JP3884387B2 - コンバイン - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、機体の前部に乗用の前方操作部を備え、機体の後部に歩行用の後方操作部を備えたコンバインに関する。
【0002】
【従来の技術】
山間地域に多い小区画の圃場で使用するのに適したコンバインとして開発され、前処理装置、脱穀装置、選別装置、籾処理装置、排稈切断装置(例えば、特許文献1参照)等を備えたコンバインがある(例えば、特許文献2参照)。
【0003】
このコンバインは、従来のコンバインと同様に、クローラ走行装置に支持された機体を有している。前記機体の前方には、穀稈の刈取りを行う前処理部が配置され、前記機体の一側に前記前処理部の後方に位置するように配置され、刈取られた穀稈の脱穀を行う脱穀機が設けられている。また、前記機体の他側には、前記脱穀機の側方に位置するように配置され、着座して前記機体を操縦する運転席が設けられ、該運転席の周囲には、フロント操作パネル、主変速レバー、クラッチレバー、操向レバー、ブレーキペダル等が配置され、コンバインの運転操作を行う前方操作部が構成されている。
【0004】
また、前記コンバインの機体の後部には、前記前方操作部の後方に位置するように配置された左右一対のクラッチレバーと、駐車ブレーキレバーとを備え、起立状態(歩行状態)で前記機体の操縦を可能とする後方操作部が設けられている。そして、このような構成とすることにより、コンバインの小型化、軽量化を図り、山間地等の小区画の圃場に適した歩行・乗用両用のコンバインを構成している。
【0005】
【特許文献1】
特開2002−218834号公報
【特許文献2】
特開2002−218826号公報 (第2−3頁 図1)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
このようなコンバインにおいては、歩行状態でコンバインの操作を行う後部操作部には、左右のクラッチレバーと駐車ブレーキが配置されているだけであるため、コンバインの進行方向の微調整(微旋回)を行う場合でも、一方のクラッチレバーを操作し、旋回内側となる側のクローラ走行装置への動力の伝達を遮断して(即ち、旋回内側となるクローラ走行装置が慣性回転している状態で)旋回させるため、コンバインは急旋回することになる。
【0007】
コンバインが坂道を走行しているときや圃場間の畔超えをしている等、コンバインの姿勢が不安定なときに、前記のような急旋回を行うとコンバインが転倒するなどの危険性が大きくなるため、後方操作部における操作性の改良が望まれていた。
【0008】
前記の事情に鑑み、本発明は、前方操作部と後方操作部とを備えたコンバインにおいて、後方操作部における操作性を改良したコンバインを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る発明は、クローラ走行装置(2L,2R)に支持された機体(3)と、該機体の前方に配置され、穀稈の刈取りを行う前処理部(10)と、前記機体の一側に配置され、前記前処理部で刈取られた穀稈の脱穀を行う脱穀機(21)と、前記機体の他側の前部に配置された前方操作部(71)と、前記機体の後部に配置され、前記機体の操縦を行う後方操作部(95)とを備えたコンバイン(1)において、
前記機体(3)の他側でかつ前記前方操作部(71)の後方に、前記脱穀機(21)で脱穀された穀粒を籾袋に移送する揚穀筒(93)を有する籾処理部(90)を配置し、
前記後方操作部(95)の近傍に、下端を前記機体(3)に固定しかつ上端を前記揚穀筒(93)に固定して、上下方向に延びる棒状のハンドル(101)を設けたことを特徴とする。
【0012】
なお、括弧内の符号等は、図面と対照するためのものであり、これは、発明の理解を容易にするための便宜的なものであって、特許請求の範囲に何等影響を及ぼすものではない。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0014】
