JP3884399B2 - 磁気記憶装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、磁気記憶装置に関し、例えば書き込みワード線と読み出しワード線とを有する磁気記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
磁気の性質を利用した磁気記憶装置が知られている。磁気記憶装置の1つであるMRAM(Magnetic Random Access Memory)のメモリセルに、強磁性トンネル接合(Magnetic Tunnel Junction、以下、MTJと記載)を用いたMTJ素子が使用される。MTJ素子は、2枚の強磁性体膜(固着層、記録層)と、これら強磁性体膜により挟まれた1枚の絶縁膜(トンネルバリア層)により構成される。
【0003】
図21は、MRAMの代表的なメモリセルMCを概略的に示す断面図である。情報の書き込みの際、ビット線Bと、ビット線Bと垂直に交差する書き込みワード線WWとに電流を流す。この電流により、ビット線Bと書き込みワード線WWとの交点に磁界を発生させ、この磁界によりMTJ素子MTJの記録層の磁化方向を反転させる。固着層と記録層の磁化の相対的な配置が平行か反平行かにより、2進の情報が記録される。
【0004】
記録情報の読み出しは、トンネル型磁気抵抗効果(Tunneling Magneto Resistive、以下、TMRと記載)を利用して行う。磁気抵抗効果とは、MTJ素子MTJの電気抵抗が、MTJ素子MTJを構成する強磁性体膜の磁化方向と電流との相対角等によって変化する現象である。すなわち、先ず、読み出しワード線RWを活性化させることによりメモリセルトランジスタTRをオンし、ビット線BからMTJ素子MTJを介してグランドGNDへ電流を流す。そして、この電流がビット線Bに接続されたセンスアンプ(図示せぬ)により読み出されることにより、先の電気抵抗の変化が読み取られる。
【0005】
図22は図21のメモリセルの回路図であり、図23は図22のメモリセルを用いたメモリセルアレイおよび周辺部の第1従来例を示している。図23に示すように、書き込みワード線WW[0]〜WW[m]と読み出しワード線RW[0]〜RW[m]との組と、ビット線B[0]〜[n]との交差点にメモリセルMC[0,0]〜MC[m,n]が設けられる。メモリセルアレイ部MCA上部のビット線駆動回路BDU[0]〜BDU[n]、メモリセルアレイ部MCA下部のBDL[0]〜BDL[n]は、各ビット線B[0]〜B[n]をそれぞれ駆動する。書き込みワード線WW[0]〜WW[n]の一端、他端には、書き込みワード線駆動回路WWD[0]〜WWD[n]、電流シンク回路WS[0]〜WWS[n]がそれぞれ接続される。書き込み動作の際、書き込みワード線駆動回路WWD[0]〜WWD[n]が書き込み電流を流すように駆動し、電流シンク回路WS[0]〜WS[n]がこの電流を引き出す。
【0006】
書き込みワード線WW(WW[0]〜[m])には、それを流れる電流によってメモリセルMC(MC[0,0]〜MC[m,n])に磁界を発生させるために大きな電流が流れる。このため、低抵抗の金属が、一般的に書き込みワード線に用いられる。一方、読み出しワード線RW(RW[0]〜RW[m])には、そのような大きな電流を流す必要がない。このため、メモリセルトランジスタTRのゲート電極を構成する比較的高抵抗の材料(例えばポリシリコン)が、読み出しワード線RWに用いられる。
【0007】
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては次のものがある。
【0008】
【非特許文献1】
Roy Scheuerlein et al., A 10ns Read and Write Non-Volatile Memory Array Using a Magnetic Tunnel Junction and FET Switch in each Cell,「IEEE International Solid-State Circuits Conference (ISSCC) Digest of Technical Papers」, (米国), 2000年2月, p.128-129
【0009】
【非特許文献2】
M.Durlam et al., Nonvolatile RAM based on Magnetic Tunnel Junction Elements, 「ISSCC Digest of Technical Papers」, (米国), 2000年2月, p.130-131
【0010】
【非特許文献3】
Peter K. Naji et al., A 256kb 3.0V 1T1MTJ Nonvolatile Magnetoresistive RAM, 「ISCC Digest of Technical Papers」, (米国), 2001年2月, p.122-123
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記したように、読み出しワード線RWは大きい抵抗値を有し、その値は書き込みワード線WWの10倍〜100倍程度である。また、読み出しワード線RWはメモリセルトランジスタTRのゲート電極と共通であるため、容量値も大きい。よって、読み出しワード線RWは大きなRC積を有し、その動作速度が遅くなる。このことは、メモリセルアレイMCAが大規模な場合に特に顕著となり、データの読み出し速度の低下、メモリセルアレイMCAの規模が制限される、等の問題が生じる。
【0012】
この問題を解決するために、図24に示すように、第2の従来例が提案されている。図24は、読み出しワード線RWおよび書き込みワード線WWが一本ずつのみ示されている。図24に示すように、書き込みワード線WWの両端には、ワード線制御回路WCTRが接続されている。書き込みワード線WWと読み出しワード線RWとは、シャントSTにより接続されている。メモリセルトランジスタTRの一端は共通ノードCNと接続され、共通ノードCNは接続トランジスタSを介して接地されている。読み出しワード線RWは、書き込みワード線WWと接続されることにより、実効的な抵抗値は第1従来例より小さい。書き込み動作時に読み出しワード線RWに流れる電流によりトランジスタTRがオンすることを防ぐため、接続トランジスタSによって、共通ノードCNとグランドが分離される。
