JP3883987B2 - チャネル割当方法ならびにそれを利用した基地局装置および通信システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はチャネル割当技術に関する。特に複数の基地局装置を接続する場合のチャネル割当方法ならびにそれを利用した基地局装置および通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
携帯電話システムや簡易型携帯電話システムが普及し、多くのユーザによって使用されている。これらのシステムにおいて、端末装置は、基地局装置から割当てられたチャネルで所定のデータを通信する。また、ひとつの基地局装置は、複数のチャネルをそれぞれ端末装置に割当て、これらの端末装置を多重化する。特に、携帯電話システムや簡易型携帯電話システムでは、一般的に多重化技術としてTDMA(Time Division Multiple Access)が使用されている。例えば、簡易型携帯電話システムの場合、8タイムスロットでひとつのフレームが構成されており、そのうちの4タイムスロットが下り通信に、残りの4タイムスロットが上り回線に使用されている。この4タイムスロットのうち、1タイムスロットは制御チャネルに、残りの3タイムスロットは通話チャネルに対応する。
【0003】
さらに、通話チャネルによるデータの伝送効率を向上させるために、複数の基地局装置を接続して、制御チャネルを共通にする技術が検討されている。そのような技術では、簡易型携帯電話システムのふたつの基地局装置を接続し、そのうちのひとつをマスター基地局装置に、他方をスレーブ基地局装置に予めつ設定する。マスター基地局装置は、1フレームにおける上下回線のそれぞれ4タイムスロットを、通常通りに1つの制御チャネルと3つの通話チャネルとして使用する。一方、スレーブ基地局装置は、4タイムスロットをすべて通話チャネルとして使用する(例えば、特許文献1参照。)。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−102056号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
端末装置が基地局装置との間で通信を開始する場合、端末装置はマスタ基地局装置が送信する制御チャネルを受信し、マスタ基地局装置に対してチャネルの割当を要求する。制御の容易化のために、一般的にマスタ基地局装置は、スレーブ基地局装置より自らが送受信するチャネルを優先的に端末装置に割当てる。マスタ基地局装置は、端末装置に割当てるためのチャネルが存在しない場合に、スレーブ基地局装置に対して、端末装置へのチャネルの割当を要求する。スレーブ基地局装置が端末装置にチャネルを割当てられる場合、マスタ基地局装置が制御チャネルによって、その旨を端末装置に通知する。
【0006】
基地局装置あたりのデータ伝送容量を高めるために、TDMAに加えて、空間の分割にもとづいたSDMA(Space Division Multiple Access)によっても端末装置を多重化する技術が検討されている。SDMAにおいては、複数の端末装置がひとつの基地局装置から同一の周波数とタイミングのタイムスロットを割当てられている。前述のマスタ基地局装置がSDMAに対応しており、かつ前述のごとくスレーブ基地局装置よりマスタ基地局装置のチャネルを優先的に割り当てる場合、スレーブ基地局装置のチャネルが割り当てられていないにもかかわらず、マスタ基地局装置によってSDMAされるようにチャネルが端末装置に割り当てられている場合がある。
【0007】
SDMAは一般的にアダプティブアレイアンテナにもとづいたアンテナの指向性の制御によってなされるが、複数の端末装置の配置によっては、アンテナ指向性に寄る空間の分割が十分でなくなる。そのような場合、同一の周波数およびタイミングに割り当てられたチャネル同士が干渉となり、データの伝送特性が劣化する。一方、マスタ基地局装置とスレーブ基地局装置の周波数は一般的に異なるように設定されているため、マスタ基地局装置とスレーブ基地局装置のチャネル間の干渉は、問題とならない場合が多い。
【0008】
本発明者はこうした状況を認識して、本発明をなしたものであり、その目的はデータ伝送特性を改善するチャネル割当方法ならびにそれを利用した基地局装置および通信システムを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明のある態様は、基地局装置である。この装置は、多重接続すべき複数の端末装置に対してチャネルをそれぞれ割り当てるチャネル割当部と、それぞれのチャネルに割り当てられた端末装置に対して、データ伝送処理を行う信号処理部と、チャネル割当部が、空間以外の多重化要素の分割をもとにした多重接続によって、新たな端末装置にチャネルを割り当てられない場合に、新たな端末装置に対するチャネルの割当てを他の基地局装置に要求し、かつ当該他の基地局装置からチャネル割当ての可能性に関する情報を受けつけるカスケード処理部とを含む。この装置において、チャネル割当部は、チャネル割当ての可能性に関する情報にもとづいて、他の基地局装置によるチャネル割当てが不可能と認識した場合に、空間の分割をもとにした多重接続によって、新たな端末装置にチャネルを割り当ててもよい。