図1乃至図7は、本発明の一実施の形態を示すもので、図1は、本発明によるコンバインの一例を示す平面図、図2は、図1に示すコンバインの右側面図、図3は、図1に示すコンバインの左側面図、図4は、図1に示すコンバインの背面図、図5は、図1に示すコンバインの脱穀機を示す左側面から見た構成図、図6は、図1に示すコンバインの排稈処理装置の斜視図、図7は、図6の平面図である。
【0015】
図1乃至図4に示すように、コンバイン1は、左右一対のクローラ走行装置2L、2Rによって支持された機体3と、該機体3の前方に配置され、穀稈の刈取りを行う前処理部10と、該前処理部10の後方に位置するように、前記機体3の左側に配置され、前記前処理部10で刈取られた穀稈の脱穀を行う脱穀機21と、前記前処理部10と脱穀機21に沿って配置され、前処理部10で刈取った穀稈を前記脱穀機21に沿って搬送するフィードチェーン5と、前記脱穀機21及びフィードチェーン5の後方に配置され、前記脱穀機21で脱穀された排稈を切断して排出する排稈処理装置60と、前記脱穀機21の側方に位置するように配置され、コンバイン1の駆動源となるエンジン(図示せず)を収容するエンジンルーム6と、前記前処理部10及び脱穀機21の側方から前記エンジンルーム6の上方に亘って位置するように配置され、着座姿勢でコンバイン1の運転操作を行うための前方操作部71と、前記脱穀機21の側方で前記前方操作部71の後方に位置するように配置され、脱穀後の穀粒を籾袋に袋詰めする籾処理部90と、前記機体3の後部に位置するように配置され、起立姿勢でコンバイン1を操作する後方操作部95と、該後方操作部95の近傍に配置された棒状のハンドル101とを備えている。
【0016】
前記クローラ走行装置2L、2Rは、従来公知のように、前記エンジンからトランスミッション(図示せず)を介して駆動力が伝達され駆動される。前記トランスミッション内には、前記クローラ走行装置2L、2R用の左右のサイドクラッチ(図示せず)が設けられており、クローラ走行装置2L用の左サイドクラッチを切り作動させることにより、クローラ走行装置2Lへの駆動力を遮断し、クローラ走行装置2R用の右サイドクラッチを切り作動させることにより、クローラ走行装置2Rへの駆動力の伝達を遮断するように構成されている。即ち、旋回内側となるクローラ走行装置2L、2Rに動力を伝達する左右のサイドクラッチの一方を切り作動させることにより、コンバイン1の旋回操作を行うようになっている。
【0017】
前記前処理部10は、従来公知のように、隣接条間で穀稈を分草するデバイダ11R、11C、11L及びナローガイド12R、12Lと、前記デバイダ11R、11C、11L及びナローガイド12R、12Lによって分草された穀稈を引起こしケース13に沿って移動する爪15によって梳き上げて引起こす引起こし装置16と、該引起こし装置16で引起こされた穀稈を刈取る刈刃17と、該刈刃17によって刈取られた穀稈を掻き込む掻き込み装置19と、該掻き込み装置19により掻き込まれた穀稈を搬送する扱ぎ深さ搬送装置20とを備えている。
【0018】
そして、刈取られた穀稈を扱ぎ深さ搬送装置20で前記フィードチェーン5に向けて搬送する間に、穀稈の穂先位置を脱穀に適した位置へ調整し、フィードチェーン5に渡すようになっている。
【0019】
前記脱穀機21は、脱穀機枠22を介して前記機体3の左側中央部に固定されており、その上部には、蝶番23を介して上部カバー25が開閉自在に支持されている。
【0020】
図5に示すように、前記脱穀機21は、穀稈から穀粒を脱穀する脱穀部26と、脱穀された穀粒を選別して取出す揺動選別部40とを備えている。前記脱穀部26は、脱穀機枠22(図4参照)の上部に配置され、刈取られた穀稈の搬入口36が形成された扱ぎ室前側板27と、脱穀された排稈の搬出口37が形成された扱ぎ室後側板29の間に扱ぎ室28が形成され、該扱ぎ室28に回転可能に支持された扱ぎ胴30と、該扱ぎ胴30の外周に沿って配置された受網31とを備え、前記扱ぎ胴30には、整梳歯32、扱ぎ歯33が配置されている。