【0013】
しかしながら、第2従来例では、読み出しワード線RWと書き込みワード線WWがシャントSTにより接続されているため、以下のような問題が生じる。第1に、シャントSTを設けるための領域によって、メモリセルアレイMCAの面積が増大する。第2に、メモリセルアレイMCA内にシャントSTを設けるためにメモリセルアレイMCAのレイアウトパターンの周期性が崩れ、微細パターンの加工が困難となる。
【0014】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、読み出し動作速度を高めるとともに、大規模なメモリセルアレイを形成可能な磁気記憶装置を提供しようとするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明の第1の視点による磁気記憶装置は、情報を記録する第1乃至第nMTJ素子と、前記第1乃至第nMTJ素子とそれぞれ接続された第1乃至第nトランジスタと、書き込み動作時に前記第1乃至第nMTJ素子に印加するための磁界を発生させる書き込みワード線と、前記第1乃至第nトランジスタのゲートと接続され、且つ読み出し動作時に前記第1乃至第nトランジスタを導通させるための電圧を印加する、読み出しワード線と、前記書き込みワード線の第1端または第2端と接続された、前記書き込みワード線を駆動する第1ワード線駆動回路と、前記読み出しワード線の第1端と接続された、前記読み出しワード線を駆動する第2ワード線駆動回路と、前記読み出しワード線の第2端と前記書き込みワード線の第2端との間に接続された第2スイッチ部と、を具備する。
【0016】
更に、本発明に係る実施の形態には種々の段階の発明が含まれており、開示される複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出され得る。例えば、実施の形態に示される全構成要件から幾つかの構成要件が省略されることで発明が抽出された場合、その抽出された発明を実施する場合には省略部分が周知慣用技術で適宜補われるものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の説明において、略同一の機能及び構成を有する構成要素については、同一符号を付し、重複説明は必要な場合にのみ行う。
【0018】
(第1実施形態)
図1は、本発明の第1実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図1に示す回路のメモリセルMC[0]〜MC[n]、ビット線B[0]〜B[n]、書き込みワード線WW、読み出しワード線RWの構造は、図21に示す構造と同様である。
【0019】
以下、図1、図21を参照して第1実施形態に係る磁気記憶装置について説明する。図1に示すように、ビット線B[0]〜B[k]〜B[n]と書き込みワード線WWとの交点にメモリセルMC[0]〜MC[k]〜MC[n]が設けられる。メモリセルMC[0]〜MC[n](以下、明示しない限り包括的にメモリセルMCと記載)は、MTJ素子MTJとメモリセルトランジスタTRから構成される。MTJ素子MTJの一端はビット線B[0]〜B[n](以下、包括的にビット線Bと記載)と接続され、他端はメモリセルトランジスタTRの一端と接続されている。メモリセルトランジスタTRの他端は共通電位線(例えばグランド)と接続されている。
【0020】
書き込みワード線WWは、図21に示すように、ビット線Bと交わる方向(典型的には直交する方向)に沿って延在する。MTJ素子MTJは、ビット線Bと書き込みワード線WWとの交点に設けられ、書き込みワード線WWと離間している。書き込みワード線WWには、書き込み動作時に電流が流れ、この電流(以下、書き込み電流)により磁界が発生する。この磁界と、ビット線Bを流れる電流により発生する磁界と、によりMTJ素子MTJに情報が書き込まれる。
【0021】
書き込みワード線WWの、ビット線B[0]側の端部(以下、書き込みワード線WWの第1端)には、書き込みワード線駆動回路WWDが接続される。一方、ビット線B[n]側の端部(以下、書き込みワード線WWの第2端)には電流シンク回路WSが接続される。書き込み動作の際、書き込みワード線駆動回路WWDが、書き込みワード線WWに書き込み電流が流れるように動作し、電流シンク回路WSがこの電流を引き出すように動作する。
【0022】
読み出しワード線RWは、各メモリセルMCのメモリセルトランジスタTRのゲートと接続される。読み出しワード線RWの、ビット線B[0]側の端部(以下、読み出しワード線RWの第1端)には、読み出しワード線駆動回路RWDが接続される。読み出しワード線駆動回路RWDは、読み出し動作の際、メモリセルトランジスタTRを導通させる電圧を発生させる電流(以下、読み出し電流)が読み出しワード線に流れるように動作する。
【0023】
書き込みワード線WWの第1端と、読み出しワード線RWの第1端との間にスイッチ部SW1が接続される。また、書き込みワード線WWの第2端と、読み出しワード線RWの第2端との間にスイッチ部SW2が接続される。換言すれば、スイッチ部SW1、SW2は、メモリセルMC[0]〜MC[n]からなるメモリセル群の外側に設けられる。
【0024】
スイッチ部SW1、SW2は、電気信号により両端の接続、非接続を制御可能であれば、いかなる素子を用いることもできる。スイッチ部SW1、SW2は、制御部CNTから供給される読み出しイネーブル信号RENBLにより、オン、オフ制御される。スイッチ部SW1、SW2は、書き込み動作の際にオフとされ、読み出し動作の際にオンとされる。制御部CNTは、また、書き込みワード線駆動回路WWD、電流シンク回路WS、読み出しワード線駆動回路RWDの動作を制御する。
【0025】
上記したのと同様の構成の、書き込みワード線WW、読み出しワード線RW、書き込みワード線駆動回路WWD、読み出しワード線駆動回路RWD、電流シンク回路WS、スイッチ部SW1、SW2、メモリセルMC[0]〜MC[n]からなる組が、ビット線Bの延在方向に沿って、複数個設けられる。この構成に関する記載は、以下、第2実施形態以降においても同様に適用される。
【0026】
