JP3886138B2 - チェーン用スプロケットの製造方法 - Google Patents
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Description
そして、スプロケット歯の歯底円直径がISO歯形の歯底円直径より小さくなっていることによって、スプロケットの回転に伴って先行するチェーンのローラまたはブシュが、歯溝内を転動しながら回転方向前面側の歯面側から回転方向背面側の歯面側へと移動し、後続するローラまたはブシュが回転方向背面側の歯面に噛み合っているときに、先行するローラまたはブシュと回転方向背面側の歯面との噛み合いが解除されるため、チェーンがスプロケットから円滑に噛み外れるようにすることができる。
また、前記歯底121は、少なくとも1つの歯底円弧半径rにより円弧状に形成され、回転方向前面側の歯面122と回転方向背面側の歯面123に滑らかに連続している。
そして、図1に示すように、歯底円直径dfは、ISO歯形の歯底円直径Dfより小さく、df<Dfの関係にある。
なお、図1の破線は、ISO歯形の歯底円直径Dfを示している。
図2に示すように、ローラチェーン用スプロケット100が矢印で示すような反時計方向に回転すると、ローラチェーンRCのローラRは、歯底121に連続して互いに向かい合う回転方向前面側の歯面122と回転方向背面側の歯面123とで構成される歯溝S内へ噛み合いながら駆動するようになっている。
この時、先行するローラRaの中心と後続するローラRbの中心とは同一水平線上に位置しているが、ローラチェーン用スプロケット100の反時計方向の回転に伴って、それぞれのローラRは、歯溝S内を転動しながら回転方向前面側の歯面122側から回転方向背面側の歯面123側へ移動する。
また、噛み合い駆動時に多角形運動によるローラチェーンRCの上下動の量を抑制してチェーン振動と速度変動を減少させて円滑な噛み外れと低騒音効果を達成することができ、しかも、チェーン寿命を長くすることができるなど、その効果は甚大である。
なお、図5は、本発明の実施例2で得られるスプロケット歯を拡大して示す正面図である。
すなわち、図5に示すスプロケット歯220は、電極となるワイヤを弛みのない状態で巻き取りながらワイヤと工作物との間に放電させて切断加工するワイヤーカット放電加工手段でスプロケット本体210のスプロケット軸方向から切断加工することによって、スプロケット本体210の回転中心oとスプロケット歯220の中心とを結ぶ仮想基準線xに対してスプロケット歯220の回転方向前面側の歯面222と回転方向背面側の歯面223が左右対称に形成されており、これらの互いに向かい合う回転方向前面側の歯面222と回転方向背面側の歯面223は、それぞれ断面略凸状の曲面で形成されている。
また、前記歯底221は、歯底円弧半径rにより円弧状に形成され、断面略凸状の曲面に形成された回転方向前面側の歯面222と回転方向背面側の歯面223に滑らかに連続している。
そして、図5に示すように、歯底円直径dfは、ISO歯形の歯底円直径Dfより小さく、df<Dfの関係にある。
なお、図5の破線は、ISO歯形の歯底円直径Dfを示している。
また、噛み合い駆動時に多角形運動によるローラチェーンRCの上下動の量を抑制してチェーン振動と速度変動を減少させて円滑な噛み外れと低騒音効果を達成することができ、しかも、チェーン寿命を長くすることができるなど、その効果は甚大である。
なお、図6は、本発明の実施例3で得られるスプロケット歯を拡大して示す正面図である。
すなわち、図6に示すスプロケット歯320は、効率の高い連続波CO2レーザによって切断加工するレーザ加工手段でスプロケット本体310のスプロケット軸方向から切断加工することによって、スプロケット本体310の回転中心oとスプロケット歯320の中心とを結ぶ仮想基準線xに対してスプロケット歯320の回転方向前面側の歯面322と回転方向背面側の歯面323が左右対称に形成されており、これらの互いに向かい合う回転方向前面側の歯面322と回転方向背面側の歯面323は、それぞれ相互に略平行な平面で形成されている。
