JP3885919B2 - タワークレーンのマスト水平支持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、高層及び超高層ビル建設用のタワークレーンのマスト水平支持装置で、特に中震以上の地震又は強風により大きく揺れても破壊することがないタワークレーンのマスト水平支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
高層及び超高層ビル建設用のタワークレーンは、タワークレーンのマストとビルの柱とをマスト水平支持装置で固定し、地震又は強風時にタワークレーンが倒壊することを防止している。
【0003】
図5に示すように、従来のマスト水平支持装置8は、マスト側のステー21とビル側のステー23の間に締付装置22を介装している。そして、マスト4のアウター材14に設けられた取付金具15にマスト側のステー21をフートピン16で可回動に取り付け、ビル1の柱9に設けられた取付金具17にステー23をフートピン16で可回動に取り付け、ステー長さ調整装置22によりマスト4を垂直にバランス良く保持しマスト4をビル1の柱9に支持している。
【0004】
このように、従来のマスト水平支持装置8は、マスト4とビル1とを硬的に接続しているので、通常時には強固に支持されるが、中震以上の地震及び強風時に大きく揺れると、マスト水平支持装置8が破壊され、マスト水平支持装置8によるマスト4の支持がなくなり、タワークレーンが倒壊する虞がある。また、マスト水平支持装置8によりマスト4が固定されている為、マスト水平支持装置8を支点として、上部のマストに過大な力が掛かり、マストの破損によるタワークレーンの倒壊災害が発生する虞がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上述したような従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、中震以上の地震及び強風時に大きく揺れたり、繰り返し荷重が掛かっても、破壊することがないタワークレーンのマスト水平支持装置を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、タワークレーン2、3のマスト4、24の複数個所をそのマスト(4、24)のアウター部材14に設けた取付金具15と他の構造物1の柱9に設けた取付金具17とで接続するタワークレーンのマスト水平支持装置において、マスト4の最上部に用いられているマスト支持装置7はすべて棒状に連接されたマスト側のステー10とオイルダンパで構成した制震装置11と締付装置12と柱側のステー13とで構成され、前記マスト側のステー10は前記取付金具15にフートピン16で可動に取り付けられ、かつ前記柱側のステー13は前記取付金具17にフートピン16で可回動に取り付けられ、最上部以外のマスト水平支持装置8はマスト側のステー21と柱側のステー23との間に締付装置22が介装されている。
【0007】
そして、前記制震装置はオイルダンパであるので、揺れが充分に吸収され、耐久性もよい。
また、前記両ステーの間にはステー長さ調整装置が介装されているので、タワークレーンは垂直にバランス良くビルに強固に支持される。
なお、取付金具を設けた他の構造物の柱としては隣接する任意のものでよく、例えば建設中のビルの柱等が用いられる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1、2に示すように、高層及び超高層ビル1を建設するタワークレーンには、ビル1の外側に設けるタワークレーン2と、ビル1の内側に設けるタワークレーン3がある。
ビル1の外側に設けるタワークレーン2は、ビル1の外側にマスト4を組み、このマスト4の上端にクレーン5を設けている。このマスト4は、ビル1の骨組が組み上がる高さに応じて高く組み上げ、マスト4の複数箇所をマスト水平支持装置7、8でビル1の柱9に固定し、地震又は強風時のタワークレーン2の揺れを低減し、倒壊を防止している。マスト4の最上部のマスト水平支持装置7は本発明の制震装置付のものが使用され、中間部のマスト水平支持装置8は従来から用いられているものが使用されている。
【0009】
図3に示すように、マスト4の最上部に用いられているマスト水平支持装置7は、マスト4とビル1の柱9の間にV字状に配置されている。このマスト水平支持装置7は、マスト側のステー10、制震装置11、締付装置12、及び柱側のステー13で構成され、これらが棒状に連接されている。そして、マスト4のアウター材14に設けられている取付金具15にステー10をフートピン16で可回動に取り付け、ビル1の柱9に設けられている取付金具17にステー13をフートピン16で可回動に取り付け、ステー長さ調整装置12を締め付けることにより、マスト4を垂直にバランス良くビル1に強固に支持する。
【0010】
制震装置11は公知のオイルダンパであり、例えば図4に示すように、オイルを入れたシリンダ18と、シリンダ18内を摺動するピストン19と、オイルの流れを制限してピストン19を制動する減衰弁20で構成さた両ロッドタイプのものが用いられる。この制震装置11のピストン19をマスト側のステー10に接続し、シリンダ18を締付装置12に接続する。そして、揺れによりシリンダ18とピストン19が相対的に動いてオイルが減衰弁20を通過する時に、運動エネルギが熱エネルギに変換されて動きを制動するようになっている。
【0011】