【0010】
「チャネル」とは、基地局装置と端末装置などの無線装置間で通信を行うために設定される無線通信路のことをいい、具体的には、FDMA(Frequency Division Multiple Access)の場合は特定の周波数帯域を指し、TDMAの場合は特定のタイムスロットまたはスロットを指し、CDMA(Code Division Multiple Access)の場合は特定の符号系列を指すが、ここではこれらを区別しないものとする。
【0011】
以上の装置により、空間以外の多重化要素の分割をもとにした多重接続ができない場合、かつ他の基地局装置によるチャネル割当てが不可能の場合のみに、空間の分割をもとにした多重接続を実行するために、空間の分割の不十分を理由とした特性劣化を低減可能である。
【0012】
カスケード処理部は、チャネル割当部で既に割り当てたチャネル数が、空間以外の多重化要素の分割によって割当て可能なチャネル数に等しくなった場合に、チャネル割当部が新たな端末装置にチャネルを割り当てられなくてもよい。受信した信号の強度を測定する強度測定部をさらに含み、カスケード処理部は、空間以外の多重化要素の分割によって割当可能なチャネルのうち、チャネル割当部によって割り当てられていないチャネルのタイミングで測定した信号の強度が所定のしきい値以上の場合に、チャネル割当部が新たな端末装置にチャネルを割り当てられなくてもよい。
【0013】
「チャネルのタイミング」とは、チャネルが占める期間の全体であってもよく、あるいはチャネルが占める期間の一部期間であってもよく、チャネルが占める期間に含まれたタイミングであればよい。
【0014】
本発明の別の態様も、基地局装置である。この装置は、ネットワークに対してベースバンド信号を送受信する回線制御部と、無線回線を介した端末装置に対して、無線信号を送受信する無線部と、多重接続すべき複数の端末装置に対してチャネルをそれぞれ割り当てるチャネル割当部と、それぞれのチャネルに割り当てられた端末装置に対して、ベースバンド信号と無線信号との間の信号処理を行う信号処理部と、チャネル割当部が、空間以外の多重化要素の分割をもとにした多重接続によって、新たな端末装置にチャネルを割り当てられない場合に、新たな端末装置に対するチャネルの割当てを他の基地局装置に要求し、かつ当該他の基地局装置からチャネル割当ての可能性に関する情報を受けつけるカスケード処理部とを含む。この装置において、チャネル割当部は、チャネル割当ての可能性に関する情報にもとづいて、他の基地局装置によるチャネル割当てが不可能と認識した場合に、空間の分割をもとにした多重接続によって、新たな端末装置にチャネルを割り当ててもよい。
【0015】
本発明のさらに別の態様は、チャネル割当方法である。この方法は、空間以外の多重化要素の分割をもとにした多重接続によって、所定の端末装置にチャネルを割り当てるステップと、端末装置にチャネルを割り当てられなかった場合に、端末装置に対するチャネルの割当を他の基地局装置に要求するステップと、他の基地局装置がチャネルを割り当てられなかった場合に、空間の分割をもとにした多重接続によって、端末装置にチャネルを割り当てるステップとを含む。
【0016】
以上の方法により、空間以外の多重化要素の分割をもとにした多重接続ができない場合、かつ他の基地局装置によるチャネル割当てが不可能の場合のみに、空間の分割をもとにした多重接続を実行するために、空間の分割の不十分を理由とした特性劣化を低減可能である。
【0017】
本発明のさらに別の態様は、通信システムである。この通信システムは、所定の端末装置から接続要求を受けつけ、かつ要求を受けつけた端末装置にチャネルを割り当てて、複数の端末装置を多重接続する主基地局装置と、主基地局装置に接続され、かつ複数の端末装置にチャネルをそれぞれ割り当てて多重接続する従基地局装置とを含む。この通信システムにおいて、主基地局装置が、空間以外の多重化要素の分割をもとにした多重接続によって、所定の端末装置にチャネルを割り当てられなかった場合であって、さらに従基地局装置が、端末装置にチャネルを割り当てられなかった場合に、主基地局装置が、空間の分割をもとにした多重接続によって、端末装置にチャネルを割り当ててもよい。
【0018】
本発明のさらに別の態様は、プログラムである。このプログラムは、空間以外の多重化要素の分割をもとにした多重接続によって、所定の端末装置にチャネルを割り当てるステップと、割り当てたチャネルに関する情報を記憶するステップと、記憶したチャネルに関する情報にもとづいて、新たな端末装置にチャネルを割り当てられなかった場合に、ネットワークを介して、新たな端末装置に対するチャネルの割当を他の基地局装置に要求するステップと、ネットワークを介して、他の基地局装置がチャネルを割り当てられなかった通知を受けつけた場合に、空間の分割をもとにした多重接続によって、新たな端末装置にチャネルを割り当てるステップとを含む。