【0021】
前記扱ぎ室後側板29の後方には、扱ぎ室後側板29側が低くなるように形成された四番漏斗38が配置され前記搬出口37との間に四番口39を形成している。なお、四番口39の上方には、排稈に含まれる刺さり粒等を掻き落すためのフィンガー(図示せず)が配置されている。
【0022】
そして、前記扱ぎ胴30を回転させた状態で、前記前処理部10で刈取られた穀稈が、前記フィードチェーン5により前記扱ぎ室前側板27の下方に形成された搬入口36から扱ぎ室28内に搬入されると、穀稈の穂先が前記扱ぎ胴30の下側に押し込まれ、前記扱ぎ胴30の下側に沿って搬出口37に向けて移動する。その間に前記整梳歯32により穀稈の方向が揃えられ、扱ぎ歯33によって穀粒が脱穀されて排稈となり、搬出口37から四番口39の上方を通り搬出される。
【0023】
このとき、扱ぎ歯33により脱穀された穀粒と、前記整梳歯32や扱ぎ歯33により引き千切られた稈屑が処理物として受網31上に落下し、穀粒と比較的小さな夾雑物が受網31を漏下し、比較的大きな切れ稈等の夾雑物が分離される。
【0024】
前記揺動選別部40は、所定の間隔で配置された一対の揺動側板41と、これら揺動側板41の間に、波形に形成され、前記受網31の下方に位置するように配置された揺動流板42と、前記揺動側板41の間に、前記揺動流板42により搬送される処理物の搬送方向下流側に位置するように配置され、複数のフィン43を角度調整可能に支持したチャフシーブ45と、前記揺動側板41の間に処理物の搬送方向下流側に位置するように所定の間隔で配置されたラック46を備えている。
【0025】
また、前記揺動側板41の前記揺動流板42の下方には、波形に形成された移送板47が配置され、その下流側に前記チャフシーブ45の下方に位置するように網49が配置されている。また、前記揺動側板41には、前記四番口39とチャフシーブ45の間に位置するように、波形に形成された無孔の搬送板50が、前記四番口39の下方を覆ように、かつ下流側ほど前記チャフシーブ45との間隔Lが大きくなるように配置され、その上部にラック51が配置されている。
【0026】
前記搬入口36の下方には、唐箕ファン52が配置され、該唐箕ファン52から吹出される風は、前記網49を通り、前記チャフシーブ45のフィン43の間及びラック46の間から選別風として吹出される。前記網49に下方には、1番螺旋53が配置され、前記ラック46の下方には2番螺旋が配置されている。
【0027】
そして、前記揺動側板41が揺動し、前記1番螺旋53および2番螺旋55が作動して、前記唐箕ファン52から送風している状態で前記脱穀部26が作動して穀稈の脱穀を行うと、扱ぎ歯33で脱穀された穀粒と小さな切れ稈が受網31を通し処理物として揺動流板42上に漏下する。揺動流板42上に漏下した処理物は、揺動流板42の揺動により、揺動流板42上に均一な厚さの層状に広がると共に、穀粒の層と夾雑物の層に分離されながらチャフシーブ45に送られる。
【0028】
チャフシーブ45では、フィン43間を吹き抜ける選別風によって夾雑物が吹き上げられ穀粒がフィン43間を通って網49上に漏下する。このとき、フィン43の角度を調整することにより、チャフシーブ45の全面から均一な状態で穀粒を漏下させることができる。また、穀粒と共に網49上に漏下した夾雑物は網49を通る選別風によって下流側へ吹き飛ばされて、穀粒が一番螺旋53に漏下する。すると、漏下した穀粒は、1番螺旋の回転により前記籾処理部90へ送られる。
【0029】
前記チャフシーブ45で漏下しきれなかった処理物は、チャフシーブ45からラック46側に送り出され、ラック46を通り2番螺旋55に落下する。このとき、唐箕ファン52から送られて来て、ラック46の間を通る選別風によって夾雑物が排塵口56へ吹き飛ばされる。一方、2番螺旋55に落下した処理物は、2番螺旋55の回転により前記揺動流板42上に戻される。
【0030】