なお、図1は、メモリセルMC[0]〜MC[n]を有するメモリセルアレイが1つであって、このメモリセルアレイの外側に1つずつスイッチ部(スイッチ部SW1、SW2)が設けられる場合を例示している。しかしながら、これに限られず、磁気記憶装置が、書き込みワード線WW(または読み出しワード線RW)方向に沿って、複数のメモリセルアレイを有する場合に本実施形態を適用することも可能である。この場合、図2に示すように、メモリセルMC[0]〜MC[n]からなるメモリセル行を有するメモリセルアレイMCA[0]、MCA[1]、・・・、MCA[n]ごとに、スイッチ部SW2が設けられる。または、図3に示すように、メモリセルアレイMCA[0]、MCA[1]、・・・、MCA[n]の外側にスイッチ部SW1、SW2が設けられる構成、換言すれば、書き込みワード線WWと読み出しワード線RWからなる組に対して2つのスイッチ部SW1、SW2が設けられる構成とすることも可能である。この場合、メモリセルMC[0]〜MC[n]からなるメモリセル行が、メモリセルアレイMCA[0]〜MCA[n]に亘って配置されることとなる。メモリセルMC[0]〜MC[n]、およびメモリセルアレイMCA[0]〜MCA[n]に関するこの記載は、以下、第2実施形態以降においても同様に適用される。
【0027】
また、読み出し動作時に、書き込みワード線駆動回路WWDと読み出しワード線駆動回路RWDの両方を動作させることも可能である。
【0028】
本発明の第1実施形態に係る磁気記憶装置によれば、書き込みワード線WWと読み出しワード線RWとが、メモリセルMC[0]〜[n]の外側に設けられたスイッチ部SW1、SW2により接続される。スイッチ部SW1、SW2は、読み出し動作時にオンとされることにより、高抵抗の読み出しワード線RWは低抵抗の書き込みワード線WWと接続される。このため、読み出しワード線RWの実効的な抵抗値は、読み出しワード線RWと書き込みワード線WWとの合成抵抗となるため低下する。よって、読み出し動作の速度を高めることができる。
【0029】
一方、スイッチ部SW1、SW2は、書き込み動作時にはオフとされる。よって、書き込み電流は、低抵抗の書き込みワード線WWのみを流れ、読み出しワード線RWに流れない。よって、書き込み動作の速度は、従来どおり高速で行われる。また、読み出し動作時に、書き込みワード線駆動回路WWDを非動作とした場合、書き込み電流が読み出しワード線RWを流れないため、書き込み電流によって読み出しワード線RWが損傷を受けることを防止できる。また、書き込み動作時に、メモリセルトランジスタTRがオンすることも無い。
【0030】
また、スイッチ部SW1、SW2は、メモリセルMC[0]〜[n]の外側に設けられる。このため、第2従来例と異なり、メモリセルMC[0]〜[n]相互間に形成される必要は無い。よって、メモリセルアレイのレイアウトパターンの周期性が崩れることを回避できる。また、シャントSTを設ける領域が不要となるので、メモリセルアレイの面積が増大することを回避でき、その結果、集積度を上げることができる。
【0031】
(第2実施形態)
第2実施形態では、第1実施形態と同様の構成からスイッチ部SW1を除いた構成を有する。
【0032】
図4は、本発明の第2実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図4に示すように、書き込みワード線WWと読み出しワード線RWとは、スイッチ部SW2のみにより接続されている。
【0033】
書き込み動作の際、スイッチ部SW2がオフとされ、書き込みワード線駆動回路WWDにより、書き込みワード線WWが駆動される。読み出し動作の際は、スイッチ部SW2がオンとされた状態で、書き込みワード線駆動回路WWDと読み出しワード線駆動回路RWDとが動作する。スイッチ部SW2の近傍のメモリセルMC[n]、MC[n−1]等のメモリセルトランジスタTRは、低抵抗の書き込みワード線WWからスイッチ部SW2を経由して流れる電流によりオンする。
【0034】
本発明の第2実施形態に係る磁気記憶装置によれば、メモリセルMC[0]〜MC[n]を挟んで読み出しワード線駆動回路RWDと反対側の読み出しワード線RWの端部(第2端)と、書き込みワード線WWとの間にスイッチ部SW2が設けられる。このため、読み出し動作の際、スイッチ部SW2近傍のメモリセルトランジスタTRは、書き込みワード線WWから流れ込む電流によって発生する電圧によりオンする。換言すれば、スイッチ部SW2近傍のメモリセルトランジスタTRのゲートに至る電流経路は、書き込みワード線WWを用いて構成される。このため、読み出しワード線RWのみにより構成される電流経路より、抵抗値が低い。これにより、書き込みワード線駆動回路WWDおよび読み出しワード線駆動回路RWDの動作開始から、1本の読み出しワード線RWに接続されるメモリセルトランジスタTRの全てが動作するまでの時間が短縮される。この結果、読み出し動作の速度を高めることができる。
【0035】
(第3実施形態)
第3実施形態では、第1実施形態のスイッチ部SW1、SW2の具体例としてMIS(Metal Insulator Semiconductor)トランジスタが用いられる。以下の記載で、MISトランジスタにはMOS(Metal Oxide Semiconductor)トランジスタが含まれるものとする。
【0036】
図5は、本発明の第3実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図5に示すように、図1のスイッチ部SW1、SW2の位置に、P型のMISトランジスタTPが設けられる。すなわち、書き込みワード線WWと読み出しワード線RWとのそれぞれの第1端同士の間にMISトランジスタTPが設けられる。同様に、書き込みワード線WWと読み出しワード線RWのそれぞれの第2端同士の間にMISトランジスタTPが設けられる。MISトランジスタTPのゲートには、読み出しイネーブル信号RENBLの否定論理の信号(以下、信号/RENBLと記載)が供給される。信号/RENBLのローレベルに応じて、MISトランジスタTPがオンする。
【0037】
図5では、スイッチ部SW1、2として、P型のMISトランジスタの場合を例示しているが、図6に示すようにN型を用いることもできる。この場合、P型のMISトランジスタを用いた場合と同様に接続され、読み出しイネーブル信号RENBLのハイレベルに応じてMISトランジスタTNがオンする。動作に関しては、P型のMISトランジスタを用いた場合と同様である。
【0038】