【0019】
なお、以上の構成要素の任意の組合せ、本発明の表現を方法、装置、システム、記録媒体、コンピュータプログラムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【0020】
【発明の実施の形態】
本実施の形態は、複数のタイムスロットのうちの1組の上下回線のタイムスロットを制御チャネルに割当て、残りを通信チャネルに割り当てたマスタ基地局装置と、複数のタイムスロットをすべて通信チャネルに割当てたスレーブ基地局装置を接続した通信システムに関し、さらにマスタ基地局装置が、TDMAによってだけではなく、SDMAによってもチャネルを多重化する場合を想定する。本実施の形態に係るマスタ基地局装置は、制御チャネルによって端末装置からの接続要求を受け付けると、SDMAでなく割当てるチャネル(以下、「非SDMAチャネル」という)のうち、まだ割当てていないチャネルの存在を確認する。
【0021】
マスタ基地局装置は、割当てていない非SDMAチャネルが存在すれば、端末装置に非SDMAチャネルを割当てるが、割当てていない非SDMAチャネルが存在しなければ、スレーブ端末装置に対して、端末装置のチャネルの割り当てを要求する。スレーブ基地局装置は、割当てていないチャネルが存在すれば、当該チャネルを端末装置に割当てるが、割当てていないチャネルが存在しなければ、マスタ基地局装置に対して、端末装置のチャネルの割当拒否を通知する。マスタ基地局装置は、端末装置にSDMAによって割当てるチャネル(以下、「SDMAチャネル」という)を割当てる。
【0022】
図1は、本実施の形態に係る通信システム100を示す。通信システム100は、端末装置10、マスタ基地局装置12、スレーブ基地局装置14、ネットワーク16を含む。また、端末装置10は、端末アンテナ24を含み、マスタ基地局装置12は、カスケード接続信号線18、マスタ基地局アンテナ20と総称される第1マスタ基地局アンテナ20a、第2マスタ基地局アンテナ20b、第3マスタ基地局アンテナ20c、第4マスタ基地局アンテナ20dを含み、スレーブ基地局装置14は、スレーブ基地局アンテナ22と総称される第1スレーブ基地局アンテナ22a、第2スレーブ基地局アンテナ22b、第3スレーブ基地局アンテナ22c、第4スレーブ基地局アンテナ22dを含む。
【0023】
端末装置10は、ユーザが使用する装置であり、端末アンテナ24を介して後述のマスタ基地局装置12やスレーブ基地局装置14に接続されることによって、通信処理を実行する。ここでは、通信システム100として、簡易型携帯電話システムを想定するため、端末装置10はマスタ基地局装置12やスレーブ基地局装置14から割当てられたチャネルで通信する。
【0024】
マスタ基地局装置12は、端末装置10にチャネルを割当て、端末装置10と通信する基地局装置である。マスタ基地局装置12の複数のタイムスロットのうちの1組の上下回線のタイムスロットは、制御チャネルに割当てられており、残りのタイムスロットが通信チャネルに割り当てられる。また、マスタ基地局装置12は、複数のマスタ基地局アンテナ20にもとづくアダプティブアレイ処理によって、アンテナの指向性を制御し、図示しない複数の端末装置10をSDMAで多重化する。さらに、マスタ基地局装置12は、ネットワーク16とも接続する。
【0025】
スレーブ基地局装置14は、マスタ基地局装置12と同様に端末装置10にチャネルを割当てて、端末装置10と通信する基地局装置である。マスタ基地局装置12と異なってスレーブ基地局装置14の複数のタイムスロットのすべては、通信チャネルに割当てられる。スレーブ基地局装置14は、カスケード接続信号線18を介してマスタ基地局装置12に接続されており、端末装置10へのスレーブ基地局装置14のチャネルの割当ては、マスタ基地局装置12の制御チャネルにもとづいてなされる。ここで、スレーブ基地局装置14は、複数のスレーブ基地局アンテナ22を有するが、アダプティブアレイ処理のみを実行し、SDMAによる図示しない端末装置10の多重化を実行しないとする。
【0026】
図2(a)−(b)は、チャネルの構造を示す。図2(a)は、マスタ基地局装置12によって割り当てられるチャネルの構造を示す。ここでは、SDMAチャネルによる空間軸の多重度を2、非SDMAチャネルによる時間軸の多重度、すなわちタイムスロット数を4としており、その中に制御チャネルとは別に、チャネル(2,1)からチャネル(4,2)の合計6チャネルを配置している。また、ひとつのチャネルには、ひとつの端末装置10が割当てられている。図2(a)は、上り回線あるいは下り回線のいずれか一方を示し、他方も同一の配置となっている。一方、図2(b)は、スレーブ基地局装置14によって割り当てられるチャネルの構造を示す。スレーブ基地局装置14は、SDMAによる多重化を実行せず、さらに制御チャネルを割り当てないため、非SDMAチャネルとして、チャネル(1,1)からチャネル(4,1)の合計4チャネルを配置している。図2(b)も、上り回線あるいは下り回線のいずれか一方を示し、他方も同一の配置となっている。