なお、オイルダンパの減衰弁20の抵抗値は、ビル1の揺れとタワークレーン2の揺れとを解析して、最適に設定されている。また、圧縮伸縮両用型のオイルダンパを使用することにより、ビル1の揺れとタワークレーン2の揺れの周期が異なる場合にも対応できる。さらに、オイルダンパは、公知のユニフロタイプまたはバイフロタイプでも好適に用いることができる。
【0012】
図5に示すように、マスト4の中間部に用いられている従来タイプのマスト水平支持装置8も、マスト4とビル1の柱9の間にV字状に配置されている。このマスト水平支持装置8は、マスト側のステー21、ステー長さ調整装置22、及び柱側のステー23で構成され、これらが棒状に連接されている。そして、マスト4のアウター材14に設けられている取付金具15にステー21をフートピン16で可回動に取り付け、ビル1の柱9に設けられている取付金具17にステー23をフートピン16で可回動に取り付け、ステー長さ調整装置22を締め付けることにより、マスト4を垂直にバランス良くビル1に強固に支持する。
【0013】
以上のようにマスト4をマスト水平支持装置7、8で支持したタワークレーン2は、地震又は強風により揺れると、マスト水平支持装置7の制震装置11が揺れを吸収して低減し、マスト水平支持装置7、8の破壊の防止及びタワークレーン2の倒壊を防止することができる。また、通常の作業で生じる揺れも制震装置11が吸収し、タワークレーンの作業性を向上する事が出来る。
【0015】
図1、2に示すように、ビル1の内側に設けられるタワークレーン3は、ビル1の上部の骨組にマスト24を組み、このマスト24の上端にクレーン25を設けている。このマスト24は、ビル1の骨組が組み上がるに応じて上方へ移動する。そして、マスト24の上部を本発明の制震装置付のマスト水平支持装置7でビル1の柱9に固定し、地震又は強風時のタワークレーン3の揺れを低減してマスト水平支持装置7の破壊防止及びタワークレーン3の倒壊を防止している。
【0016】
図6に示すように、マスト水平支持装置7は、マスト24とビル1の柱9の間にX字状に配置されている。このマスト水平支持装置7も、上述したタワークレーン2に使用されているマスト水平支持装置7と同じであり、同一符号を付して説明は省略する。
【0017】
なお、図示の実施の形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨ではない旨を付記する。
【0018】
【発明の効果】
以上のように本発明のマスト水平支持装置は、制震装置が設けられているので、以下の効果を有する。
(1)中震以上の地震及び強風時に大きく揺れたり、繰り返し荷重が掛かっても、揺れは制震装置で吸収され、マスト水平支持装置及びタワークレーンが破壊することがない。
(2) マスト水平支持装置による支持が確保されるので、タワークレーンが倒壊する虞がなくなる。
(3) 作業中の揺れも制震装置が吸収するので、快適に作業をすることができる。
(4) 制震装置にオイルダンパを使用しているので、揺れが充分に吸収され、耐久性がよい。
(5) ビルの揺れとタワークレーンの揺れとを解析することにより、オイルダンパの減衰弁の抵抗値を最適に設定できる。
(6) 圧縮伸縮両用型のオイルダンパを使用することにより、ビルの揺れとタワークレーンの揺れの周期が異なる場合にも対応できる。
(7) ステー長さ調整装置を締め付けることにより、タワークレーンを垂直にバランス良くビルに強固に支持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマスト水平支持装置で支持したタワークレーンでビルを建設している状態の正面図。
【図2】本発明のマスト水平支持装置で支持したタワークレーンでビルを建設している状態の平面図。
【図3】本発明のマスト水平支持装置でタワークレーンのマストを支持している状態の平面図。
【図4】制震装置の断面図。
【図5】従来のマスト水平支持装置でタワークレーンのマストを支持している状態の平面図。
【図6】本発明のマスト水平支持装置でタワークレーンのマストを支持している状態の平面図。
【符号の説明】
1・・・ビル
2、3・・・タワークレーン
4、24・・・マスト
5、25・・・クレーン
7、8・・・マスト水平支持装置
9・・・柱
10、13、21、23・・・ステー
11・・・制震装置
12、22・・・ステー長さ調整装置
14・・・アウター材
15、17・・・取付金具
16・・・フートピン
18・・・シリンダ
19・・・ピストン
20・・・減衰弁

Claims (1)

  1. タワークレーン(2、3)のマスト(4、24)の複数個所をそのマスト(4、24)のアウター部材(14)に設けた取付金具(15)と他の構造物(1)の柱(9)に設けた取付金具(17)とで接続するタワークレーンのマスト水平支持装置において、マスト(4)の最上部に用いられているマスト支持装置(7)はすべて棒状に連接されたマスト側のステー(10)とオイルダンパで構成した制震装置(11)と締付装置(12)と柱側のステー(13)とで構成され、前記マスト側のステー(10)は前記取付金具(15)にフートピン(16)で可動に取り付けられ、かつ前記柱側のステー(13)は前記取付金具(17)にフートピン(16)で可回動に取り付けられ、最上部以外のマスト水平支持装置(8)はマスト側のステー(21)と柱側のステー(23)との間に締付装置(22)が介装されていることを特徴とするタワークレーンのマスト水平支持装置。
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