さらに、図7に示すように、P型のMISトランジスタTPとN型のMISトランジスタTNとを並列に接続した構成を、スイッチ部SW1、SW2に適用することもできる。この場合、MISトランジスタTP、TNのそれぞれの一端が書き込みワード線WWに接続され、他端が読み出しワード線RWに接続される。MISトランジスタTPのゲートには、信号/RENBLが供給される。一方、MISトランジスタTNのゲートには、読み出しイネーブル信号RENBLが供給される。読み出しイネーブル信号RENBLのハイレベル(信号/RENBLのローレベル)に応じてMISトランジスタTP、TNがオンする。動作に関しては、P型のMISトランジスタを用いた場合と同様である。
【0039】
本発明の第3実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第1実施形態と同様の効果を得られる。
【0040】
(第4実施形態)
第4実施形態では、第2実施形態のスイッチ部SW2の具体例として、第3実施形態と同様のMISトランジスタが用いられる。
【0041】
図8は、本発明の第4実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図8に示すように、図4のスイッチ部SW2の位置に、第3実施形態と同様のMISトランジスタTPが設けられる。すなわち、書き込みワード線WWと読み出しワード線RWのそれぞれの第2端同士の間に、MISトランジスタTPが設けられる。MISトランジスタTPのゲートには、信号/RENBLが供給される。N型のMISトランジスタTN、並列に接続されたN型、P型のMISトランジスタTN、TPを使用可能であることは、第3実施形態と同様である。動作に関しては、第2実施形態と同様である。
【0042】
本発明の第4実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第2実施形態と同様の効果を得られる。
【0043】
(第5実施形態)
第5実施形態では、第3実施形態と同様の構成に加えて、スイッチ部SW1が読み出しワード線駆動回路RWDとしての機能を有する。
【0044】
図9は、本発明の第5実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図9に示すように、スイッチ部SW1は、第3実施形態と同様にトランジスタTPにより構成され、読み出しワード線駆動回路RWDとしての機能を有する。読み出しワード線駆動回路RWDとして機能する際、書き込みワード線WWが、MISトランジスタTPの電源供給線として機能する。
【0045】
スイッチ部SW1(読み出しワード線駆動回路RWD)はまた、読み出しワード線RWを所定の電位にクランプするためのクランプ回路CPをさらに有する。クランプ回路CPは、例えばN型のMISトランジスタTNにより構成される。MISトランジスタTNの両端は読み出しワード線RWの一端と共通電位線との間に接続され、ゲートには信号/RENBLが供給される。
【0046】
書き込み動作の際、信号/RENBLがハイレベルとされる。したがって、トランジスタTPがオフとされるとともに、トランジスタTNがオンとされる。書き込みワード線WWには、書き込みワード線駆動回路WWD、電流シンク回路WSにより、書き込み電流が流れる。一方、読み出しワード線RWは、共通電位が供給される。
【0047】
読み出し動作の際、信号/RENBLがローレベルとされる。したがって、トランジスタTPがオンとされるとともに、トランジスタTNがオフとされる。この結果、読み出しワード線RWは、読み出しワード線駆動回路RWDにより駆動される。また、スイッチ部SW2近傍のメモリセルトランジスタTRには、書き込みワード線WWおよびスイッチ部SW2を電流経路とする電流が流れる。
【0048】
本発明の第5実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第1実施形態と同様を効果を得られる。また、第5実施形態に係る磁気記憶装置によれば、スイッチ部SW1は、読み出しワード線駆動回路RWDとしての機能を有する。このため、読み出しワード線駆動回路RWDを別途設ける必要が無い。この結果、磁気記憶装置の回路構成の簡略化、小型化が可能となる。
【0049】
また、スイッチ部SW1(読み出しワード線駆動回路RWD)は、クランプ回路CPを有する。このため、読み出し動作以外の間、読み出しワード線RWを所定の電位(共通電位)とすることができ、読み出しワード線RWがフローティングとなることを回避できる。
【0050】
(第6実施形態)
第6実施形態では、第5実施形態と同様の構成に加えて、スイッチ部SW2も読み出しワード線駆動回路RWDとしての機能を有する。
【0051】
図10は、本発明の第6実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図10に示すように、スイッチ部SW2は、第3実施形態と同様にトランジスタTPにより構成され、読み出しワード線駆動回路RWDとしての機能を有する。第5実施形態と同様に、スイッチ部SW2は、読み出しワード線駆動回路RWDとして機能する際、書き込みワード線WWが、MISトランジスタTPの電源供給線として機能する。
【0052】
スイッチ部SW2(読み出しワード線駆動回路RWD)はまた、第5実施形態と同様に、読み出しワード線RWを所定の電位にクランプするためのクランプ回路CPを有する。クランプ回路CPは、例えばN型のMISトランジスタTNにより構成される。MISトランジスタTNの両端は読み出しワード線RWの一端と共通電位線との間に接続され、ゲートには信号/RENBLが供給される。
【0053】
本発明の第6実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第1、第5実施形態と同様の効果を得られる。また、第6実施形態に係る磁気記憶装置によれば、スイッチ部SW2は、読み出しワード線駆回路RWDとしての機能を有する。このため、読み出し動作以外の間、第5実施形態より確実に、読み出しワード線RWを所定の電位とすることができる。
【0054】
なお、図10では、書き込みワード線WWの一端にワード線駆動回路WDが接続され、他端に電流シンク回路WSが接続される構成が例示されている。しかしながら、これらを逆にして、一端に電流シンク回路WSを接続し、他端にワード線駆動回路WDを接続する構成とすることも可能である。この場合も、同じ効果を得られる。