【0027】
図3は、本実施の形態で使用されるバーストフォーマットの一例として、簡易型携帯電話システムのバーストフォーマットを示す。このバーストは、図2のチャネルの信号に相当する。バーストの先頭から4シンボルの間に、タイミング同期に使用するためのプリアンブルが、それに続く8シンボルの間に、ユニークワードが配置されている。プリアンブルとユニークワードは、端末装置10、マスタ基地局装置12、スレーブ基地局装置14にとって既知であるため、後述のトレーニング信号として使用可能である。
【0028】
図4は、マスタ基地局装置12の構造を示す。マスタ基地局装置12は、無線部30と総称される第1無線部30a、第2無線部30b、第3無線部30c、第4無線部30d、無線信号処理部32、中央制御部40、カスケードIF部42、回線接続部44、無線制御部46、音声制御部48を含み、無線信号処理部32は、第1信号処理部34、第2信号処理部36、モデム部38を含む。信号として、受信デジタル信号200と総称される第1受信デジタル信号200a、第2受信デジタル信号200b、第3受信デジタル信号200c、第4受信デジタル信号200d、送信デジタル信号202と総称される第1送信デジタル信号202a、第2送信デジタル信号202b、第3送信デジタル信号202c、第4送信デジタル信号202d、信号処理制御信号204、合成信号206、分離前信号208を含む。
【0029】
無線部30は、後述の無線信号処理部32等で処理されるベースバンドの信号と無線周波数の信号間の周波数変換処理、増幅処理、ADまたはDA変換処理等を行う。受信動作では、受信した信号をベースバンドの信号に変換して受信デジタル信号200を出力し、送信動作では、ベースバンドの送信デジタル信号202を無線周波数の信号に変換して出力する。ここでは、簡易型携帯電話システムを想定するため、無線周波数を1.9GHz帯とする。
【0030】
第1信号処理部34と第2信号処理部36は、アダプティブアレイアンテナ信号処理を行う。ここでは、SDMAを可能にするため、第1信号処理部34がひとつの端末装置10を対象にしたアダプティブアレイ信号処理を実行し、第2信号処理部36が別の端末装置10を対象にしたアダプティブアレイ信号処理を実行する。
【0031】
モデム部38は、変調処理として、送信したい情報信号を変調し、送信信号を生成する。また、復調処理として、受信信号を復調し、送信された情報信号を再生する。ここでは、送信信号を分離前信号208とし、再生した情報信号を合成信号206とする。また、変調方式は、π/4シフトQPSKとする。
【0032】
中央制御部40は、マスタ基地局装置12全体の動作タイミングを制御すると共に、チャネルを交換制御する。また、端末装置10に対して、非SDMAチャネルやSDMAチャネルの割当を実行する。ここでは、図2(a)に示されたチャネル(2,1)、チャネル(3,1)、チャネル(4,1)、すなわち非SDMAチャネルを優先的に割り当てる。チャネル(2,1)、チャネル(3,1)、チャネル(4,1)がすべて割り当てた場合や、チャネル(2,1)、チャネル(3,1)、チャネル(4,1)のうち割り当てられていないチャネルが存在するが、当該チャネルのタイミングでモデム部38が測定した干渉信号の強度が、予め設定したしきい値より大きい場合には、後述のカスケード接続信号線18を介して、スレーブ基地局装置14に対して、新たに接続すべき端末装置10のチャネル割当てを要求する。後述のカスケード接続信号線18を介して、スレーブ基地局装置14から端末装置10のチャネル割当拒否の通知が入力された場合、中央制御部40は、図2(a)のチャネル(2,2)、チャネル(3,2)、チャネル(4,2)のいずれかを割り当てる。
【0033】
無線制御部46は、無線信号処理部32の制御と、無線プロトコル処理を行う。無線制御部46と前述の中央制御部40のいずれかが、端末装置10に対して、非SDMAチャネルやSDMAチャネルの割当を実行する。
【0034】
回線接続部44は、ネットワーク16とのインターフェースである。ここでは、ネットワーク16は、ISDN(Integrated Services Digital Network)とする。
【0035】
カスケードIF部42は、カスケード接続信号線18を接続し、カスケード接続信号線18を介してスレーブ基地局装置14と情報交換する。
音声制御部48は、ダイヤルトーンを検出したり、BTを発生したりする処理を行う。
【0036】
スレーブ基地局装置14の構成は、マスタ基地局装置12と同一であってもよく、図示しないスイッチによって、マスタ基地局装置12とスレーブ基地局装置14が切替えられる。スレーブ基地局装置14に設定されると、中央制御部40や無線制御部46は、SDMAにもとづいたチャネル割当を実行せず、図2(b)に示したように、非SDMAチャネルのみを割り当てる。また、中央制御部40の制御は、カスケードIF部42を介したマスタ基地局装置12に含まれた中央制御部40の制御に従う。
