まず、図7に示すローラチェーン用スプロケット400は、スプロケット本体410に周設された多数のスプロケット歯420が歯底421に連続して互いに向かい合う回転方向前面側の歯面422と回転方向背面側の歯面423とを備えている。
すなわち、図7に示すスプロケット歯420は、効率の高い連続波CO2レーザによって切断加工するレーザ加工手段でスプロケット本体410のスプロケット軸方向から切断加工することによって、スプロケット本体410の回転中心oとスプロケット歯420の中心とを結ぶ仮想基準線xに対してスプロケット歯420の回転方向前面側の歯面422と回転方向背面側の歯面423が左右非対称に形成されており、これらの互いに向かい合う回転方向前面側の歯面422と回転方向背面側の歯面423は、回転方向前面側の歯面422が断面略凹状の曲面に形成され、回転方向背面側の歯面423がISO歯形の歯面と略同様な曲面で形成されている。
また、前記歯底421は、歯底円弧半径rにより円弧状に形成され、断面略凹状の曲面に形成された回転方向前面側の歯面422、及び、ISO歯形の歯面と略同様な曲面に形成された回転方向背面側の歯面423に滑らかに連続している。
また、スプロケット本体410の回転中心oとスプロケット歯420の中心とを結ぶ仮想基準線xから前記歯面422及び歯面423までの距離が、ピッチ円pcより歯先側部分においてピッチ円部分での距離Lより大きくなっている。
そして、図7に示すように、歯底円直径dfは、ISO歯形の歯底円直径Dfより小さく、df<Dfの関係にある。
なお、図7の破線は、ISO歯形の歯底円直径Dfを示している。
したがって、本実施例で得られるローラチェーン用スプロケット400によれば、前述した実施例1で得られるローラチェーン用スプロケット100と同様に、スプロケット歯420をスプロケット軸方向から切断加工していることによって、スプロケット製造時に、スプロケット本体410の回転中心oとスプロケット歯420の中心とを結ぶ仮想基準線xから断面略凹状の曲面に形成された歯面422、及び、ISO歯形の歯面と略同様な曲面に形成された歯面423までの距離がピッチ円pcより歯先側部分においてピッチ円部分より大きくなっているため、このようなピッチ円pcより歯先側部分に歯先欠けなどの損傷を生じることなく、潤滑油との親和性に優れた歯面粗度でスプロケット歯を加工することができる。
また、噛み合い駆動時に多角形運動によるローラチェーンRCの上下動の量を抑制してチェーン振動と速度変動を減少させて円滑な噛み外れと低騒音効果を達成することができ、しかも、チェーン寿命を長くすることができるなど、その効果は甚大である。
なお、上記各実施例で得られるスプロケットについては、ローラチェーンに適用した場合を説明しているが、本発明で得られるスプロケットは、ローラまたはブシュを備えこのローラまたはブシュがスプロケットの歯溝に噛み合うチェーンであればどのような種類あるいは用途のチェーンにも適用できるものである。
本発明の実施例1で得られるスプロケット歯を拡大して示す正面図。 図1のスプロケット歯とローラチェーンとの噛み合い状態を示す正面図。 図2の噛み合い部Aにおける拡大図。 図2の噛み外れ部Bにおける拡大図。 本発明の実施例2で得られるスプロケット歯を拡大して示す正面図。 本発明の実施例3で得られるスプロケット歯を拡大して示す正面図。 本発明の実施例4で得られるスプロケット歯を拡大して示す正面図。 従来のスプロケット歯を拡大して示す正面図。 図8のスプロケット歯とローラチェーンとの噛み合い状態を示す正面図。
符号の説明
100,200,300,400,500 ・・・ローラチェーン用スプロケット
110,210,310,410,510 ・・・スプロケット本体
120,220,320,420,520 ・・・スプロケット歯
121,221,321,421,521 ・・・歯底
122,222,322,422,522 ・・・回転方向前面側の歯面
123,223,323,423,523 ・・・回転方向背面側の歯面
S ・・・歯溝
o ・・・スプロケットの回転中心
pc ・・・ピッチ円
Dp ・・・ピッチ円直径
x ・・・歯の中心線
L ・・・距離
df ・・・歯底円直径
r ・・・歯底円弧半径
RC ・・・ローラチェーン
R,Ra,Rb,Rc,Rd ・・・ローラ

Claims (1)

  1. スプロケット本体に周設された多数のスプロケット歯が歯底に連続して互いに向かい合う回転方向前面側の歯面と回転方向背面側の歯面とを備えているとともに、前記スプロケット本体の回転中心とスプロケット歯の中心とを結ぶ仮想基準線から前記スプロケット歯の少なくとも回転方向前面側の歯面までの距離がピッチ円より歯先側部分においてピッチ円部分より大きいかまたは等しく、前記スプロケット歯の歯底円直径がISO歯形の歯底円直径より小さいチェーン用スプロケットの製造方法であって、
    前記スプロケット本体をスプロケット軸方向から切断加工して多数のスプロケット歯を形成することを特徴とするチェーン用スプロケットの製造方法。
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