【0055】
(第7実施形態)
第7実施形態は、第1実施形態の書き込みワード線駆動回路WWDと電流シンク回路WSの接続位置が逆転した構成を有する。
【0056】
図11は、本発明の第7実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図11に示すように、書き込みワード線駆動回路WWDは、書き込みワード線WWの第2端と接続される。また、電流シンク回路WSは、書き込みワード線WWの第1端と接続される。
【0057】
書き込み動作の際、スイッチ部SW1、SW2がオフとされる。この状態で、書き込みワード線駆動回路WWDおよび電流シンク回路WSにより、書き込みワード線WWに書き込み電流が流れる。
【0058】
読み出し動作の際、スイッチ部SW1、SW2がオンとされる。この状態で、読み出しワード線駆動回路RWDが動作するのに加え、書き込みワード線駆動回路WWDも動作する。読み出しワード線駆動回路RWD近傍のメモリセルトランジスタTRには、読み出しワード線駆動回路RWDにより駆動される電流による電圧が印加される。一方、スイッチ部SW2近傍のメモリセルトランジスタTRには、書き込みワード線駆動回路WWDからの電流による電圧が印加される。
【0059】
本発明の第7実施形態に係る磁気記憶装置によれば、書き込みワード線WWと読み出しワード線RWとが、メモリセルMC[0]〜[n]の外側に設けられたスイッチ部SW1、SW2により接続されるとともに、書き込みワード線駆動回路WWDが、書き込みワード線WWの第2端と接続される。そして、読み出し動作の際、読み出しワード線駆動回路RWDと書き込みワード線駆動回路WWDとが動作する。このため、読み出しワード線駆動回路RWDと離れた(スイッチ部SW2近傍の)メモリセルトランジスタTRには、書き込みワード線駆動回路WWDからスイッチ部SW2を経由して電流が流れる。したがって、これらメモリセルトランジスタTRに流れる電流が高抵抗の読み出しワード線RWを通る距離は小さくなる。よって、読み出し動作の速度を高めることができる。
【0060】
(第8実施形態)
第8実施形態では、第7実施形態と同様の構成において、第2実施形態と同様に、スイッチ部SW2のみが設けられる構成を有する。換言すれば、第8実施形態は、第2実施形態の書き込みワード線駆動回路WWDと電流シンク回路WSの接続位置が逆転した構成を有する。
【0061】
図12は、本発明の第8実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図12に示すように、書き込みワード線WWと読み出しワード線RWとは、スイッチ部SW2のみにより接続されている。
【0062】
書き込み動作の際、スイッチ部SW2がオフとされる。この状態で、書き込みワード線駆動回路WWDが動作することにより、書き込み電流が流れる。読み出し動作の際は、スイッチ部SW2がオンとされる。この状態で、読み出しワード線駆動回路RWD、書き込みワード線駆動回路WWDが動作することにより読み出し電流が流れる。
【0063】
本発明の第8実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第7実施形態と同様の効果を得られる。
【0064】
(第9実施形態)
第9実施形態では、第7実施形態のスイッチ部SW1、SW2の具体例として、第3実施形態と同様のMISトランジスタが用いられる。換言すれば、第9実施形態は、第3実施形態の書き込みワード線駆動回路WWDと電流シンク回路WSの接続位置が逆転した構成を有する。
【0065】
図13は、本発明の第9実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図13に示すように、図11のスイッチ部SW1、SW2の位置に、第3実施形態と同様にしてMISトランジスタTPが設けられる。N型のMISトランジスタTN、並列に接続されたN型、P型のMISトランジスタTN、TPを使用可能であることは、第3実施形態と同様である。動作に関しては、第7実施形態と同様である。
【0066】
本発明の第9実施形態によれば、第7実施形態と同様の効果を得られる。
【0067】
(第10実施形態)
第10実施形態では、第8実施形態のスイッチ部SW2の具体例として、第3実施形態と同様のMISトランジスタが用いられる。換言すれば、第10実施形態は、第4実施形態の書き込みワード線駆動回路WWDと電流シンク回路WSの接続位置が逆転した構成を有する。
【0068】
図14は、本発明の第10実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図14に示すように、図12のスイッチ部SW2の位置に、第3実施形態と同様のMISトランジスタTPが設けられる。この部分の接続方法は、第4実施形態と同じである。また、N型のMISトランジスタTN、並列に接続されたN型、P型のMISトランジスタTN、TPを使用可能であることは、第3実施形態と同様である。動作に関しては、第8実施形態と同様である。
【0069】
本発明の第10実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第8実施形態と同様の効果を得られる。
【0070】
(第11実施形態)
第11実施形態では、第9実施形態と同様の構成に加えて、第5実施形態と同様に、スイッチ部SW1が読み出しワード線駆動回路RWDとしての機能を有する。換言すれば、第11実施形態は、第5実施形態の書き込みワード線駆動回路WWDと電流シンク回路WSの接続位置が逆転した構成を有する。
【0071】
図15は、本発明の第11実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図15に示すように、スイッチ部SW1は、第3実施形態と同様にトランジスタTPにより構成され、読み出しワード線駆動回路RWDとしての機能を有する。また、スイッチ部SW1(読み出しワード線駆動回路RWD)がクランプ回路CPを有することも第5実施形態と同じである。
【0072】
本発明の第11実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第5、第9実施形態と同様の効果を得られる。
【0073】
(第12実施形態)
第12実施形態は、第1実施形態の構成から読み出しワード線駆動回路RWDを除いた構成を有する。