【0037】
この構成は、ハードウエア的には、任意のコンピュータのCPU、メモリ、その他のLSIで実現でき、ソフトウエア的にはメモリのロードされた予約管理機能のあるプログラムなどによって実現されるが、ここではそれらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックがハードウエアのみ、ソフトウエアのみ、またはそれらの組合せによっていろいろな形で実現できることは、当業者には理解されるところである。
【0038】
図5は、第1信号処理部34の構造を示す。第1信号処理部34は、合成部50、受信ウエイトベクトル計算部56、参照信号生成部58、受信応答ベクトル計算部60、分離部62、送信ウエイトベクトル計算部66を含み、合成部50は、乗算部52と総称される第1乗算部52a、第2乗算部52b、第3乗算部52c、第4乗算部52d、加算部54を含み、分離部62は、乗算部64と総称される第1乗算部64a、第2乗算部64b、第3乗算部64c、第4乗算部64dを含む。また、信号として、受信ウエイト信号210と総称される第1受信ウエイト信号210a、第2受信ウエイト信号210b、第3受信ウエイト信号210c、第4受信ウエイト信号210d、受信応答ベクトル信号212、送信ウエイト信号214と総称される第1送信ウエイト信号214a、第2送信ウエイト信号214b、第3送信ウエイト信号214c、第4送信ウエイト信号214d、受信ウエイト参照信号216、受信応答参照信号218を含む。
【0039】
受信ウエイトベクトル計算部56は、受信デジタル信号200と受信ウエイト参照信号216から、受信デジタル信号200の重み付けに必要な受信ウエイト信号210を、RLS(Recursive Least Squares)アルゴリズムやLMS(Least Mean Squares)アルゴリズムなどの適応アルゴリズムによって計算する。
【0040】
乗算部52は、受信デジタル信号200を受信ウエイト信号210で重み付けし、加算部54は乗算部52の出力を加算して、合成信号206を出力する。
参照信号生成部58は、トレーニング期間中は予め記憶したトレーニング信号を受信ウエイト参照信号216、受信応答参照信号218として出力する。またトレーニング期間後は合成信号206を予め規定しているしきい値で判定して、その結果を受信ウエイト参照信号216、受信応答参照信号218として出力する。なお、判定は硬判定である必要はなく、軟判定でもよい。
【0041】
受信応答ベクトル計算部60は、送信信号に対する受信信号の受信応答特性として受信応答ベクトル信号212を、受信デジタル信号200、受信応答参照信号218から計算する。受信応答ベクトル信号212の計算方法は任意のものでよいが、一例として次に示すように、相関処理にもとづいて実行される。なお、受信デジタル信号200と受信応答参照信号218は、第1信号処理部34内からだけではなく、図示しない信号線によって、他のユーザの端末装置10に対応する第2信号処理部36からも入力されるものとする。第1の端末装置10に対応する受信デジタル信号200をx1(t)、第2の端末装置10に対応する受信デジタル信号200をx2(t)と示し、第1の端末装置10に対応する受信応答参照信号218をS1(t)、第2の端末装置10に対応する受信応答参照信号218をS2(t)と示せば、x1(t)とx2(t)は、次の式で示される。
【0042】
【数1】
ここで、hijは、第i番目の端末装置10から第jマスタ基地局アンテナ20jまでの応答特性であり、また雑音は無視する。第1の相関行列R1は、Eをアンサンブル平均として、次の式で示される。
【0043】
【数2】
受信応答参照信号218間の第2の相関行列R2も次の式のように計算される。
【0044】
【数3】
最終的に、第2の相関行列R2の逆行列と第1の相関行列R1を乗算し、次の式で示される受信応答ベクトル信号212が求められる。
【0045】
【数4】
送信ウエイトベクトル計算部66は、分離前信号208の重み付けに必要な送信ウエイト信号214を、受信応答特性である受信ウエイト信号210や受信応答ベクトル信号212から推定する。送信ウエイト信号214の推定方法は、任意とするが、最も簡易な方法として、受信ウエイト信号210や受信応答ベクトル信号212をそのまま使用すればよい。あるいは、受信処理と送信処理の時間差で生じる伝搬環境のドップラー周波数変動を考慮して、従来の技術によって、受信ウエイト信号210や受信応答ベクトル信号212を補正してもよい。なお、ここでは、送信ウエイト信号214の推定に、受信応答ベクトル信号212を使用する。
【0046】
乗算部64は、分離前信号208を送信ウエイト信号214でそれぞれ重み付けし、送信デジタル信号202を出力する。なお、以上の動作におけるタイミングは、信号処理制御信号204に従うものとする。
【0047】