また、前記搬出口37及び四番口39付近で排稈から離脱した穀粒と夾雑物を含む処理物は搬送板50上に落下し、搬送板50の揺動によって均一な厚さの層状に広がりながら搬送され、搬送板50の後端から前記ラック46上に落下する。このとき、搬送板50の後端とラック46(又はフィン43)との間隔Lが大きくなっているので、搬送板50の後端から落下する処理物に効率よく選別風を当てることができ、夾雑物を排塵口56へ向けて吹き飛ばすことができる。
【0031】
また、前記チャフシーブ45の上流側、揺動流板42とチャフシーブ45の接続部付近から漏下した処理物は、搬送板47により網49上に送り込まれ網49上で選別され、穀粒は1番螺旋へ漏下する。
【0032】
図6及び図7に示すように、前記排稈処理装置60は、従来公知のものと同様に、前後のドラム61、62と、これらドラム61、62の下方に位置する切断部(図示せず)と、前記フィードチェーン5で搬送されてきた排稈を屈曲させて排稈処理装置60内に掻込む掻込体63と、前記切断部で切断された排稈の跳ね出しを防止する跳出し防止板65と、切断された稈を排出する排出口66とを備えている。
【0033】
そして、掻込体63で掻込まれた排稈を前記ドラム61、62で挟んで前記切断部へ送り込むことにより、該切断部で排稈を切断し、切断された稈を排出口66から機外に排出するようになっている。
【0034】
図1乃至図4に示すように、前記前方操作部71は、前記機体3の右側前部に、前記前処理部10の側方に位置するように配置されたフロア72と、該フロア72の右側前部に配置されたフロント操作パネル77と、前記前処理部10及び脱穀機21に沿って、前記フロント操作パネル77との間に所定のスペース73を形成するように配置されたサイド操作パネル81と、前記スペース73の下部に踏み込み操作自在に配置された駐車ブレーキペダル75と、前記エンジンルーム6の上方に配置され、運転者が着座姿勢でコンバイン1の運転操作を行うための座席76を備えている。
【0035】
前記フロント操作パネル77には、コンバイン1の操作用の複数のスイッチ79と、コンバイン1の走行方向と前記前処理部10の上げ下げを操作する操向レバー80が配置されている。また、前記サイド操作パネル81には、コンバイン1の操作用の複数のスイッチ82と、コンバイン1の前後進の切換と走行速度を操作する主変速レバー83と、前記エンジンと前処理部10、脱穀機21、排稈処理装置60、籾処理部90との間の動力の伝達、遮断を切換るクラッチレバー85が配置されている。
【0036】
従って、運転者は、座席76に着座した姿勢で、前記各スイッチ79、82と主変速レバー83、操向レバー80、クラッチレバー85及び駐車ブレーキペダル75を操作して、コンバイン1の路上走行、停止、圃場における走行、停止、刈取り作業等の操作を行うことができる。このとき、運転者は、前記フロント操作パネル77とサイド操作パネル81の間のスペース73を通して、前記前処理部10の右側のデバイダ11Rを容易に視認することができる。
【0037】
前記籾処理部90は、前記機体3に固定された籾受台91と、該籾受台91の上方に機体3の前後方向に所定の間隔で、機体3の中心から右側面方向に突出するように配置され、籾袋を支持する一対のハンガー92と、これら一対のハンガー92の間に位置するように配置され、内部にスクリューコンベア(図示せず)が設置され、前記脱穀機21の一番螺旋53と連動して、一番螺旋53(図5参照)に集められた穀粒を籾袋に移送する揚穀筒93とを備えている。
【0038】
前記後方操作部95は、前記揚穀筒93に後方に向けて突出するように固定された箱形のブラケット96と、それぞれ前記ブラケット96に同一支点軸(図示せず)を介して前後方向に揺動自在に支持され、前記駐車ブレーキペダル75と連動して駐車ブレーキを操作する操作部材(図示せず)に連結された駐車ブレーキレバー97と、前記操向レバー80の左方向への旋回操作に連動して前記左サイドクラッチを切り操作する操作部材(図示せず)に連結された左サイドクラッチレバー99と、前記操向レバー80の右方向への旋回操作に連動して前記右サイドクラッチを切り操作する操作部材(図示せず)に連結された右サイドクラッチレバー100とを備えている。