【0074】
図16は、本発明の第12実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図16に示すように、読み出しワード線RWには、読み出しワード線駆動回路RWDが設けられていない。書き込みワード線WWの一端にはワード線駆動回路WDが接続され、他端には電流シンク回路WSが接続される。ワード線駆動回路WDは、書き込みワード線WWに書き込み電流を流すことが可能な電流駆動能力を有し、書き込みワード線WW、読み出しワード線RWの両方を駆動する。
【0075】
書き込み動作時には、スイッチ部SW1、SW2がオフとされる。この状態で、ワード線駆動回路WDと電流シンク回路WSとが動作することにより、書き込みワード線WWが駆動される。
【0076】
一方、読み出し動作時には、スイッチ部SW1、SW2がオンとされるとともに、電流シンク回路WSはオフとされる。この状態で、ワード線駆動回路WDにより読み出しワード線RWが駆動される。
【0077】
本発明の第12実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第1実施形態と同様に、書き込みワード線WWと読み出しワード線RWとが、メモリセルMCの外側に設けられたスイッチ部SW1、SW2により接続される。このため、第1実施形態と同様の効果を得られる。
【0078】
さらに、第12実施形態に係る磁気記憶装置によれば、ワード線駆動回路WDと電流シンク回路WSにより、書き込みワード線WWおよび読み出しワード線RWの両方を駆動する。このため、読み出しワード線駆動回路RWDを設ける必要が無く、磁気記憶装置のレイアウト面積を減少させることができる。
【0079】
なお、図16では、書き込みワード線WWの一端にワード線駆動回路WDが接続され、他端に電流シンク回路WSが接続される構成が例示されている。しかしながら、これらを逆にして、一端に電流シンク回路WSを接続し、他端にワード線駆動回路WDを接続する構成とすることも可能である。この場合も、同じ効果を得られる。
【0080】
(第13実施形態)
第13実施形態では、第12実施形態と同様の構成に加え、ワード線駆動回路が2つ設けられる。
【0081】
図17は、本発明の第13実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図17に示すように、書き込みワード線WWの一端には、ワード線駆動回路WD[0]、WD[1]が接続される。
【0082】
ワード線駆動回路WD[0]は、ワード線駆動回路WD[1]より大きい電流駆動能力を有する。具体的には、それぞれの駆動回路の出力段がトランジスタにより構成されている場合、ワード線駆動回路WD[0]のトランジスタのサイズが、ワード線駆動回路WD[1]のそれより大きくなるように各トランジスタが選択される。
【0083】
ワード線駆動回路WD[1]の電流駆動能力は、読み出しワード線RWに読み出し電流を流すことができるように設定される。また、ワード線駆動回路WD[0]の電流駆動能力は、ワード線駆動回路WD[1]と合わせた電流駆動能力により、書き込みワード線WWに書き込み電流を流すことができるように設定される。
【0084】
書き込み動作時には、スイッチ部SW1、SW2がオフとされる。この状態で、ワード線駆動回路WD[0]、WD[1]と電流シンク回路WSとが動作することにより、書き込みワード線WWが駆動される。
【0085】
一方、読み出し動作時には、スイッチ部SW1、SW2がオンとされるとともに、ワード線駆動回路WD[1]のみが動作する。ワード線駆動回路WD[0]および電流シンク回路WSは動作しない。この結果、ワード線駆動回路WD[1]により読み出しワード線RWが駆動される。
【0086】
本発明の第13実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第12実施形態と同様の効果を得られる。また、第13実施形態に係る磁気記憶装置によれば、書き込み動作時には、2つのワード線駆動回路WD[0]、WD[1]により書き込みワード線WWが駆動されるとともに、読み出し動作時には、ワード線駆動回路WD[1]のみにより読み出しワード線RWが駆動される。このため、書き込み電流を流すことができるほどに高い電流駆動能力を有するワード線駆動回路により書き込みワード線WWおよび読み出しワード線RWを駆動する場合に比べて、消費電力を低下できる。
【0087】
また、第13実施形態によれば、読み出し動作時に書き込みワード線WWを流れる電流が、書き込み動作時のそれより小さい。このため、読み出し時に書き込みワード線WWを流れる電流によってメモリセルTR(MTJ素子)へ誤って情報が書き込まれることを防ぐことができる。
【0088】
なお、図17では、書き込みワード線WWの一端にワード線駆動回路WD[0]、WD[1]が接続され、他端に電流シンク回路WSが接続される構成が例示されている。しかしながら、これらを逆にして、一端に電流シンク回路WSを接続し、他端にワード線駆動回路WD[0]、WD[1]を接続する構成とすることも可能である。この場合も、同じ効果を得られる。
【0089】
(第14実施形態)
第14実施形態では、第13実施形態と同様の構成に加えて、第5実施形態と同様に、スイッチ部SW1が読み出しワード線駆動回路RWDとしての機能を有する。
【0090】
図18は、本発明の第14実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図18に示すように、スイッチ部SW1は、第3実施形態と同様にトランジスタTPにより構成され、読み出しワード線駆動回路RWDとしての機能を有する。また、スイッチ部SW1(読み出しワード線駆動回路RWD)がクランプ回路CPを有することも第5実施形態と同じである。
【0091】
書き込み時には、信号/RENBLがハイレベルとされることにより、トランジスタTPがオフし、トランジスタTNがオンする。この状態で、ワード線駆動回路WD[0]、WD[1]が駆動することにより、書き込みワード線WWが駆動される。
【0092】
一方、読み出し時には、信号/RENBLがローレベルとされることにより、トランジスタTPがオンし、トランジスタTNがオフする。この状態で、ワード線駆動回路WD[1]が動作し、ワード線駆動回路WD[0]および電流シンク回路WSは動作しない。この結果、読み出しワード線RWが駆動される。