図6は、マスタ基地局装置12とスレーブ基地局装置14間の信号のフォーマットを示す。図示した信号は、マスタ基地局装置12からカスケード接続信号線18を介してスレーブ基地局装置14に伝送される信号のうち、マスタ基地局装置12がスレーブ基地局装置14に、端末装置10のチャネル割当を要求するための信号である。当該信号は、図示のごとく8ビットを単位とした各種の内容が含まれており、図中の情報領域は、さらに複数の領域に分割される。当該信号において、「CH確立要求」が、イベントの種別を示しており、スレーブ基地局装置14は「CH確立要求」によって、マスタ基地局装置12からの端末装置10のチャネル割当が要求されたことを認識する。また、カスケード接続信号線18を介してマスタ基地局装置12とスレーブ基地局装置14の間で伝送される信号の種別が変わった場合、図6のうち「CH確立要求」と「情報」の領域が、対応するものに変わる。
【0048】
図7は、チャネル割当て処理を示すフローチャートである。マスタ基地局装置12は、端末装置10からのチャネル割当要求を受け付け、中央制御部40が当該端末装置10に対して非SDMAチャネルを割当可能かを判定する(S10)。端末装置10に対して、非SDMAチャネルが割り当て可能であれば(S10のY)、マスタ基地局装置12が端末装置10に非SDMAチャネルを割り当てる(S12)。一方、端末装置10に対して、非SDMAチャネルが割り当て可能でなければ(S10のN)、カスケードIF部42はスレーブ基地局装置14に対して、端末装置10のチャネルの割当を要求する(S14)。
【0049】
スレーブ基地局装置14の中央制御部40が、端末装置10に対してチャネルを割り当て可能であれば(S14のY)、スレーブ基地局装置14が端末装置10にチャネルを割り当てる(S16)。一方、端末装置10に対して、チャネルが割り当て可能でなければ(S14のN)、カスケードIF部42はマスタ基地局装置12に対して、端末装置10のチャネルの割当拒否を通知し、マスタ基地局装置12の中央制御部40が、端末装置10に対してSDMAチャネルを割り当て可能であれば(S18のY)、マスタ基地局装置12が端末装置10にSDMAチャネルを割り当てる(S20)。一方、端末装置10に対して、SDMAチャネルが割り当て可能でなければ(S18のN)、マスタ基地局装置12は端末装置10にチャネル割当拒否を通知する(S22)。
【0050】
以上の構成による通信システム100の動作を、図8に示したチャネル割当て処理のシーケンス図に基づいて説明する。端末装置10は、マスタ基地局装置12にチャネル確立を要求する(S50)。マスタ基地局装置12の中央制御部40は、既に割り当てたチャネルにもとづいて、端末装置10に非SDMAチャネルの割当が不可能と判断する(S52)。マスタ基地局装置12のカスケードIF部42は、カスケード接続信号線18を介してスレーブ基地局装置14に、端末装置10のチャネル確立を要求する(S54)。
【0051】
スレーブ基地局装置14の中央制御部40は、既に割り当てたチャネルにもとづいて、端末装置10にチャネルの割当が不可能と判断する(S56)。スレーブ基地局装置14のカスケードIF部42は、カスケード接続信号線18を介してマスタ基地局装置12に、端末装置10のチャネル割当拒否を通知する(S58)。マスタ基地局装置12の中央制御部40は、既に割り当てたチャネルにもとづいて、端末装置10にSDMAチャネルを割り当てる(S60)。さらに、マスタ基地局装置12は、端末装置10にチャネル割当てを通知する(S62)。
【0052】
本実施の形態によれば、時間と周波数を分割したチャネルが、空間を分割したチャネルより優先的に割り当てられるため、空間の分割が不十分であることによるチャネル間の干渉を防止でき、データ伝送特性を改善できる。
【0053】
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。この実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組合せにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
【0054】
本実施の形態において、通信システム100は、簡易型携帯電話システムを対象とした。しかしこれに限らず例えば、TDMA方式を採用したセルラー型の携帯電話システムなどであってもよい。本変形例によれば、様々な通信システムに対して本発明を適用可能になる。つまり、端末装置に対して割当てたチャネルに時間的制限があればよい。
【0055】
本実施の形態において、スレーブ基地局装置14は、複数の端末装置10をSDMA以外の多重化技術によってのみ多重化している。しかしこれに限らず例えば、スレーブ基地局装置14もマスタ基地局装置12と同様に複数の端末装置10をSDMAによって多重化してもよい。その際は、マスタ基地局装置12が非SDMAチャネルを割り当てた後に、スレーブ基地局装置14が非SDMAチャネルを割り当て、さらに、マスタ基地局装置12がSDMAチャネルを割り当てた後に、スレーブ基地局装置14がSDMAチャネルを割り当ててもよい。また、マスタ基地局装置12が非SDMAチャネルを割り当てた後に、スレーブ基地局装置14が非SDMAチャネルとSDMAチャネルを割り当て、さらに、マスタ基地局装置12がSDMAチャネルを割り当ててもよい。本変形例によれば、マスタ基地局装置とスレーブ基地局装置のデータ伝送容量がさらに向上する。つまり、最初になされるマスタ基地局装置のチャネル割当処理において、非SDMAチャネルの割当のみが、実行されればよい。