【0039】
従って、前記前方操作部71でコンバイン1の運転条件を設定した後、運転者はコンバイン1の後方へ移動して、起立姿勢で後方操作部95の駐車ブレーキレバー97、左サイドクラッチレバー99及び右サイドクラッチレバー100を操作することにより、コンバイン1の走行、停止、左右への旋回操作を行うことができる。このとき、運転者は、前記フロント操作パネル77とサイド操作パネル81の間のスペース73を通して、前記前処理部10の右側のデバイダ11Rを容易に視認することができる。
【0040】
前記棒状のハンドル101は、前記機体3の後端に固定された一端から上方に延設され、他端が前記ブラケット96に固定されている。また、前記ハンドル101は、その中央部に溶接等の手段により固定されたブラケット102を介して前記脱穀機枠22に連結されている。即ち、前記ハンドル101は、機体3から上方に延設され、機体3と後方操作部95のブラケット96を結合し、ブラケット102を介してハンドル101と前記脱穀機21の脱穀機枠22を結合する構成であるため、コンパクトに構成し設置スペースを小さくすることができる。なお、図6及び図7に示すように、前記後方操作部95のブラケット96と前記脱穀機21の扱ぎ室後側板29の間は、補強部材67で連結されている。
【0041】
コンバイン1が小型、軽量(およそ440kg)であるので、前記ハンドル101に左又は右方向への力を加えることにより、前記左サイドクラッチレバー99又は右サイドクラッチレバー100を操作することなく、前記コンバイン1の走行方向を微調整することができる。また、前記ハンドル101は、前記機体3、脱穀機枠22及びブラケット96(を介して揚穀筒93)に連結されているので、コンバイン1の補強部材を兼ねることができ、脱穀機21の余分な振動を抑え安定した状態でコンバイン1の操作を行うことができる。
【0042】
コンバイン1は、前記のように構成されているので、コンバイン1の運転を行う場合には、まず、運転者は前方操作部71に乗り込み、座席76に着座した状態でエンジンを始動させる。ついで、コンバイン1の移動目的に合せ所要の操作を行う。
【0043】
例えば、運転者がコンバイン1に乗った状態で、路上もしくは圃場を走行(刈取り作業を行わない走行)させる場合には、操向レバー80が中立位置にある状態で、主変速レバー83を前進側(もしくは後進側)へ所要の速度位置まで揺動操作する。すると、コンバイン1は、主変速レバー83で設定された速度で直進走行する。
【0044】
このとき、コンバイン1を旋回させる場合、操向レバー80を旋回させたい方向に揺動操作する。すると、操向レバー80を揺動操作した側のサイドクラッチが切り操作されて、操向レバー80を揺動操作した側を内側として、コンバイン1を旋回させることができる。操向レバー80を中立位置に戻すと、旋回内側となっていた側のサイドクラッチが入り操作されてコンバイン1は再び直進走行に戻る。また、コンバイン1の走行方向を微調整する場合には、操向レバー80の短時間の揺動操作を繰り返す所謂インチング操作により行う。
【0045】
また、運転者がコンバイン1に乗った状態で刈取り、脱穀作業を行う場合、籾処理部90のハンガー92に籾袋を掛け、操向レバー80を前方に揺動操作して前処理部10を所要の位置まで下降させ、操向レバー80を中立位置に戻す。クラッチレバー85を揺動操作して、前処理部10、脱穀機21、排稈切断装置60及び籾処理部90を作動させる。この状態で、主変速レバー83を前進方向に所要の速度位置まで揺動操作して、コンバイン1を前進走行させる。そして、前処理部10から穀稈の条列に侵入させることにより、前処理部10における穀稈の刈取りを行うことができる。
【0046】