【0093】
本発明の第14実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第5、第13実施形態と同様の効果を得られる。
【0094】
(第15実施形態)
第15実施形態では、第14実施形態の構成に加え、第6実施形態と同様にスイッチ部SW2も読み出しワード線駆動回路RWDとしての機能を有する。
【0095】
図19は、本発明の第15実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図19に示すように、スイッチ部SW2が、第6実施形態と同様に、トランジスタTPにより構成され、読み出しワード線駆動回路RWDとしての機能を有する。また、スイッチ部SW2(読み出しワード線駆動回路RWD)がクランプ回路CPを有することも第6実施形態と同じである。
【0096】
本発明の第15実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第6、第14実施形態と同様の効果を得られる。
【0097】
なお、図19では、書き込みワード線WWの一端にワード線駆動回路WD[0]、WD[1]が接続され、他端に電流シンク回路WSが接続される構成が例示されている。しかしながら、これらを逆にして、一端に電流シンク回路WSを接続し、他端にワード線駆動回路WD[0]、WD[1]を接続する構成とすることも可能である。この場合も、同じ効果を得られる。
【0098】
(第16実施形態)
第16実施形態では、ワード線駆動回路WD[0]、WD[1]と電流シンク回路WSの接続位置が、第7実施形態と同様に、第14実施形態と比べて逆転している。換言すれば、第16実施形態は、第14実施形態のワード線駆動回路WD[0]およびWD[1]と、電流シンク回路WSと、の接続位置が逆転した構成を有する。
【0099】
図20は、本発明の第16実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示している。図20に示すように、書き込みワード線WWの一端に電流シンク回路WSが接続され、他端に第13実施形態と同様のワード線駆動回路WD[0]、WD[1]が接続される。動作に関しては、第15実施形態と同様である。
【0100】
本発明の第16実施形態に係る磁気記憶装置によれば、第7、14実施形態と同様の効果を得られる。
【0101】
その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【0102】
【発明の効果】
以上、詳述したように本発明によれば、読み出し動作速度を高めるとともに、大規模なメモリセルアレイを形成可能な磁気記憶装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図2】 本発明の第1実施形態の変形例に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図3】 本発明の第1実施形態の変形例に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図4】 本発明の第2実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図5】 本発明の第3実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図6】 本発明の第3実施形態の他の例に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図7】 本発明の第3実施形態の他の例に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図8】 本発明の第4実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図9】 本発明の第5実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図10】 本発明の第6実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図11】 本発明の第7実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図12】 本発明の第8実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図13】 本発明の第9実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図14】 本発明の第10実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図15】 本発明の第11実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図16】 本発明の第12実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図17】 本発明の第13実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図18】 本発明の第14実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図19】 本発明の第15実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図20】 本発明の第16実施形態に係る磁気記憶装置を概略的に示す図。
【図21】 MRAMの代表的なメモリセルを概略的に示す断面図。
【図22】 メモリセルの回路図。
【図23】 メモリセルアレイおよび周辺部の第1従来例。
【図24】 第2の従来例。
【符号の説明】
B[0]〜B[n]…ビット線、WW…書き込みワード線、MC[0]〜MC[n]…メモリセル、MTJ…MTJ素子、TR…メモリセルトランジスタ、WW…書き込みワード線、WWD…書き込みワード線駆動回路、WS…電流シンク回路、RW…読み出しワード線、RWD…読み出しワード線駆動回路、SW1、SW2…スイッチ部、RENBL…読み出しイネーブル信号、CNT…制御部、MCA…メモリセルアレイ、TP、TN…MISトランジスタ、CP…クランプ回路、WD、WD[0]、WD[1]…ワード線駆動回路。