【0056】
本実施の形態において、ひとつのマスタ基地局装置12に対してひとつのスレーブ基地局装置14が、カスケード接続信号線18を介して接続されている。しかしこれに限らず例えば、ひとつのマスタ基地局装置12に対して複数のスレーブ基地局装置14が接続されてもよい。その場合、マスタ基地局装置12から、複数のスレーブ基地局装置14のそれぞれに対応してカスケード接続信号線18が設けられ、ひとつのマスタ基地局装置12を中心にして、複数のスレーブ基地局装置14がスター形状に配置されてもよく、あるいは、マスタ基地局装置12から、スレーブ基地局装置14が直列に配置されるようにカスケード接続信号線18が設けれてもよい。つまり、複数のスレーブ基地局装置14が、マスタ基地局装置12の制御チャネルを共有できるように、カスケード接続信号線18が設けられ、マスタ基地局装置12とスレーブ基地局装置14間の信号が取り決められればよい。
【0057】
【発明の効果】
本発明によればデータ伝送特性を改善するチャネル割当方法ならびにそれを利用した基地局装置および通信システムを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施の形態に係る通信システムを示す構成図である。
【図2】 図2(a)−(b)は、図1のチャネルの構造を示す図である。
【図3】 図1のバーストフォーマットを示す図である。
【図4】 図1のマスタ基地局装置の構造を示す図である。
【図5】 図4の第1信号処理部の構造を示す図である。
【図6】 図1のマスタ基地局装置とスレーブ基地局装置間の信号のフォーマットを示す図である。
【図7】 図1のチャネル割当て処理を示すフローチャートである。
【図8】 図1のチャネル割当て処理のシーケンス図である。
【符号の説明】
10 端末装置、 12 マスタ基地局装置、 14 スレーブ基地局装置、16 ネットワーク、 18 カスケード接続信号線、 20 マスタ基地局アンテナ、 22 スレーブ基地局アンテナ、 24 端末アンテナ、 30 無線部、 32 無線信号処理部、 34 第1信号処理部、 36 第2信号処理部、 38 モデム部、 40 中央制御部、 42 カスケードIF部、44 回線接続部、 46 無線制御部、 48 音声制御部、 50 合成部、 52 乗算部、 54 加算部、 56 受信ウエイトベクトル計算部、58 参照信号生成部、 60 受信応答ベクトル計算部、 62 分離部、64 乗算部、 66 送信ウエイトベクトル計算部、 100 通信システム、 200 受信デジタル信号、 202 送信デジタル信号、 204 信号処理制御信号、 206 合成信号、 208 分離前信号、 210 受信ウエイト信号、 212 受信応答ベクトル信号、 214 送信ウエイト信号、 216 受信ウエイト参照信号、 218 受信応答参照信号。
Claims (7)
- 多重接続すべき複数の端末装置に対して、時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにしたチャネルをそれぞれ割り当てるチャネル割当部と、
それぞれのチャネルに割り当てられた端末装置に対して、データ伝送処理を行う信号処理部と、
前記チャネル割当部が、時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにした多重接続によって、新たな端末装置に、空間の分割ではなく、時間あるいは周波数あるいは符号の分割をもとにしたチャネルを割り当てられない場合に、前記新たな端末装置に対するチャネルの割当てを他の基地局装置に要求し、かつ当該他の基地局装置によってチャネルの割当が不可能と判断された場合に、当該他の基地局装置からチャネル割当拒否に関する情報を受けつけるカスケード処理部とを含み、
前記チャネル割当部は、前記チャネル割当拒否を受けつけた場合に、時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにした多重接続によって、前記新たな端末装置に、空間の分割をもとにしたチャネルを割り当てることを特徴とする基地局装置。 - 前記カスケード処理部は、前記チャネル割当部で既に割り当てたチャネル数が、時間あるいは周波数あるいは符号の分割によって割当て可能なチャネル数に等しくなった場合に、前記チャネル割当部が前記新たな端末装置にチャネルを割り当てられないとすることを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。
- 受信した信号の強度を測定する強度測定部をさらに含み、