前処理部10で刈取られた穀稈は、フィードチェーン5で脱穀機21へ搬送され、脱穀部26で脱穀される。穀粒が脱穀された排稈は、さらにフィードチェーン5で搬送され四番口39の上方を通過した後排稈処理装置60へ送り込まれ、排稈処理装置60で切断されて圃場に排出される。
【0047】
一方、穀稈から脱穀された穀粒の一部は、扱ぎ胴30に沿って配置された受網31上に落下し、受網31を漏下して揺動選別部40の揺動流板42上に落下する。また、扱ぎ胴30により脱穀され、排稈内に残る穀粒(刺さり粒)は、排出口37を通過し四番口39の上方に跳ね上がる排稈からフィンガーで掻き落され四番口39へ落下する。
【0048】
四番口39に落下した処理物は、四番口39を通して搬送板50上に落下し、搬送板50の揺動により層状に均されながら下流側に向けて搬送され、搬送板50の下流側の端部からラック46に向けて落下する。ラック46を通過した処理物は、二番螺旋55に集められ、2番螺旋の作動により揺動流板42上に送られる。
【0049】
このとき、搬送板50が四番口39の下方を覆うように配置されているので、排稈から掻き落された処理物が直接チャフシーブ45へ落下するのを防止することができ、夾雑物が一番螺旋53に落下するのを防止することができる。また、搬送板50の下流側端部とラック46との距離L(処理物の落下距離)が大きくなっているので、搬送板50から落下する処理物に唐箕ファン52からの選別風を十分に当てることができ、穀粒と夾雑物の分離を良くして選別効率を向上させることができる。また、搬送板50が四番口39の下方を覆うように配置されているので、チャフシーブ45のフィン43の間から吹出した選別風が直接四番口39へ吹き上がるのを防止し、選別風によって処理物が機外に吹出されるのを防止することができる。
【0050】
受け網31を漏下した処理物と2番螺旋55から送り込まれた処理物は、揺動流板42の揺動により均一な厚さの層状に均されながら、穀粒の層と夾雑物の層に分離されチャフシーブ45上に送り込まれる。そして、唐箕ファン52からの選別風を受けてフィン43の間から穀流を漏下させながらラック46の方向に向けて搬送され、穀粒と夾雑物が選別される。
【0051】
チャフシーブ45を漏下した処理物は、網49上に落下してさらに唐箕ファン52からの選別風を受けて夾雑物が除去され、網49を漏下した穀粒は一番螺旋53に集められる。そして、一番螺旋53から籾処理部90の揚穀筒93を通り籾袋に移される。
【0052】
この刈取り作業中にコンバイン1を旋回させる場合も、前記走行時と同様に操向レバー80の操作により行う。また、コンバイン1の走行方向の微調整も、前記走行時と同様に操向レバー80のインチング操作により行うことができる。
【0053】
また、運転者が後部に移り起立状態でコンバイン1の走行操作を行う場合には、予め、後方操作部95で駐車ブレーキレバー97を操作して、コンバイン1に駐車ブレーキを利かせた状態で、前方操作部71でエンジンを作動させ、主変速レバー83を操作して、コンバイン1の走行方向と走行速度を設定する。そして、運転者は、前方操作部71から後方操作部95に移動して、駐車ブレーキレバー97を操作して、コンバイン1の駐車ブレーキを解除する。すると、コンバイン1は、主変速レバー83で設定された速度で走行する。このとき、例えば、ハンドル101に掴まって籾受台91に乗り、コンバイン1を操作することもできる。
【0054】
コンバイン1をその後方で歩行状態で操作しているときに、コンバイン1を旋回させる場合、旋回内側となる左サイドクラッチレバー99(又は右サイドクラッチレバー100)を操作することにより、操作した側のサイドクラッチが切り操作されて、コンバイン1を旋回させることができる。
【0055】
また、コンバイン1の走行方向を微調整する場合には、コンバイン1が走行している状態でハンドル101を掴み、該ハンドル101を旋回外側となる方向に引っ張る。すると、コンバイン1が軽量(およそ440kg)であるため、コンバイン1の後端が旋回外側に振れ、その走行方向を微調整することができる。また、畔越えや坂道を下り走行する場合にも、ハンドル101を操作することにより機体のバランスを取り、コンバイン1を安定した状態で走行させることができる。