また、前記歯底321は、歯底円弧半径rにより円弧状に形成され、相互に略平行な平面に形成された回転方向前面側の歯面322と回転方向背面側の歯面323に滑らかに連続している。
そして、図6に示すように、歯底円直径dfは、ISO歯形の歯底円直径Dfより小さく、df<Dfの関係にある。
なお、図6の破線は、ISO歯形の歯底円直径Dfを示している。
また、噛み合い駆動時に多角形運動によるローラチェーンRCの上下動の量を抑制してチェーン振動と速度変動を減少させて円滑な噛み外れと低騒音効果を達成することができ、しかも、チェーン寿命を長くすることができるなど、その効果は甚大である。
なお、図7は、本発明の実施例4で得られるスプロケット歯を拡大して示す正面図である。
すなわち、図7に示すスプロケット歯420は、効率の高い連続波CO2レーザによって切断加工するレーザ加工手段でスプロケット本体410のスプロケット軸方向から切断加工することによって、スプロケット本体410の回転中心oとスプロケット歯420の中心とを結ぶ仮想基準線xに対してスプロケット歯420の回転方向前面側の歯面422と回転方向背面側の歯面423が左右非対称に形成されており、これらの互いに向かい合う回転方向前面側の歯面422と回転方向背面側の歯面423は、回転方向前面側の歯面422が断面略凹状の曲面に形成され、回転方向背面側の歯面423がISO歯形の歯面と略同様な曲面で形成されている。
また、前記歯底421は、歯底円弧半径rにより円弧状に形成され、断面略凹状の曲面に形成された回転方向前面側の歯面422、及び、ISO歯形の歯面と略同様な曲面に形成された回転方向背面側の歯面423に滑らかに連続している。
そして、図7に示すように、歯底円直径dfは、ISO歯形の歯底円直径Dfより小さく、df<Dfの関係にある。
なお、図7の破線は、ISO歯形の歯底円直径Dfを示している。
また、噛み合い駆動時に多角形運動によるローラチェーンRCの上下動の量を抑制してチェーン振動と速度変動を減少させて円滑な噛み外れと低騒音効果を達成することができ、しかも、チェーン寿命を長くすることができるなど、その効果は甚大である。
110,210,310,410,510 ・・・スプロケット本体
120,220,320,420,520 ・・・スプロケット歯
121,221,321,421,521 ・・・歯底
122,222,322,422,522 ・・・回転方向前面側の歯面
123,223,323,423,523 ・・・回転方向背面側の歯面
S ・・・歯溝
o ・・・スプロケットの回転中心
pc ・・・ピッチ円
Dp ・・・ピッチ円直径
x ・・・歯の中心線
L ・・・距離
df ・・・歯底円直径
r ・・・歯底円弧半径
RC ・・・ローラチェーン
R,Ra,Rb,Rc,Rd ・・・ローラ
Claims (1)
- スプロケット本体に周設された多数のスプロケット歯が歯底に連続して互いに向かい合う回転方向前面側の歯面と回転方向背面側の歯面とを備えているとともに、前記スプロケット本体の回転中心とスプロケット歯の中心とを結ぶ仮想基準線から前記スプロケット歯の少なくとも回転方向前面側の歯面までの距離がピッチ円より歯先側部分においてピッチ円部分より大きいかまたは等しく、前記スプロケット歯の歯底円直径がISO歯形の歯底円直径より小さいチェーン用スプロケットの製造方法であって、
前記スプロケット本体をスプロケット軸方向から切断加工して多数のスプロケット歯を形成することを特徴とするチェーン用スプロケットの製造方法。
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JP2004064553A JP3886138B2 (ja) | 2004-03-08 | 2004-03-08 | チェーン用スプロケットの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004064553A JP3886138B2 (ja) | 2004-03-08 | 2004-03-08 | チェーン用スプロケットの製造方法 |
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