前記カスケード処理部は、時間あるいは周波数あるいは符号の分割によって割当可能なチャネルのうち、前記チャネル割当部によって割り当てられていないチャネルのタイミングで測定した信号の強度が所定のしきい値以上の場合に、前記チャネル割当部が前記新たな端末装置にチャネルを割り当てられないとすることを特徴とする請求項1に記載の基地局装置。 - ネットワークに対してベースバンド信号を送受信する回線制御部と、
無線回線を介した端末装置に対して、無線信号を送受信する無線部と、
多重接続すべき複数の端末装置に対して、時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにしたチャネルをそれぞれ割り当てるチャネル割当部と、
それぞれのチャネルに割り当てられた端末装置に対して、ベースバンド信号と無線信号との間の信号処理を行う信号処理部と、
前記チャネル割当部が、時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにした多重接続によって、新たな端末装置に、空間の分割ではなく、時間あるいは周波数あるいは符号の分割をもとにしたチャネルを割り当てられない場合に、前記新たな端末装置に対するチャネルの割当てを他の基地局装置に要求し、かつ当該他の基地局装置によってチャネルの割当が不可能と判断された場合に、当該他の基地局装置からチャネル割当拒否に関する情報を受けつけるカスケード処理部とを含み、
前記チャネル割当部は、前記チャネル割当拒否を受けつけた場合に、時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにした多重接続によって、前記新たな端末装置に、空間の分割をもとにしたチャネルを割り当てることを特徴とする基地局装置。 - 時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにした多重接続によって、所定の端末装置に、空間の分割ではなく、時間あるいは周波数あるいは符号の分割をもとにしたチャネルを割り当てるステップと、
前記端末装置に、空間の分割ではなく、時間あるいは周波数あるいは符号の分割をもとにしたチャネルを割り当てられなかった場合に、前記端末装置に対するチャネルの割当を他の基地局装置に要求するステップと、
前記他の基地局装置によってチャネルの割当が不可能と判断され、当該他の基地局装置からチャネル割当拒否に関する情報を受けつけた場合に、時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにした多重接続によって、前記端末装置に、空間の分割をもとにしたチャネルを割り当てるステップと、
を含むことを特徴とするチャネル割当方法。 - 所定の端末装置から接続要求を受けつけ、かつ要求を受けつけた端末装置に、時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにしたチャネルを割り当てて、複数の端末装置を多重接続する主基地局装置と、
前記主基地局装置に接続され、かつ複数の端末装置にチャネルをそれぞれ割り当てて多重接続する従基地局装置とを含み、
前記主基地局装置が、時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにした多重接続によって、所定の端末装置に、空間の分割ではなく、時間あるいは周波数あるいは符号の分割をもとにしたチャネルを割り当てられなかった場合であって、さらに従基地局装置が、チャネルの割当を不可能と判断した場合に、前記主基地局装置が、時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにした多重接続によって、前記端末装置に、空間の分割をもとにしたチャネルを割り当てることを特徴とする通信システム。 - 時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにした多重接続によって、所定の端末装置に、空間の分割ではなく、時間あるいは周波数あるいは符号の分割をもとにしたチャネルを割り当てるステップと、
割り当てたチャネルに関する情報を記憶するステップと、
前記記憶したチャネルに関する情報にもとづいて、新たな端末装置に、空間の分割ではなく、時間あるいは周波数あるいは符号の分割をもとにしたチャネルを割り当てられなかった場合に、ネットワークを介して、前記新たな端末装置に対するチャネルの割当を他の基地局装置に要求するステップと、
前記他の基地局装置によってチャネルの割当が不可能と判断され、当該他の基地局装置からチャネル割当拒否に関する情報を前記ネットワークを介して受けつけた場合に、時間あるいは周波数あるいは符号の分割および空間の分割をもとにした多重接続によって、前記新たな端末装置に、空間の分割をもとにしたチャネルを割り当てるステップと、
をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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