【0056】
また、運転者が後部に移り起立状態で刈取り、脱穀作業を行う場合、前記走行操作時と同様に、後方操作部95で駐車ブレーキレバー97を操作して、コンバイン1に駐車ブレーキを利かせた状態で、前方操作部71に移りエンジンを始動させると共に、操向レバー80を前方に揺動操作して前処理部10を所要の位置まで下降させ、操向レバー80を中立位置に戻す。クラッチレバー85を揺動操作して、前処理部10、脱穀機21、排稈処理装置60及び籾処理部90を作動させる。そして、主変速レバー83を操作して、コンバイン1の走行速度を設定した後、前方操作部71を離れ、籾処理部90のハンガー92に籾袋を掛け、後方操作部95へ移動する。
【0057】
この状態で、後方操作部95で駐車ブレーキレバー97を操作して、コンバイン1の駐車ブレーキを解除する。すると、コンバイン1は、主変速レバー83で設定された速度で走行する。そして、前方操作部71のスペース73からデバイダ11Rの位置を視認しながら、デバイダ11Rを穀稈列の間に割り込ませるようにコンバイン1の走行方向を調整しながら刈取り作業を行う。なお、前記と同様に、コンバイン1の旋回、走行方向の調整は、左サイドクラッチレバー99、右サイドクラッチレバー100により行うことができ、走行方向の微調整はハンドル101の操作により行うことができる。
【0058】
【発明の効果】
ンバインの後方操作部の近傍に上下に延びる棒状のハンドルを設けたので、畔越え時など機体のバランスが不安定になりやすい個所で、ハンドルを操作することにより機体のバランスを取ることができる。また、上下方向に延びる棒状からなるので、作業者は、機体後方において機体横方向に力を作用し易く、該ハンドルの操作によってコンバインの進行方向の微調整を行うことができ、後方操作部における操作性を向上させることができる。
【0059】
ハンドルは、下端を機体に固定されかつ上端を揚穀筒に固定されているので、コンバインの補強部材を兼ねることができ、脱穀機の余分な振動を抑え安定した状態でコンバインの操作を行うことができる。
【0060】
記棒状のハンドルを上下方向に配置しているので、コンバインの後部に場所を取らずコンパクトに配置することができる。
更に、ハンドルは、その上端が揚穀筒に固定されて、籾処理部の機体内側に配置されるので、該ハンドルが、籾処理部での作業、例えば満杯の籾袋をハンガーから取外す作業の邪魔になることはなく、籾処理部の作業をスムーズに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による歩行乗用両用のコンバインの一例を示す平面図。
【図2】図1に示すコンバインの右側面図。
【図3】図1に示すコンバインの左側面図。
【図4】図1に示すコンバインの背面図。
【図5】図1に示すコンバインの脱穀機と揺動選別部を示す左側面から見た構成図。
【図6】図1に示す排稈部の斜視図。
【図7】図6の平面図。
【符号の説明】
1…コンバイン
2L、2R…クローラ走行装置
3…機体
10…前処理部
21…脱穀機
71…前方操作部
95…後方操作部
101…ハンドル

Claims (1)

  1. クローラ走行装置に支持された機体と、該機体の前方に配置され、穀稈の刈取りを行う前処理部と、前記機体の一側に配置され、前記前処理部で刈取られた穀稈の脱穀を行う脱穀機と、前記機体の他側の前部に配置された前方操作部と、前記機体の後部に配置され、前記機体の操縦を行う後方操作部とを備えたコンバインにおいて、
    前記機体の他側でかつ前記前方操作部の後方に、前記脱穀機で脱穀された穀粒を籾袋に移送する揚穀筒を有する籾処理部を配置し、
    前記後方操作部の近傍に、下端を前記機体に固定しかつ上端を前記揚穀筒に固定して、上下方向に延びる棒状のハンドルを設けたことを特徴とするコンバイン。
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