Claims (10)

  1. 情報を記録する第1乃至第nMTJ素子と、
    前記第1乃至第nMTJ素子とそれぞれ接続された第1乃至第nトランジスタと、
    書き込み動作時に前記第1乃至第nMTJ素子に印加するための磁界を発生させる書き込みワード線と、
    前記第1乃至第nトランジスタのゲートと接続され、且つ読み出し動作時に前記第1乃至第nトランジスタを導通させるための電圧を印加する、読み出しワード線と、
    前記書き込みワード線の第1端または第2端と接続された、前記書き込みワード線を駆動する第1ワード線駆動回路と、
    前記読み出しワード線の第1端と接続された、前記読み出しワード線を駆動する第2ワード線駆動回路と、
    前記読み出しワード線の第2端と前記書き込みワード線の第2端との間に接続された第2スイッチ部と、
    を具備し、
    書き込み動作時には、前記第2スイッチ部は非導通状態であり、前記書き込みワード線は前記第1ワード線駆動回路によって駆動され、前記読み出しワード線は非活性状態であり、
    読み出し動作時には、前記第2スイッチ部は導通状態であり、前記書き込みワード線は前記第1ワード線駆動回路によって駆動され、前記読み出しワード線は前記第2ワード線駆動回路、および前記第2スイッチ部を介して前記第1ワード線駆動回路によって駆動される、
    ことを特徴とする磁気記憶装置。
  2. 前記読み出しワード線の前記第1端と前記書き込みワード線の前記第1端との間に接続された第1スイッチ部をさらに具備し、
    前記第1スイッチ部は、書き込み動作時には非導通状態であり、読み出し動作時には導通状態である、
    ことを特徴とする請求項1に記載の磁気記憶装置。
  3. 情報を記録する第1乃至第nMTJ素子と、
    前記第1乃至第nMTJ素子とそれぞれ接続された第1乃至第nトランジスタと、
    書き込み動作時に前記第1乃至第nMTJ素子に印加するための磁界を発生させる書き込みワード線と、
    前記第1乃至第nトランジスタのゲートと接続され、且つ読み出し動作時に前記第1乃至第nトランジスタを導通させるための電圧を印加する、読み出しワード線と、
    前記書き込みワード線の第1端または第2端と接続された、前記書き込みワード線を駆動する第1ワード線駆動回路と、
    前記読み出しワード線の第1端と接続された、前記読み出しワード線を駆動する第2ワード線駆動回路と、
    前記書き込みワード線の前記第1端と前記読み出しワード線の第1端との間に接続された第1スイッチ部と、
    前記書き込みワード線の前記第2端と前記読み出しワード線の第2端との間に接続された第2スイッチ部と、
    を具備し、
    書き込み動作時には、前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部は非導通状態であり、前記書き込みワード線は前記第1ワード線駆動回路によって駆動され、前記読み出しワード線は非活性状態であり、
    読み出し動作時には、前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部は導通状態であり、前記第1ワード線駆動回路は非活性化状態であり、前記読み出しワード線は前記第2ワ ード線駆動回路によって直接駆動されると共に前記第1スイッチ部、前記書き込みワード線、前記第2スイッチ部を介して駆動される、
    ことを特徴とする磁気記憶装置。
  4. 前記第1スイッチ部は、前記書き込みワード線を電源供給線とする前記第2ワード線駆動回路として機能することを特徴とする請求項2に記載の磁気記憶装置。
  5. 前記読み出しワード線の前記第1端と第1配線との間に接続され、書き込み動作時に導通状態とされ、読み出し動作時に非導通状態とされる、第1クランプ回路をさらに具備することを特徴とする請求項に記載の磁気記憶装置。
  6. 前記第1配線の電位は接地電位であることを特徴とする請求項に記載の磁気記憶装置。
  7. 情報を記録する第1乃至第nMTJ素子と、
    前記第1乃至第nMTJ素子とそれぞれ接続された第1乃至第nトランジスタと、
    書き込み動作時に前記第1乃至第nMTJ素子に印加するための磁界を発生させる書き込みワード線と、
    前記第1乃至第nトランジスタのゲートと接続され、且つ読み出し動作時に前記第1乃至第nトランジスタを導通させるための電圧を印加する、読み出しワード線と、
    前記書き込みワード線の第1端または第2端と接続された、前記書き込みワード線を駆動する第1ワード線駆動回路と、
    前記書き込みワード線の前記第1端と前記読み出しワード線の第1端との間に接続された第1スイッチ部と、
    前記書き込みワード線の前記第2端と前記読み出しワード線の第2端との間に接続された第2スイッチ部と、
    を具備し、
    書き込み動作時には、前記第1スイッチ部および第2スイッチ部は非導通状態であり、前記書き込みワード線は前記第1ワード線駆動回路によって駆動され、前記読み出しワード線は非活性化状態であり、
    読み出し動作時には、前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部は導通状態であり、前記書き込みワード線は前記第1ワード線駆動回路によって駆動され、前記読み出しワード線は前記第1スイッチ部および前記第2スイッチ部を介して前記第1ワード線駆動回路によって駆動される、
    ことを特徴とする磁気記憶装置。
  8. 前記第1ワード線駆動回路と並列に接続された、前記書き込みワード線を駆動する第3ワード線駆動回路をさらに具備することを特徴とする請求項に記載の磁気記憶装置。
  9. 前記第1ワード線駆動回路は、前記第3ワード線駆動回路より大きい電流駆動能力を有することを特徴とする請求項に記載の磁気記憶装置。
  10. 前記第1乃至第nMTJ素子は1つのメモリセル行を構成し、このメモリセル行が複数個、連続して配設されることによりメモリセルアレイが形成されることを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれか1項に記載の磁気記憶装置。
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